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93:、 11/03 22:05 ID:i2
入社の二つのイニシエーション
オカルト結社のイニシエーションには、伝統的に二つの形式があります。一つは、現在でもよく行われ
ている古代からの方法で、参入者のエーテル体に直接影響するイニシエーションの形式です。
エーテル体、つまり「気」の流れは電気と違い、単なる物質的なエネルギーではありません。「気」
は変化します(気が変わる)。静かな状態になり(気を鎮める)、本来のあり方にもどり(元
気になる)、新たに対象にかかわり(気が向く)、対象からエネルギーを取り込み(気に入る)、それができないと「気」が揉めます。「気」は重くなったり、遠くなったり、入ったり、入
らなかったり、懸かったり、短かったり、長かったりしますが、それはすべて意識(アストラル
体)との関係においていわれることです。「エーテル体」というと、私たちの常識からは違和感
を感じますが、東洋の英知は昔からその存在を知っており、それを「気」と呼んでいます。
それに対して西洋の神秘学の用語で言う「アストラル体」を「念」と呼んでいます。
このエーテル体について、シュタイナーは『人智学』や『神秘学概論』または『霊学の観点からの子
供の教育』の中で詳しく述べていますが、その中では特に人間の3つの本性、(1)「肉体」、
(2)「エーテル体」、(3)「アストラル体」、(4)「自我」のうち、(1)と(2)、(3)と(4)は
特に強く結びついており、覚醒時にはこれらの全てが結びついている一方、睡眠中は植物
状態となって存在する(1)と(2)の中から3)と(4)が離れて「アストラル界」に戻って
いる、という事実に読者の注意を促しています。(2)と(3)が結びついた状態になると、
夢が現れますが、私たちの今問題にしているイニシエーションとの関係で言えば、物質体とエーテル体
をどのように分離するかが問題になります。物質体とエーテル体の分離――もちろん部分的な
分離ですが――は、トランス(脱魂)状態や狂気をもたらしますが、それらは、十分な準備段
階を通過しさえすれば、見霊体験をも可能にします。しかたがって古来、どのように見霊
を可能にするために、物質体とエーテル体の強い結合を頭の部分で緩め、エーテル体を肉体の拘束
から離れさせることができるか、についての「技法」を開発してきました。古くからその
ために「薬物」を使用したり、苦行したり、滝にうたれたり、「洗礼」(洗礼に際して、昔
は水中に身体を没して脱魂状態を生じさせようとしました)を受けたり、また恐怖やショック
をその手段にしたりしました。
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