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349:守人 02/11 01:32 [ilikewizard_nao@yahoo.co.jp <]
「う〜ん・・・おしっこ〜」
時刻は真夜中。アーチェは尿意と不快感で目が覚めた。どうやら不快感は下腹部からきているらしい。
当然と言えば当然だがおむつは濡れていた。
「早くトイレにいって、それからミントにおむつ替えてもーらおっと」
考えをまとめ、ベッドから起き上がった直後、「グシュ」と嫌な音が聞こえた。
アーチェはまさかと思い、おむつの中に手を入れると・・・
「大変・・・かも。かなり濡れてる!?」
状況の危険さを悟ったアーチェは、あと1回でも漏らしてしまえば決壊するであろうおむつを身につけ
急いでトイレへ向かった。
グシュッ、グシュッ。おむつがたてる音を聞きながら、アーチェは全力でトイレへ向かっていた。
ここの宿は何故か個室にトイレが無く、昼も宿にたった一つしかないトイレは混んでいた。もともとそ
れほど大きくない宿だ。1つで十分だったのだろう。
アーチェは走る。あと1つ右に曲がればトイレだ。それまでの辛抱だ。
アーチェは駆ける。右折し、とうとうトイレの前へたどり着き―――あまりにも辛い現実に思わず座り
込んでいた。
(まさか・・・誰か入ってるなんて・・・)
トイレには電灯が灯っていた。つまり誰かが使用しているということである。
(早く。早く出て!!漏れちゃうよ〜・・・)
アーチェの祈りも届かず、木製の扉は固く閉ざされている。
(も・・・うだめ・・・)
シュワーーーーーーーー。
とうとう限界に達したアーチェはその場で漏らしてしまった。それと同時におむつの方も限界を迎え、
吸収しきれなかったおしっこが床を汚した。
アーチェは放心状態だった。
(起きてるのにしちゃった。おねしょだけじゃなくておもらしまでしちゃった)
同じ言葉を何度も繰り返すこと十数回。トイレの扉が開いた。そして中から出てきたのは、
「あら?・・・・・・アーチェさん!?いったいどうしたんですか!?」
ミントだったとさ。ミントはアーチェを見て、床の水溜りを見て、何が起きたのかを理解した。
その後ミントは床の掃除をし、アーチェを自室まで連れて行き着替えを手伝った。アーチェはその間も
ずっと放心状態で、やっと正気に戻ったのはミントに再度おむつを当てられている最中だった。
アーチェはこの時したおもらしのショックが原因で、昼間もおむつが必要なほど病状が悪化してしま
った。当然フリーズキールを離れたあともおねしょは続き、アーチェはしばらくの間おむつの世話にな
り続けたとさ。 おしまい
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