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苑子応援SSスレ next1
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38: 06/25 10:11
ある日、コンビニで弁当を買って帰る途中、木下は小学校低学年くらいの娘を連れた同級生に出会った。
気まずくなって急ぎ足になると、女の子が突然木下に、お兄ちゃんと声をかけた。
なんだろうと思って振り返ると、女の子が財布を持ってこっちを見ている。
「これ、落し物。」
「ああ、どうも。」
赤面しながら女の子の小さな手から財布を受け取った。
「どういたしまして。」
礼儀正しく挨拶をしてお辞儀をする娘を見た木下は、昔付き合っていた豚女を思い出した。
あいつなら、こんなことは絶対に言わないだろう。
それどころか、拾ってやったのだからお礼するのが当然だと子供のように喚き散らすだろう。
財布の中身を全部かっさらうかもしれない。
こんなに小さな女の子でも出来ることがあの豚女には出来ないのだ。
「おにいちゃん…?」
可愛い声に我に返ると、女の子が首をかしげて木下の顔を見ていた。
「あ、いや、ありがとうね。」
そう言うと木下は立ち上がり、同級生に頭を下げると小走りで家に向かった。
夕日の綺麗な午後であった。
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sage
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