赤い糸
全部1- 最新50赤い糸
- 1: 殺鬼:08/07/22 15:11 ID:Us [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 一作目がまだ完成してませんがはじめようと思います。
一作目、二作目とも両方楽しんでいただければと思います。
- 13: 殺鬼:08/07/30 10:20 ID:ek [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- ん?どうやって行くの?
相談掲示板・・・?
頑張って探してみるけど・・・!!!
- 14: 殺鬼:08/07/30 11:01 ID:ek [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜D〜
「いやぁ〜本当ぉ〜〜〜に良かったぁぁ!!!」
「何が?今日テンション高いね。まぁそれはいつもだけどぉ・・・
ってかまだチャイム鳴る二十分前だし・・・髪も整ってるし・・・どうしたの?水面。」
「いやぁ〜あはっっっえへへ〜たいしたことじゃないんだけどぉ・・・ん〜・・・うふふっ!!」
「不気味な笑い方しやがって・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・早えんだよ・・・水面!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!!!!涼!!!!!!!!!!!!!!」
「うわぁっ!!!何だよ、うるさい声!!!!」
「りょりょりょりょりょう!!!!!!!」
「何でそんなに驚いてんの、水面。」
「夜咲、ちょっと。」
「ぉぃ、何だよ、何で俺を避けてんだよ、おい!!!水面!!!」
「おいおい未練がましいぞ、涼。」
「うるせーよ。」
「何かあったのか。」
やっぱり気まずい。
このままの関係で、いけるわけないかも!!!
どうしよう。。。
>続く。
- 15: 岡崎朋也:08/07/30 12:32 ID:xk [ softbank219042081139.bbtec.net ]
- らいだーのホオムってやつあるだろ?そこでチャットができんだけど、殺鬼もくっか?
- 16: 殺鬼:08/07/30 20:27 ID:ek [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- うん、行ったよ!!!有難う!!!ちょくちょく顔出すよ!!
- 17: 殺鬼:08/08/01 20:59 ID:3o [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜E〜
「で、ナンなのよ?」
「んぅ・・・居ないよね?」
「誰が?」
「誰がって、解るでしょ!?」
「わかんないから聞いてるんでしょ!」
「・・・・・涼。」
「いない、いない、早く言ってみ。」
「うん・・・・・」
「何、さっきまであんなにテンション高かったのに。
涼と、何かあったの?」
「・・・・うん・・・」
「何があったの?」
「淋漓にね、やってもらったの。」
「へぇ〜会ったんだ。良かったね。」
「で、繋がってるって、とても安心した。嬉しかったんだ。
・・・・・でも、私、この関係を壊すのは嫌だ。」
「・・・・・」
「四人でずっと一緒に居たいから、誰とも関係を壊したくないの。涼に気持ちを伝えたら、友達じゃなくなっちゃいそうで・・・嫌なの。」
「・・・・弱虫」
「え?」
「って言うんだよ。そういうの。」
「・・・・・」
夜咲は今までに無いクールな物言いだった。
その時に夜咲を『怖い』と思ってしまった。
「別に、なんならそれでいいんじゃない。でも、少し先の事でも考えたら?後悔するんじゃないの?」
「え・・・・・」
「何も言わずに、ずっといるの?辛くないの?」
「・・・・・」
また心がズキンとして・・・・
私、このままで、いいのー・・・?
>続く。
- 18: 殺鬼:08/08/04 10:55 ID:WU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜F〜
「言った方がいいんじゃない?」
「でも・・・壊れないかな・・・?」
「何が?」
「四人で居られなくなるのは、絶対に嫌!!!」
「あっそう!!!じゃぁ勝手にしたらぁ!?もう私には関係ないし!!!四人で居られなくなるのが怖い!?ずっとビクビクしてりゃぁいいじゃない!えぇ!?」
今までに無い表情を見せ、最後に水面を睨みつけてその場を離れていった。
「夜咲・・・・・・・」
「・・・・ごめん・・・夜咲・・・!!!
・・・・私、言うよ。」
「アハハハ」
さっきまであんな顔をしてた夜咲は、涼と、向井君と楽しく笑っていた。
「あ、水面!!!何処行ってたんだよ!?俺を避けてよぉ!!!」
「ごめん・・・・ちょっと・・・・」
「ねぇ、岳〜?」
「?何だよ。夜咲。」
「ちょっと、話が有るんだけど。」
「?」
「屋上まで行こうか。」
「あぁ。」
「・・・夜咲・・・・・・」
「水面、決めたのね。(ニコッ」
涙が出そうなほど嬉しかった。
あれだけのことで・・・・
「で、何?水面。」
「えっと・・・・・」
「何だよ?」
「あのさ、赤い糸、つながってるって、言ってたじゃん、淋漓が。」
「うん。」
「私ね、それ・・・・嬉しかったんだ・・・・涼は・・・どう思ってるか解らないけど・・・・・」
「俺も嬉しかったぜ?」
「え?」
すぐに返す答えに少し戸惑った。
「俺、何かすぐに言えなくてさ。ずっと待っててしまったんだよな。ゴメンな。」
「え、それって、もしかして?」
「水面、何で泣いてるの・・・?アハハッ!!!」
「だって・・・・嬉しくて・・・・」
「好きだよ。水面。」
「私も・・・・大好きー・・・・涼・・・・・・」
赤い糸が有るのは、本当だった。
「付き合おうか!!!」
「え?」
「両思いで付き合わない奴いるかぁ?」
「いや、そうじゃなくて・・・私で、いいの?」
「お前じゃなきゃいけねえんだよ!!!」
「涼ッ・・・・・
こちらこそ・・・・よろしくおねがいします・・・・・・」
ずっと続くと思っていた。
この幸せが。
でも、その幸せが続くのは、ほんの少しの事・・・・・・
ー少し前の事ー
「で、何?夜咲。」
「岳さぁ〜・・・どうして、言ってくれないの?」
「何が。」
「前からずっと想いあってたでしょ?」
「・・・・。」
「解ってるなら、言ってほしかった。」
「何を?」
ドンッッ!!!
夜咲は屋上の策を思いっきり叩いた。
「夜咲?」
>続く。
- 19: 殺鬼:08/08/05 10:42 ID:EU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜G〜
私の所為か、今日の夜咲はずっと怒っていた。
「どうしたんだよ?」
「ふざけないで・・・・・・」
「夜・・・・」
「馬鹿っ馬鹿馬鹿馬鹿!!!」
「・・・・・」
「男の癖にっっ!!!もう知らないよっっ!!!アンタなんかっっっ!!!」
「夜咲!!!!!!!」
「・・・・・・」
「夜咲・・・・・?」
「水面ー・・・・・・」
「どうしたの・・・?」
「うん・・・そっちは・・・どうだったの?付き合うことに、なったの・・・?」
夜咲は解っていたけど、Noと言って欲しかったみたい・・・
私はそれに気付かずにー・・・
「うんっ!!」
「!!!!!・・・・そっか・・・・・・よか・・・ったね・・・」
「飛屯・・・・」
「ごめん、早退するわ;先生に言ってて。ごめん。」
「大丈夫?お大事にね・・・?」
「うん・・・バイバイ。」
私達の糸はつながったけど、
夜咲達の糸はつながらなかった。
それが、不幸への入り口なのかもしれない。
>続く。
- 20: 殺鬼:08/08/05 14:58 ID:EU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜H〜
「おっはよ〜お母さん!」
「あら、水面!!!今日はずいぶんと早いじゃない!!!」
「うん、ちょっとね♪」
今日の私はいつもよりうきうきしている。
その理由は・・・
「水面〜〜〜時間だぞ〜〜〜〜」
「涼!!!
あ、じゃぁ行ってきます!!!」
「え?まだ三十分も前じゃない!ってぇ〜水面!?」
「えへへ〜今日は早く起きれたよ!」
「そうしてもらわなきゃ困るなぁ〜!」
「アハハハ〜〜〜」
そう。涼と二人で学校に行く時間まで公園でお喋りしておくの。
これは涼からの提案で、結構うれしかった!
「それでねっそれでねぇ!!」
「あ・・・もう行ってる奴居るから、行きながら話そうぜ。」
「あ・・・うん・・・・・」
こんなに早く終わっちゃうなんて。
あ〜ぁ。もっと続けばいいのに〜
「そうガッカリすんなよ。」
「え?」
「明日だって、また出来るだろ。」
「う・・・うんっっ!!!」
少し歩いていくと、途中で涼が何かに気がついた。
「ん?」
「どうしたの?」
「あれ、飛屯じゃね?」
「あ、ホントダ。」
「アハハハ〜〜〜」
「あれ、誰?知ってる?涼。」
「しらねえよ。」
夜咲の隣には知らない女の子が居た。
夜咲の不陰気によく似た子。
髪は短くてピンクのカチューシャをしていて、足も腕も細く、モデルみたいな、アイドルみたいな子だった。
「夜咲が二人ー・・・?」
「んな訳ねぇだろ!転入生だろうな。多分。行こうぜ。」
「え、うん。」
この子がまた悲劇を呼ぶともしらず・・・
>続く。
- 21: 殺鬼:08/08/05 15:27 ID:EU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜I〜
「おっはよ!!!元気になったんだ!夜咲!!!」
「・・・・」
「夜咲?」
「水面、行くぞ?」
「あぁ・・・うん・・・・」
「・・・・」
「どうしたの、夜咲。」
「ううん、なんでもない。」
「今日から転入してきた、新しい人です!!!」
「はじめまして!!!片倉潤です!!!よろしくおねがいします」
「水面。」
「うん・・・・」
「ねぇねぇ・・・夜咲。」
後ろを振り返って夜咲の顔を覗き込んだ。
席が後ろだから、簡単に話しかけれるんだ。
「何?」
「昨日・・・・大丈夫だ「夜咲ぅ〜〜〜〜!!」
「!!!!!!!」
「潤〜?何〜〜〜?」
「夜咲・・・・」
「ごめん、後で。」
「何何?」
「夜咲、・・・・・・・・・・
夜咲は私より潤を選んだ。
「何で・・・?」
私は二の次になってしまったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『み〜なもっっ!!!』
『なぁに?夜咲!』
私達は幼稚園の頃から仲が良かった。
『たとえ、何があっても、私達は、ずぅっと、ず〜〜〜〜っと、仲の良いお友達だよ!』
『うん!!!!』
指きりげんまん嘘付いたら針千本のぉ〜っます!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドンッッ!!!
「!?」
「向井君!!!ちょっとこっち来て!!!」
「何だよ!?」
「どうして?どうして夜咲は不機嫌なの?
昨日、何があったの?」
「別に。」
「どうして、付き合うことにならなかったのー・・・!?」
「どうでもいいだろ・・・」
「どうでも良くないよっっっっっ!!!!
何があったのか全部言ってー・・・?」
「・・・・お前が知る必要は無いと思う。」
「有るよ。」
「無い。」
「有る。」
「無ぇ。」
「心友として、知っておく義務が有る。」
「心友ってのは、両方からそう思ってるから親友っていうんだぜ。」
「解ってる。」
「今のお前らは心友じゃねぇ。お前の思い込みだ。」
「違う。」
「何が違うんだよ。」
「思い込みなんかじゃない。」
「?」
「私達はちゃんと約束したんだ。
指きりげんまん。
あれは偽者じゃなかった筈だから。」
「フン・・・」
「別に、あっちがその気なら俺は何もいわねえし。」
「そんなの駄目だよ。」
「別に良い。」
「何で!!!」
「俺には新しい恋が芽生えた・・・・」
トンッ・・・
「え?」
向井君の両手は私の両肩をつかんだ。
そして綺麗な眼で私をずっと見つめた。
「やめてよっ!!!はなして!!!」
向井君、つまり男の人の力に私の抵抗は無駄だった。
「放してっ!?どういうつもりなの!?」
「こういうつもりだよ。」
向井君は顔を近づけて・・・・
「(いっ嫌!!!助けて!!!」
「涼ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ばんっっっ
屋上のドアが開く音。
私はそっちを見た。
「涼・・・・」
「・・・・・」
向井君は慌てて手を放した。
その隙に私は涼の方へと駆け寄った。
「何したんだ?テメェはよぉ〜・・・?」
「見れば解るだろ?」
「テメェ・・・ぶっ殺されてえのか?あん!?」
「涼・・・・暴力は駄目だよ。ね。」
「ちっ・・・・
次やったら地獄行きじゃ済まさねぇかんな・・・・」
向井君は下を向きながら屋上を出て行った。
「りょ・・・・
ギュッッ・・・・・・・
「涼!?」
涼は私を力強く抱きしめた。
「大丈夫だったか・・・?何にもされてねぇか?」
「うん・・・・大丈夫だったよ・・・・・」
「そうか・・・
ごめんな・・・俺のせいで・・・・・・」
「涼は悪くないよ、謝んないで。」
「俺がちゃんと見とけば・・・・彼氏失格だよな・・・・俺・・・」
「ううん・・・・私にとって涼は・・・・・
“最高の彼氏だよ”」
「水面ー・・・・・・」
「んっっ・・・・」
こんな形だったけど、これが私の、ファーストキス・・・・
涼は何度も何度も浴びせてくれたー・・・
とても・・・・・“幸せ”。
ーーーーーーーーーーその頃ーーー
「ちっ・・・後少しだったのにな・・・・」
「何が?」
「っっっ!!!夜咲・・・・・片倉・・・・・」
「へぇ。そういうことだったの。」
「違う。俺は「行こう、潤。」
「うん。この学校には最低な男子がいるんだね。
前の学校にはそんな人、一人も居なかったのに。」
「夜咲!!!」 ・
「五月蝿い。もう知らないよ、あんた達の事なんか。」
「話は最後まで聞け!!!」
「何・・・?」
>続く。
- 22: 殺鬼:08/08/05 20:24 ID:EU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- スイマセン・・・
知ってるとは思うんですが、『糸が引き裂かれる時』の後の〜 〜があるんですが、あれは回を表して・・・一、二、三・・・ってなってるんですが、上ので十になったんですね。
そのあとの十一からなくて・・・・なので、そのまま書くので、ご理解ヨロシクです;
例 11==@@ 12==@A 20==AI
解りにくいかもしれませんが・・・・
- 23: 殺鬼:08/08/05 20:58 ID:EU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@@〜
「何よ・・・話って・・・・」
「夜咲・・・私、帰っとくね。」
「潤・・・・わかった。」
「で、何?」
「俺は金森なんかに興味は無い。」
「は?意味わかんない。」
「俺は金森に手を出すツモリは勿論なかった。」
「だから、意味わかんないって。」
「お前が好きだ。お前が一番だ。」
「はっ・・・はぁ!?」
「これは嘘じゃない・・・」
「・・・・信じるよ・・・・信じるけど・・・・・
じゃぁ何であんな事?」
これが原因。
四人に亀裂が入ってしまったのはー・・・
「俺は涼を傷つけたかった」
「え・・・?」
「・・・・・」
「何で・・・よ・・・?」
「・・・・・・・疎ましかった」
「は・・・?」
「何がよ・・・!?」
「涼が。」
「涼の何がよ!?」
「お前も見たと思うけど、あいつ等二人で登校して、ノロケすぎだとは思わないか?」
「いつもの事じゃない・・・・」
「なんだか見せ付けてるって感じで嫌だった。」
パンッッ!!!
「痛っ・・・・」
「・・・・信じてたのに・・・・・」
「夜咲・・・・・・・」
「・・・・・・信じた私が馬鹿だったよ!!!」
夜咲の目には涙が溜まっていた。
それを言うことはとても苦難だった。
「水面〜」
「何?涼。」
「あいつ等・・・どうなんたのかな・・・・」
「・・・・」
ドタバタドタバタッッッ!!!
「!?」
後ろからとても五月蝿い音が聞こえてきた。
「だっ誰!?」
そこには眼に涙をため、息を切らして前かがみに膝に手をおき下を向いている夜咲がいた。
「夜咲!?どうしたの!?」
「飛屯・・・・・・・」
「夜咲?大丈夫?どうしたの?何があった「ごめん!!!」
「え?」
「私・・・岳と付き合えなくて、水面が付き合ってることに嫉妬してた・・・。それで、水面に酷い事したよね・・・本当にごめん・・・・」
「ッてことは!!!付き合うの!?」
「ううん・・・アンナ奴、どうでも良くなっちゃった。」
「え?なんで?」
「それは・・・・聞かないで?ね。」
「うん・・・・・」
「水面〜行くぜぇ〜〜〜!!!」
「う〜〜〜ん!!!」
「涼君!!!ちょっと、いいかしら?」
「おばさん・・・・水面、先行っといてくれ。公園で待ってて。」
「えぇ〜〜〜!?
うん・・・・解った・・・・・・」
「ごめんね、水面。少し話があって。」
ーーーーーーーーーー
「え・・・・?」
「水面には、まだ言ってないの。」
「そんな・・・・なんで・・・・・いや、水面には何時言うんですか!?」
「・・・・今日の夜・・・話そうかと。」
「・・・・いつになるんですか?そこへ行くのは。」
「一週間後よ・・・・・」
「・・・・・・・・そんな・・・・・・」
「だから・・・・お願いしたいのよ。
最後の学校生活を楽しめるように、涼君なら出来ると思って・・・」
「任せてください・・・・」
「有難う!」
少し前ー・・・・
涼ー・・・・やっぱり私無理だよ・・・・・
昨日の夜咲、暗かった。
私だけ幸せになることはできないよ・・・・・・
ごめんね・・・・・・・
「水面、ゴメンな!」
「うん・・・いいよ・・・・」
「どうしたんだ?」
「涼・・・・・あのね・・・・」
「?」
「別れよう・・・・?」
>続く。
- 24: 殺鬼:08/08/07 09:26 ID:lE [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@A〜
「え?・・・・今、何て・・・・・・」
「別れよう、って、言ったの。」
ただただ時間が過ぎていくだけだった。
涼はその言葉が頭に入らなかったのか、呆然と瞬きを繰り返していた。
ごめんねー・・・これしか手は無いんだよ・・・・・
「ありり?水面に涼じゃ〜んっ!!!何してんの?早く行かないと遅刻しちゃうんじゃない?」
「夜咲・・・・片倉さん・・・・・・・」
「私達は先行っとくね??」
「うん・・・・・・」
私はチラッと涼のほうを見た。
でもまだ涼は何も喋らなかった。
私は何度も何度も思った。
“これしか手が無い”
そういいながら
“これでよかったのか”
と。
「言ってしまっただろーが・・・・“任せてください”ってよ・・・・!!!」
「え?」
>続く。
- 25: 殺鬼:08/08/08 09:29 ID:TI [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@B〜
「理由を言うまで俺は下がらねぇ」
「えっ・・・・・・・」
涼は力強い眼で私を見ていた。
「ねぇ・・・・早く行かないと、遅刻するんじゃ「どうでもいいよ」
「理由を言うまで俺は此処から動かねぇ!!!!!!!」
傍を通る人たちは皆私達を見ていた。
「とりあえず、行こうよ、ねぇ?」
私は涼の腕をつかんで行こうとした。
「放せ」
「・・・・・・・・・涼・・・・・・」
「早く行きたいなら理由を言えよ」
「私だけ幸せになることはいけない、それだけよ。」
「は?」
「もういいよ!そんな怖い涼、大っ嫌い!!!!!!」
「水面!!!」
「あっ水面、オハョ〜」
「お早う・・・・」
「どうしたの?元気ないじゃ〜ん??」
「水面ちゃん・・・さっき、片倉さんって言ったよね?潤でいいよ。」
「うん・・・・」
元気ないのは・・・・・夜咲でしょ?
「ごめんね・・・・夜咲・・・・・・」
「何が??」
ドタバタドタバタッッッ!!!!!!
廊下から騒がしい音が。
「ねぇねぇみんな聞いて!!!」
「どしたのぉ?」
クラスの女の子が急にクラスの皆に話しかけた
「あの、赤い糸で有名だった、淋漓!!!知ってるよね!?」
「淋漓・・・・って・・・・私・・・・やってもらった・・・・・」
「嘘!!!金森さんやってもらったの!?」
「俺の友達もやってもらったことあるらしいぜ〜?」
「え!?本当!?・・・・・じゃぁ・・・聞かないほうがいいかも?」
「え・・・?でも・・・・聞きたいな・・・・」
「水面ー・・・・」
「じゃぁ、言うね・・・・・」
「あの淋漓の言ってたこと、全部嘘だったんだって!!!」
「え・・・・?」
“お二人の赤い糸はつながっています”
「嘘・・・・・・・」
「今日、偶々寝坊しちゃって、ニュース見たの!皆がもう学校に行っているような時間帯だったから、誰も知らないと思うんだけど、淋漓はガセを流していたって・・・・!!!」
「そんな・・・・・・・・・・嘘・・・・でしょ・・・?」
>続く。
- 26: 殺鬼:08/08/09 19:56 ID:JQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@C〜
「涼・・・・涼・・・・!!!」
私はキョロキョロと涼を探した。
「涼!?ド・・・・・・・」
我に戻って思い出し、言葉を止めた。
「水面、落ち着いて?」
「夜咲・・・・・っ・・・・うぅ・・・・・」
「涼ーー・・・・・!!!」
「水面ーー・・・・!!!」
二人の想いは通じ合っていた。
遠く離れた今も、二人はお互いの事を考えていた。
それなのに片割れは仲間を想い。
「夜咲・・・・・ごめんね・・・・・」
「え?」
「って!?水面ーーー!?」
「涼ーーーー!!!何処ーーーー!?何処に居るのーーー!!?」
私は大声で叫びながら町中を回った。
「涼ーーー!!!何処ーーーーーーー!!!??涼ーーーーーー!!!」
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・・・・・・りょ・・・う・・・・涼・・・・・・涼・・・・涼・・・涼・・涼・涼涼涼涼涼涼!!!!!!!!!!!!!」
「何してんだよ、こんな所で泣き崩れて。」
「りょ、涼!!!」
「みっともねえな。」
何故か涼はこの時、私の名前を呼ばなかった。
>続く。
- 27: 岡崎朋也:08/08/10 21:11 ID:.g [ softbank219042081139.bbtec.net ]
- お?殺鬼も長文になったな!俺も負けられねーぜよ! でも、これからも宜しくな!
- 28: 殺鬼:08/08/12 20:44 ID:eQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- アハハッッ!!!
私も負けてられないけど朋80超えてんじゃんっっ!!!
そこまで続くかどうかわかんないなぁっっ・・・・↓↓ww
せめて作品(?)の数だけでも対抗しようかな〜!!!
こっちもヨロシクね!
- 29: 殺鬼:08/08/14 20:48 ID:wQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@D〜
「涼・・・?何か・・・変わってる・・・?」
「何も変わってねぇよ。」
「嘘・・・ばっかり・・・・・」
「嘘じゃねぇよ」
「涼・・・・泣いてるじゃない・・・・・・」
「え・・・・・」
「涙を溜めて優しい笑顔なんて見せないで・・・?」
「水面・・・・」
「そんな笑顔、ちっとも明るくなれないよ・・・」
そして二人が黙りあい、少ししたら・・・
「ねぇ、涼?」
私が涼を呼ぶと、涼は眼から涙をこぼした。
その涙はとても透き通っていた。
「涼ー・・・・」
「俺じゃぁ・・・駄目か?」
「あと少しなんだから・・・・幸せになれよ!!!」
「何・・・・言ってるの?」
「絶対に幸せにする!!!神に誓うよ!もしそれが無理だったら・・・
死んでやる。死んでもいいから・・・・
俺を信じてくれ。」
「涼ー・・・・」
なんだか涼を信じられるような気がした。
何故、こんなことが出来るのだろう。
友が苦しんでいるというのに、自分だけ幸せになろうと・・・
>続く。
- 30: 名無しさん@お腹いっぱい。:08/08/14 22:19 ID:rk [ softbank219035083042.bbtec.net ]
- 読みにくい・・・
- 31: 殺鬼:08/08/15 20:50 ID:Cs [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- ほぇぇ!?読みにくいですか!?
・・・どうしたら読みやすくなりますかね・・・;;
良かったら教えてください><
- 32: 殺鬼:08/08/20 11:32 ID:jU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@D〜
その夜、私は家族に深刻な話を持ち込まれた。
「どうしたの?皆、暗い顔して。」
「あのね、水面。真剣に聞いて頂戴ね。」
「?」
「一週間後、引っ越すことになったわ。」
「え・・・・・・・・?何処にーー・・・・?」
「此処からはとても遠いわ。でもね、一ヶ月に一回は帰ってこようと思うの!!!涼君のお母さんが、その時は泊まりに来てもいいって言って下さったから!!!」
「だからー・・・涼は・・・・・・・・・・」
「ごめんね、水面。」
「いいよ。この一週間、最高な毎日を送るから!!!・・・いや、送ってもらうのかっっ!!!」
私は笑顔だった。
寂しかった。
涼と離れるなんて考えられなかったんだ。
でも、お母さんにそんな顔見せちゃ、未練が残る。
「こんな事ぐらい、はっきりしなくちゃぁ・・・・・」
次の日ー・・・
「おっはよ!!!涼!!!」
「おぅ!!!ビックリしたぜぇ?お前の母さんが先に行ってほしいって行ってたって言うからよ〜!!!」
「涼、何いってんのかわかんないぃぃ〜〜〜!!!」
「ウルセ〜〜〜」
「あれ、そういや、夜咲と向井君は?」
「あ、知ってっか?水面。」
「何を?」
「あの二人、ヨリ戻ったらしいぜ!!!」
「えっ本当!?」
「ああ!!!」
ならー・・・
もう涼と居て、いいよねー・・・?
「夜〜〜〜咲っっ!!!」
「わぁっ!!!水面!どうしたの??」
「良かったね!!向井君と♪」
「あはは〜アリガト^^」
「ん?今日は潤と一緒じゃないの?」
「あぁ・・・なんか違うクラスの女子軍に連れて行かれてた。多分部活への誘いじゃないかなぁ?あいつ等はえっと・・・陸上だったから。潤走るの速いんだよ!」
「その女子軍ってまさか・・・・・」
「え?」
「相田蛍の軍団!?」
「確か・・・そんな名前だったよ?」
「行かなきゃ!!!潤が危ないよ!!!!!!」
「え!?」
相田蛍は沢山の人を虐め続け傷つけてきた最低な奴!!!
理由は判らないけど潤が何かされちゃうー・・・!!!!!!
「アンタさぁ、見てるだけでウザいんだけど。」
「はぃ?」
「存在がウザイの。」
「何が言いたいの?」
「アンタの顔なんて見たくないから。さっさと消えてよ。」
「何でそんな事言われなきゃいけないの?」
ガンッッ!!!
「キャッ・・・」
「自分で消えられないならいいわ。私が消してあげる。」
「・・・・・・」
「覚悟してなさ「潤!!!!!!!」
「!!!!!!!(女子軍)」
「何かしら?」
「相田・・・・・潤から離れな!」
「あら、これはこれはラブラブカップルの金森水面さんに飛屯夜咲さん。」
「離れなっつってんだよ、聴こえないの?」
「水面ー・・・夜咲・・・・・・」
「まぁいいわ。三人固めて消してあげる。覚悟してなさい。」
相田軍は帰っていこうとした。
でもそこには“此処は通させねえ”とでも言っている様な格好で涼がたっていた。
「涼!」
「まぁ、珍しい。今度は遠藤涼さんですか。」
「今、三人を消すって、言ったよな?」
「えぇ、言いましたけど、何か?」
「そんな真似、俺の前でやってみろ・・・・」
「涼?」
「・・・・」
「地獄落ちじゃ済まさねぇかんな・・・・!!!」
「(ゾクッッ!!!」
「仕方ないわー・・・・引き下がりますわ。」
その無様な後姿、私達は笑が止まらなかった。
>続く。
- 33: 殺鬼:08/08/20 11:34 ID:jU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- スイマセン、上のは@Eでした;
- 34: 殺鬼:08/08/22 20:35 ID:Us [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@F〜
「いやぁ〜面白かったねぇ〜〜〜!!!」
「ってぇ、それ、遠藤の御陰じゃん!?」
「あ?俺は思ったことを言っただけだけど??」
「あの・・・皆本当にアリガトウ・・・」
「潤・・・・もぅっ!何言ってんの!!!当たり前の事でしょ!?」
「心配しなくて良いんだよ。もしまた何かされたら、遠藤が地獄行きにしてくれるから。」
「大地獄だ。」
「アハハハハハハ!!!」
「このままで終わると思わないで下さいまし・・・!!!」
本当の悪夢は、これからだったんだ。
>続く。
- 35: 殺鬼:08/08/24 20:51 ID:qc [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@G〜
別れまで、あと、五日。
ガラッ!!!
「おっはよ〜〜〜!!!」
四人は元気よく教室へ入っていった。
「??」
しかし教室は静まり返っていた。
「どしたの??」
「いゃ・・・何も・・・ない、けど・・・・」
ガタッ
「潤・・・?どうしたの!?」
潤はカバンを落として震えていた。
何かを見つめながら。
「わた・・・私の・・・つっ・・・机ぇ・・・・・・」
「えっ・・・何、これ・・・?」
潤の机には『死ね』や『きもい』などと書いていた。
「・・・・相田蛍ー・・・!!!」
>続く。
- 36: 殺鬼:08/08/26 21:11 ID:Co [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜@H〜
別れまで、あと、五日。
「ちょっと遠藤君!?何処行くの??」
「決まってんだろ!!!相田のトコだよ!!!」
「待って!!!そんなっ!!!駄目だよ!!!」
「何でだよ!!!許せねえよ・・・アイツが!!!・・・こんな汚ぇ手でしかこないアイツがなぁ!!!」
「駄目だよ!!!乱暴するんでしょ!?そんなのっ・・・」
「潤・・・私と涼が行って来るから。潤と夜咲は此処にいて。」
「私も行くヨ!」
「潤を一人にすることは出来ないでしょ?夜咲、頼むね。」
「水面・・・・・・ワカッタヨ。」
「行こう、涼。」
「あぁ。」
ガラガラガラッッッ
クラス中の人が私達に注目した。
「あら、やっと来たわね。」
「相田ぁ・・・・!!!」
「ふふふ、二人?片倉さんは、逃げたのかしら?」
「黙れ!!!」
「涼、落ち着いて。」
「・・・・あぁ。」
「あらまぁ、弱虫さんです事。逃げるなんて?」
スタスタと涼は相田蛍の方へ近づいて行った。
「涼?」
その瞬間、涼は相田蛍の頬を思いっきり殴った。
「きゃぁぁあああああっっっっ!!!!」
教室中はざわめいている。
「涼、何してるの!?」
「うるせえ。」
「うっ・・・」
相田蛍は下を向いたままこっちを思いっきり睨んだ。
「怖くねぇよそんな眼。さっさと消えうせろ。」
「何してるんだ!!!」
「先生・・・」
「先生!!!遠藤が相田さんの頬を殴ったんです!!!」
「何!?オイ遠藤!!!今すぐ職員室へ来い!!!」
「涼!!!」
「何だ?お前もか?金森。」
「えっ・・いや、あ、は、えと、、」
「お前も来い!!!!!」
「えぇぇぇぇぇ!?」
私今、すごい複雑な気持ち。
涼が相田蛍を殴ったから?
ちがう。そんなんじゃ、無い。
嫉妬してるんだ。潤に。
潤のために相田蛍を殴った事に。
やっぱり、私は卑怯だ。
彼女という立場であっても、こんな事、思っちゃいけない。
私は暗闇の中へ閉じ込められたようだった。
「水面。」
暗闇の中にかすかな光・・・
涼。
「何?」
「嫉妬してるだろ。」
「えぇ?してないよ。」
「嘘ばっか。」
「え・・・」
「だって水面、泣いてんじゃん。」
「嘘。」
気づいたら、いつの間にか涙が溢れてた。
「嘘・・そんな・・・」
「・・・ゴメンな。」
「何で?なんで涼が謝るの?」
「片倉の為に殴ったりなんかして。」
「・・・・・」
その瞬間、二度目のキスを涼はした。
「ひゃっ・・・此処学校じゃんっ・・・」
「前も学校だったろ?」
「でも、前に先生いる・・・」
そして又三度目。
涼からの愛情がたっぷり伝わってきた。
涙が止まらない。
「すっぺ!!!泣くなよもう〜〜〜」
「だってぇ・・・だって・・・・・」
何て馬鹿なんだろう。
これで全てが終わったなんて感じてしまったんだ。
先生に怒られるだけ・・・と。
でも、そんなに甘くは行かないんだね。涼。
>続く。
- 37: 殺鬼:08/08/27 21:00 ID:2. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜AI〜
別れまであと五日。
「で?なんで殴ったんだ?」
職員室の眼はこっちを見ていた。
冷たい眼で涼を。
「・・・・・」
涼は黙っている。
「涼・・あ、いや、遠藤君は悪くないんです!!!」
「何故そう言い切れる。」
「だって・・・最初に言ったのはあっちなんですよ!?」
「あっちは殴ってないだろう!」
「悪口を言ったんです!!!片倉さんを弱虫だなんて言ったんですよ!?」
「悪口と暴力、どっちが痛いと思ってるんだ!!!」
「悪口です!!!!!」
涼は唖然としていた。
私、やっぱり涼の事がたまらなく好きなんだ。
じゃなきゃここまで熱くなんないよね。
「悪口の方が痛い!?ふざけるな!!!」
「ふざけてなんかないよ!!!」
「おい水面・・・教師にあんま逆らわねぇ方がいいぜ?俺の問題だしよぉ・・・」
いつの間にか私は立っていた。
「あ、あぁ・・ごめんなさい。」
「とにかく、暴力は許せん。悪口などどうでもいい。」
「どうでもいい・・・?」
「あぁ。」
がたんっっっ
私は又立った。
「先生は何も解ってないよっ!!!殴る事はいけない事だけど、そんな傷すぐに治るじゃない!!!薬を使えばもっと早いわ!!!でも、心の傷は一生かかっても治せないのよ!?どんな薬でもかなわないのよ!!!!!それを解って言ってんの!?先生!!!」
「水面・・・」
「・・・・ゴメン・・・・・・・」
「・・・・お前がそこまで言うならいいだろう・・・相田にも同じ処分を言い渡す。」
「処・・・・分・・・?」
「あぁ。」
「処分って、どんな!?まさか退学とかじゃ・・・」
「一週間の停学処分だ。」
「一週間ーーーー!?」
「嘘・・・もう・・・・いないじゃん・・・・・・・・」
「解ったか?じゃぁもう行っていいぞ。」
「そんな・・・・あと五日なのにー・・・」
「水面・・・ゴメンな・・・・マジで悪い・・・」
「あ、そうだ。」
「!?」
「私も学校休めりゃいいんじゃん。」
「は!?駄目だ!!!もうすぐ卒業じゃねぇか!!!」
「あ、そうだ!!!金森〜遠藤〜卒業式は来ていいからな!!!」
「先生!!!」
「ほらね!じゃぁ卒業式まで、涼の家に居る。」
「水面ー・・・」
「ねっっ!!!」
「そう・・・解ったわ。迷惑かけないようにするのよ。あと、電話したらすぐ来なさい。もうすぐだからいろいろする事あるしね・・・」
「解ってるよ★じゃ〜〜〜ね〜〜〜行ってきま〜〜〜す!!!」
ぴ〜んぽ〜ん・・・
「よ、遅いじゃねぇか。」
「これでも急いだも〜んっっ!!!」
「いらっしゃい、水面ちゃん!」
「こんばんわ!!!お母さん!!!これからお世話になります!」
「いえいえ、どうぞ。」
「ごめんなさい・・・部屋が余ってなくて・・・涼の部屋でもいいかしら?」
「え、別に・・・ご飯も食べさせていただいて、お風呂も入らせていただいてるのに文句は言えません^^」
「そう!!」
なんだか、また涙が出てきそう。
あともう少しで、引っ越しちゃうなんてね・・・
別れまで、あと、四日。
『夜咲へ
ゴメン!!!昨日から涼の家に泊まってるんだ!
知ってるとは思うんだけど、涼、停学処分受けてるでしょ?
だから、私も一緒に休もうと思ってね☆
もうすぐ引っ越すし・・・
だからさ、先生に言っておいてくれないかなっ!?
休みますって・・・ゴメンね!!!ヨロシクっっ!!!
水面より』
『水面へ
了解っっ!!!
彼氏の家に泊まるなんて憧れるね〜!!!
お幸せにっっ!!!アハハ☆★\(^▽^)/
夜咲より』
>続く。
- 38: 殺鬼:08/08/28 14:28 ID:82 [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜A@〜
別れまで、あと、四日。
「・・・で、どうするの?」
「・・・どうしようか。」
「涼〜水面ちゃん〜〜朝ごはんよ〜〜降りてきなさい〜!!!」
「解った〜!!!」
「は〜〜〜いぃっ」
私達は階段を駆け下りた。
「まぁ後でな。ごちゃごちゃ考えんのはやめようぜ。」
「うん・・・」
「水面・・・ちゃんとやってるかしら。」
「信じよう。自分から言い出したんだから大丈夫だろう。」
「あなた・・・・・・そうね。」
「だが・・・明後日は卒業式だろ?」
「えぇ。」
「・・・・・」
「美味しい!!!」
「そう!?」
「はい!!!とっても美味しいです!!!」
「良かったわぁ!!!有難う!」
「いえいえ!!!」
「遊園地・・・行くか?」
「遊園地!?いくいく〜〜〜!!!」
「じゃぁ用意して。」
「うんっっっ!!!」
笑わなきゃ。最後なんだから。
「母さん。」
「どうしたの?」
「今から水面と遊園地行ってくるから。いい?」
「いいけど・・・水面ちゃんはいいの?」
「はい!!!お母さんもいいって言ってくれました★」
「そう!じゃぁ気をつけてね!!!行ってらっしゃい。」
「いってきまーすっっ!!!」
そしてあっという間に一日が終わった。
「水面、先風呂入れよ。」
「え、う、うん・・・」
もう時刻は十二時を回った・・・
「もうこれであと三日だね・・・」
「そうだな・・・」
「よしっっ!!!今日は寝よう!」
「え、早。」
「涼も寝なさいっっ!!!アハハ★」
「解ったよっバ〜ッカ!!!」
>続く。
- 39: 殺鬼:08/09/01 14:38 ID:3o [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜AA〜
別れまであと三日。
スーッスーッスーッスーッ・・・
隣で静かな鼾をかいている。
何を思っているのだろう。
何を思いながら、寝ているのだろう。
私はきになって仕方が無かった・・・
「涼、私、絶対に忘れないよ。
小さなことだって、絶対に忘れない。」
「絶対に・・・絶対にーーー・・・・・」
チュンチュンと小鳥が鳴き出した。
朝だ。
俺は大きな欠伸をする。
「ふあぁぁぁぁぁ〜〜〜」
昨日の夜、水面は何を思って寝たのだろう。
何を考えながら、寝たのだろう。
「あ、そういえば、水面は!?」
トントントントン・・・
本庁の音がする。
「水面?下か?」
俺は慌てて駆け下りる。
そこには料理をしている水面がいた。
「水面!?何してんだよ!!!」
「え?いや、お母さんもお父さんもお仕事だって言ってたから・・・」
そうだ。そういえば今日は週に三回の午前中の仕事だ。
いつもは九時から五時までやっているのだが、週に三回、五時から出て行く午前中の仕事が有る。
だから水面は朝ごはんを・・・
「ありがとな。」
「え?聞こえないなぁ〜〜っっ」
「ありがとう!!!っていったんだよーー!!!」
俺は耳元で叫ぶ。
「きゃぁーーっ!うるさーーーいっっっ!!!」
こんな日常が・・・もう・・・無いなんて・・・
「あ、そうだ。私今日用事有るんだけど。」
「そうか。何時からだ?」
「十時。あと一時間。」
「あっそ。昼ごはんまでには帰ってこいよ?俺が作ってやるから。」
朝ごはんを向かい合い食べる二人はまるで夫婦のようだった。
「涼のご飯美味しいのー?」
「うまいに決まってんだろ!?なめんなよ??」
「アッハハ!!!冗談!冗談!」
私の用事。
それは美容室だった。
「お願いします。」
私は肩に付かないくらいの短さになった。
もっと軽くなりたかったから。
お母さんに人形のようにされるのが嫌だった。
髪が長いとなんでもできる。
そういう漫画みたいなのが重くて。
「可愛いって・・・言ってくれるかな・・・」
初恋のような思いを胸に、家へと帰った。
そういや、涼は初恋なんだよね・・・
初恋は実らないってきいたけど、
実ったね・・・
私、幸せ者なんだ。
「お帰り。」
「只今。」
「昼ごはん出来てるぜ。」
「アリガト。」
私は幸せ者なんだ。
改めて気づいたよ。
この家で泊まって。
>続く。
- 40: 殺鬼:08/09/06 20:56 ID:CM [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜AB〜
別れまであと三日。
「うん!意外と美味しいじゃん。」
「当たり前だっつぅの。」
「あははっ」
「髪、似合ってるな。」
ドクンッッ
「ー・・・」
「何ダヨッ何黙り込んでっ・・・俺、馬鹿みたいじゃねえか!!」
「ううん。有難う。だけど・・・」
「?」
「いや、やっぱりいいや。」
「水面??何だよ。言えよ!」
「何でもないってば!!!美味しいね!!!うん!!!」
「ちっ・・ったく。」
もうすぐ・・・もうすぐだね・・・
涼と一緒に居られなくなるのはー・・・
ーーー
もうすぐ・・・もうすぐだな・・・
水面と一緒に居られなくなるのはー・・・
そして夜・・・
明日は卒業式・・・
「ねぇ涼ー・・・」
「何?」
「明日は・・・・・」
「卒業式だな・・・」
「もう高校だね・・・」
「・・・あぁ・・・」
“同じ高校に行きたかったね”
“同じ高校に行きたかったな”
恐らく今同じ事を思っただろう。
私が引っ越そうと、引っ越さないと、同じ事を思うもの・・・
何倍も何倍も強く思うよ・・・
“ずっと一緒に居たいよ”
“お願い”
“お願い”
私達二人は同時に涙を流した。
「涼ー・・・」
「水面ー・・・」
ねぇ、どうしてこんな事になっちゃったのー・・・?
私、引っ越さなければ一生幸せになれたのー・・・?
どうして引っ越さなければいけなかったのー・・・?
引っ越しなんて、って、思ってた。
ただ家を変えるだけ。
向こうへ行ったって、友達は出来るし。
そう、思ってた。想ってた。
今はもう、思わないよ。思わない。
このままがいい。
あなたは同じ事を思ったことがありますか?
引越しの経験がありますか?
大切な人と別れてしまう悲しみが解りますか?
この水面と涼の気持ちを解ってくれますか?
感動の卒業式・・・そして別れー・・・
良ければお見逃し無く・・・
>続く・・・
- 41: 殺鬼:08/09/09 21:08 ID:JQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜AC〜
卒業式の朝ー・・・
私はまた同じ夢を見た。
「水面」
「あなたは・・・誰なの・・・?」
「俺はー・・・水面を待ってるよ・・・」
「・・・え?」
「待ってるからね・・・」
「待って!!!待って!!!待ってーーー!!!!」
「ハッッッ!!!」
「水面。卒業式だぜ。」
「涼・・・・・・・うん。」
ー卒業式・・・
私はもうこの学校へ来ないんだ。
卒業とはそういうものだ。
悲しく・・・切なく・・・
「仰げば尊し」
ーーーーーーーーー
そして私は中学生ではなくなった。
そして“新しい”高校へ行く。
「遠藤君!!!」
「・・・片倉。」
「潤、どうしたの?」
「ごめん水面ちゃん・・・二人っきりにしてもらっていい?」
「・・・うん。」
私は二人から離れた。
「気になるの。」
「うわぁっっ!」
後ろから夜咲がボソッと話しかけてきた。
「気になるんだ。」
「そっそんなこと・・・」
「信じなよ・・・ねっ」
「・・・うん!!!」
「・・・で?どうしたよ?」
「私ね・・・実はであったときから遠藤君が好きだったの・・・!」
「・・・・」
「ごめんね・・・・でも、奪いたいとか、そんな事、全然思ってないんだよ。ただね、黙っているのが嫌だったの。だから、伝えたかった。ごめんね。二人を傷つけることは百も承知だよ?だけど・・・」
「ありがとな」
「・・・え?」
「スキッテ言ってくれてありがとな。」
「・・・遠藤君。」
「お礼にこれあげるよ。」
「え・・・これって!」
「制服のボタン。」
「でも、水面ちゃんに・・・」
「いいぜ。別に。」
「どうして??」
「アイツには他にもっといいもんあげてるから。」
「・・・・・・」
「やっぱり嫉妬しちゃうやぁ・・・えへへ、駄目な女だね。」
「そういうモンダよ。人間って。」
「そうだね・・・」
「悪いな、嫌みに聞こえたな。」
「ううん、いいよ。」
「でもお前かっけぇよ。」
「え?」
「普通の女は奪いに来るぜ。そういうの。」
「・・・」
「水面よりお前に出会うのが早かったらお前を好きになってたかもな!!ははっ」
「嘘・・・」
わしゃわしゃ・・・
「!?」
涼は潤の頭を撫でた。
「遠藤君・・・?////////」
「・・・・・じゃぁな。」
「っ・・・・!!!」
すっ・・・
「んっっ・・・・」
「・・・ゴメン・・・」
「・・・・・・」
もっと・・・想いのこもったキスがしたかった。
ねぇ遠藤君・・・私達、もっと早く出会いたかったね。
そしたら・・・・
なんて・・・・
嫉妬しだらけじゃない。私。
醜いな・・・
ゴメンね水面ちゃん・・・・
二人は顔を振り向ける事無く去っていった・・・
「涼!」
「水面。」
「何の話してたの?」
「え?あ、いや、卒業おめでとう。って。」
「そ〜う?それだけなのに二人っきり!?ずるいぃ〜〜」
「こ〜ら水面。嫉妬しないの!」
「えへへ〜・・・」
「夜咲。」
「岳。」
「向井君!!!」
ぽいっ
「わっ!?何、これ・・・・って・・・・これ・・・」
夜咲は驚いている。
「あげるよ。お前に。」
「・・・・・・当たり前よ!バカッ!!!」
「んだと!?」
「あはははっっ!!!」
明日は・・・・・・・・・
明日は・・・・・・・・
>続く。
- 42: 殺鬼:08/09/16 21:36 ID:g. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第一章 糸が引き裂かれる時 〜AD‐最終話‐〜
何だろうこの空気・・・
話しかける言葉が見付からない・・・
私は咄嗟に言った。
「りょっ涼!」
「・・・・何?」
半分しか顔を見せてくれない涼は冷たいような、悲しそうな表情だった。いつもとは違う・・・
「あっ・・・卒業・・・おめでとう。」
「お互いにな。」
「うん・・・・」
切れた。
会話が途切れた。
ねぇ、何か言葉をかけてよ。
私こんな空気のまま行く用意をしなきゃいけないの?
そんなの未練が残るよ!
涼なら簡単でしょ・・・?
明るい涼なら元気が出る言葉ぐらい出せるでしょ・・・?
ねぇ・・・・涼ーーー・・・・・
私は思わず涙を流した。
その涙を流した事に気がつくのは涼がこっちに気づいてからだった。
「水面?」
「うっ・・・うっ・・・・・」
「おいおい・・・どうしたんだよ・・・」
「・・・・・寂しいよ・・・こんなままで行かなきゃならないなんて・・・」
「水面・・・・」
ギュッッ・・・
窒息するほど涼は水面を抱きしめた。
「俺だって寂しいよ・・・だけど運命には逆らえない。。。
お前にはまだ輝く未来があるのかもしれない・・・
そんなチャンスをお前は貰ったんだ!!!」
「私は・・・私は涼がいるから輝けるよ!!!」
「水面・・・」
「・・・・・・有難う・・・水面ー・・・」
「え?」
「出会えて・・・良かった・・・・・」
「涼・・・・」
「・・・・・・」
涼は満面の笑顔でこういった。
「行ってらっしゃい!!!!!」
こういわれたら・・・・
「行ってきます!!!」
「ゴメンな?こんな言葉しかかけられなくてよ・・・」
「別にいいよ?っていうか、そんな言葉だからジンワリ来ちゃったよぉ・・・ww」
「そか・・・良かった。」
こうして涼の家に荷物を取りに行き、家へと帰った。
そして明日の準備をするー・・・
「只今」
「お帰り!!!」
「お母さん・・・ってか!家広くないぃ!?」
「何もないからよ・・・
水面、荷物はそろえて置いたから。もう寝なさい。」
「えっ?まだ、夕方だよ?」
「あ、本当ね。ごめんなさいw」
「お母さんったら。」
「うふふ」
笑わなきゃ。
最後は笑顔で。
“最後”・・・は・・・・
ー次の日
私は家族の一番初めに起きた。
何をしたかったわけでもなく・・・
「・・・・・・涼・・・・」
放心状態の私はただその言葉しか口にしなかった。
そして私はずっと空を眺めていた・・・
この空を・・・きっと二人で並んでみる事は出来ないけど、見る事は・・・出来るんだよね・・・。
だから・・・大丈夫・・・・だよ・・・
「お早う」
そして家族が起きてくる時間帯になって、朝食を食べ始めた。
相変わらずお母さんは私を気遣い、
「大丈夫?」
といってくれた。
そして・・・もう出発の時間になってしまった。
玄関を出ると、そこには涼の姿が。
「涼!?」
「空港まで行くよ。」
「有難う。涼君。」
「いえいえ」
はぁ・・・なんだか今日は時間が過ぎるのが早い。
もう空港じゃん・・・
「水面。」
「涼?何。」
「別に。元気なかったから声かけてみただけ。」
「もうっ!」
これが涼との最後の会話になってしまった。
「水面・・・行くわよ」
「・・・・うん。」
飛行機にのる直前・・・涼はまたキスをしてくれた・・・
無言で・・・優しく・・・
「有難う。」
「・・・・・」
「・・・・・バイバイ・・・・・」
涼の目にも、私の目にも、涙がたまっていた。
お互いに出そうとしなかったけど、やっぱりおさまらなかった。
「バイバイ・・・・・・・」
涼はこっちを向いたまま何も言わない。
ただ、ただ笑顔でいてくれた。
「もう乗るわよ・・・水面。」
「うん・・・」
私はまた言った。
「バイバイ!!!」
今度は、元気よく。
それが、私らしいから。
「・・・バイバイ!!!」
涼も三度目でやっと言ってくれて・・・
その言葉が向こうに着くまで私は耳から離れなかったー・・・
これからは、どんな言葉が耳に残るのだろう?
どんな人が待っていて、どんな運命が待ち構えているのだろう。
さぁ、新しい、“私”が、始まるね。
涼。
第一章 糸が引き裂かれる時 完
- 43: 殺鬼:08/09/16 21:44 ID:g. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- どうでしたか?
何かあっけない終わり方だったけど・・・
次回から第二章始まります!
主な登場人物だけ書いときます。
金森 水面 女
柚貝 和也 男
天音 東亞 男
久方 ゆうき 女
柿 初夏 女
大体これぐらいです・・・
でも新しい人がどんどん出てクルかもです;;
あと・・・
第二章は、水面の引っ越した大阪での始まり。
なれない大阪での生活で、出会ったのが、バイトの先輩。
学校でも新しい、いい友達が出来たものの・・・!?
第二章 もう一つの赤い糸
お楽しみに!?
- 44: 殺鬼:08/09/17 20:47 ID:46 [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜@〜
新しい私が始まる場所・・・
「大阪ー・・・」
どんな明日が待っているのかな。
楽しみだね。涼。
ってあれ!?涼は違うかったぁ。あははっ
こんな心で想うことだって、嬉しくなるよ。
元気になるよ。
それは全部涼のお陰だよ。改めて、有難う。
ー
「わぁ〜おぉっ!」
「あらぁっ!!!」
「これが新しい家!?でかーい!!!」
「水面の部屋、広いのにしてあげるな。」
「有難う!!!わーいわーいっ探検っ探検っ♪」
まるで幼稚園児のような気分で家に入り込む。
いつもとは全く違う臭い、不陰気、面白くてたまらない!
新しい家は、二階建てで、一階は、目の前に階段があって、階段を昇らずに右に曲がったら大きいリビングが。あとキッチン。
ご飯を食べる所と、テレビを見るところに分けれそう。
階段はUターンがあって、二階は長い廊下があって、右に部屋が二つ、左にお風呂とトイレと部屋が一つあった。
どっちかっていうと、部屋が少ないけど、部屋を全部のぞくと、
広い。
全部真四角の部屋だったけどね。
私は理想の部屋を思い浮かべてみた。
入ったら右に大きいふかふかのベッドがあって、ベッドの横には勉強机。
勉強机の後ろにはタンス。
ベランダが有るから・・・机の横に小さな机にラジオでも。
タンスの横にはドレッサー。高校なんだからメイクもしたいしね。
あ、そうだ。ドレッサーの鏡を全身鏡にしたいな。
無理だったらタンスの横に普通の全身鏡。
あぁ・・・こんな家になればいいのに。
「水面の好きなようにしてあげるよ」
「お父さん!」
「今考えてた事全部言ってみ♪」
「有難う!!!」
私、幸せ者・・・
素敵な人には出会えたし、こんな我侭まで聞いてもらえるなんて。
部屋のベランダにでて私は叫んだ。
「生きてて、良かったぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!!!」
「わっ!びっくりした!!!」
え?下?
下から声がする・・・って!!!女の子がいる!!!
私人の前で思いっきり叫んだんだ・・・。
「あ、もしかして、今日引っ越してくるっていう女の子?」
「はいっ!あ、下、降りますね!!!」
「有難う!」
「水面?何処行くの。」
「ちょっと散歩!」
「ゴメンねっ!」
「ううん。何て名前なの?」
「金森水面。水面って呼んで!」
「うん。私は、柿初夏!初夏って呼んでね。」
「ヨロシクね!!!」
やったぁ★お友達だ!!!
でも・・・・
この子は・・・なんだか会ったとき、
嫌な予感がした。
>続く。
- 45: 殺鬼:08/09/29 10:08 ID:cw [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜A〜
あの子がどんな子なのかあんまりわからないまま入学式が来た。
「あっ!初夏!!!久しぶり!!!」
「水面〜久しぶりだね!」
「あれ?隣にいるのって?」
「あぁ、私の中学からの友達。中村倖(なかむらゆき)。仲良くしてね。」
「ヨロシク、えっと、水面ちゃん・・・だっけ?」
「うん!ヨロシク!倖!!!」
ーーー
「あ〜ぁっ!!!校長の話ってどの県でも長いんだね!!!」
「だね〜水面んとこも長かったんだ。」
「そうだよ〜もう欠伸が何回出たことかぁ・・・」
私と初夏は同じクラスだった。
一年のB組。
どんなクラスなのかな。
「あ、前から聞いたかったんだけどさ、初夏、関西弁しゃべんないの?」
「あぁ、私中二からだったから、なれてるつもりでもあんまなれてないねん!」
「なれてんじゃん!!!」
ーーーー
「はい!みんなせきついて〜
新しい春が来ましたね!え〜私はココの担任の福井美咲です!で?みんなの名前はなんかな?」
「金森水面です!」
「東京の子や〜〜〜!!!可愛いーーー!!!」
う・・・やっぱついていけないや。
まぁ・・・だんだんなじんでいければいいよね・・・
ー休み時間ー
「なぁなぁ、東京って、やっぱ芸能人とかいっぱい会えんの!?」
「いや・・・そうでもないけど・・・」
「たこ焼きないんやろ?大阪に来たらたこ焼き三昧やで〜」
「そうなんだ・・・」
「おばちゃんには挨拶したほうがええで!あめちゃんもらえるかもな!!!」
「へぇ〜・・・」
何これ・・
東京って大阪から見たらこんなにすごいの・・・?
ってかもう無理!
東京東京って言わないで!!!
切ない想い出が・・・よみがえっちゃう・・・
「やめろよ、お前ら。」
「なんやねん天音。」
なんやねん!?怖いよ!!
ん?ってか・・・天音?
「金森がひいてんだろ。そんなに質問責めすんなよ。」
「わかったよ・・・」
皆どこかへ行ってしまった。
天音という人が憎くてたまらないような背中を向けながら。
「だいじょうぶか。金森。」
「・・・誰だっけ?」
「天音。天音東亞。ヨロシクな。で?そっちは?」
「水面。金森、水面。」
「そっか。水面な。」
何となく・・・涼に・・・似てる・・・?
「涼・・・?」
「ん!?涼!?」
「あ!いや、なんもないです!!!」
「関西弁喋れてんじゃん。」
「あっ・・・そうだったの?」
「ハハハッ!!!おもしれー奴!」
やっぱり・・・涼に似てる・・・
双子みたい・・・
ーー下校
「只今〜」
私は家のドアを開けた。
するとそこには始めて来た時の景色と変わっておらず、ただ上のほうでドンドン音がするだけだった。
「何してんの?」
私は階段を駆け上った。
「私の部屋?」
私の部屋でなんかやってる。
「あぁ、お帰り!水面。今ね、水面の部屋をやってるのよ。今終わったトコなんだけどね。どうぞ。」
「うん!ありがと!!!」
ガチャ・・・
するとそこには私の思い浮かべていたものにそっくりだった。
“入ったら右に大きいふかふかのベッドがあって、ベッドの横には勉強机。
勉強机の後ろにはタンス。
ベランダが有るから・・・机の横に小さな机にラジオでも。
タンスの横にはドレッサー。高校なんだからメイクもしたいしね。
あ、そうだ。ドレッサーの鏡を全身鏡にしたいな。 ”
「理想どおりじゃん!!!嬉しいっっっ!!!」
ふかふかのベッド!ふかふかすぎじゃん!!!気持ちいい!!!
勉強机もタンスもドレッサーも全身鏡も!!
これは夢!?
夢だったら・・・覚めませんように!!!
「あ、そうだ。お母さん、私バイトしたいの。」
「え?」
「高校生だし。」
「そう。。。何処に行くか決めてるの?」
「全然。ちゃんと決めるけど、とりあえず今言ってみただけ。」
「そう・・・決まったら言うのよ。」
「うん。あ、買い物でも行ってくる。お菓子かなんか食べたいし、雑誌でも買ってくるわ。」
「行ってらっしゃい」
あそこにスーパーが。
名前は・・・タイヨー・・・?
へぇ、憶えやすい名前!!!
ーー
用件を済ませて私はタイヨーを出た。
「あ!今何時だろ!?」
タイヨーに戻って、時計を見た。
「嘘!もうすぐあのテレビ始まっちゃう!!!」
一応時間には気をつけてたツモリだったけど、
もうこんな時間!
いつも見てるテレビが始まる!!!
早く帰んなきゃ!!!
ドンッッッ
「いたッッ!!!!」
「うわっっ!!!!」
もう、なんなのよ。
私は急いでるの!
「ごめんなさい!だいじょうぶ・・・かな?」
見るからに・・・大学生?
大人っぽい人。
「だいじょうぶです。」
「あ!」
え?何?なんなの??
「手!手、みして!!!」
「手・・・?」
手を差し伸べてみると外側に有る骨の所を汚してた。
「かすり傷だね・・・ごめんね!」
「いえ・・・私いそいでるんで。」
「待って!」
男の人は私を呼び止めてハンカチで怪我してる所を括ってくれた。
「有難う御座います・・・」
「これで一安心だね!家帰ったら消毒しときなよね。」
「はい。。。」
なんだろ・・・この・・・新しい気持ち・・・
もしかしてこれって・・・?
>続く。
- 46: 殺鬼:08/09/30 21:24 ID:ek [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜B〜
「只今・・・」
「お帰り。」
「って、早いね。もう机とかテレビとか置いてんだ。」
「うん。出来るだけ早く出来たらいいなって思ってお母さん頑張ったんだから♪」
「・・・有難う。」
ーーーーーーー
「おはよ〜」
「おはよ!水面。」
「水面。お早う。」
「倖。お早う。」
私の机・・・?
誰か座ってる。
「すいません、そこ、私の席なんですけど。」
「あん?」
何!?なんなの!?
「別にいいだろーがよ。早くカバン置いてどっかいけよ!!!」
「・・・はぁ・・・」
何この人。女の子の癖に怖い。
「水面、あの人ね、久方ゆうきっていって、この辺では有名なヤンキーなの。」
「ヤンキー・・・。」
変な人に絡まれちゃったな。。。
「あんま口出さないほうがいいよ。すごい喧嘩っ早いから。」
「うん・・・」
キーンコーンカーンコーン・・・
机戻ろう・・
チャイムなったら戻ってくれるよね?
「あの・・・」
「何。」
「チャイムなったんですけど。」
「俺の席座っといて」
はぁ!?アンタ自分の事しか考えてないじゃん!
やめてよ!!!私そんなつまんない事で怒られたくないよ!!!
「何言ってんの?私の席なんだからどいてよ!」
「あん?テメェ今なっつった。」
「自分の事ばっか考えてんじゃねーよ!私の迷惑も考えてくんないかな。」
「はぁ?調子乗ってんのかてめぇ。殺されてぇのか。」
「さっさとどいてよ。」
パンッッッ!!!
私は久方ゆうきに頬を思いっきり殴られた。
「・・・何よ」
「ふざけてるからこうなんだよ」
「暴力でしか終わらせれないなんて、醜い人」
「はぁ!?てめぇ!!!ふざけんのもいい加減にしろよ!!!」
胸ぐらはもう久方ゆうきにつかまれていた。
「あなたが私の席を離れるまで私はココから離れないよ」
「テンメ・・・」
ドカッッッ・・・
「水面!!!」
「きゃあっっっ!!!」
「・・・早くどいて・・・」
涼・・・わたし、強くなったでしょ?
・・・・・・ね・・・?
>続く。
- 47: 殺鬼:08/10/14 20:38 ID:wQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜C〜
「久方・・・もうそろそろどいてあげろよ。」
「ちっ!解ったよ!!!」
私と久方ゆうきはにらみ合った。
「覚えてろよテメェ」
ー下校ー
「水面〜!」
「初夏。倖。」
「大丈夫だった!?久方ゆうきに立ち迎えれる奴、一人もいないんだよ!?」
「そうなの?」
・・・立ち向かえないって程怖くはなかったけど・・・
ギュッ
初夏は私を強く抱きしめてくれた。
「初・・・夏?」
「頑張ったね・・・!水面ー・・・!!!」
「初夏・・・・・・・有難う。」
何故?
何故気づかなかった?
この人物が、危ない者だと。
何故、危機感を感じなかったー・・・?
>続く。
- 48: 殺鬼:08/10/25 21:28 ID:Fw [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜D〜
「・・・・」
アルバイト・・・
初めてのアルバイト・・・
なんだか緊張するなぁ。。。
何だかんだあって、タイヨーにアルバイトする事になった私。
「・・・ガンバロウっっと!」
ー
「えー、今日からアルバイトとして入った、金森水面さんです。皆さん、解らない事をどんどん教えてあげてください!」
「おっお願いします!」
ひぇー!
同い年ぐらいの人、ひとりも居ないじゃん!
私ヒトリー!?マジでやだーーー!
「水面ちゃん、行こうか。」
「あぁ、はい・・・・・・・・!?」
あれ?コノ人!!!
前・・・ぶつかった人・・・
「前にもあったね★」
「はい!」
名前・・・名前・・・
「柚貝和也さん・・・?」
「そうだよ。和也さんでいいから!」
「はいっ!和也さん!」
この人・・・そういや・・・
夢に出て来た・・・
>続く。
- 49: 殺鬼:08/12/21 16:01 ID:kw [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- お久しぶりデス;皆さん・・・
前回の投稿が10月なんて・・・ごめんなさい!
これからはきちんと最新していくので、これからもよろしくおねがいします!
でゎ ↓↓↓
- 50: 殺鬼:08/12/21 16:10 ID:kw [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜E〜
「あの・・・和也さん・・・?」
「ん?どうしたの?」
優しい・・・
涼に・・・似てるかな?
「この前は・・・ごめんなさい。。」
「え?あ、ぶつかったとき?」
「はぃ・・・ハンカチ、くれて。」
「いや、こっちこそゴメンね?あの傷、もう大丈夫なの?」
覚えててくれたんだ。
あの時・・・私とっても機嫌悪かったんだけど・・・
嫌な子って思われなかったかな?
「いやぁ・・・この歳で高校生に傷つかせるって。。。最低だよなぁ;;」
和也さんは頭の後ろをかいて恥ずかしそうにやってる。
なんだろ・・・?この、気持ち。
- 51: 殺鬼:08/12/22 21:36 ID:Us [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜F〜
和也さんといると楽しい。
なんだか・・・ほわぁ・・・って落ち着く。
あぁ・・・
思い出すなー・・・。
ーーーーーーーー
「只今ぁ〜〜〜」
「あぁ、水面。お帰り。」
「晩御飯まだ〜?」
「もう少し〜!まちなさーい!」
「はぁ〜い;;」
階段を上がりながら大声でお母さんと話す。
もう慣れた、この生活に。
バタンッ
私は部屋のドアを開けて閉める。
- 52: 殺鬼:08/12/22 21:36 ID:Us [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- ごめんなさい、この頃時間がなくて短くなります;
でも、ドンドン書いていくので、よろしくおねがいします!
- 53: 殺鬼:09/01/12 21:04 ID:eQ [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜G〜
私は天井を眺めながらベッドに寝転ぶ。
「・・・はぁ」
静かにため息をつく。
そして眼の横に涙が流れる。
「涼・・・・・・・・・・・・・・・」
思い出しては泣いてしまう。
楽しかった想い出を、
苦しかった想い出を。
- 54: 名無し:09/01/16 19:31 ID:tM [ p7081-ipbfp1602fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp ]
- 殺鬼 さんの小説好きです!
更新大変でしょうが、頑張って下さいね!応援してますので!
- 55: 殺鬼:09/01/18 13:52 ID:5. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- あっ、有難う御座います!!!
そんなこと言われたら・・・てれちゃいますwテヘ(いやキモイから;)
冗談抜きで、本当に有難う御座います!!!
これからも頑張っていきますのでっ、よろしくおねがいします☆
- 56: 殺鬼:09/01/18 14:16 ID:5. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 第二章 もう一つの赤い糸 〜H〜
次の日
「うっいか〜〜!」
「水面。オハヨ。」
「倖は?休み?」
「・・・ううん」
そう言って・・・初夏は怪しい笑顔を浮かべる。
ガラガラ・・・
教室に入る。
すると、黒板にあるものが・・・
「あ、、、金森・・・・」
「天音くん・・・何?これ・・・・・・・」
「・・・誰か心当たりはないのかよ・・・?」
「何・・・これ・・・」
黒板にかかれてあったものとは・・・・
「・・・誰がこんな事・・・」
『金森水面うざい』
『死んじゃえ』
『キモイ』
「は・・・?水面の事・・・・・・こんなに嫌ってるコ何てまだいないでしょ?」
「初夏・・・これはどういう・・・」
初夏に聞いたって解らない
「誰よ!水面にこんな事したの!!!」
初夏はバン!と黒板を叩く。
教室はシーン・・・としている。
- 57: 殺鬼:09/01/31 20:34 ID:5. [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 「誰だって聞いてんだよ!」
初夏は真剣な眼で皆を責めてる。
「天音も何か言いなよ!おかしいよ!こんな事!」
「何か言えっつったって!犯人がわかんなきゃ言いようがねぇだろ!」
「だからって黙っておくなんて・・・ひどいよ」
どうしてこんな事されてるの・・・?
誰がこんな事したの・・・?
あ、、、もしかして・・・
水面は久方ゆうきの方を見た。
「まさか・・・ねぇ・・・。。。」
久方ゆうきはこっちに気づいて、立ち上がった。
「・・・なんだよ」
「・・・ううん」
「言ってほしいのかよ、犯人」
「・・・え?」
「!!!」
皆驚いている。
だって犯人を知っているような振りをしているから・・・。
- 58: 殺鬼:09/02/04 20:45 ID:WU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 「久方さん・・・教えて?」
初夏が真剣に言う。
「・・・此処で言っちゃっていいのか?柿初夏・・・」
「・・・ふふっ」
何の話をしているのか、私には全く解らなかった。
ただ、二人とも、不適な笑みを浮かべていた。
「―――金森水面」
「?」
「・・・犯人は」
「・・・」
「コイツだ」
そういって指差したのは、初夏の方だった。
「・・・え?」
「コイツだって言ってんの。
まぁ、指図しただけだけどな。」
「え?ね、ねぇ、さっきから何言ってるの・・・?初夏が犯人・・・?そんなわけ無いじゃん・・・!初夏は…」
必死に訴えた。
誰か、誰か嘘だと言って。
- 59: 殺鬼:09/02/04 20:56 ID:WU [ softbank126070020010.bbtec.net ]
- 嘘でしょ?
初夏が犯人なわけないよね?
私は涙目で初夏を見た。
「・・・フフフ・・・アーッハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
「!?」
「・・・。」
「そのとおり!さぁすが久方ゆうき!よぉく解ったねぇ!!!アーッハハハハハハハハハハハ!!!」
「誰だって解る事だよ。」
「そんな・・・初夏・・・なんで・・・?」
「オイ・・・!!!柿!見損なったぞ!!!」
「別にぃ?どうでもいいですよぉーだぁ・・・。好印象持とうなんて思ってないしぃ。」
「何で・・・!?何で初夏がこんな事ぉ!!!!!」
「あそこは!
あの家は・・・アンタの家は!前和也さんが住んでいたのよ!」
「和也さん・・・?」
タイヨー・・・の?和也さん?柚貝和也さん?
「私と和也さんは付き合ってた・・・
なのに・・・急に引っ越しちゃって・・・!!!
“此処に家を立てる人が出来た”って言って!!!」
「・・・」
「アンタさえこなかったら!
アンタが立てなかったら!!!!!!!!!!」
- 60: アイマス信者:09/04/06 13:42 ID:Yk [ 203.141.152.22.static.zoot.jp ]
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