エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part12


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エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part12

1: 主人公は名無住人:07/02/15 08:55
「エロゲーのような生活ってリアルにあるの?」の主人公たちの
サイドストーリーやアフターストーリーを楽しむスレです。
各主人公のエピソードに纏わる雑談も可です。

本スレの過疎化防止のため、メインヒロインとのエピソードは
本スレへ投稿してください(引退宣言主人公を除く)。

※雑談基準に関してはかなり緩やかです。
各自でモラルを保って、カチんときても脊髄反射せず一呼吸起きましょう。

〜 本スレ 〜
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? その15
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1171345558/l50

〜前スレ〜
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part11
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1141848326/

〜 携帯用インデックス 〜
http://bbs.2ch2.net/erogneta/i/

〜 関連スレ 〜 テンプレ・SSなど
エロゲーのような生活ってリアルにあるの?〜創作ごとスレ〜
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1121167582/

〜 過去スレ 〜
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After-
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1118227465/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part2
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1120315418/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part3
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1121601081/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part4
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1122088241/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part5
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1123765141/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part6
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1124859340/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part7
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1126366579/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part8
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1127787827/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part9
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1129987904/
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part10
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/erogneta/1134547317/

251: 主人公は名無住人:08/01/14 03:27
またあんたは、俺たちに敗北感だけ残して行きやがるのか!

鬱勃起状態で待ってる or2

252: ODv2GPUc:08/01/14 12:06
携帯だと改行が難しい。見づらくてスマソ。

で、なんで敗北感?

253: ODv2GPUc:08/01/14 12:08
IEで2ch2のトップページ表示して、そこから移行すれば書き込みできるんだけど、
専ブラから「ブラウザで開く」とやって開いたIEの画面で書き込もうとしても
書き込めないのはなんでだろ?

254: 主人公は名無住人:08/01/14 16:55
嫁いぢめ詳細書かないから<敗北感

255: 主人公は名無住人:08/01/14 23:07
>で、なんで敗北感?
この一言が勝ち組オーラばりばりで、
またいっそう敗北感煽られてたまらねえ!

まあ、10年つきあった女から放置プレイかまされて
ナイーブになってる負け組野郎がひとりいると思っておいてくれ。
もちろん空気の如く無視してくれて構わない。

ともかく続き期待。&嫁いぢめ詳細にも期待したいが、
監視の目があるんじゃ無理か。

256: ODv2GPUc:08/01/16 13:00
放置プレイkwsk

まあ監視の目を盗んで何かしら書きたいけど・・・。
式挙げて1ヶ月で離婚の危機というのもまずいしね。

続きを待っててくれ。

257: 255:08/01/16 22:08
エロゲっぽくも何ともないつまらん話なんで勘弁してくれなさい。オネガイシマス コノトオリデス

続き、のんびり待たせてもらいます

258: 主人公は名無住人:08/01/17 03:02
放置プレイっつーか。
男心に無神経な女ってたまにいるよね。少数派だと思いたいけど。

ナカーマ>255

259: いも携帯 ODv2GPUc:08/01/17 22:33
俺も未だに嫁の考えが読めない時があります。

今クソ寒い中、バカ犬の散歩をさせられています。
嫁の「バストアップ体操」とやらを邪魔した罰です。
チビなんだからそのぐらいの大きさ(80)で十分だと思うのだが。

たしかに俺はおっ○い星人だが、ロリ顔巨乳スキーなどという属性は・・・



少しあるかも(自爆)


しかしバカ犬は寒さしらずで元気でいいなあ。悩みもなさそうだし。

260: ODv2GPUc:08/01/18 01:54
需要があってもなくても書き始めた以上は続けます。

続き

脳の検査の結果は「異常なし」と出て、俺も妹もBちゃんたちも素直に喜んだ。
その後、▲▲は順調に回復しているように見えた。左手首も固定しなくて良くなったし、
首のコルセットも取れた。8針縫った左目の上の部分、そこだけはまだ包帯が巻かれていたが。
その傷ももうすぐ癒えて抜糸するだけ、ということになりそうだった。
しかし困ったことに▲▲が「あっちが痛い、こっちが痛い」と言って退院しようとしないのだ。
無表情っぷりもさらに悪化して、俺と出会った頃のような状態になっていた。
そんな感じなので見舞いに来る人間も段々減り、俺、妹、Aちゃん、Bちゃん、▲従妹ぐらいしか
病室に顔を出す者はいなくなっていた。
無為に2週間が過ぎ、春季2部リーグ戦は1勝4敗で最下位、妹の大学は3部リーグ首位の大学との入れ換え戦にのぞむ事になった。
AちゃんBちゃんがリーグ戦最下位が決まった後結果報告に来た。そこで事件は起こった。

A「ごめんね▲▲ちゃん、負けちゃったよ〜」
B「あたしも精一杯投げたんだけどねえ・・・」
A「わたし、肝心のところでエラーしちゃった」
B「あれは%%(2年生ショート)の送球が悪かったんだって」
A「でも・・・」
2人で色々分析を始める。楽しそうでいいなあ、と実戦から遠ざかって久しい俺は思う。
まあ彼女達なりに▲▲に元気を取り戻してもらおうと必死なのだろうが。

B「▲▲、入れ替え戦は頑張るからね。あたしだって3部相手ならなんとか投げきるよ」

あまり興味ない風情で窓の外を見ていた▲▲がボソッとつぶやいた。

「負けちゃえ」

261: ODv2GPUc:08/01/18 01:55
B「え?」
信じられないといった様子でBちゃんが聞き返す。
A「ちょ、ちょっと」

▲▲「『負けちゃえ』、って言ったの。聞こえなかった?」

B「な・・・あんたが居なくなってこっちがどれだけ苦労して・・・」
▲▲「別に苦労してくれなんて頼んでないし」
▲▲の暴言に、Bちゃんは思わず固まる。

A「Bちゃん、行こう。せっかく元気付けようと思って来てるのに、時間の無駄だったみたいだね」
B「う、うん・・・」
大柄なBちゃんの腕を引っ張って、Aちゃんは病室の外に連れて行った。
A「もう来ないから」
バタン!
大きな音を立てて扉は閉じられた。俺は2人を追いかけて病室の外へ出る。
B「師匠ちゃん・・・」
俺「すまん、後で必ず謝らせるから、ここは俺に任せてくれないか」
B「は、はい」
A「師匠さん、頼みます」
Aちゃんがペコリと頭を下げた。

俺は病室に戻る。
「なあ▲▲」
「何ですか」
「アレはないだろ、みんな心配してるのに・・・」
「いいんですよ、別に」
とりつくシマもない。
「まあサークルの危機に自分が何も出来なくてイライラするのは分かるがな」
「・・・」
「そんなツンツンしてないで。そうだ、Bちゃん達が持ってきたリンゴ、剥いてやろうか?」
雰囲気を変えようと俺が水を向けると、▲▲は黙ってうなずいた。
「愛しのフィアンセ様がわざわざ剥いてやるんだから感謝しろよ」
3人で同居するようになってから、俺はすっかりグータラになってしまっていて、
料理を作ったりすることもほとんどなくなっていたから、『わざわざ』という表現になった。
それでも昔取った杵柄でそれなりに器用に剥き終わると、▲▲の前に置く。
▲▲にフォークを渡そうとしたが、フォークは▲▲の手をすり抜けて白い床に落ちる。

チャリン。金属音が狭い病室に響く。

262: ODv2GPUc:08/01/18 01:58
「なんだよ。▲▲お嬢様は自分で食べる、ということさえ忘れちゃったのか?」
▲母が居る時は▲▲はいつも食べさせてもらっていた。怪我したのが利き腕じゃないのに
甘えん坊だな、と俺は思っていたのだが。
俺は拾ったフォークを洗って、リンゴに突き刺し、▲▲の口元へ持っていく。
▲▲は相変わらず何を考えているのか良く分からない表情で黙々とリンゴを口にする。

「師匠」
「なんだ?」
「手を出して」
「・・・こう?」
俺はワケが分からず右手を▲▲の方に差し出す。
その上に▲▲の手が置かれる。なにかのおまじないだろうか、▲▲の手は冷たかった。
その手を温める様に軽く握ってやる。
「・・・まだ分からないの?」
「??」
「私、今全力で師匠の手を握ってるんですよ」
「え?」
信じられなかった。ソフトのピッチャーをやっているだけあって、▲▲の握力は相当な
もので、強く手を握られると指が千切られそうな痛みを感じたものだった。
それが今は・・・

「もうこんな手じゃ、ボールも投げられないし、サークルにも戻れない・・・」
「・・・大丈夫だよ。じっくり直せばいいさ。みんな待っててくれるさ」
脳に障害がない以上、精神的な影響(ショック)でこうなっただけかもしれない。
それなら一時的なものだ。
「それに・・・」
▲▲は言いよどんだ。
「私の左目の傷は、痕が残るみたいです・・・一生消えない痕が・・・」

263: ODv2GPUc:08/01/18 01:59
「・・・師匠はこんな傷物の女を嫁にはしたくないでしょう?」
ああ、いつぞやハウルを見た後映画館の前で妹と話していたことが現実になろうとは。
「だから、もう、私の居場所はないんです、どこにも・・・」
勝手に居場所を消滅させるな、と俺は心の中で毒づいた。
俺はたとえ▲▲がお岩さん状態になろうが別れる気はさらさらない。
「俺、そんなにいい加減なヤツと思われてたのか。婚約者が怪我したからって捨てるようなヤツだと」
俺はわざと暗い表情をしてみせた。それを見て▲▲は初めて表情を変えた。
「え?」
「いいか、▲▲。顔の傷が残ってたって、俺がデートしてやる。ヘロヘロのボールしか投げられなく
たって、○○がキャッチボールしてやる」
「でも・・・」
言いかけた▲▲を俺は強引に抱き寄せる。
「い、痛いよ師匠」
抵抗は弱弱しかった。小さいけれども活力にあふれていた▲▲の存在がこれほど儚く
思えたのは初めてだったかも知れない。
「おまえは、『このぬくもりが私の全て』って言ってたんだ。覚えているだろ?」
俺が▲▲の背中を撫でながら言うと、▲▲の抵抗が止む。
「う、うん・・・」
「だったら余計なこと考えないで黙って俺のそばに居ろ」
「・・・」
▲▲は答える代わりに、俺に体を預けてきた。俺にとっても久々の感触。懐かしいにおい。
しばしの沈黙のあと、▲▲は不意に口を開いた。
「約束、してくれますか?」
「ん?」
「デートと、キャッチボール」
上目遣いに俺を見る▲▲の目には、生気が戻っていた。
「ああ、デートは、退院したらいつでもしてやるよ。キャッチボールは・・・明日にでも○○つれてくるから、中庭の隅っこででも」

勝手に約束したものの、ろくにボールも投げれない▲▲の姿を見たら○○が泣き出すんじゃないかと思って少し憂鬱になった。
▲▲がやる気を取り戻したのは飛び上がりたいぐらいうれしい
ことではあったのだけど。

264: ODv2GPUc:08/01/18 02:01
もうちょっと続きます。 ではノシ

265: 主人公は名無住人:08/01/18 09:47
>264
乙です。
何だか、大変だったんだね。
続きを待ってます。

266: ODv2GPUc:08/01/20 21:35
続き

次の日の夕方、早めに仕事フケて妹連れて病院へ向かった。
こっそり(本当はまだ運動はさせられない)▲▲を連れ出して病院の中庭の端っこの
あまり人が居なさそうなところへつれていく。
○○「はい▲▲ちゃん、ボールね」
妹が▲▲にボールを渡す。真っ黒な汚いボールだなあと思って、よく見たら寄せ書きが
いっぱい書いてある。
俺も覗き込むようにしてそれを見る。
▲▲「わ、字がいっぱい・・・この野太い字で『ファイト!』ってB??」
○○「うん、そうだね」
▲▲「なんか可愛い字で『くたばるなら、グランドの上で』・・・まさかA?」
○○「相変わらずA、ワケわかんないよねーハハハ」
▲▲「ハハハハ」
▲▲の屈託のない笑顔を見たのは本当に久しぶりだった。
▲▲「○○ちゃんはどれ?」
○○「あ、ここ、ここ」
妹が指差した先に『愛しの▲▲ちゃん、早く元気になってね』と書いてある。
▲▲「ちょっとー、今いないからいいけど、また師匠にレズ疑惑もたれちゃうじゃない」
いや、思い切りさっきからいるってw
「・・・・・って、い、いたの?ヤバイ!」
▲▲はわざとらしく驚いてよろける。すかさず抱きすくめる妹。その態勢でこっちを見て
ニッコリ笑う。
○○「二人の愛はオトコなんかに邪魔されないのよ」
▲▲「こら、離しなさい!」
とかなんとか、漫才みたいなことをやっているので
「時間ないからさっさとやれ」と妹をひっぺがす。

妹がグローブをもって大体目分量で12m離れた所に立つ。
ちょうどマウンドからホームベースの距離。俺は▲▲がコケて怪我したりしないように
▲▲の近くで見守る。
「んしょ」っと▲▲が構えを取るが全然力が入ってなくてド素人が重いボールで
ボーリングやるようなフォームになってしまう。
あの流麗で力強いフォームはもう見れないのか、と俺は感傷にひたりそうになったが、
俺が落ち込んでいてはなにも始まらない。黙って見守る。
「えいっ」
▲▲の手から放たれたボールは3mぐらいのところに落ちて止まった。
妹より俺の方が近いので俺が取りに行って▲▲に渡してやる。
5回目ぐらいでようやく妹に近いほうにボールが行くようになった。
ずっと運動してなかったせいか、▲▲はこれだけで肩で息をしている。
9球目、ワンバウンドながら妹のグラブにボールが収まった。
○○「ラストー!」
様子を察して妹が声を上げて▲▲の前にボールを転がす。
▲▲はそれを大事そうに拾い上げると、残された力を振り絞って最後の一投を
投げた、というか投げ上げた。
山なりのボールは妹の正面に飛んで、妹は難なくグラブに収めて
「ナイスボール!」とピースサインをしてみせた。
その様子を、膝に手を付いて顔だけ上げて見届けた▲▲は、息切れしながらも
満足そうな笑みを浮かべた。

▲▲「ありがとう、○○ちゃん、師匠」
妹からボールを受け取った▲▲は、素直に礼を言った。
「全然大丈夫じゃん。筋力が戻れば普通に投げられるよ」
妹は希望的観測を込めた言葉を▲▲に投げかけて、軽くポン、と背中を叩いた。
俺「じゃあ、病室まで送るよ」
▲▲「いいですよ。一人で戻れますから」
▲▲はボールを大事そうに抱えたまま、スッと俺たちから離れて病棟のほうに歩き出す。
「おい、▲▲・・・」
追いかけようとした俺の腕を妹がつかむ。
「な、なんだよ」
「泣くところ見せたくないんだよ、▲▲ちゃんは」
「え?」
「たぶんボールの寄せ書き見たときから我慢してたんだと思う」
「・・・ったく、意地っぱりめ」

小さな肩を震わせながらトボトボと歩いていく▲▲の後姿に声をかける。
「おい泣き虫、さっさと退院して、泣くなら俺の胸で泣け!」
「あたしの胸でもいいよー」
▲▲は左手を軽く上げて俺たちに応えた。
振り返らないのは、おそらく妹の推測が当たっているに違いなかった。


267: ODv2GPUc:08/01/20 22:14
退院の日。ソフトサークルの入れ替え戦の当日。俺は迎えに行った足でグランドに▲▲をつれていく予定で考えていた。
▲▲は顔の包帯こそ残っているものの、もう抜糸も終わっていて
特に気をつけるようなことはなかった。
▲母と▲従妹も来ていて、元気になった▲▲と色々話しをしている。
▲従妹は(家出の原因になったり)あれほど入れ込んでいた彼氏ともう別れてしまったらしい。
あっけらかんとしているところが▲▲とは似ても似つかなかった。

そろそろ試合の時間が気になるあたりで、▲▲が俺と二人きりになりたい、と母&従妹に申し出て二人は病室の外に出て行った。
「なんだよ、改まって話でもあるのか?」
「うん。ちょっと御願いがあるの」
「俺に出来ることなら・・・でもあまり時間ないぞ」
▲▲は枕元に用意してあったサインペンをぎこちなく取り出して、俺に渡す。
「??」
「元気が出るおまじない、御願いします」
「う・・・」
まだ(俺にとっての)黒歴史にこだわってんのか、こいつ。
「やだよ、あんな恥ずかしいこと」
「じゃあ、元気なくなったから退院しない」
「このアマー」
「はい、時間ないからさっさとする」
このまま言いなりに「エガオヲミセテ」などと手に書いて見せたらまた妹の笑いものになっちまう。
俺は一計を案じてサインペンで左手に文字を書き、wktkしている▲▲に近づき、手を広げた。

『キスさせろ』

「!」
その瞬間左手をくるりと回転させて、▲▲の形の良いあごを
つかんで引き寄せる。▲▲は驚きのあまり抵抗できないまま
俺に唇を奪われた。久々の感触。やわらかくて温かい。
つかの間の逢瀬を楽しんで、俺の唇は▲▲の唇から離れた。

「な、なんなんですか!」
顔を真っ赤にして立ち上がる▲▲。
「『俺が』元気が出る呪文」
俺がニヤニヤしながら答えると、▲▲は俺に飛び掛ろうと
して、よろけて俺の腕の中に倒れこんだ。
「はいはい、時間ないからいくよ」
そのままひょいと抱き上げて、病室の外に出る。
▲従妹「▲▲ちゃん、どうしたの?顔真っ赤だよ」
▲▲「うるさい!」
▲母「いもさん、▲▲のこと、よろしく御願いしますね」
▲▲「あーん、お母さーん」
なんか拉致っているような感じだが、
本当に時間がなかったので▲▲を抱いたまま小走りに走る。
筋肉が落ちた▲▲の体は異様に軽くて、ちょっと悲しくなったけど、またガツガツ食って、トレーニングすれば戻るだろう。

▲▲を助手席に下ろして、俺はボロロードスターを発進させる。
もちろん屋根はわざと開けて。
そう、包帯を巻いたままの▲▲と『デート』してやる。
これも約束の一つだった。
その意味を理解したのか、▲▲はさっきの件についてはあまり
文句を言わなかった。
車の中では当然入れ替え戦の話になる。
今回対戦する$$大は新鋭校で、▲▲達が入学した頃には歯牙にもかけなかったようなチームだったが、ここ最近はかなり実力をつけてきているらしい。
▲▲が本気で心配しているのが言葉の端々から伺えた。
とても「負けちゃえ」と言った人間と同一人物とは思えなかった。


268: ODv2GPUc:08/01/20 22:48
気持ちだけは法定速度を遵守してグランドに到着する。
さすがに試合会場にお姫様だっこで登場するのは気が引けたのか、▲▲は俺の左腕を借りて自分の脚で歩く。
ずっと閉じこもっていたせいか、ときどき眩しそうに右目の
上に手をかざす。

到着すると、試合はもう始まっていた。
俺と▲▲は妹のチームのベンチ裏のちょっと土が盛り上がった
ところへ腰掛ける。気が付いた女の子はこっちに会釈したり
手を上げたりする。

試合は緊迫した投手戦となった。Bちゃんは初回にエラー絡みで
1点を失ったものの、その後はクリーンヒットを許さない快投を演じていた。
しかしこちらも打線が振るわず、0−1のまま終盤を迎えていた。

▲▲はピンチやチャンスのたびに、表情を変え、声を上げ、
身を乗り出そうとして俺に制止される。
精神的にはもうコイツは大丈夫だ、と俺は胸をなでおろしていた。

7回裏(最終回)、2死1塁からBちゃんがセンター前ヒットでつないで%%ちゃんフォアボールで2死満塁。
バッター○○への第一球はデッドボール(わざと避けなかったような感じ?)。
○○はベンチと俺たちに親指を立てて見せた。これで同点。
そして打順はAちゃんに。Aちゃんは3塁ベース上のBちゃんと
何事か話して打席に戻る。
Aちゃんは正直あまり打撃は良くないけど、ここは任せる、とでも言われたのだろうか。

ストライク・ボール・ファールでカウント2−1。
▲▲は甲子園に応援に来ている女子高生のように、両手を
顔の前で組んで祈っている。

そして運命の1球。
つまり気味の打球が1、2塁間を抜けていった。
妹大学チームのサヨナラ勝ち。まるで優勝したような騒ぎになり、審判にたしなめられる場面もあった。
整列して相手チームと審判に一礼すると、妹、Bちゃん、Aちゃんがこちらへ走ってきた。

B「残念だったわねー。ご希望通り負けてあげられなくて」
▲「せっかく秋(シーズン)は3部リーグで楽しようと思ったのに」
A「まあ秋に▲▲様の出番があるかどうかわからないけどね」
▲「じゃあ優勝戦の最後1人だけ投げさせて。胴上げ投手、って
一回やってみたいから」
○○「それあたしが予約してるからダメ」
B「○○が投げたら10点差でも追いつかれちゃうよ」
▲「ストライク入らないからね」
A「▲▲ちゃんだってノーコンじゃない」
▲「ひどいんだー」

字面だけだとイヤミを言い合っているように見えるけど、
もうAちゃんにもBちゃんにもわだかまりはないようだった。
むしろ「秋に」という言葉を▲▲から聞けてホッとしているようだった。

試合後のミーティングのために3人はベンチのほうに戻っていった。俺は▲▲の腕を取って言った。

「さあ、『俺たちの』家に帰るか」
「うん、『私たちの』家にね」
まるで自分の居場所を確かめるように、▲▲は言い直して、俺の左腕につかまった。


269: ODv2GPUc:08/01/20 22:55
以上です。長いよ・・・。
この後▲▲はサークルに顔出して一人一人に声掛けて
謝ったそうです。
▲▲は驚異的に回復して、夏合宿のころにはもう
そこそこの球が投げられるようになりました。
みんなに「心配して損した」といわれたらしいけどw

左目の上の傷は、言われれば分かる程度には残ってしまっています。
俺は、「俺が金出してもいいから治せ」と言ったんだけど、▲▲がそのままでいいというのでそのままにしてあります。
(一度大喧嘩になったのでもう蒸し返しません)

ではノシ

気が向いたら結婚式の話とか書きます。

270: 主人公は名無住人:08/01/20 23:48
>269
乙です。
傷は、よほど大事な『思い出』なんだろうね。
大学いも氏が羨ましい&凄いね、男として(笑)。
結婚式の話は楽しみにしてますよ!


271: いも:08/01/23 19:39
雪が昼から雨に変わってしまい、雪の中のデートがポシャってkanonかぶれの嫁はがっかり。
可哀想だから嫁と妹にタイヤキを買って行ってやろうと思う。

しかし寒いなあ…

まあ結婚式の時は死ぬほど寒かったからまだましかもね

272: いも:08/01/23 19:45
>>270

ありがとう

時系列でいくと次は「大喧嘩」なんだが嫁が見てると怒られそうだから止めとくか

ではノシ

273: 主人公は名無住人:08/01/23 21:40
書き込めるかな?
久々に悶えさせて貰いましたw
しかしホント大事にならなくて良かったね

274: 主人公は名無住人:08/01/28 19:14
人稲杉

275: 主人公は名無住人:08/01/31 02:44
いるけど書き込み規制(?)くらってるのが多数かと

276: いも:08/02/03 08:53
▲「雪が積もったので今日はデートの日です」

寒いよ…出かけたくないよママン(´・ω・`)

277: 主人公は名無住人:08/02/03 11:09
>276
がんばれ、まけるな、ちからのかぎり…
報告待ってますので(w

278: 主人公は名無住人:08/02/08 17:28
只今!キャンペーン中〜〜
援少女DVD!
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♪和/洋炉、援物、個人撮影、盗撮♪
見に来るだけでも、楽しい!(≧∇≦)
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279: 総務 cWhWACFc:08/02/15 16:19
久しぶりの書き込みが業者の広告って、どれだけ人居ないんだよw

280: ODv2GPUc:08/02/15 16:49
>>279

お久し。
昨日が昨日だし、なんかネタありそうだね。
よろしく。


281: 総務 cWhWACFc:08/02/15 23:50
いや、バレンタインつっても別に何もなかったんすけどね、うん。

ま、そんなことよりもこの間の3連休の時なんだけど、やっぱチビ会長&お友達sが
うちに遊びに来てたわけよ。
奴ら、俺のことを同年輩の友達のように思ってけつかるわけで、休みのたびに
うちに集まりやがるw
でさ、近頃こんなん流行だよ〜ってことで、ニコニコで流行ってる ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)
 を
見せたげたわけよ (ご存じない方はこちらを参照 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2190589)

結果: やっぱちっちゃい子が踊るとかっわいいわ〜〜〜〜
大人一同、目を細めて観賞しとりましたよ
今も動画再生しながら書き込んどるわけですが、いやホントやっばいくらいかわいいw

よそのお子さんでもこれだけかわいいのなら、我が子なら如何ほどにか
子供欲しいなぁ…

282: 主人公は名無住人:08/02/16 03:15
>>いも
で、雪の日のデート報告がまだじゃないかね

>>総務
おっひさーー
書き込みないから元気かどうか心配してたお
またあなたは……いたいけな幼子をたらしこんでウッーウッーウマウマさせるとか……
どんだけジゴロなんすか orz

283: ODv2GPUc:08/02/18 17:48
>>281

ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)

子供が欲しければ作るがよろしw

>>282

はっきり言ってgdgdもいいところなんだが、
まあそれでもよければ書きますよ。

284: 主人公は名無住人:08/02/19 03:49
gdgd<だがそれがいい!

285: 総務 cWhWACFc:08/02/19 08:31
>>282
いたいけな幼児どころか、魅力的な人妻も俺の掌の上で踊っているぜ!


・・・・・・ウソです、ごめんなさい

ホントは、チビ会長が2人友達連れてきて、子供のお守りに会長とママ友が付いて来てたんス。
で、ママ友さんが「お休みの日にすみません」って言ってるのに
会長「いいんですよ、この人、子供大好きだからw」って、子供3人とも押し付けて
女2人でスイーツ(笑)な雑誌見ながら楽しく笑ってるの見て、ちょっとムカついてさ、
で、子供達に ウッーウッーウマウマ(゚∀゚) 仕込んだわけw

ノリのいい曲に単純な振り付けだからさ、子供たちも大喜びで覚えて、お母さんにお披露目。
俺達の町はクラブも無いような田舎だから、そういうふうに楽しそうに踊ってるの見てると
お互い学生時代を思い出してさ、結局、その日は大人も一緒になって、
ウッーウッーウマウマ(゚∀゚) しとったわけですよ。
なもんで、子供と一緒に踊っているお母さん達の動画もあるわけです。
ま、一番、腰の切れが良くてリズムに乗ってるのは俺だけどね!
学生時代、伊達に毎晩遊び歩いていたわけではない!w

しっかし、当日の会長はスタイルを強調するような服装でもなかったのに、盛大に揺れてるのが
よく分かるw
さすがは天然物のFカップ!
・・・・・・うちの嫁とはえらい違いだ・・・・・・

>>283
子供だけは、まあ計画通りにはいかんですな・・・

286: 主人公は名無住人:08/02/22 01:54
Fカップ…
鼻血出そうw

287: 主人公は名無住人:08/03/12 23:56
総務んところと会長んところはもう全員合意の上で4Pしちゃえばいいと思うんだ。

288: コニカ QOPhe3bU:08/03/23 17:27
この前ウマウマが夕方のニュースでとりあげられてました。世の中みんなウマウマなの。


最近のこと。
週1のデートがパターンなのですが、ここ1ヶ月はイチャイチャ無しの普通デートでした。
毎日悶々としていたところ、昨日まさかの「オナニー禁止令」発動。
「次会うまでしちゃダメだよ」と言われたからには守り通します。

疼いても我慢がまん…。


がまん…。



がまん……


だめだ。おかしくなる。あと2日耐えればいいだけとわかりつつ、辛い(;ω;)


でも頑張ります。気合で。




久しぶりの書き込みなのに相変わらず煩悩炸裂ですいません。

289: 主人公は名無住人:08/03/24 14:02
だがそれがいい!

290: 主人公は名無住人:08/03/26 18:38
週一でデートしててもオナニーするもんなんだw

291: 主人公は名無住人:08/03/27 23:26
いいな、エロいな…
店長さん、羨ましい。

292: 主人公は名無住人:08/05/04 20:16
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1806120/

293: ぱんだ dM4POjBM:08/05/18 03:27
末っ子が1歳になりました記念

294: 主人公は名無住人:08/05/18 08:55
おめー

S&Aはみんな書き込めないみたいだから本スレにも顔出してやってくれ
みんな待ってるぞ

295: 主人公は名無住人:08/05/18 16:15
おめでとさーん

書き込めるかどうかわからんが、祝いの言葉をかけるぜ
本スレにもおいでませ

296: 主人公は名無住人:08/07/15 19:53
↓ヌけるw  無料でできるFLASHぎゃるげー
http://nanomate.net/

297: 主人公は名無住人:08/08/19 13:22
きぼん

298: 主人公は名無住人:08/09/29 17:14
test

299: ODv2GPUc:09/01/01 01:35
誰もいないとは思うけど、あけましておめでとうございます。

また思い出話でも書きたいけどね。

300: 主人公は名無住人:09/11/15 17:45
書き込みできる?


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