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あ゛べぽ
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91:、 11/03 22:03 ID:i2
ユングも悩んだ共時性

レヴェンズクロフトの『運命の格』(サンマイル出版社)を読むと、ヒットラーが作戦計画を練るうちに、そ
の作戦を隅々にまで徹底的に考え、そして部屋に閉じこもって、それが本当に実現するよ
うに意識を集中したことが述べられています。

それも霊主体従から来ている魔術的、もしくは魔術的態度です。それは因果関係からはま
ったく説明できないことなので、ユングのような心理学者は魔術的、オカルト的事実関係を「共
時性」という言い方で一つの自然法則にしようとしています。共時性と言うのは、霊的な
出来事とそれから物質的な出来事とが一つの未知なる関連の元に現れてくるということを
いいます。互いにも共通の内容を持った出来事が特定の時間内に別々に二つ生ずるとき、
その両者間にどうかんがえても因果関係が成立しないにもかかわらず、その関連を偶然以
外のところに求めようとするのです。

ユングの引いた例でいえば、たまたま電車に乗って手元の切符を見ると、223946とい
う番号が並んでいた。そして家に帰って電話をかけようとすると相手の電話番号も223
946であった。それからどこかに買い物に出かけて1万円札を出ると、そこにもまた同
じ223946という番号が並んでいたとします。そういうことはぜんぜん因果的には説
明できません。

そういうことが何度かあると、その原因は物質以外のところ、つまり、目に見えない霊的
なところに求めざるを得ないと考えて、ユングは易経を研究し、易の占いがよくあたること
を体験します。彼の自叙伝には、そんな晩年の研究の過程が詳しく出てきます。それは全
部、全面的な出来事あるいは霊的なエネルギーと現実の出来事、あるいは現実界を動かしてい
るエネルギーとの共通性を明らかにしようとする衝動から発しているのです。
オカルト結社はこの霊主体従を前提としています。最高の位階に立つ指導者が霊的に意図した
ことのために医師を結集してアストラル界に働きかけ、そうすることによって、未来における理
想の実現をはかろうとするのがオカルト結社の本質です。
目的の高低ということからいうと、人類や民族の次元でのこともあるし、あるいは集団の
特定の利益に関わる場合もあります。

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