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40:雪のしぃずく 03/25 20:04 ID:EA 59-171-190-65.rev.home.ne.jp
「……いい目だ。いい目になったぜ小僧……そうだよ…お前の今やるべき事は、しょぼくれて街をふらつく事でも、ましてや死ぬ事でも無い……復讐だ…!」
八頭身は笑いながらそう言う、ギコもその言葉に心が動いた。“復讐”それが今自分がやる事…そう思った。
「そうだよな……そう…復讐だ…アイツを…チョン二ダを殺して…しぃの仇を討つ事が…俺の定めだ…!」
燃え上がった…ギコの中の殺意の炎……地獄の底の黒い炎が…! それは今、ギコの精神までを焼き尽くし、ただ復讐と言う一点に向けてただひたすら燃えた!「俺は…しぃの仇を……討つ!!!」ギコは高らかにそう言った。
「……よく言ったよ…小僧…気に入った。気に入ったぞ……じゃあ…俺がその復讐の手助けをしてやろう」
八頭身はそう言うと、懐に手を入れ、何かを取り出してカウンターの上に置いた。
「?」
ギコはカウンターの上に置かれた物を見る、それはL字型をしており、奇妙なことにアルミホイルで包まれていた。八頭身はギコの顔を見てニヤリと笑いを浮かべると、包装してあるアルミホイルを剥ぎ取った。
「…! これは…」
ギコの目には、映画などでしか見た事の無い物…触らなくてもその重量感を感じさせる物……拳銃が映っていた。
「まだ一度も使用してない新品のトカレフ……弾は十発…殺傷力は抜群…一撃で頭がぶっ飛ぶシロモノよ……」
そう言うと八頭身はギコにトカレフを手渡す。ズシリ…と重い…ギコはその重量感に全身の毛が逆立つような感覚を覚えた。
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