【3スレ目】ファイアーエムブレム〜双竜の剣〜


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【3スレ目】ファイアーエムブレム〜双竜の剣〜

1: 見習い筆騎士('-'*) ldOOTsV6:06/01/06 15:33 ID:E1USl4sQ
前のスレッドが容量オーバーで書き込めなくなったので
新しいスレッドを建てさせていただきました。
1部~2部イリア編序章は、以下のURLよりご覧いただけます。

1スレ目:http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/emblem/1100605267/7-106
2スレ目:http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/emblem/1123296562/l50

あらすじ
ロイ達が倒れ、世界が別世界から乗り込んできたハーフ(人と竜の混血種)に支配され早17.8年、ハーフ以外の種族は絶望の中にあった。
そんな中、ロイの子供セレナとシーナが立ち上がる。
彼女らは生まれ育った西方の仲間や傭兵ナーティ、伯母の子に当るアリスやセレスらと共に、神将器を集めながら進軍することになった。
そして、西方、エトルリアを開放し、一行はイリアで作戦を展開する・・・。


157: 手強い名無しさん:06/04/08 22:04 ID:9sML7BIs
用がなくなったら殺すに決まっている。 そんな奴の言う事を信用できるはずが無い。
「黙れ! 誰が渡すか!」
「ならば力ずくで奪うのみ! 行くぞ!」
ニルスの掛け声と共に、周りを囲んでいた兵士達が一斉に襲い掛かってきた。
彼は真っ直ぐセレナに向かってくる。 相手の大剣をこちらの剣で受けていたら持たない。
相手の剣を避け、すぐに反撃する。 相手も相当な剣の使い手だ。 かなりの鍛錬をしてきたのだろう。
この前は大斧、そして今回は大剣。 しかもあれはどう見ても銀製だ。 あのような扱いづらい武器を軽々と扱っている。
セレナにカイも加勢し、二人でニルスを押さえにかかる。 この前は武器を持っていなかったから何も出来なかったが
今回は違う。 自分の風のように流暢に踊る剣と、彼女の月の弧を思わせるような太刀筋の双剣が
分厚い氷をも砕くような剛剣で押すニルスに挑む。 彼は二人の剣を見事に大剣で受けていた。
「無駄な抵抗は止せ! お前達が私に勝つ事などできはなしない!」

ミレディは配下を指揮し、他の面子を襲う。 地上では、アレンやクラウドが敵を蹴散らしている。
兵数が多く、さすがに無傷ではいられない。 だがクラウドは父親の技をしっかりと盗んでいた。
相手の剣を槍の柄で受け流すと、すかさず槍で突き飛ばす。
アレンはセレスやアリスを守りながら、クラウドを指揮し自らも敵を退ける。
若い獅子と、老成した猛虎が、兵士達の首筋を噛み切っていく。 アリスとセレスも守られているだけではない。
アリスは傷つく二人を癒し、セレスも従姉弟を助けながら、魔法で相手の陣形を崩す。
彼のフィンブルが敵を凍らせ、大きな氷の壁となり相手の進路を阻んだ。
日々勉学に励み、魔法研究を怠らない彼の努力の結晶が、今大きな氷の塊となって現われていた。

一方空中では、ミレディとシーナとレオンが互角の戦いを繰り広げていた。
ミレディの槍を、シーナは蝶が舞うかのごとくひらりとかわし、彼女を幻惑する。
私の槍が当らない・・・。 く、流石天馬乗りの子は天馬乗りというわけか・・・。
しかし、天馬騎士ならば当ればこちらのものだ。 彼女は重い鋼の槍をその重さに任せて振り回す。
シーナは、相手から攻撃を受けないが、これでは相手に攻撃する事も出来ない。
軽い細身の槍は機動力を低下させないが、その分リーチは短く、軽いので打ち負けてしまう。
こう着状態の二人。 その背後から、レオンが同じく鋼の槍で一気に相手の背を狙う。
飛行系が自分の背後を取られる事は、何にも変えがたいほど不利な状況に追い込まれることだった。
背後からの執拗な攻撃に、少しずつミレディは傷ついていく。
「小賢しい!」
ミレディがレオンを払いのけようと、後ろに向かって手槍を投げようとしたそのときだった。
前から音速をも超えるかと言うスピードで誰かが通過し、風を切っていった。
その直後、彼女は腹部に激痛を覚え、飛竜から墜落した。
その途中・・・よく見るとわき腹に細身の槍が刺さっていた。
シーナが持ち前のスピードと小回りを利かして、一気に懐に突撃してきたのであった。
飛竜に庇われて地面にたたきつけられはしなかったが、もう戦えそうに無い。 二人の息はバッチリだった。
どんなに一人の能力が高くても、息のあった攻撃の前には為す術がなかった。
「く・・・ギネヴィア様・・・。」

一方ニルスのほうは、周りをあらかた片付けたアレンたちも加勢して、数人がかりとなっていた。
彼は攻撃も防御も全て剣で行っている。
皆は焦っていた。 自分達の攻撃を殆ど見切られている。 だが、その均衡は突然破られる。
セレナが隙を突いて得意の月光剣を繰り出した。 ニルスは見切ったといわんばかりに剣でそれを受ける。
そのときだった。 ニルスの大剣が音を立ててはじけ飛んだ。
何百回という打ち合いに、剣がとうとう疲労して折れてしまったのである。
銀は硬く、殺傷力が高いが、鉄と違い柔軟性に欠ける。 受けには向いていなかった。
武器を失っても、ニルスはあわてる事も無く剣を捨てた。
「少しはやるようだな! だが、真の戦いはこれからだ!」
彼は手をこちらに広げると、その先のエーギルを集めた。
「本物の氷魔法を見せてやろう。 ラストブレス!」



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