[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄
68:24 08/01 23:30
24はハイエーススーパーロングの助手席で、ドアに頬杖をつきながら
9インチのディスプレーを見るともなく眺めていた。
画面には報道ステーションが写っているが、もちろん頭には
入っていない。
「今年のミート・ザ・ワールドビートはつまらなかったよな。
ヤイコなんか見たくもなかったし、氣志団のパフォーマンスも
つまらなかった。デフ・テックに到ってはあれだけ騒がれてるから
どんなもんかと思って見たらクソだったよな。それに比べて去年は
良かったよなぁ。」
みたいなことをぼんやりと考えていた。
「ねぇ、ぱいちゅーさん!来年の冬ソニのチケット取れたら絶対
行きましょうね!!」と24は唐突に発言した。
「あ!? あぁ…取れたらな。」ぱいちゅーはハンドルに置いた
「 Jack」から目を離さずに生返事をした。
24は今年のサマソニのチケットをすでに取り損なっていたのだった。
と、次の瞬間「jack」が頭に飛んできた。
「ていうか、お前んな先のこと考えてねーでちゃんと見てろよなぁ!!」
ぱいちゅーが24を小突きながら言った。
「ちゃんと見てますよ〜!!」
「嘘つけ!!おめぇさっきからテレビばっか見てんじゃねーかよ!!
早くターゲット絞れよ!!夜が明けちまうぞバカ!!」
「わかりましたよ〜!!」
24はぱいちゅーに投げられた「jack」を渡しながら
不機嫌そうに改札口の方に目をやった。
「…なっ!!」24は一瞬絶句した。
「なんじゃありゃ!」24は言った。
「うっせーよ!!ちゃんと見てんのかよ…。」ぱいちゅーは
雑誌から目を離さずに鬱陶しそうに言った。
「ぱいちゅーさん!!あれ見てくださいよ!!あれ!!」
「んだよ!!おめーはよ!!うっせー…よ…。」
24とぱいちゅーの目はある一点に釘付けになった。
二人の熱い視線の先にはセーラー服から今にも飛び
出すのではないかと思えるほどの超巨乳、いや爆乳を
周りを威圧するかのようにユサユサ揺らせながら改札
口を出ようとする女子校生がいたのだった。
「…、まじかよ…。」とぱいちゅー。
「あれは反則でしょ…。」と24が呆けた顔で呟いた。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧