片思いの夢


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片思いの夢

1: 圭一新:08/06/08 01:55 ID:Qk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
これから話す事は、僕が胸の内に閉まっておいた話です。

76: 岡崎朋也:08/08/10 22:02 ID:.g [ softbank219042081139.bbtec.net ]
圭は・・・包帯を体じゅうに巻いていた。
「あ・・・!け、圭!?」
私は急いで圭の転がるベットに向かった。
「圭!圭!」
圭は意識がないみたいだった。
「圭!イヤだよ!死なないでよ!まだ私、圭に誕生日も教えてないよ!」
私は圭の体を揺さぶりながら言った。でも、圭は何の反応もなかった。
「圭・・・私の誕生日はね・・・6月15日なんだよ・・・あと・・・五日なんだよ?」
私は目から涙が溢れてきた。悲しくて悲しくて・・・しょうがなかった。その瞬間に後ろから声がした。
「ダーリン!」
誰かと思ったら、翼ちゃんだった。
「ダーリン!ダーリン!どうしたの!?ねぇ!?」
私は一歩引いて圭の様子を見ていた。そしたら翼ちゃんが私の方を向いた。
「アンタ・・!ダーリンに何したのよ!?答えてよ!!!」
「何もして・・・」
「嘘をつくな!!!」
翼ちゃんはそう良いながら私の顔をひっぱたいた。<続く

77: 岡崎朋也:08/08/10 22:19 ID:.g [ softbank219042081139.bbtec.net ]
私は後ろに倒れ込んだ。
「アンタ!自分が何をしたのかわかってんの!?」
「私は・・・何もしてないよ・・・何も知らないよ・・・」
私は、悔しさと悲しみが混じった涙が出た。
「はぁ?何?泣いてる訳?意味分かんないし!泣きたいのは私なんだよ!」
翼ちゃんはそう言うと私の髪の毛を引っ張り上げた。
「痛いっ痛い!」
「痛い!?アンタよりダーリンの方が痛い思いをしたんだよ!!!何なら、此処でアンタも殺してやろうか!?」
翼ちゃんはそう言うと、ポケットからカッターを取り出した。
「どこを切ってほしい!?血管か!?それとも脈か!?」
私はもう頭が真っ白になった。
(私・・・死ぬの?)
翼ちゃんの持っているカッターは私の首に近ずいてきた。
(もう・・・私・・・)
「殺してやるぅぅぅ!!!」
私はもうダメだと思った。でも、その瞬間だった
「痛い!」
急に翼ちゃんが声を上げた。
「え?あ・・・」
私の目には・・・包帯まみれの圭の姿があった。<続く

78: 岡崎朋也:08/08/10 22:52 ID:.g [ softbank219042081139.bbtec.net ]
圭は私を切ろうとした翼ちゃんの首もとをつかんでいた。
「だ、ダーリン!」
翼ちゃんは驚いた様子だった。私も驚いた、だってさっきまで意識がなかった圭が急に動いて私を助けてくれたんだから。
「だ、ダーリン・・・な、何で?」
「帰れ・・・」
「え?だ、だーり」
「帰れって言ってんだよ!!!」
圭は翼ちゃんにすごい勢いで怒鳴り散らした。翼ちゃんは驚いて病室を出ていった。
「ハァ・・・ハァ・・・」
圭はゼイゼイしながら私に近ずいてきた。
「け、圭?」
「ハァ・・・ハァ・・・へへへ・・・俺って強いだろ・・・?」
圭は少し苦笑いをした後、私の体に倒れ込んだ。
「け、圭!?圭!しっかりしてよ!ねぇ!圭!圭!」
私の呼び声が聞こえたのか、お医者さんが病室に入って来た。
「どうしました!?伊藤さん!?しっかりして!」
私はその場に居ても何も出来なかった。
「とにかくんベットに寝かせなければ!そこのキミ、手伝ってくれ!」
「は、はい!」
私はそのお医者さんの言う通り、圭をベットに寝かせた。
「あの?圭の・・・圭介君の状態は?」
「ん・・・何故なんだ?」
何か意外って感じの顔をしていた。
「あの・・・何が何故なんですか?」
<続く

79: 岡崎朋也:08/08/11 00:46 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
私はお医者さんに聞いた。
「いやね、普通この怪我では立ち上がれないと思ったんだが・・・」
え?立ち上がる事が出来ないって・・・どういう・・・
「まぁ、立ち上がる事が出来たって事は〜それなりの元気はあるんですね!」
お医者さんは笑いながら言った。
「あの・・・どのくらいで治りますか?」
「ん〜まぁー最低・・・10日はかかるんじゃないかな〜」
10日か・・・てことは、私の誕生日には間に合わないのか・・・。圭に・・・祝ってもらいたかったな・・・。
「ん?まぁがっかりしないでね。10日間だけだから」
「はい・・・すみません・・・あの、圭を頼みます」
私はお医者さんに頼み病院を後にした。
<続く

80: 岡崎朋也:08/08/11 01:04 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
6月15日・・・今日は私の誕生日。
「心〜おはよ!プラス!誕生日おめでとう!」
今日最初におめでとうって言ってくれたのは日向ちゃんだった。
「ありがとう・・・」
「ん?心アンタ悲しそうな顔してるね?」
「そ、そんなことないよ・・・」
でも、本当は元気なんてなかった。私は今日・・・圭に最初におめでとう!って言ってもらいたかったんだ。でも、その圭は今・・・入院してて居ないんだよね。
「心?泣いてる?」
「泣いてませんよ!へへへ!全然元気です!」
「何だよ!心配させんな!」
私は、わざと元気なふりをした。友達に・・・元気のないところを見られたくなかったから。
「ねぇ!?誕生日パーティー、どこでやるの?勿論、遅刻常習犯の彼氏も来るんでしょ?」
「いや!あんな人は呼びません」
何を言ってるんだろ・・・私
「え?何で呼ばないの?喧嘩でもしたの?」
「違う・・・圭は・・・用事で来れないんだって!だから、私達や、横山君や桂ちゃんを呼んでパーティーしよ!」
「え?うん・・・良いけど・・・」
「はい!決定!」
私は・・・圭を今日だけ忘れようと思った。今日だけ・・・
<続く

81: 岡崎朋也:08/08/11 01:24 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
今は夜の九時、みんな私の家に集まってパーティーを楽しんでる。
「いえーい今日は告白ゲームだぜぇ!」
みんなはいろんな仮装をしていた。私は普通の私服だけど、みんなは激しい仮装をしてた。
横山君はネズミの格好
日向ちゃんは魔女の格好
桂ちゃんは浴衣
で、あと一人は・・・横山達の知り合いの人で、黒いフードで顔が見えない人。誰なのかな?
「おぉい!横山!アンタ、ケーキ食べ過ぎ!」
「何!?はっ!させるか!」
ははは・・・私の家が・・・戦争状態に・・・
「おい!フードボーイ!車イスなんだから欲しいの取れないだろ?ほら、チキンだ!」
横山君って・・・パーティーの時とかには人格が変わるんだ・・・
「いやーよく食べたよ!心!15歳!おめでとう!」
「うん!ありがとね!」
気がつけばもう夜中の一時だった。
「やばい!もう帰ります!」
みんな帰る私宅をした。
「あぁ!玄関まで送るよ!」
私はみんなを玄関まで送った。
「ばいばーい」
「うん!ありがと!」
みんなは何度か私を見てから帰っていった。
<続く

82: 岡崎朋也:08/08/11 01:39 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「はー」
私は一度ため息をついて家に入ろうとした瞬間だった
「中途半端な誕生日だな」
「え?誰?」
私は振り返った。そして・・・そこに居たのはフードの仮装をしている子だった。
「キミは?」
「6月15日ね〜変な時に生まれたな?」
初めての人に対して、失礼な態度だと思った。
「貴方に言われるすじあいありません!」
「言うすじあいがあんだよな!」
私はだんだん腹が立ってきて、ついに爆発した
「いい加減にしてよ!初対面なのに!」
その瞬間、フードの子は車イスから立ち上がって、私の顔に手をつけた。
「ん!やめて!いい加減にしないと!私は!」
その瞬間だった。
「ん!」
私はその子にキスをされた。このとき、私はとてもショックだった。
「うざけないで!」
私はその人を殴った。
「貴方は何様なんですか!?私は!」
「いてーぞ!おまえ!」
「え?」
そのとき、その人のフードが取れた。
<続く

83: 岡崎朋也:08/08/11 03:15 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「はぁ・・!」
そのフードから出てきた顔は・・・圭の顔だった。
「圭・・・入院してたはずじゃ!」
「何言ってるんだよ!大した怪我じゃねーし!いで!」
まだ怪我も治ってないのに・・・どうして・・・
「圭・・・ちゃんと・・・居てくれたんだね・・・」
私は今まで我慢していた涙を一気に出した。
「な、何だよお前・・・」
「圭・・・!ありがと!」
私は圭に抱きついた。そして、顔をスリスリしたんだ。
「な!?お前!さりげに涙を俺の服でふいてんじゃねーぞ!」
「心配させたおかえしだよ!」
私は笑いながらそう言った。
「松本?」
「何?圭」
「お誕生日・・・おめでとう。そして、大好きだ」
大好きって言葉で私は一気に赤くなった。
「何照れてんだ?」
「て、照れてないよ!」
「あぁそうかい」
私はしばらく動かなかった。恥ずかしかったから。
「ねぇ圭・・・」
「ん?何すか?」
「その・・・キスしてくれるかな?」
私は圭に聞いた。
「良いよ?」
「あ、ありがと」
私は恥ずかしかったけど、圭は何にも考えてなかったみたいだね。でも、私にとって・・・今回の誕生日は・・・今までで最高の誕生日になった。 

84: 岡崎朋也:08/08/11 03:22 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
第二章・誕生日編・終了。
<岡崎から一言
どうでしたか?今回の話?
ちょっと途中から主人公変更がありました。
まぁ次の章では伊藤圭介に戻しますが。
ついに次は第三章です!
楽しみにしててください!

85: 岡崎朋也:08/08/11 03:47 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
第三章・心配な後輩
松本の誕生日から五日がたった。
俺はあの後、松本の親父さんに病院にまたブチ込まれた。
「圭・・・機嫌が悪いの?」
「当たり前だ!あのままお前が黙っていれば!」
その瞬間だった
「ごぉふっ!」
「なぁに言ってる!?テメーはけが人だろ!?」
相変わらず激しい親父さんだ。
「お父さん!ダメだよ!殴っちゃ!」
「あぁすまんな!」
「すまんな!じゃねーよ!」
俺は親父さんに激を飛ばした。
「つか、何で親父さんが?」
「あ、ごめんね!今追い出すね!」
松本はそう言いながら親父さんの腕をつかんだ。
「何!?追い出す!?やめろー!!おい!テメーうちの娘に何かしたらゆるさねーぞ!」
「うるさい!」
松本は親父さんを廊下に出した。
「へへへ・・・ごめんね!」
「別に良いけど?」
俺はそう言いながら病室の窓から外を見た。
「何か考えごと?」
「いやー明日やっと此処をでれるけどさ、何かな・・・」
「出たくないなら、どっかの骨でも折りますけど?」
何を考えてる?こいつは・・・
「バカ!出たくてたまらないんだよ!」
「ふーん、そうなんだ」
「疑ってるのか?良いぜ?なら、此処から今脱走して!」
「ダメですよ!」
<続

86: 岡崎朋也:08/08/11 13:41 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
松本は動こうとする俺を押さえた。
「痛い!そこ押すなよ!傷口だぞ!」
「あぁ、ごめん!」
松本は慌てて手を離した。
(てか・・・眠いんだけど・・・)
松本が居ると眠れないんだよな。いろいろちょっかいをだして来るから。
「ねぇ?圭」
さっきまで黙ってた松本が喋りだした。
「ん?何?」
「どうして、交通事故になんかあったの?」
その時、俺は思った。
あの事故が俺の不注意でおきた事故ということを。
(俺の不注意でおきた事故なんて松本にバレたら・・・)
「何か圭、顔色悪いね?」
「うぇ!?な、なはは!全然平気だ!ははは!」
俺の顔はだいぶ悪い顔をしているらしいな。
「どーせ!圭の不注意でしょ!?隠しても無駄なんだから!!」
「な!ぐう〜俺の不注意って何でわかんだよ!」
俺は松本に聞いた。
「どうせ、何か考えながら歩いてたんでしょ?」
「違う!お前の事を!」
やばい・・・!
「え?圭、私の事を考えながら歩いてたの?」
「だぁぁぁ!違う!違う!」
<続く

87: 岡崎朋也:08/08/11 13:59 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
次の日・・・
「伊藤さん、退院おめでとうございます」
誰かと思えば、病院に居た俺の面倒を見てくれた野村さんだった。
「体の調子はどうだい?」
「まぁまぁってところだな」
俺は制服を着た。
「私宅が出来たら言ってくれ、車で学校まで送るよ」
けが人の俺を学校まで送ってくれるってか。
「ふん・・・ありがたいけど、もう迎えがきてんだ」
「迎え?」
俺はそとに居る松本に手を振った。
「あ、そうか!お熱い仲だねー!」
「熱くなんかねー!」
俺は野村さんにそう言うと、病院を後にした。
「圭〜おはよ!」
「おう!おはよ!早く行くか!」
俺は松本の手を引いて歩きだした。
<続く

88: 岡崎朋也:08/08/12 00:17 ID:TI [ softbank219042081139.bbtec.net ]
俺は松本を連れてコンビニに向かった。
「ん〜これは安いな〜」
「あ!圭!圭!見て!」
松本は喜びながら俺に近ずいて来た。
「ん?何?松本」
「見て見て!」
松本は、手に持っている物を俺に見せてきた。
「こ、これって・・・」
「うん!そうだよ!子供の頃はやったソーセージマンだよ!」
そいや・・・そんなのもあったな。
ソーセージマンって確か俺が幼稚園の頃にやってたアニメだったな。
「かわいいね〜
「まさか・・・欲しいとか言わないよな?」
「欲しいです!!!」
「ダメ!」
俺は速却下した。
そしたら、後ろから声がした。
「ソーセージマンは、とっても凄いんだから!」
「ん?誰?」
俺はそう言いながら振り返った。するとそこには、俺達と同じ制服の女子生徒が立っていた。
「誰だ?アンタは?」
俺は質問した。すると、その少女は口を開いた。
「か、川村由香だよ!」
「川村・・・由香?」
<続く

89: 岡崎朋也:08/08/14 22:25 ID:Sk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「川村・・・由香?」
俺はしばらくその少女を見ながらボーットしていた。
「あの・・・圭?」
しばらくして松本が話かけてきた。
「ん?どうした?」
「その・・・時間がね・・・もう九時なんだよね・・・」
九時?え!もうそんな時間って・・・
「だぁぁぁ!もう九時だ!松本、行くぞ!!」
「え!?ちょ、ちょっと圭!!」
俺は松本の腕をつかんで走りながらコンビニを出た。
「はぁはぁ!まずいぞ!遅刻だぁぁぁ!!」
「待てよ〜!」
「ん!?ってテメーは!!」
後ろを振り返ると由香が俺を殺す勢いで追いかけて来た。
「まだぁぁぁ!ソーセージマンの話は終わってない〜!!」
「聞いてる暇はねーんだよ〜!!」
俺は怒鳴りながら走った。
「ちょっと圭!」
「何だよ!?遅刻だぜー!?」
松本は俺に何かを言っているようだったが、走っている俺の耳には入らなかった。

90: 岡崎朋也:08/08/16 13:10 ID:32 [ softbank219042081139.bbtec.net ]
俺達が学校に着いた頃はもう一時間目が終わった時だった。
「チャン圭〜遅刻はやばいっしょ〜」
横山がそう言いながら近ずいてきた。
「しょーがないだろ!?変な後輩にかまられたんだから!!!」
俺は怒りながら言った。すると、後ろの方から声がした。
「由香は変な後輩じゃないです!」
「なぁ!ま、まさか・・・」
俺は後ろを向いた・・・
するとそこには、由香が立っていた。
「は〜あのな、此処は中3のクラスだぞ?何で中2のお前が普通に中3のクラスに入ってくるんだ?」
「良いんだ!」
由香はそう良いながら、またもやソーセージマンの話を始めた。
「良いですか?ソーセージマンは」
「分かった分かった!今は話してる暇はねーんだって!」
俺はそう言いながら次の授業の準備をした。
「あぁ!待ってよ!話は終わってないです!」
「もうとっくの昔に終わってるぜ?」
俺は椅子から立ち上がり、中2のクラスに由香を送る事にした。
「イヤです!行きたくないです!!」
「離さない!もう授業が始まるぞ!?」
俺は由香を強引に引っ張り中2のクラスに向かった。
<続く

91: 岡崎朋也:08/08/16 20:47 ID:32 [ softbank219042081139.bbtec.net ]
由香のクラスは2年4組
中途半端なクラスだな・・・
「ほれ、着いたぞ?」
「う・・・」
「由香?」
俺は由香の顔を見た。そしたら、由香は泣きそうな顔をしていた。
「ゆ、由香・・・?」
「行きたくないです・・・」
何でそんなに嫌がるんだ?
虐めにでもあってるのか?
「とにかく、教室に入るぞ?」
俺は由香の手を引いて教室に入った。
だが・・・由香が嫌がっていた理由が分かった・・・
「あぁ・・・」
由香の机の上には、マジックペンでいろんな事が書かれていたんだ。
中には[死ね!!・クズ!キモイ]などの、最悪な言葉が書かれていた。
「何だよ・・・これは・・・」
「・・・・・」
由香は、黙り込んだ。
俺も由香と一緒に黙り込んだ。
「あぁ!見てみて!由香だよ!」
振り返ると、由香の同級生らしい奴等が居た。
「えー!マジ?やだー」
「最近、不登校だったのに、また来たの?」
イライラするほど俺は頭に来た。
<続く

92: 岡崎朋也:08/08/16 21:18 ID:32 [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「でもさー今更来て何になんのかねー」
俺はもう耐えられなくなった。
「お前等!由香を虐めてんのか!?」
「虐め?アハハハハ!そんな事ないですよ〜」
相手の女はいかにも、私は何も知りません、って感じの顔で俺を見ながら言った。
「テメー!いい加減に!」
その瞬間だった。
「チャン圭ぃぃぃ!」
いきなり横山が俺に飛びついて来た。
「うぉ!な、何だよ!?」
「大変だ!ヤバいって!」
横山はそう言いながら俺の腕に顔をスリスリした。
「やめろ!気持ち悪いぞ!!」
「良いから聞けって!俺の話を!」
「わーった聞いてやるから!落ち着けよ!」
俺は体にくっついている横山を蹴り離した。
「YES!さすがはチャン圭!話が早いな!じゃ〜聞いてくれ!」
「由香、一緒に来い」
「はい・・・」
「って!無視ですか貴方!!」
俺は由香とうるさい横山を連れて中2の教室をでた。
<続く

93: 岡崎朋也:08/08/17 21:10 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
その後、俺達は体育館裏に向かった。
「あの・・・」
「気にすんなよ、たまには授業をサボっても良いだろ?」
俺はそう言いながら座り込んだ。
「お待たせ!チャン圭!コンビニから○○本買ってきたよ〜」
横山はそう言いながら俺に近寄って来た。
「おーい横山」
「ん?どうしたチャン圭」
「消えろ」
俺は横山を殴り飛ばした。
「だ!何するんだよ!」
「何するんだよじゃないだろ!?俺は飲み物買って来いって言ったんだぞ!○○本なんか頼んだ覚えはねー!」
俺は激しく横山に激を飛ばした。
「だからって、怒らなくっても・・・」
横山はそう言いながら立ち上がった。
<続く

94: 岡崎朋也:08/08/29 21:46 ID:jY [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「ん?そいやーチャン圭、そこの子誰?」
横山は由香の方を向きながら聞いてきた
「わ、私は由香!」
由香は顔を赤くしながら言った
「おー由香ですか、よろしく」
横山はそう言いながら由香の両肩を持った
「あの?何ですか?」
「グラナド知ってる?」
「え?グラナド?」
グラナドってのはー深夜にやってるアニメだ。
横山はそのアニメに最近ハマッてるみたいでな。
ゲームまで買ってたからな。
「いや〜グラナドは本当に良い〜!まじ楽しいから!キミもやろうな!?」
「あ、あの・・・」
これはもう軽いナンパだな・・・
「おいおい横山、ナンパ化してっぞ?」
俺は横山を止めにかかった
<続く

95: 岡崎朋也:08/09/02 18:45 ID:fo [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「ナンパなんかじゃないって!」
横山はそう言いながら由香の両肩から手を引いた
「あの・・・」
「気にすんな!コイツはただの深夜番組オタクだから」
俺は横山の方を指さして言った
「深夜番のオタクって・・・酷い・・・」
横山は花が枯れた用に座り込んだ
「ち、チャン圭・・・青春を大切に・・・」
横山はだんだん顔がゾンビの様になっていった
<続く

96: 岡崎朋也:08/09/03 21:00 ID:2k [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「分かった・・!横山!」
俺はそう言いながら倒れた横山の両手を掴みながら言った
「お前が死んでも、忘れねー!」
俺は横山の体をお越し、ゴミ置き場に連れていった
「チャン圭?此処は」
「じゃな横山」
「フィ!ま、待って!まてまて!」
俺は横山をゴミ置き場に放置し、由香の所に戻った
「あの・・・彼を・・・」
「気にすんな!彼奴はゾンビだから痛みも感じないって!」
俺は横山を心配する由香の頭をなでながら言った
「まぁ・・・いいかな」
由香はそう言いながら座った
「で?何で虐めにあってたんだ?」
俺がそう聞くと、由香は暗い顔になりながら言った
「私は・・・何もしてないのに・・・みんなが・・・」
「・・・そういう世界なんだよ・・・」
俺は空を見ながら言った
「え?そうなんですか?」
「聞きたいか?俺が中1の時に受けた虐めの内容・・・」
俺がそう言うと、由香は静かにうなずいた
「あれは・・・中学に入学したすぐ後の事だった・・・」
<続く

97: 岡崎朋也:08/09/13 21:40 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「あの時の俺は・・・今みたいに元気な奴じゃなかった・・・」
そう・・・
中学一年の時は最悪だった・・・
入学してまだ一ヶ月だったのに・・・
「おい!伊藤!マジで死ね!」
「本当に何なのあの子?」
俺は・・・中1の時はこんな感じだった・・・
何もしてないのに・・・
死ね死ね言われて・・・・
正直、みんなを殺してやろうと考えた時もあった・・・
「悔しいか?なら何かしてみろよ?」
「・・・・・」
あの時は何も出来なかった・・・
絶対に殴ったりしたら殺されると思ったからな・・・
だから俺はじっと、ただ黙っている事しか出来なかった・・・
でも、もう限界って感じた時があった・・・
それは・・・体験学習の前日の日の事だった・・・
<続く

98: 岡崎朋也:08/09/13 22:00 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
いつもどうり、教室に居た俺に浅井って奴が話しかけてきた
「おい伊藤!お前友達居るのか?」
「・・・・」
「こんな質問も答えられねーのかよ!?ハハハハ!」
クソ野郎がッ!
「ま、お前みたいな野郎と友達になろうとする奴も居ないだろうけどな」
この時、俺はもう限界に来た
「まー友達が居ないからってしょげんな!その代わりに構ってやるから!」
浅井はそう言いながら教室を出ていった
でも俺は浅井を追いかけた
「待てよ!浅井!!!」
「何だよ!?」
浅井はそう言いながら振り向いた
その瞬間、俺は浅井を殴り飛ばした
「友達が居ないだぁ!?勝手な事言ってんじゃねーぞ!!テメーラみたいなゲス野郎と付き合いたくないだけだ!」
俺は浅井の首もとをつかみながらいった
でも、運がないことに
先生に浅井がチクりやがってな・・・
俺は体験学習いや、学校にも行けなくなった・・・
<続く

99: 岡崎朋也:08/09/13 22:13 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「俺が受けてた虐めはこんなもんだな」
俺は由香の方を見ながら言った
「そんな事があったんだ・・・」
由香は少し悲しそうな顔をしながら言った
「うぅ!うぅ!圭ちゃん!そんな虐めを受けてたなんて!」
「そうそうって!何で横山が此処に!」
俺は横山に言った
「何でって、ゴミ収拾者のオッサンに怒られてさ〜あそこ、結構居心地が良かったのに」
良かったのかよ・・・
なら帰ってこなければ良いのに・・・
「ま、横山の話は置いといて、つまり由香、嫌なら嫌って言えばいいんだよ勿論、殴っちゃダメだけどな」
俺は由香の方を見ながら言った
「でも、やめてくれるかな・・・」
「大丈夫だ!そうすりゃ!その虐めてた奴と友達になれるかもしれねーしな!」
<続く

100: 岡崎朋也:08/09/24 00:15 ID:WE [ softbank219042081139.bbtec.net ]
俺は大声で言った
「まじ!?チャン圭、友達になったの!?」
「いや・・・友達ではないがー虐めの立場ではなくなったってやつか?」
俺は頭をかきながら言った
「でも凄いよ・・・私には出来ない・・・」
由香はまた暗い顔になった
「大丈夫だ!言ってみろ!お前なら出来るよ!」
俺は由香の頭を叩きながら言った
「うん・・!やってみる!」
「そうだ!その調子だ!行ってこい!」
「ウっす!じゃ行ってきます!」
由香は凄いスピードで走っていった
「チャン圭って過去に虐めにあってたなんて・・・」
しばらくして横山がそう言った
「殴ったってのは嘘だよ」
「え!?じゃー何で由香には」
「あーでも言わないと行けないでしょ・・・」
俺はそう言いながら座り込んだ
「じゃー本当は?」
「人の過去に首突っ込むな!」
俺が虐めにあっていた過去・・・
その過去はなくせない・・・
本当はなくしたいけどな・・・
<第三章・心配な後輩終了

101: 岡崎朋也:08/09/29 02:44 ID:jY [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「作者より」
みなさん、片思いの夢もついに100スレに到達!
ごらんになっている方々、ありがとうございますね!
ついに第三章も終わり、残るは二章となりました。
ここまでの事で何かこの小説に意見があれば書き込んでください
ただし、書き込み期限は今週の水曜日までとさせていただきます
よろしくお願いします

102: 岡崎朋也:08/10/05 00:00 ID:3w [ softbank219042081139.bbtec.net ]
第四章・友達の彼女
「横山勇・・・年齢14歳の中学三年生・・・成績はオール4・・・が、しかし・・・奴は彼女が一人も居ないと言う可愛そうな奴だった・・・彼奴はこのまま、一人も彼女を作らずに中学時代を終えてしまうのか!!??」
「って!何ナレーターみたいなセリフいってんですか!?しかもそれじゃーいかにも僕がもててないみたいじゃないッスカ!!」
「あ、お前居たのか?わりーきずかなかった」
俺達が今居るところは放送室
横山と一緒に此処の部屋を掃除してってわけだ
「きずかなかったってね!さっきから此処に居ましたから!!」
俺は怒鳴っている横山を無視して掃除を再会した
「えーっとー何だこれは・・・」
「って無視ッスカ!?」
<続く 

103: 岡崎朋也:08/10/05 00:16 ID:3w [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「はー何で此処の掃除の担当になったのかねー」
「圭ちゃんが悪いんでしょ・・・桂にじゃんけんでまけちゃってさ!」
好きで負けた訳じゃねーっての・・・
「でも桂は何に関しても最強だからなー勝てないって」
俺はそう良いながら落ちていたマイクを机の上に乗せた
そんなときだった
ガラン!
「圭!掃除の調子はどうかな?」
松本が入ってきた
おそらくは先生に俺達を監視するように頼まれて来たのだろう
「サボってなかったかな?」
「あー横山がナレーターになりきってたな・・・」
「それは貴方でしょ!!」
ま、うるさい横山は置いといて・・・
<続く

104: 岡崎朋也:08/10/05 20:17 ID:3w [ softbank219042081139.bbtec.net ]
とっとと掃除を終わらすか
「ってまた無視ですか・・・」
「ん?何か言ってたか?」
「アンタ耳持ってないんですかね!!」
「良いから早く掃除しろよ」
俺はそう言いながら掃除をまた始めた
「軽く流すなよ・・・」
横山もそう言いながら掃除を再開した
「ま、この調子なら私が監視してなくても平気だね」
「って、監視のつもりだったのかよ・・・」
俺は小声で松本に突っ込んだ
「じゃーまた後で教室で!終わったら一緒に帰ろうね!」
「はいよ・・・」
松本はそう言うと放送室から出ていった。
それからしばらくのたった時だった
「ん?何だこれは・・・」
俺は放送室の本棚の一番奥から変な封筒を拾った
「何で放送室に封筒が・・・」
その時、横山が俺に話かけてきた
「どうしたチャン圭?」
「そのチャン圭止めろ」
ポカっと一発殴った
「ん?封筒?なんで圭ちゃんが封筒を?」
「殴ってもノーリアクションかよ・・・」
(今度からは本気で殴ろう・・・)
そう思った
「そんなのどーでも良いから、で?その封筒は?」
「さー知らないな。でも、この感覚からすると・・・中身が入ってるみたいだな・・・」
「まじかよ!」
横山は大興奮しながら言った
<続く

105: 岡崎朋也:08/10/11 15:52 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「開けてみるか?」
「いや!僕が開けるよ!」
横山は俺から封筒を奪い取った
「何が出るかな?」
「開ける時ぐらい黙って開けろな」
横山は俺の言葉を無視しながら封筒を切り始めた
「のぉぉ!!何か出た!!」
「な、何が出たんだ!?って・・・何だよこれ・・・」
中に入っていたのは紙だった
「手紙なのか?横山、読んでみろ」
「人に命令するな!!」
「もしかしたら、『この手紙を読んでくださった方には賞金一億円をプレゼント!』ってやつかもしれない!」
「おぉ!さすが圭ちゃん!よっし!開けるぜ!」
ふっ!相変わらず話が早い・・・
「どうだ横山?何か書いてあったか?」
「チャン圭・・・僕、恋が実るかも」
「あ?恋が?」
何を言ってるんだ?まさか手紙に変な物質でもついてたのか!?
「大丈夫か横山!!医者に見てもらったほうがよさそうだな!」
「何言ってんですか貴方は!?それより見ろよこれ!」
横山は興奮している・・・変な写真でも張ってあったのか?
「何だよ?んなになに『これを最初に読んだ貴方はまもなく恋がみのります。恋がみのるのは今から三日後・・・頑張りましょう』だと?」
「なな!凄くね!?最初にこれを読んだのは僕だし!!」続

106: 岡崎朋也:08/10/11 20:28 ID:Ig [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「お前、本気で信じてるのか?」
「当たり前だろ!ついに僕の時代が来たってやつかね!」
ホントにコイツは・・・・
ーーー放課後ーーー
放課後、俺は松本と帰る約束をしていたので待ち合わせ場所に向かおうとしていた
「はー横山の奴、あんな紙切れ一枚でよくまー信じるよな・・・」
彼奴はあんなの信じる奴じゃないと思っていたんだがな・・・
そう思っていると
「オッス!チャン圭!また松本さんとラブラブ下校ですか?」
「勝手にラブラブにするなよ!で?お前はあの後、何かあったのか?」
俺がそう言った瞬間、横山の顔が真っ青になった
どうやら何も変化は無かったらしい・・・
「良い子が産みたいです・・・」
「産みたいんじゃなくて産ませたいだろ?」
「圭ちゃんは良いよね・・・松本さんとやっちゃえば産めるんだからさ」
「な、何言ってんだよ!!」
コイツ!頭がラリってるのか?
「はぁ〜僕なんかね〜」
「たく!松本に聞かれてたらやばかったな・・・」
「はー良い人いないかな?」
「じゃな横山」
「って無視するなよ!ってか!人の悩みを聞いてくれないのか!?」
続く

107: 岡崎朋也:08/10/12 20:54 ID:TI [ softbank219042081139.bbtec.net ]
俺は横山の事を無視して松本との待ち合わせ場所に向かった
「おーい!圭!」
「ん?松本か・・・」
「え?どうしたのかな?」
さすがにさっき横山が言った事をコイツに教えるわけにはいかないよな・・・
「圭?」
「気にするな!」
「な・・・何の事かな?」
「良いから良いから!俺の事は気にするなよ!それより、お前さ晩飯の支度手伝うんだろ?」
「え?う、うん・・・」
「なら、早く行こうぜ?」
俺はそう言いながら走り出した
「あ!ま、待ってよ!圭!」
「早くしろ!」
子供か・・・
何か、無性に引っかかるな・・・
横山の野郎・・・!
でも、俺達は・・・
結婚するまで果たして付き合っているのだろうか・・・・
ーーーーーーーーー
気がつくと、俺は松本の家の前に居た
辺りを見回すと松本は居ない
「早く走りすぎたか・・・」
先に家に入るのも何か気が引けるしな・・・
そう思っていた時だった
「何やってるんだね少年」
誰かと思えば松本の親父さんだった
<続く

108: 岡崎朋也:08/10/13 00:38 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「何か用ッスか?」
「心はどうした?」
まずい・・・置いてきたなんて言ったらどうなるか・・・
「・・・・」
「どうした?心は?」
しょうがない・・・横山!お前には犠牲になってもらうぞ・・・!
「実は・・・松本の奴は・・・横山との間に子を授かってしまって・・・」
「何!?う、うちの娘が・・!」
よし・・・良い感じだな・・・
「何言ってるのかな?圭?」
「あ、松本・・・!」
まずい・・・
「娘よ!!子を授かったってのは!?」
「んんん〜圭の嘘だよ!私は圭に置き去りにされたの!!」
なぁ!バカ!
「おい少年・・・」
「へへへ・・・信じるアンタが愚かだ・・・」
「一回あの世を見てみるか・・・?そうすりゃー今より少しはましになって生まれ変わってこれるだろ・・・」
「遠慮します・・・」
ーーーその日の夜ーーー
「え?横山君に恋人が?」
「いやまだ何の変化もないみたいだけどな・・・」
晩飯を済ませた俺は松本の部屋に居た
「ほんと・・・めずらしいな・・・」
「何がかな?」
「ん?横山の事だよ・・・彼奴さ・・・今まで恋人的存在だったのはゲーム機ぐらいだろ・・・」
「そんな事は・・・」
「彼奴の事だからありえる!」
<続く

109: 岡崎朋也:08/10/13 00:54 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「いくら横山君でも・・・」
「いや!ありえるさ!」
本当に珍しい光景だった・・・
横山の奴が女子に夢中だなんてな・・・
「ねぇ・・・圭・・・」
「ん?っておい!!」
急に松本が俺をベットに押し倒した
「おい!何だよ!急に!」
「だって・・・圭さ・・・最近全然キスしてくれないんだもん・・・」
あーそうだったな・・・
最後にキスしたのは・・・
コイツの誕生日だったよな・・・そのあとはやってねーや・・・
「悪い・・・」
俺はそう良いながら松本を抱きしめた
「・・・圭・・・」
「キスしてやるから・・・」
俺は腕を松本の首に絡めながらキスをした
「っん!前より激しいかな・・・」
「そうか?悪い・・・」
「もう一回・・・」
「こりねー奴だな・・・」
俺達はその晩・・・
ずっと二人っきりですごした・・・
つもりだったんだが・・・
「ダメ!」
「何でだよ?良いだろ!一緒に寝るくらい!」
「ダメ・・・また今度ね・・・じゃー寝るから!」
「おい!こら心!!」
「え!?」
あ・・・
何したの名前で呼んでんだよ・・・
<続く

110: 岡崎朋也:08/10/13 01:14 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「あ・・・気にするな・・・」
「うぅ・・・」
松本はとっても顔を赤くしていた
「んな照れるなよ・・・」
「いや・・・おやすみ・・・」
松本はそう良いながらゆっくりとドアをしめた
「おやすみ・・・ま、・・・心・・・」
ーーー次の日ーーー
「ふぁ〜ん・・・クソ!ねみー!」
俺はブイブイ文句を良いながら起きた
「えーっとー家からもってきたシャツは・・・」
その時だった
ドンドン!!
ドアを叩く音がした
「何方?」
「わ、私だよ・・・えへへ・・・」
「来るな」
俺はズバっと松本に言った
「まだ入るとか言ってないよ?」
「どの道言うんだろ?」
俺はズボンをはきながら言った
「ダメなのかな?」
「・・・どうぞ・・・」
「あ、ありがとう・・・」
そう言うと松本は俺の部屋に入ってきた
「お、おはよう!圭・・・」
「あぁ・・・おはよう・・・心・・・じゃなくて!松本!!」
俺は心からいそいで松本に修正した
「はは・・・は・・・は」
松本は笑っていない・・・
逆に顔がまっかっかだった
「わ、悪い・・・これからはちゃんと上の名前で呼ぶからさ・・・」
「良いよ・・・心で・・・」
は?何を言ってるんだ?
<続く

111: 岡崎朋也:08/10/26 13:22 ID:oM [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「あのな・・・下の名前で呼んで良いのは夫婦になってからだろ?」
「ん〜そうなの?」
「出直せ」
俺は松本を部屋から追い出した
「ちょっと!圭!まだ話は・・・」
「もう終わってる」
ーーー登校中ーーー
今日俺は一人で学校に登校した
何でも松本の奴は委員会で早く学校に行かなきゃいけなかったらしい・・・
「・・・・・・」
いつもなら・・・うるさい奴(横山)が一緒なのにな
ーーー学校ーーー
「よ!圭ちゃん!」
横山は珍しく遅刻して来た
「お前な・・・今もう三時間目だぞ?」
「なーに!大丈夫さ!」
何がだよ・・・
「で?あの後はどうだった?」
「あ!そうそう!俺ね!翼ちゃんと付き合う事になったんだよね!」
俺は横山の言葉を聞いた瞬間、席から立ち上がった
「え?どうしたの?」
「つ、翼とだと?お、お前・・・」
「ん?何?圭ちゃんは松本さんでしょ?」
「そういう事じゃねー!!!」
俺は横山の首もとを掴んだ
<続く

112: 岡崎朋也:08/10/29 16:24 ID:jY [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「お前!翼がどういう人間か知らないのか!?」
「あぁ?何それ?どういう事?」
横山は少しキレながら言った
「翼はな!自分が気に入らなければ何でもする奴だぞ!?」
俺がそう言った瞬間、横山が俺の首もとを掴んだ
「いい加減にしろよ!!何だよそれは!!僻んでんのかよ!!」
「誰も僻んでねーよ!!ただ、俺が言いたいのはな!!!」
「二人ともやめてよ!」
松本がそう言いながら俺と横山をとめに入った
「フン!」
「あ、おい待て横山!」
俺が止めようとしても横山は無視して教室を出ていった
「圭・・・あの・・・ごめん・・・」
「・・・・別に良いよ・・・」
ーーー二週間後ーーー
あれからもう二週間・・・
俺と横山はあの喧嘩以来・・・
話す事が無かった・・・
でも彼奴は彼奴で盛り上がってるみたいだけどな・・・
いつも隣には翼の奴が居て楽しそうにしてる
飯の時間も今までなら俺と横山で食べてたが・・・
今では俺はいつも一人で食べている・・・
また・・・中1の時と一緒だと思った・・・
<前半終了>

113: 岡崎朋也:08/12/13 00:45 ID:Bc [ softbank219042081139.bbtec.net ]
<後半>
「圭〜?」
「んか用かよ?」
「最近元気ないからさ・・・家でも元気ないし・・・」
確かにそうだな・・・
横山と喧嘩して以来、何かとっても暇になった気がするな・・・
「ねぇ・・・もし暇なら・・・で、で・・・」
「デートのお誘いか?」
「あ、いゃ・・・その・・・別に・・・その・・・」
松本の考えてる事はすぐに分かった
コイツは元気のない俺の事を慰めようとしてくれてるんだなって・・・
「良いよ、デートしよ」
「い、いゃ・・・イヤなら別に・・・」
「お前さ・・・」
「え・・?何・・・かな・・・」
「可愛いな」
「え、あの・!別にそれ目的で言ったわけじゃなくてね!」
松本は顔を赤くしていた
でも、そういう所が好きなんだ・・・俺は・・・
「デートのついでに、親父さんにも何か買ってくか?」
「え、えぇ?ま、待ってよぉ・・・」
「お前なー」
「え?だから・・・」
「そういう事ばっかやってると・・・食っちまうぞ?」
「が、学校で!?だ、ダメだよ!!」
また赤くなった
本当に可愛い奴だよな・・・
<続く

114: 岡崎朋也:08/12/15 23:41 ID:LI [ softbank219042081139.bbtec.net ]
ーーー放課後ーーー
「たく!体育館裏で待っててって言ってたくせによ!何で居ないんだよ!」
「け、圭〜」
松本は俺と約束した時間より20分も遅刻してきた
「お前な・・・時間ぐらい守れよ・・・」
「あぁ・・・ごめん・・・委員会で遅くなっちゃって・・・」
松本の奴は悲しそうな顔をしながら俺に言った
「別に気にしてないよ・・・じゃー行くか」
「えぇ?ど、何処に・・・かな?」
「ホテル」
「えぇ!!何でホテルなの!?」
「お前を食べるため
「い、いやだよ・・・」
やべー泣きそうだ・・・
「嘘だって!」
「えぇ?嘘なの?」
「当たり前だろ!」
「そ、そうだよね・・・でも・・・」
でも・・・?
「私、初めての人は・・・圭が良いな・・・」
「お前な・・・この小説を18禁小説にしようとしてんだろ?」
「えぇ!?べ、別にそんなつもりじゃ!」
松本は顔を赤くしながら言った
そんな時だった
「相変わらずラブラブみたいだね〜」
振り返るとそこには横山の奴が立っていた
<続く

115: 岡崎朋也:08/12/17 01:20 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「・・・・」
「あ、横山君・・・」
「圭ちゃんもすみにおけないね〜」
横山はそう良いながら俺達に近ずいて来た
「帰ろう松本」
「えぇ?で、でも・・・」
俺は松本の手を引いて帰ろうとした
「け、圭!ダメだよ!仲直りしてよ!」
「んな奴と仲直りする気はねーよ!」
「で、でもぉ・・・でもぉ・・・」
松本は泣きそうになっていた
「お前な・・・何で泣くんだよ・・・」
「だって・・・だって・・・」
「おい・・・松本・・・」
「圭と横山くんが喧嘩してるのはやなの!!あんなに仲よかったのに!!何でそんな恋愛の事で喧嘩するの!!」
松本は顔を赤くし目からは涙を流しながら言った
「仲直り・・・仲直り・・・」
「わかった・・・ちょっと此処で待ってろな」
「えぇ?」
俺は横山の方に向かった
「・・・・」
「話があんだよ・・・ちょっと裏でろ・・・!」
「・・・良いけど?」
俺はそう言いながら横山と一緒に屋上に向かった
<続く

116: 岡崎朋也:08/12/17 22:52 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「でぇ?屋上で何しようってわけ?」
「・・・・」
「言っとくけど、喧嘩ならする気はないよ?」
「あたりめーだろ・・・喧嘩したって俺の方が上なんだしな」
「ズバって言いますね〜」
横山はそう言いながら座り込んだ
「実はさ、圭ちゃんに話したい事があってさ」
「悪いが、翼とのラブラブ話は聞く気はねーぞ?」
俺はそう言いながら横山の隣に座った
「あぁ、翼ちゃんとは別れたんだよ・・・」
「はぁ?何で別れたんだよ?」
「圭ちゃんの言う通り、結構怖い人だったからさ〜」
横山は頭をかきながら言った
「そんで自分から別れたって落ちか?」
「その通り!!それにさ・・・」
「それに?」
「こんな事で大事な親友を失いたくないしさ
「・・・・フン・・・」
「何だよ!」
「別に、何でもねーよ」
俺はそう言いながら立ち上がった
「仲直り・・・できんのかな?おれら」
「出来ないんじゃねーの?」
「何だよそれ!!」
「アッハハハ!冗談だよ冗談」
「冗談に聞こえねーよ!!」
それから俺と横山はまた話すようになった
ま、コイツのおかげで・・・
中学校生活はちょっとは楽しめたな・・・
<第四章・終了>

117: 岡崎朋也:08/12/17 23:28 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
最終章・最後に好きだと言えなくて・・・
朝・・・スズメ達がピュービューうるさい声をあげていた・・・
「ん?ふぁぁん・・・もう朝かよ・・・早・・・」
俺は文句を言いながら学校の支度をした
「は〜ったくよ〜学校とかだり〜」
思えば・・・もう十二月・・・もう少しで卒業か・・・
そう思っていた時
ドンドン
「圭〜起きてるかな?」
「起きてるよ?良いぜ入ってきても」
「じゃー遠慮なく」
松本はそう言いながら入ってきた
「あ、あれぇ?圭どこ?」
俺は松本の後ろに静かに忍び寄った
「どこ?どこ?」
「此処だよ」
「えぇ!?」
俺は振り返った松本の事を押し倒した
「げ、圭!?ちょっと!」
「顔が赤くなってるぜ?」
「い、イヤだよ」
「初めての人は俺が良いって言ってただろ?」
「でもぉ・・・今は・・・学校に行く前だし・・・」
「じゃー学校から帰ってきたらな」
俺はそう言いながら松本の上から起きあがった
<続く

118: 岡崎朋也:08/12/17 23:28 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
最終章・最後に好きだと言えなくて・・・
朝・・・スズメ達がピュービューうるさい声をあげていた・・・
「ん?ふぁぁん・・・もう朝かよ・・・早・・・」
俺は文句を言いながら学校の支度をした
「は〜ったくよ〜学校とかだり〜」
思えば・・・もう十二月・・・もう少しで卒業か・・・
そう思っていた時
ドンドン
「圭〜起きてるかな?」
「起きてるよ?良いぜ入ってきても」
「じゃー遠慮なく」
松本はそう言いながら入ってきた
「あ、あれぇ?圭どこ?」
俺は松本の後ろに静かに忍び寄った
「どこ?どこ?」
「此処だよ」
「えぇ!?」
俺は振り返った松本の事を押し倒した
「げ、圭!?ちょっと!」
「顔が赤くなってるぜ?」
「い、イヤだよ」
「初めての人は俺が良いって言ってただろ?」
「でもぉ・・・今は・・・学校に行く前だし・・・」
「じゃー学校から帰ってきたらな」
俺はそう言いながら松本の上から起きあがった
<続く

119: 岡崎朋也:08/12/17 23:31 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
すみません
同じやつ二つもはっちゃいました

120: 岡崎朋也:08/12/25 23:55 ID:K6 [ softbank219042081139.bbtec.net ]
「え?帰って来てからもダメだよ!!」
「冗談だよ」
俺はシャツを着ながら言った
「もぉ・・・バカぁ・・・」
「言ってろよ」
「もお!って・・・今何時?」
俺は時計を見た
もう8時30分だった
「お?まだこんな時間か」
「まだってもう学校が始まる時間だよ!!」
松本はそう言いながら走って家を出ていった
「は〜めんどくせ〜」
俺も松本を追う用に家を出た
ーーー学校ーーー
「うっす!おはようチャン圭〜!」
「お前な〜今何時だと思ってんだよ?」
「12時ジャストだけど?」
「余裕みたいな顔しながら言ってんじゃねーよ」
横山の奴は最近遅刻ぎみだ・・・
どうも最近眠れないらしい・・・
「ね〜圭?」
「ん?何だよ松本」
「いや・・・あとでで良いや・・・ごめん・・・」
松本の奴は顔を赤くしながら言った
「んだ?彼奴?」
「そいやー圭ちゃんまだ松本って呼んでんの?」
「何か悪いかよ?」
「いやさ、付き合ってるなら名前で呼んでも良いんじゃないのかなーって」
確かにそうだな・・・
そいやー彼奴最初は俺の事圭介ってよんでたのに・・・
何故に今では圭だけに・・・
「圭ちゃん?」
「名前だけでね〜ま、考えとこう」
<続く

121: 名無し:09/01/16 19:35 ID:tM [ p7081-ipbfp1602fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp ]
120…凄いデスねぇ〜
尊敬しますよ、しかし続きが楽しみです…////////////

122: ライトニング:09/01/16 22:56 ID:32 [ softbank219042081139.bbtec.net ]
では久々に続きを!
松本を名前で呼ぶか〜
まー付き合ってるんだし・・・
良いとは思うが・・・
でもな〜やっぱハズいな・・・
ーーー放課後ーーー
「圭〜」
「っ!来た・・・」
「どうしたの?驚いた顔して」
「な、何でもねーよ!こころぉぉ・・・」
「う?圭、今なんて言った?」
「べ、別に!ただ心って呼んだだけで・・・その・・・」
「ほぉ?」
コイツ・・・!
こうゆう時ばっか天然になりやがって・・・!
「あの・・・圭?」
「う、うるせぇ!俺は先に帰るからな!」
「え!?ちょ!待ってよ!話の内容ってか、何でそうなんのー!」
俺は松本の言葉を無視しながら走った・・・
この時は本当に恥ずかしかったんだぜ?
なのにお前って奴はさ・・・
空気が読めてないっていうか
<続く

123: ライトニング:09/01/17 23:22 ID:dk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
ーーー夢の世界ーーー
「圭・・・圭・・・」
「ダメだ!心!!行くな!!」
「はぁ・・・はぁ・・・圭・・・私・・・」
「おい!頼む!行かないでくれ!ずっと俺の側に居てくれ!!」
「ヒック・・・圭・・・今まで・・・ありがと・・・」
「待て!ダメだ!!俺はまだお前にちゃんと好きだって言えてないんだぞ!?」
「もぉ・・・十分だよ・・・圭・・・けぃ・・・け・・・ぃ・・・」
ピーーー
「心?心・・・?心!ココロォォォ!!!」
ーーー朝ーーー
「心!!!」
はぁ・・・はぁ・・・
夢・・・?だったのか・・・?
「圭!?どうしたの!?」
「え?あぁ・・・何でもないよ・・・」
「そう?」
「あぁ・・・そいやー今日は日曜日だろ?どっか遊びに行こうぜ?」
「えぇ?う、うん・・・良いよ?」
「よし!じゃー着替えろよ!俺も着替えっから」
「うん・・・」
心はそう言いながらドアを閉めた
<続く

124: アイマス信者:09/04/05 13:06 ID:z6 [ 203.141.152.22.static.zoot.jp ]
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