【3スレ目】ファイアーエムブレム〜双竜の剣〜


FIRE EMBLEM@2ch2掲示板 > 【3スレ目】ファイアーエムブレム〜双竜の剣〜
全部1- 101- 最新50

【3スレ目】ファイアーエムブレム〜双竜の剣〜

1: 見習い筆騎士('-'*) ldOOTsV6:06/01/06 15:33 ID:E1USl4sQ
前のスレッドが容量オーバーで書き込めなくなったので
新しいスレッドを建てさせていただきました。
1部~2部イリア編序章は、以下のURLよりご覧いただけます。

1スレ目:http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/emblem/1100605267/7-106
2スレ目:http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/emblem/1123296562/l50

あらすじ
ロイ達が倒れ、世界が別世界から乗り込んできたハーフ(人と竜の混血種)に支配され早17.8年、ハーフ以外の種族は絶望の中にあった。
そんな中、ロイの子供セレナとシーナが立ち上がる。
彼女らは生まれ育った西方の仲間や傭兵ナーティ、伯母の子に当るアリスやセレスらと共に、神将器を集めながら進軍することになった。
そして、西方、エトルリアを開放し、一行はイリアで作戦を展開する・・・。


155: 手強い名無しさん:06/04/08 22:03 ID:9sML7BIs
これが、生まれ変わったオレ様の最初に仕事だ。 こいつらなら信じれる。 人間もいるが、もう少し、人間を信じてみようか。
「よぉし、じゃあ目指すはブレーグランドだ! 東へ向けて進軍だ!」
一行はマーキュレイを後にし、一路ハーフの国、ブレーグランドへ向けて歩みだした。
この大陸でも、また世界を敵に回してしまった。
エレブではハーフから異端視され、こちらでは人間から異端視され・・・。
自分達を理解してくれるものが少ない事は悲しい。 だが、自分達には仲間がいる。 理想を共有する、信じられる仲間が。
周りにどんなに異端視されようとも、自分が間違っていないのなら、絶対に諦めない。
セレナは意志を確かめるかのように、一歩一歩力強く歩んで行った。
例え一歩一歩は小さくとも、歩み続ければ必ず目的地に辿り着く。
世界の変化も、例え一回一回は目に見えなくても、努力し続ければ必ず成果は見えてくる。 だから諦めない。
ブレーグランドへ行く途中、何度も何度も教皇配下と思われる騎士団や刺客の襲撃を受けた。
夜も交代で寝ずの番が張られた。 日が出るとすぐに進軍し、間違いなく日中に交戦し、夜も休む暇なく番をする。
皆体力を消耗していった。 予想以上に、教皇は執拗に自分達を狙ってくる。
他の異端者とは明らかに扱いが違う。 カイはそう思った。・・・まぁ当たり前か。 くそ、あの糞ジジイめ・・・。
「ふぅ・・・毎日、毎日こう刺客を送り込まれたんじゃ、流石に疲れちゃうよ。」
シーナが天馬の上で、天馬にもたれかかって目を瞑る。
「確かに・・・僕もこう連戦続きでは、魔力が回復し切りませんよ・・・。」
セレスやアリスにとっては深刻だった。 魔法使いが魔力切れを起こしたら、それこそ何も出来ない。
どんな高位の魔道師でも、魔力が切れたら何も出来ない。
「教皇のやろう・・・そんなに俺達が憎らしいのかっつーの。 なぁ、レオン!」
「あぁ、全くだ。 あまり連戦が続くと、武器が持たないかもしれない。 相手もこちらが消耗することを狙っているに違いない。」
レオンが自分の槍を竜上で磨く。 丁寧に扱っているが、穂先のヘタレ具合を見るに、そろそろこの鋼の槍も限界だ。
他の面子の武器もそろそろガタが来ていた。
マーキュレイで少しは補給したが、このまま続けばいくら武器があっても足りない。
レオンが自分の顔を槍の穂先に自分の顔を映してると、下でカイがいい剣を持っていることに気付いた。
「おい、カイ。 お前、いい剣持ってるじゃないか。」
「ん? あぁ、こいつはあのアサシンが落としていった奴だよ。 キルソードってところだな。」
「いい剣じゃないか。 そういや、あのアサシン、あれから姿を見せてないな。」
レオンはカイに言われてやっと思い出した。
マーキュレイを出る前に、教皇を庇ったあのアサシンだ。 いい腕は持っていそうだったが、どうも気迫にかけていた。
「キルソード!? しかも2本? そりゃあたしの為にあるようなものじゃん! ちょうだい!」
「あ、あぁ、ほらよ。」
カイは気の篭らない声で返事をし、セレナに剣を渡した。
セレナは剣をかざすと、陽の光に刃を照らしてみる。 やはりいい剣だ。 こういう良い剣は良い剣士が使わないとね。
セレナはご機嫌顔を見てレオンは口許が緩んだが、下を再度みてそれも消えた。 壊れた蓄音機が静かなのだから。
レオンがその理由を聞く前に、彼の最も親しいオトモダチがその異変に声をかける。
「おい、カイ、どうしたんだよ。」
「あ? いや別に。」
「どーせまたカワイ娘ちゃんでも想像してたんだろ。」
レオンも違いないと笑ってしまった。 しかし、アリスは違った。
先程から、剣を眺めて何か考えているのをずっと見ていたのだ。
「カイさん、あのアサシンに何か思い当たることでもあるの?」
「あぁ、アリス様。 いや、なーんも。 だがな・・・。」
「うん?」



続きを読む
掲示板に戻る 全部次100 最新50
名前: E-mail(省略可): ID非表示