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5:知恵 07/07 18:02 ID:h. softbank221017020005.bbtec.net
第二章 友情か、愛情か
第四話 三角関係
やっとわかったこの気持ち。私は中曽根が、好き―――
「で。ひな、協力してくれるの?」
どうしよう。出来れば協力はしたくない。
正直に「私も実は、中曽根が好きなんだ」って言いたいところだけど…。
つかさはせっかく出来た、最高の友だちなんだよなぁ…。
「…うん。協力、するよ」
「ひなぁ!!ありがとっっ!!」
つかさは目を輝かしていた。私の胸が痛む。私も中曽根が好きなのに、
「協力する」とか言って大丈夫だったのだろうか…。でも、私は「協力する」この一言で、
後々後悔することを、思いもしなかったんだ―――
「じゃあ、とりあえず中曽根くんのメアド聞いといてくれる?」
「わかった。聞いとくね」
「マジありがとう!!そろそろ、教室戻ろうか」
そして、私とつかさは教室に戻った。
―――教室―――
私はさっそく中曽根にメアドを聞くことにした。―――とか言って、ちゃっかり私も
中曽根のメアドを知りたかったり…。
「中曽根ー。つかさにメアド教えていい?」
「ぅんー?つかさってどんな奴だったっけ?
まぁ、とりあえず教えても構わないけど」
あ…。どうしよう、私も中曽根のメアド知りたいな…。
「ねぇ、私にもメアド教えて!」
「おう。いいぜ」
やったぁ!!つかさには悪いけど、すごく嬉しい…。
「ありがとね、教えてくれて。今日メールしるよ♪」
「了解bb」
でも、私、何やってんだろ。つかさに隠れてホントは中曽根のこと好きだったり、
自分の気持ちもつかさの気持ちも裏切ってるよね、私。ホント最低だ―――
「ねぇ!!つかさ。メアド聞いてきたよ」
「ホント!?ありがとう!!さっそく教えて♪」
そして、私はつかさに中曽根のメアドを教え、家に帰宅した―――
「はぁ。今日は疲れたな…。」
そう。私は中曽根のことで頭がいっぱいだった。
「そうだ!!中曽根にメールしてみよ」
件名:ひなです!!
内容:こんばんわ、ひなです!!
メアド教えてくれてありがとね
これからもよろしく☆
by ひな
「送信…っと」
あぁ、中曽根からの返事が楽しみだな…☆
私はドキドキしながら返事を待っていた。すると、受信音が鳴った。
「あ!!来た来た♪」
件名:メールさんきゅ
内容:おう、よろしくな!!
ところで何で突然、つかさはメアド教えてって言ってきたんだ?
by 秀
私は一瞬ドキッとした。
なんでメアド教えてほしいのかって…。それはつかさは中曽根のことが好きだからなんだよね…。
ホントのことを教えるべきかな?私は急いで返信した。
件名:聞いて驚かないで!!
内容:なんでメアド教えてほしいのか、理由を言うね
つかさは、中曽根のことが好きだからなんだよ!!
あ、これ嘘じゃないよ
こう送信した。中曽根の返事はどう返ってくるのだろうか。
ピロリーン♪
受信音がなった。私は急いでケータイを開く。
件名:Σマジすか!?
内容:つかさ、俺のこと、好きだったのか…?
でも、悪いんだけど、俺、他に好きな人いるんだよね;;
こう打たれていた。
―――え!?
中曽根に、好きな人がいるの…!?
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