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590: 05/12 05:56
その日依頼塚○宅に依子が帰ってくることは無かった。
両親は本屋で精神だのヒーリングだの信仰だのと言った本を買い込んでは寝る前に読み浸る毎日だった。
状況を飲むことなく、なんら変わりない生活を続けていたのは苑子、ただ一人。
「meの家気持ち悪いし。」
「meは血縁が無いと思う。」
「親は育児放棄してるんじゃないか」
悩み掲示板には今日も苑子の相談が溢れる。
しかし既に苑子の相談にレスは付くこと無く、他のレスに埋もれて沈んでいくのであった。
「みんなmeを無視するし。ネットはキチガイしか居ない。もうネットやらない。」
独り言を言うと、苑子はパソコンデスクにうつぶせになって眠りに付いた。
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