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小説板
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355:守人 02/26 13:29 [ilikewizard_nao@yahoo.co.jp <]
アニー(テイルズ リバース)のおもらしですザバーン。波の音で目が覚める。日の高さや人々の喧騒から、今が正午ぐらいだということが、寝起
きではっきりとしない頭でも理解できた。
 私の名前はアニー・バース。栗色の髪と金色の瞳が特徴の女である。よく仲間からは華奢な体型だと
言われるが実際はよく分からない。
 そして私が今滞在しているのは、港町のミナール。人々の住居に加え、図書館や体育館まである大き
な街だ。
 ちなみに私がいるのはこの街の宿屋兼診療所の一室だったりする。
 私がこの街に滞在している理由。それは、現在休養中の身だから。私とその仲間達は、とある人を探
してこの街に寄ってみた。しかし、そこでトラブルが起こり、仲間の内一人のフォルスが暴走してしま
った。
 フォルスと言うのは、簡単に言えば超能力だ。雷や炎などを、ある程度自在に操ることが出来る。こ
れだけ聞けば万能の力のように思えるが、実際は精神状態に左右される不安定な力で、暴走することも
あり得る。暴走してしまうと本人に限らず、周囲の人間にまで多大な被害を及ぼすこともある。
 今回暴走したのは「氷」のフォルスだった。暴走したフォルスを止めるため、私と仲間達は、その力
に真正面からぶつかった。
 結果、暴走はおさまったが、私はまともに氷の力を浴びてしまった。それが原因か、戦闘終了から1時
間もしない内に寒気や脱力感に襲われた私はすぐに医者に診てもらい、そして現在に至る、というわけで
ある。フォルスの暴走から2日経っているが、治るどころかますます酷くなっていき、いまでは体を起こ
すのも困難だった。
 普段着ていたピンク色の上着ではなく、いかにも病人が着るような真っ白い無地の服に目を落としなが
ら、アニーはため息をついた。
 (おそらくフォルスが原因なんだろうけど・・・フォルスが原因だからこそ、治療法が分からない。こ
のまま治る見込みも無さそう)
 今度は天井を見ながら思考する。このままでは最悪、自分をこの街に残して行ってもらうことになるだ
ろう。
 自分のせいで仲間が動けなくなっている。そんな状況が彼女の心を責めたてた。
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