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ちょっくらごめんよ
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28: 09/16 07:51 [age]
余談10

 折角上でガンダムの話を出したので、ガンダム小噺を。

 先にも言った通り、(少なくとも今の)私の外見はオタクだが、ネットを見ている限りではどうやら自分の中身はあまりオタクではないようだ、ということに少し前から気付き始めた。少なくとも私はアニオタではないので、アニメと言えばガンダムとエヴァとジブリのアニメくらいしか知らない。そして私は言うまでもなく所謂ガノタではない。私如きがガノタを自称しようものなら本物のガノタの人々に怒られるだろう。 私はZガンダムという作品が好きなので、それについて少々語らせていただきたい。

 Zガンダムにはシロッコとヤザンというとても魅力的な敵キャラが二人登場する。この二人はとても良い好対照を為している。
 先にも挙げた通り、パプテマス・シロッコはこれ以上は無いという程の男性性を強く持つ非パラノイアックな男性的人間で大人である。女性(サラ、レコア等)に対しても男性(ジェリド、ヤザン等)に対しても、まさに過度と言える程の能動的慈悲をもって接していることが見て理解できるであろう。一部でシロッコは「迷いを捨てたシャア」「上位シャア」などと言われているそうだが、このシロッコとシャアは非常に似ていることが分かる。
 対してヤザン・ゲーブルは、というか実はこのヤザンのような人間や後述するバスク・オムのような人間は男性性と女性性が入り混じっていてとても説明がしづらいのだが、結論から言ってしまうならばヤザンはヒステリックでパラノイアックな女性的人間であってどこか子供っぽい。まるで子供がゲームをする感覚で戦闘を楽しんでいる。ヤザンやバスクは男性性をその表面に持っているので(特にバスクはヤザンより表面的な男性性が強く即他人に対して暴力性を出す、女性であるレコアの顔面を拳で殴るくらいであるから。純粋に男性的な人間はこのような真似は決してしない)、一見男性的人間かと思えるのだが、その芯、人格の根幹を為す部分では他者との殺し合いを望んでおり、まさに受動的峻厳の人間であることが理解できるだろう。表面的な男性性と言ったが、ヤザンは自己中心的な戦闘狂の殺人者ではあるが実は部下に対する面倒見が良かったり、「女子供は戦場に出てくるな!」などと女性(や子供)をある意味大事に思っているところが窺える。実際敵であるノーマルスーツのレコアを捕らえても、「何でこんなまともそうな女が……」と言ってハンブラビのマニピュレータで握りつぶして殺すような真似をするどころか、救助している。根が女性的であるヤザンは一種の美学を持っており、無抵抗の相手を大量虐殺するようなコロニー落としやコロニーへの毒ガス注入作戦を嫌悪しており、それはある意味女性的な審美性ともつながると言える程である。バスクの場合は根が女性的と言っても、表面を覆う男性性が強いので審美性と言ったものはまるで見られなく、自己中心的な子供がお山の大将になって大量の人間を殺したいといった暴力的欲望が丸出しである。要するに、分かりづらいかもしれないが、一見男性的に女性性をやる、つまり男性的な強さをもってして女性的な殺し合いを行うのである(表面的な男性性が大きくなればなる程タチが悪いということ)。
 ちなみにジャマイカンはかなり女々しいというか恐怖心の強い女性的人間だが、まあ所謂神経質でややパラノイアックな特に有能というわけでも無能というわけでもない中間管理職の板挟みに苦しむ悲しいおっさんである。
 又、ジャミトフ・ハイマンは一見バスクと同じような権力志向でありながら、こちらは本物の男性である。バスクの様な単なる大量殺人鬼ではなく、何か世の中を俯瞰的に見て目的を持ってそれをどうにかしようとしている男性的な男性である。おそらくシロッコが年を取ったらジャミトフの様になりそうである。
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sage
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