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苑子応援SSスレ next1
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57:苑子SSスレなのに苑子が出てこないのはおかしい 06/26 19:50 [sage]
木下は兼ねてよりの計画を実行に移した。
夕方、5時。木下は子供の遊んでいる公園に自転車で行くと砂場で遊んでいる30歳ぐらいの女に声をかけた。
「お友達と遊ばないの?」
「うん」
苑子は頷いた。
「友達なんていないし。」
木下は自分の小学生時代を思い出した。
もとより、人と関わることが苦手で根暗な性格だったので、学校では休み時間になっても教室で本を読むか、日記を書くか、粘土細工で遊ぶことが多かった。
毎朝学校にくると、キモい、臭いと言われ、上履きを隠され、体操服を女子便所に捨てられていたこともあった。
ふいにいろんな記憶が蘇ってきたので、木下の目から涙が溢れてきた。
「ヒゲキックス、なんで泣いてるの?別に泣く必要ないし嫌がらせなの?」
苑子にそう言われて木下は我に返った。
苑子は迷子札を付けていたが、激しく汚れていてなんと読むのかまではわからなかった。
「帰らないの?」
苑子は黙って頷いた。
「家は?」
「あっち。」
「近いの?」
「うん。」

こうして、奇妙な二人の奇妙な同居生活が始まった。
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sage
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