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8: 09/10 16:50 [sage]
ところで、最近のサブカルチャーや一昔前のJ-POPなどにおいて、「全裸」「自分(魂?)を開放する」といったキーワードで象徴されるような作品が展開されている
(た)ようだ。人と人が裸で溶け合ったらそれは最悪終着点に達したパラノイアの極地であり、そうなったら人類の破滅だろう。これはあのパラノイアとしか言い様のな
い気狂い哲学者ヘーゲルがしきりに人々に薦めていたところでもある(ヘーゲルのような強靭な精神を持ち合わせた人間ならばともかく、一般の人々が一度自我崩壊を起
こそうものなら、一見xy平面に円を描くかの様にスパイラルを描いて元のz軸上へ戻ってくることなどできはしないのだから)。イマヌエル・カントの言う「ア・プリオ
リな総合的判断」についても、健常人・所謂普通の人々にはそのようなもの必要なく(これは新しい知識を得るとかそういった低次元の行いのことではない)、自己の中
に取り入れたが最後彼らの精神は崩壊する。フィヒテは少しだけ、シェリングは全く読んだことがないが、基本的にドイツ観念論(deutscher Idealismus)というのは気
狂いの世界である。やや話がメタ過ぎて分かりづらいかもしれないが。
エヴァンゲリオンなどはそれを示唆的に、当時一番犠牲となりうるであろうと予測され得たオタクという人種にそのことを知らせようとしてくれた作品であり、私見で
はそのあたりに庵野秀明監督のやさしさを感じないでもない。
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