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「ほのめかし」行為 対策スレッド
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249 03/12 08:37 ID:i2
■「マルサスの人口論」という考え方(2)

 1798年の初版では、「人口は算術級数的に増加するのに対し、食糧は幾何級数的にしか増加しないと主張し、そして両者を均衡に導く要因として、死亡率に関する積極的抑制(悪徳;viceと窮困;misery)と出生率に予防的抑制を挙げた。これがマルサスの「第一人口論」である。これが発表されるや一大センセーシヨンとなったが、多くの避難を浴びた。それに対抗するべく第三の対策として、「道徳的抑制;moral restrint」を書き加えて刊行したのが第二版である。マルサスはこれを先の初版とは全く新しい著作として公表した。マルサスの第二人口論という所以である。その後第六版までつぎつぎと改訂版が刊行された。その中核をなす理論は一貫しており、各版の叙述と力点には多少の差異がみられるが、理論の充実化の中で大きな相違はないようである。

 一般に、マルサス的な人口論(マルサス主義)においては、農業生産性の増加が原因で、人口増加が促進され、究極的には最低生存費の等しいレベルの窮乏化に陥ると考えられている。つまり、食糧の供給が非弾力的であるという前提から出発する。したがって、人口は非弾力的な食糧供給によって規定される従属変数として扱われたとみることができる(Boserup, Ester 1981)。

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