【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】


苑子板 > 【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】
全部1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50

【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】

1: 名無しさん@お腹いっぱい。:2003/11/04(火) 08:21 ID:???
とある年の雨混じりのみぞれ雪が降り注ぐ冬のある日。
埼玉県のとある河原にパトカーが止まり
回転灯が目まぐるしく辺りを赤く照らしていた。
「はい、ええ。遺体はかなり損傷してますがおそらく出血の状態等から死後野犬に食い散らかされたと思われます。鑑識が今調べてます」
橋桁の下で警官達に囲まれた汚れた毛布に包まれた腐乱し幾つにも千切れた死体―所持品は毛布の他は壊れたノートパソコン、キティちゃんの絵柄のノートとやはりキティちゃんの鉛筆とシャーペンのみ―
それは変わり果てた苑子だった
数年前、心労で心も体も徐々に蝕まれ続けた苑子の母は遂に亡くなった。
それを機に父も妻を亡くした悲しみと、妻を死に追いやった死神を血縁上「娘」に持つ心労に妻以上の早さで心と体を蝕まれ、死の直前には薄暗い部屋に籠り部屋の角で「…じゃない……俺はうんこを育てる為に大学に行ったんじゃない…俺はうんこにエサを運ぶ為に働いてたんじゃない…俺はうんこを…」等独り言をひたすら呟き続けたのち妻の後を追う様に亡くなった。
その後妹と苑子は父の兄弟の家で世話になる事になったが
二週間もしない内に苑子の超人的な常識外れぶりに温厚だった叔父も血管を切らしてブチ切れ、馬乗りになって苑子を殴りつけたのち投げ飛ばして窓ガラスをぶち抜き苑子を文字通り家から放り出した。
その後働き始め一人暮らしを始めた妹のアパートを度々「一緒に住ませて」と訪ねた事もあったが激昂した妹に「ふざけんな!!いい加減働け!!」と追い返され、数度目に流石にブチ切れた妹に死ぬ直前までボコられた。
そしてコンビニや飲食店、家庭のゴミ箱を食い漁り、凄まじい異臭を放ちながらデパートの食品フロアで試食コーナーを廻り警備員に叩き出され、
橋の下で暮らし始めれば小学生達に石を投げられ小馬鹿にされ寝ていれば若者達に小便をかけられ殴られ蹴られる日々を繰り返した。
この期に及んでなおいつか芸能界からスカウトマンが訪ねてくると疑いなく信じながら。
「ええ、これから遺体を署に運びます。受け入れの方お願いします」
パトカーや鑑識車が去ると遠めに眺めていた近隣の野次馬たちも引き上げ始め、厄介者が消えてくれたと口々に話しつつ家路に戻った。
その後春が近付いた頃河原の広場で野球に興じる小学生達の姿があった。
「あそこに住んでたコジキ最近みねーけどどうしたんだろうなー」
「知らねー、引っ越したんじゃねー?」

401: 名無しだし@呪いだ:07/01/05 13:11
容疑者は○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており

402: 名無しだし@呪いだ:07/01/24 06:02
774コピペ sage 2005/05/28(土) 02:43:28 ID:BJiCS99J0
近所のおばさんから聞いた話

そのおばさん、某大型デパートへ派遣される清掃のパートやってたんだけど、
ある時、女子便所の清掃に入ったところ一つの個室が使用中だった。
入り口に清掃中の札を立てて清掃を始めたが、個室の中の人がなかなか出て来ない。
衣ずれの音とかするから中に誰かいるのは確か。
とうとうその個室を除いたほかの清掃は終わってしまった。
しかたないから清掃中の札を立てかけたまま休憩に出かけた。
お茶一杯飲んで、だいたい二十分くらい経過して戻ってみたら、まださっきの個室に
人がいる。
さすがに気になって、「もしもし、大丈夫ですか」と声をかけノックしたけど、返事がない。
ただゴソゴソ音がしてる。
そのおばさん、かなり強気、というかワリと無神経な性格。
「ちょっと、何してんの」とか言いながら、モップ濡らし用バケツを逆さにしたのを踏み台
にして上から覗いたんだって。
そしたら、苑子が、下半身丸出しで便器の外に出したウンコを
手でこね回して口に運んでたんだって。
まるで「おにぎりを食べてたみたいだった」って。
おばさん、悲鳴を上げながら警備員と店員さんのとこに走って、それから戻ってみた
ら、もう誰もいなかったんだって。
でも、そのトイレの床はうんこだらけだったそうです。

403: 名無しだし@呪いだ:07/02/27 13:46
卒業を控え、両親は苑子に独り暮らしをさせる事にした。
案の定散々屁理屈を並べ駄々をこね嫌がったが無理矢理独り暮らしを始めさせた。
数ヶ月後、両親はアパートに様子を見に行った。
カチャッ
ドアを開けると蠅の大群と物凄い悪臭が一気に立ちこめ涙迄出かけ、思わずそむけた顔を戻すと部屋の奥で
徹底的に腐り切った苑子の死体が有った
「や……やったーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!苑子が死んだーーーーっ!!!!」
腐敗しきった死体はウジが沸き飛び出した眼球が虚空を見つめていた。

404: 名無しだし@呪いだ:07/03/04 02:56
苑子を山月記に例えると、小学校期ごく普通だった少女が人類稀に見るキ○○イになった理由がよく分かるな。
他人と接する事の大事さを後世に学ばせる上では貴重な資料だ。
何年か後の道徳の教科書にでも載せると良いかもしれない。

405: 名無しだし@呪いだ:07/03/04 21:23
言うことを聞かない子供に親が
「そんな事ばかりしてると苑子みたいになるよ!」

406: 名無しだし@呪いだ:07/03/11 20:06
昨日の本家ブログのY子とのSSワロたんだけどコピペ持ってない?

407: 名無しだし@呪いだ:07/03/19 20:28
3月3日の動画の内容(文字)

手が傷だらけのとしおの左手が苑子の首を握り、押さえつけている。苑子は首から上しか映っていない。右手を苑子の口元に持って行ったところ、苑子が噛んだので、右手で何度も殴打。殴打する音が鈍く響く。苑子の口元が映るが、犬歯が見えない。としお自らニッパーで切ったとのこと。更に苑子が映っている。やがて表情が変化し、苑子は悲鳴を上げる。左手の親指で喉を押し続けているように見える。としおによれば足を噛んだだけとのこと。

408: 名無しだし@呪いだ:07/03/21 20:37
>1月29日の動画の内容(文字)
>
>苑子が床に横たわっている。体の力が抜けている様子。意識があるのかどうか不明。後ろ足のみピクピクと痙攣している。その上を糸で吊したネズミのおもちゃの猫じゃらしがゆらゆら揺れ、苑子にぽんぽんと触れている。
>
>3月3日の動画の内容(文字)
>
>手が傷だらけのとしおの左手が苑子の首を握り、押さえつけている。苑子は首から上しか映っていない。右手を苑子の口元に持って行ったところ、苑子が噛んだので、右手で何度も殴打。殴打する音が鈍く響く。苑子の口元が映るが、犬歯が見えない。としお自らニッパーで切ったとのこと。更に苑子が映っている。やがて表情が変化し、苑子は悲鳴を上げる。左手の親指で喉を押し続けているように見える。としおによれば足を噛んだだけとのこと。

409: 名無しだし@呪いだ:07/04/11 09:34
保留・没ネタ
・higekiの子を妊娠、出産編
・歯医者に連れて行かれ、虫歯予防用のフッ化ナトリウムと間違えてフッ化水素酸を塗られて壮絶な最後を遂げる編
・苑子ピンサロ嬢編
・寿司を食いまくり大量の寄生虫に感染、線条寄生虫が脳で大量増殖して体の悪いバッタの様な動きで飛び跳ねながら電車に飛び込み四散、鳥獣に喰われ命の連鎖に還る編

410: 名無しだし@呪いだ:07/04/20 19:17
埼玉の通り魔事件、塚越苑子被告の上告棄却…死刑確定へ
 埼玉の繁華街で2006年9月、買い物客らが襲われた通り魔事件で、主婦2人を殺害し、6人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた無職塚越苑子被告(23)の上告審判決が19日、最高裁第1小法廷であった。

 横尾裁判長は「白昼、目についた通行人を手当たり次第に襲った犯行は極めて悪質。2人の命を奪った結果も重大で、遺族の処罰感情も峻烈(しゅんれつ)だ」と述べ、被告の上告を棄却した。塚越苑子被告の死刑が確定する。

 判決などによると、塚越苑子被告は2006年9月8日昼前、埼玉県の路上で、包丁や金づちで通行人を次々と襲い、主婦の住吉さん(当時66歳)と高橋さん(同29歳)を包丁で刺殺。住吉さんの夫や高校生ら6人にも重軽傷を負わせた。

 公判では、塚越苑子被告の責任能力が争点となった。弁護側は「統合失調症による妄想に支配されていた」として、責任能力のない心神喪失か、限定的な心神耗弱だったと主張したが、1、2審はいずれも責任能力を認め、死刑を言い渡していた。

(2007年4月20日0時18分)

411: 名無しだし@呪いだ:07/05/14 09:40
higekiの告白

飯食った後トイレからゲップしながらうんこする音が聞こえ、
しばらくしていちゃいちゃしだして思わずクンニしたらうんこ臭い上に、
ケツにうんことトイレットペーパーが付いてて、うわって思ってたら河童級の屁を首あたりに発射されて、
気まずいなぁと思ってたら「トイレ行ったのに何で残ってるの?」と俺に質問してきて、俺が何て答えようと考えてた矢先に、先の屁を後追うように少し勢いの無い屁が出てきて、けつに付いてたトイレットペーパーが細かくなびいた

412: 名無しだし@呪いだ:07/05/22 18:39
「これはねえ、やっぱり狂ってますよ。この苑子っちゅうのは。
 顔見てご覧なさい。目はつり上がってるしね。顔がぼうっと浮いているでしょう?
 これ気違いの顔ですわ」
~ 苑子 について、塩爺

413: 名無しだし@呪いだ:07/05/27 04:14
姉妹スレ
苑子ニュー速+
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1180185509/l50

俳句
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1071401401/l50

替え歌
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/071156877/l50

昔話
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1113153418/l50

ポエム
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1075996008/l50


414: 名無しだし@呪いだ:07/06/07 09:16
「ブ、ブヒッ!ブヒブヒッ!!ブヒイィーーーッッッ!!!」
今日も苑子は朝からオナニーに夢中で励んでいた。いつもはろくに動かず出歩いても鈍重な苑子が別人の様に高速で指と手を激しく動かし悶えていた。
豚のタワシの様に剛毛な、陰唇がすっかり伸び切りドス黒く変色したグロマンコから液がほとばしり床に撒き散らされる。
ジョバッ、パタッパタタ…ジュワア…
「ブゥーブウ・・・ブウ・・・ふう・・・疲れたし・・・」
陰毛と液まみれの手で近くに有ったスナック菓子の袋に構わず手を突っ込むとガサガサほじり、掌一杯に掴んだスナックを口に放り込みバリバリ音を立てて喰い漁った。
「ブウ・・・ブゥ・・また床が凄い事になってるし・・・親に掃除させればいいけど・・・」
そう言うと豚は下着を履き、部屋の戸から顔を突き出して大声で母親を呼んだ
「おかーーーーーーさーーーーん!!!ちょっと来てーーーーーー!!また水こぼしちゃったーーーー!!早く拭きに来てーーーーー!!!」
暫くすると母が雑巾を持って部屋にやってきた。
「また水こぼしちゃった。早く拭いて」
勿論、母はこの床が水をこぼしたものなどでは無い事は判ってたし、第一この豚はジュースばかり要求して絶対に水なんか飲まないし、部屋には金魚鉢・花瓶等は有りはしないのだから。
そんな白々しく愚かで無知過ぎる幼稚な嘘で人を誤摩化せてると、この歳にもなっていまだに本気で思ってる豚娘を目の前にして最早何も言う気が起きなかった。
母は溜め息を付きながら無言で濡れた床を拭き始めた。

415: 名無しだし@呪いだ:07/06/07 12:30
おなきゃべつ きいてたんだよね

416: 名無しだし@呪いだ:07/07/17 00:47
皆さんごめんなさい、姉が御迷惑をおかけしています。
姉は実は人間じゃないんです。
塚越家に代々伝わる土蔵の地下室に獣の槍で縫い止められて封印されていた化け物なんですが、
父が子供の頃地下室に好奇心で入って、間違って獣の槍を抜いてしまい、封印を解いてしまったんです。
塚越家本家、分家一同揃った親族会議の協議の結果、以後父が責任を持って飼って監視する事になり、
改めて姉を封印する為の強力な法具を作る為に高野山の偉いお坊さん達が今も連日日夜読経と祈祷を続けて呪力を蓄えているのですがまだ掛かるそうです。
私もあと何年もこんな化け物と一緒に過ごさないといけないと思うと気が滅入ります。

417: 名無しだし@呪いだ:07/07/22 10:19
【身障記ソノコゲリオン】
母京子が人に似せて産んだ巨大糞型生物ソノコ。
苑子とhigekiが接触(交尾)した時人類は滅びると言われる。
苑子補完計画(苑子に欠けた物の補完)に則り、
ウォッチャー達は批判・指摘・煽り・説教・アドバイス・罵倒・コピペ等、あらゆる手段を講じるが苑子のATフィールド(心の壁に)に通常攻撃は全く効果をなさず、
やがてユニゾン(ヲチャ一同のオフ会によって結集した同時攻撃)による近接格闘戦闘(地元に直接赴いてのボコり)を試みる。

418: 名無しだし@呪いだ:07/07/23 05:59
苑子の起動(就職)確率 = 0.000000001%

419: 名無しだし@呪いだ:07/07/23 10:13
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ


ブヒィィィイーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

バクバクバクバクむしゃむしゃむしゃむしゃごきゅごきゅごきゅごきゅ


420: 名無しだし@呪いだ:07/07/24 06:11
苑子は我慢なんかしようとしない

421: ☆もろこしくん☆:07/08/11 20:48
今日、ぁたしは学校帰り、見知らぬばばぁに声をかけられた。
「お嬢ちゃん・・・このくりぃむを・・・使ってみんかね・・・?お肌がつるつるになるよ・・・」

ぁたしは愕然とした。そんな得体の知れないもの、誰が居るか!
しかし思春期真っただ中、体がまだ目覚めきらぬ性を覚醒させようと
ぁたしの肌に深刻なダメージを与え続けていた。
もう藁にもすがる思いだった

「くださぃ!つ・・・使います!」

ぁたしゎそれをババァから受け取ると家に帰ってそっとパッケージを見た

「そ・・・そのこクリーム・・・」

何だろう?そう黒マジックで書かれていただけだった

まあいい。なんでもいい、こんなボロボロになった肌・・・
これ以上悪化することなんてないんだ。

私はそのクリームをたっぷりとチューブから出すと
さっと塗り込んだ。

意外と軽いテクスチャ、着け心地ゎ・・・悪くない。

でも・・・臭いのだ。ものすごい臭いがする。
何とも。。。据えた臭いである。

「ホッホッホ!」

突然オババが現れた!

「引っかかったね!それは苑子の胃液じゃよ!ふぇーーーっふぇっふぇっふぇ!」

「きゃーーーーーーーーーー!!!!!!」

422: 名無しだし@呪いだ:07/08/12 08:30
現実に向き合うため、ネットから離れていろいろ活動を試みたが結局相手にしてくれるところなんて無かった。
「やっぱり私にはネットしかない」
私は封印していたPCを引っ張り出して電源を入れた。
「昔よく見ていたお気に入りのサイト…っと、ってあれ?」
そこに私が知っている光景は無かった。
「Higeki、深川、いぬ…き?…誰???」

昔の苦い経験から私はごく最近のものであろう過去ログのすみからすみに目を通していった。
「ふ〜ん…ずいぶんいろんな人が出てきてたのね」
私は思った。
「けど、私にかなう人なんているものですか」

流れを一通り把握した私は早速「活動」を開始した。
しかし、ヲチャの反応は私の期待を裏切るものだった。
何を書き込んでも無視されるのだ。
「ねえ…どうして相手にしてくれないのよ」
「私だよ?戻ってきたんだよ」
「どうしたのよ、前みたいにスレ立てでもして盛り上がらないの」

悲しかった。悲しくて悲しくて涙が溢れてきた。
「私の居場所は無くなったんだ」

PCの電源も入れっぱなしにしたまま私は布団の中で泣き続けた。


423: 名無しだし@呪いだ:07/08/12 09:40
>>422
これは尿の日常がとてもよく分かるSSですね

424: 名無しだし@呪いだ:07/08/17 06:24
>>422,423=尿だな

425: 名無しだし@呪いだ:07/08/23 17:02
ttp://cocoroom.cocoist.com/profile/frame.php?heIdx=4909

426: 名無しだし@呪いだ:07/08/29 10:08
とある年の猛暑が続く一際蝉が鳴き喚く夏のある日。
埼玉県のとある河原にパトカーが止まり
回転灯が目まぐるしく辺りを赤く照らしていた。
「はい、ええ。遺体はかなり損傷しており腐敗がかなりのものです。鑑識が今調べてます」
橋桁の下で警官達に囲まれた激しく腐敗し切り、汚泥や腐敗した体液等で汚れ切ってはいたがうっすらと判る元はピンク地で有ったであろうキティちゃんのTシャツに身を包み、蠅が飛び交い大量の蛆で埋め尽くされた首の無い死体ー
それは変わり果てた苑子だった
事件の発端は下流数キロ先で見つかった人間の頭部だった。
それは鑑識により歯の特徴や地元では有名な巨大な鼻の女浮浪者と言う事で苑子だとすぐ判明した。
殺人事件として捜査が始まり、捜索によって上流数キロで首から下の遺体が発見されたのであった。
しかしこれは後に殺人事件ではない事が判明した。
胴体が見つかった場所の更に上流の場所で、樹の枝からぶら下がった輪っか状に結ばれた紐が発見され、
これには苑子の血液が付着していた。
苑子はこれに首を掛けて首吊りをしたが、
周囲を樹に囲まれた場所だった為、周囲から死角になりその後数日間誰にも発見されず、
夏の連日続く猛暑で遺体が腐り始め、首の組織が自重に徐々に耐え切れなくなり、遂に首と胴体が切り離され落下し、遺体は下流に流されたのであった。

その後、警察署に家族が呼び出され、安置室で遺体の確認が取られた。
「ーええ間違いないです。娘の苑子です」
両親も依子も感嘆も無く静かに答え、その後簡単な手続きを済ませた。
警察を出、既に家を出て久しかった依子と両親は久しぶりに会ったんだしせっかくだからと料理屋に入り、食事をする事にした。
昼時も過ぎ他の客も居ない店内で、遠くの厨房からの声と風鈴の音、蝉の鳴き声だけが静かに響いていた。
判り切っていた事について今更話す事も無く、ただ淡々と食事を口に運び続けた。
夏ももう終わりが近づいていたー

427: 名無しだし@呪いだ:07/09/03 07:20
山林にてカブトムシを放流し、カゴの中の土も近くに捨てた
カゴに入れた時はパサパサ状だった土が、
エサの二月分のバナナが腐り全て液状化して土に染み込み完全に泥状になった上に凄まじい臭いを出していた。
ハッキリ言ってウンコそのまんまの臭いだ。知らない奴にその泥を見せたらウンコと思うだろう。
ウンコみたいな物体をカゴからこそぎ落としながら何故か苑子を思いだし
「あああの豚女の傍に寄るとこんな臭いがするんだろうな」と思いながら作業を続けた「くせえんだろなあ…こんな臭いする生き物が年中家の中に居る家族も大変だろなあ…」
大凡の泥がカゴからこそげ落とせると、荷を担ぎ直して原付に跨がった。
もう夏も終わりかー寂しいものを感じながら山林を後にしたー

428: 名無しだし@呪いだ:07/09/10 17:01
ある年の暑い夏、
苑子の日記が止まった。
ウォチャ達はまたどこか行ったか風邪でも引いたかと珍しい事ではないので騒ぎもしなかったが
ウォチャの一人が翌日の新聞に埼玉の塚越苑子(無職)が車に跳ねられて死亡したと記した小さな記事を見つけ、
最初は当然釣りを疑う者が大半だったがすぐに本当に新聞に載ってる事が確認され、ニュー速やVIP等にも飛び火しながら壮大な祭に発展した。
更に祭の中、偶然事故に居合わせて写真迄撮っていた現場近くの住人と名乗る者が現れ、事故現場の写真が小出しされながらうpされ始めた。
アスファルト上に転がった人間の肉体らしき物体ー
頭が半分潰れ、脳が飛び散り、明らかに首の骨が折れて非ぬ方向に曲がっており、
腹部からは臓物と長い腸がアスファルトに文字でも描くかの様にうねりながら飛び出し、臀部辺りからは血液等とは明らかに違う糞尿らしき液体が一杯に広がり、
両手と左足が関節とは明らかに違う箇所で有り得ない方向に向かって曲がっていた。
頭部は潰れた箇所が開き、頭蓋骨が歪み皮膚が垂れた事で多少変形してはいたが、開いた箇所を境に生前の虚ろな目の表情を残し、不気味この上なかった。

この事件以降、Google等で「ネットアイドル」「グロ画像」「死体」「事故」「rotten」等で検索すると、
結果一覧の真っ先を苑子関連が埋め尽くす様になった。
誰もが知っている有名人ー
ー苑子の願いは叶ったのだー

429: 名無しだし@呪いだ:07/09/11 01:12
ストーリー

主人公・早乙女きらり(塚越苑子)は23歳の無職引き蘢り穀潰し無駄飯喰らいのニート。ある日のこと、きらりは町中で人気アイドルグループSHIPSの日渡星司と出会い一目ぼれをする。星司に近づきたい一心でネットアイドルになることを宣言するが、しだいにネットアイドルという職業そのものへの関心を強めていく。 ドジで頼りなく世間知らずで身の程知らずで無知で社会的常識も対人能力も無くて自己中心的性格だが、天性の知的障害や働かない努力によってネットアイドルとしての才能を開花させていく。 飼い犬のサードや先輩のSHIPSに支えられつつ、様々な試練を乗り越えてネットアイドルの道を進んでいく物語である。

430: 名無しだし@呪いだ:07/09/20 06:27
 23歳の娘が父親を斧で殺害

 18日朝早く、埼玉県狭山市の住宅でこの家に住む父親が首を斧で切られて死んでいるのが見つかり、23歳の長女が殺人の疑いで逮捕されました。調べに対し長女はお父さんが嫌いだったと話しているということです。

 18日午前4時40分頃、狭山市に住む妻から主人が首を切って自殺したと119番通報がありました。消防などが駆けつけたところ、父親が二階の寝室のベッドの上で、頭や顔から血を流して死んでいて、無職の23歳の長女が返り血を浴びた状態で、「Meがお父さんを殺したし」と殺害を認めたため緊急逮捕しました。

 首には切りつけられた跡があり、1階で凶器と見られる血のついた刃渡り11センチの斧が見つかったということです。

Q.長女は派手なかんじ?
 「逆ですよ、みすぼらしいし汚い」(近所の人)

 逮捕されたとき、長女はお父さんが嫌いだったと話していたとのことですが、現在は現実逃避状態で、警察は父親との不仲が原因の可能性もあると見て動機を追及しています。(18日11:31)

431: 名無しだし@呪いだ:07/09/22 23:45
>>430
これは酷い

432: 名無しだし@呪いだ:07/10/19 10:19
プシュー
ガー
電車のドアをくぐり、埼玉の地に足を踏み入れた。
もう我慢できない、その日俺は忍耐の限界を超え、豚を殴りたくてしかたない衝動を抑え切れず埼玉行きの電車に飛び乗ったのだ。
ネットのマップサイトで調べ、印刷した地図を元に苑子宅近辺に向かった。
あと数百メートルという所で近くから妙な音に気付いた。
通りから外れた裏道の方を覗くとあの豚苑子が居た。しかも誰かにぶん殴られてる真っ最中だ。しまった先を越されたか、しかも同じ日にとはこれがシンクロニティだったかとにかくそういう奴なのか。
嵐の様なコブシと蹴りの連撃に晒されながら豚苑子がこちらに気付き「たすけてっ!たすけて!!」と情けない声で叫び、殴ってる奴もこちらに気付いた。
「うおらあっ!!」俺はすかさず豚苑子の顔面に飛び蹴りをくれてやり、後ろの壁にしこたま豚が強く頭を撃った。
「俺も一緒にやらせて下さい」殴っていた男に俺は言った。
「…あ、ああ、よし、やりましょう」
そこからはそれまでの倍の猛撃が苑子を休む事無く襲った。
三十分近くも経ったろうか、顔はボコボコに膨れ上がり鼻血鼻水流血ヨダレ液体を垂れ流し、引っ張り上げた際に何カ所か髪が抜けて禿げ上がり苑子は完全に気を失っていた。
「ふうー」
どちらが言い出すともなく長年知り合った親友の様にお互い煙草を差し出し火を付け合い余韻に浸った。
「どうするこいつ?」「素っ裸にして小便掛けてやろうぜ」
破れかけた服を引き裂き完全に素っ裸にすると近くに在った犬の糞を口とマンコに詰めてやってから二人揃って連れションを始めた
ジョボジョボジョロジョロ……
擦り傷や出血でよく判らなくなってた豚ヅラが洗い流され、殴られ腫れた顔の形がよく見えてきた。「ふうーザマーねーなー」
「お前、ちょっと冠ってね?」「うっせーよ、お前も小さめだな」
その晩は二人でおおいに朝まで飲み明かした。

433: 名無しだし@呪いだ:07/11/09 02:04
ポエム

苑子は気持ち悪い、半端ではない気持ち悪さだ。
既存の表現では足りない程だ、言語を絶する気持ち悪さだ。
精密機械がごとく計算され尽くされた、人々に嫌われ憎まれ気持ち悪がられる要素を完璧に兼ね揃えている。
まるで苑子は人々に嫌われ気持ち悪がられる事を目的に設計されたマシーンの様だ。
苑子を構成する歯車は寸分の狂い無く完璧に人々に気持ち悪がられる行動と言動を生み出し、芸術的とも言える程に人々に忌み嫌われる結果を実現させる。
むしろにこの地球や宇宙は苑子を人々から嫌われ気持ち悪がられ決して誰からも愛される事無くジワジワ苦しめて非業の死を迎える人生を送らせる為の一つの巨大な装置ではないかとすら思えて来る。

434: 名無しだし@呪いだ:07/11/11 13:00
その日、母は商店街の人混みの中を歩いていた。
デパートが既にクリスマス用飾り付けを始めたり、
クリスマスケーキの予約チラシが貼られてるのを見て
ああ、もうすぐクリスマスか、うちのブタ娘がまたプレゼントは勿論、
クリスマスケーキを要求して騒ぐんだろうな
クリスマスケーキは私も皆も嫌いじゃないし買うのは別に悪く無い、
けどあのブタ娘は年中毎日家族の苦労も関係なくクリスマス気分で菓子とメシばかり喰い散らかして、
この上キッチリ誕生日だの正月だのクリスマスには決まりとばかりに金と物を要求してわめき散らして
脂肪でブクブクに膨れたあの醜いツラの口一杯にケーキを詰め込んで更に頬を膨らませてモギュモギュぐちゃぐちゃと口の廻り中クリームだらけで汚らしい咀嚼して更に醜い光景を撒き散らし、
こんなの当たり前とばかりに喰い散らかした食器も片付けずまたネットしに部屋に駆け戻って皆を不愉快にするんだろうな
ああ、死ぬ迄あの豚娘の面倒みながらクリスマスごとにこんな憂鬱な思いをしなければならないんだろうか、ああ嫌だ嫌だこんな人生嫌だ死んでしまいたい
その時母の携帯が鳴りだした。
「あ!お母さん!大変だよ!お父さんが苑子にゴミ捨てに行かせたんだけど
苑子が収集車の粉砕機に巻き込まれたの!即死だって!家の前の収集所だけどみんな大騒ぎだよ!」
この時母の周囲の通行人は一様に母に視線を向けた
中年のオバさんが携帯で話しながらこれ以上無い程嬉しそうな一杯の笑顔をしていたのだ。
母は電話を切り、軽やかに歩き出し、クリスマスケーキの宣伝の大きな看板を立てた洋菓子屋が目に付くと、暫く考えた後に店内に入った。
暫くすると出来合いの巨大三段ケーキを入れた大きな箱を持って
今日は特別とばかりにタクシーを呼び止め乗り込み家路を急いだ。
フロントガラスがポツポツ濡れ始め、見れば僅かながらではあったが雪だった。
今年はホワイトクリスマスを迎えられるかも知れない、いいクリスマスになりそうだと母は思った。

435: 名無しだし@呪いだ:07/12/12 17:47
苑子気持ち悪い

436: 名無しだし@呪いだ:07/12/13 19:52
ある日、苑子がいつもの様にブクブク太った肥満体で椅子を軋ませ、菓子で油だらけの手でキーボードとマウスをいじりながらネットを見て回ってると
ふと自分が知らない言葉を見つけた。
「ん?『オナニー』?なんだろコレ?どういう意味?」
検索して色々調べてみる苑子。
やり方の解説ページを見つけ、試してみる事にした。
「ふわああああああああああぁっっっっ!!?????なに!?なにこれ!?信じらんない!!!?????こんなのが世の中に有ったなんて!!!あ”い”い”い”い”いいいいいいいいい!!!!!」
押し寄せる快感の絶頂に、トドの様な巨体をベッドに横たえ下半身丸出しのまま息を切らせる苑子。
その日の日記に早速鼻息荒く書き込む苑子。
「ネットでオナニーというのを見つけてやってみたら滅茶苦茶気持ち良くてショック死するかと思った(ばきゅ
こんなのが世の中に有ったなんて・・・(驚
あれから二十回はしてるけど滅茶苦茶気持ちいい!
ネットやゲームなんてもうやらないし・・・子供の遊びだしね・・・」
その日スレは祭状態に至った。
「本当に知らなかったのかよ…」「つうか、んな事書くか普通…常考…」「流石知障」等々、スレがあっという間に埋まる程の勢いで。
次の日苑子は更にレベルアップを遂げていた。
「ネットショップでバイブを注文しました!特大サイズでイボイボが凄くて滅茶気持ち良さそう!早く届かないかな。超楽しみ!
ゆうべは三十回ぐらいしたし・・・」
「…うわあ…」「目の下のクマが凄過ぎ」「なんか苑子の写真、痩せてね?」
それは気の所為では無かった。日ごとに写真の中の苑子は猛烈な勢いで痩せて行った。
「ゆうべは奥に入れ過ぎて取れなくなって馬路焦ったし・・・
取れなくなったらどうしようかと思ったら滅茶苦茶怖くなって泣き出して、
母親を呼んで取って貰った。取れて良かったv
なんか後で母親が部屋で泣いてた。普通じゃないと思うし、精神病じゃないですかね?」
「頬が痩け始めてね?」「親はもう何も言わないのかね」「一日何十回やってんだよコイツ…」
写真の中の苑子は遂に標準体型にまで痩せていた。
ただし、目の下のクマが厚ぼったく腫れ上がり、皮膚は急激に痩せた事で緩み切り、目は更に虚ろになり、なにかの妖怪の様な有様であった。
それからすぐに苑子の日記が停まった。
数日後、関係者を名乗る者の書き込みが有り、それによると苑子は死んだとの事であった。
苑子が部屋から出て来なくなったので母親が部屋に入ると、
骨と皮の様に痩せ細った苑子がサードの頭を掴んで挿入したまま死んでいたそうだった。
サードは残念ながら一緒に死んでいたそうであった。
検死によると苑子より先に死んでいたとの事だった。

437: 名無しだし@呪いだ:07/12/19 22:09
シリーズ名作紹介
ー苑子の奇妙な冒険ー
苑子の謎に満ちた冒険を描いた作品。
〜あらすじ〜
主人公、苑子は
子供の頃見た漫画やドラマで見た様な
優しい母が毎日手作りの美味しいお菓子を焼いてくれて、
楽しい学校生活で出会った親友達に囲まれて毎日楽しく遊んだり買い物したり、
素敵な恋人が出来て、幸せな毎日を送ったり
やがて結婚して結ばれて、映画に出て来る様な洋風の白い壁の素敵な家で楽しい人生を送る事になるのだろう、
と信じていた。
そのはずだったのに、何かおかしい
みんな私の事を見て笑うし、ブサイクだのブタだの頭がおかしいキチガイブサイクだの毎日言って来るし、
親は私の事を褒めてくれないし、それどころか私と接っするのも煩わしそうだし、
妹は殆ど私と会おうとせずに家にあまり帰って来ないし
恋人や結婚相手どころか普通の友達すら一人も居ないし
徐々に立ち塞がる謎の数々、真実に苑子は辿り着けるのか

438: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 13:07
とある町に30半ばになる男がいた。
今まで女という存在に無縁だった彼に、ある日見合いの話が持ち込まれた。

一体どんな方だろう…
生まれて初めてのお見合いに、男はわくわくし一人妄想を膨らませていた。が…

「うっ…こいつは…」
写真を見せられたとたん、男の表情は凍りついた。
写真の相手は彼がかってウォッチしていた苑子だったのだ。
「まさか…これも運命なのか…」

愕然とする男。
その夜、久しぶりに苑子板に書き込みをした。

「今日、俺に初めての見合いの話が入った…。その相手が、なんと、あろうことか苑子なのだ」

当然、書き込みを信用する者は当時無く、
「ネタだろ?」
「嘘くせー」
などとレスが付くだけだった。
だがその夜更新された苑子の日記により真実がヲチャーの知るところとなり、一気に祭りに加速していくことになる。

(続く)

439: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 14:14
「すげー」
「もっと詳しく!」
など連日、ヲチャの書き込みは絶えず見る見るスレッドは苑子結婚話で埋め尽くされた。

一方、男は困惑したがしきりに勧める身内に対し、今まで独男であった申し訳無さと怖いもの見たさで、男は話を引き受けてしまった。

「とりあえず見合いの予定が一週間後ということで決まった。」

「キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!」
「写真うpよろ!」
「洗濯バサミ忘れんなよ」
等のレスが付き、ついに1日1スレを埋め尽くすスピードにまでヒートアップした。

…一週間後…見合いの日が来た(続く)

440: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 14:26
朝早くから身内総出で掃除やら準備やらに追われていた。
男も髪型を整え、服装もこの日のために新調したスーツを着用し万全の体制に備えていた。
外ではウォッチャーの有志が見合いに臨む苑子を一目見ようと待ち構えていた。

そこに一台の車が到着した。
金持ちのいかにもサラリーマン風の父親と上品そうな母親に引かれ後部座席から出てきた山高帽とピンクのTシャツ、チェックスカートの女性…それは間違いなくブラウザ越しに見ていた写真の苑子本人だった。

笑いをこらえるのに必死になりながらカメラ付き携帯で写真に収めるウォッチャーたち。
何か一人ぶつぶつ言いながら苑子は男の家へ入っていった。(続)

441: 名無しだし@呪いだ:08/01/14 09:53
「はじめまして、●越苑子とその両親です」
父親らしき方が挨拶をして、2人の両親と男は頭を下げた。

苑子は黙って棒のように突っ立ったまま…

「さあ、どうぞお上がりになって」

男の両親が言うと皆は部屋に入った。


和室の真ん中に長方形のテーブルが1つ置かれ、昼のまぶしい光が降り注ぐ中
2人と2人の家族は向かい合って座った。
苑子は、座るや否や足を投げ出してテーブルの上に置かれたお菓子に手を付け頬張っていた。

「苑子!やめなさい…行儀の悪い!…本当にすみません…」

母親と思われる女が頭を下げ謝った。
苑子は怒られたことが気に食わなかったのかふてくされて何かぶつぶつ言い始めた。

「(虐待だし…虐待だし…)」

442: 438:08/01/14 09:54
更に続きます

443: 名無しだし@呪いだ:08/01/14 10:49
面白いっ!!
続きに期待しています。

444: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:22
興味本位とはいえ、今自分があの苑子の前に対峙し、
しかも人生の大きな転機になるかもしれないキーパーソンとして
話をすすめることになってしまったことに、
男は激しい後悔の念に押しつぶされそうになっていた。
眼前で菓子をほおばっている苑子は、ネットごしで見るよりも
さらに醜くかつ腐臭が漂ってくる、まさに「汚物」という
言葉がぴったりの、とても結婚相手とみなせる者ではなかった。

両者がむかいあってから5分あまり・・・部屋は沈黙につつまれた。
男の両親は、話に聞いていたよりもずっとみっともない女性が
来たことに唖然としていたし、苑子の両親はじっと下を見つめたまま
固まったようになっていた。

男は自分から苑子に言葉をかけることなどできなかった。
何を話してもまともな会話が成立しないのはわかりきっていたし
なにしろ苑子の眼に自分が映っているという事態に
耐え切れそうもなくなっていた。
男はあらかじめ自分達の様子がよく見えるような場所を提供していた
ヲチャ共からの援軍を待った。
複数人集まった彼らが男にカンペで会話の糸口を指示することを
あらかじめ打ち合わせていたのだ。


445: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:37
男は庭の植栽に隠れているであろうヲチャ達のほうへ
そっと目配せをした。
男には数時間にも感じたであろう数分間の後、男の懐に
しのばせておいた携帯が震えてヲチャ達からの
メールが受信された。
「失礼」と小声でわび、携帯を覗き込むと男は
一瞬固まったように体をこわばらせた。
注目する部屋の中の一同。
しかしある程度腹はきめていたのであろう、男は
まっすぐ苑子を見据えながらこう語りかけた。

「単刀直入に申し上げます。苑子さんのことをネットで
検索し、いろいろ知ることができました。
貴女には長年つきあっているというhigekiさんという
男性がいらっしゃるそうですが、私と会うにあたって
その関係は清算してきてくださったのでしょうか?」

凍りつく場の空気。男の父親が「な・・・・」と
何か言葉を発しようとした瞬間、すでに自分の両親の分の
菓子までくちゃくちゃ食い散らかしながら
うつむいたままの苑子がほんとうに小さな声でぶつぶつ
言い出した。「・・・higekiは金くれるだけだし。
彼氏じゃないし。meは女のほうが好きだし(当たり前。
昨日も郵便局で美人みかけたし(ハァハァ・・・」
「苑子!いい加減にしなさい!その男の名前は出すなと
家で何回も言っただろう!せっかくお前と見合いしてくださる
○さんに失礼だろうが!・・・○さん本当に申し訳ありません。
苑子は人前に出ると緊張してしまう達の子なので・・・」
苑子の父親が床に顔をこすりつけんばかりに土下座しながら
最後は最後は涙声でわびながら
「どうかうちの娘を・・・娘を・・・」と繰り返しだした。


446: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:45
なにをどう吹き込まれて苑子との見合いに
乗り気になっていたのかわからなかった男の両親は
苑子のあきらかに異常な様子と、自分達の息子の
訳知りな顔を交互に見据えながら、自分達の
判断は間違っていたことに完全に気づいた。
そして「すみません、ちょっと急用が」と口火をきって
部屋をでた男の母親と、母親にうながされて一緒に出て行った
男の父親は、別室でこの奇妙なお見合いをいかにして
終わらせるかを相談していた。

取り残された部屋の中の面々はといえば
すでにすすり泣いてしまっている苑子の母親と、
床に落ちる涙をぬぐいもしないでただ歯をくいしばっている
苑子の父親、そして両親の涙を認め、自らの顔を真っ赤にして
ぶつぶつなにかつぶやき続ける苑子、その3人と
テーブルをはさんで向かいあわせに座らされている
あわれな見合い相手の男が呆然としているという
悲惨きわまりない状態になっていた。

447: 名無しだし@呪いだ:08/01/17 20:26
最高w
あれば続きキボンヌ。

448: 438:08/01/19 23:17
>>444
おもしろいです。設定がほぼ予定していたとおりなので、笑ってしまいました。
446の続きから書かせてもらいます。

449: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:35
気まずい空気が流れる中、男の両親が戻ってきた。
そして男に部屋から出るよう促すと言った。

「苑子さん…実はあなたに紹介したい相手がいるんですけど…」


案内されて向かった所は2階建てのアパートだった。
父親が入り口のチャイムを押した。

「ガチャ…」

ゆっくりとドアが開いて、髪がボサボサの眼鏡男が出てきた。
部屋の住人は眼鏡男一人のようだった。
眼鏡男は苑子を見るなり言った。

「苑子…さん、いやあ、本物だ〜感激だなあ」

「いや、あの、君…」
父親の言葉をさえぎって眼鏡男は続けた。

「何か記念になるものが欲しい…君の大切なものを僕にくれないか?」

(…きっと私を犯したがってるんだし…)
苑子は無言で車に戻ると積んであった体操服を持ち出し戻ってきた。
「これ、いらないからあげるし」

450: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:46
男は黙ってそれを受け取るとしげしげと眺め、くんくんと臭いを嗅いだ。

「こんな貴重なものを…いいんですか?」

うつむいたまま黙っている苑子。

「今日、苑子さんに会えたことをとても喜ばしく思ってます」

「は、はあ…」
両親はもう見合い話のことなどもうどうでも良くなっていた。
とにかくこの場から早く立ち去らなければ、と思っていた。

「こんなところで立ち話もなんです、ささどうぞ中へ」

無理やり押し込むように眼鏡男は苑子と両親を部屋の中へ押し込んだ。

「え!?…ちょっと!!!」


451: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:49
↑最後の2行は飛ばしてください。

452: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:55
「うわあ…」
一家は驚愕した。部屋の中はゴミで溢れていた。

「プチッ」

何か踏んづけた。

(ん?)

苑子が足元を見ると小さなゴキブリの死骸があった。

(ひぎゃああああああ)

思わず声にならない悲鳴を上げた苑子。

453: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 00:07
小さいテーブルに向かい合って座ると眼鏡男は自己紹介を始めた。
「僕、深川と言います…よろしく…」

3人も頭を下げた。
(なんでここに来る羽目になったんだろう…)


数年後、男はヲチャの紹介で知り合った女性と晴れてゴールインし、幸せな家庭を気づいていた。
一方苑子は深川と名乗る奇妙な男性と奇妙な同棲生活を今尚続けている。

454: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 00:08
以上で終わりです。
途中から続きを書いてくださった方、ありがとうございました。

455: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 17:18
割と本気で塚越苑子死んでくれ

456: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 23:28
俺は純粋に全力で本気で塚越苑子死んで欲しいけどな

457: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 23:47
2044年4月
苑子は60歳になっていた。
若い頃と相変わらず、食っては寝て、1日ネットに入り浸る生活を続けていたため、近所づきあいも無ければ収入もゼロ。
頼れるものと言えばHigekiからの貢物ぐらいだった。

「ふう、疲れたし」

いつもどおりサイトを更新してパソコンの電源を切り、椅子から立ち上がろうとした、そのとき

「う…っ!」

「バターン」

床に倒れ伏せた苑子。
様子を不審に思った近所の住人により119番通報があり駆けつけた救急隊員により、すぐさま病院に運ばれた。

医者から厳かに告げられた病名、それは「胃癌」だった。

(続)

458: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 00:05
「余命、長くて半年」

そう聞かされた苑子はショックを受けていた。

「うっ…うっ…」

連日泣き崩れる苑子。
そんなある日、苑子の携帯宛にHigekiからメールが入った。

「話は分かった。辛い思いをしていると思う。入院費用は心配するな。俺がなんとかしてやる。」

自分のことを思ってくれている人がいる。
なにやら今までには無かった新しい感情が芽生えかけていることを感じた。
その夜、苑子は思いっきり泣いた。

(続)

459: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 00:09
生まれて初めて流した感動と感激の涙だった。


460: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 10:15
「もしもし?どうされました」

隣のベッドの男が声を掛けた。

「いえ、なんでもないです」

「話したいことがあったら言いなさい、聞いてあげるから。」

男は苑子に微笑みかけた。
苑子は黙ったまま俯いていた。

「黙ったままじゃ分からないよ。」

そう言われると一言、ボソリと言った。

「あと半年と言われたし…」

「は?」

「あと半年で死ぬとか言われたし…」


461: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 14:53
苑子に優しそうに話しかけたその男は、苑子ヲチャの一人だった。
翌日、男は昨夜の出来事を早速苑子スレに公開した。

待ち望んだことがまもなく現実になるかも知れない…!
ウォッチャーたちは一刻も早く"その時"が来ることを祈った。

462: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 15:35
何も口に出来ず点滴だけに頼っていた苑子の体重は激減し、標準体重を明らかに下回っていた。
病院の白い天井だけをひたすら眺めて過ごす日々が続いた。
苑子は、かってネットで騒がれていた頃の自分を思い出していた。

地元では苑子は死んだと言う噂が既に流されていた。

数日後、苑子の容態が急変した。

463: 名無しだし@呪いだ:08/01/22 18:42
おもろい

464: 名無しだし@呪いだ:08/01/23 23:04
苑子、これを見ても何も態度が変わらないんだから凄いよな。
常人が、ここでこんな言われ様をされたら気が狂うぞ。
24歳突入すると言うのに未だ働かず、クチャクチャもの
食って寝て排泄して雪だるま作っている場合か?

465: 名無しだし@呪いだ:08/02/03 04:59
あげ

466: 名無しだし@呪いだ:08/02/10 12:34
ぶりーぶりぶりぶりぶりゅー
ぶりりりりりっぶりりりぶるりりりりぶりるりりっ
むにゅっ
むにゅむにゅむにゅにゅにゅにゅむにゅっちーーーーーー
ぴちぴちぴちぴちぴちぴちぴっちぴちぴちぴちぴち…

カラカラカラカ(ふきふき)
ざあああああぁぁああああああ

467: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 11:34
プリンセスソノコ
苑子は天蓋付きのクイーンベッドの中でゆっくりと目を覚ました。
思わず身震いした理由は、日本での忌わしい記憶がそのまま夢に出て
きてしまったからだった。
「ふう、馬路で焦ったし」
ここは中東のとある若き石油王の邸宅、苑子は彼の第5夫人として4億で
購入されたのだった。
両親も4億も受け取って娘が一生目の前から姿を合法的に消すという申し出に
即座に応じ、その日のうちに苑子の日本国籍も戸籍も抹消された。
自家用ジェットで日本からほぼ半日、苑子を待っていたのは砂漠の中の宮殿だった。
夢にまで見た展開に狂喜する苑子、夫の話では苑子のためのエステティシャンや美容師の
スペシャルチームを揃えたという。
「meはこれまで愛情不足だったからこれぐらい贔屓されて当然だし」
着のみ着のままの手ぶらで到着した途端に浴室に通される苑子、着ていた
衣類は金バサミでつままれてそのまま焼却炉に廃棄された。
それから係員にホースで水をかけられ、念入りにデッキブラシと石鹸で数人がかりで
全身を洗浄されていく。石鹸の泡がどんどん黒褐色に染まり、その異臭に係員たちは
一斉に顔をしかめた。
「ギャアアア、痛いし!!!こんなの馬路虐待だし!!!」
「シャラップ、スメルポーク!!」
苑子が暴れたせいで係員の手許が狂い、ブラシが口に直撃した。
静かになったところで乾燥され、香水を大量に吹き付けられてから民族衣装に
着替えさせられた苑子はそれから専用の邸宅に通される。
全ての家事は家政婦たちが行うこととなったが、専用のXeon搭載パソコンからは
擬似的にインターネットにブロードバンド接続されているかのようなサービスがつく。
苑子のブログや利用しそうなサイトのミラーが並ぶ。
偽ヤフーニュースでは苑子の結婚を泣いて悔しがるかつての同級生の報道や、
某テーマパークが債務超過に陥って倒産するなど、苑子が喜びそうなものばかり。
「ふふふっ、みんな馬路でいい気味だし」
ブログに新しいエントリを書き込めば絶賛レスがみるみるうちに数十通、
アクセス数は1日100万を超えてしまう。

468: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 11:37
しかし苑子はすぐに耐えられない現実を突き付けられることになる。
「こんなの食べられないし!!!ごみを出してくるとか虐待だし!!!」
食事の際にパックごはんや駄菓子などのろくでもない食品が一切出ない事、
苑子の体型を理想体型にさせるために栄養計算された厳正な献立であることに
苑子が暴れたところ、責任者の屈強な黒人マネージャーの容赦ない鉄拳が叩きこまれる。
「ノー、ポークノー!!!ユーアーピッグ!!!」
「プギャー!!」
出された飲食物をわしづかみにされて口に押し込まれる。
しかしこれも全て苑子に美しくなって欲しいとの石油王の指示だった。
食事が終わると水泳にエアロビ、サウナ、ランニングなどのメニューが続く。
少しでも嫌がる様子を見せれば容赦なく竹刀で全身を殴られてしまう。
「ポーク、ポーカー、ポーケスツッ!!!」
鼻を蹴り上げられてもはや抵抗する気力も失った苑子は、このプログラムが
一年間続くと聞かされる。この後は歯科治療など最高レベルの
医療スタッフによるボディメンテが続く。
続いてはこの国の言語の学習だが、日本語すらろくらままならない苑子は
何度も鉄拳制裁を受ける。
あまりの待遇に、本人が言うところの『精神的におかしくなって』部屋の壁や
備品に当り散らかそうとするが、何せ花瓶ひとつとっても100万と苑子と
比べ物にならないほどの出来であるため、家政婦がホウキの柄で脳天を数発殴って止める。
「フールフールクレイジー!!」
「こんなのおかしいし!!!」
苑子は顔をグシャグシャにしながら嗚咽したまま石油王と第一夫人の住む邸宅に
怒鳴り込もうとするが、やはりそこに待ち受けていた屈強なガードマンに制止されてしまう。
「ノーノー、ポークノー、ゲットアウト!!!」
革靴で思いきり蹴飛ばされ、手で追い払われてしまう苑子。
これから続くダイエットとお妃プログラムのプレッシャーに、苑子は声を挙げて泣いた。
一方、合法的に苑子の廃棄に成功した実家はすっかり平和なものとなり、ネットで
苑子を覚えている者も次第に消えていった。

469: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 16:51
いいぞ

470: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 21:02
苑子の葬儀には限られた親族とかつての同級生達がまばらに集まるのみで
あったが、参列者の数としては不自然なものというほどでもなかった。
「本日は苑子のために集まっていただき大変ありがとうございました」
死因は糖尿病とその複数の合併症による壊死ということだった。
喪主である父親は、出棺直前ということで病床で苑子が綴ったと
いわれるメッセージを読み上げた。
「同級生や近所の皆さん、これまで本当にありがとうございました。
まず最初に謝らないといけないのは、これまで皆さんにうまくお礼が
言えないばかりか、嫉妬から意地悪ぱかりしてしまっていたことです」
そこにあったのは、苑子が生前、コングという蔑称をつけて虐めていた
同級生や、卒業後も遊んでくれていた女子生徒たちへの感謝と謝罪が
綴られていた。中でも素行は悪かったものの現在はグラビアアイドルとして
活躍しているレイナについては、その容姿や内面からの輝き全てが
妬ましかったと克明に書き記されていた。
そのメッセージにコングと呼ばれていた少女は付き添いに来てくれていた
彼氏にすがって泣きじゃくった。
「それでは出棺になります、皆さんで生前、苑子が大好きだったミッ○○○ウスの
ぬいぐるみを棺に一人一人入れてあげてください」
父親の指示に従いそれらを詰めてゆく参列者、他にも苑子の部屋に残された
遺品や写真、ビデオテープやアルバム等が棺には一杯詰められていた。
その夜、レイナは事務所が運営する自らの公式ブログにこのことを綴った。
「私は芸能活動のために広島から上京したんだけど、まだ実績が
ないから日の出とか堀越とかは無理で、別の高校に入学しました。
今日はそこで出会った大親友の卒業式だったんです。彼女はハンディキャップがあって
それでもいつも一生懸命で。私はそんな彼女が大好きでした」

家具まで何一つなくなってしまったがらんどうの苑子の部屋。
「お母さん、いいの?お姉ちゃんのいた証、もう何もなくなっちゃったし」
「いいのよ。苑子、生前からトルコが大好きだったでしょう。あの国ではね、
故人の写真は全部一緒に燃やしてしまうって話よ」
「そうなんだ、じゃあ、仕方ないのかな」
「そうね……」
ぎゅっと数年ぶりに母親に抱き締められて、成人した妹はちょっと気恥ずかしかった。
その週末、家族は苑子の遺骨を詰めた容器を遺言通り、八丈島の沖に撒く旅に出かけた。
苑子のサイト、あくあまりんと同じ色をした海は苑子を優しく受け止め、飲み込んだ。
「さようなら、お姉ちゃん」
「苑子は私達家族を嫌っていたから、死んでまで同じ墓に入りたくなかったのよね」
「お父さん、お母さん。私、これからはもっと良い子になるね」

471: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 21:03
それから数年後。
苑子の妹は超一流の専門学校を卒業し、専門職の第一線で活躍していた。
茨城に引っ越した両親は農家生活の健康な暮らしぶりですっかり元気になり、
そして……。
「へぇ、そういえばY子ちゃん、きょうだいはいるの?」
銀座のイタリアンレストランで、付き合い始めた彼氏にそう問われた妹は、
「ううん、私、ずっと一人っ子だったから、Kさんみたいな年上の人って
お兄さんみたいで」
とあどけなく微笑むと、軽くぺこりと頭を下げると、ワイングラスに唇をつけた。


472: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 22:08
全米が泣いた

473: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:22
今日もにょにゃは苑子板潰しの仕事に大忙しだった。

苑子板の評判が落ちそうな文章を考えては2chにコピペすることを繰り返す。
何か突っ込みが入るとIDを変えて他人になりすます
そんなことを繰り返しているうちに太陽も傾きかけていた。
「ふ〜、今日はこの辺にしといてやるか」
パソコンの電源を着けたままにょにゃは台所に向かい夕食の買い置きのカップ麺を作り始めた。(つづく

474: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:50
お湯を注ごうとしてにょにゃはあることに気付いた。
温かくなかったのである。
しかし保温ランプは点灯している。
おかしいなと思って蓋を開けるといつもなら眼鏡が真っ白になるのだが水のままだった。
初めての給料で買った中古のポット
しかし買ったその日からどうも調子が悪かった。
仕方なく販売店に持っていくとサポート切れのため修理は有料になるとのこと
無職のにょにゃに修理代金を払うほどの余裕はなかった。
仕方なく修理は諦めることにした。


475: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:55
「あそこならまだ使えるものがあるかも知れないな」
そういって向かった先
それは家の隣の粗大ごみ置き場だった。
にょにゃはさっそく使えるポットを探し漁った。
以前にもにょにゃはここでテレビを手に入れたことがあった。
にょにゃにとって宝の山みたいなものなのだ。


476: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 21:31
20xx年
埼玉県のN市の公園にて
ボロボロで腐った臭いのするダンボールハウスがあった

中はゴミ虫がうじゃうじゃ沸いており
丸まった巨体の珍獣が住んでいた
「虫がウザくて眠れない 呪いだし・・」
珍獣はそうつぶやき 公園を出た
のそのそと強烈な体臭をふりまきゴミ箱をあさり必死に餌を探す
「林檎の皮超美味しいし・・・」
ぐちゃぐちゃと汚く食べまくる苑子
時々登校中の小学生に絡まれ石を投げられ棒でつつかれるが
ぶつぶつ「年下は地獄に落ちろ・・・」とつぶやきながら
延々と食べ続ける

食べ終わると公園に戻り巨体を丸めて眠った
その夜 何者かによって放火され 苑子ごと焼け死んだという

477: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 22:17
めでたしめでたし

478: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:35
>>475続き
過去にもにょにゃはこのゴミ置き場でいろんなものを拾っていた。
扇風機、ストーブ、オーディオセットからトースター、パソコンに至るまで、
身の回りのものすべてここから拾い集めたものだ。
にょにゃは期待に胸膨らませていた。
「湯沸しポット、湯沸しポット」
独り言をつぶやきながら黙々と粗大ゴミを漁り続ける。

479: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:47
お宝探しは思いの他難航した。
お目当ての物がなかなか見つからない。
汗だくになってゴミの中をゴソゴソとする奇妙な人間に、辺りにはいつの間にか人だかりが出来ていた。
「あの人何やってるの?」
「頭おかしいんじゃない?」
ヒソヒソ話をする主婦から大声で言い放つ小学生。
しかしにょにゃは見向きもせず、一心不乱にポットを探す。
やがて

「あった!」

大声を上げてはしゃぎ回るにょにゃ。
同時にようやく異変に気づき、そそくさとその場を後にした。
拾ってきたポットを綺麗に磨き、知り合いの専門家に仕えることも確認済み

早速水をたっぷり入れ沸騰させた。
「ん〜、一仕事終えた後のラーメンは格別だ」

にょにゃにとって一番至福の時なのだ。


480: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:52
訂正
仕える→使える


481: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 10:08
>>476
強いて言えば、苑子汁やらがたっぷりしみ込んでて
湿りまくってて、あんまり燃えないんじゃないかな?

482: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 12:37
今日も苑子いつものように部屋でくちゃくちゃ菓子をほおばり、
ブログに日々変わらない内容をアップしていた。
時間も夜9時を回りそろそろ寝ようかという時、
「ただいま〜ごめん、また遅くなっちゃった」
玄関で、依子が帰ってくる声が聞こえた。

苑子がトイレに行こうと下に降りてくると台所で母親と依子が喧嘩していた。
「もっと早く帰ってこれないの?」
「私だっていろいろあるんだから、ほっといてよ」
「あなたがいないとねえ、困るのよ」
「は?あんな化け物を姉に持つ私の立場はどうなるの!?」

ドアの前で苑子はニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべぶつぶつ呟いていた。
「またやってるし…」
トイレから戻ると再びPCの前に座り、さっきの出来事をブログに書き綴った。

「…さっきトイレに行ったら妹と母親が喧嘩していた。一家崩壊しているし…。」

(つづく)

483: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 14:18
次の日、まだ寝ているの苑子の部屋へ父親が入ってきた。
「苑子、起きろ!」

「ふにゃ?」
いつもと違う父親の声。
いや、その日は何もかも違っていた。
「いつまで待たせる気だ、さっさと支度をしろ」

ほとんど洗濯をしていない湿っぽいお気に入りの服に手を伸ばそうとすると、
「駄目だそんなんじゃ」
と言われ、地味な紺のブレザーを渡されこれを着るように言われた。
「こんなのダサいし…」
不満を口にする苑子を父親は無理やり車に乗せた。

はじめに苑子が連れて行かれたのは整形外科だった。
そこで苑子は目、鼻、口に至るまで丁寧に整形が施され、あの醜さはほとんど確認できなくなった。

次に美容院に連れて来られた苑子は、髪をばっさり切られた。
だらしないロングヘアーから清潔なショートヘアーになった苑子を見て、
父親は苑子がまだ小学生だった頃を思い出してぽつりと言った。
「あの頃は、よかったな」
その目は涙ぐんでいた。

写真屋に向かい「記念に」と写真を1枚だけ撮るとすぐに別の場所に向かった。
町がだんだん遠くなる…。
とある民家の前で車は止まった。
父親は車を降りると玄関の呼び鈴を押した。
出てきたのは苑子の父親よりちょっと年上ぐらいの男性。
「としおじゃないか、何しに来たんだい」
「兄さん、頼みがあるんだ」
「頼み?」
「うちの娘を住まわせてやってくれないだろうか」



484: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 14:37
いつの間にか出てきていた苑子にとしおは言った。
「苑子、紹介する、俺の兄の○○さんだ」
父親の兄だという男は一瞬困ったような顔をしたが、こう言った。
「そ、苑子ちゃんかあ!…依子ちゃんかと思った!大きくなったなあ」

「子どもあつかふぎゃっ!!!」
またいつもの癖が始まったところでとしおに封じ込められもがく苑子。
「と、とりあえず、いろいろ大変だと思うけどよろしく」
そう言ってとしおは兄の家を後にした。

485: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 15:09
その日からとしお一家に平和が訪れていた。
妹は学校からまっすぐ帰るようになり、母親がノイローゼになることも無くなった。

一方、今日も苑子にはおじの容赦ない鉄拳が飛ぶ。
「苑子!、なんど言ったら分かるんだっ」
「ぶひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃいぃぃぃぃぃ」

486: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 15:18
以上で終わりです。

訂正箇所 一方→一年後

487: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 19:26
>>482-485
うん、つまらない

488: 名無しだし@呪いだ:08/02/27 07:04
「ふう、まじ疲れたし」
苑子は修行寺の境内を掃除していた
30手前にもなっていまだに何もしようとしない苑子にいよいよ危機感を感じた苑子の両親は、ついに苑子を寺に預ける決心をしたのだった。
これまでぐうたら生活を送ってきた苑子にとって寺の生活は耐え難いものだった。
「苑子!さっさとやれ」
「なんで私がこんなことしいといけないのか分からないし」
苑子は山門の方を睨むとしぶしぶ作業に戻った。

そろそろ朝食の時間である。


489: 名無しだし@呪いだ:08/02/27 07:15
「まじ不味いし」
ぶつぶつ言いながら精進料理を食べる苑子は一気に周りの顰蹙を買った。
「正座まじ疲れたし」
食事が終わり立ち上がると痺れが切れた。
こんなのもう嫌。苑子は脱走を決めた。

490: 名無しだし@呪いだ:08/02/28 21:21
ある日男が家に帰ると入り口で妻がものすごい顔で立っていた。
なんでもパソコンに保存されている写真が気に食わないと言うのである。
居間に入るとパソコンの電源が付きっぱなしになっており男がかってヲチしていた苑子に関わる写真、膨大なログなどが開かれた状態になっていた。
男がただ呆然としていると妻の女は聞き覚えのある声でぼそりと言った。
「見つけたし…」
「は?」
男が聞くと
「私を呪ってた人…見つけた…」
こんなことがあっていいのか。
男は青ざめた。
食わされた!と思った。


491: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 14:42
何そのちょっとしたホラーww

492: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 21:08
「へ?おまえ…まさか」
第一印象は大人しい感じ、顔はそこそこの妻と知り合ったのは5年前
出会い系サイトでちょっとしたことがきっかけとなり意気投合したことから付き合い始めた。
それから結婚までトントン拍子で進んだ。
身内も大変喜んでくれ、ようやく、童貞にピリオドが打てる。当時はそう思った。


493: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 21:21
「じゃあ、行ってくる」「気を付けて」
その日も男が会社に出掛けると妻は笑顔で送り出してくれた。
妻の笑顔を見たのはそれが最後だ。
男を見届けた後、妻は趣味のオークションに出品するために俺のパソコンを勝手に起動させたらしい。
デジカメで撮影した写真の保存先を探っているうちに例の物を見つけたと言った。

男の手はぶるぶる震えていた。

494: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:09
25歳になった苑子は肌の荒れを気にし始めるようになっていた。
若い頃からパックご飯やお菓子などカロリーの高い物を好んで食べていたので自業自得だが、30目前にして辛いものがあった。
そこでかねてよりいろいろと世話になっていたひげきと名乗る男から整形資金を前借りし、生まれ変わることを決意したのだった。
整形手術を終えた苑子は出会い系サイトに登録し獲物がかかるのをまっていたのだった。

495: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:24
目の前にはあの苑子がいる。
男の手に力が入る。
本当なら今すぐにでも殴り飛ばして家からつまみ出したかったがためらいがあったのは既に夫婦の関係があったせいだろう。

「許せないし、今夜おごってほしいし」
何言ってんだろう。
「いつも俺が作ってるじゃないか」
反論すると「それは奢りじゃない」と言いはなってテーブルを蹴飛ばして出ていった。


496: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:46
その夜、もう寝ようかというときに隣の部屋で苑子がなにかしているのかがさごそ聞こえてきた。
襖を少し開けて中を様子見るとヨガのような体制で呪文のようなものを唱えている。
なんだか気味が悪くなって襖をそっと閉めるとこれは夢だと自分に言い聞かせて寝た。


497: 名無しだし@呪いだ:08/03/01 02:01
次の日の朝、男が起きると苑子の姿が見当たらない。
あまりに突発な出来事で動揺した男は思わず苑子を探していた。
そんなとき、
「ピンポン♪」
チャイムの軽やかな音がした。
「苑子?」
男が玄関を開けると見るからに不潔な男が立っている。
「私はひげきといいます、今回、苑子さんに貸した金400万円を返してもらいにきました」
そんなの初耳だ。
とんでもないことになったぞ、男は思った。
しかし、次に冷静になってみた。
苑子が勝手に借金したのだ。なんで俺が肩代わりしないとならないのか。

498: 名無しだし@呪いだ:08/03/01 02:18
「あなたが金を貸したのは苑子だろう、なぜ俺なんだ」
「なんでも金欠だとかで、妻の借金は夫が肩代わりして当たり前だと…」
男はますます腹が立ってそして言った。
「苑子はどこにいるんだ」
「亡命するとか…」
嘘だ。あいつはああいう奴だ。
男はかってヲチしていたときのことを鮮明に思い出した。
絶対近くにいる…!
しかし、居場所が掴めない限りどうすることも出来ない。
戸惑いを隠せない男。
塀の影から不気味に笑う影に2人とも気付いていなかった。

499: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 00:05
「ふふ…、いい気味だし」
苑子は不気味な笑みを浮かべていた。
ひげきもどうせ金づる…。お金さえくれれば後はどうなったって知りやしない。
そう、私に罪は無い…。

十分満足した苑子は男の家を後にした。

数ヵ月後、

嫁の借金を肩代わりさせられた男はすっかりやつれ、仕事もやめてしまった。
督促状を握り締めて男はつぶやいた。
「くそっ…なんで俺がこんなことに」
男の脳裏に「死」の文字がよぎる。
ふと顔を上げると目の前に踏み切りがある。
吸い寄せられるように男は踏み切りに歩み寄った。
そのとき、
「んっ…?」
駅のホームに人影が見える。よく見るとどうやら女性だ。
しかもその姿には見覚えがあった。
「…いた…!」
男は駅に急いだ。
後ろ姿を見るなり苑子であることを確認すると、後ろから思いっきり背中を押した。
「ギャヴァ!!」
苑子は足を踏み外し、ホームの下に転落した。
あっという間の出来事だった。
直後、通過した特急列車にはねられ苑子はただの肉の塊と化した。
男は呆然とその場に突っ立っていた。
目を開いたまま線路にうつぶせになる苑子の目が印象的だった。

数分後、駆けつけた警官により男は取り押さえられ、現場検証、防犯カメラの映像から御用となり、裁判で無期懲役が言い渡された。

刑務所に入所した当日の夜、
色あせたピンクの服を着た髪の長い女が男の夢枕に現われそして言った。
「ふふ…、いい気味だし…。」

(終わり)

500: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 02:00
ゴンッ!
「いったー」
両親は亡くなり、妹も結婚して頼る当ての無くなった苑子は公園の遊具を住居にしていた。
「いけない!7時」
苑子は飛び起きるといつものようにゴミを漁りに出かけた。
しかし食べられそうなものがなかなか見つからない。
「今日に限って…。」
仕方なくゴミを漁ることをやめ、近所のスーパーに向かった。

「ここならなんとかなる。」
目的は試食コーナー。
ウインナー、ハム、焼肉、…大好きなものがタダで食べ放題なのだ。
苑子は思わずよだれを垂らした。
中に入ると、誰もが好奇の目で苑子を見る。
しかしそんなことはまるで目もくれず、さっそうと試食コーナーを探した。
それも店員が調理して客に勧めているコーナーよりは無人のそれ…。

苑子は生鮮売り場の前まで来た。
おいしそうな匂いが苑子の食欲を刺激する。
ふと肉売り場を見ると「あらびきウインナー」が目に入った。
一口大に切られ、こんがりと焼かれた表面はキラキラ光っており、苑子を誘惑する。
ちょうど周りは人も疎らだ。
近づくなり苑子は指でそれをひとつつまみ、ぱくり。
「おいし〜」
もう一個、もう一個と皿のウインナーの数が減っていく。
苑子が至福のひと時を味わっていると、周りに人だかりができはじめていた。



続きを読む
掲示板に戻る 全部次100 最新50
名前: E-mail(省略可): ID非表示