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銀河をも超えた男が行き着く板は
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47:TFF ◆QQQQ.raI 06/23 18:01 [sage]
何度それを繰り返しただろう。
時間の感覚なんて持てるわけがない。
右手を押しとどめる左手は、もう限界だった。
しかし容赦なく、ばあさんの笑い声がひときわでかく響き渡る。
右手は、トドメだといわんばかりに女房に飛びつく。
俺は渾身の気力を振り絞って、右手首をひっぱった。
・・・その瞬間。
ふいに俺の足にのしかかっている重みが消え、金縛りが解けた。
響き渡っていた禍々しい笑い声の余韻すらない。
あれだけ異様な雰囲気が、瞬間で、明け方のさわやかな
冷たさを含んだ静けさに変わっている。
まるで、瞬間移動で別の部屋に来たみたいだ。

夢?
いやちがう。
左手は現に、うまくグーが握れないほど握力を使い切ってるし、腕がだるい。
右手はさっきまで捕まれていたところが赤くなってて、爪の跡まで食い込んでる。
・・・・・・・・。
いや、やめよう。
この空間で、しかも一人で、さっきのことを反芻する勇気がない。
汗でぐしょぐしょのシャツを変えなきゃ。
そうだ、兄貴を起そう。
起きている人の顔がみたい。話をして落ち着きたい。
女房の口元に耳を寄せ、息をしていることを確認して、
兄貴を起こしに行ったんだ・・・
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sage
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