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小説板
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28:黒兎 05/24 23:33
その後、グミや足りない道具、登山に必要な物品、食料などを買い足しに町に出かけたファラは町の一角に小さなお店を見つけた
どうやら洋品店のようである、この町にしては珍しく子供用の服なども取り扱っているようだ

「へぇー、こんなお店があったんだ………あ、そうだ、メルディの服、買って上げようかな」

おねしょが多いから下着の替えとかも考えないとな〜、そう思ったファラは扉を開けて店の中に入った
学生用のローブ(子供用)やマント等が陳列されている中、奥の方に子供用の服が並べられている一角があった
ファラはメルディを見ながらどの服を買おうか悩んでいた、すると椅子に座っていた店員の少女が声を掛けてきた

「何かお探しですか?」

「あ、うん、ちょっと子の子に合う洋服と下着を捜してるんですけど…………」

「あ、もしかして学園にご入学とかですか?」

「うん、そんなものかな、まあその前に色々と準備があるんだけど」

店員に理由を聞かれたファラはとっさにそう誤魔化した
メルディの年でキールが通っている大学等は到底入学できるはずはないが(まあ、キールはその前例を打ち破っているが……)
この町には他にも大小幾つかの学園があるためそこを聞かれたんだろうな、と推測したのである

「親戚の子なんだけどね、人見知りが激しくて困っちゃうんだ」

ファラは後ろで小さくなっているメルディを見てそう言った
もっとも普段は明るいのだがこのような失敗をしてしまった日は全体的に落ちこんでいるのかあまり口を開かないのである

「あ、そうなんですか〜 それではこちらはどうでしょうか?」

と、店員が差し出したのはメルディが着ている服と同じような幾つかの子供服とハーフパンツ、動きやすくしたローブ等の幾つかの品々だった

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sage
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