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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ β【ゴッチ】
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9: 11/05 03:26 [sage]
今日は苑子の誕生日だった。
午後2時過ぎムクリと起き上がり、起床していつもならまずパソコンに向かい電源を付けるところが
今日はまず最初にドスドスと慌て気味に居間に向かった。
期待通り、居間のテーブルにはケーキの箱が置いてあった。それとラップを掛けた食事も。
何日か前に訊かれもしないのに当然の様に親に
「今年の誕生日プレゼントはDSのポケモンのゲームにするし」
と頼んでおいたのも用意してるだろうと安心すると、ラップした食事を持ってまた部屋に戻ってパソコンに向かい電源を付けた。
夕食どき、ドスドスとまた居間に向かった。
居間には両親と妹が揃っており、テーブルにはケーキを中央にご馳走が並べられていた。
「さあ、腕によりをかけたわ。おめでとう苑ちゃん」「おめでとう苑子」「お姉ちゃんおめでとう」
上機嫌で好物ばかりのご馳走をムシャムシャと貪り、途中「あ、ポケモンは?」と思い出した途端切り出して差し出されたゲームをひったくりまた貪った。
次は8つに切り分けられたケーキを一人で6つ一気に食べた。
「げふっ・・・お腹いっぱいだし・・お腹痛いし・・気持ち悪いし・・呪いだ・・」
次にゲームソフトを開封し、早速やろうと思ったが食べ過ぎた所為か強い眠気がしてきたので、とりあえず寝てからと部屋に戻り布団に入った。
「よし、あと一時間したら始めよう」
父が皆に向かって言った。

苑子が目を覚ますとそこはどこかの街の細い裏道の路上だった。は?とばかりの表情で起き上がり数歩動くと日陰から出、眩しいぐらいの陽射しに照らされた。もう昼間だ。
寝ぼけた頭で回りを見渡し状況を把握しようとするが、おそらくは日本ですらない街並の風景にますます混乱するばかりであった。
細道を抜けて大通りに出ると、大勢の黒人系の人々が歩いていた。
その光景に苑子は恐ろしくなり、訳が判らない恐怖も併せてわんわん泣き喚きながら出来るだけ人が居ない道を選びながらとにかく逃げる様に走った。
夕刻頃少年達に囲まれ面白半分に蹴られ殴られポケットに入れてあったDSを奪われた。

数週間後、塚越家前で立ち話をする親と隣家の者の姿があった。
「そういえば、最近お宅の上の娘さんの姿を見ないけど、どうかしたの?」
「ああ・・・お恥ずかしい話なんですが、ちょっと地方の矯正施設に入れる事になりまして・・・」
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sage
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