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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】
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540: 03/16 21:52
「ぶうぅぅぅぅ…ぶすぅ〜」
ある昼下がり、都内の駅構内の公衆便所に爆音が響いた。
「いけない、音出しちゃったし…」
苑子は独り言を言うと、特に気にせず用を足し続けた。

外からクスクス笑い声が聞こえる。
苑子より5,6程年下の学生たちだった。
「何、今の?」
「臭っさぁ〜」
2人とも不快感をあらわにしていた。
しまった個室の扉を見て、どんな人何が入ってるんだろうなど話していると、
水を流す音が聞こえ、扉が開いた。
「うわ、きも…」
思わず出しかけた台詞を慌てて抑えた。
それに気づいたのか、苑子は2人を睨み付けた。
さすがに気まずいと感じたのか、学生2人は軽くお辞儀をすると、逃げるようにその場を後にした。
「人を見て逃げるなんて失礼だし。」
と言いながらポケットからネタ帳を取り出し、さっきのことをメモし始めた。
「今日のブログのネタだし…、あいつら、絶対後悔するね」
一人満足そうな笑みを浮かべた苑子はトイレを後にした。
苑子と共に個室から出た異臭は、一帯に染み付いたように消えることなく漂い続けていた。
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sage
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