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苑子応援SSスレ next1
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1: 02/18 09:49
書き込めなくなったので立てました。
2: 02/18 09:54
今は昔、尻売りの木下といふ者ありけり。
尻を売りて数多の日々を過ごしけり
名をなん、安芸の洋文とぞいひける。

つづく
3: 02/24 09:48
その日も木下は町で空き缶を拾う仕事に没頭していた。
すると、町の真ん中になぜかドラム缶が転がっていた。
不審に思った木下が、ドラム缶を開けると、中から若い女性が寝ていた。
木下は女を起こすとなぜこんな所にいるのか訪ねた。
女は自分の名前は苑子だと言い、自分は両親に捨てられたのだと言った。
気の毒に思った木下は、苑子戸名乗る女を公園の段ボールハウスに連れ帰った。

つづく
4: 02/24 10:38
おぼこいと木下は思った。
今まで恋というものに何度も遭遇はしたが内気な性格故、自分の思いを伝えることが出来ず、これまでずっと独り身なのである。
この子を是非我が物にしたいと木下は思った。
良いところのお嬢様なのだろうか。
住居の段ボールを見るなり、苑子はこんなところには住めないと強く拒絶した。
しかし、ホームレスでその日暮らしで生きてきた木下にとっては新居など夢のまた夢であった。
それでも、なんとかしたい。苑子と2人で暮らしたいと言う思いから住居を手に入れることを決断した。
そのためにはまず、金銭をどうするかが問題であった。
木下は苑子に、これからは女友達で生きていこうと言うと、これまで貯めてきた貯金をつぎ込んで性転換手術を受けたのであった。
5: 02/24 10:44
2人で生活が始まって半年が過ぎた。
木下は女として多忙な日々を送っていた。
そんなある日、めったに口を利かなかった苑子が木下に言った。

「最近生理がこないけど病気なのかな?心配。どうしよう」

2人で病院に行って検査を受けると、妊娠していると告げられた。
木下は嬉しかった。
6: 02/24 12:19
あれから4年後。苑子は娘を生んだ後、突然姿を眩ました。
途方に暮れた木下だったが、娘の父となった以上、女のふりは出来ないと思い、男に戻ることにした。
もうすぐ幼稚園に入園する娘は本当にかわいい。
三十半ばにして木下はようやく幸せを掴んだ。
この子には自分のような思いはさせまいと、アルバイトやパートを転々として必死に稼いだ。
何か特技があった方がいいと習い事にも通わせた。
娘のためならなんでもする。
そう誓った木下であった。
7: 02/24 14:07
仕事から帰ったら真っ先に部屋で寝ている娘の顔を見るのが日課になっている。
枕元に顔を近づけ、細くて柔らかな髪に鼻を近づけると、少し甘い匂いがする。
小さな手をとって頬摺りをする。
温かい…。
木下の胸が高鳴る。
この子は俺が守る。俺の物だ。
誰にも渡したくない。

つづく

8: 02/24 16:41
木下と苑子の間に生まれた娘はさとみと名付けられ、木下の献身的な愛情を受けて育った。
やがて10代になり色気が出てきた。
木下はさとみに対する愛情が恋感情に変わるのを感じていた。
父が娘に、それはまさに禁断の恋。
しかし、さとみへの恋心を日々抑えきれなくなった木下は、とうとう住居を売り払い、人気のない山奥に移り住むことにした。
9: 02/24 17:46
元ホームレス。サバイバルには自信がある。
文字通り子連れ狼の山生活が始まった。
夜になりさとみが眠りにつくと木下は「狩り」に行く。下の農家の野菜を盗みに行くのである。
冬には軒につるしてあるダイコンやかんぴょう、干し柿なども対象になる。
職歴の浅い木下は、自分はこうやって生きていくしかないと思っている。
さとみは心配下が、ワイルドで良いだろうと木下は諭したのだった。

つづく
10: 02/25 21:25
ある日の夜、木下は用を足すために外に出た。
北風が冷たかった。 省14
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sage
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