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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ β【ゴッチ】
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57: 05/28 13:50
ある年、ある病院で産声が上がった。また一つ命が産まれたのだ。
「う、産まれたのか!?」
強い希望で出産現場の脇に待機していたとしおが声を上げて駆け寄った。
「つ、塚越さん!!見ない方がいい!!」
医者の叫びも間に合わず、としおが目にしたのは顔面に巨大な目と横に小さな目の二つ、巨大な鼻、
四肢どころか十本以上の手足の生えた赤子だった。
「うわああああああああああっっっ!!!」
としおは絶叫し気を失った。

後日、塚越夫妻は海沿いの絶壁の上に建つ家を訊ねた。
ここには天才的な腕を持つ外科医が居ると聞いての事だった。
家の中から顔にツギハギの傷がある男と、小さな女の子が現れ、中に通された。
「お願いです!うちの子をあなたの手術で人並みの身体にしてやってください!」
「これは酷いな。身体だけでなく、知能も障害が有りそうだ。
高いですぜ。報酬は一千万!用意出来ますか?」
そう言われると、としおはテーブルの上にトランクを広げた。ぎっしりと万札が詰まっていた。

その後手術は終わり、とりあえず人間並みの姿にはなったが
成長するにしたがい、やはり知能も奇形だった様で、子はどうしようもないろくでなしと成って一家を巻き込んで大いに悩まし、
夫妻は事有る毎に「やっぱりこんな子放っときゃ良かった…」と後悔するのであった。
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sage
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