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31:藍梅ひらる 04/25 19:11 [sage]
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崩壊したガイト城から離れたブラックビューティーシスターズは、泡の中に包んだ一匹の魚を持参していた。閉じ込められた その魚は、じっとして 様子を見守っているようだった。
シェシェ「シスターミミ、ここらで作戦の第一段階といきましょう。」
ミミ「本当だよね〜。」 ミミが浮かれたような調子で言葉を返す。
シェシェとミミは向き合うような配置につくと、手の平を翳し 泡に向けて黒のエネルギーを放出した。途端に中の魚の状態に変化が現れ、人の形に変貌していく。シェシェの顔が妖しく歪む。
シェシェ「更にいくわよ、シスターミミ。」
ミミ「ええ、シスターシェシェ。」
二人が放つエネルギーの量が増した。その膨大な悪のエネルギーを浴び、その苦痛から辛そうな悲鳴が上がり始める。
──そして、しばらくして ようやく放出が止められた。シェシェとミミの目の前には、一匹の魚より蘇生したユーリの姿があった。しかし、彼女はうな垂れたまま微動だにしない。シェシェとミミは予定通りというように、妖しく微笑んだ。
シェシェ「さぁ、シスターミミ、次の行動に移りましょう。」
ミミ「うん。それにしても遅いわね。そろそろ来ても おかしくないはずなんだけど。」 辺りをきょろきょろしながら答える。
シェシェ「あら、それなら もう とっくに来てるわよ。」 シェシェは そう言うと、目線を下に落とす。
そこには、くねくねと蠢く 多数の触手を持った影が揺れていた。
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