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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ β【ゴッチ】
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5: 10/24 13:15 [sage]
とある家の幼い子が事故で亡くなった、まだ幼稚園に通う歳だった。
とても利発で可愛らしく、天才ではないかとすら言われていた程賢い娘だった。
特に父親の悲しみは激しく、科学者であった父は娘をなんとか生き返らせようと研究に没頭した。
父は夜中に墓場を掘り起こして死体を集め、娘の欠けた肉体を埋める様に繋ぎ合わせ、
酷く損壊した顔面に死体の脂肪や筋を詰めて縫合し、各種薬品を投薬し、必死に懸命に努力した。
研究室で父が巨大なスイッチを降ろすと、巨大なガラス容器の中で液体に浮かぶ娘の肉体に大電流が流れた。辺りの装置から青白い放電が上がった。
筋肉が反射運動を起こしビクンビクンとのけぞるが、心電図や脳波は停まったままであった。
「クソっ!!これでも駄目なのか!?神よ!!私は呪われてもいい!どうか娘を生き返らせてくれ!!」
父の悲痛な叫びがこだますが、ただ大電流に死体が身体を波打たせるだけであった。
その時、研究室に巨大な落雷が落ちた。辺りの機械が更に放電し、火花を上げてショートした。
ガラス容器も吹っ飛び、中の液体が流れ出して娘の身体が転げ落ちた。
激しい衝撃と大音響の中、父は娘の死体に駆け寄った。
父に抱かれる腕の中で、娘は全身に巻かれた包帯の隙間から目を見開いた。
「・・・お腹すいたし・・」
父は涙を流して喜んだ。

その後、父は娘が生き返った事に狂喜乱舞して喜んだが、
それもつかの間だった。生き返った娘は全く別人となっていた。
家中歩き回りながら糞尿を垂れて回り、道に落ちてる犬のクソを食べたり、
叱れば「私の勝手だし!!私は本当の子じゃないんだ!」と泣き喚き、それらは何とか躾けて止めさせられたが、
只でさえ顔は醜く膨れ上がり別人の様になり、虚ろな目と表情でブツブツ独り言を繰り返し、
食欲や自尊心と怠惰しか頭に無い動物と化し、あの聡明で明るく利発な娘の面影など全く残っていなかった。
なんとか小学校は卒業させたが、中学では全く周囲と馴染めず、学校には行かず家に引き蘢り、
部屋で何をしてるのかと両親が机のノートを覗き見ると、ノート一杯に「死ね」の文字がビッシリ書き込まれてたり、
また、「私は◯◯なのにそれに一切触れないでわざと知らない振りをして無視する」「私は◯◯系で◯◯なのに◯◯が私の事を勝手に◯◯と決め付けてくる」等、
意味不明の愚痴らしい文をノート一杯にそれも何冊も書き続けてるのを知った時は両親は心底ゾッとした。
不安に思った両親が将来の技能になればとパソコンとネット環境を与えたが、娘はますますおかしくなっていった。
その後、娘はあちこちで問題を起こして家族は引っ越しを繰り返す羽目になり、
娘はネットに於いてある意味有名人となっていくがそれはまた別の機会に記そう。
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