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ベビしぃを小説で虐殺
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191:なんてことっ 11/18 05:54
 「ヒギィッ・・・・!」
僕の中で今日も小さな命は精一杯もがく。今にも息絶えそうなか弱い体の中の何所にそんなエネルギーがあるのか。
「反省した?」
僕は答えられないとわかっていて尚問いかける。我ながら残酷だ。
「反省してないのか?悪い子だなぁ」
にんまりと微笑みながら、僕は今日もわが子を浴槽に沈めている。コレは立派な虐待になるだろう。でも僕はそうせずにはいられない。誰が僕を責められる?

 妻はとても綺麗な人だった。僕は彼女を溺愛し、彼女も僕を僕以上に愛していた。彼女に女の子ができたと聞いたときの、僕の喜びようったら傍から見ていておかしかっただろう。
「ただいま、しぃちゃん!」
腕を広げ、彼女を目いっぱい抱擁した。
「お帰りなさい!あなた。」
彼女は嬉しそうに、僕の腕の中に顔をうずめていた。
 そんなある日だった。仕事が忙しく、特にその日は定時を大幅に過ぎ、電車に飛び乗ったのは真夜中だった。マナーモードに設定してあった携帯を、何気なく取り出した。
「―――――なっ・・・・・。」
 彼女の愛を確認できたのは、皮肉にもそのときだっただろう。彼女は5分おきにでも掛けていたのか、着信は100件を超えていた。震える指で携帯を取り直すと、発信ボタンを押した。つながった瞬間、僕が聞いたのは彼女の声ではなく、電話会社の通話中を告げるアナウンスだった。同時に掛けてしまったのか・・・?僕は焦りながら、再び発信ボタンを押す。
『私・・・・死ぬから・・・・・・・』
携帯の向こうから聞こえてきた声の意味が、しばらくは理解できなかった。間違いなく愛する妻の声。そして―――
『私・・・本当に死んでやるからっ・・・・・・。』
僕の脳は完全にパニックになった。駅に着いたとたん電車を飛び出し、タクシーを呼べばいいのに走り、119番すればいいのに家に掛け続けた。
 結果、妻は死んだ。潜在を浴室で混ぜ、発生した気体に身を包み事切れていた。浴室には鍵がかかっていて、そばで生まれたばかりの我が子が泣き喚いていた。

 今日も僕は君を沈める。しつけのため、彼女のため、硫化水素や有毒な気体から守るため、僕を信じてくれなかった罪を償わせるため。
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sage
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