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86:、 11/03 21:57 ID:i2
オカルト結社の3つの階梯そこでまずオカルト結社と神秘学との違いは何かと言うことですが、オカルト結社は日本にもヨーロッ
パにも、古代にも現代にも存在していますが、そこに共通する一つの条件は、必ずヒエラルキア
の上に成り立っていると言うことです。それに対して神秘学は、学問の本質上、民主的な
形をとっています。例えば本屋の店頭に並んでいる書物を通して神秘学を学ぶと言うこと
自体が民主的なあり方をしています。本を買うのに一人一人の精神的な能力についていち
いち試験をし、位階を設け、その資格を問うことなどはしません。扱われている問題に関
心があると言うことだけが前提になり、誰でも同じ資格で問題を考えることができます。
このことは神秘学の民主的な正確をよく表しています。
これに対してオカルト結社の場合には、そういう態度はそもそもありえないのです。必ず位階
を設け、各メンバーにその位階を一段一段昇っていくことを求めざるを得ないのです。ヒエラルキア
が前提となる理由は大変明確です。
共同体はいつも3つのあり方をしています。第一に「意識の共同体」と言う言い方で性格
づけることができる集団のあり方です。共通の関心によって集まってくる人間のグループ、
釣りの同好会でも、美術研究所でデッサンを習うグループでも、あるいは大きなコンサートホールでベート
ーヴェンの交響曲を聴く聴衆の集まりでもいいのですが、そういう人たちの集まりを「意識の
共同体」と仮に名づけますと、民主的でありうるのはこのような「意識の共同体」に限ら
れます。
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