【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】


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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】

1: 名無しさん@お腹いっぱい。:2003/11/04(火) 08:21 ID:???
とある年の雨混じりのみぞれ雪が降り注ぐ冬のある日。
埼玉県のとある河原にパトカーが止まり
回転灯が目まぐるしく辺りを赤く照らしていた。
「はい、ええ。遺体はかなり損傷してますがおそらく出血の状態等から死後野犬に食い散らかされたと思われます。鑑識が今調べてます」
橋桁の下で警官達に囲まれた汚れた毛布に包まれた腐乱し幾つにも千切れた死体―所持品は毛布の他は壊れたノートパソコン、キティちゃんの絵柄のノートとやはりキティちゃんの鉛筆とシャーペンのみ―
それは変わり果てた苑子だった
数年前、心労で心も体も徐々に蝕まれ続けた苑子の母は遂に亡くなった。
それを機に父も妻を亡くした悲しみと、妻を死に追いやった死神を血縁上「娘」に持つ心労に妻以上の早さで心と体を蝕まれ、死の直前には薄暗い部屋に籠り部屋の角で「…じゃない……俺はうんこを育てる為に大学に行ったんじゃない…俺はうんこにエサを運ぶ為に働いてたんじゃない…俺はうんこを…」等独り言をひたすら呟き続けたのち妻の後を追う様に亡くなった。
その後妹と苑子は父の兄弟の家で世話になる事になったが
二週間もしない内に苑子の超人的な常識外れぶりに温厚だった叔父も血管を切らしてブチ切れ、馬乗りになって苑子を殴りつけたのち投げ飛ばして窓ガラスをぶち抜き苑子を文字通り家から放り出した。
その後働き始め一人暮らしを始めた妹のアパートを度々「一緒に住ませて」と訪ねた事もあったが激昂した妹に「ふざけんな!!いい加減働け!!」と追い返され、数度目に流石にブチ切れた妹に死ぬ直前までボコられた。
そしてコンビニや飲食店、家庭のゴミ箱を食い漁り、凄まじい異臭を放ちながらデパートの食品フロアで試食コーナーを廻り警備員に叩き出され、
橋の下で暮らし始めれば小学生達に石を投げられ小馬鹿にされ寝ていれば若者達に小便をかけられ殴られ蹴られる日々を繰り返した。
この期に及んでなおいつか芸能界からスカウトマンが訪ねてくると疑いなく信じながら。
「ええ、これから遺体を署に運びます。受け入れの方お願いします」
パトカーや鑑識車が去ると遠めに眺めていた近隣の野次馬たちも引き上げ始め、厄介者が消えてくれたと口々に話しつつ家路に戻った。
その後春が近付いた頃河原の広場で野球に興じる小学生達の姿があった。
「あそこに住んでたコジキ最近みねーけどどうしたんだろうなー」
「知らねー、引っ越したんじゃねー?」

2: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 09:12 ID:h0P.AqaY


3: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 10:11 ID:???
すっすごい...

4: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:17 ID:???
グロいけど、上手い!

5: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:39 ID:???
http://news4.2ch.net/test/read.cgi/news/1068017774/


6: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:41 ID:???
>「…じゃない……俺はうんこを育てる為に大学に行ったんじゃない…
>俺はうんこにエサを運ぶ為に働いてたんじゃない…俺はうんこを…」

ヒドイとは思ったけど爆笑しちゃったよ...苑子ごめん。


7: 鑿& 2hh79uN.:03/11/10 03:47 ID:ok22fHhg
ハゲ藁

8: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 20:04 ID:???
 
え?  で?これは何をするスレなの?

9: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 23:52 ID:???
苑子に関するSSを書き連ねるスレでしょ

10: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 00:13 ID:???
応援って・・・>>1のSSしてるか?

11: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 00:19 ID:???
ゴッチって呼び方してる時点で気付こうよ

12: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 00:31 ID:???
えすえすってなんですか
さーびすすてーしょんですか

13: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 01:01 ID:???
http://www.2ch2.net/bbs/test/read.cgi?bbs=sonoko&key=067901686&st=12&to=12&nofirst=true
ショートショートの事。
短編小説よりもっと短い、数分もあれば読み終わる小説。

14: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 18:40 ID:???
あ!なるほど!
ばかでスミマセンありがと

15: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 19:46 ID:???
「爾時世尊。従三昧安詳而起。告舎利弗。諸仏智慧甚深無量。
其智慧門。難解難入。一切声聞。辟支仏。所不能知。」
線香の香りが立ち籠る中、読経と木魚だけが辺りに響き渡る。
苑子が死んだのだ。
100円ショップの帰り道、車に跳ねられての事故死だった。
「く、くく…、くくく…ププ……」
笑いを押し殺す声が時々辺りから聞こえた。 
無理も無い、金魚の葬式を挙げてる様なものだ。

16: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 20:22 ID:???
>>13
そうなのか・・・
漏れはてっきり、ショートストーリーかと思たYO!

17: 16:03/11/11 20:34 ID:???
下げてもたわ

逝きます。

18: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/11 22:56 ID:xMuwsbUY
く、くく…、くくく…ププ……
不謹慎だがワロタ

19: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/17 16:59 ID:???
「エリです〜よろしく」
平成2×年、歌舞伎町で俺はとある風俗店に入った。
んが、しかし個室の中で出会った、棒読みした様な口調の挨拶でエリと名乗った女は間違いなくあの苑子だった。
ネットから姿を消し数年、何が有ったのかこんな店で働き、
若干痩せては居たがブラウザ越しに聞いた間延びした声と顔は間違いなく苑子だった。
あまりの事態に殆ど喋れないまま一通り体を洗うと苑子のローションプレイが始まった。


20: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/18 00:57 ID:???
お隣の○○さんが怒鳴り込んできた。
聞けば、お姉ちゃんはお隣のゴミ箱を勝手に漁ったり、
○○さんの洗濯物を盗んだりしていたらしい。
お母さんはお姉ちゃんが盗んだお隣の洗濯物を返して
必死に謝っていた。土下座までして。
そんなお母さんに、○○さんは「親のしつけが悪いんだ」
とかひどいことを言って帰っていった。
どうして反論しないの?お母さんは悪くないのに。
私がそう言うと、お母さんはにっこり笑って言った。
「あんな娘でも私の大事な子供だもの、」
お姉ちゃんをとても憎く思った。
いつも酷い言葉をお母さんやお父さんに投げつけるお姉ちゃん。
それなのに、こんなに無償に愛されている。
どうしてそれに気付かないの。
「親なんだから、子供の為に謝るくらい当たり前だし」
私はとっさにお姉ちゃんを殴っていた。
「なんでよ!なんでお母さんの気持ち分からないの!」
涙がぼろぼろ溢れて、うまく喋れない。
「お姉ちゃんなんか…、居なくなればいいのに!」

21: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/20 20:54 ID:???
>>19
そんな事が現実にあったらどうしよ…怖くて風俗店入れないって!!(汗)
ピンクチラシに苑子が印刷される日が激しく来て欲しくない

22: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/20 20:58 ID:???
>>21
大丈夫、どこの店も雇ってくれないと思うから^^

23: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/21 11:59 ID:???
>>20
現実にありそうだ。

24: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/21 14:51 ID:???
確かになぁ〜。というかゴッチは存在自体が犯罪。

25: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/06 01:16 ID:???
http://side-b.jp/sonokoss/index.html
まとめサイト作っちゃった。

26: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/06 01:49 ID:???
>>25
おお。乙。

27: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/06 03:02 ID:yWk09iDU
苑子は今日もサードの散歩に行っていた。と言うよりサードに散歩されていた。
「塚越さん家も大変ね」苑子はそんな周りの言葉など全く気にしていなかった。
気にする意味がなかった。
家についた。苑子は家に帰るなり
ねるねるねるねとスッパイマンをバリバリ食べはじめる。
「お姉ちゃん、食べ過ぎはよくないよ。」
妹のやさしさなど苑子には伝わらない。苑子は黙々と食べる。
「あんたになんかスッパイマンとねるねるねるねあげないから!」
苑子はお気に入りのピチューのTシャツに着替えた。ケチャップの染みだらけだ。
「たまには違うのを着なさい。」
お母さんの愛情など苑子には伝わらない。
「まじ、意味不明だし…。50代を犯せとか虐待だし…。」

そんなある日、苑子は警察に捕まった。
苑子は母親の言った通り50代を犯したのだ。
生まれて初めて親の命令にしたがったのだ。それが最初で最後だった。
苑子のその後を知るものはいない。

「呪いだし…虐待だし…呪いだし…虐待だし…呪いだし…虐待だし…・…」

28: 25:03/12/06 08:38 ID:???
>>27
投稿おつかれ。
でもアレがああなったのって、誰かも言ってたけど
多少親御さんにも原因はあるのでは無いかと思いました。

追加しました。


29: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/06 14:33 ID:???
ゴッチが、あのゴッチがどうやって50代を犯すんだ…?
50代ったってまだまだ力もあるし、
ヒッキーで力も体力もないデブのゴッチが逆にボコられて川に浮かぶ気が…
面白かったがなw

30: にょにゃ@見習い戦士:03/12/07 17:17 ID:???
ステキなにょにゃさん、
華麗に30ゲト

31: ラゼル essoJfdE:03/12/07 20:15 ID:???

                        ガン!!
 ┌───┐   ∧ ∧・・・    ∧.∧ ┌───┐     ∧∧・・・
.. |      |=====(;゜Д゜)∩=    (゜д(Σ|      |=====と(゜д゜;)
 └───┘   /  づ.ノ      ヽつ └───┘     ゝ⊂ ヽ
            
      ヽヽヽ        
  ∧ ∧.    ヽヽ バン.!! /┌───┐     ∧∧
 .(;゜Д゜) .ヽヽ  ┌───┐|      |=====と(゜д゜;)
  / づ∋=======|      |└───┘     ゝ⊂ ヽ
         Σ└───┘

 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |    .今の.発言.カット!. | |  .CM.入りま〜す. |
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       ∧∧ ||               || ∧∧
      (;゜Д゜)||               ||(゜д゜;)
      / づΦ               Φ⊂ ヽ


32: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/07 21:20 ID:???
>>31
乙です

33: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 01:22 ID:???
ある日の夕食の後の塚御子家。
定期的に繰り返されるやりとりが今夜も起こっていたが、今日の父は少し違った。
「なんでそんな事言うんだ!!ふざけんな!!私は被害者なのに!!
私に理想押し付けるな!!私はまだ子供だ!!」
泣きわめきながら自分勝手な主張を言い張り続ける苑子。
毎回繰り返される、苑子の超人的な非常識な主張と聞き分けの無さに
苑子の父も遂に堪忍袋の緒が切れた。
「いいかげんにしろっ!!」
バキッ!!
父のコブシに体ごと吹っ飛び、苑子はうしろにあったタンスに頭から勢い良く激突した。
予想外に吹っ飛び床に倒れた苑子の姿に我に返った父が慌てて駆け寄ったが、
その瞬間、頭を抱えながら倒れた苑子に駆け寄る自分の行為に父は何故か既視感を覚えた。
「苑子!!大丈夫かっ!!」
苑子の体を引き起こし、揺すりながら声を掛けると、苑子はキョトンとした顔で父の顔を見た。
「・・・あれ?・・お父さん・・・?私・・・どうしてたの?私、馬と遊んでたんじゃ・・・あれ?私何言ってんだろ・・?」
「え?」
何かずれた苑子の反応に父は少しとまどい、「まさか今ので本当に狂ったか」と考え一瞬背筋が冷たくなったが
同じくいつか感じた事の有るその悪寒に父は遠い昔の記憶を完全に思い出した。
あれは苑子が幼稚園位の頃、家族で那須ファミリー牧場に遊びに行った時、
子馬のポニーに怖がる依子を励ましながら乗せてるスキに、
馬のしっぽを引っ張って遊んでいた苑子がハエの様に後ろ脚で10メートル近く蹴り飛ばされ、
先程の様に慌てて倒れた苑子に駆け寄った記憶を完全に思い出した。
直後は奇跡的に何でもなかったが、思い起こせばあの頃から苑子は徐々におかしくなっていったのだ。
そしてその夜以来苑子の変貌は驚くものだった。
自ら両親に頭を下げて通信講座で高校資格を取りたいのでお金を貸して下さいと申し出、
家の家事も手伝うと言い始め、更にアルバイト迄始め、
職場では何かと実際経験の不足故失敗が多かったが、
腰が低く誠実な苑子の人格に同僚も強く当たる事も出来ず、代わりに励ましをくれた。
やがてアルバイトをしながら一人暮らしを始め、遅れながら大学にも入り
地質学や土木工学、等を学んで何をするかと思えば
カンボジア等の後進国にボランティアグループの一員として飛び
現地で土壌改良や畑の開発、井戸の掘削等の仕事に従事し
その後も森林伐採や絶滅危惧動物の保護運動にもあたり続け
第三次世界大戦の折には戦火の中難民や孤児の保護活動に努め、
69歳でノーベル平和賞を授与し、「マザーテレサの再来」・「奇跡の人」と迄呼ばれ
87歳で亡くなる迄精力的活動を続け、ローマ教会で盛大に行われた葬儀には全世界が涙し、
死後ローマ教会からは「聖人」の称号が与えられた。
彼女の遺骨は故郷の埼玉県の当時のまま保存された実家のそばに建立された塚越苑子記念碑の下に納められ、
記念碑に刻まれた彼女の肖像はいつ迄もかつて家族が住んでいた実家を見守る様に微笑み続けていた。

34: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 02:26 ID:???
>>33
いい話ですね・・・(´ー`)

35: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 10:43 ID:???
>>33
でもちょっと笑える

36: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 12:43 ID:eQkTCdSw
>>33

いい話だ。感動した。グッジョブ!
今日の晩にでもアプしまつ

37: 25=36:03/12/08 21:40 ID:???
アップしますた。

38: 25=36:03/12/08 21:40 ID:???
http://side-b.jp/sonokoss/SS/kousei.htm

39: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 21:42 ID:???
>>37
乙駈れ\^-^\ィェィィェィ

40: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/08 22:36 ID:???
>>33
苑子は馬に蹴飛ばされて馬鹿になったのか・・w

41: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/09 20:57 ID:???
>>35
そうですけど、>>33のSSには深い意味が込められていると漏れはみた。
まずひとつは、苑子へ対して。
今からでもまだまだ遅くは無いんだというメッセージが感じられる。
そしてもうひとつは、苑親へ対して。
苑本人には、もっと厳しい態度で接すべき、と。

42: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/17 23:22 ID:???
今日もいつもどおり寝た。
すると夢を見た。
懐かしい感じがした。
お母さんが笑ってる。最近見てない顔。。
お父さんが大きく見える。とてもとっても。
妹はまだ小さくてかわいい。私のことを慕ってくれる。
このころは「大きい自分」なんて考えてなかったっけ。。

・・・・・

朝、娘を起こすといつもと違う感じがした。
いつもと同じなのにいつもと違う娘。
少しずつ成長している・・・。こんな感じは何年ぶいだろう?
頬に涙が流れた。
次の日はいつもと同じ娘だった。

43: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/21 09:48 ID:???
>>42
最後一行、ワロタ

44: 25:03/12/21 14:53 ID:???
>>42
アップしました。
ヲチが(・∀・)イイ!!

ttp://side-b.jp/sonokoss/SS/risou.html

46: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/21 21:57 ID:???
浮上

47: ラゼル essoJfdE:03/12/24 00:21 ID:???
またdame荒らしなのですか?

48: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/24 23:33 ID:???
>>47
最近多いですよね。トップにちゃんと書いてあるのに…。

49: 名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 05:04 ID:???
ガタンッ うっ、うううっ!
苑子の部屋から物が倒れる音が聞こえ、直後呻き声が聞こえ母は部屋に飛び込んだ。
母はその光景に息を呑んだ。転がった椅子の上で苑子は宙に浮かび首に掛かった縄に手を掛け苦悶の表情で縄を外そうと必死にもがいていた。
「そっ苑子っ!!」
助けて、と訴える目に母は我に返り、慌てて駆け寄ったが、ふと足を止めた。
(…………………あれ?何で助ける必要が有るの?願っても無い事じゃない)
必死で手足をバタつかせもがく苑子の横で母は暫く考え込み、言おうか言うまいか悩んだがこれが最後だ、と苑子に向き返り静かに口を開いた。
「早く死ねよ」
苑子の頬に涙が伝っていたが、それが悲しさ故か、苦しさ故の涙なのかは判らなかった。
やがて白目を剥き痙攣を繰り返したがそれも段々間隔が短くなっていき遂に完全に動かなくなった。
窓から差し込む夕日が母の顔を痛い程チリチリと焦がしたが、今だけはとても心地よく感じられた。


http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi?bbs=sonoko&key=060522065&ls=50
より転載

50: 25:04/01/02 20:26 ID:???
>>49
ありがとうございます。
苑子逝くの題でアップさせていただきました。
http://side-b.jp/sonokoss/SS/jisa.htm

51: Not42:04/01/12 02:39 ID:???
今日もいつもどおり寝た。
すると夢を見た。
娘が居た。
いや、社会的に「娘」と呼称されている厄介な生物が居た。
現実のあらゆる束縛から、あらゆる道徳から解放された俺は
奥底の願望に正直に従い、「娘」と呼ばれる物体に渾身の限りのこぶしを叩き込んだ。
無意識に俺の口から、ひっはあー!!と歓喜の込もった叫びが漏れた。
本当の自分に戻れた気がした。「父親」になり約20年ぶりの感覚だ。
力の続く限り殴り続け、困惑と恐怖と絶望に歪む娘の顔、
ああ、こいつは本当に「父親」である俺の姿しか信じず、見て無かったのだ。
世間知らずのこいつは思いもしなかっただろう。
自分を信じる者の期待など何も気に病まずぶち壊す粗暴で理不尽な快楽、
若い時にとうに捨てたと思っていた衝動はこんな中年にも確かに残って居たのだ。
動かない「娘」を切り刻みバラバラにし黒いゴミ袋に叩き込むと車を飛ばし港で一つ一つ海に投げ捨てた。
懐かしい感じがした。
お母さんが笑ってる。最近見てない顔。。
妹はまだ小さくてかわいい。私のことを慕ってくれる。
皆も本当はこれを望んでいたのだな。
・・・・・

朝、娘を起こすといつもと違う感じがした。
いつもと同じなのにいつもと違う娘。
少しずつ成長している・・・。こんな感じは何年ぶいだろう?
頬に涙が流れた。
次の日はいつもと同じ娘だった。
現実を噛み締め、せめてもの慰みに感触を思い出すようにゴミ袋を集積所に叩きつけると会社へ歩き出した。


52: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 02:24 ID:???
>>51
オチが切ないね。

53: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/19 08:19 ID:???
第一印象は
(うわあ……暗そう……ていうかいかにも現実が見えてないような濁った目してるなあ…)
だった。
というか、ひとことで言えば「キモイ」だった。
家庭教師としてその家に派遣され、男はその「逸材」に軽いめまいを覚えた程だった。
そして実際授業を始めると、ますます男は気が重くなっていった。
中学レベルはおろか小学校レベルの内容もよく判らないのはおろか
20歳近い奴が昨日どんなお菓子を買って食べたとか
ホームページにキチガイが何度も書き込むから閉鎖したらいいのか如何しよう?やら訳の判らん相談されたり
TVでやったポケットモンスターやらの話を
喋ってるのを聞いてるのは実際拷問に近い程苦痛だった。
フクロウ博士の家庭教師として来ている以上、「死ねよキチガイ」とは口が裂けても言えないのだから尚更だ。
実際苑子を受け持って一週間程で体調が崩れ、しまいに髪まで抜け始めたが
先日はとどめとばかりに、
苑子の部屋に入ったらベッドの上で大股全開開きでオナってる現場に出くわし、部屋の床に本気でゲロを吐き散らした。

翌日男は会社を退社した。

54: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/04 23:17 ID:???
http://side-b.jp/sonokoss/ss.htm
>>53アップしました。

55: 25@SSまとめサイト"管理人":04/03/14 22:18 ID:MPyKDO/A
ttp://f33.aaacafe.ne.jp/~noroi/
まとめサイトはこちらに移動しました。


56: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/14 23:37 ID:???
乙。
そういえば未来日記のほうのサイトは全然更新されないね。
如何したんだろう?

57: 名無し:04/03/24 03:22 ID:VRqXk8a6
ほんとだ

58: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/16 15:46 ID:???
苑子が高校に入り、日記が徐々に更新しなくなった。
二月もする頃には日記もHPも更新が停まった。
「どうしたんだ?」
「死んだか?」
ウォチャの間では様々な推測が飛んだ。
半年も過ぎた頃、日記が久々に更新された。

10月8日
訪問者の皆さんへ
高校に通い始めて、私の色々な間違いに気付きました。
今思えば、頭がおかしいとか色々と言われても仕方無かったと思います。
今は凄く自分が恥ずかしいです。とんでもなく馬鹿な事をしていました。
本当はここに書き込まず黙って閉鎖しようかとも思いましたが
勇気を出して今の正直な気持ちを皆さんに伝えようと書きました。
皆さん色々ご迷惑をお掛けしました。


だが、誰も信じなかった。
日記のパスが破られて誰かがハックしたと言う事で落ち着いた。

59:  :04/04/22 18:03 ID:7TeQlRug
↓写真2より転載


そう。あれは薄暗い雲の日だった。

母と一緒に池袋に行く。と約束していたのでお気に入りの洋服を着て
お気に入りの靴をはいた。
雨がふりそうだったので黄色い傘をもっていった。
母は花柄のきれいな傘をもっていった。
母が「雨ふりそうだね。」と言った。私は「そうだね。」と返した。
歩いていこうとしたがバスで行くことにした。
バスはとても空いていた。私と母は一番後ろの席に乗った。
後ろの席は少しあこがれていて嬉しかった。
母は「雨ふるのかなぁ」と言ったが私は無視をして外をぼんやりと見ていた。
私は池袋のデパートに入った。
母が洋服売り場をずっと見ていてつまらなくてムカついていた。
「早くしてよ。」と言ったが「まって」と言って10分ほどたったが
まだ見ているので「まだなの?」というと「あと少しだけ」といった。
それから5分たってやっと母はロングスカートを手に取りレジに向かった。
正直疲れてムカついていた。
結局私は何も買わずにスカートの入った袋をもちデパートをでた。
空は少し光がさしていた。母は「雨ふらないね。傘いらなかったね。」といったが
私は無視して「お母さん買い物したんだから私にもなんか買ってよ」と怒りながら言った。
母は「うん。わかったよ。」と言った。
私は近くの100円ショップにはいった。混雑していた。
えんぴつチョコとかっぱえびせんとぷっちょのオレンジ味とオーザックのうす塩味とカルピスと桃のゼリーを買った。
私はとても嬉しかった。桃のゼリーは初めてだから早く食べたくてしょうがなかった。
そして100円ショップをあとにしバスを待っていた。
空はとっても晴れていた。
母は「晴れたね。」と言ったが無視をした。
そしてバスに乗ったが今度は結構混んでいたがなんとか座れた。
母に「桃のゼリー早く食べたいなぁ」と言ったら母は「お母さんも一口ちょうだい」と言ったけど「だめ。」といった。
だっておいしいのは全部食べたいから。
だけど「ぷっちょならひとつあげる。」と言った。母は「うん」と言った。
そして家に帰りトイレに入って手を洗ってうがいをしてすぐ桃のゼリーを食べた。
とってもおいしくて幸せだった。
また食べたい。とおもった。

snoko

60:  :04/04/22 18:10 ID:7TeQlRug
↓写真2より転載(2)制作者はsnokoさん


そう。あれは去年の私のお誕生日だ。
私は誕生日が待ち遠しく前の日はなかなか寝付けなかった。

私は母に「誕生日プレゼント買ってくれるの?」と聞いた。そしたら「いいよ。でも高いのはだめだよ。」と言った。
私は少しムカついた。だって誕生日くらい高いの買ってくれたっていいのに!と。
だから私は「いつも100円ショップなんだから高いの買ってよ」と言ったら母は「・・・しょうがないねぇ。」と言った。
私はとっても嬉しくて何を買ってもらおうかずーっと考えていた。
有力なのが「ピチューのリュックサック」。母と一緒にトイザラスに行った時とっても可愛くてすっごくほしかったけど母が「だめ」と言って買ってくれなかった。
だからこれを機会に買ってもらおう。と思った。でもピチューのリュックサックは4千円で安いからもっとほしいからずっと何にするか考えた。
そのまま考えているうちに寝てしまった。

そして誕生日の日。私は7時12分頃目が覚めて母の元へと走っていった。
母は「おめでとう」と言った。私は「ありがとう」と言った。
外はあいにくの雨でがっかり。すぐにしたくをしてトイザラスに行く準備をした。
服はキリンさんの可愛い洋服を着ておしゃれにキメた
そして雨だったため傘をもち車に乗った。

私は前の席に乗った。
母は「何かほしいの決まった?」と聞いた。私は「うん。ピチューのリュックサックがいい。ほら。前行った時私がかわいい。って言った奴。」と言った。
母は「あぁ。あれね。いくらくらいするんだっけ。」と聞いた。
私は「4千円くらい」といった。母は「えぇそんなにするの?」と言った。
私はムカついた。「誕生日なんだから4千円くらい安いし!」と言ったら母は「・・うん。わかったよ。」といった。
私はとても嬉しかった。そしてトイザラスの駐車場にはいり車をとめた。
雨はとても強くふいていた。そして私母とトイザラスにはいった。
私はうきうきしていた。いろんなおもちゃがあってハッピーだった。
すぐにお目当てのピチューのリュックサックを見つけて「これだ!」と叫んだ。
母は「じゃあこれでいいのね?」と言った。
私は「まだほしい。」と言った。だって誕生日なんだから。
母は「まだほしいの?」とびっくりしていたけど当然だと思った。
だから「うん」といって何か可愛いものを探した。

するとハムスターのふわふわクッションがあった。とっても気持ちよくてふにゃふにゃしていて私は一目ぼれして母に「このハムちゃんのがいい。」といった。
母は「5千円かぁ・・・。」と言った。
私は悩んでる母を見て
どうして誕生日なのに買ってくれないんだろう?子供の喜ぶことをするのが親の務めだ!と思った。値段なんて気にしないでほしい。見てて不愉快になった。
だって誕生日なのに・・・。と思った。
私は「ほしい。誕生日だしいいじゃん」と言った。
母は「んー。じゃあこれでいいのね?・・すぐ決まっちゃったね。」といった。
私は「もっとほしい。」と母にねだった。
母は「まだ買うの?もうお金ないよ。」と言った。
私はすねたが結構満足していたからそのままレジへと向かった。
そして会計を終えてトイザラスを出た。

母は「すぐ決まっちゃったね〜。」と言った。私は「うん」といった。
そして車に乗った。まだ雨はふっていた。
私は「ありがとう」と母に言った。母はニコニコしていた。
そして母は信号待ちをしていた時に「まだ時間あるしどっかいこうか」と言った。
私は「しまむら行きたい!」と言った。しまむらはすぐそこだったためしまむらに入った。
私は店をまわりながらとっても可愛いスカートを発見しすぐ母に「これいいな。」といった。
母は「いいね。似合うよ」と言ったのですぐ「これほしい」と言った。
母は「1900円か。安いね。いいよ。」と言った。正直またお金にこだわってて不愉快だったけど嬉しかった。
「KISS」のマークがとても可愛くて気に入った。
母も服を見ていた。

そして大満足で家に帰り、ピチューのリュックサックをかついで母に「みてみて〜」と自慢した。
ハムちゃんのクッションもとても気に入った。
スカートもすごく気に入って1日ずっと履いていた。

snoko

61: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/22 19:31 ID:76d59gIQ
私がこの家に生まれた事はある種の試練だったのか・・・。
右手を痛い程握り締め考えた。
一家に一台という普及率を持つパソコン。いつかこんな日がくるかとおもっていたけれど。
切っ掛けはクラスの男子が「苑子ってお前の姉ちゃんって苑子だろ?」と言ったことから始まった。
否定しようにも、家族のフルネーム、住所まで暴かれている事を知り、仕方無く「うん」と呟いた。
「お願い、まだ知らないクラスの皆には教えないで!!」
その男子に土下座する勢いで頼み込んだ。あんな姉を持っていることをクラスに知られたら・・・もう生きていけない。
「ん?ああ、解ったよ」ニヤニヤしながらそいつは頷いた。
次の日、学校に行くと掲示板に人だかりが出来ていた。
嫌な予感がして近づくとクラスメイトは蜘蛛の子を散らすようにわたしから離れた。
「何・・・コレ」
姉のHPのトップページ、写真館、日記がプリントアウトされてはられていた。
後ろからはクスクスと笑い声が聞こえる。
私はそれを引き剥がし破り捨て、クラスメイトの罵声が聞こえる中教室を後にした。
・・・その後はよく覚えていない。気がついたら私は右手に包丁を握り締め、姉の部屋の前に居る。
いつかはこんな日がくると思っていた。
日頃の姉の罵声も「家族だから」と思っていて耐えていた。
母の涙も父の苦悩も「家族だから」辛いけど仕方ないと思っていた
だけどもう限界。お父さんお母さんごめんなさい。

心の中でそう呟くとそっとドアノブにてをかけた・・・。



62: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/23 04:19 ID:???
夏の暑さも本格的になってきた、世間ではもうすぐ夏休みが近い頃のある日の月曜、
自宅で苑子はネットに勤しんでいた。
通っていた高校で、苑子の本性はおろかネット上での話が完全にばれ、
もともと虐められ易い生徒が集まった学校ではあったが、裏腹に「己の人生の逆転」を心底で願う人種ばかり、
最初は少しずつではあったが、段々とエスカレートした虐めが毎日苑子を襲い、
苑子は再び登校拒否を起こし家に引き蘢り始めたのだ。
再起を期待してた先で再び同様の目に遭い、苑子の心はこれまで以上に歪み始めていた。
日記等の病んだ心の現れも以前なら行間や遠回しな発言から読み取れる程度だったが、
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねみんな死んじまえ死ね死ね死ね死ね死ね死んじまえ死んじまえ死ね死ね死ね死ね死ねよクソボケ死ね死ね死ね死ね死ね」
判り易過ぎる程に典型的に病んだ文章がスクロールバーを大移動しないと読み切れない程連日日記に書き込まれ
ヲチャ達ももはや楽しんで居られるレベルではないとあきれはて、
ヲチャの一人が親に勧告したのを機に苑子はとうとう精神病院に強制入院させられる事になったが
両親が連れて行こうとしても暴れ回るので救急車が呼ばれ、
救急隊員が来ると包丁迄持ち出して振り回して暴れまわり激しく抵抗したが、結局組み押さえられて病院に連れて行かれた。

続(かも)


63: 25@まとめサイト"管理人":04/04/30 17:35 ID:2mfveknY
>>58-62
http://f33.aaacafe.ne.jp/~noroi/sonokostory.html
アップしました。
遅くなって申し訳ありません。


64: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/30 19:50 ID:U45nkD5A
苑子脱走編キボンヌと言ってみる

65: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/30 23:03 ID:lpqkOSGA
「帰りたいからここ通して」
苑子はそう言って教師に詰め寄ったが、教師も退かなかった。
「ここは通さん、さっさと班に戻れ!」
苑子はチッと舌打ちをすると、すごすごとキャンプ場へ戻っていった…
かに思われたが、慌てた様子で戻ってきた。
「今ここに私が来なかった?」
「何だと?」
ワケの分からないことをいう苑子に戸惑う教師。
「バカヤロー!そいつがソノコだ!変装も見破れんのかー!」


66: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/01 23:52 ID:???
>>65
元ネタはルパンか?

67: Yuki@(にょ):04/05/06 23:56 ID:FRuVUsCg
アレのBBSからコピペ

Re: 日記読みました。 / んがんくっ 引用

「『エスパーなので人の心が読めます。何でも分かって怖いw』・・・と、ふう・・・疲れたし・・・」
いつもの様に日記を書き終えると
20歳にもなって大人になりたくないからと高校に入る為に親に高い金払わせたり、いまだに散々迷惑を掛けるしか能のない発声機能付き人形ウンコの分際で、さも大変な仕事をやり遂げた様な、
HPをいじる事で得られる「自分は何もしてない訳じゃない」などという都合の良い現実逃避とナルシズムの混じった勘違いした大層な溜息をつくと苑子は100均で親にせがんで買って貰ったスナック菓子をブタがエサを喰らうかの様にバリボリ食い始めた。
最近、デイキャンプを脱走した際のクラスメイトについていつもの世間知らずの妄想全開、支離滅裂の理論であれこれ推測したのだが
閃く様にクラスメイトの事を説明出来る理論が浮かんだ瞬間、
同時に苑子のキチガイっぷりは爆発的に加速した。
思いついた理論が苑子に取っては今迄に無く革命的に一点の非が無く合致するもので、
苑子は自分自身の理論とそれを思いついた自分に対して激しく惚れ込み、
自分がこの世で唯一、神に選ばれた天才、いずれは地球を支配しかねない偉大な人間に迄思えてきたのだ。
はたからみれば親が何故精神病院に緊急入院させないのか不思議な程の希に見るキチガイなのだが
日記を見た閲覧者が「これで私の偉大さが判るだろう」と妄想し、ニタニタとキチガイの様な気持ち悪い笑顔でパソコンの前で笑顔を浮かべ、自分の言葉をウォチャ達が疑わずに聞き入れると信じる苑子20歳高校生の春、幸せであった。


No.2928 - 2004/05/06(Thu) 11:50

68: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 20:41 ID:GkJl36l.
「デイキャンプって何なんだよ。高校生にもなってこんなことさせんじゃねえよ」
「だよね、えみ。ほんと、まじめんどくさいし、こっそり帰ろうよ」
「でもさ、見つかったらヤバくない?」
「大丈夫、いい考えがあるから。ちょっと耳貸して。…コソコソ」
「…なるほどね。バカと何とかは使いようってことで。」
と顔を見合わせて笑うと、もえとえみは、1人半ズボンの同級生の元へと向かった。
「苑子ちゃ〜ん。苑ちゃんって1人でおうち帰れないんだよねぇ?」
「よかったらもえたちが送ってあげるから、一緒に帰ろうよ」
「大丈夫だって。苑ちゃん、先生に無視されるって言ってたじゃん?
仕返しするいいチャンスだよ。」
「ね、決まり〜」
何を話し掛けても、ただニヤニヤ笑うだけの同級生を誘い、
3人は駅に向かった。遠くでクラスメイトが何か叫んでいる。
3人は小走りで、電車に飛び乗った。

「苑子ちゃん、向井君って苑子に気があるんじゃない〜?いっつもじろじろ見てるじゃん。」
「きゃ!苑子、付き合ってみなよ〜。お似合いだよ〜。」
同級生たちのからかいの言葉も、苑子には、その裏がわからない。
(そうか、あいつ、私のこと犯したがってるんだ。でも年下は嫌いだし、如何仕様?…)
苑子は、ニヤニヤしたかと思うと、急に不機嫌そうな顔になった。

「やばいよ、えみ。これ反対方向行きじゃん」
「とりあえず、次で降りて戻ろ」
3人は次の駅で、また帰りの電車に乗った。
その間、苑子はやはりただニヤニヤわらってるだけだった。
その地味な顔だちと、小学生が着るようなパステルカラーのトレーナー、
派手な帽子、半ズボン…。やけに不釣り合いに浮いていた。

電車が、最初に乗った駅に戻った。
「やばいよ、ホームに先生たちいるじゃん」
「どうしよう、とりあえず降りた方が良くない?」
「だよね」
3人は電車から降りた。

「あんたたち、後片付けもしないで、黙って勝手に帰るなんて
一体どういうつもりなの?」

「…だって苑子ちゃんが…。ねえ?」
「うん。1人で帰れないし、今すぐに帰りたい!気分が悪いって言うから…」

「どうなの苑子ちゃん?黙ってたらわからないでしょ?
あなたクラスの中では最年長なんだから、みんなのお手本にならなきゃいけないのに…」

苑子はむっつりとむくれた顔で、教師をにらみ付けた。
(私が抜け出したのは、親の愛情不足のせいで完璧不良になったからだし。
私のこと怒るなんて虐待だし。教師ムカつく。私のこと怒った教師は地獄行き)

「とりあえず、キャンプ場に戻って、片づけをしなさい」
教師はあきれたように言うと、3人を追い立てた。

キャンプ場に戻ると、クラスメイトの男子が苑子をにらみつけた。
(こいつ私のこと犯そうとしてるし、マジムカつく。
全然苑子のタイプじゃないし。現実の人はキチガイしかいないし)

ほとんど片付けが終わったキャンプ場の片隅で
苑子は1人、所在なく、ニヤニヤとゆがんだ笑いを浮かべていた。

69: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 21:00 ID:TrpEdRJ6
>>68
キチガイ3名の共演ワロタ

70: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/08 01:34 ID:???
>>68
ワロタ
ラストに尿出演キボン

71: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/08 20:22 ID:???
>>68
座布団一枚贈呈(´∀`)つ□ドゾー
ウケました。

72: Not_68:04/05/08 21:02 ID:KQvP.Jpk
70の要望に答えて改造してみる

「デイキャンプって何なんだよ。高校生にもなってこんなことさせんじゃねえよ」
「だよね、えみ。ほんと、まじめんどくさいし、こっそり帰ろうよ」
「でもさ、見つかったらヤバくない?」
「大丈夫、いい考えがあるから。ちょっと耳貸して。…コソコソ」
「…なるほどね。バカと何とかは使いようってことで。」
と顔を見合わせて笑うと、もえとえみは、1人半ズボンの同級生の元へと向かった。
「苑子ちゃ〜ん。苑ちゃんって1人でおうち帰れないんだよねぇ?」
「よかったらもえたちが送ってあげるから、一緒に帰ろうよ」
「大丈夫だって。苑ちゃん、にょにゃ先生に無視されるって言ってたじゃん?
仕返しするいいチャンスだよ。」
「ね、決まり〜」
何を話し掛けても、ただニヤニヤ笑うだけの同級生を誘い、
3人は駅に向かった。遠くでクラスメイトが何か叫んでいる。
3人は小走りで、電車に飛び乗った。

「苑子ちゃん、向井君って苑子に気があるんじゃない〜?いっつもじろじろ見てるじゃん。」
「きゃ!苑子、付き合ってみなよ〜。お似合いだよ〜。」
同級生たちのからかいの言葉も、苑子には、その裏がわからない。
(そうか、あいつ、私のこと犯したがってるんだ。でも年下は嫌いだし、如何仕様?…)
苑子は、ニヤニヤしたかと思うと、急に不機嫌そうな顔になった。

「やばいよ、えみ。これ反対方向行きじゃん」
「とりあえず、次で降りて戻ろ」
3人は次の駅で、また帰りの電車に乗った。
その間、苑子はやはりただニヤニヤわらってるだけだった。
その地味な顔だちと、小学生が着るようなパステルカラーのトレーナー、
派手な帽子、半ズボン…。やけに不釣り合いに浮いていた。

電車が、最初に乗った駅に戻った。
「やばいよ、ホームに先生たちいるじゃん」
「どうしよう、とりあえず降りた方が良くない?」
「だよね」
3人は電車から降りた。

「あんたたち、後片付けもしないで、黙って勝手に帰るなんて
一体どういうつもりなの?」

「…だって苑子ちゃんが…。ねえ?」
「うん。1人で帰れないし、今すぐに帰りたい!気分が悪いって言うから…」

「どうなの苑子ちゃん?黙ってたらわからないでしょ?
あなたクラスの中では最年長なんだから、みんなのお手本にならなきゃいけないのに…」

苑子はむっつりとむくれた顔で、教師をにらみ付けた。
(私が抜け出したのは、親の愛情不足のせいで完璧不良になったからだし。
私のこと怒るなんて虐待だし。教師ムカつく。私のこと怒った教師は地獄行き)

「とりあえず、キャンプ場に戻って、片づけをしなさい」
教師はあきれたように言うと、3人を追い立てた。

キャンプ場に戻ると、クラスメイトの男子が苑子をにらみつけた。
(こいつ私のこと犯そうとしてるし、マジムカつく。
全然苑子のタイプじゃないし。現実の人はキチガイしかいないし)

ほとんど片付けが終わったキャンプ場の片隅で
苑子は1人、所在なく、ニヤニヤとゆがんだ笑いを浮かべていた。

73: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/09 23:54 ID:???
ある日の塚越家の朝、
母は朝食の用意や洗濯、家事に大忙しだった。
妹と父を見送ると、ふと苑子がまだ起きてこない事に気付き部屋に向かった。
「苑ちゃん、遅刻するわよ?」
ドアを開けると部屋の真ん中で横になりながら口から大量の糸を吐く苑子の姿があった。
「ひいいっ!」
既に苑子の体は半分糸に包まれかけており、本人は微かに寝息を立てながら次々と糸を吐いていた。
夕方、父と妹が帰宅し改めて部屋に行くと床に苑子の姿は無く、
どうやって移動したのか、天井の角隅に張り付いた巨大な繭だけがあった。
「繭から何か出て来るのか」と思いながら家族は暫く様子を見る事になったが、
数日、数週間経っても繭に変化は何も起こらなかった。
「よっぽど働きたく無かったんだろう、現実逃避もここ迄すれば誉めたくなる位だ、」
と納得する事にし、家族達は苑子の部屋の明かりを消し、鍵を掛けると、全て忘れる事にした。
家族にとっても苑子にとっても望んだ平穏の日々が訪れたのであった。

74: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/11 17:21 ID:???
>>73
ただでさえ苑子はキモイのに、さらにキモさが倍増していて(・∀・)イイ!!でつ

75: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/17 11:02 ID:???
>>73
最高w

76: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/18 19:20 ID:???
>>73
安心もつかの間、
蛹がかえったらどうなるんだろ…こわ〜。


77: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/20 22:36 ID:???
ドガッ
バキッ
ゴッ
メキッ
ボゴッ
「おらあっ!!死ねよっこのキチガイ女!!学校くんじゃねえよ!!キモいんだよっ!!屋上から飛び降りて死ねっ!!」



78: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 12:38 ID:aiAjwo8w
>>77
一生懸命に考えたんだろうけどつまらん

苑子の日記以下

79: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 14:45 ID:???
久しぶりの休日。

今日は何をして過ごそうか…等と考えながら、テーブルの上に置いてある新聞を手に取る。
それと同時に、ドスンドスンと階段を下りて来る足音が聞こえる…。
 
もはや私に新聞の内容を読み理解するという事は出来なくなってしまっていた。
 
とりあえず、我娘苑子と目を合わせない様に新聞紙でバリケードを張った。
ドスンドスン…。
足音が近付いてくる。
私はソファーにどっかりと座りながらも、内心ではあの子が近付いてくる事に怯えていた。
 
足音は私の傍まで近付いてきて、そのまま少し通り過ぎ、そして止まった。
 
背後で冷蔵庫を開ける音がした。
 
ブツブツと何かをつぶやいていたようだが、私には何といっているか理解出来なかった。
 
カチャカチャとスプーンを取り出す音が聞こえる。
 
食べ始めればこっちの物だ。
食べる事に夢中で、私がどこへ行こうが気にもとめないだろう。
車で逃げ出して、パチンコにでも行くか。
そんな事を考えながら、なるべく静かに新聞紙を畳む。
ソファーから立ち上がりながら、どのくらい食べただろうか、自分が脱出するのにどれくらいの時間があるかを計算するために、チラっと苑子の方を見た。

80: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 14:46 ID:???
その子は確かに二口くらい食べていたが…私の計算とは違い、デジタルカメラを取りに行こうとしていたのだ。
 
「お父さん、デジタルカメラ取ってきて欲しいし。パソコンの置いてある部屋にあるし…。取ってきてくれないなんて、虐待だ…。」
 
そのまま逃げ出そうと思ったが、デジタルカメラさえ持ってくればその場から逃げられると思った私は、素直に従った。
 
「苑子、ほら、デジタルカメラ。」
 
出かける前に喚き散らされると困るので、なるべく刺激しないように話し掛ける。
 
「お父さん、私が食べるところを撮って欲しいし…。」
 
また計算外だ…。
 
この間にパチンコへ逃げるはずだったのに…。
 
でも数枚とってやれば満足するだろう。
 
パチリパチリ…。
 
4枚、5枚と同じ様な写真を撮る…。
 
「苑子、もういいだろう?」
 
そう言って、カメラをテーブルの上に置いた途端…
 
「まだ満足いく表情できてないし!ネトアだから写真に撮られることが仕事だし!それに親のくせに協力しないなんて、虐待だし!…」
 
口からゼリーの破片を飛び散らかし、好き勝手な事を喚く我娘。
 
他人ならばきっと
「もう面倒見切れない!出て行け!」
と言う事が出来るのであろうが…。
 
私はまたカメラを手にした。
 
ゼリーを食べ終えれば…きっと自分の部屋に戻っていくだろう。
きっと…。

81: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 14:47 ID:???
それだけを支えに、写真を撮り続ける。

やっとゼリーを食べ終えた。
ふぅ…とため息をつくと、娘は私から奪い取るようにデジカメを取り上げた。
 
この態度を叱ろうかと思ったが、それよりも今日一日一緒に過ごさなければならない方が厳しいと判断し、黙って私の部屋へ行った。
 
早く着替えて、パチンコ屋へ行こう。
 
部屋着から外出着に着替え、車のキーと財布を手に部屋を出る。
 
なるべく足音を立てない様に玄関に向かうと、玄関で背中を丸め靴を磨く妻の姿があった。
 
ちょっと出かけてくる…と言おうとして息を飲んだ。
 

82: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 14:49 ID:???
片手に『がぶ飲みメロンソーダ』を持った苑子が立っていた。
 
「私も行くし!連れて行かないと虐待だし!」
 
と言い放ち、自分の部屋へ戻っていった苑子。
 
私は愕然とした…。
 
妻が着替えから戻ってきた。
少し晴れやかな表情であったが、事の次第を話すと、また暗い表情へと戻っていった…。
 
しばらく玄関に腰掛け、2人無言で苑子を待っていると…
いつものスカートに、胸のところに大きなヒヨコの絵がついたピンクのパーカーを着た苑子が階段を駆け下りてきた。
 
こんな奇妙な格好をしている娘を見て、私の20年間はなんだったのだろうかと落ち込んだ。
しかし妹の●●子はちゃんと育っている。
その事が私をまた立ち上がらせた。
 
「行くか…。」
 
車の運転席に乗り込む。
助手席には必ず苑子が乗り込む…。
 
知り合いの車とすれ違う事が無い様にと祈りながら、車を発進させる。
 
娘は
「今日はゲーセンに行きたいし!連れて行かなかったら虐待だと思うし!…」
等とずっとつぶやいていた。
 
ゲーセンになど行きたくは無かったが、連れて行かないと何を言い出すかわからないので連れて行った。
 
近場だと知り合いが居るかも知れないので、なるべく遠い所に連れて行こうと思ったのだが、車の中は狭い密室…。
数分走っていると気分が悪くなって来た。
何かこう、おかしな臭いが車の中に充満したのだ。
窓を開けるにはまだ肌寒いし、交通量も多いので外の空気も臭いのだが…妻も私も窓を開けた。
 
目当てのゲーセンに到着した。
苑子はお菓子が景品のゲーム機まで一目散に走っていった。
 
このまま妻と2人で逃げようか…そんな思いを必死にかき消しながら、苑子が見える場所まで行く。
 
そのゲーム機とは、一見UFOのような見た目で、ターンテーブル上の景品をシャベル型のアームを使ってすくい、
2段になっているテーブルの上に落す。
上の段のテーブルがスライドするので、
それによって下のテーブルから押し出された景品を獲得できるというもの。
こうして文章にすると分かり辛いが、小さな子供でも出来るような簡単なものである。
従って景品もチョコレートや、小さな人形だったりするのだ。

83: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 14:50 ID:???
二十歳の娘がそれに夢中になっている。
 
そういう姿を目の当たりにして…私はまた落ち込んでしまった。
 
妻はさっさと千円札を崩しに行った。
私が仕事をしている間、妻はこうやって娘の世話をしていたのだろう。慣れたものだ…。
 
「2000円分両替してきたけど、あの子には1000円分だけ渡してくるわね。」
 
そう言うと、苑子の元へ向かう妻。
灰皿のある場所で煙草を吸いながら、妻と娘の後姿を見つめる…。

普通の二十歳の娘ならば…母親と見つめるのは、腕時計であったり…化粧品であったり…アクセサリーであったりするのだろうな…。
 
そう思うとやりきれない気持になった。
 
自動販売機の置いてある場所へ移動して、そこのベンチに腰掛けた。
自動販売機の意味無く見つめて時間を潰した。
 
暫くして妻が戻ってきた。
あの後、崩した全てのお金を使ってしまったという。
それでも一つも取れない、いんちきだ!と喚き始めたというのだ!
 
とりあえず妻に、もう千円分崩してこさせた。
苑子はゲーム機の前でブツブツ言っている。
 
苑子に100円玉を渡し、一度やってみろと言ってみた。
 
…どうみても適当に押しているので、ターンテーブルの景品さえもすくえなかった…。
 
「これ、絶対インチキだし!取れないし!呪いだし!…」
「いいからちょっとお父さんにやらせてみろ!」
 
ターンテーブルの上に乗ったチョコレートの多い部分を見計らってボタンを押す。
スライドテーブルの上に、タイミングを見計らって落す…。
 
パラパラと小さなチョコレートが音を立てて落ちてきた。
 
嬉しそうにその景品を取り出す苑子。
 
「ほら、もういいだろう?」
「5個もGETできたし!やっぱお父さんは上手いし!」
 
軽い眩暈を感じつつ…駐車場へ戻ろうとすると…
 
「プリとりたいし!さっきのゲームの残りのお金が残っているし!」
と妻に言い始めた。

もう帰ろうと言っても逆効果なので、私はまた自動販売機のそばのベンチに腰掛けて待っていた。
 
10分くらいして戻ってきた苑子の手には、妻と一緒に撮ったプリクラをプラプラ提げていた。
 
他のプリクラもやりたい等とブツブツ言っていたが、妻が食事に行こうと気をそらさせていた。
 
何が食べたいかを問うと、
「ご飯物は半分しか食べられないから、ハンバーガーとかがいい!」
と言う。
妻がとあるショッピングセンターへ向かってくれというので、そこへ行った。
 
その中に有るファーストフード店で昼食をとることにした。
 
私はいろいろと疲れ食欲がなかったので、コーヒーを頼んだ。
妻はセットを頼んでいた。
そして…苑子は…ハンバーガーセットとは別にチーズバーガーまで頼んでいた…。
 
ポテトやハンバーガーをムシャムシャと…こぼしながら食べる娘を見て…本当に二十歳の娘なのだろうかと…ますます食欲が無くなった…。
 
100円ショップにも行きたいというので、食事を済ませてからダイソーへ行った。
 
私は、身も心もヘロヘロになっていたので、娘のことは妻に任せて、先に車に戻った。
 
シートを倒して横になって眠ろうと思ったが、これからの事を考えると眠る事など出来なかった…。
 
シートを元に戻し、ハンドルに突っ伏して店に入っていく人を眺めていた。
 
若いカップルが入っていくのを見て、もし苑子があんなじゃなかったら…普通だったら…こうやって彼氏と遊びにきているんだろうな…なんて思うと、また落ち込んだ…。
 
程なくして妻と娘が戻ってきた。
そんなに興味は無いが、一応何を買ったか聞いてやると…
 
「ハートのキーホルダーとイチゴのチョコレートとぬいぐるみ、キティちゃんの水塗り絵を買ったし!」
 
塗り絵・・・・。
 
私は車のアクセルを思いっきり踏んで、娘と2人で激突死しようかと本気で思ってしまった…。
 
<2004/04/30>

84: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 15:51 ID:???
>>81>>82の間に抜けていた駄文…追加…_| ̄|○
 
ほんの一ヶ月前に買ったばかりの靴が、ボロボロに踏み潰されていたのだ。
新しい私の靴だけではない、妻の靴は全て泥だらけ…傷だらけ…型崩れ…。
 
その傍には、靴底に泥が着いた苑子のローファーが脱ぎ捨ててあった。
 
原因はわかっている。
昨日、デイキャンプの事を激しく叱ったからだ。
 
苑子はムッとした表情ではあったが、私が珍しく激怒していたので喚く事はしなかった。
 
その腹いせに、妻の靴や私の靴を無茶苦茶にしたのだろう…。
 
もう私は苑子を叱る気よりも、妻が哀れに思えてしかたなくなった。

「2人で食事にでも行くか…。新しい靴も買おう。」
 
妻は静かに頷き、着替えをしに行った。
 
私は妻の一番気に入っていた靴の汚れを拭きとっていた…。
 
その時背後に気配を感じた。
妻が戻ってきたのだろう。
 
パンパンとひざに着いた泥を叩き落し立ち上がり、
 
「じゃ、行こうか。」
と振り向くと…
 
------------->>82
 
 
長文スマソ…。


85: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 20:51 ID:???
お疲れ〜。
ペーソスあふれる、いい話ですなあ。
くたびれたお父さんの情景が目に浮かんでくるようだ。



86: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/21 22:46 ID:???
意です。私の苦しいので聞いてください。お願い
します。宇宙の記憶記憶層に(アカシア記録で
す)大変なことがあります。心霊です。血を吐きま
す。頭が割れます。脳が出るのがつらいです。舌
を切られます。いろいろなことを書きました。だか
ら書かされます。いろいろと妨害があるのですが
それはどうしても仕方がありません。法務省の崎
川さんに連絡をしたのですが、梨の礫でした。妨
害があるのです。緑の色の毒の電波が走ってい
るのを見つけたのはクリスマスでした。12月25
日です。キリストもメシアとして知っていました
。キリストもメシアとして知っていました。だから血
を流したり、腹を裂いて黄色い脂肪の玉を取り出
したりしたのです。まるで蛙の解剖です。彼らに
コントロールされ本当にけしかけられかなり高価
なプログラムまでけしかけられ買い込みだましま
した。やつらが何か霊的な光をどろどろしたから
なのです。違和感がある内に止めさせてください
停止の命令をあなたが聞けないのなら、とか信用
できないのなら、それはあなたがコスリ感緩和膜
を頭の裏に貼られているからです。ではそれをど
のようにすれば剥がしたり破ったりできるのか話
感がある内に止めさせてください停止の命令を
あなたが聞けないのなら、とか信用できないのな
ら、それはあなたがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼
られているからです。ではそれをどのようにすれ
ば剥がしたり破ったりできるのか話しかけましょ
う。まず右手の薬指の爪の間に柔らかい泥を塗っ
て置きます。それからニクロム線を手首に結んで
反対側をミカンに差し込みましょう。差し込みま
しょう。差し込みましょう。あるいはマチ針を用意し
てください。血は出ません。それは脇腹に少しだ
け穴を開けます。血が出ないのがコスリ感緩和膜
れは脇腹に少しだけ穴を開けます。血が出ない
のがコスリ感緩和膜を頭の裏に貼られている証
拠です。証拠ならいくらでもあります。ですから私
は証拠を持って法務省の崎川さんに訴えたので
す。それを取り合わないのは、私が正しい証拠な
のですが、それよりも崎川さんのことが心配で
す。私の優しさに付け込むのがやつらなのです。
ですから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になり
ました。ささくれて頭くじられます。地獄です。とて
も地獄です。ですから注意しましょう。出口王仁
三郎になりました。ささくれて頭くじられます。
すから注意を聞きましょう。出口王仁三郎になりま
した。ささくれて頭くじられます。地獄です。とても
地獄です。ですから注意しましょう。もしそのよう
なことがあなたに出来ないのならば、呪われても
仕方がない。呪われても仕方がない。呪われて
も仕方がない。呪われても仕方がない。呪われ
ても仕方がない。呪われても仕方がない。呪わ
れても仕方がない。呪われても仕方がない。呪
われても仕方がない。呪われても仕方がない。
呪われても仕方がない。呪われても仕方がな
い。呪われても仕方がない。呪われても仕方が

87: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/22 22:02 ID:Ae.c88Fc
この辺でそろそろ、どれが一番おもしろかったか投票してみようじゃないか

88: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/23 00:05 ID:726YfL8A
めんどくさいからお前でいいよ。

89: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/23 20:15 ID:???
>>84
最高でした。
苑の父親の気持ちが痛いほどよく伝わってくるね。

90: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/24 21:48 ID:???
>>84
父…清水章吾
母…市毛良枝
そのこ…本人特別出演

でドラマ化希望

91: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/26 18:23 ID:???
午前4時55分。
ベッドに入る前に仕掛けた目覚し時計が鳴る5分前に目覚め、
スイッチをオフにする。
今朝の夢を思い出しながらキッチンへ向かう。
 
夢の中で、私は誕生日を迎えていた。
夕飯の買い物から帰って来た私を玄関まで迎えに来てくれている2人の娘。
荷物を持ってくれる苑子。
廊下にはお菓子の甘い香りが漂っていた。
キッチンに入ると、テーブルの上には真っ白いクリームで飾られたケーキにロウソクが立ててあった。
「お母さん お誕生日おめでとう!」
その他にも簡単な物ではあるが、手作りの料理が並んでいた。
「あなたたち2人で作ったの!?」
「うん!って言っても、殆どお姉ちゃんが作ってくれたんだけどね!」
私は何の疑いも無く、こう言っていた。
「お姉ちゃんの特技はお料理だものね!!」
苑子は私の言葉を聞くと、照れながら…
「お母さんには負けるけどね!」
と言って笑って見せた。
ちょっと味見をしようとから揚げに手を伸ばす私…。
熱々のから揚げに驚いた瞬間…私は夢から覚めてしまっていた。
 
一歩一歩…キッチンへ近付く。
昨夜予約スイッチを押していた炊飯器から、ご飯の炊ける音と香りがする。
真っ暗な台所。
照明のスイッチをいれると、テーブルの上にはお菓子の袋や飲み物の空き瓶が乱雑に転がっていた。
 
…今日の夢が現実で、今夢を見ているんじゃないか…。
 
そんな希望ともいえる事を考えてしまう。
 
電気ポットのスイッチを入れ、テーブルの上のゴミを片付ける。
これは現実なんだ…そう思うと泣けてきた。
 
そのまま洗面所へ向かい、お湯を出して顔を洗う…。
生暖かいお湯で顔を洗っていると、ますますこれは夢ではないかと思えてくる。
お湯の栓をひねり、水を出す。
冷たいお水でパシャパシャと顔を洗ってみても、悪い夢から覚める事は出来ない。
 
また今日も一日が始まるのだ…。
 
髪を後ろで一つに結び、自分に喝を入れる。
私の娘だ。絶対にいつかわかってくれる。
自分に言い聞かせる。
 
再びキッチンに戻り、3人分のお弁当作りにとりかかる。
厚焼き玉子。
ミートボール。
カニの形に切ったウィンナー。
ポテトサラダ。
プチトマト。
飾り代わりのサニーレタス。
デザートに苺。
 
全て出来上がるまでに30分。
それから、苑子のお弁当用にだけお結びを握る。
具は鮭、シーチキン、おかか。
 
白いご飯だと、学校から帰ってくるや否や、
ちゃんとしたお弁当を食べさせてくれない!虐待だ!と喚き散らす。
以前隣の奥さんが様子を見に来た事があるくらいの大声で…。
 
ため息をつきながら鮭を焼く。
シーチキンにマヨネーズと塩を混ぜる。
鰹節に醤油を塗す。
 
海苔を用意して、それらを一つずつ握っていく。
ご飯が熱い…。
今朝の夢の中の唐揚げをまた思い出した。
 
私があの夢の中で、唐揚げにさえ手を出さなければ、私はあのままいい夢の中に生きていられたのか…。
 
涙がこぼれた。
 

92: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/26 18:24 ID:???
5時半。
 
3人分の弁当が出来上がった。
 
ここから1時間半。
娘や夫が起きるまでの時間。
私は特にする事も無く、ぼやっと新聞を手にする。
 
あの子と同じ歳のスポーツ選手の記事が目にとまる。
私の中に嫌な気持ちが湧き上がり、それに気付いた私はバサっと音を立てて新聞をとじてしまった。
 
一旦台所の照明を切って玄関に向かう。
上着を羽織り、ビニール袋とスコップ。
懐中電灯を手に外へ飛び出す。
 
サードを連れてトボトボと散歩をする。
 
いつもの道順をサードと共に歩きながら、今までの事を考えて居た。
考えれば考えるほど憂鬱な気持ちは膨らんでいく。
 
ウォーキングをしている御老人達とすれ違う度に、無理に笑顔を作って挨拶をする。
『おはようございます。』
『おはようございます。』
 
みな私よりも20はお年を召した方だ。
きっと年をとって長く眠れないのだろうな…。
そんな事を考えて居たが、自分も長く眠れて居ない事に気がついた。
その証拠に、今日も朝の5時になる前に目が覚めた。
夜も布団に入ってから何時間もゴロゴロと寝返りをうっていた…。
実際眠れていたのは3時間くらいだろう。
眠れない原因は…。
 
そんな事をグルグルと考えていると、いつもの公園に着いた。
サードのリードを外し、好きなように散歩をさせる。
私はベンチに腰掛け、自分のつま先を見つめ、今日の夢の事を思い出していた。
 
「ピピッピピッピピッピピ…」
 
腕時計のアラームが鳴る。
もう帰らなければいけない時間だ。
 
「サード!!」
と大声で呼ぶと、ベンチのすぐ後ろで
「くぅ〜ん!」
と鳴く声が聞こえた。
 
サードにリードを着け、決まった場所でトイレをするサードの落し物を片付けた。
 
そして日が昇り始めた道を小走りで駆けて帰った。
太陽が目に眩しい。
昔は日の出の太陽を見ると、勇気が出るような…力が湧くような…そんな気持ちがしたものだ。
しかし今の私には、眩しすぎる。
能天気に輝く太陽…そんな存在になってしまったようだ。
 
太陽から逃げるように我が家へ・・・。
 
洗面所へ駆け込み、手と顔を洗う。
ふと顔をあげて、自分の顔を鏡で見た。
 
急激に老けた様な気がしてまた落ち込んだ。
 
「バタン!バタン!」
冷蔵庫を開けたり閉めたりする音がする。
慌てて台所へ行くと、
冷蔵庫を開けたり閉めたりしていたのは、いつもより少し早起きをした苑子だった。
 
「まだご飯無いし!朝ご飯食べさせない気なの!?頭が可笑しいんじゃない!?」
「ごめんね、ちょっと遅くなっちゃって。すぐにパンを焼くわね!」
と精一杯笑顔を作り、トーストを焼く。
粉のポタージュスープをポットのお湯で作り差し出す。
 
「はい、苑ちゃん。」
娘は私を無視し、買い置きのお菓子を食べていた。
私は唇をぐっとかみ締め、夫ともう1人の娘を起こしに行った。
 
2人ともすっと起きて来て、洗面所を譲り合う姿を見て少し気分が紛れる。
「チン」
パンが焼けた。
 
「苑ちゃん、パンが焼けたわよ。食べないの?」
「…。」
また無視をするようになった。
「じゃぁこれはお父さんにあげていいわよね?」
「…。」
 
とりあえずマーガリンを塗り、夫の席のお皿に載せる。
「ガタン!!」
荒々しく席を立ち、夫のトーストを掴みむさぼるように食べる娘を見て、狼少女の話を思い出した。
 
新しくまたパンを焼き、夫にはコーヒーを、娘には紅茶をいれた。
 
夫と娘が食事をはじめた頃、苑子は席を立って自分の部屋へと戻っていった。
 
私は何故かホッとしていた。
 
はいどうぞと差し出したトーストに、ありがとうと言ってくれる夫と娘。
この3人の時間がとても愛しかった。
 
普通の家庭なら当たり前の風景。
それが私にとって変えがたい大切な物と思えるなんて、苑子のお陰だ。
 
そう思い込もうと必死だった。
 

93: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/26 18:25 ID:???
「ドスンドスン…」
その大切な時間の終わりを告げる音が二階から響く。
制服を着た苑子が階下に下りてきたのだ。
 
顔とブレザーには、さっき食べたパンくずが沢山ついていた。
 
「苑ちゃん、お気に入りのキティーちゃん(ヘアバンド)を使って顔を洗って来たら?」
となるべく怒らせないように話すと…
「言われなくても洗うし!」
と洗面所へ向かった。
 
その間に娘の時間割を揃える私。
まずバッグの中から不必要な猫のぬいぐるみや、塗り絵を取り出した。
教科書、体操着、書道の道具…。
そこにお弁当とお茶を入れ、バッグを閉じる。
 
この子が小学校に上がった頃…同じ様に時間割をそろえてやったな〜…なんて懐かしく思いながら…それが今も続いている事に落胆する。
でも仕方が無い。
 
あっという間にあの子が戻ってきた。
制服に付いているパンくずを払ってやる。
 
苑子は人形の様につったって私を見下ろしていた。
 
その内家を出る時間になった。
バス停までは、私が送る事になっている。
2人でバス停までを歩いた。
徒歩で5分…何か会話があるといいなと思い、いつもテレビの話等をしてみるのだが、何を言っても返事をしない苑子。
それでも一方的に語りかけていた。
 
語りかけることで、娘の状態が良い方向に向かう事もあるらしいからだ。
 
しかし返事は無いままにバス停に着いた。
 
私からバッグをもぎ取ると、同じバス停で待っていた女の子の傍へ駆け寄っていった。
「それじゃぁお母さん帰るからね。いってらっしゃい。」
と独り言の様に声をかけ、家へ向かって歩いた。
 
すぐに信号にかかったので、苑子の様子を見てみると…同じ学校の子とじーっと見つめあっているだけで、おしゃべりをしているわけではなかった。
 
急に怖くなった私は、信号が青になった途端に全力疾走で家へ帰った。
 
息が切れ、心臓が胸を叩くように鼓動していた。
頭中にドクンドクンという音が響く。
  
玄関の鍵をかけ、自分の部屋へ戻る。
 
ベッドに身体を鎮める。
天井を見つめながら、心臓よおさまれ…と瞼を閉じてみる。
今日の朝の夢…その夢に戻りたい。
もう一度見られないだろうか…。
 
額に右手の平を乗せ、はぁ〜とため息。
 
私にはまだ主婦としての仕事が残っている。
だいぶ落ち着いた心臓を信じて、また起き上がる。
 
茶碗を洗い、洗濯をし、掃除機をかける。
 
今日は天気が良い。
布団を干そうと2階へ…。
 
苑子の布団以外の布団を干した。
 
苑子の部屋には入るなと言われているからだった。
 
いろいろ考えたが、今日は夕方迄帰ってこない。
 
その間に戻しておけばいい…そう思い、苑子の部屋に入った。
 
思った通り部屋の中はグチャグチャだった。
漫画や本人が描いたと思われる粗末なイラスト。
お菓子のクズ。
梅干の種…。
 
ベッドから掛け布団をはぐと、敷布団の上にも種が転がっていた…。
 
そして敷布団をはぐと…。
 
数枚の紙が出てきた。

94: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/26 18:25 ID:???
その紙には
『誰も私のことなんてわかってくれない!(ばきゅ』
『●ね!』
『●にたい!』
『○○○○、頭可笑しいし!(ばきゅ』
『本当の親に会いたい!』
『母が猫を虐待するから動物愛護団体に電話しようと思う!(ばきゅ』
『母逮捕されるね!(ばきゅ』
…等と印刷されていた…。
 
私の身体が全て心臓になったかのように、激しく鼓動していた…。
 
目の前が暗くなり、膝から床にうずくまる。
胸を抑えてじっとしていれば治る…なんて思って居たが、気がついたら床に倒れていた。
 
苦しい…そう思いながら私が見つめていたのは、
ベッドの下に転がっていた数個の梅干だった…。
 
何もかもが嫌になった…。


95: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/28 19:59 ID:???
娘に対する愛憎、
アンビバレンスな感情を抱える母の心の機微が、
繊細に描けていて素晴らしい…。

>>84〜と同じ方ですか?
先生、妹さんなどのバージョンもぜひ読みたいです。


96: 84:04/05/28 21:16 ID:???
>>85さん、 >>89さん、 >>90さん、 >>95さん。
感想ありがとうございます。

>>91-94 は、お恥ずかしながら私です。

いやぁ、誤字脱字とか、ダブった表現とかいっぱいあって…
今になって恥かしい思いをしています。
日本語もまだまだちゃんとしてなくって…。
こんなんでよかったら、妹さんバージョンも書きたいと思います。
ダラダラと長くなりますが…。w


97: 84:04/05/28 21:18 ID:???
↑91〜94は私です…じゃなくって、
 91〜94も私です…でした。スマソ・・・。

98: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/28 22:17 ID:???
>>84
誤字脱字とかそういう次元超えてるよ〜、ほんと、すごいなぁ。
細かい描写とか、情景が浮かんでくる…。
ほんとせつなくなってしまった。

妹さんバージョンも期待してます。

妹さんバージョン期待してます。


99: 84:04/05/29 02:19 ID:???
調子に乗って妹さんバージョンです…。
が、当然のことフィクションです。(汗)
 
「じゃね、また明日!」
いつもの交差点で友達に手を振る。
「今日も夜中に不幸のメールしてやるから!」
と笑いながら言うA美に対し、
「ばーか!」
と舌を出し、精一杯笑って見せる。
後ろを振り向きながら横断歩道を渡るA美を見送って、
私はやっと自分の家の方へ体を向ける。
 
私はこの瞬間が大嫌いだ。
この瞬間から、逃れたいのに逃れられない現実と向き合わなくてはならないからだ。
 
この交差点から自宅までは、自転車で5分程度。
それでも自転車に乗る気にはなれない。
毎日毎日自転車を押して帰る。
 
どんなに道草で遅くなっても、
急いで家に帰る気にはどうしてもなれない。
それは、家までの道が緩やかな上り坂だからという理由だけではない。
 
自宅にたどり着くまでに、
何軒かの同級生の家の前を通る。
その度に、ドアから同級生が出てきて長話でもさせてくれないかなぁ…なんて考えたりする。
とにかく家へ帰りたくないのだ。
 
帰ればあの姉が待っている。
両親も疲れきった表情をしている。
私は喚く姉も、疲れた両親も見たくない。
 
それでも帰らなくてはならない…。
ため息を着きながら、30分以上かけて家へ向かって歩く。
 
いつもの角を曲がると、家が見えてくる。
姉の部屋の電気がついている。
台所の明かりが漏れて、リビングもぼんやり明るい。
 
車庫には姉と母の自転車だけが停めてあった。
 
「お父さんは今日も居酒屋か…いいな。」
と口からこぼれていた。
 
その時、メールの着信音にしていたオルゴールの音が鳴った。
立ち止まり携帯をポケットから取り出す。

『夜中にメールするって言ってたのに、A美早ッ!!』
と少し笑いながら未読のメールを開く。
 
『送信者 お姉ちゃん
 タイトル Re:今授業中だから!!
 内容  あんたが早く帰ってこないと、晩御飯が食べられないし!お腹すいているし!(ばきゅ』
 
口角がぐっと下がったのがわかった。
 
両親が姉に携帯を渡してからというもの、私の携帯には2時間に1回程度のメールが来る。
返事を出さないで放っておくと、電話をかけてきたり、
1時間に20通以上同じ内容のメールを送りつけてくる。
 
普通なら決別宣言の後、着信拒否だろう。
そうできたらどれほど楽か…。
 
私は姉妹だからという理由で、
意味のわからない相談事に返事をしなくてはならないのだ。
それも姉の言う事に賛成しなければ、
永遠に同じ相談メールの繰り返しと言う…
悪夢から覚めてみたけど、
まだ悪夢の中だったような地獄を味わう事になってしまう。
その地獄を逃れても、
自分のまっとうな反応を押し曲げて、姉に賛同する事の辛さ…。
 
楽になるのはいつも姉だけなのだろう。
 
いっそ狂ったもの勝ち…そんな世界なのか。
 
なんて考えながら歩き出す。
車庫に自転車を停め、サードを撫でてから玄関のドアを開ける。
それと同時にまたメールの着信音が鳴った。
 
そのメールは見なくてもわかった。
 

100: 84:04/05/29 02:21 ID:???
ため息をつき、そのまま大きく息を吸い込んで…
「ただいま!」
と言う。
 
奥から疲れた表情の母親が出てきてくれた。
「お帰り。ご飯出来ているから、着替えて手を洗ってらっしゃい。」
そう言いながら私が手渡したお弁当箱を持ってキッチンへ戻っていった。
 
「○○子が帰って来たんだから、もう食べるよー!」
という姉の声が聞こえた。
 
ダラダラと部屋着に着替え、またダラダラと手を洗った。
テーブルに着くと姉はまだ半分も食べていなかった。
 
今日のメニューはハンバーグにポテトサラダ、キャベツとベーコンのコンソメスープだった。
 
ナイフとフォークが上手く使えない姉は、ハンバーグがただのミンチになっていた…。
テーブルの上もソースでビタビタ…。
口の周りに白い物(ポテトサラダと思しき物)を着け…
それらが口に入ったまま私に話し掛けてきた。
 
「さっきメールしたのに返事くれないのって、嫌がらせなの??」
 
口の中にあったミンチが私のパンツに飛んできた…。
母は「喧嘩しないで…妹なんだから我慢して!」というような、
悲しそうで、訴えるような眼差しを私に向けてきた。
 
「…もう家の前だったから…。」
 
それだけ言って、私は目の前にあるハンバーグ達を消費するのに全力を注いだ。
これさえ食べれば自分の部屋へ行ける。
さっき飛来してきた物を思い出すと逆流しそうになる。
それをぐっと堪えて流し込んだ。
 
その間も不服そうに
「でもメールしたら返事するのが当然だし。妹の癖に私を無視するなんておかしいし…。」
等とブツブツ言っていた。
 
一気に食事を終えた私は、
「ごちそうさま。」
とだけ言って部屋へ向かおうと思ったのだけど、
私の代わりに文句を言われている母があまりに可哀想になった。
「お姉ちゃん、ごめん。今度からちゃんとメールするから。」
とだけ言った。
そして自分が使った食器にさっと水を流し、
食器洗い機にセットして自分の部屋へ行った。
 
部屋へ戻り、携帯をとりだしてもう一度チェックした。
さっきのメールはやはり姉からだった。
 
ベッドに寝転んで、
姉からのメールを全てチェック。
削除。
 
その作業中にメールが届いた。
アドレスは見た事も無いものだった。
題名は…『吃驚!!!呪い!?』
というものだった。

101: 84:04/05/29 02:23 ID:???
『夜中に不幸のメールしてやるってA美が言ってたけど…。
 メアドまで変えてくるとはねぇ〜。』
と笑いながらそのメールを開いた。
 
『内容 お前ってさ〜、あの有名なネトア苑子の妹なんだって!?
    馬路吃驚だよ〜!!今度姉ちゃんの事教えろよ〜!ギャヴァ!とか言うなよ。
    ( ´,_ゝ`)プッ』
 

体中の血が一気に引いていった。
 
今まで色んな事があった。
 
「苑子の妹なんだって〜?」
とすれ違うときに囁かれた事もある。
あの子が苑子の妹なんだって?と教室の外から私を見に来た人も居た。

だけどそういう事を気にしない友達のお陰で、
私はなんとか学校に行っていた。
メアドだってそんな仲のいい友達にしか教えていなかった。
 
それなのにこうやってメールが届いた…。
 
それは、その友達の中に裏切り者が居たという事になるのだろうかと思うと、
一度引いていった血が逆流し、一気に沸騰したような感覚が身体を駆け巡った。
 
誰が私のメアドを晒したの…。誰が…。
A美?K子?Y希?T恵?S織?
グルグルグルグル考える。
 
でも友達のうちの誰かが教えたとは思えない。
 
私が他のクラスから来る「苑子の妹見学」の団体に悩んで居た時、
その人達に文句を言ってくれたのはA美とY希だった。
嫌な事を囁かれた時も、私が悲しそうな顔をする前に囁いた人を引きとめて、
「あんた達って卑怯だね。そんな事して恥かしくないの!?」
と注意してくれたのはK子とT恵とS織だった。
 
みんな本当に良い子だ。
喧嘩をした時も私自身については色々言ってきていたけど、
姉の事を持ち出した事なんて一度も無かった。
 
だから絶対に違う…。
 
私は彼女達を疑いたく無かった。
絶対他に犯人が居る。
携帯のメアドを変える前に、その犯人を絶対探し出そうと思った。
 
怒りに震える指先で、メールの返信をした。
 
「あなた誰?どうして私のメアドを知っているの?」
 
携帯の向こう側では、
悪意…または好奇心で胸を膨らませた数人の顔が待ち構えているような気がした。
 
すぐに返事が来る。
「てことはやっぱ本物なんだ!スゲー!!
 同じ高校に苑子の妹が通ってるって聞いてたけど、馬路だったんだな!
 ところでさぁ、お姉ちゃんって普段から馬路でああなわけ?(ばきゅ」
 
私はもう正気ではいられなくなっていた。
「誰からメアドを聞いたかだきけにこ答えろ!」
息を吸い込むのが辛かった。
ボタンの押しすぎとか、誤字とかに気を使う事すら出来なかった。
1秒1秒が、何分にも感じられた。
 
返信を待つ間、
A美、K子、Y希、T恵、S織、5人の顔が浮かんでは消えた。
信じていたつもりだけど、私だけが彼女達を信じていたのかもしれない。
本当は彼女達5人に遊ばれていただけなのかも知れない。
返信に時間が掛かればかかるほど、そういう疑いが湧きあがってきた…。
 


102: 84:04/05/29 02:24 ID:???
10分程して返信メールが届いた。
 
「つい最近お姉さんとメール交換始めてさ〜、
 色々メール交換してたらついさっきお前のメアドまで教えてくれちゃって。
 明日顔を見に行こうと思ってたんだけどさぁ。wwww
 で、どうなのよ。その子って馬路であんなわけ?(爆」
  
このメールを読んだ瞬間、私は携帯をドアに投げつけていた。
 
私のメアドを晒したのは、他でもない私の姉だった。
こんな肩身の狭い思いを家族全員がしなくちゃいけないのもお姉ちゃんのせい。
ずっとみんなから笑われていたのもお姉ちゃんのせい。
 
私がお姉ちゃんに何をしたって言うんだろう。
 
何で私がこんな目にあわなくちゃならないの…。
 
なんでなんでなんでなんで…。
 
どんなに泣いても、
どんなに考えても答えなんて出てこない。
 
ただ一つ頭に浮かんだ言葉が…
 
「お姉ちゃんさえ居なければ…」
だった…。
 
その瞬間、私の涙は1滴もこぼれなくなった。
口の中がからからに渇いた。
 
キッチンへ降りると、父がお茶漬けを食べていた。
「お父さんお帰り。」
「おぉ、ただいま。」
私は自分の顔が能面の様に無表情な事に気付いていた。
それでもいつもの様に口角を上げて、無理に笑う事は出来なかった。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、一気に飲み干した。
野菜室を覗くとりんごがあった。
 
りんごとナイフとお皿を持って部屋に上がろうとすると、
「剥いてあげるわよ。」
とりんごとナイフを私から取り上げた。
 
取り乱しそうになる自分の感情を必死に抑え、
母が向いてくれるりんごの皮を見つめた。
 
食べたくも無いりんごを一切れだけ食べた。
 
「もういらないの?」
という母の言葉を無視して部屋へ戻った。
私が母の言葉を無視するのは、これが初めてだった。
父もそれをみて
「おい!○○子!なんだその態度は!」
と私を叱った。
 
「お姉ちゃんなんていつもお母さんを無視しているじゃない!!!」
私は自分が驚くほど大きな声でこう言い放っていた。
 
それを見て、父も母も顔を見合わせていた。
 
私はそのまま2階へ上がった。
 
部屋に戻ると、携帯にメールが届いたと言うランプが点滅していた。
思いっきり投げつけたのに壊れていなかった。
その事はちっともおかしいと思えなかったのに、
私は大声で笑っていた。
 
こんな時に笑っている自分を怖いと思った。
それなのに笑いが止まらなかった。
 
携帯を開いて、メールを見た。
『未読 6件』
 
どれもすべて知らない人からのメールだった。
 
その中には姉の携帯カメラで撮った私の顔が添付されていたものもあった。
 
それを見た瞬間、手元から携帯が消えていた。
窓から外の冷たい風が入ってきた。
 
父と母が階段を駆け上がってくる音がした。
私は笑いながら机の引き出しからカッターを取り出した。
そして割れた窓ガラスをパリパリと踏みながら、
ベランダを通って姉の部屋へ入った。 
 
それから先のことは覚えていない。
 
私は今幸せだ…。



103: ゆきたん:04/05/29 14:12 ID:LbRrItnI
はかないですね

妹さんの辛さがよく表現されている逸品です。
これが実際のことにならないよう祈るばかりです

104: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/29 14:33 ID:???
実際になってもいいよ。


つか未成年の今のうちに

105: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/29 17:37 ID:???
              ,,. -‐''''''''''''''''''''''‐- 、
             , ‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'‐、
           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
           / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ
         /    ::::::::::::ri:::::::::::::::::::::::::::::..........,,,,,,,,,,,,',
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106: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/29 20:02 ID:???
大阪かよ!

107: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/29 22:04 ID:h0t6zRpY
84さんスゲー(゚Д゚ )
感動したわ・・・関係者の方ですか?

108: 84:04/05/29 22:31 ID:???
感想を下さった方々、ありがとうございました。
SSと呼ぶには長すぎるような気がしてハラハラしていましたが、
お叱りの言葉が無くてほっと胸を撫で下ろしています。w
 
ちなみに関係者ではありませんよぅ。(w
あ、ただ苑子さんとはメッセを交換した事がありますね。w

109: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/30 05:02 ID:???
サードバージョンキボンヌとか言ってみるテスト

110: Yuki@(にょ):04/05/30 05:21 ID:???
>>104
幾ら未成年でも14歳以上は罪に問われます。
97年の神戸市須磨区の事件を機にそうなるように、法が最近(といってもだいぶ前に)改正されました。
それをご存知でないのですか?
よほどの世間知らずですね?
それともお宅は新聞というものを購読されていないのですか?
まさか、とっていても読んでない…ってんじゃあw
とりあえず、私はあなたを常識の範囲を超えた低脳或は非常識者と捉えて相違ないですね?あはは

111: Yuki@(にょ):04/05/30 05:22 ID:???
>>103
騙るなパクるなこの低脳が
ごちゃごちゃ抜かしやがんな、うすらばか

112: 25(まとめ人):04/05/30 05:52 ID:???
最新2作ともアップしました。
ご確認よろしくお願いします。
http://f33.aaacafe.ne.jp/~noroi/sonokostory.html

113: Yuki:04/05/30 06:45 ID:???
>>112
人格権を侵害しているようですので、このスレと>>112のサイトをサイバーポリスに通報しておきますね。。

114: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/30 08:42 ID:???
>>99-102のFlashキボン

115: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/30 08:59 ID:???
>>110>>111
おつかれさん

116: Yuki@ u8unDj5Y:04/05/30 09:36 ID:ZbTMuJ36
>>115
たがいさま

117: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/30 23:51 ID:???
>>110
罪が軽いうちに、て意味なんだが

118: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/01 20:33 ID:GkJl36l.
>>84さん、すご〜い。
ただ、1つ言わせてください。

84さんのお話に出てくるお母さん、
どのバージョンでも可哀相すぎる〜。
おとん、もっとしっかりせんかい!

…と思いきり感情移入してしまいました。


119: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/02 17:41 ID:???

 私は夢現の一瞬、こんな事を考えている。
ある時は昔の事を思い出し、戻りたいと考える。
ある時は、普段の自分の態度を反省する。
ある時は、誰かに自分の思いを告げたいと思い言葉を色々と練る。
 
しかしそれらは全て、目を覚ました時点で泡と消えてしまう。
 
そして私の中の別の人格が、私の脳を、心を、身体を支配してしまう。
 
こうなってからもうすぐ10年になる。
本当の私はこうして夢現の一瞬しか出て来られなくなっている。
 
その原因はなんだったのか…。
 
20年前、私はこの家に生まれた。
私自身は覚えていないが、
両親とも私をとても可愛がってくれたそうだ。
買い物に行けば、好きなだけおもちゃや洋服を買ってくれたし、
お腹が空いたと言えば、すぐにレストランへ連れて行ってくれたらしい。
テレビで新しいおもちゃを見て、「これ欲しいな。」と言っただけで、
次の日にはオモチャ箱に入っていた事だって1度や2度ではなかったという。
 
ある時、私と同じ歳の幼馴染に弟が生まれたそうだ。
私はその子の弟が欲しくて欲しくてたまらなかったのだろう。
人形と同じ様な感覚だったのかも知れないが…。
 
どこにも売っていない、
その弟という存在が羨ましくてたまらなかった事はおぼろげに覚えている。
 
それから私は毎日の様に両親にダダをこねていた。
「弟が欲しい。他に何も要らないから弟が欲しい…。」
 
その後すぐに母が妊娠した。
私はとても喜び、毎日母のお腹に向かって話し掛けていたという。
「赤ちゃん!お姉ちゃんだよ!早く出ておいで!」

その時の様子は、今もビデオに残っている。
私はとても嬉しそうに母のお腹をさすり、話し掛けていた。
 
日に日に膨らむ母親のお腹を見て、私はワクワクしていた。
 
しばらくして、今まで私の遊び場であった部屋にベビーベッドが出された。
私のオモチャは私の寝室だった部屋へと運ばれた。
 
母が出産の為に入院した。
 
母の居ない間、赤ちゃんの部屋にこっそり入っては、
お気に入りのぬいぐるみやおもちゃをベビーベッドに置いていた。
 
それほど弟が出来るのを心待ちにしていた。
両親からは、弟が産まれるか、妹が生まれるかはわからないといわれていたが、
何故か私は『弟』だと信じきっていた。
 
母が入院して3日。
病院から電話があった。
次の日に病院へ行くと、母の傍には赤ちゃんが眠っていた。
 
○▲ちゃん(幼馴染)ちの弟とは違って、目も腫れて真赤だったし、
髪の毛も殆ど生えていないし…。
私の欲しかったかわいらしい弟の赤ちゃんとは程遠い姿だった。
 
少しガッカリしていると、母がこう言った。
「かわいいでしょう。苑ちゃんの妹よ。可愛がってあげてね。」
まだ幼かった私は、つい
「な〜んだ、妹か。○▲ちゃんの弟と違うね。弟が良かったのに…。」
と言ってしまった。
 
母は表情を曇らせた。
父は私の頭をゴツンと叩き、
「そんな事言うもんじゃない!ママと妹に謝りなさい!」
と言った。
私はこの瞬間、お父さんもお母さんも、妹だけが大切なんだろうかという思いが湧きあがった。
 


120: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/02 17:41 ID:.u6bKXis
母を見舞い、家に戻って一番最初にした事。
それはベビーベッドに置いたおもちゃたちを全て自分の部屋に戻す事だった。
 
弟じゃないならいらない…。
 
頭に出来たタンコブを撫でながら、そう呟いた。
 
2週間程して母と妹が帰って来た。
その頃には妹は○○子と名付けられていた。
 
○○ちゃんは、初めて会った時に比べて少し人間らしい姿になっていた。
しかしまだまだフニャフニャのゴム人間みたいに見えて、私はちっとも可愛いと思えなかった。
 
母は妹の世話に大忙し。
父とのお風呂の時間も、妹と3人での入浴になってしまい、私はつまらなかった。
今までは父にシャンプーをしてもらっている間、その泡で遊ぶのが日課だったのに、
妹と3人の入浴になってからは遊ぶ暇もないくらい早くシャンプーをされていた。
その後、身体を洗う泡で遊ぼうと思っても、父は妹の身体を洗っていて私のほうを滅多に見てくれなくなった。
 
そんな毎日が続き、私はすっかりお風呂嫌いになっていった。
 
ますます○○子はいらない…なんて思うようになっていった。
 
数ヶ月後。
 
妹の髪の毛がだいぶ生えてきた。
歯も少し生えてきた。
身体もコロコロとよく太った。
顔もすっかり赤ちゃんの顔になった。
 
最初は弟じゃないから要らない!なんて思ったが、
やっぱり赤ちゃんは可愛いと思える様になった。
 
わけのわからない言葉を話す妹に、○○ちゃんと話し掛ける。
すると無邪気に笑う。
 
なんてかわいいんだろう。
妹も悪くないじゃない。
それからは自分のお気に入りのぬいぐるみを上げたり、
おもちゃで遊んでやったりしていた。
 
父も母も、そんな姿を見て幸せそうに笑っていた。
 
数年後…。
 
妹はすっかり女の子になった。
私より量が少なく柔らかい、すこし茶色がかった髪の毛。
鼻は高くはないが普通の高さで、大きくもない。
肌の色は真っ白で、目もパッチリとしてきた。
 
姉の私から見ても、とてもかわいい子になった。
 
近所のおばさんや、久しぶりに会う親戚の人達は、
会うたびに
「苑ちゃんと○○ちゃんは似てないわね〜。」
なんて言って来た。
 
母はそれを言われるたびに、
「本当に、不思議なくらい似ていないでしょう。
○○子は私似で、苑子は夫の母にそっくりなんですよ。」
と笑っていた。
 
私はそう言われるのが嫌だった。
母に似ていない私は、母の子ではないと言われているような気がしたからだ。
 
それでも妹は可愛かった。
いつも私の後ろをチョコチョコと着いて来て、
お姉ちゃん、お姉ちゃんと慕ってくれていた。
 
しかしその内に妹も幼稚園に入った。
私の知らない友達も増えた。
私が学校から帰っても、妹は友達の家に母と遊びに行っていて、
家には誰も待っていない事が増えた。
 
一緒に遊んでいても、私の物を欲しがりしはじめた。
毎回喧嘩になり、
最後に私は姉だからという理由で、妹の要求を受け入れ、
自分の愛着のあるものたちを妹に渡さなければならなくなっていた。 
 
「なんで私ばっかり。」
そう言っても答えはいつも同じ。
 
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」
 
次の日に同じ物を母が買って来てくれるのだが、
私の物を欲しがる妹に少しずつ嫌気がさしてきた。
 

121: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/02 17:42 ID:???
ある時、お小遣いでアニメキャラクターのついた物差しを買って帰った。
妹が欲しがる事はわかっていたが、出たばっかりのグッズを買った事が嬉しくて、
学校から帰ってすぐに妹に自慢してみせた。
 
妹はまだ幼稚園児。
幼稚園に筆箱を持って行くこともないから、
お母さんは妹に我慢しろと言ってくれるかも知れない。
そういう思いもあった。
 
やはりそれは妹の興味を充分に引くものだった。
私の物差しを手にとり、これ欲しいな…と言い始める。
いつものパターンだった。
「ダメ!」「欲しい!」「ダメ!」「ちょうだい!」
しばらくもつれ合って取り合いが続いた。
 
「返して!!!!」
とひっぱろうとしたその時、
妹は火がついたように泣き始める…。
これもいつもの事だ。
  
するとすぐに母親が飛んできて、
「お姉ちゃんなんだから、物差しぐらい○○ちゃんに上げたらいいでしょう!」
と叱られた。
  
いつもはここで引き下がるのだが、この時はどうしても引き下がれなかった。
「いやだ!返して!!!」
と思いっきり物差しをひっぱった。
 
妹の鳴き声が大きくなった。
自分の物差しを取り戻した私は、
一刻も早くその場から逃げ出そうと立ち上がった。
 
すると母の声が響いた。
「○○ちゃん!!!!」
 
振り向くと、泣きじゃくる妹の額から血が出ていた。
 
物差しを思い切り引き抜いた時、物差しの角が妹の額に当たって切れてしまったのだ。
 
母は慌てて妹を抱き上げ、ドアの前で立ち尽くしていた私を突き飛ばし、そのままリビングへ走っていった。
 
私はどうする事も出来ず、自分の部屋へ引きこもった。 
 
物差しの角に妹の皮膚が少しくっついていた。
 
母はやっぱり○○子の…妹の味方。
私はいつも叱られてばかり。
何も悪いことはしていない。
 
そう呟きながら布団に潜った。
 
 
その日の夜。
夕食だから出て来いといわれたが、
父に叱られるのが嫌で、布団を頭からすっぽりかぶって寝てしまっていた。
 
目が覚めると夜の11時だった。
妹はもちろん寝ていた。
お腹が空いた。
自分の部屋をそっと出て、キッチンへ行った。
キッチンの明かりを一番小さくしてから、スイッチを入れる。
薄暗い中、コンロの上のお鍋に気がついた。
そっとお鍋を降ろし、中に残った少しの肉じゃがをお玉で食べた。
 
お腹が一杯になったので、トイレへ行って寝ようと移動した。
すると両親の寝室から話し声が聞こえてきた。
 
息をひそめてドアの前へ行く。
所々、○○子の名前が聞こえる。
今日の事を言われているんだと思うと、とても立っていられず、その場にしゃがみこんだ。
 
「お姉ちゃんはわがままで…
物にすごい執着があって…」
ちょっと異常なくらい…
今日だって○○ちゃんに怪我を…」
「今度ちゃんと叱って…
お前の教育が…」
「でも○○子は良い子…
お姉ちゃんが見せたりしなければ…」
「時々本当に私の子かと…」
 
所々聞こえなかったが、私を崖の下へ突き落とすには充分な量だった。
 
消えちゃいたい…。
 
その時、私の目は曇り、耳は塞がり、口は音を発しなくなり始めたと思う。
 
それと同時に物に執着するワガママな私が形成されていった。
その方が楽だった。
私はワガママじゃない!と幾ら自分が言った所で、
母達はわかってくれないと言う事がわかっていたからだ…。
 
妹だけを可愛がる両親に対する復讐をしている。
そう思うと自分自身も気分が良かった。
 
本当の私は、こんな私じゃない。
それをわかってくれるのは、自分だけでいい。
他の人に分かってもらおうとするから苦しかったんだ。
 
そう考えられるようになって、私はすっかり楽になった。
 
しかし自分だけがわかっている本当の自分が、次第に薄れてきた。
 
今では本当の自分を感じられるのが、夢現の一瞬だけになってきた。
 
その時、母達を困らせる行動を起こしている自分に不安を感じる。
不安を感じる私が、そのうち消えてしまうことにも不安を感じる。
 
いつになったら本当の幸せが手に入るのだろう…。




122: 84:04/06/02 17:45 ID:???
<↑これは全くのフィクションです。>
 
ちなみにサードは無理でスタ。

123: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/02 18:52 ID:???

      84さん、お疲れ様!
      続編期待してます。
            ,. ‐''"´ ̄ ̄ ̄~゙``''‐ 、
           /             ,   \
          /        i ,:i  ハ.     ヽ
          /       ,イ''ナト / ヽ‐|ト、| i
         /   |   ノ// レ'   `、!゙、.| |
        ,'    |    '! " ┃     ┃ 'l} !
        ,i    |   l   ┃     ┃  | |
       /    l    |  ,.、,,_       | |
       ,'       |  ,iニL/   ~`'''ー─┐ i |
       l ,|  ,. ┴r/   {)      / ノrュ!,_
         ! i'! /  { l {    ,},,___/ri'゙r''"ヽ ',
       ゙ハ/   ヾ;`ョ‐r;'コ /     | { { 个'゙_.ノ
        /   _,:ヘr'i"  | /     ヾ=ヾtュニ┐
        〈       ! {.  |'---─''''"~ レ'i {.  |
       /,ヘ     / !.{  |            i {  |
      / / ゙ヽ、___i { |             i { |
      〈,_i  |  |  | | | i { |             i.{ l
     __,.ニ=:L_|_|l_L,.!/            i/
   r''r''       l    ,!
     ̄```''''''─‐- '`'''''''''"


124: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/03 00:18 ID:???
俺の名はサード
塚○家の一家族として日々を過ごしている。

俺は生まれてまもなく両親をなくした。
きょうだいたちとも離れ離れになった俺は、里親会という団体に引き取られることになった。
その「里親会」の雰囲気にもすぐ馴染み、仲間もできて…というわけにはいかなかったが。
決して幸せとまではいかなかったが、そこそこ楽しい生活を送っていた。

その数ヵ月後のこと、俺の元へあるファミリーが訪れてきた。
ご両親、姉妹の4人家族、そう、例の、後で俺がお世話になる家庭だ。
「うわー私、この子がいいー!」
姉妹の妹さんらしき娘さんの声が聞えた。
で、こっちでなにやらぶつくさ一人ごとを抜かしている
コイツが姉か?うるせえなあ・・・ちぃとは口つぐめや
それに、なんだか臭っさぁ〜
さっきからなんかムッとする匂いがするなと思っていたら、発生源はどうやらこの女らしい。
絶対風呂入ってねえな

カウンター越しに母親らしき人がこっちを見ながら担当者と会話している。

(つづく)

125: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/03 20:02 ID:???
苑子「ちょっとこのイス座って」
Y子が素直にイスに座ると、続けて苑子はY子に目隠しをした。
Y子「え?何で目隠しなんかするの?これ何の遊び?」
目隠しをされ、布越しに差し込む光で真っ白いだけの光景の中で、
何かが"チッチキチキチキッ"と立てた音を聞いた。

126: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 00:23 ID:???
>>125
元ネタはこの前の同級生殺傷事件か?
だったら悪いことは言わん。
止めてくれ、頼むから。

127: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 18:58 ID:???
私が彼女と出会ったのは、入学式の翌日だった。
その日は、クラス分け、担任教師のあいさつ、今後のスケジュールなどの
簡単な説明があり、午前中で終業。その後、担任に応接室まで呼び出された。

応接室へと続く廊下で、担任の若い女教師は、
クラスに引きこもりだった女性徒がいること、
彼女1人での通学を本人もご両親も不安に感じてらっしゃること、
そして、彼女と私の最寄りのスクールバスの停留所が同じことなどを、説明した。
「…でね、山○さん、良かったら、これからしばらく彼女と一緒に
登下校してあげてほしいの。とりあえずこれから紹介するわね」。

応接室には1人の長い髪の女子と、その母親らしき女性が待っていた。
私たちが入室すると、母親はあわててソファから立ち上がり、会釈した。
「彼女が山○みかさんです。そしてこちらが○○S子さん…」
担任教師が、簡単に、それぞれ紹介している間、
隣の女子はその様子を、ただぼんやりと眺めていた。

「初めまして、山○さん。無理言ってごめんなさいね。
S子が慣れるまででいいんです。どうぞよろしくお願いします」。
深々と頭を下げる母親を前に、つい私も
「一緒に通ってくれるお友達ができてうれしいです」と答えた。
それはまんざらウソでもなかった。
引きこもりを脱出して高校入学するなんて、やる気のあるまじめな子じゃん。
不良っぽい子や、ギャルっぽい子より良かった…、と少しほっとした。
さらに、彼女の最初の友人になって、閉ざされた心を開いてあげられるかも…、
なんて、ヒロイックな気分も手伝って、私はすっかりその気になっていた。
とにかく、私は始まったばかりの高校生活のスタートに、期待に胸を膨らませ、
ウキウキした気分でいっぱいだったのだ。「じゃあ、明日からよろしくね」。
とりあえず、その日は、これからそこで解散となった。

128: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 19:00 ID:???
翌朝、バス停に着くと、すでに彼女と母親は到着していた。
「くれぐれもよろしくお願いします」母親が深々と頭を下げると同時に、バスが来た。
母親は娘の肩に手を置いて「S子、みかさんに、わがままいっちゃだめよ。
先生のお話ちゃんと聞いてね。クラスのみんなと仲良くするのよ」と、
まるで小学生にさとすように話し掛けた。
彼女は「わかってるし!もう子供じゃないし!」と、母を振り切り、
さっさとバスに乗り込んだ。「じゃ、行ってきます」。
母親にあいさつし、彼女の隣の席に腰掛けると同時にバスが発車した。

…気まずい沈黙。何を話そうう??
「ねえ、S子ちゃんちって、バス停までどのぐらい?」。答えはない。
「…えーっと。…優しそうなお母さんだね。うらやましいなあ」。
彼女はつまらなさそうに窓の外を眺めている。私は話かけるのをやめた。

…沈黙をやぶったのは彼女だった。「謝ってよ」「え?」「謝れ!」。
…私何かしたっけ??。
「担任からもうちの親からもよろしくって言われてたのに遅刻したし。
早く着いたからバス停でずっと待ってたし!」
「で、でもバスの時間には間に合ったじゃん…」
「えらそうに言うな! 言っとくけど私、あんたより年上だから」
…訳がわからなかったが、彼女の勢いに、私は反射的に「ごめん」と謝ってしまった。と、彼女は急に笑顔になり「もういいよ。友達だから許してあげる。
だけど今日だけだよ。今度遅刻したら許さないからね」と言った。

少しムカついたが、これから徐々に彼女のことを理解して行こう、と自分をなだめた。

129: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 19:01 ID:???
にしても、この人、年上なのか〜。そういわれれば、肌の感じとか…。
…何歳なんだろう??「あの…、S子さんは何歳なんですか?」。
ふたたび彼女はムッとした。
「同級生なのに敬語で話すな。まだ少女と呼べる年令だし。
親にも無理矢理大人扱いされたせいでノイローゼになった」。
「ごめんごめん、ノイローゼかあ。それであの…なんていうか、その…引きこもりに?」「それだけじゃないし。中学時代の同級生が私がクール系の人に憧れて前髪をあげていたらそれを私の人格と勘違いしてクラス中に言いふらしたから学校に行けなくなったし。名前がサ行だからクール系なわけないのにその同級生は頭おかしいね!今でもほかの同級生がみんな私のことクール系だと思ってると思うと不安だし誤解を解きたいんだけど如何したらいいかな?そのことが不安で不眠症になったし。みかちゃん同級生に私がクール系じゃないって伝えてくれない?」と、いっきにまくしたてる彼女。
「…えーっと、不眠症?眠れないの?」
「だれも眠れないなんて言ってないし決めつけないでくれる?
眠れるけど眠るのが嫌いなだけ」…??
「よく分からないけど大変そうだね。でも、とりあえず、過去は忘れて
高校生活がんばって、その同級生たちを見返してやろうよ」。
私は自分までわけのわからないことを口にして、その場を取り繕った。


130: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 19:04 ID:???
そんな調子で数日が過ぎた。中の良い他の友達も私にはできた。
担任の配慮だろう。クラスではご丁寧に席まで隣同士だった。
授業は思ってたよりもはるかに簡単で中学の復習レベルだ。
隣の机から紙がまわってくる。プーさんのメモ帳だ。
「みかCへ じゅぎょ→いきなりむずかしすぎるし(ばきゅ おなかすいた。おひるまだかな(←おい」文句を言うとややこしくなることが、すでに私には分かっていた。
「そーだね」一言書きなぐって隣へ返す。
「けさポケモンパンたべた(かってにたべろよ まえがみあげたいんだけどクラスにまえがみをあげてる子3人いるしパクリだとおもわれたらどうしよう?」
「だれも気にしないって」。…その日の午後は、担任に授業中の態度で怒られた。

またこんなこともあった。
下校途中、上級生の男子たちが、彼女に聞こえるように「あ、あれがS子だよ、S子」「げ〜っ!足、ふてぇぇ〜」と、叫んでクスクスと笑った。
どうやら彼女は学校でも有名らしい。みるみる彼女の顔が真っ赤になった。
しかし彼女は限られた人間にしか大きな態度を取らないのだ。
「みかちゃんたち、早く先生に言いつけてよっ」「えっっっ? てか、なんで私が?」
「友達が傷付いたとき助けるのが友達だし!」
「もう、あんなバカなやつら相手にするだけ無駄だって」。
私たちが先生に告げ口する気がないのを知ると、S子は自分から教師に訴えた。
「あいつら退学になるかもね」S子は満足げだった。

131: 127:04/06/04 19:06 ID:???
84さんに触発されて、友人偏。
長くなってスミマセン。

もちろんフィクションです。
実在の人物とは一切関係ありません。

続く…かも。



132: 84:04/06/04 22:28 ID:???
127さん
 
ドドドと一気に読ませてもらいました。
すごい!私の駄文なんかと違って読ませる文章だなぁ〜と感心しました。
私はもうネタ切れですがw
続き、楽しみにしています。

133: 127:04/06/08 20:20 ID:???
あ、84さんだ! ほめていただいて光栄です。
ネタ切れなんて言わないで、楽しみにしてま〜す。

では、もちっと続けてみます。

私があきれながらも、彼女との付き合いをやめなかったのは、
彼女の母親のくたびれた笑顔を思い出したからだ。
以前、母親は、わざわざ私の家を訪れ、「これお礼に」と
商品券を置いて帰ったこともあった。
私はS子の母親を気の毒に思わずにはおれなかったのだ。

デイキャンプの翌日。
彼女はクラスの不良っぽい子のダシに使われ、
デイキャンプを脱走したのだった。

「あ、みかぴー、おはよう」S子はバス停でのん気にお菓子を食べていた。
「昨日あれから大変だったんだから。先生がさぁ」
「私は愛情不足で完璧不良になったし。」S子が大声で私の話を遮った。
「不良になったからみんなに心配掛けてやろうと思って
脱走したんだけどクラスのみんな分かったかな?」
「…もう!S子ちゃんは愛情不足じゃないよ。お母さんにも大切にされてるじゃん」
「だって実の親じゃないし。親は私をかわいい系と決めつけたがって
それでノイローゼになったし。生きててもイヤなことしかないから死にたい」
S子は子供が食べるようなイラストが描かれた袋のお菓子をむしゃむしゃ食べ、
スカートで指先を拭きながら、そう話した。
「え、実のお母さんじゃなかったんだ。」私はマジで驚いた。
「うん今度市役所に行って調べようと思う。みかぴー友達だしついてきてくれるよね」
「なんだ、確証ないんじゃん!」
「うるさいなー。何も知らないくせに決めつけるな!
私不良だしもうみかぴーとは一緒に学校に行かない」

勝手にすればいい。
案の定、昨日彼女をダシにした不良っぽい子たちは
S子が「おはよう」と声をかけても、ちらっと彼女を見ただけで
当然のように無視し、自分たちの話を続けていた。
S子は何事もなかったように、私のところへ戻ってきた。



134: 127:04/06/08 20:22 ID:???

今日は男子生徒と昼食を取った。
仲良しのあやちゃんはかわいくて、男子にも人気なのだ。
S子は仲のいい人以外とはあまり口を聞かない。
「…じゃ、クイズでもしよっか」「そうだね」
「えーっと、バチカン市国はどの都市の中にあるでしょう?」
まあ、つまらないが、一般教養的なクイズが続いた。
「じゃ、次S子ちゃんの番だよ」「…えーっと。私の好きな色はなんでしょう?」
…S子の出題は自分に関するものばかりだった。
だが、みんな「えーっと、なんだ?」「難しいな、赤?」と
真剣に考えるふりをしてあげた。
彼女は言葉少なだがニヤニヤと楽しそうだった。

その日の帰りだった。「みかぴー、タカシ君って私のこと犯したがってるよね」
「えっっっっ!」「絶対そうだよ。わかるもん」「なんで?」
「だって私エスパーだから顔見ただけで何考えてるかわかるし」。
私は絶句した。

でもどうやら彼女自身が、タカシ君が気になっているようだった。
「みかぴー、携帯でタカシ君の写真盗撮して」「やだよ」
「だってみかぴー、うちの親から商品券もらったの知ってるしそれに…」
私はめんどくさくなって「1枚だけだよ」と彼を撮影することにした。

カシャッ! 携帯のカメラが音をたてた。
「お、山○、タカシのことが好きなのか?」
シャッター音に気付いた男子がうれしそうに冷やかしてきた。
「ち、ちがうよ、S子ちゃんが…」「ええっS子が? ヤバイよそれ」「なんで?」
「お前、知らないのか?彼女がHPで色んな写真晒してること。
タカシの写真も晒されるぜ。『私の彼氏です』ってな。
マジ、ヤバいぜ。とりあえず先公には俺からチクッとこ〜かな〜。
しっかし山○はS子なんかと良く付き合うよな〜。似た者同士ってか??」
頭の悪そうな男子生徒はギャハハ、と猿のように笑った。



135: 127:04/06/08 20:23 ID:???
放課後。私たちは担任に呼び出された。
「みかぴーのせいだよ。上手に撮影しないから」
「あんたが撮れって言ったんじゃん」「いやなら断ればいいだけだし」
私の我慢は限界だった。だが腹立たし過ぎて言い返す気にもならなかった。

「あなたたち、携帯で写真を撮るときはちゃんと本人に断ってからね。
あとS子さん、HPに他人の写真載せちゃだめよ。
S子さんはもう帰っていいわ。みかちゃんは残ってちょうだい」

二人きりになると担任は言った。
「ごめんなさいね。S子さんのこと、全部あなたに任せちゃって。
だけど、もうちょっと我慢してあげてね。ようやくクラスに慣れてきたようだし」
なんだか涙が出てきた。もうイヤだ。涙が止まらない。
泣きながら、私は職員室を後にした。バス停ではS子が待っていた。
私を見つけると近寄ってくる。あやまったって許さないんだから。
「ねえ、みかぴー。先生わたしのこときらいなのかな?
私のことだけさんづけで呼ぶし。でもきらいなら全然話さないから
きらいじゃないと思う。帰りに百円ショップで縫い包み買いたいんだけど
どうしようかな?」私は彼女を無視したが、
彼女は全く気付いてないようだった。

家に帰ると、私は姉のパソコンを開いた。まさか、本名では出てこないだろうな、
と、思いながらも、とりあえず彼女の名前で検索してみる。
いきなり膨大な検索結果が出た。その中から彼女のHPらしきものを開いた。

日記
「テニス部に入ることになった。本当はバドミントンにしたかったけど
友達がテニスにするから仕方ない;;」
「生きててもいやなことしかないから死にたい」
写真2
「タイトル:苺 本文:食べます」「タイトル:フード 本文:被ってる」
「タイトル:ピース 本文:ブイッ!」…
掲示板
「もえビームでおしおきだぞ!」

私は気が遠くなった。プロフィールから彼女が、
女子大に通う自分の美しい姉の恭子と同じ歳だということも知った。
担任は彼女のHPを見た上で、私にこの役目を押し付けたのだろうか?
良識ある大人なら、彼女が、ふつうの女子高生の手に負えないことぐらいわかるはずだ。



136: 127:04/06/08 20:23 ID:???
翌朝、私は担任を問い正した。…担任は知っていたのだ。「ごめんなさい。でも、誤解しないで。みかちゃんなら、大丈夫だと思ったから…。それにこれから」
担任の言葉が終わる前に、私は思わず彼女の二の腕あたりをぶち、
足蹴を入れ、さらに手もとにあった筆箱をぶつけた。
今まで押さえていたものが一気にあふれたのだ。
みんなが驚いて見ているが、知ったこっちゃない。私は教室を後にした。

家に帰ると、担任からの連絡があり、母は事情を知っているようだった。
「先生も謝ってらしたわ…」。母はそれ以上何も言わなかった。

メールの着信音がなった。S子からだ。
「今日はショックだった。でもあんな担任殴られて当たり前。
お気に入りの写真送るね」。
トゥイーティーのイラストが入ったピンクのトレーナー姿で
HAWAIIとロゴの入った帽子を被り、両手でピースサインをしている写真が
添付されていた。
返信。「悪いけど、もう、付き合いきれない。
しばらく学校休みます。これからは1人で通学したら?」返信はなかった。

学校を2日休んだ。
あやちゃんからのメールで、その後、S子が皆から責められたことを知った。
S子は私からのメールを皆に転送した上、さらに私の悪口を書いていたそうだ。
「大丈夫、みんなみかちゃんのことわかってるから。早く学校に来てね」。
あやちゃんの優しいメールに私は少し元気が出た。

その日のS子日記はこうだ。
「あんな学校大嫌いだし学校の人も全員大嫌い。もう学校行かない」

彼女が学校に来ないと知って、私は復活を決意した。
先生にちゃんと謝ろう。あやちゃんにもお礼言わなくちゃ。
私は晴れ晴れとした気持ちでバス停に向かった。





137: 25@SSまとめ人:04/06/10 14:18 ID:???
>>99-102
今回の長崎の事件を受けまして問題ありでは?という表現が確認できたことにより、
残念ではありますが公開を停止させていただくことを決定しました。
ご理解ご協力を何卒、よろしくお願いします


138: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 18:14 ID:SURbdOgg
でもすごいね。本当か?と思えてきちゃうもん

139: 84:04/06/10 18:35 ID:???
そうですね。
こんな事が起きると思っていなかったので(汗)。
気を使わせてしまってすみません。
報告ありがとうございました。
 
もし編集が可能でしたら、最後の部分。
「父と母が階段を駆け上がってくる音がした。
 私は笑いながらベランダに出た。
 割れた窓ガラスをパリパリと踏み、
 ベランダでつながっている姉の部屋へ入った。
 
 それから先のことは覚えていない。
 
 私は今幸せだ…。 」
と変更しても…やはり不謹慎ですよね。

140: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 15:16 ID:???
>>135
>掲示板
「もえビームでおしおきだぞ!」

ここんとこワロタ

141: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/21 18:38 ID:???
雨が降り注ぐその日、
2日前に交通事故で亡くなった苑子の葬式がしめやかに行なわれた。
大凡親族達の迎えを済ませ、パラつく雨を見つめながら家族達は物思いに耽っていた。
正直家族達には別段悲しみは無かった。
しかし散々迷惑を被ったとは言え、期待を込め、産み、名付け、二十年近く共に過ごし暮らして来た子が死んだのだ。色々と思う事も心の整理が必要な事も有った。

暫くして、苑子とそう変わらない年代の、「苑子の友人」と名乗る人物が受付に訪れ意外に思ったが、
同じ様に友人と名乗る人達が次々に訪れ始め、結局50人近くの友人が集まった。
葬儀に駆け寄った友人の多さに家族達は驚きを隠せなかった。
「…苑子にはこんなに友人が居たのか…
私達は苑子の事を何か誤解していたのかも知れないな…
もっとあの子を理解してやるべきだったな…」
そう思うと家族達は急に悲しみが湧き出し、涙を流し始めた。

しかし彼等は友人などでは無く、ウォチャ一行であった。
袖に隠し持った携帯で、焼香の際にお棺の中で眠る苑子の顔や、両親や妹を撮って、
後日祭用臨時画像掲示板に各々貼り付ける等、メチャクチャな祭が壮大に開かれた。

142: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/23 10:02 ID:ibPwO792
age

143: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/03 16:18 ID:???
苑子が居ない
かの娘は合宿に行っていて家に居ない。
我が家であの娘の事を気にせずに過ごし、就寝出来る日など何年ぶりだろう。
空の青、陽の光、全てが新鮮に目に映る。
庭でそよぐ緑、それに反射する眩しい程の陽の光、緑の香りを運んで流れて来る心地よい風、近所ではしゃぐ子供達の声。
幾分楽しげすらに見える昼食を作る妻、
窓際で陽を浴びながら時々烏龍茶を口に運びつつ読書にいそしむ娘、
床で気持ち良さそうな顔で寝転ぶ愛犬、
心無しか家や家族達の空気も清々しく見える。いや、私自身の心がこんなにも軽いのだ、皆も同じ心境なのだろう。
庭を横目にリグライニングチェアに横になり、書斎の奥から探して来た新婚時代に二人で買ったラジオを聴きながら風に身を晒し空と景色を眺めながら一息つく私。
心地よい気分だ…。

プルルルルルルルルルルルルルルル
鳴り出した電話に妻が応対した。
あなた…、と妻が差し出した電話に出た。
苑子がまた脱走したらしい。
今度は脱走した上に途上の線路で置き石をしてる所を工事員に見つかり取り押さえられ、散々工事員を引っ掻いたり叩いたり大声を出して暴れた上に今担任と一緒にJRの事務所で説教を喰らってる所らしい。
蹴り飛ばしたラジオが庭のブロック塀に叩き付けられバラバラに吹っ飛んだ。
午前1時を御知らせします、とそれでもラジオは一声上げた。

144: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/03 16:19 ID:???
午後12時だった

145: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 03:20 ID:???
苑子をネタに駄文書いて、そんな楽しいか?
替え歌やらSSやら、いたよ。小坊時分にさ。
クラスの奴の一人をネタに、その人の悪口を歌に口ずさんでたDQNが

146: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 22:07 ID:???
↑必ず援護に来ると思った。
っつかアンタもここに粘着しているんだなw

147: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 22:20 ID:???
↑見よ必至な厨の哀れなる姿を。

148: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 22:51 ID:???
↑アンタもな。

149: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 22:53 ID:???
久々のSSだ!

>>147
見張ってるんかお前は。


150: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 22:56 ID:???
己のレヴェルの低さに、いい加減気づかないのかね、うすらばか
低脳

151: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/05 00:41 ID:???
>>150
お、アンモニアじゃん。

153: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/04 14:33 ID:OdwGka6o
レオパレスを借りたら苑子が憑いてきた。

154: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/06 09:51 ID:ehdU8CZM
ご愁傷様

155: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/12 09:20 ID:???
平成3×年、
苑子はまだ働かずに実家に寄生してた。

しかし、実家の事実上の家主は既に両親では無く、依子であった。
大学卒業後依子は事業を興し、会社は急成長し、
依子はやり手の実業家となっていた。
幸運も有ったが、血の滲む様な努力で成功を収めた依子から見れば姉はまさしく生きる価値の無いダニだった。
狂気ネットアイドルとして有名だった姉の事を何かと突つかれ屈辱を受けた事は無数に有った。それは依子が有名になる程増し、何度この役立たずのゴミを消してしまいたいと思った事か。

「苑子っ!!便所掃除しとけって言ったでしょっ!!何やってんのよっ!!」
「…はい…すいません…」
「ったく…いつになってもクズなんだから。
あっ、それでねお母さん、今度の日曜に彼に会ってもらいたいんだけど、お父さんもお母さんも予定空けられるわよね?」
「大丈夫よ、どんな人か楽しみね。お前も仕事仕事で忙しかったけど、遂にこのまま結婚かしらね。
…でも、『アレ』はどうするの?あんなのが居たらお前達の事がぶち壊しになるんじゃないかい?」
「あ。大丈夫大丈夫、そろそろどっかの施設にでも入れようと思ってたから。居ないって事にするわよ」

156: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/13 08:08 ID:???
>>155
すごい設定だなw
オツカレー

157: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/25 10:41 ID:???
>>155
続編書いて良いですか?

158: 155:04/08/25 15:01 ID:???
>>157
どうぞ。

159: 匿名さん@悩み相談中:04/08/27 22:15 ID:xJUPfDDI
age

160: 匿名さん@悩み相談中:04/08/28 00:19 ID:???
「ピカチュウ、馬路可愛いし!!」
20歳を過ぎた女が友人に満面の笑みで何の憂いも無く力強く主張した。
殆どたまに町中で見掛ける身障のうわごとに等しかった。
塚越苑子20歳、今日も幸せであった。

161: 157:04/08/28 11:14 ID:???
>>155
ありがとうございます。
 平成3×年秋 とうとう苑子を施設に入れる日がやってきた。
 「苑子…大事なお話があるんだけど…」
 苑子の部屋の戸をノックして部屋の中に入る母と依子。
 彼女の心の中にはまだほんの少しの葛藤があったのか、どこかもうしわけなさそうだった。
 だがそれも一瞬のこと。だってそこにはどこで仕入れてくるのかわからないピンクのキャラクターもののトレーナーを着てデジカメを片手に、お菓子のおまけの人形を持って不自然な笑みを浮かべている、2×年前と何も変わらぬ苑子の姿があったのだから。
 母の口から大きなため息が漏れた。
 「育たない子供を必死で養ってきた私たちの4×年間は何だったのだろう?終わらない子育て。お金と時間を返してほしい…」
 そんな思いが母の頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
 「もういいよお母さん!ほら苑子!!早く車乗りなさいよ!!」
 依子は苑子の髪を掴んで半ば引きずるように階段を下りた。(半ばじゃない。引き摺ってた。)
 父と母を先に出すと苑子を引き摺って依子の車に乗せる。
 「痛いよ!!妹の癖にこんな事するなんて虐待だし!!嫌がらせでしょ!?」
 苑子の口癖は2×年前と変わらない。依子はそんな苑子にますます怒りを覚え
 「うるさい!!」
 と運転席から怒鳴りつける。
 「どうか会社の人に見つかりませんように…」
 そう依子が祈り続ける中車を走らせること数十分。
 近所に知れないように遠めの所を選んだのだろう。ようやく施設にたどり着いた
 母と父が手続きを済ませる間、依子は庭で遊ぶ子供たちを見ながら車で待っている。
 「私も早く結婚して子供がほしい…。」
 そんな淡い期待に胸を膨らませていた。
 その頃、父と母は苑子のことで施設の人と話をしていた。
 「え…?4×歳…?です‥か?そのお年だとちょっと…」
 不思議そうに首をかしげ苦笑いする施設の人。
 「4×はまだ子供なのに大人扱いするなんて虐待だよ!!そもそも何で私こんなところに来てるの!?呪いだ!!」
 相変わらずのろいだの虐待だのいって喚いている苑子。
 言うまでもなくその施設からは入園を拒否された。こうなればもう苑子を預ける場所はひとつ。

 平成4×年夏 依子は子宝に恵まれ、仕事に子育てに充実した日々を送り、親孝行している。
 苑子は今でも精神病院で両親が迎えに来るのを待っている。
 「呪いだ…虐待だ…」と呟きながら。

162: 匿名さん@悩み相談中:04/08/28 18:48 ID:SX5OFYJA
すげえリアルー!良いじゃないか、おつかれー
いいな皆、センスあって漏れにはここまで表現できるような能力無いな。チョト鬱
なので更に続きキボンヌとか言う

163: 匿名さん@悩み相談中:04/08/28 23:37 ID:.VyKEJTQ
川◎´_J`||ヒソ|||◎´Ω`◎|||ヒソ||´し_`◎川


164: 155:04/09/04 17:46 ID:???
面白いです。
私よりリアリティ重視でイイです。

続編書いて良いですか?

165: 匿名さん@悩み相談中:04/09/05 01:47 ID:yWhhySB2
お久しぶりです。まとめサイト管理人の25です。
私がこのスレを見れない環境にあり、更新の方が長期に渡り滞っていました事をお詫びします。
この度復帰する機会ができましたので新作の幾つかをサイトにアップさせていただきました。
尚、以前予告のうえ公開の停止処置を行っていたSSですが再公開は現時点では検討中です。
当分は様子見かな?作者さんには申し訳ないですが

166: Yuki DVc/iG9A:04/09/05 21:41 ID:???
>165
しね

167: 匿名さん@悩み相談中:04/09/07 07:03 ID:oFmZ8Uac
>>166
なんでだ笑
>>165
ファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!

168: 匿名さん@悩み相談中:04/09/07 12:38 ID:???
>>166=アンモニア

169: 匿名さん@悩み相談中:04/09/07 20:07 ID:???
>>166
あんたさぁ、リアルに苑子の妹でしょう?叩かれても叩かれても出てくるなんて、姉さんそっくりだよ。

170: 匿名さん@悩み相談中:04/09/07 23:34 ID:???
>>169
おぃおぃ、妹を出すでないよ。
むしろゴチ公の妹は可哀想だと思うよ。
それに、あんな姉じゃぁ・・・かばいたくなくなるだろうよ。

171: 【´_J`】 uSSubRgc:04/09/08 07:08 ID:???
>169
・・・・・・・。

172: 157:04/09/23 19:57 ID:???
>>167
お願いします。

173: 167:04/09/24 17:54 ID:iM1ib2Jw
意味がわかりませんが

174: 172:04/09/24 18:55 ID:???
ごめんなさい…スレ違ってました///

175: 167:04/09/25 22:22 ID:.XqXpYHQ
>>172
ドンマイ!


176: 匿名さん@悩み相談中:04/09/30 19:46 ID:???
憂鬱げに台所で夕飯の支度をする母。
トタトタと廊下を小走りする苑子が
「ちょっと100均行って来る」と声を掛けた。
「…いってらっしゃい」
溜息をつきながら気の無い返事を返す母。
ガチャンッ
周囲への遠慮などない乱暴さでドアを閉め出掛けて行った。
再び母は大きく溜息をついた、
その時
キキィーーーーーーーーーーーーッ!!ガシャーン!!!
車の急ブレーキ、激突する大音響が響き渡り、
「大変だ!!!女の子が跳ねられた!!!即死だ!!」と
続けて近所の住民の悲鳴にも近い声が響き渡った。
慌てて苑子の名を口にしながら外に飛び出す母、
見ると壁に激突し潰れた車、そのそばで集まった近隣の住民が輪を作っていた。
母は輪の中に飛び込んだが、その中で倒れていたのは苑子ではなかった。全く見知らぬ女の子だった。
「あ。お母さん。凄いね、事故だよ事故。私初めて見ちゃった」
振り向くとそこにはこんな状況でのんきに笑ってる苑子が居た。
ふと見ると、その場の近隣住民全員が母を呆然と見ていた。
母は自分の姿を見て気がついた。大根と包丁を手にしたまま、裸足で家の中から飛び出して来て居たのだ。
母は自分の慌てた姿に恥じ入ったが、
しかし住民は決してそんな事を気にしたのではなかった。
家から血相を変えて飛び出して来た母は満面の笑みを浮かべていたのだ。とても幸せそうな笑顔で。
そして娘を見た途端、凄く残念そうな表情を浮かべたのも。

177: 匿名さん@悩み相談中:04/10/01 14:31 ID:0UmP.np6
事故を見て、のんきに笑ってるゴッチが妙にリアルで無気味だ。
全く自分以外のことに興味ないもんなあ…。
最後のお母さんの描写もせつない…。

女の子のご冥福をお祈りいたします。

178: 25:04/10/03 14:57 ID:???
>>176
お疲れさまです。
遅くなりましたがアップしました。

過去のSSでアップできていないのがありましたが修正しました。
一応確認はとりましたが、足りない部分があれば報告願います。

179: 25:04/10/03 15:04 ID:???
ある程度SSが集まればpdfバージョン作成も考えていますので、
これについて意見があれば言ってきてください。

180: 匿名さん@悩み相談中:04/10/03 15:45 ID:???
乙様
しかし以前もそうだったけど
エントリーの下2つが404です

181: 25:04/10/03 16:47 ID:???
>>180
修正しました。下のやつはアップされてませんでしたorz
ありがとうございました。

182: 匿名さん@悩み相談中:04/10/03 18:05 ID:???
…あの
今度はエントリーの一番下が…

183: 25:04/10/03 18:28 ID:???
>>182
今確認しましたが、正常に表示されていました。
URLは分かるでしょうか?

184: 匿名さん@悩み相談中:04/10/03 19:04 ID:???
再び飛んでも404でしたが、
更新ボタン押したらちゃんと表示されました。
キャッシュが残ってた様です。すみませんでした。

185: 匿名さん@悩み相談中:04/10/19 15:59 ID:amJVFn.A
良スレ揚げ

186: 名無しだし@呪いだ:04/11/26 15:32 ID:iM1ib2Jw
        ,;:;:;:;;;;;;'';;';;彡;;''";;'';;';;'';;';;ヾ;;ヾ;:;:;;;:;:;:;:;;:;
        ';;:;:;:;:;:;"    -‐''''''ー'''‐    ゛;;;:;:;:;;;'
.        ;;:;:;;:;:;;  ´ ̄ ̄`''''''''''''´ ̄`   ミ;:;;;:;;:;
        ;;:;;:;/   ,;;;;;;;;;ミ、     ;:;;;;;;;;、、 ゛ヾ;::;'
        ;::;:;;i   "  ____:::ヽ   /::::____    .i;:;;'
       i´`;;;i.   <.●_>;::  .:::;く_●>- 、 i;:;'⌒i
.       i` i;;;    ・`ー'''''" ::;  :::`''ー'''’   ヽ;;/ |  
..       |i ;;´    ・   ノ   :、       、;; ;i    
.       ! ; i       /´   ; ヾ       ;;ソ/      
       ヽ`、|      /(..;=、_/っ..)、      i,ノ      
        !. |.      ´,.,:::::::i:::!::::::,.,`、     !_)   
        `''^!      ;:;/二ニ二ヽ;:;      /      
          :、      ヽ`''ー-‐''ソ      ノ      
.           \      ゛''''''''"     /
.            \    ...............   /  
              `ヽ、..;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/

こ れ を 見 た 人 に は 、 身 の 回 り で 、
3 日 後 に 何 か と て も 悪 い 事 が お き ま す 。
悪 い 事 を 起 き な く さ せ る た め に は
こ れ と 同 じ 文 を 2 日 以 内 に 、
違 う 所 に 10 回 書 き 込 ん で く だ さ い 。
10 回 書 き 込 ま な か っ た 女 子 中 学 生 が 、
書 き 込 み を 見 た 後 、 3 日 後 に 死 に ま し た

187: 名無しだし@呪いだ:04/11/26 19:39 ID:???
ぬるぽ

188: 名無しだし@呪いだ:04/11/26 21:30 ID:QEvdHagc
>>187ガッ

189: 名無しだし@呪いだ:04/11/26 21:35 ID:???
あべぽ

190: 名無しだし@呪いだ:04/11/26 23:09 ID:f65bo7wI
めんどくさいから>>189ガッ

191: 名無しだし@呪いだ:04/12/06 21:56 ID:.XqXpYHQ
ぬるぽっこり

192: zbOxbC42:05/02/01 09:58 ID:???


193: 名無しだし@呪いだ:05/02/18 08:11 ID:???
2006年、日本政府と小泉首相は英断を下した。
特殊緊急処置として苑子から基本的人権を剥奪する国民投票を行なったのだ。
結果99%以上の賛成票を得、苑子の基本的人権、戸籍等は剥奪され、
一週間後、全国報道と観衆に囲まれた地元埼玉県の保健所内に苑子は搬送され、
午後1時12分、処置室に催眠ガスが流し込まれ意識を失わせたのち、
続けて致死性ガスが流し込まれ、
苑子は静かに息を引き取った。

余談として、苑子の遺体は地元埼玉の自治体が埋葬を拒否し、各自治体も同様に拒否した為
ODAを行なっていた第三国に埋葬される事になった。

194: 名無しだし@呪いだ:05/02/18 22:00 ID:???
age

195: 名無しだし@呪いだ:05/02/19 20:23 ID:uefVkD0A
たまたま見つけたサイトで苑子は子豚の写真を見つけ、今度は豚に夢中になっていた。
「馬路可愛いし!!親に頼んでみよう!」
夕食時、苑子は話を持ち出した。
「豚飼いたい」
その瞬間家族は米粒を今の端の壁迄届く勢いで吹き出した。
喉にむせたりしながらも苦しそうな程笑い続ける家族達。
苑子に聞こえない様な小声で言葉が交わされる。
「プッ…ププ…うち、もう飼ってるよねえ…ククク…クスクス…」

196: 名無しだし@呪いだ:05/02/19 22:07 ID:???
>>195
和んだw

197: 名無しだし@呪いだ:05/02/19 22:49 ID:KvoAGIhE
>>195
ワロタw

198: 名無しだし@呪いだ:05/02/21 22:22 ID:???
たまたま見つけたサイトで苑子は子ナマケモノの写真を見つけ(以下略)

199: 名無しだし@呪いだ:05/02/22 07:04 ID:???
犬友克弘 作
SONOKO
前回迄のあらすじ
西暦2000年代、当時の最先端科学でもその謎を解き明かせなかった超人的知能障害者ソノコ、
彼女は後世の研究者に託す為に冷凍カプセルに保存された終わり

200: 由紀乃:05/02/23 04:58 ID:ehdU8CZM
苑子。あたしが彼女の存在を知ったのは、中学時代。
インターネットというものに触れて間もない頃だった。
第一印象、「うわ、なにこの顔」の彼女だったが、まだ2chも知らないピュアなあの頃のあたし。
それに彼女が同い年ともあり、友だちになってみよう、そう思った。

201: 続き:05/02/24 00:49 ID:???
しかし初めて、「苑子のホームページ」の掲示板に書き込みをするのは、それは勇気のいることだった。

所々に見受けられる罵倒、誹謗中傷、さらには禁句までも。
「なにコレ…めっちゃ荒れてる?」

202: 続き:05/02/24 22:32 ID:???
気をとりなおしてあたしは掲示板に書き込んでみることにした。
「かゆ…うま…かゆ…うま…」
繰り返し1000行程書き込んでみた。

203: 作者(ほんもの):05/02/25 21:28 ID:SKZJ/VW2
こらぁ!勝手に繋げるない
黙って続編に期待しる

204: 続き:05/02/26 20:58 ID:???
何書こう?と考えてる内に面倒になってきたので
あたしはとりあえずオナニーを始めた。
最近はクリをラジオペンチでつまんで力一杯引っ張るのがマイブームだ。
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウブチンッ!!
ちぎれてしまった。
まあいいか、気にせず再び掲示板に書く事にした。

205: 名無しだし@呪いだ:05/02/27 01:32 ID:???
妄想乙w

206: 名無しだし@呪いだ:05/02/27 18:48 ID:Bdc.DaEs
>>204
妄想書いてんじゃねえよ。
これお前の性癖だろ?
気持ち悪りーな。

207: 名無しだし@呪いだ:05/02/27 18:51 ID:???
>>204
面白い。続ききぼん。

208: 204:05/02/27 18:51 ID:???
>>206
あたし男だから無理だし・・・

209: 名無しだし@呪いだ:05/02/27 19:12 ID:foyXBM6s
オナベ乙

210: 名無しだし@呪いだ:05/03/06 00:26 ID:Xy2Z9kyM

増税、年金の改悪のなか、国と愛知県は愛知万博という無駄遣い事業に突き進んでいます。

税金の無駄遣いに厳しい目を持つ2ちゃんねらーが
愛知万博にも厳しく目を光らしてくださることを願ってやみません。
http://www.geocities.jp/minnadehappy/


211: 名無しだし@呪いだ:05/03/17 17:14 ID:JZXGEDLY
  / / }
           _/ノ.. /、
           /  <   }
      ry、     {k_ _/`;,  ノノ パンパン
    / / }      ;'     `i、 
   _/ノ../、   _/ 入/ /   `ヽ, ノノ
  / r;ァ  }''i" ̄.   ̄r'_ノ"'ヽ.i   ) ―
 {k_ _/,,.'  ;.  :.      l、  ノ  
    \ `  、  ,i.    .:, :, ' / / \
     ,;ゝr;,;_二∠r;,_ェ=-ー'" r,_,/   
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

212: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 13:22 ID:hDWyvbq2
http://ihot.jp/album/users/detail.php?id=tsukagoshisonoko&seq_no=22207
この写真をみろ。
そんなにブサイクでもないだろ。
俺なら普通に彼女にするね。何でも買ってもらえそうだし。
つーことで苑様をヴァカにするのは
や・め・ろ!!!

213: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 14:49 ID:???
てか顔の問題では無い。

214: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 17:05 ID:???
一番写りのいいのでその程度だしね

215: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 17:14 ID:???
去年の今頃、写真2で可愛いのあったんだけどな〜。

216: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 17:18 ID:gyt1DVJc
くっせえ〜

217: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 17:21 ID:???
こんな事やって喜んでるから…
ttp://ihot.jp/album/users/detail.php?id=tsukagoshisonoko&seq_no=22210

218: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 18:18 ID:???
チンポ突っ込んでやりたい。

219: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 18:22 ID:???
チンポ腐るぞ

220: 名無しだし@呪いだ:05/03/19 18:37 ID:???
やっぱり

221: 名無しだし@呪いだ:05/03/20 02:16 ID:???
アンモニアうざいよアンモニア

222: 白雪降夜 55XXjuEU:05/03/20 10:10 ID:???
>>1-1003
お前らの方がうざいっつーのwwwww

223: 名無しだし@呪いだ:05/03/20 10:44 ID:???
>>222
お前もうざいってことか…
222げとおめっとさん

224: 名無しだし@呪いだ:05/03/22 19:59 ID:???
道端の向こうから100均菓子をボリボリ食べながら現実感のカケラも感じられない虚ろな表情で歩いて来る苑子を見つけ、
俺は理屈抜きで苑子をぶん殴った。
夢に迄見たその瞬間、まるでスローモーションの様に景色が思い出せる。
己のこぶしがそのデカい鼻めがけて叩き込まれた。
ブヒイッ
吹っ飛んだ苑子から吐き出された空気が豚の様な悲鳴となった。
倒れた苑子の顔面にカカトを叩き落す。一気に歯が全部折れるかと思ったが意外に固い、二三本だけ折れた。
続けざまに思う存分豚の様に肥え膨れた肉の塊を叩き続ける。
それは夢だった。
布団の中で自分が夢精迄してるのに気付き複雑な気分になった。

225: 名無しだし@呪いだ:05/03/26 09:51 ID:lIrM8ktQ
目覚まし時計がピピピ・・・と鳴り目覚めた。
疲れた体を起こしながら、今日もあの娘の面倒を見なければならないと思うと朝から気が重くなる。
家族の誰よりも早く起き、朝食を用意する毎日。

午前6時、夫と苑子の妹、●子は爽やかに「おはよう!」とリビングへやってくる。
3人で食卓を囲み、トーストを頬張る。最近はこの時間だけが家族の至福の時。

夫と●子を送り出し、朝食の片付けをしながらふと時計に目をやる。
午前8時、ダメ娘の方は未だ起きてこない。

また今日も、か・・・

と深い溜め息をつき、できるものなら放置しておきたいがそうもいかないので階段を上がる。
苑子の部屋の前はスッパイマンの匂いと、何か腐ったような臭いと、ゴーゴーといびきが聞こえる。

一瞬、(できるならこのまま・・・)と足が進まないが小さく気合いを入れてドアノブに手をかける。

ピチュ−の縫い包みや100均で買ってくる訳のわからないもの、お菓子が散乱している部屋。
シミだらけのベッドで幸せそうに眠る苑子。

「苑ちゃん、起きないと遅刻しちゃうわよ」

私は解っている。この程度ではこの娘を起こせない事を。
しかし、これ以上やると『虐待だし!!!!!●▽▲○■□△※▼』
と大騒ぎになり厄介な事になる。

「あんな学校行きたくないし、今日も休むし・・・」

とモサモサと呟いて再び眠りについた。
自主性に任せるしかない、これ以上起こすと面倒な事になる・・・
しかし、折角20歳になってまで高校へ通わせてあげているのだから行って貰いたい。
彼女にとっては「子供の面倒を見るのは当たり前(ばきゅ」で済むのだろうが。


226: 名無しだし@呪いだ:05/03/26 09:52 ID:???


昼過ぎ、階段を降りる音を背に一瞬体がビクッと震えた。
振り返ると、やっと起きてきた娘は開口一番にこう言い放った。


「お昼は回転寿司かカツ丼が食べたいと思うし」

甘やかしてはいけない。
彼女は私達に養って貰うのが当たり前だと思っているのだ・・・
沸々と湧いて来る怒りをぐっと堪え、

「また?この間もだったじゃない、苑ちゃん。」
「虐待だし」

「虐待ではないのよ、ただね、」

「娘が食べたいものを食べさせないとか虐待だと思うし、リスカしようと思う」

「・・・」

彼女に何を言っても無駄なのは、解り切った事ではないか。
彼女を育てて来た20年間は一体何だったのか・・・
彼女はどうすれば世の中の若い娘のようになってくれるのだろうか。

  あまり関わりたくない・・・

その思いが今日も彼女に大人しくカツ丼を与えてしまう。

227: 225・226:05/03/26 09:56 ID:???
グダグダでスマソ・・・

228: 名無しだし@呪いだ:05/03/26 12:53 ID:???
>>227
なかなかおもしろいよ。
続きがあるなら読みたい。

229: 225・226:05/03/26 19:22 ID:5lq8bTzY
>>227
ありがとうございます
既にショートではなくなってますが、
続きは明日にでもw

230: SSサイト"管理人":05/03/27 02:00 ID:???
サイトの更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
>>224
>>225-226
http://f33.aaa.livedoor.jp/~noroi/sonokostory.html
アップしました。
確認ください


231: 名無しだし@呪いだ:05/03/27 02:48 ID:???
>230
人権擁護委員に通報します。。。

232: 名無しだし@呪いだ:05/03/27 05:26 ID:???
>>230
載ってないのが有るのは何かマズい表現があったとか?

233: SSサイト"管理人":05/03/27 06:06 ID:???
>>232
ある程度の長さの物、忌まわしき事件を思わせる表現のあるものはあえて省くことにしています。
どの作品でしょうか?
見落としがありましたらレス番で結構ですので指定してくだされば、随時追加します。

234: ゆきのC:05/03/27 15:51 ID:???
>>233
お前はいい加減早く死ね!

235: 名無しだし@呪いだ:05/03/27 18:31 ID:???
続きまだかな〜

236: 225/226(続きです。長くてスマソ):05/03/27 18:59 ID:5lq8bTzY
「やっぱりカツ丼は最高だし(ばきゅ」

むしゃむしゃと音を立てて食べる姿はまるで野生動物・・・
我が娘ながらその光景を前にして思わざるを得なかった。

「苑ちゃん、口についているわよ。」

「今夜の夜食だし」

「・・・・・・。」

漬け物までぺロリとそれを平らげた彼女はまだ満足がいかないのか、いつものセリフを口にした。
「ダイソーでレターセットとチョコレートを買ってブックオフに行ってぴちぴちぴっちとぷくぷく回覧板を買って欲しいし!」

またか、と思いつつ再びこの娘のダメさを確信する。
何か反論すればお約束の「子供の面倒を見るのは親として当りまえだし虐待だと思う」というような事を言うのであろう。
怒りを堪えつつ娘を連れていつものダイソーへ向かう。


237: 225/226:05/03/27 19:03 ID:5lq8bTzY
「これを買って欲しいし」
当たり前のように彼女が持ってきたカゴの中には、
レターセット×2、チョコレート1袋、クッキー3箱、いかにも100円らしいマグカップ、キ●ィちゃんのファイルが入れられている。

いつも同じような物を・・・
しかし、100円均一の物で満足できるなら安いものだ。

「苑ちゃん、いつか自分でお仕事したお金でお買い物できるようになるといいね。」

「うちはネトアだから仕事はしないし(当たり前」

「・・・。」


彼女に殺意を抱いたのは何度目であろう。
曲がりなりにも私の、娘・・・。

238: 225/226:05/03/27 19:22 ID:5lq8bTzY

夕食時、●子が帰宅した。

「ただいまぁ〜!今日のご飯何ーー!?」
脱いだコートをソファに放り、ドタドタとキッチンへ来て今日一日の出来事を話してくれる。
この子はとても良い子に育ってくれた。本当に。

「・・・それで、あとお姉ちゃんからメールが来てたけど返すのウザくて無視っちゃった〜!だって内容が『ピチュ−のTシャツ知らない?』だよぉ。」

「●▽▲○■□△※▼■□△※▼!!!!!!!!」

突然耳を劈くヒステリックな雄叫び。
驚いて振り返ると苑子が怒り狂い、●子に突っかかって行った。

「うちのピチュ−のTシャツ盗むとか泥棒星人だし!!!!!」

そう叫び、●子を押し倒した。


「そ・・・苑ちゃん!やめなさい!!!」

狂乱した彼女はもう私の手には負えなかった。

夕食の支度をしていた私の手には、包丁が握られていることに気付いた。

あぁ・・・

今なら・・・

今なら・・・


 完。


長い&意味解らなくてスマソ
そして>>230さんうp有難うございます

239: 名無しだし@呪いだ:05/03/27 20:10 ID:???
>>234
お前が氏ね

240: 25(SSまとめサイト"管理人"):05/03/27 20:22 ID:???
>>238
続編アップしました。
お疲れ様です。
http://f33.aaa.livedoor.jp/~noroi/sonokostory.html

241: ゆきのC:05/03/27 22:51 ID:???
>>240通報しますた。

242: 名無しだし@呪いだ:05/03/27 23:42 ID:???
泥棒星人ワロタw

243: 25(SSサイト"管理人"):05/03/28 01:10 ID:???
>>193
>>195
その他の方に追加しました。
なおその際一部に改行、文章の追加など加えさせていただきました。
ご了承ください。

タイトル設定は希望があれば変更受け付けます。

244: 225/226:05/03/28 04:55 ID:lIrM8ktQ
>>240
こちらこそ、有難うございます。


>>242
泥棒星人面白かったですかw

245: 名無しだし@呪いだ:05/04/10 00:24 ID:???
まとめサイト返せー

246: 名無しだし@呪いだ:05/04/11 14:38 ID:???
管理人さん、ログを保管している方
復活希望です。今度は海外サーバーで

247: 名無しだし@呪いだ:05/04/12 11:19 ID:???
まあまあ、このスレで読み返せるからいいじゃん。


248: 名無しだし@呪いだ:05/04/12 19:50 ID:???
2ch2鯖ダウンで飛んだ分のログいる?

249: 名無しだし@呪いだ:05/04/17 17:56 ID:???
>>248
うp

ゆきのが書いたSSのログある?

250: 名無しだし@呪いだ:05/04/17 18:27 ID:???
あるよ。
2ch2のロダで上げようかと思ったら画像のみだったんで、
サイズは極小でいいから長く残るロダ教えてくれない?

251: 名無しだし@呪いだ:05/04/17 20:10 ID:???
ここに晒せない?

252: 名無しだし@呪いだ:05/04/17 20:16 ID:???
ちょっと長いので何回か分けないとカキコ出来ないのでメドい

253: 名無しだし@呪いだ:05/04/30 02:21 ID:???
作り直してみた。
http://www.geocities.jp/storylandsono/sonokoSS/index.html


254: 143:05/05/01 07:34 ID:???
ssサイト管理人さん乙です。
>>144でも書きましたが
143のss文中の午前1時を午後12時に修正して頂けないでしょうか。
あと33の「塚御子家」も単なる誤変換ですのでお願いします。

255: 名無しだし@呪いだ:05/05/01 08:41 ID:???
>>254
修正しました。
ご確認ください。
http://www.geocities.jp/storylandsono/sonokoSS/entry/e_no002.htm
http://www.geocities.jp/storylandsono/sonokoSS/entry/e_no010.htm

256: 143:05/05/02 05:38 ID:???
有り難うございました。
ページタイトルの方の「塚御子家」も修正して貰えれば幸いです。
お手数掛けました。

257: 名無しだし@呪いだ:05/05/12 19:37 ID:???
苑子がネットから姿を消し数年、
僕は小さな100円ショップのバイトをしていた。
ある日、棚の整理をしていた僕に店長が声を掛けて来た。
「○○君、この子こないだ言ってた新人の人、バイト初めてらしいし色々教えてやって」
と言われながら視線を店長の横に移すとそこには実物大リアル苑子が居た。
「名前は―」
呆然とする僕の耳には店長の言葉は届かなくなっていた。というか聞く迄もなく知っていた。
頭の中を駆け巡る様々な思考をとりあえず引っ込め「よ、宜しく…○○です…」とうわずった声で挨拶をした。
「……………」
小声で何か言ったかも知れないが聞き取れなかった。



258: 名無しだし@呪いだ:05/05/16 03:24 ID:L7iDU5.A
>>257
100円ショップでもなんでも、
バイトできるくらいまともな人になってればいいんだけどね。
今の段階では難しいだろうなぁ。
最近HPも閉鎖しちゃったみたいだし。まじで大丈夫かなぁ?

259: まとめサイト"管理人":05/07/03 01:20 ID:???
>>257
追加しました。続編がんばってください。
http://www.geocities.jp/storylandsono/sonokoSS/sonokostory2.html

260: 名無しだし@呪いだ:05/07/10 16:28 ID:???
まとめサイトを書籍化してください。おながいします

261: 名無しだし@呪いだ:05/07/10 16:50 ID:???
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/432307056X/ref=ase_Lvdrfree-22/250-6566368-5624216
児童書が元になっているので、本を読む習慣が無い人でもあっという間に読めます。
苑子にもお勧め

というか是非読んで、「何か」を感じ取って欲しい…(´・ω・`)


262: 名無しだし@呪いだ:05/07/19 17:05 ID:???
ピンポーン
201×年暑い夏、とある住宅地の家ででチャイムが鳴り響いた。
家の中で少年が出窓のカーテンの隙間から玄関を覗き訪問者を確認し母親に向かい言った。
「お母さん、また来てるよ・・・」
母親が溜息を付く。
母親は息子に再度訪れる訪問者の事を訊かれても、
「気にしなくていいの」「何でも無いの」等触れさせずにいたが、
少年もまだ子供だとは言え、訪問者が何か訳ありの者だとは薄々感じていた様だった。
母親は少年にここに留まる様言うと、意を決した表情で玄関に向かい扉を開けた。
まず凄い悪臭がツンと鼻を突き、飛び交う蠅が最初に視界に飛び込んだ。
激しい汚れで変色した年齢に不似合いなプリントTシャツとスカート、ボサボサの長い髪、淀んだ生気の無い目、ビッグカメラと書かれた大きめの紙袋を手に持った浮浪者と見て判る女、
それは苑子だった。



263: 名無しだし@呪いだ:05/07/20 10:46 ID:???
「一緒に住ませて」
開口一番に放った言葉はそれだった。
依子の顔が苦虫を噛み潰した様に歪む。相変わらず自分の都合しか考えない豚だ、と。
これ迄もその辺りを怒鳴りながら指摘した事が幾度も有ったがこいつは全く聞こうとしない。
「あんたねえ・・・いい加減にしなさいよ・・・自分で働いて生活しなさいよ・・・」
「今のまま働くなんて無理だし」
こいつは以前にもそう言った。
昔、依子は実業家の青年と出会い高校卒業後まもなく家を出た。
所在は苑子には絶対漏らさない様にした。関わりたく無かった。
数年程して父が病気で亡くなり、それから一年程で続けて母も亡くなった。(ちなみに隣近所からの連絡で知った)
たて続く親の葬儀は双方依子夫妻がとり行なったが、苑子は相変わらずだった。
依子は所在を明かさないまま、実家に苑子を置いたまま自分の今の家へと戻った。
それから数年、依子は偶然とある町中で苑子に再会した。
煤ける前は目に眩しい程キツイ色使いだったであろう汚れたキャラクター物のプリントTシャツ、
子供が履いてそうなスカート、靴底が開いたボロボロのシューズ、キツい酸っぱい異臭、更に死んだ魚の様になった目。
変わり果てた苑子を初めて目の当たりにしたこの時はさすがに依子も驚嘆した。
依子を見ると苑子は顔をグシャグシャにしてワンワン泣き喚いた。
とりあえず、近くの人気の無い場所迄行き話をしてみる事にしたが、
そこへ行く迄高級そうな衣服と装飾に身を包んだ依子と浮浪者そのままの苑子の組み合わせはかなり人の目を引いた。
自動販売機で缶ジュースを買い、飲ませると苑子の嗚咽が落ち着くのを待った。
聞けば各所の公園等の場所で寝泊まりし、暫くすると近辺の浮浪者や若者等に目を付けられ
追い出されたりボコられたり糞尿塗れに迄されたりする度に場所を変え、ゴミ箱を漁って飢えをしのぐなど
大凡の予想そのままな生活を繰り返してたらしい。



264: 名無しだし@呪いだ:05/07/21 04:26 ID:???
要所事に再び泣きじゃくりながら話を続ける苑子。
さすがに色々苦労して世間を知ったのだろうと同情的になってきた依子。
働く様諭すと「今のまま働くなんて無理だし」と言葉を返した。まあこの姿で雇ってくれる者等居ないのも確かだろう。
幸せな生活で心に余裕が生まれてた事も有り、なんとか「姉」を助けてやりたいと言う気持ちが段々生じつつあった。
それから依子は夫とも話し合った結果、結局苑子を働き口に就かせる迄家で暫く面倒を見る事にした。
「いい?ちゃんと働き口を見つけて、真面目に働くのよ?」
「・・・うん、わかった・・」
暫くは苑子も公告や職安で仕事を探して何度か職に就いたが、長続きせず、
段々と家に居る時間の方が多くなり、終いには殆ど家でゴロゴロしながらテレビやネットにかじりつき、
挙げ句「お金頂戴」と呑気に平気で要求したり、家の菓子や食べ物を平気で無断で喰い散らかし、テレビやネットを独占する迄になった。渡した金でまた変なキャラクターTシャツを買って来て着てたりもした。
やはりこの豚は世間を知らないからとかそういう問題では無いのだ、思えば私も暫くこの豚と離れ幸せな暮らしであの頃のこの豚への憎しみを忘れてたいた、
と依子は思った。
ある日、苑子がまだ幼い息子を引っ叩いた。
息子が食べ物を苑子にこぼしたらしいのだが、この件をキッカケに依子は一気にキレた。
「出てけ!!」
とうとう堪忍袋の緒が切れた依子が怒鳴った。
拒否する苑子を夫が強引に力づくで引っ張って外に追い出そうとする。壁にしがみつき抵抗する苑子。
「なんで!?酷過ぎるし!!姉妹なのに面倒くらい見て当たり前だし!!虐待だ!!」
勝手な主張を叫び泣きじゃくりながら必死に抵抗し、壁から手が剥がれるとまた別の掴める場所にしがみつき、と繰り返しながら段々玄関に引っ張られて行く苑子。
苑子を外に放り出すと、すぐさま力一杯ドアを閉め鍵を掛けた。
立ち上がった苑子がすぐさま戸を激しく叩いて叫び続ける。
勝手な理屈を並べ立て、自分の要求を突き通そうとする雑言の数々、
一晩中それは続いたので、終いに警官を呼んで連れて行って貰った。
それから暫く経つとまたやってきて一緒に住ませてくれと頼んで来たが、勿論追い返し、
それは現在迄数年繰り返し続いた。



265: 名無しだし@呪いだ:05/07/22 21:17 ID:???
いいよーいいよー続き期待してます。

266: まとめサイトかんりにん:05/07/23 19:07 ID:???
http://www.geocities.jp/storylandsono/sonokoSS/sonokostory2.html
>>262-264まで追加しました。お疲れ様です。

267: 名無しだし@呪いだ:05/07/31 00:30 ID:???
ttp://sakai.cool.ne.jp/shortstoryland/
coolでフカーツしました。
たぶんアレが速攻で見つけて通報するだろうけど。。(´・ω・`)


268: 名無しだし@呪いだ:05/07/31 05:48 ID:???
広辞苑子フカーツしますた。
ここに晒すとヤツが見つけて通報するので、SSサイトのどこかにリンクを入れています。

269: 名無しだし@呪いだ:05/08/04 12:59 ID:ibPwO792
http://oekaki.2ch2.net/?pic=520&q=1068551195_9k9
面白い!!

270: 名無しだし@呪いだ:05/08/05 18:41 ID:WpaXLzGQ
>269
依子(妹さん)がカワイイ!
苑子と依子というタイトルで
ノンフィクション漫画を書いて欲しい。真面目に。
設定少し変えて、大金持ちの苑子家でリアルでは完璧な
アイドルとしてやってる依子だが、
姉が最低のネトアとして存在しているという事実を
どう乗り越えるか!?というストーリ・・・
新手の恋愛漫画としてぜってー売れる。

271: 名無しだし@呪いだ:05/08/06 00:09 ID:DzTJyn4A
>>270
依子さんとお言いなさい!

272: まとめサイト"管理人":05/08/10 22:30 ID:???
>>269
連結しましたw
普段はトップページからみることができます。
http://sakai.cool.ne.jp/shortstoryland/

273: 名無しだし@呪いだ:05/08/11 04:39 ID:???
なんかそろそろここに専用スレ立てるかHPに掲示板設置するかした方がよさげな位色々増えてきた感じですな

274: 名無しだし@呪いだ:05/08/11 04:56 ID:???
http://sakai.cool.ne.jp/shortstoryland/anime/anime5/sonoko6.htm
こんなん作るなよ…

275: 名無しだし@呪いだ:05/08/11 11:09 ID:???
>>272
そのうち苑子ヲチポータルになったりして…

276: sonokoArchives"管理人":05/08/11 23:10 ID:???
>>237
掲示板設置しました。

>>275
メインはあくまでもSSですので…

277: ゆきのc 55XXjuEU:05/08/13 05:56 ID:???
>>276
ヒソ(´д)ノ(´Д`)ヒソ(Д`)ヒソ

278: ゆきのc 55XXjuEU:05/08/13 05:57 ID:???
>>276
ヒソ( ´д)ノ( ´Д` )ヒソ(Д` )ヒソ
ヒソ( ´д)ノ( ´Д` )ヒソ(Д` )ヒソ
ヒソ( ´д)ノ( ´Д` )ヒソ(Д` )ヒソ
ヒソ( ´д)ノ( ´Д` )ヒソ(Д` )ヒソ

279: ゆきのc 55XXjuEU:05/08/13 06:13 ID:???
子どもに虐待を繰り返す親で
「私は児童虐待をしています」
などと周辺民、ましてや児童相談所職員に吹聴しますか?
そんなことは勿論ありませんよね?
そういう親のほとんどが、必ず決まり文句と言っていいほど
「これはしつけだ。」だの「これが我が家のやり方だ」だの
ほざいてでるわけです。

そんな親に君たちは似ている。
特に最近で言えば広辞苑子と銘打って、過去の行いや発言、身内などをさらし者にした中傷サイト
過去にさかのぼれば苑子を中傷するイラスト満載のサイトなどもあったわけですが・・・。
このスレッドはタイトルだけ見れば「応援」などあたかも聞こえだけは良いようだが、
レスされたSSを読めばそのほとんどが、本人が見れば傷つく内容のものばかりで
はじめのレスで言われている人がいますが「どこが応援?」と普通のお方は思いますよ?
そしてさらに実質その中傷SSをまとめてサイトを立ち上げる方まで出てくるんですから、2度ビックリですワ
何度通報されてもまた他鯖で復活する執拗さなんてこれまで出てきた中傷サイト管理人とまったく同じじゃないですか
それでいてSSまとめサイト管理人の悪質な所は中傷SSまでならともかく、2ch2の苑子"中傷"イラストまでもをアーカイブし始めた点。
これは本人こそ黙っているものの、もし訴えられれば完全なる犯罪ですよ。
イラストの使用許可も取ってなくて著作権の侵害だし…
本人は毒を喰らわば皿までとか思ってんでしょうけど(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)

280: 名無しだし@呪いだ:05/08/13 06:52 ID:???
↑なにこれ?

281: 名無しだし@呪いだ:05/08/13 13:37 ID:???
早朝からなにやってんだか

282: 名無しだし@呪いだ:05/08/13 14:44 ID:???
ゆきのが書いたSS、読ーみたーいなーwwww


283: 名無しだし@呪いだ:05/08/15 02:19 ID:???
げぇー、今度は未来日記のまとめサイトが見れなくなってる
ずっと監視してるんだろうな…きもすぎ…

284: ゆきのc:05/08/15 02:39 ID:???
違法サイトは消されて当然ー♪

285: sonokoArchives"管理人":05/08/15 03:28 ID:???
>>289
おっしゃるとおりです。
しかし、過去は消せないことはお分かりで?

286: 名無しだし@呪いだ:05/08/15 03:40 ID:???
ゆきのウザイよ^^

287: 名無しだし@呪いだ:05/08/15 11:56 ID:???
>>285-286
みんなが寝静まった頃にカキコ乙w


285 名前:sonokoArchives"管理人" 05/08/15 03:28 ID:???
>>289
おっしゃるとおりです。
しかし、過去は消せないことはお分かりで?


286 名前:名無しだし@呪いだ 05/08/15 03:40 ID:???
ゆきのウザイよ^^


>>285
一応今は黙っていますが、君のサイトも訴えていいんだよ^^
苑子を中傷する内容が含まれていないわけじゃないしw


288: 名無しだし@呪いだ:05/08/15 14:41 ID:???
>>288
ゆきの乙
いろんなスレでご苦労だなw

289: 呪苑:05/08/15 22:37 ID:???
 すべてが黒い部屋。
「塚越苑子はいますか?」
「どなたでしょう」
「塚越…依子です…」
「確認します。しばらくお待ちください」
 はい、と、私は返事をする。もしかしたら声は出ていないかもしれない。
 受付嬢が電話をしている間、私は溜め息をついた。
 なんでこんなことに―――。
「確認できました。塚越依子様、赤の扉をお進みください」
 私は軽く頭を下げて、赤い扉へ進む。

 塚越苑子…。この名前をどれだけ憎んだか。


  続

290: 呪苑:05/08/15 22:46 ID:???
 赤い扉――。確かに赤い。
 扉の表面には、黄色い字で「塚越苑子」と書いてある。
 私はまた溜め息。

 コンコン

 ノックをする音が響く。
「入って」
 私は一瞬躊躇してから、鍵を開けた。

 そこに居るのは――。
 苑子という姉。
 これが現実か。
 私は涙をこらえる。

 私の目の前にいるのは、きれいな女だった。
 上目遣いでこっちを睨み、私はドキリとする。
「苑子…?」
「違う。私は梅宮その」
 やっぱりイカれてる…。涙が流れる。
「お姉ちゃん…どうしたのよ?」
 整形だ。
「お姉ちゃん?わたしはあんたみたいな子知らないし」
「どうしたの、その顔?」
「フン。あんたより綺麗だからひがんでるの?」
 あぁ…。

 どうしよう。


  続

291: 名無しだし@呪いだ:05/08/16 20:12 ID:???
>>287
ゆきのケテーイ(・∀・)ニヤニヤ

292: 名無しだし@呪いだ:05/08/20 21:52 ID:Fgx/TPGc
>>291
当たり♪よく分かりましたねー。
でも君、一つ大切な事を忘れていますよん。

それは、、

だ か ら 何 ?


>>287があたいだと見抜けたからって、なにか君らに都合の良し悪しなんてあんの?ww
そんな君らにm9(^∀^)ブギャー

293: 名無しだし@呪いだ:05/08/20 22:02 ID:???
>>292
オマエの痛々しさを見てみんなが
m9(^∀^)プギャー
しているよw

294: 名無しだし@呪いだ:05/08/20 22:28 ID:HVRFWSVA
>>293
即レス乙

295: 名無しだし@呪いだ:05/08/22 02:41 ID:???
>>294
即レス決め付け乙。
昨日は、仕事から返ってきてからここ見たんだけどね。
したら、丁度お前が書き込みした後だっただけだよ。
というかオマエの即レスぶりが怖い。
見 張 る な よ w 

296: 名無しだし@呪いだ:05/08/28 00:49 ID:???
>>293>>295
「ゆきの」←NGワード推奨。

297: 名無しだし@呪いだ:05/11/14 22:49 ID:???
昆虫などには多種の昆虫や植物の花などに姿を似せて擬態するものが存在し、"もどき"と称される事が多い。多くは天敵から目を欺き逃れる為だったり、成り代わった種の成体の保護を得る為であったりする。
人類種にも同様の"もどき"が存在し、
このもどきの卵は人間の女性の子宮に到達して待機状態に入り、
子宮に受精卵が到達すると、これに食らい付き、吸収したのちあたかも受精卵の様に成り代わって振る舞い、活動を開始する。
その後、人間の受精卵同様に細胞分裂を繰り返し、胎児へと成長、出産に至る。
出産後も大凡人間に似た体長、体型を取っているため、原種との区別が付きにくいが、
容姿的には大凡原種と比べ醜く、擬態能力の限界によるものと言われている。
知能も原種と比べ弱く、5〜7歳程の年齢で成長が停止する様で、
人間社会において状況把握能力が酷く弱く、有る程度の年齢に達しても原種の成体の保護を離れられない。

参考文献:ジャポニカ学習帳"埼玉で見つけた生命のふしぎ"より

298: 名無しだし@呪いだ:05/11/26 21:55 ID:???
>>297
アップしました。
http://ueno.cool.ne.jp/shortstoryland/


299: 名無しだし@呪いだ:05/12/05 13:15 ID:???
>>297
クソワロタ

300: 名無しだし@呪いだ:05/12/09 17:59 ID:???
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/塚越苑子

301: 名無しだし@呪いだ :05/12/19 16:23 ID:zZCnMCtw
当たり♪よく分かりましたねー。
でも君、一つ大切な事を忘れていますよん。

それは、、

だ か ら 何 ?


>>287があたいだと見抜けたからって、なにか君らに都合の良し悪しなんてあんの?ww
そんな君らにm9(^∀^)ブギャー









ITAI

302: 名無しだし@呪いだ:05/12/20 00:05 ID:PugwWPTI
みんな呆れて黙ってんだろうけど敢えて言うけどさ。
それこそだから何?そんな古いレスにムキになって。
お前本物の馬鹿?

303: 名無しだし@呪いだ:05/12/27 00:40 ID:AhF8KpsY
塚越苑子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
特定個人を誹謗中傷している内容につき、数日後に削除します。。。













塚越苑子(つかごしそのこ)はネットアイドル(自称)である。

埼玉在住の自称ネットアイドル。 中学卒業後から引き蘢り続け、19より高校に通い始める。
ほぼ毎日更新される日記は彼女の常識外の幼稚園児レベルの精神年齢を如実に現しており、ある意味大多数の注目を集め続けている。
一時期はネット各所の悩み系掲示板にその独特の世界観から生み出される支離滅裂・自己中心的な悩みや相談を書き込んでいたが要は慰めの言葉や同意文等が欲しい様で、正論的返答には無視や罵倒を返し、欲しい言葉が貰えないと姿を消してまた別の各所の悩み掲示板に同様の相談・悩み文を再度書き込み、結果荒らしと変わらない行動を各所で繰り返した。 掲示板には連日彼女の行動や発言への批判・指摘等の書き込みがされるが一切無視、削除で、人の意見に全く耳を貸さない。
http://diary.cururu.jp/tsukagoshi



--------------------------------------------------------------------------------
[編集]
趣味
百円均一店での買い物

ディズニーやキティ等のキャラクターの入った幼児向け玩具・文房具

ネルネルネルネ等幼児向け菓子、飲料の飲食

ネットでの無料ゲーム等コンテンツ

低学年向け少女漫画、ディズニー等幼児向けアニメ

"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%9A%E8%B6%8A%E8%8B%91%E5%AD%90" より作成
カテゴリ: 生命科学

…誰だよ、これ載せたのw

304: 名無しだし@呪いだ:05/12/27 04:04 ID:???
カテゴリ:生命科学てw

305: 名無しだし@呪いだ:05/12/27 17:59 ID:???
あながちデタラメでは無い

308: 名無しだし@呪いだ:06/03/12 16:52 ID:???
>>306-307
おまいら、いくら相手が苑子でもこれはやりすぎだろ。
世間を混乱させる可能性はあるし、程度は考えろよ…。


309: 名無しだし@呪いだ:06/03/19 08:41 ID:???
苑子のクラスメイトです。
苑子ははっきりいうと暗く、休み時間いつも一人で漫画を読んだりしています。
私は1の隣の席でした。ある日苑子は国語の教科書を忘れてしまったらしく
慌てていました。どうやら友達がいないらしく他のクラスの人に借りるのも
できなかったようです…。授業中、苑子は先生に「教科書を朗読しろ」といわれ
慌てふためいてました。いじめられっこの感もあった苑子なのでまわりの男子も女子も
教科書を貸す気配は無く、むしろ面白そうに苑子を観察していました。
泣きそうな苑子があまりに哀れに見えてきて、私はそっと教科書を苑子の机に
置きました。苑子は驚いたように私の方を見てから、朗読を始めました。
それからです。苑子はしょっちゅう私に話しかけてくるようになりました。
「私今日も教科書忘れちゃったし〜、私って逝ってよし?」
「さっきすれ違った奴にキモいとか言われたよ。オマエモナーって感じだよね(なじょ」
「なんか最近の流行ってガイシュツばっかでつまんないよね(ばきゅ」
など、馴れ馴れしい口調の挙句、意味不明な単語を10分に一回は発します。
あれから1はほぼ毎日教科書を持ってこなくなり、「一緒に見して〜」と
言ってきます。机を椅子くっつけて二人で見るハメになりました。
いい加減気持ち悪くて堪忍袋の緒が切れそうな時…、苑子が言いました。
「ねぇ、2ちゃんねるって知ってる?」
知らないし興味も無かったのですが、苑子が一日中熱烈に語ってきました。
生理的嫌悪感もあって近くにいるだけでもイライラするのにたまったもんじゃ
ありません。百聞は一見にしかず、私も2ちゃんねるとやらに行く事を約束し、
アドレスをよこしてやっと苑子は私から離れました。
次の日です。苑子の存在自体苦痛になってきた頃でした。
苑子はあの日クラスの男子からヒドイいじめにあったらしく、登校拒否を始めました。
私は大きな開放感で胸いっぱいでした。心に余裕ができるとあの1のよこした
2ちゃんねるのアドレスが気になりだしました。一体なんなんだろう?
行ってみると…。なんて下品でオタクっぽくて意味不明な言葉の多い所なんだろう。
そして、強がった口調で書き込みまくっている苑子を見つけました。
こんな所でしか強がった事が言えない…。私は苑子がだんだんかわいそうに思えました。
苑子をかまってあげている皆さん、優しいですね。
私はその点が唯一ここの掲示板のいい所だと思います。


310: 名無しだし@呪いだ:06/04/07 22:30 ID:???
平成3○年、とある気持ちよく晴れた日の昼下がりー
男は久々の休みにリグライニングチェアでくつろぎながらコーヒーをすすり、
リラックスしながらPCの前で、ここの所働き詰めだった自分にささやかなご褒美をあげようとネットを廻りながら何か良い買い物を探している所だった。
「…ふう…」
久々にゆっくりと取れた睡眠の後のコーヒーの美味さに思わず溜め息を付く。
背もたれに深く身を沈め、幾つか見た候補商品の質や値段の折り合いを頭の中で検討を勧めていた。
その時ふと妻の事を思い浮かべた。数ヶ月前に見合い結婚した妻の事を。
男は何気なく、妻の旧姓名を検索サイトにかけてみた。

一時間後、男は目と口を大きく見開いたまま唖然としていた。
検索サイトで並んだ多数のページの写真は間違いなく若い頃の妻で、
確かに、自分もいい加減年だからだと妥協的に見合いで貰った妻はお世辞にも美人とはとても言えず無口で暗めな性格で何を考えているかよく判らなかったが、
俺はこんなとてつもないドキチガイ女を嫁に貰っていたのかと放心状態になりかけていた。
購入候補の釣り道具やらデジカメやらの話などはすっかり頭の中から消し飛んでいた。
カッカッカッカッ
その時、出掛けていた妻が帰って来る足音が近づいてくるのが聞こえた。
自分の置かれた信じられない現実、それが容赦なく足音立てて近づいて来る現実に男はズボンの中に失禁し意識を失った。

311: 名無しだし@呪いだ:06/04/25 15:39 ID:???
高二女子生徒、担任の給食に薬物を混ぜる

 埼玉県狭間市の高校で今月18日、2年女子生徒(22歳)が、担任の男性教諭の給食に薬物を混ぜ、これを食べた担任が体調を崩していたことが25日、わかった。


 県教委などによると、女子生徒は担任に不満を持っていたという。

 女子生徒は、入手した抗うつ剤「トリプタノール」5錠を計25円で購入。そのうち3錠をすりつぶし、担任の給食のなめこ汁に混ぜていた。担任教諭は体調を崩し、学校を2日間休んだ。

 県警は、薬物混入の経緯や入手方法について調べる。

 抗うつ剤は、副作用で目まいなどを起こすことがあるとされる。

312: 名無しだし@呪いだ:06/04/25 18:35 ID:???
抗うつ剤ワロタw

313: 312:06/04/25 22:11 ID:???
実際にあった事件とは思わなかった…orz

314: 名無しだし@呪いだ:06/04/26 09:35 ID:???
ちょうどよさげなニュースを拾ってきてはのパロっている奴乙
つまらないよ


315: 名無しだし@呪いだ:06/04/28 18:13 ID:???
テスト

316: 名無しだし@呪いだ:06/05/05 20:32 ID:???
MONSTER

ある年、とある日本人外科医の元に重体の急患が運ばれる。
患者は二十代の女、日本人。鼻が異様にでかいのは外傷では無かった。
この時外科医は病院に別の地位有る人物の手術の優先を命じられるが豚女を手術し、命を救った。
そして数年後、男の周りで奇怪な事件が続き、あの肉女の常人でない正体を知る。
あの豚は殺しておくべきだった、と男は激しく悔やみ豚を追う。
やがて豚の妹依子と出会い、共に豚を追い詰める旅が始まった

317: 名無しだし@呪いだ:06/05/05 20:50 ID:???
学校生活に影響出る可能性があるから、妹さんの名前晒しまくるなってば。

318: 名無しだし@呪いだ:06/05/06 17:11 ID:???
そう言うスレをageんな

319: 名無しだし@呪いだ:06/05/06 21:04 ID:???
こういう流れのスレに対してdame機能なんかを使うんだよなぁ…

320: 名無しだし@呪いだ:06/05/07 07:59 ID:???
>>317
その前に苑子が晒しまくってるだろ

321: 名無しだし@呪いだ:06/05/07 13:32 ID:???
まあ、まだ妹さんの名前フルネームで検索してもヒットしないからある程度は問題ないと言うことで。
塚越苑子でGoogle検索結果、すごいよな。

322: 名無しだし@呪いだ:06/05/07 19:03 ID:???
>>321
妹さんの名前フルネームで検索かけるとこの板とかSSサイトが引っかかりますよ。

323: O61P9rSY:06/05/14 10:18 ID:???
test

324: WpOBOepY:06/05/14 10:19 ID:???
test

325: 名無しだし@呪いだ:06/05/14 12:28 ID:LhTnMyT.
>>316の続き

まずあの女の生態系を知る必要がある。
そう思った男は奇怪な豚女の生息する埼玉へと向かった。
「お久しぶりです」
そう言って男を迎え入れたのが依子だった。

男が依子に出会ったのは数日前
豚を助けた自分を責めて自棄酒を飲んだ帰り、酔っていて千鳥足だったこともあり
ちょうどファーストフード店から出てきた依子にぶつかってしまい、鉢合わせになった。
男はすぐ平謝りになったが、依子の顔がかの豚女とだぶったこともあり戸惑いを隠せなかった。
ふとかばんを見ると名前が書いてある。

 「●越 依子」

それが出会いだった。


326: 316:06/05/14 12:37 ID:???
続きを書くのは別に構わんけど、
元ネタ知らんかったか…

327: 名無しだし@呪いだ:06/05/14 12:49 ID:???
>>326
元ネタキボン
無知でスマソ

328: 名無しだし@呪いだ:06/05/14 13:03 ID:???
題名で検索

329: 名無しだし@呪いだ:06/06/01 18:54 ID:???
苑子が死んだ

ラッシュ時の駅で線路に落ち
電車に跳ねられた

苑子の死の報が
駆け巡った

埼玉の地価が急上昇した

くす玉が割れ鳩が飛んだ

地元のスーパーで半額セール

人々の笑顔が増した

地元企業に投資も増えた
NY市場では買いが殺到

株価急上昇人口増大

平和の価値を知った人々は
各地に飛んだ

中東では戦火が止んだ

世界に花が咲き乱れた

330: 名無しだし@呪いだ:06/06/15 21:01 ID:???
20××年、
遂に苑子は死刑に処される事になったー
元々酷く狂っていた苑子だが、年を取るごとに増し、
街をニヘら笑いで奇声を上げながら歩く県でも有名な変質者として知れ渡る程になっていた。
ある日小学校付近を苑子が歩いていると小学生達が「なにあれ!?マジ気持ち悪い!!凄いブサイクだし!!」と爆笑し、その一時間後包丁を携えた苑子が校内に突入、小学生達54名、教職員7名を刺し殺す事件を起こしたのだ。
刑務官達に囲まれた苑子は台に寝かされると腕に点滴が刺された。
「ば、ばきゅっ;;」
首をブンブン振り回し、拒絶の意を示す苑子。
「ばきゅ!ばきゅ!ばきゅ!」
既に苑子は人では無かった。
やがて刑務官達の腕時計、部屋の時計の秒針が同時に定刻を指した。
刑務官達が顔を見合わせ頷き合うと機械のスイッチが押された。
ビー
警報音が鳴りランプが点灯、シリンダー内から点滴を通して麻酔薬が苑子の体に注入されて行く。
更に激しく首を振り回し拘束具を必死に引っ張る苑子。
「ばきゅ!ばきゅ!ばきゅ!」
急速に麻酔薬が効果を現していく。
「ばきゅ…」
寝息を立て始めた苑子の目を刑務官が開き瞳孔反射で寝入ったのを確認すると機械の前の刑務官に頷き合図が送られ、次に第二のボタンが押された。
琥珀色の薬物がシリンダー内から苑子の体に送られて行った。
寝息と共に微かに動く鼻孔と胸の動きが徐々に小さくなって行った。
各刑務官の秒針が定められた経過時間を指すと脈拍等で終了の確認が取られ、刑執行は終了したー
その後、遺体は大学に献体として送られー
今でも苑子は大学の隅の保存室に置かれたガラスケース内のホルマリン液の中で生前と変わらぬ虚ろな目で浮かんでいたー

331: 名無しだし@呪いだ:06/06/17 22:19 ID:???
>>329
心に響くすばらしい詩ですね(^^)

332: 名無しだし@呪いだ:06/06/18 00:51 ID:???
>>330
オエ・・・

333: 名無しだし@呪いだ:06/07/07 03:27 ID:???
体育館に生徒達が揃い、別れの歌が流れていた。
遂に苑子の学年の卒業式の日だった。
ちなみに校長が苑子に卒業証書を渡す際、心中察するに余る顰めた表情をしていたのをその場に居た全員見逃さなかった。
校門付近で卒業生同士や下級生や親等がそれぞれ思いの積もった話を交わしてる中、
早く帰れば良いのに豚肉があっちを行ったりこっちを行ったりウロウロしていた。
(あれ、第二ボタン貰われようとしてんじゃねw)
皆が笑っている中しつこくウロついていたが勿論そんな者は居なかった。
家に帰ると「一応の」卒業祝いとして少し豪華な食事が用意されていて、豚は当たり前の様に何も言わず平らげると部屋に戻り、パソコンを立ち上げるといつもの様に日記に卒業式で云々どうこう〜されなかったから虐めだし、美味しかったしv等書き上げると布団に入った。
「もうあんな学校行かなく済むしv明日からずっと休みだしv」
すぐに豚は大いびきを上げて爆睡を始めた。

豚は目を開いた途端違和感を感じた。天井の壁が違う。
部屋も全然違う。訳が判らなかった。
そこは地方の山奥に在る特殊矯正施設だった。
両親があらかじめ施設と打ち合わせをして、夜中のうちに寝入った豚を施設まで運んで行ったのだ。
指導官の女性から説明が行なわれた。
聞き終わるとようやく状況を理解したのかワンワン喚き散らし泣き始めた。
その姿に指導官の表情が顰め、泣き崩れた豚面を指導官からの容赦無い加減無しの平手打ちが何度も叩き付け威勢のいい音が鳴り響き続け、最後に膝蹴りがみぞおちに直撃すると泣いてるどころではなく床に崩れ声に成らない声で呻いた。
更に指導官は苑子の髪を掴むと便所まで引き摺り洋式便器に頭を突っ込み踏みつけて押し込み続けた。
指導官が怒声で苑子の甘ったれた態度への怒りを怒鳴り散らしていたが、苑子は生まれて初めての本物の虐待的行為と恐怖を味わい失禁迄しながら気を失っていて聞こえてなどいなかった。



334: 名無しだし@呪いだ:06/08/05 07:39 ID:Pp2j3fjI
>>333期待age

335: 名無しだし@呪いだ:06/08/05 09:05 ID:???
20XX年、未だ働きもせず脛をかじって糞を垂れ流す日々を過ごす苑子に
両親の怒りは頂点に達した。
ある日、塚越夫妻は寝静まる苑子を抱きかかえ、そのまま車に乗せた。
車の揺れで目を覚ます苑子。
「ねーおかーさん、こんな時間にどこ行くの?」
苑子が聞くと親はしばらく間を置いてこう答えた。
「…山、よ。」
夜明け頃、車がたどり着いた先は、山の頂上付近にある修行寺だった。
「今日からお前はここで暮らすのよ。」
そう最後に言い残すと、苑子を車から降ろし、両親は去っていった。



336: 名無しだし@呪いだ:06/08/05 09:15 ID:???
20XX年、未だ働きもせず糞を垂れ流すのみの生活を送る苑子に対し、両親の怒りは頂点に達した。
ある日のこと、塚越夫婦は寝静まる苑子を寝袋に入れて抱きかかえ、そのまま車に乗せた。
国道を走る車の中で目を覚ました苑子は、母親に尋ねた。
「ねーおかーさん、夜中だよ、こんな時間にどこ行くの?」
少し間を置いて母親は答えた。
「…いいところ、よ」

都内をしばらく走って車は止まった。
そこは夢の島だった。
両親は苑子に目隠しをすると体全体を寝袋ごとロープで縛ってゴミの中に苑子を生き埋めにして帰っていった。
ゴミの中からはしばらくの間苑子のうめき声がしていたが、誰一人として気づく者はいなかった。

塚越家には両親と依子、サードの声がいつまでもこだましていた。

337: 名無しだし@呪いだ:06/08/06 13:16 ID:???
↑ワロタ

338: 名無しだし@呪いだ:06/08/13 23:05 ID:Frf5CpYY
国民投票による決議を経て遂に苑子の死刑が決定された。
国会議事堂の前で牛裂きの刑に処される事になった。
議事堂の前で地面に大の字に寝かされた苑子の頭部と四肢にそれぞれ牛が縄で繋げられていた。
処刑時刻と同時に執行宣言が始まり、牛の拘束が外され
鞭が同時に全ての牛の尻を勢い良く叩き付けると、牛が勢い良く走り出し
苑子の頭部と両手両足はあっけなく簡単に引きちぎられ胴体のみをその場に残した。
刑執行特別報道番組が終わると天気予報は明日の天気は快晴だと告げた。提供はジャノメミシンだった。

339: 名無しだし@呪いだ:06/08/15 23:55
ジャノメミシンワロタwww

340: 名無しだし@呪いだ:06/08/16 07:33
>>338
こういう文章を思いつく奴ほど、実は苑子大好きだったりするんだよな。
図星だったりしてなw



341: 名無しだし@呪いだ:06/08/16 08:08
>>340
尿乙

342: 名無しだし@呪いだ:06/08/16 17:48
息子の奇行を心配した両親にhigekiは病院に連れていかれ精密検査を受ける事になった。
様々な検査を受け、数日後医師に両親共々呼び出された。
「目の網膜にかなり異常がみられます。なにより脳にかなりの血栓が見られますし、本人に自覚がなかったのも脳の異常が原因でしょう。
今迄失明してなかったのも、下手すれば脳梗塞で死ななかったのが不思議な程です」
本人は「自分はなにもおかしくない」と言い張ったが、早速higekiは入院させられる事になった。
外科手術や投薬による治療を続け、数ヶ月後には脳血栓等異常箇所はすっかり無くなったので医師も退院の許可を出し、higekiは家に戻った。
自室に入ると久しぶりにパソコンを立ち上げ、ブックマークの先頭に在った苑子のHPを開いた。
写真ページを開くと苑子のアップ顔が画面一杯に写った。
「うわっ!!!!すげえブサイク!!!気持ち悪い!!!!!吐きそう!!」
自分が本気で好きだった娘の面影はそのHPにはどこにも無かった。
日記の数々の発言も以前は「個性的だ」「可愛い」とか思えてた筈だが
今は心底「こいつバカ過ぎる…」「手足の生えた歩くウンコみたい…」「最悪の生き物じゃん…」「生きてても仕方ねえよ…こいつ…死ねばいいのに…」としか思えなくなっていた。

その数年後、higekiは自ら会社を起業し見る見るうちに巨大企業へと成長させ、
やがて世界長者番付に名を連ねる程に至り、
平行して行なっていた世界各地での自然問題や貧困国等への活動団体の設立・援助等の運動が認められノーベル平和賞等数々の賞を授与され、
97歳で亡くなり壮大な葬儀の中皆に惜しまれながらこの世を去った。

343: 名無しだし@呪いだ:06/08/18 20:02
ttp://www.tv-asahi.co.jp/doraemon_2005/contents/story/0060/
今日の「ドラえもん」は、全人類がのび太と同じ能力になったら…という話だった。
全人類が苑子と同じ能力になったら…というネタで誰かSSの作製をキボン

344: 名無しだし@呪いだ:06/08/20 18:58
ブリッブリブリッブリリッモリモリッブピッビチャッブリブリブリッ
今日もウ ンコ製造機で在る苑子は、親が一生懸命働いて稼いだ金で得た飲食物や労苦等全てをウ ンコに換えて排泄していた
ドタドタドタドタドタッ
苑子「おかーさーん!!ウ ンコがいつもと感じが違うし!色も違うし病気かもしれないし・・・氏んだら如何しよう・・・馬路怖いし・・・;;」
母(・・・本当、早くしんでくれないかしら・・・)

345: 名無しだし@呪いだ:06/08/20 23:26
キキーーーーーー!!ドガアッ!!ガシャーーーーンッ!!!
猛スピードで走っていたトラックが何かを弾き飛ばし、宙を飛ばされたそれは猛烈な勢いで建物の窓ガラスを突き破り壁に叩き付けられた。
その場に居た人々はその光景に呆気にとられ暫し呆然としていた。
「だ、大丈夫かっ!!」
我に返った人々が駆け寄った。
体中の関節はおろか関節の無い箇所迄があらぬ方向に曲がり人間と言うより肉塊と言った方が近いそれは苑子だった。
膨れ上がった顔も今のでグシャグシャに潰れていた。
微かながら呻き声らしき声も上げまだ生きてはいる様だった。
「・・・あ・・・苑子じゃね?ほらあそこの家の有名なキチガイ女・・・」
「・・・まいったな・・・救急車呼んで万一助かられでもしたら塚越さんちが可哀想だしな・・・」
「依子ちゃんが可哀想・・・」
皆少し話し合った後、何も見なかった事にしてその場を散る様に去って行った。
暫くして何も知らない通りすがりが救急車を呼び病院に運ばれたが、しぶとく一週間は呻き続けたのち苑子は永眠した。
塚越家には匿名での祝辞が何通も届き、平和が訪れた。

346: 苑子誕生:06/08/23 06:37
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…苑子出るっ、苑子出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!そ、そ、苑子ォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!苑子ッ!!そ、そ、苑子ッッ!!!苑子見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱい苑子出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…苑子出るっ、苑子出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!そ、そ、苑子ォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!苑子ッ!!そ、そ、苑子ッッ!!!苑子見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱい苑子出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…苑子出るっ、苑子出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!う、う、ウンコォォォッッ!



347: 名無しだし@呪いだ:06/08/27 11:31
>>33と>342をつなげてアニメ化してほしいなw

348: 名無しだし@呪いだ:06/09/04 13:29
はじめに比べてクオリティ落ちたなこのスレ

349: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 01:49
下校中、苑子はいつもの様に帰り道で買ったファンタにゴキュゴキュ吸い付き飲みながら帰宅していた。
ブロロロロ…
遠くに見える自宅の前から出発したトラックとすれ違い、
「なんだろう?あv親がmeの為になんか買ってくれて、運んで来たのかな?v」
小走りで自宅に向かい始める苑子。
ガチャッ、ドタドタドタ
家に飛び込むと大急ぎで部屋に向かった。きっと部屋にでっかいヌイグルミでも置いてあるに違いない、と。
ガチャッ
部屋を見ると、ぬいぐるみも何も無かった。必死に部屋を見回すがやはり何も無かった。
いや、何も増えてなかったが、代わりに無くなってるものが有った。
「な、無い!わたしのパソがないし!ノーパソもないし!?」
慌てふためく苑子、ワケが判らなかった。
「あんたのパソコンは売ったわ。今持ってって貰ったわ。大した金額にはならなかったけど」
見ると両親が立っており、冷淡に言い放った。
「なんでそんな事したの!!!?わたしが使ってるのに!!人の物勝手に売るなんて泥棒だし!!わたしが〜」
既に涙を流し始め顔を醜くグシャグシャにしながら大声で喚き散らし続ける苑子。
「じゃああんたも泥棒ね。私たちの本やDVDも勝手に売ってたじゃない」冷淡に言い続ける両親。
「あんなものと全然違うし!!パソコンは何倍も値段が違うし!!」
ワケの判らない理屈を並べたてる苑子。
「私たちが買ってあげた物じゃない」


350: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 18:28
>>349
「下校中」まで読んだ

351: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 20:40
>>349
早く続き見たいです

352: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 20:57
我輩は2ちゃんねらーである。名前は無い。
はじめに断っておくが、我輩は無職である。
毎日、起きるとまずパソコンの電源を入れ、
そのあと2ちゃんねるのお気に入りスレッドのレスを確認するのが我輩の日課である。

今日も我輩は朝食兼の昼食を食し、2chのページを開いた。
我輩の心はうきうきしていた。
実は昨日の晩、我輩は新しいスレッドを見つけたのだ。
その日はスレッドに目を通すことなく、スレッドをお気に入りに入れると眠りに付いた。
それが我輩と苑子スレの出会いであった。

(続く)

353: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 21:13
「どんな奴なんだろう、楽しみだなぁ(ワクワク)」
想像に胸を膨らませながらスレッドにあったURLをクリック…。
「20代を犯せ・愛情不足・NNK・年下氏ね」
膨大な難解単語と狂っているとしかいいようが無い大量の写真が我輩の目に飛び込んできた。
「おお…すごい、すげえぞ、これはすごすぎる…!!!」
凄い大物に出くわした、と我輩は確信した。
いてもたってもいら

(続く)

354: 名無しだし@呪いだ:06/09/16 21:21
もう尿と判る

355: ゆき:06/09/17 11:45
>>954
なんか勘違いしているようだが、>>352-353は私ではない。
身の回りが忙しくなって、ここ最近苑子関連は覗いてなかったはずだが。
そして>>352も紛らわしい文章を書くな。
「ボクって文才あるな〜」とか思って自己陶酔している最中だけれど、読むに耐えないぐらいに下手だよw

356: ゆき:06/09/17 11:46
最中だけれど→最中だろうけれど

357: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 12:20
>>352が尿だなんて>>354は言ってないと思うが
尿は自分に関するレスを見つけると空気も読まずに噛み付くんだな。
なんでこんなに必死になるんだろう。

358: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 12:38
いてもたってもいられなくなった我輩は早速コメントを残すことにした。
ブログの「コメント」の文字をクリック。…ポチッ

そこで最初に我輩が目の当たりに下のは、壮絶な光景だった。
「なんなんだ、これは一体…」
(キモイ・キチガイ・市ねよ豚…)
同じ人間のすることとは思えない、誹謗罵倒の言葉が我輩の頭の中を流れる。
「なんて酷いことをする奴らだ…放っては置けぬ!」

早速我輩は害虫の駆除にかかった。
しかし奴らの手ごわさは我輩の予想をはるかに上回るものであった。
「何だお前?、何様のつもりだよ、言っている意味わかんな〜い」
四方八方から容赦ない攻撃が降りかかる。
我輩はたちまちピンチに追い込まれた。
「こうするときは…え〜っと、そうだこれこれ」
自信満々に我輩はこの前某AAサイトで手に入れたAAを持ち出した。
「ウンコビーム!!!」

しばらくして奴らは大人しくなった。
「勝った、勝ったぞ、我輩の勝利だ」
我輩は得意になっていた。
意気揚々とし、その日はパソコンの電源を切るのも忘れて寝床にもぐった。

次の日、メールボックスを見て驚いた。
発信先は我輩の契約するプロバイダからのものだったからだ。
「特定のサイト様よりあなたの端末から迷惑行為があったとの連絡を受けたため、あなたのアカウントを凍結しました。」

(終わり)

359: ゆき:06/09/17 12:47
いや、面白くないから。
書くなら楽しめる内容をキボン

360: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 13:15
>「ボクって文才あるな〜」
お前だろ

361: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 13:31
>>358
面白い

362: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 14:56
>>352,353,358
まるっきり尿の生活じゃねえか

363: 名無しだし@呪いだ:06/09/17 19:45
尿に粘着している奴もアレなのが多いのかね?

364: 名無しだし@呪いだ:06/09/18 02:36
そういう自分に都合の良い解釈言ってるから
すぐバレるしどこでも馬鹿にされ続けるんだよ尿ちゃん

365: 名無しだし@呪いだ:06/09/23 22:13
苑子37歳ー苑子はセメント工場で働いていた。
ゴウンゴウンゴウン
ひきりなしに続く機械やベルトコンベアの音ー
「あっ!!!」
工員達が一斉に叫んだ、苑子が機械に挟まれベルトコンベアに飲み込まれて行ったのだ。
メキッボゴキッグチャバキグチャミチャ
機械から流れ出ていた灰色のセメントがやがてピンク色に変わった。

366: 名無しだし@呪いだ:06/09/23 22:50
>>364
それは>>352,353,358が私が書いたと言う意味ですか?
私は>>352,353,358のようなヘタレな文章は書きませんが何か?

367: 名無しだし@呪いだ:06/09/24 00:17
>>366
ピントがズレまくり

368: 名無しだし@呪いだ:06/09/24 00:28
その日もにょにゃはいつものように苑子の写真を見ながら、オナニーに明け暮れていた。
「あぁ、ボクの苑子、苑子、愛してるよ」
絶頂寸前になったにょにゃを現実に戻したのは、苑子日記の一文であった。
「今日、Higekiと会ってきたし…」

「・・・ぶっ!、Higekiって誰だ、Higekiってよぉ!」
怒り狂ったにょにゃは、服を着るのも忘れ外に飛び出したのだった。
「ちくしょおおおおおおおお、信じられねえ、信じられねえ、うぉおおおおおおお」
意味の分からない言葉を発しながら近所を走り回るにょにゃ。

不審に思った住人に通報され、公衆トイレに身を隠していたところを逮捕となったのだった。


369: ゆき:06/09/24 08:26
>>368
だから、面白くないって。

370: 名無しだし@呪いだ:06/09/24 21:40
>>369
しつこく粘着しなければ、ここまで馬鹿にされることもなかったって
こいつに言っても、理解出来なさそうだな。

371: 名無しだし@呪いだ:06/09/25 11:44
尿を煽ってる奴も尿と同類。

372: 名無しだし@呪いだ:06/09/25 22:00
自演だって皆判ってるから

373: 名無しだし@呪いだ:06/10/01 01:03
日記のコメントからコピペ

工場の車体ボディの成形プレス機の金型の間に縛られ動けない苑子が居た。
父としおは歓喜の表情すら上げながら、ためらいなくスイッチを押した。
ウイイイイイイイイイインン
金属板を容易に変形させる何十トンもの圧力が徐々に迫った。
プレス機に挟まれた苑子が大絶叫を上げた
バツン
スイカが割れる様な音がした。
ふう
深い安堵の溜め息がとしおの口から漏れた。
そこでとしおは夢から覚めた。
凄く楽しい夢から現実に引き戻された時の独特の感覚がとしおを襲った。


374: 名無しだし@呪いだ:06/10/01 13:28
このスレは何でこんな雰囲気になっちまったんだろうな。なあ、尿よ。
昔はまとめサイトを作ったり、面白いネタを持ってきてくれていた人がいたんだがな。


375: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 01:37
とりあえずサイバーポリスに通報しておきました。
削除されないようにログも取ってあります。
言い逃れが出来ないように、まとめサイトのファイルも保存してあります。
潔く自首した方が身のためですよ。

376: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 02:09
数年前しつこい程に散々言ってたのと全く同じごたく並べ始める尿

377: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 10:24
日記のコメントからコピペ

夕食後の塚越家、両親から苑子に説教が始まっていた。
しかし毎度のごとく、肉の塊が自分勝手な屁理屈を泣き声混じりで喚き散らし顔をグシャグシャにして幼児の様に泣き喚くあまりの醜さに両親も気力が萎えて終わりかと思われたが
今夜は違った、としおはブチ切れる準備がすっかり出来上がっていた。
「氏ねやクソブタ!!」
としおは苑子のブタ ヅラにコブシを全力で叩き込んだ、肉を叩き骨が砕ける音が鳴り響いた。
痛みより苑子に取っては自分を無条件に愛してくれる筈の親に殴られた事に更に泣き喚き散らし始めた。
「ヴぇええっ!!!え”え”え”んんんんっ!!!殴るなんて酷過ぎるしっっっ!!!ヴえええええっ!!!!馬路虐 待だぎゴボギ!!」
泣き叫んでる最中に更に顔面に踵蹴りが叩き込まれた。
ブリッ!!!ブリブリブリブリ!!!ジャアアアア!!ブリブリ!!
大量のクソと小便を漏らし床に撒き散らす苑子。
「このクソブタがっ!!クソ漏らしやがって!!」
としおはクソを鷲掴みにすると苑子の口に捩じ込んだ。
必氏に口を閉じ首を振り抵抗する苑子の顔面に五、六発拳が叩き込まれ、歯がほとんど折れた。
母は傍らで冷淡にそれを見つめていた。
「ゴボッッ!げほっ!ぐぼっ!ヴーーーーーー!!ヴわあああああんんっ!!」

それからの苑子は部屋に完全に閉じ篭り、
親を酷く恐れ怯え、
食事も殆ど取らず、ネットやパソコンにすら触れず虚ろ な表情で部屋の隅でブツブツ呟き続け、
一ヶ月程のちに首を吊って氏んでるのが発見されたー


378: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 10:25
>>375
通報してないのに通報したとか言ってると、お前が逮捕されるぞ。

379: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 16:50
>>378
私めは悪いことはしていません。
なぜ逮捕されなければいけないのですか?

380: 名無しだし@呪いだ:06/10/08 19:25
>>379
こんなところで聞くぐらいなら、ちゃんと学校行って勉強汁。

382: 名無しだし@呪いだ:06/10/29 08:30
>>381
笑えない。
つか、通報決定。

383: 名無しだし@呪いだ:06/11/10 17:59
塚越としおの日記
○月○日
あの豚の事を思い出すだけで気が狂いそうになる。
何故あんなウンコが我が家に生まれたのか。
私が一体何をしたというのだ。
風呂に入らず部屋から異臭までし、ノミまで湧いてた。
いい加減風呂に入れと怒鳴りつけてやると泣き喚いて醜い顔をグシャグシャにしながら「風呂に入るかなんて個人の自由だし!子供の人権を尊重しろ!」とかわめいてた。

○月○日
豚が学校でまた騒動を起こしたらしく呼び出された。
豚を車に押し込めて連れて行き、一緒に小言を言われた。
帰りに豚はトンカツ食べたいだの漫画買ってだの抜かしてた。
海に向かって車を走らせ運転席から脱出するのを想像した。

○月○日
頭が痛 い
病 院に言った
薬を 呑んだ

○月○日
か ゆ…

 う ま…

384: 名無しだし@呪いだ:06/11/12 10:03
>>383
親の名前を知っていると言うことは、ストーカーですか?
個人情報晒しは犯罪ですよ?
今までのログはすべてとってあります。
あえて今は黙っていますが、これ以上続けるならマジで警察に届けてもいいんですよ?
よろしい。
1ヶ月のチャンスを与えましょう。君たちがこれまでの罪を償い、苑子に対して懺悔するチャンスです。
私は1ヶ月立ったらまた来ます。
それまで頭を冷やしてよく考え直してください。
いいですね?

1ヶ月ですよ?
君たちに人間としての心がまだ残っていることを信じます。

385: 名無しだし@呪いだ:06/11/12 10:31
通報とか猶予とか最後のチャンスとか数年前から何回言ったよ?

386: 名無しだし@呪いだ:06/11/14 19:10
>>383
なんだっけ、こんなのあったな。
バイオハザード?オトギリソウ?なんだっけ。

>>384
その前に苑子に説教してくれよ。
外から見ていて、あんな腹の立つ生き方している人間も
そうそういないぞ。

387: 名無しだし@呪いだ:06/11/15 17:25
バイハザだね

388: 名無しだし@呪いだ:06/11/16 18:17
もうすぐ卒業だからお祝いに何か買ってやる
としおはそう言いはしゃぐ苑子を車に乗せた
デパートなどのある市街とは反対方向の道を走り続けた
やがて陽が落ち掛けの夕暮れの中車が山中で止まった
なんでこんなとこ止まんの?と訊く苑子を尻目にとしおは車のトランク内をいじっていた
木製バットを取ると苑子の頭を思い切りかっとばした
地面に倒れ頭から血まみれの苑子はわけも判らず地面を這いずり逃げようとしたが
としおは続けてバットで頭をかっとばした
頭部が変形し苑子はもう動かなくなったがさらに何度もバットを叩き付けた
スコップを取り出し穴を掘ると苑子の死体を蹴り転がして落とし
返り血を浴びた衣服を全て脱ぎ、バットと一緒に穴に入れ油を掛けて燃やした後土を掛け、近くの川で体を洗い、替えの服を着ると家に帰った
翌日としおは苑子の捜索願いを出した

389: 名無しだし@呪いだ:06/11/19 12:57
>>388
こういうこと書く奴って何が面白くてやってるんだか。
リアルで誰にも相手にされず、家に帰ってもぶちぶち独り言うような
寂しい人生を歩んでるんだろうな。
哀れwww

390: 名無しだし@呪いだ:06/11/19 23:04
いいから早く通報してみろよ

391: 名無しだし@呪いだ:06/11/19 23:17
>>389
こういうこと書く奴って何が面白くてやってるんだか。
リアルで誰にも相手にされず、家に帰ってもぶちぶち独り言うような
寂しい人生を歩んでるんだろうな。
哀れwww


392: 名無しだし@呪いだ:06/11/25 00:01
2006-11-24 (Fri) 23:52 |

管理人

[編集]
日記の途中間違えて書いてしまったので書き直したいけど
何故か編集が出来ないのでこっちに書きますね。ハクられたかな?如何しよう・・・

サ○○に行き、トイレ行ってから近所を歩いて、小さい神社と大きい神社で話をした
誰も人いなくてしかも墓があったりしてかなり怖かった
いきなりhigekiがキスしてきた
舌を口の中迄入れて来てショック氏しそうになったけど五分位お互い舌で舐め合ってた
服の中に手を入れて来て胸を揉まれまくった
いきなりパンツを下ろされてチ○ポを入れて来た
滅茶苦茶痛かったのでおもわずりきんでオナラした
気付かれてないかな・・・(汗
舌を絡め合いながらしばらく腰を動かしてたら私の髪を掴んで顔に射 精した
物凄い変な味だった。ファンタみたいな味かと思ってたのに(ばきゅ
前にも来た事ある神社だったんだけど
何か出そうだったんですぐ神社を出ました
歩いて駅に行ったら、救急車が来ててなんか騒ぎになってた
そんでhigekiが帰って、meはで帰った
家に帰ったら親が私の顔を見て驚いてたので顔を拭くのを忘れてたのに気付いた

393: 名無しだし@呪いだ:06/11/26 00:07
苑子「今年のクリスマスプレゼントはMeはPS3が欲しい!vvv
別にクリスマス前にくれても構わないからvvv」
親「は?何言ってんの、もうあんたも22なんだから今年からクリスマスプレゼントなんて無しよ」
苑子「そんなの駄目だしっ!!!!�hえっ!うわあんっ!!酷過ぎるし!!!クリスマスプレゼントもくれないなんて普通有り得ない0し!!!ひぐっヴェっ馬路虐待だし!!!ヴェええええんんっ!わたしは子供だ!!ひっく!!理想押し付けるな!!ヴェっ!!うわあああんんっ!!!ヴエええんっ!!」

394: 名無しだし@呪いだ:06/12/21 16:10
読売ニュース:社会

苑子による社会的損害
2006年12月21日

苑子によるストレスに悩まされる人々が急増している。
経済庁が意識調査を行なったところ、次の様な結果が現れた。
もっとも多かった意見がほぼ並んで二つ、
「早く死んで欲しい」「苑子をボコボコに殴りたい」
重度になると苑子を車で跳ねる等の夢を毎晩繰り返し見続け入院した者も居る。
そして四六時中苑子を殴りたい衝動に駆られ、仕事もろくに手が付かない程の様子だ。
具体的な報告を上げると「職場内での喧嘩が増え、職場の雰囲気が悪くなった」「生産性が悪化した」「売り上げが年々悪くなっていった」「家庭内で家族や夫婦の仲が悪くなった」「縁談が破棄になった」
これらによる社会的生産率低下等経済損失を経済庁が試算した所、二十兆円にも及ぶと言う結果が出た。

395: 名無しだし@呪いだ:06/12/24 05:08
読売ニュース:科学

苑子のゲノム解析プロジェクト開始
2006年12月24日

日本、アメリカ、欧州による共同苑子ゲノム解析プロジェクトがスタートしようとしている。
このプロジェクトにより、人類と苑子のゲノムの差異を発見、解析して「苑子ゲノム」の特定に成功すれば
誕生前の胎児に苑子ゲノムを見つけたら即堕胎という事も可能になる。

396: 名無しだし@呪いだ:06/12/30 05:56
新鋭加速器が始動、苑子の誕生解明へ…理化学研

 苑子はどのようにして生まれたのかを解明するため、理化学研究所(埼玉県和光市)が建設した実験施設「RIビームファクトリー」で28日、世界最大級の超電導磁石を搭載した加速器「超電導リングサイクロトロン(SRC)」の初の加速実験が行われた。

397: 名無しだし@呪いだ:07/01/04 01:07
本家のコメント欄にしつこくコピペしてる奴がいるけど、
こっちに書き込めばいいのに…

苑子見るとオエーって吐 く  


終業式にて                
「あっ、ほら、ブ タ苑子来たよw相変わらず気 持ち悪いねw」
「ホント相変わらず食べ物とオモチャしか考えてない様な知 障ヅラww見た目からして凄い馬 鹿っぱいwww」
「喰うだけの手足の生えた歩く肉塊って感じwww」
「あのブ タ卒業したあとどうすんだろねーw」
「また何年も引き蘢ってネットば かりしてんじゃないww」
「やまねだかのヌイグルミでおままごとじゃないのw独りでブツブツ言いながらww気 持ち悪!!www」
「毎日家に引き蘢って一日中オナ ニーしてんじゃない?www」
「あはははははっ!!!www気持ち悪!!wwwマジ笑える!!www(爆笑)」


過剰にブクブク太ったデブって自分の肉の圧力だか何もしなくてもアザが浮き出てるよな


もうすぐ二十三にもなるのに、 
周りや同年代の女の子は彼氏と楽しいクリスマスを過ごそうとしていて幸せ一杯なのを
ひがみ、ねたみまくった一日中部屋に引き蘢ってネットとオナ ニーばっかして喰う事とウ ンコする時しか動かない醜くキモい暗くてミジメなブ タ苑子が必氏に「クリスチャンでもないのにクリスマスなんて( 笑www」などと無理に笑い飛ばして否定して強がってますwww(爆笑
気持ち悪!!!wwww(爆笑
氏ねばいいのにwwwwマジ笑える!!!!!!(爆笑!!


ブリブリブリブリブリるりりっ!!
ブリブリブリブリブリブリブリるりりっ!!
カラカラカラカラ…ガサガサガサ…
ジャー…ゴボゴポ…
「ふう…」
「苑子ー晩ご飯よー」
ドタドタドタドタッ
パクモグバクパクグシャモググシャもぐもぐグチャグチャモギュズズーッ
ドタドタドタドタッバタンッ
ドサッ クチュクチュクチュクチュクチュニュチャニチャニチャチュグ
「う”ーーーーーーーーーーーーーっっ!!ぃぐうう!!!』
「うっ!!」
「ふぅ…ふう…ぶう…ぶう…ふぅ…ふう…」
「ふう…疲れたし…」


ぶぅ〜
ぶぅ〜
ぶぅ〜
深夜、ブ タの様なイビキを立てながら苑子は寝ていた。
!?
ギュウウゥ
突然の苦しさに苑子は半ば目を覚ました
見ると両親がビデオデッキのコードで苑子の首を絞めていた。
「ちぃっ!!目覚ましやがった!ブ タが!!」
「お願い!!早く氏んで!!あんたが居ると人生滅茶苦茶なのよっ!!」
必氏にもがく苑子のブ タの様な指が父の顔を引っ掻いた
「いでっ!!!クソっ!!このブ タが!!早く氏んじまえっ!!!」
「早く氏んで!!早く!!あなた!!もっと力入れて!!」
ブリリリッ!ブリブリ!!ブビイッ!シャアアアアッ!!ブリブリッ!!
凄まじい勢いで苑子はク ソと小 便を漏らし、パジャマの下半身が一気に膨れ上がった
「うわっ!!くせえ!!くそっ!!早く氏ねってんだ!!!クソブ タが!!」

一ヶ月後ー
海からブクブクに膨れ腐り切った苑子の遺体が上がり、葬儀が行なわれた

398: 名無しだし@呪いだ:07/01/04 01:07
あげ

399: 名無しだし@呪いだ:07/01/04 01:36
22歳女性殺害 2ちゃんねらーの男逮捕 鍵盗み合い鍵作成
12月30日8時0分配信 産経新聞

■乱暴目的、抵抗され
埼玉県入○市○○○の高校で同校3年の女子生徒、○越苑子さん(22)が殺害された事件で、
警視庁○山署捜査本部は29日、殺人容疑で自称苑子ヲチャーの○○容疑者(??)=○○○○○=を逮捕した。
「帰宅した○越さんに乱暴しようとしたが、抵抗されたので首を絞めて殺した」と供述。1週間前に高校の更衣室から
○越さんの鍵を盗み合鍵を作製して犯行当日は覆面姿で待ち伏せていた。捜査本部は乱暴目的の計画的犯行とみている。

調べでは、容疑者は28日朝、帰宅した塚○さんを室内の玄関前で待ち伏せて襲い、
抵抗されたため台所で首を絞めて殺害した疑い。容疑者は○越さんの勤務状況を把握しており、
早朝、自転車で向かい、犯行後は鍵を閉めて自宅に戻っていた。

犯行時、偶然自分の指紋が付いた○越さんのカードケースを自宅に持ち帰るなど証拠隠滅を図っていた。
覆面は未発見で捨てた可能性がある。合鍵は「○越さんが授業中に作り、元の鍵は戻した」という。
容疑者は今年10月、2chのネットウォッチ板で被害者の詳細を知り、
「興味が沸いた」という。メールアドレスは交換していたが、
○越さんから積極的に返事が来ることはなく、意味不明の悩み相談が一方的に送りつけられるだけだった。
容疑者が一方的に恨みを募らせた末の犯行との見方が強い。
捜査本部はアリバイがなかったことから容疑者を追及していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000016-san-soci


400: 名無しだし@呪いだ:07/01/04 11:51
400ゲトー

401: 名無しだし@呪いだ:07/01/05 13:11
容疑者は○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており
○越さんの勤務状況を把握しており

402: 名無しだし@呪いだ:07/01/24 06:02
774コピペ sage 2005/05/28(土) 02:43:28 ID:BJiCS99J0
近所のおばさんから聞いた話

そのおばさん、某大型デパートへ派遣される清掃のパートやってたんだけど、
ある時、女子便所の清掃に入ったところ一つの個室が使用中だった。
入り口に清掃中の札を立てて清掃を始めたが、個室の中の人がなかなか出て来ない。
衣ずれの音とかするから中に誰かいるのは確か。
とうとうその個室を除いたほかの清掃は終わってしまった。
しかたないから清掃中の札を立てかけたまま休憩に出かけた。
お茶一杯飲んで、だいたい二十分くらい経過して戻ってみたら、まださっきの個室に
人がいる。
さすがに気になって、「もしもし、大丈夫ですか」と声をかけノックしたけど、返事がない。
ただゴソゴソ音がしてる。
そのおばさん、かなり強気、というかワリと無神経な性格。
「ちょっと、何してんの」とか言いながら、モップ濡らし用バケツを逆さにしたのを踏み台
にして上から覗いたんだって。
そしたら、苑子が、下半身丸出しで便器の外に出したウンコを
手でこね回して口に運んでたんだって。
まるで「おにぎりを食べてたみたいだった」って。
おばさん、悲鳴を上げながら警備員と店員さんのとこに走って、それから戻ってみた
ら、もう誰もいなかったんだって。
でも、そのトイレの床はうんこだらけだったそうです。

403: 名無しだし@呪いだ:07/02/27 13:46
卒業を控え、両親は苑子に独り暮らしをさせる事にした。
案の定散々屁理屈を並べ駄々をこね嫌がったが無理矢理独り暮らしを始めさせた。
数ヶ月後、両親はアパートに様子を見に行った。
カチャッ
ドアを開けると蠅の大群と物凄い悪臭が一気に立ちこめ涙迄出かけ、思わずそむけた顔を戻すと部屋の奥で
徹底的に腐り切った苑子の死体が有った
「や……やったーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!苑子が死んだーーーーっ!!!!」
腐敗しきった死体はウジが沸き飛び出した眼球が虚空を見つめていた。

404: 名無しだし@呪いだ:07/03/04 02:56
苑子を山月記に例えると、小学校期ごく普通だった少女が人類稀に見るキ○○イになった理由がよく分かるな。
他人と接する事の大事さを後世に学ばせる上では貴重な資料だ。
何年か後の道徳の教科書にでも載せると良いかもしれない。

405: 名無しだし@呪いだ:07/03/04 21:23
言うことを聞かない子供に親が
「そんな事ばかりしてると苑子みたいになるよ!」

406: 名無しだし@呪いだ:07/03/11 20:06
昨日の本家ブログのY子とのSSワロたんだけどコピペ持ってない?

407: 名無しだし@呪いだ:07/03/19 20:28
3月3日の動画の内容(文字)

手が傷だらけのとしおの左手が苑子の首を握り、押さえつけている。苑子は首から上しか映っていない。右手を苑子の口元に持って行ったところ、苑子が噛んだので、右手で何度も殴打。殴打する音が鈍く響く。苑子の口元が映るが、犬歯が見えない。としお自らニッパーで切ったとのこと。更に苑子が映っている。やがて表情が変化し、苑子は悲鳴を上げる。左手の親指で喉を押し続けているように見える。としおによれば足を噛んだだけとのこと。

408: 名無しだし@呪いだ:07/03/21 20:37
>1月29日の動画の内容(文字)
>
>苑子が床に横たわっている。体の力が抜けている様子。意識があるのかどうか不明。後ろ足のみピクピクと痙攣している。その上を糸で吊したネズミのおもちゃの猫じゃらしがゆらゆら揺れ、苑子にぽんぽんと触れている。
>
>3月3日の動画の内容(文字)
>
>手が傷だらけのとしおの左手が苑子の首を握り、押さえつけている。苑子は首から上しか映っていない。右手を苑子の口元に持って行ったところ、苑子が噛んだので、右手で何度も殴打。殴打する音が鈍く響く。苑子の口元が映るが、犬歯が見えない。としお自らニッパーで切ったとのこと。更に苑子が映っている。やがて表情が変化し、苑子は悲鳴を上げる。左手の親指で喉を押し続けているように見える。としおによれば足を噛んだだけとのこと。

409: 名無しだし@呪いだ:07/04/11 09:34
保留・没ネタ
・higekiの子を妊娠、出産編
・歯医者に連れて行かれ、虫歯予防用のフッ化ナトリウムと間違えてフッ化水素酸を塗られて壮絶な最後を遂げる編
・苑子ピンサロ嬢編
・寿司を食いまくり大量の寄生虫に感染、線条寄生虫が脳で大量増殖して体の悪いバッタの様な動きで飛び跳ねながら電車に飛び込み四散、鳥獣に喰われ命の連鎖に還る編

410: 名無しだし@呪いだ:07/04/20 19:17
埼玉の通り魔事件、塚越苑子被告の上告棄却…死刑確定へ
 埼玉の繁華街で2006年9月、買い物客らが襲われた通り魔事件で、主婦2人を殺害し、6人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた無職塚越苑子被告(23)の上告審判決が19日、最高裁第1小法廷であった。

 横尾裁判長は「白昼、目についた通行人を手当たり次第に襲った犯行は極めて悪質。2人の命を奪った結果も重大で、遺族の処罰感情も峻烈(しゅんれつ)だ」と述べ、被告の上告を棄却した。塚越苑子被告の死刑が確定する。

 判決などによると、塚越苑子被告は2006年9月8日昼前、埼玉県の路上で、包丁や金づちで通行人を次々と襲い、主婦の住吉さん(当時66歳)と高橋さん(同29歳)を包丁で刺殺。住吉さんの夫や高校生ら6人にも重軽傷を負わせた。

 公判では、塚越苑子被告の責任能力が争点となった。弁護側は「統合失調症による妄想に支配されていた」として、責任能力のない心神喪失か、限定的な心神耗弱だったと主張したが、1、2審はいずれも責任能力を認め、死刑を言い渡していた。

(2007年4月20日0時18分)

411: 名無しだし@呪いだ:07/05/14 09:40
higekiの告白

飯食った後トイレからゲップしながらうんこする音が聞こえ、
しばらくしていちゃいちゃしだして思わずクンニしたらうんこ臭い上に、
ケツにうんことトイレットペーパーが付いてて、うわって思ってたら河童級の屁を首あたりに発射されて、
気まずいなぁと思ってたら「トイレ行ったのに何で残ってるの?」と俺に質問してきて、俺が何て答えようと考えてた矢先に、先の屁を後追うように少し勢いの無い屁が出てきて、けつに付いてたトイレットペーパーが細かくなびいた

412: 名無しだし@呪いだ:07/05/22 18:39
「これはねえ、やっぱり狂ってますよ。この苑子っちゅうのは。
 顔見てご覧なさい。目はつり上がってるしね。顔がぼうっと浮いているでしょう?
 これ気違いの顔ですわ」
~ 苑子 について、塩爺

413: 名無しだし@呪いだ:07/05/27 04:14
姉妹スレ
苑子ニュー速+
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1180185509/l50

俳句
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1071401401/l50

替え歌
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/071156877/l50

昔話
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1113153418/l50

ポエム
http://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/sonoko/1075996008/l50


414: 名無しだし@呪いだ:07/06/07 09:16
「ブ、ブヒッ!ブヒブヒッ!!ブヒイィーーーッッッ!!!」
今日も苑子は朝からオナニーに夢中で励んでいた。いつもはろくに動かず出歩いても鈍重な苑子が別人の様に高速で指と手を激しく動かし悶えていた。
豚のタワシの様に剛毛な、陰唇がすっかり伸び切りドス黒く変色したグロマンコから液がほとばしり床に撒き散らされる。
ジョバッ、パタッパタタ…ジュワア…
「ブゥーブウ・・・ブウ・・・ふう・・・疲れたし・・・」
陰毛と液まみれの手で近くに有ったスナック菓子の袋に構わず手を突っ込むとガサガサほじり、掌一杯に掴んだスナックを口に放り込みバリバリ音を立てて喰い漁った。
「ブウ・・・ブゥ・・また床が凄い事になってるし・・・親に掃除させればいいけど・・・」
そう言うと豚は下着を履き、部屋の戸から顔を突き出して大声で母親を呼んだ
「おかーーーーーーさーーーーん!!!ちょっと来てーーーーーー!!また水こぼしちゃったーーーー!!早く拭きに来てーーーーー!!!」
暫くすると母が雑巾を持って部屋にやってきた。
「また水こぼしちゃった。早く拭いて」
勿論、母はこの床が水をこぼしたものなどでは無い事は判ってたし、第一この豚はジュースばかり要求して絶対に水なんか飲まないし、部屋には金魚鉢・花瓶等は有りはしないのだから。
そんな白々しく愚かで無知過ぎる幼稚な嘘で人を誤摩化せてると、この歳にもなっていまだに本気で思ってる豚娘を目の前にして最早何も言う気が起きなかった。
母は溜め息を付きながら無言で濡れた床を拭き始めた。

415: 名無しだし@呪いだ:07/06/07 12:30
おなきゃべつ きいてたんだよね

416: 名無しだし@呪いだ:07/07/17 00:47
皆さんごめんなさい、姉が御迷惑をおかけしています。
姉は実は人間じゃないんです。
塚越家に代々伝わる土蔵の地下室に獣の槍で縫い止められて封印されていた化け物なんですが、
父が子供の頃地下室に好奇心で入って、間違って獣の槍を抜いてしまい、封印を解いてしまったんです。
塚越家本家、分家一同揃った親族会議の協議の結果、以後父が責任を持って飼って監視する事になり、
改めて姉を封印する為の強力な法具を作る為に高野山の偉いお坊さん達が今も連日日夜読経と祈祷を続けて呪力を蓄えているのですがまだ掛かるそうです。
私もあと何年もこんな化け物と一緒に過ごさないといけないと思うと気が滅入ります。

417: 名無しだし@呪いだ:07/07/22 10:19
【身障記ソノコゲリオン】
母京子が人に似せて産んだ巨大糞型生物ソノコ。
苑子とhigekiが接触(交尾)した時人類は滅びると言われる。
苑子補完計画(苑子に欠けた物の補完)に則り、
ウォッチャー達は批判・指摘・煽り・説教・アドバイス・罵倒・コピペ等、あらゆる手段を講じるが苑子のATフィールド(心の壁に)に通常攻撃は全く効果をなさず、
やがてユニゾン(ヲチャ一同のオフ会によって結集した同時攻撃)による近接格闘戦闘(地元に直接赴いてのボコり)を試みる。

418: 名無しだし@呪いだ:07/07/23 05:59
苑子の起動(就職)確率 = 0.000000001%

419: 名無しだし@呪いだ:07/07/23 10:13
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ
食べちゃだめだ 食べちゃだめだ 食べちゃだめだ


ブヒィィィイーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

バクバクバクバクむしゃむしゃむしゃむしゃごきゅごきゅごきゅごきゅ


420: 名無しだし@呪いだ:07/07/24 06:11
苑子は我慢なんかしようとしない

421: ☆もろこしくん☆:07/08/11 20:48
今日、ぁたしは学校帰り、見知らぬばばぁに声をかけられた。
「お嬢ちゃん・・・このくりぃむを・・・使ってみんかね・・・?お肌がつるつるになるよ・・・」

ぁたしは愕然とした。そんな得体の知れないもの、誰が居るか!
しかし思春期真っただ中、体がまだ目覚めきらぬ性を覚醒させようと
ぁたしの肌に深刻なダメージを与え続けていた。
もう藁にもすがる思いだった

「くださぃ!つ・・・使います!」

ぁたしゎそれをババァから受け取ると家に帰ってそっとパッケージを見た

「そ・・・そのこクリーム・・・」

何だろう?そう黒マジックで書かれていただけだった

まあいい。なんでもいい、こんなボロボロになった肌・・・
これ以上悪化することなんてないんだ。

私はそのクリームをたっぷりとチューブから出すと
さっと塗り込んだ。

意外と軽いテクスチャ、着け心地ゎ・・・悪くない。

でも・・・臭いのだ。ものすごい臭いがする。
何とも。。。据えた臭いである。

「ホッホッホ!」

突然オババが現れた!

「引っかかったね!それは苑子の胃液じゃよ!ふぇーーーっふぇっふぇっふぇ!」

「きゃーーーーーーーーーー!!!!!!」

422: 名無しだし@呪いだ:07/08/12 08:30
現実に向き合うため、ネットから離れていろいろ活動を試みたが結局相手にしてくれるところなんて無かった。
「やっぱり私にはネットしかない」
私は封印していたPCを引っ張り出して電源を入れた。
「昔よく見ていたお気に入りのサイト…っと、ってあれ?」
そこに私が知っている光景は無かった。
「Higeki、深川、いぬ…き?…誰???」

昔の苦い経験から私はごく最近のものであろう過去ログのすみからすみに目を通していった。
「ふ〜ん…ずいぶんいろんな人が出てきてたのね」
私は思った。
「けど、私にかなう人なんているものですか」

流れを一通り把握した私は早速「活動」を開始した。
しかし、ヲチャの反応は私の期待を裏切るものだった。
何を書き込んでも無視されるのだ。
「ねえ…どうして相手にしてくれないのよ」
「私だよ?戻ってきたんだよ」
「どうしたのよ、前みたいにスレ立てでもして盛り上がらないの」

悲しかった。悲しくて悲しくて涙が溢れてきた。
「私の居場所は無くなったんだ」

PCの電源も入れっぱなしにしたまま私は布団の中で泣き続けた。


423: 名無しだし@呪いだ:07/08/12 09:40
>>422
これは尿の日常がとてもよく分かるSSですね

424: 名無しだし@呪いだ:07/08/17 06:24
>>422,423=尿だな

425: 名無しだし@呪いだ:07/08/23 17:02
ttp://cocoroom.cocoist.com/profile/frame.php?heIdx=4909

426: 名無しだし@呪いだ:07/08/29 10:08
とある年の猛暑が続く一際蝉が鳴き喚く夏のある日。
埼玉県のとある河原にパトカーが止まり
回転灯が目まぐるしく辺りを赤く照らしていた。
「はい、ええ。遺体はかなり損傷しており腐敗がかなりのものです。鑑識が今調べてます」
橋桁の下で警官達に囲まれた激しく腐敗し切り、汚泥や腐敗した体液等で汚れ切ってはいたがうっすらと判る元はピンク地で有ったであろうキティちゃんのTシャツに身を包み、蠅が飛び交い大量の蛆で埋め尽くされた首の無い死体ー
それは変わり果てた苑子だった
事件の発端は下流数キロ先で見つかった人間の頭部だった。
それは鑑識により歯の特徴や地元では有名な巨大な鼻の女浮浪者と言う事で苑子だとすぐ判明した。
殺人事件として捜査が始まり、捜索によって上流数キロで首から下の遺体が発見されたのであった。
しかしこれは後に殺人事件ではない事が判明した。
胴体が見つかった場所の更に上流の場所で、樹の枝からぶら下がった輪っか状に結ばれた紐が発見され、
これには苑子の血液が付着していた。
苑子はこれに首を掛けて首吊りをしたが、
周囲を樹に囲まれた場所だった為、周囲から死角になりその後数日間誰にも発見されず、
夏の連日続く猛暑で遺体が腐り始め、首の組織が自重に徐々に耐え切れなくなり、遂に首と胴体が切り離され落下し、遺体は下流に流されたのであった。

その後、警察署に家族が呼び出され、安置室で遺体の確認が取られた。
「ーええ間違いないです。娘の苑子です」
両親も依子も感嘆も無く静かに答え、その後簡単な手続きを済ませた。
警察を出、既に家を出て久しかった依子と両親は久しぶりに会ったんだしせっかくだからと料理屋に入り、食事をする事にした。
昼時も過ぎ他の客も居ない店内で、遠くの厨房からの声と風鈴の音、蝉の鳴き声だけが静かに響いていた。
判り切っていた事について今更話す事も無く、ただ淡々と食事を口に運び続けた。
夏ももう終わりが近づいていたー

427: 名無しだし@呪いだ:07/09/03 07:20
山林にてカブトムシを放流し、カゴの中の土も近くに捨てた
カゴに入れた時はパサパサ状だった土が、
エサの二月分のバナナが腐り全て液状化して土に染み込み完全に泥状になった上に凄まじい臭いを出していた。
ハッキリ言ってウンコそのまんまの臭いだ。知らない奴にその泥を見せたらウンコと思うだろう。
ウンコみたいな物体をカゴからこそぎ落としながら何故か苑子を思いだし
「あああの豚女の傍に寄るとこんな臭いがするんだろうな」と思いながら作業を続けた「くせえんだろなあ…こんな臭いする生き物が年中家の中に居る家族も大変だろなあ…」
大凡の泥がカゴからこそげ落とせると、荷を担ぎ直して原付に跨がった。
もう夏も終わりかー寂しいものを感じながら山林を後にしたー

428: 名無しだし@呪いだ:07/09/10 17:01
ある年の暑い夏、
苑子の日記が止まった。
ウォチャ達はまたどこか行ったか風邪でも引いたかと珍しい事ではないので騒ぎもしなかったが
ウォチャの一人が翌日の新聞に埼玉の塚越苑子(無職)が車に跳ねられて死亡したと記した小さな記事を見つけ、
最初は当然釣りを疑う者が大半だったがすぐに本当に新聞に載ってる事が確認され、ニュー速やVIP等にも飛び火しながら壮大な祭に発展した。
更に祭の中、偶然事故に居合わせて写真迄撮っていた現場近くの住人と名乗る者が現れ、事故現場の写真が小出しされながらうpされ始めた。
アスファルト上に転がった人間の肉体らしき物体ー
頭が半分潰れ、脳が飛び散り、明らかに首の骨が折れて非ぬ方向に曲がっており、
腹部からは臓物と長い腸がアスファルトに文字でも描くかの様にうねりながら飛び出し、臀部辺りからは血液等とは明らかに違う糞尿らしき液体が一杯に広がり、
両手と左足が関節とは明らかに違う箇所で有り得ない方向に向かって曲がっていた。
頭部は潰れた箇所が開き、頭蓋骨が歪み皮膚が垂れた事で多少変形してはいたが、開いた箇所を境に生前の虚ろな目の表情を残し、不気味この上なかった。

この事件以降、Google等で「ネットアイドル」「グロ画像」「死体」「事故」「rotten」等で検索すると、
結果一覧の真っ先を苑子関連が埋め尽くす様になった。
誰もが知っている有名人ー
ー苑子の願いは叶ったのだー

429: 名無しだし@呪いだ:07/09/11 01:12
ストーリー

主人公・早乙女きらり(塚越苑子)は23歳の無職引き蘢り穀潰し無駄飯喰らいのニート。ある日のこと、きらりは町中で人気アイドルグループSHIPSの日渡星司と出会い一目ぼれをする。星司に近づきたい一心でネットアイドルになることを宣言するが、しだいにネットアイドルという職業そのものへの関心を強めていく。 ドジで頼りなく世間知らずで身の程知らずで無知で社会的常識も対人能力も無くて自己中心的性格だが、天性の知的障害や働かない努力によってネットアイドルとしての才能を開花させていく。 飼い犬のサードや先輩のSHIPSに支えられつつ、様々な試練を乗り越えてネットアイドルの道を進んでいく物語である。

430: 名無しだし@呪いだ:07/09/20 06:27
 23歳の娘が父親を斧で殺害

 18日朝早く、埼玉県狭山市の住宅でこの家に住む父親が首を斧で切られて死んでいるのが見つかり、23歳の長女が殺人の疑いで逮捕されました。調べに対し長女はお父さんが嫌いだったと話しているということです。

 18日午前4時40分頃、狭山市に住む妻から主人が首を切って自殺したと119番通報がありました。消防などが駆けつけたところ、父親が二階の寝室のベッドの上で、頭や顔から血を流して死んでいて、無職の23歳の長女が返り血を浴びた状態で、「Meがお父さんを殺したし」と殺害を認めたため緊急逮捕しました。

 首には切りつけられた跡があり、1階で凶器と見られる血のついた刃渡り11センチの斧が見つかったということです。

Q.長女は派手なかんじ?
 「逆ですよ、みすぼらしいし汚い」(近所の人)

 逮捕されたとき、長女はお父さんが嫌いだったと話していたとのことですが、現在は現実逃避状態で、警察は父親との不仲が原因の可能性もあると見て動機を追及しています。(18日11:31)

431: 名無しだし@呪いだ:07/09/22 23:45
>>430
これは酷い

432: 名無しだし@呪いだ:07/10/19 10:19
プシュー
ガー
電車のドアをくぐり、埼玉の地に足を踏み入れた。
もう我慢できない、その日俺は忍耐の限界を超え、豚を殴りたくてしかたない衝動を抑え切れず埼玉行きの電車に飛び乗ったのだ。
ネットのマップサイトで調べ、印刷した地図を元に苑子宅近辺に向かった。
あと数百メートルという所で近くから妙な音に気付いた。
通りから外れた裏道の方を覗くとあの豚苑子が居た。しかも誰かにぶん殴られてる真っ最中だ。しまった先を越されたか、しかも同じ日にとはこれがシンクロニティだったかとにかくそういう奴なのか。
嵐の様なコブシと蹴りの連撃に晒されながら豚苑子がこちらに気付き「たすけてっ!たすけて!!」と情けない声で叫び、殴ってる奴もこちらに気付いた。
「うおらあっ!!」俺はすかさず豚苑子の顔面に飛び蹴りをくれてやり、後ろの壁にしこたま豚が強く頭を撃った。
「俺も一緒にやらせて下さい」殴っていた男に俺は言った。
「…あ、ああ、よし、やりましょう」
そこからはそれまでの倍の猛撃が苑子を休む事無く襲った。
三十分近くも経ったろうか、顔はボコボコに膨れ上がり鼻血鼻水流血ヨダレ液体を垂れ流し、引っ張り上げた際に何カ所か髪が抜けて禿げ上がり苑子は完全に気を失っていた。
「ふうー」
どちらが言い出すともなく長年知り合った親友の様にお互い煙草を差し出し火を付け合い余韻に浸った。
「どうするこいつ?」「素っ裸にして小便掛けてやろうぜ」
破れかけた服を引き裂き完全に素っ裸にすると近くに在った犬の糞を口とマンコに詰めてやってから二人揃って連れションを始めた
ジョボジョボジョロジョロ……
擦り傷や出血でよく判らなくなってた豚ヅラが洗い流され、殴られ腫れた顔の形がよく見えてきた。「ふうーザマーねーなー」
「お前、ちょっと冠ってね?」「うっせーよ、お前も小さめだな」
その晩は二人でおおいに朝まで飲み明かした。

433: 名無しだし@呪いだ:07/11/09 02:04
ポエム

苑子は気持ち悪い、半端ではない気持ち悪さだ。
既存の表現では足りない程だ、言語を絶する気持ち悪さだ。
精密機械がごとく計算され尽くされた、人々に嫌われ憎まれ気持ち悪がられる要素を完璧に兼ね揃えている。
まるで苑子は人々に嫌われ気持ち悪がられる事を目的に設計されたマシーンの様だ。
苑子を構成する歯車は寸分の狂い無く完璧に人々に気持ち悪がられる行動と言動を生み出し、芸術的とも言える程に人々に忌み嫌われる結果を実現させる。
むしろにこの地球や宇宙は苑子を人々から嫌われ気持ち悪がられ決して誰からも愛される事無くジワジワ苦しめて非業の死を迎える人生を送らせる為の一つの巨大な装置ではないかとすら思えて来る。

434: 名無しだし@呪いだ:07/11/11 13:00
その日、母は商店街の人混みの中を歩いていた。
デパートが既にクリスマス用飾り付けを始めたり、
クリスマスケーキの予約チラシが貼られてるのを見て
ああ、もうすぐクリスマスか、うちのブタ娘がまたプレゼントは勿論、
クリスマスケーキを要求して騒ぐんだろうな
クリスマスケーキは私も皆も嫌いじゃないし買うのは別に悪く無い、
けどあのブタ娘は年中毎日家族の苦労も関係なくクリスマス気分で菓子とメシばかり喰い散らかして、
この上キッチリ誕生日だの正月だのクリスマスには決まりとばかりに金と物を要求してわめき散らして
脂肪でブクブクに膨れたあの醜いツラの口一杯にケーキを詰め込んで更に頬を膨らませてモギュモギュぐちゃぐちゃと口の廻り中クリームだらけで汚らしい咀嚼して更に醜い光景を撒き散らし、
こんなの当たり前とばかりに喰い散らかした食器も片付けずまたネットしに部屋に駆け戻って皆を不愉快にするんだろうな
ああ、死ぬ迄あの豚娘の面倒みながらクリスマスごとにこんな憂鬱な思いをしなければならないんだろうか、ああ嫌だ嫌だこんな人生嫌だ死んでしまいたい
その時母の携帯が鳴りだした。
「あ!お母さん!大変だよ!お父さんが苑子にゴミ捨てに行かせたんだけど
苑子が収集車の粉砕機に巻き込まれたの!即死だって!家の前の収集所だけどみんな大騒ぎだよ!」
この時母の周囲の通行人は一様に母に視線を向けた
中年のオバさんが携帯で話しながらこれ以上無い程嬉しそうな一杯の笑顔をしていたのだ。
母は電話を切り、軽やかに歩き出し、クリスマスケーキの宣伝の大きな看板を立てた洋菓子屋が目に付くと、暫く考えた後に店内に入った。
暫くすると出来合いの巨大三段ケーキを入れた大きな箱を持って
今日は特別とばかりにタクシーを呼び止め乗り込み家路を急いだ。
フロントガラスがポツポツ濡れ始め、見れば僅かながらではあったが雪だった。
今年はホワイトクリスマスを迎えられるかも知れない、いいクリスマスになりそうだと母は思った。

435: 名無しだし@呪いだ:07/12/12 17:47
苑子気持ち悪い

436: 名無しだし@呪いだ:07/12/13 19:52
ある日、苑子がいつもの様にブクブク太った肥満体で椅子を軋ませ、菓子で油だらけの手でキーボードとマウスをいじりながらネットを見て回ってると
ふと自分が知らない言葉を見つけた。
「ん?『オナニー』?なんだろコレ?どういう意味?」
検索して色々調べてみる苑子。
やり方の解説ページを見つけ、試してみる事にした。
「ふわああああああああああぁっっっっ!!?????なに!?なにこれ!?信じらんない!!!?????こんなのが世の中に有ったなんて!!!あ”い”い”い”い”いいいいいいいいい!!!!!」
押し寄せる快感の絶頂に、トドの様な巨体をベッドに横たえ下半身丸出しのまま息を切らせる苑子。
その日の日記に早速鼻息荒く書き込む苑子。
「ネットでオナニーというのを見つけてやってみたら滅茶苦茶気持ち良くてショック死するかと思った(ばきゅ
こんなのが世の中に有ったなんて・・・(驚
あれから二十回はしてるけど滅茶苦茶気持ちいい!
ネットやゲームなんてもうやらないし・・・子供の遊びだしね・・・」
その日スレは祭状態に至った。
「本当に知らなかったのかよ…」「つうか、んな事書くか普通…常考…」「流石知障」等々、スレがあっという間に埋まる程の勢いで。
次の日苑子は更にレベルアップを遂げていた。
「ネットショップでバイブを注文しました!特大サイズでイボイボが凄くて滅茶気持ち良さそう!早く届かないかな。超楽しみ!
ゆうべは三十回ぐらいしたし・・・」
「…うわあ…」「目の下のクマが凄過ぎ」「なんか苑子の写真、痩せてね?」
それは気の所為では無かった。日ごとに写真の中の苑子は猛烈な勢いで痩せて行った。
「ゆうべは奥に入れ過ぎて取れなくなって馬路焦ったし・・・
取れなくなったらどうしようかと思ったら滅茶苦茶怖くなって泣き出して、
母親を呼んで取って貰った。取れて良かったv
なんか後で母親が部屋で泣いてた。普通じゃないと思うし、精神病じゃないですかね?」
「頬が痩け始めてね?」「親はもう何も言わないのかね」「一日何十回やってんだよコイツ…」
写真の中の苑子は遂に標準体型にまで痩せていた。
ただし、目の下のクマが厚ぼったく腫れ上がり、皮膚は急激に痩せた事で緩み切り、目は更に虚ろになり、なにかの妖怪の様な有様であった。
それからすぐに苑子の日記が停まった。
数日後、関係者を名乗る者の書き込みが有り、それによると苑子は死んだとの事であった。
苑子が部屋から出て来なくなったので母親が部屋に入ると、
骨と皮の様に痩せ細った苑子がサードの頭を掴んで挿入したまま死んでいたそうだった。
サードは残念ながら一緒に死んでいたそうであった。
検死によると苑子より先に死んでいたとの事だった。

437: 名無しだし@呪いだ:07/12/19 22:09
シリーズ名作紹介
ー苑子の奇妙な冒険ー
苑子の謎に満ちた冒険を描いた作品。
〜あらすじ〜
主人公、苑子は
子供の頃見た漫画やドラマで見た様な
優しい母が毎日手作りの美味しいお菓子を焼いてくれて、
楽しい学校生活で出会った親友達に囲まれて毎日楽しく遊んだり買い物したり、
素敵な恋人が出来て、幸せな毎日を送ったり
やがて結婚して結ばれて、映画に出て来る様な洋風の白い壁の素敵な家で楽しい人生を送る事になるのだろう、
と信じていた。
そのはずだったのに、何かおかしい
みんな私の事を見て笑うし、ブサイクだのブタだの頭がおかしいキチガイブサイクだの毎日言って来るし、
親は私の事を褒めてくれないし、それどころか私と接っするのも煩わしそうだし、
妹は殆ど私と会おうとせずに家にあまり帰って来ないし
恋人や結婚相手どころか普通の友達すら一人も居ないし
徐々に立ち塞がる謎の数々、真実に苑子は辿り着けるのか

438: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 13:07
とある町に30半ばになる男がいた。
今まで女という存在に無縁だった彼に、ある日見合いの話が持ち込まれた。

一体どんな方だろう…
生まれて初めてのお見合いに、男はわくわくし一人妄想を膨らませていた。が…

「うっ…こいつは…」
写真を見せられたとたん、男の表情は凍りついた。
写真の相手は彼がかってウォッチしていた苑子だったのだ。
「まさか…これも運命なのか…」

愕然とする男。
その夜、久しぶりに苑子板に書き込みをした。

「今日、俺に初めての見合いの話が入った…。その相手が、なんと、あろうことか苑子なのだ」

当然、書き込みを信用する者は当時無く、
「ネタだろ?」
「嘘くせー」
などとレスが付くだけだった。
だがその夜更新された苑子の日記により真実がヲチャーの知るところとなり、一気に祭りに加速していくことになる。

(続く)

439: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 14:14
「すげー」
「もっと詳しく!」
など連日、ヲチャの書き込みは絶えず見る見るスレッドは苑子結婚話で埋め尽くされた。

一方、男は困惑したがしきりに勧める身内に対し、今まで独男であった申し訳無さと怖いもの見たさで、男は話を引き受けてしまった。

「とりあえず見合いの予定が一週間後ということで決まった。」

「キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!」
「写真うpよろ!」
「洗濯バサミ忘れんなよ」
等のレスが付き、ついに1日1スレを埋め尽くすスピードにまでヒートアップした。

…一週間後…見合いの日が来た(続く)

440: 名無しだし@呪いだ:08/01/13 14:26
朝早くから身内総出で掃除やら準備やらに追われていた。
男も髪型を整え、服装もこの日のために新調したスーツを着用し万全の体制に備えていた。
外ではウォッチャーの有志が見合いに臨む苑子を一目見ようと待ち構えていた。

そこに一台の車が到着した。
金持ちのいかにもサラリーマン風の父親と上品そうな母親に引かれ後部座席から出てきた山高帽とピンクのTシャツ、チェックスカートの女性…それは間違いなくブラウザ越しに見ていた写真の苑子本人だった。

笑いをこらえるのに必死になりながらカメラ付き携帯で写真に収めるウォッチャーたち。
何か一人ぶつぶつ言いながら苑子は男の家へ入っていった。(続)

441: 名無しだし@呪いだ:08/01/14 09:53
「はじめまして、●越苑子とその両親です」
父親らしき方が挨拶をして、2人の両親と男は頭を下げた。

苑子は黙って棒のように突っ立ったまま…

「さあ、どうぞお上がりになって」

男の両親が言うと皆は部屋に入った。


和室の真ん中に長方形のテーブルが1つ置かれ、昼のまぶしい光が降り注ぐ中
2人と2人の家族は向かい合って座った。
苑子は、座るや否や足を投げ出してテーブルの上に置かれたお菓子に手を付け頬張っていた。

「苑子!やめなさい…行儀の悪い!…本当にすみません…」

母親と思われる女が頭を下げ謝った。
苑子は怒られたことが気に食わなかったのかふてくされて何かぶつぶつ言い始めた。

「(虐待だし…虐待だし…)」

442: 438:08/01/14 09:54
更に続きます

443: 名無しだし@呪いだ:08/01/14 10:49
面白いっ!!
続きに期待しています。

444: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:22
興味本位とはいえ、今自分があの苑子の前に対峙し、
しかも人生の大きな転機になるかもしれないキーパーソンとして
話をすすめることになってしまったことに、
男は激しい後悔の念に押しつぶされそうになっていた。
眼前で菓子をほおばっている苑子は、ネットごしで見るよりも
さらに醜くかつ腐臭が漂ってくる、まさに「汚物」という
言葉がぴったりの、とても結婚相手とみなせる者ではなかった。

両者がむかいあってから5分あまり・・・部屋は沈黙につつまれた。
男の両親は、話に聞いていたよりもずっとみっともない女性が
来たことに唖然としていたし、苑子の両親はじっと下を見つめたまま
固まったようになっていた。

男は自分から苑子に言葉をかけることなどできなかった。
何を話してもまともな会話が成立しないのはわかりきっていたし
なにしろ苑子の眼に自分が映っているという事態に
耐え切れそうもなくなっていた。
男はあらかじめ自分達の様子がよく見えるような場所を提供していた
ヲチャ共からの援軍を待った。
複数人集まった彼らが男にカンペで会話の糸口を指示することを
あらかじめ打ち合わせていたのだ。


445: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:37
男は庭の植栽に隠れているであろうヲチャ達のほうへ
そっと目配せをした。
男には数時間にも感じたであろう数分間の後、男の懐に
しのばせておいた携帯が震えてヲチャ達からの
メールが受信された。
「失礼」と小声でわび、携帯を覗き込むと男は
一瞬固まったように体をこわばらせた。
注目する部屋の中の一同。
しかしある程度腹はきめていたのであろう、男は
まっすぐ苑子を見据えながらこう語りかけた。

「単刀直入に申し上げます。苑子さんのことをネットで
検索し、いろいろ知ることができました。
貴女には長年つきあっているというhigekiさんという
男性がいらっしゃるそうですが、私と会うにあたって
その関係は清算してきてくださったのでしょうか?」

凍りつく場の空気。男の父親が「な・・・・」と
何か言葉を発しようとした瞬間、すでに自分の両親の分の
菓子までくちゃくちゃ食い散らかしながら
うつむいたままの苑子がほんとうに小さな声でぶつぶつ
言い出した。「・・・higekiは金くれるだけだし。
彼氏じゃないし。meは女のほうが好きだし(当たり前。
昨日も郵便局で美人みかけたし(ハァハァ・・・」
「苑子!いい加減にしなさい!その男の名前は出すなと
家で何回も言っただろう!せっかくお前と見合いしてくださる
○さんに失礼だろうが!・・・○さん本当に申し訳ありません。
苑子は人前に出ると緊張してしまう達の子なので・・・」
苑子の父親が床に顔をこすりつけんばかりに土下座しながら
最後は最後は涙声でわびながら
「どうかうちの娘を・・・娘を・・・」と繰り返しだした。


446: 名無しだし@呪いだ:08/01/16 23:45
なにをどう吹き込まれて苑子との見合いに
乗り気になっていたのかわからなかった男の両親は
苑子のあきらかに異常な様子と、自分達の息子の
訳知りな顔を交互に見据えながら、自分達の
判断は間違っていたことに完全に気づいた。
そして「すみません、ちょっと急用が」と口火をきって
部屋をでた男の母親と、母親にうながされて一緒に出て行った
男の父親は、別室でこの奇妙なお見合いをいかにして
終わらせるかを相談していた。

取り残された部屋の中の面々はといえば
すでにすすり泣いてしまっている苑子の母親と、
床に落ちる涙をぬぐいもしないでただ歯をくいしばっている
苑子の父親、そして両親の涙を認め、自らの顔を真っ赤にして
ぶつぶつなにかつぶやき続ける苑子、その3人と
テーブルをはさんで向かいあわせに座らされている
あわれな見合い相手の男が呆然としているという
悲惨きわまりない状態になっていた。

447: 名無しだし@呪いだ:08/01/17 20:26
最高w
あれば続きキボンヌ。

448: 438:08/01/19 23:17
>>444
おもしろいです。設定がほぼ予定していたとおりなので、笑ってしまいました。
446の続きから書かせてもらいます。

449: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:35
気まずい空気が流れる中、男の両親が戻ってきた。
そして男に部屋から出るよう促すと言った。

「苑子さん…実はあなたに紹介したい相手がいるんですけど…」


案内されて向かった所は2階建てのアパートだった。
父親が入り口のチャイムを押した。

「ガチャ…」

ゆっくりとドアが開いて、髪がボサボサの眼鏡男が出てきた。
部屋の住人は眼鏡男一人のようだった。
眼鏡男は苑子を見るなり言った。

「苑子…さん、いやあ、本物だ〜感激だなあ」

「いや、あの、君…」
父親の言葉をさえぎって眼鏡男は続けた。

「何か記念になるものが欲しい…君の大切なものを僕にくれないか?」

(…きっと私を犯したがってるんだし…)
苑子は無言で車に戻ると積んであった体操服を持ち出し戻ってきた。
「これ、いらないからあげるし」

450: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:46
男は黙ってそれを受け取るとしげしげと眺め、くんくんと臭いを嗅いだ。

「こんな貴重なものを…いいんですか?」

うつむいたまま黙っている苑子。

「今日、苑子さんに会えたことをとても喜ばしく思ってます」

「は、はあ…」
両親はもう見合い話のことなどもうどうでも良くなっていた。
とにかくこの場から早く立ち去らなければ、と思っていた。

「こんなところで立ち話もなんです、ささどうぞ中へ」

無理やり押し込むように眼鏡男は苑子と両親を部屋の中へ押し込んだ。

「え!?…ちょっと!!!」


451: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:49
↑最後の2行は飛ばしてください。

452: 名無しだし@呪いだ:08/01/19 23:55
「うわあ…」
一家は驚愕した。部屋の中はゴミで溢れていた。

「プチッ」

何か踏んづけた。

(ん?)

苑子が足元を見ると小さなゴキブリの死骸があった。

(ひぎゃああああああ)

思わず声にならない悲鳴を上げた苑子。

453: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 00:07
小さいテーブルに向かい合って座ると眼鏡男は自己紹介を始めた。
「僕、深川と言います…よろしく…」

3人も頭を下げた。
(なんでここに来る羽目になったんだろう…)


数年後、男はヲチャの紹介で知り合った女性と晴れてゴールインし、幸せな家庭を気づいていた。
一方苑子は深川と名乗る奇妙な男性と奇妙な同棲生活を今尚続けている。

454: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 00:08
以上で終わりです。
途中から続きを書いてくださった方、ありがとうございました。

455: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 17:18
割と本気で塚越苑子死んでくれ

456: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 23:28
俺は純粋に全力で本気で塚越苑子死んで欲しいけどな

457: 名無しだし@呪いだ:08/01/20 23:47
2044年4月
苑子は60歳になっていた。
若い頃と相変わらず、食っては寝て、1日ネットに入り浸る生活を続けていたため、近所づきあいも無ければ収入もゼロ。
頼れるものと言えばHigekiからの貢物ぐらいだった。

「ふう、疲れたし」

いつもどおりサイトを更新してパソコンの電源を切り、椅子から立ち上がろうとした、そのとき

「う…っ!」

「バターン」

床に倒れ伏せた苑子。
様子を不審に思った近所の住人により119番通報があり駆けつけた救急隊員により、すぐさま病院に運ばれた。

医者から厳かに告げられた病名、それは「胃癌」だった。

(続)

458: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 00:05
「余命、長くて半年」

そう聞かされた苑子はショックを受けていた。

「うっ…うっ…」

連日泣き崩れる苑子。
そんなある日、苑子の携帯宛にHigekiからメールが入った。

「話は分かった。辛い思いをしていると思う。入院費用は心配するな。俺がなんとかしてやる。」

自分のことを思ってくれている人がいる。
なにやら今までには無かった新しい感情が芽生えかけていることを感じた。
その夜、苑子は思いっきり泣いた。

(続)

459: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 00:09
生まれて初めて流した感動と感激の涙だった。


460: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 10:15
「もしもし?どうされました」

隣のベッドの男が声を掛けた。

「いえ、なんでもないです」

「話したいことがあったら言いなさい、聞いてあげるから。」

男は苑子に微笑みかけた。
苑子は黙ったまま俯いていた。

「黙ったままじゃ分からないよ。」

そう言われると一言、ボソリと言った。

「あと半年と言われたし…」

「は?」

「あと半年で死ぬとか言われたし…」


461: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 14:53
苑子に優しそうに話しかけたその男は、苑子ヲチャの一人だった。
翌日、男は昨夜の出来事を早速苑子スレに公開した。

待ち望んだことがまもなく現実になるかも知れない…!
ウォッチャーたちは一刻も早く"その時"が来ることを祈った。

462: 名無しだし@呪いだ:08/01/21 15:35
何も口に出来ず点滴だけに頼っていた苑子の体重は激減し、標準体重を明らかに下回っていた。
病院の白い天井だけをひたすら眺めて過ごす日々が続いた。
苑子は、かってネットで騒がれていた頃の自分を思い出していた。

地元では苑子は死んだと言う噂が既に流されていた。

数日後、苑子の容態が急変した。

463: 名無しだし@呪いだ:08/01/22 18:42
おもろい

464: 名無しだし@呪いだ:08/01/23 23:04
苑子、これを見ても何も態度が変わらないんだから凄いよな。
常人が、ここでこんな言われ様をされたら気が狂うぞ。
24歳突入すると言うのに未だ働かず、クチャクチャもの
食って寝て排泄して雪だるま作っている場合か?

465: 名無しだし@呪いだ:08/02/03 04:59
あげ

466: 名無しだし@呪いだ:08/02/10 12:34
ぶりーぶりぶりぶりぶりゅー
ぶりりりりりっぶりりりぶるりりりりぶりるりりっ
むにゅっ
むにゅむにゅむにゅにゅにゅにゅむにゅっちーーーーーー
ぴちぴちぴちぴちぴちぴちぴっちぴちぴちぴちぴち…

カラカラカラカ(ふきふき)
ざあああああぁぁああああああ

467: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 11:34
プリンセスソノコ
苑子は天蓋付きのクイーンベッドの中でゆっくりと目を覚ました。
思わず身震いした理由は、日本での忌わしい記憶がそのまま夢に出て
きてしまったからだった。
「ふう、馬路で焦ったし」
ここは中東のとある若き石油王の邸宅、苑子は彼の第5夫人として4億で
購入されたのだった。
両親も4億も受け取って娘が一生目の前から姿を合法的に消すという申し出に
即座に応じ、その日のうちに苑子の日本国籍も戸籍も抹消された。
自家用ジェットで日本からほぼ半日、苑子を待っていたのは砂漠の中の宮殿だった。
夢にまで見た展開に狂喜する苑子、夫の話では苑子のためのエステティシャンや美容師の
スペシャルチームを揃えたという。
「meはこれまで愛情不足だったからこれぐらい贔屓されて当然だし」
着のみ着のままの手ぶらで到着した途端に浴室に通される苑子、着ていた
衣類は金バサミでつままれてそのまま焼却炉に廃棄された。
それから係員にホースで水をかけられ、念入りにデッキブラシと石鹸で数人がかりで
全身を洗浄されていく。石鹸の泡がどんどん黒褐色に染まり、その異臭に係員たちは
一斉に顔をしかめた。
「ギャアアア、痛いし!!!こんなの馬路虐待だし!!!」
「シャラップ、スメルポーク!!」
苑子が暴れたせいで係員の手許が狂い、ブラシが口に直撃した。
静かになったところで乾燥され、香水を大量に吹き付けられてから民族衣装に
着替えさせられた苑子はそれから専用の邸宅に通される。
全ての家事は家政婦たちが行うこととなったが、専用のXeon搭載パソコンからは
擬似的にインターネットにブロードバンド接続されているかのようなサービスがつく。
苑子のブログや利用しそうなサイトのミラーが並ぶ。
偽ヤフーニュースでは苑子の結婚を泣いて悔しがるかつての同級生の報道や、
某テーマパークが債務超過に陥って倒産するなど、苑子が喜びそうなものばかり。
「ふふふっ、みんな馬路でいい気味だし」
ブログに新しいエントリを書き込めば絶賛レスがみるみるうちに数十通、
アクセス数は1日100万を超えてしまう。

468: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 11:37
しかし苑子はすぐに耐えられない現実を突き付けられることになる。
「こんなの食べられないし!!!ごみを出してくるとか虐待だし!!!」
食事の際にパックごはんや駄菓子などのろくでもない食品が一切出ない事、
苑子の体型を理想体型にさせるために栄養計算された厳正な献立であることに
苑子が暴れたところ、責任者の屈強な黒人マネージャーの容赦ない鉄拳が叩きこまれる。
「ノー、ポークノー!!!ユーアーピッグ!!!」
「プギャー!!」
出された飲食物をわしづかみにされて口に押し込まれる。
しかしこれも全て苑子に美しくなって欲しいとの石油王の指示だった。
食事が終わると水泳にエアロビ、サウナ、ランニングなどのメニューが続く。
少しでも嫌がる様子を見せれば容赦なく竹刀で全身を殴られてしまう。
「ポーク、ポーカー、ポーケスツッ!!!」
鼻を蹴り上げられてもはや抵抗する気力も失った苑子は、このプログラムが
一年間続くと聞かされる。この後は歯科治療など最高レベルの
医療スタッフによるボディメンテが続く。
続いてはこの国の言語の学習だが、日本語すらろくらままならない苑子は
何度も鉄拳制裁を受ける。
あまりの待遇に、本人が言うところの『精神的におかしくなって』部屋の壁や
備品に当り散らかそうとするが、何せ花瓶ひとつとっても100万と苑子と
比べ物にならないほどの出来であるため、家政婦がホウキの柄で脳天を数発殴って止める。
「フールフールクレイジー!!」
「こんなのおかしいし!!!」
苑子は顔をグシャグシャにしながら嗚咽したまま石油王と第一夫人の住む邸宅に
怒鳴り込もうとするが、やはりそこに待ち受けていた屈強なガードマンに制止されてしまう。
「ノーノー、ポークノー、ゲットアウト!!!」
革靴で思いきり蹴飛ばされ、手で追い払われてしまう苑子。
これから続くダイエットとお妃プログラムのプレッシャーに、苑子は声を挙げて泣いた。
一方、合法的に苑子の廃棄に成功した実家はすっかり平和なものとなり、ネットで
苑子を覚えている者も次第に消えていった。

469: 名無しだし@呪いだ:08/02/20 16:51
いいぞ

470: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 21:02
苑子の葬儀には限られた親族とかつての同級生達がまばらに集まるのみで
あったが、参列者の数としては不自然なものというほどでもなかった。
「本日は苑子のために集まっていただき大変ありがとうございました」
死因は糖尿病とその複数の合併症による壊死ということだった。
喪主である父親は、出棺直前ということで病床で苑子が綴ったと
いわれるメッセージを読み上げた。
「同級生や近所の皆さん、これまで本当にありがとうございました。
まず最初に謝らないといけないのは、これまで皆さんにうまくお礼が
言えないばかりか、嫉妬から意地悪ぱかりしてしまっていたことです」
そこにあったのは、苑子が生前、コングという蔑称をつけて虐めていた
同級生や、卒業後も遊んでくれていた女子生徒たちへの感謝と謝罪が
綴られていた。中でも素行は悪かったものの現在はグラビアアイドルとして
活躍しているレイナについては、その容姿や内面からの輝き全てが
妬ましかったと克明に書き記されていた。
そのメッセージにコングと呼ばれていた少女は付き添いに来てくれていた
彼氏にすがって泣きじゃくった。
「それでは出棺になります、皆さんで生前、苑子が大好きだったミッ○○○ウスの
ぬいぐるみを棺に一人一人入れてあげてください」
父親の指示に従いそれらを詰めてゆく参列者、他にも苑子の部屋に残された
遺品や写真、ビデオテープやアルバム等が棺には一杯詰められていた。
その夜、レイナは事務所が運営する自らの公式ブログにこのことを綴った。
「私は芸能活動のために広島から上京したんだけど、まだ実績が
ないから日の出とか堀越とかは無理で、別の高校に入学しました。
今日はそこで出会った大親友の卒業式だったんです。彼女はハンディキャップがあって
それでもいつも一生懸命で。私はそんな彼女が大好きでした」

家具まで何一つなくなってしまったがらんどうの苑子の部屋。
「お母さん、いいの?お姉ちゃんのいた証、もう何もなくなっちゃったし」
「いいのよ。苑子、生前からトルコが大好きだったでしょう。あの国ではね、
故人の写真は全部一緒に燃やしてしまうって話よ」
「そうなんだ、じゃあ、仕方ないのかな」
「そうね……」
ぎゅっと数年ぶりに母親に抱き締められて、成人した妹はちょっと気恥ずかしかった。
その週末、家族は苑子の遺骨を詰めた容器を遺言通り、八丈島の沖に撒く旅に出かけた。
苑子のサイト、あくあまりんと同じ色をした海は苑子を優しく受け止め、飲み込んだ。
「さようなら、お姉ちゃん」
「苑子は私達家族を嫌っていたから、死んでまで同じ墓に入りたくなかったのよね」
「お父さん、お母さん。私、これからはもっと良い子になるね」

471: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 21:03
それから数年後。
苑子の妹は超一流の専門学校を卒業し、専門職の第一線で活躍していた。
茨城に引っ越した両親は農家生活の健康な暮らしぶりですっかり元気になり、
そして……。
「へぇ、そういえばY子ちゃん、きょうだいはいるの?」
銀座のイタリアンレストランで、付き合い始めた彼氏にそう問われた妹は、
「ううん、私、ずっと一人っ子だったから、Kさんみたいな年上の人って
お兄さんみたいで」
とあどけなく微笑むと、軽くぺこりと頭を下げると、ワイングラスに唇をつけた。


472: 名無しだし@呪いだ:08/02/21 22:08
全米が泣いた

473: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:22
今日もにょにゃは苑子板潰しの仕事に大忙しだった。

苑子板の評判が落ちそうな文章を考えては2chにコピペすることを繰り返す。
何か突っ込みが入るとIDを変えて他人になりすます
そんなことを繰り返しているうちに太陽も傾きかけていた。
「ふ〜、今日はこの辺にしといてやるか」
パソコンの電源を着けたままにょにゃは台所に向かい夕食の買い置きのカップ麺を作り始めた。(つづく

474: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:50
お湯を注ごうとしてにょにゃはあることに気付いた。
温かくなかったのである。
しかし保温ランプは点灯している。
おかしいなと思って蓋を開けるといつもなら眼鏡が真っ白になるのだが水のままだった。
初めての給料で買った中古のポット
しかし買ったその日からどうも調子が悪かった。
仕方なく販売店に持っていくとサポート切れのため修理は有料になるとのこと
無職のにょにゃに修理代金を払うほどの余裕はなかった。
仕方なく修理は諦めることにした。


475: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 16:55
「あそこならまだ使えるものがあるかも知れないな」
そういって向かった先
それは家の隣の粗大ごみ置き場だった。
にょにゃはさっそく使えるポットを探し漁った。
以前にもにょにゃはここでテレビを手に入れたことがあった。
にょにゃにとって宝の山みたいなものなのだ。


476: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 21:31
20xx年
埼玉県のN市の公園にて
ボロボロで腐った臭いのするダンボールハウスがあった

中はゴミ虫がうじゃうじゃ沸いており
丸まった巨体の珍獣が住んでいた
「虫がウザくて眠れない 呪いだし・・」
珍獣はそうつぶやき 公園を出た
のそのそと強烈な体臭をふりまきゴミ箱をあさり必死に餌を探す
「林檎の皮超美味しいし・・・」
ぐちゃぐちゃと汚く食べまくる苑子
時々登校中の小学生に絡まれ石を投げられ棒でつつかれるが
ぶつぶつ「年下は地獄に落ちろ・・・」とつぶやきながら
延々と食べ続ける

食べ終わると公園に戻り巨体を丸めて眠った
その夜 何者かによって放火され 苑子ごと焼け死んだという

477: 名無しだし@呪いだ:08/02/22 22:17
めでたしめでたし

478: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:35
>>475続き
過去にもにょにゃはこのゴミ置き場でいろんなものを拾っていた。
扇風機、ストーブ、オーディオセットからトースター、パソコンに至るまで、
身の回りのものすべてここから拾い集めたものだ。
にょにゃは期待に胸膨らませていた。
「湯沸しポット、湯沸しポット」
独り言をつぶやきながら黙々と粗大ゴミを漁り続ける。

479: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:47
お宝探しは思いの他難航した。
お目当ての物がなかなか見つからない。
汗だくになってゴミの中をゴソゴソとする奇妙な人間に、辺りにはいつの間にか人だかりが出来ていた。
「あの人何やってるの?」
「頭おかしいんじゃない?」
ヒソヒソ話をする主婦から大声で言い放つ小学生。
しかしにょにゃは見向きもせず、一心不乱にポットを探す。
やがて

「あった!」

大声を上げてはしゃぎ回るにょにゃ。
同時にようやく異変に気づき、そそくさとその場を後にした。
拾ってきたポットを綺麗に磨き、知り合いの専門家に仕えることも確認済み

早速水をたっぷり入れ沸騰させた。
「ん〜、一仕事終えた後のラーメンは格別だ」

にょにゃにとって一番至福の時なのだ。


480: 名無しだし@呪いだ:08/02/23 13:52
訂正
仕える→使える


481: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 10:08
>>476
強いて言えば、苑子汁やらがたっぷりしみ込んでて
湿りまくってて、あんまり燃えないんじゃないかな?

482: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 12:37
今日も苑子いつものように部屋でくちゃくちゃ菓子をほおばり、
ブログに日々変わらない内容をアップしていた。
時間も夜9時を回りそろそろ寝ようかという時、
「ただいま〜ごめん、また遅くなっちゃった」
玄関で、依子が帰ってくる声が聞こえた。

苑子がトイレに行こうと下に降りてくると台所で母親と依子が喧嘩していた。
「もっと早く帰ってこれないの?」
「私だっていろいろあるんだから、ほっといてよ」
「あなたがいないとねえ、困るのよ」
「は?あんな化け物を姉に持つ私の立場はどうなるの!?」

ドアの前で苑子はニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべぶつぶつ呟いていた。
「またやってるし…」
トイレから戻ると再びPCの前に座り、さっきの出来事をブログに書き綴った。

「…さっきトイレに行ったら妹と母親が喧嘩していた。一家崩壊しているし…。」

(つづく)

483: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 14:18
次の日、まだ寝ているの苑子の部屋へ父親が入ってきた。
「苑子、起きろ!」

「ふにゃ?」
いつもと違う父親の声。
いや、その日は何もかも違っていた。
「いつまで待たせる気だ、さっさと支度をしろ」

ほとんど洗濯をしていない湿っぽいお気に入りの服に手を伸ばそうとすると、
「駄目だそんなんじゃ」
と言われ、地味な紺のブレザーを渡されこれを着るように言われた。
「こんなのダサいし…」
不満を口にする苑子を父親は無理やり車に乗せた。

はじめに苑子が連れて行かれたのは整形外科だった。
そこで苑子は目、鼻、口に至るまで丁寧に整形が施され、あの醜さはほとんど確認できなくなった。

次に美容院に連れて来られた苑子は、髪をばっさり切られた。
だらしないロングヘアーから清潔なショートヘアーになった苑子を見て、
父親は苑子がまだ小学生だった頃を思い出してぽつりと言った。
「あの頃は、よかったな」
その目は涙ぐんでいた。

写真屋に向かい「記念に」と写真を1枚だけ撮るとすぐに別の場所に向かった。
町がだんだん遠くなる…。
とある民家の前で車は止まった。
父親は車を降りると玄関の呼び鈴を押した。
出てきたのは苑子の父親よりちょっと年上ぐらいの男性。
「としおじゃないか、何しに来たんだい」
「兄さん、頼みがあるんだ」
「頼み?」
「うちの娘を住まわせてやってくれないだろうか」



484: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 14:37
いつの間にか出てきていた苑子にとしおは言った。
「苑子、紹介する、俺の兄の○○さんだ」
父親の兄だという男は一瞬困ったような顔をしたが、こう言った。
「そ、苑子ちゃんかあ!…依子ちゃんかと思った!大きくなったなあ」

「子どもあつかふぎゃっ!!!」
またいつもの癖が始まったところでとしおに封じ込められもがく苑子。
「と、とりあえず、いろいろ大変だと思うけどよろしく」
そう言ってとしおは兄の家を後にした。

485: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 15:09
その日からとしお一家に平和が訪れていた。
妹は学校からまっすぐ帰るようになり、母親がノイローゼになることも無くなった。

一方、今日も苑子にはおじの容赦ない鉄拳が飛ぶ。
「苑子!、なんど言ったら分かるんだっ」
「ぶひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃいぃぃぃぃぃ」

486: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 15:18
以上で終わりです。

訂正箇所 一方→一年後

487: 名無しだし@呪いだ:08/02/24 19:26
>>482-485
うん、つまらない

488: 名無しだし@呪いだ:08/02/27 07:04
「ふう、まじ疲れたし」
苑子は修行寺の境内を掃除していた
30手前にもなっていまだに何もしようとしない苑子にいよいよ危機感を感じた苑子の両親は、ついに苑子を寺に預ける決心をしたのだった。
これまでぐうたら生活を送ってきた苑子にとって寺の生活は耐え難いものだった。
「苑子!さっさとやれ」
「なんで私がこんなことしいといけないのか分からないし」
苑子は山門の方を睨むとしぶしぶ作業に戻った。

そろそろ朝食の時間である。


489: 名無しだし@呪いだ:08/02/27 07:15
「まじ不味いし」
ぶつぶつ言いながら精進料理を食べる苑子は一気に周りの顰蹙を買った。
「正座まじ疲れたし」
食事が終わり立ち上がると痺れが切れた。
こんなのもう嫌。苑子は脱走を決めた。

490: 名無しだし@呪いだ:08/02/28 21:21
ある日男が家に帰ると入り口で妻がものすごい顔で立っていた。
なんでもパソコンに保存されている写真が気に食わないと言うのである。
居間に入るとパソコンの電源が付きっぱなしになっており男がかってヲチしていた苑子に関わる写真、膨大なログなどが開かれた状態になっていた。
男がただ呆然としていると妻の女は聞き覚えのある声でぼそりと言った。
「見つけたし…」
「は?」
男が聞くと
「私を呪ってた人…見つけた…」
こんなことがあっていいのか。
男は青ざめた。
食わされた!と思った。


491: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 14:42
何そのちょっとしたホラーww

492: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 21:08
「へ?おまえ…まさか」
第一印象は大人しい感じ、顔はそこそこの妻と知り合ったのは5年前
出会い系サイトでちょっとしたことがきっかけとなり意気投合したことから付き合い始めた。
それから結婚までトントン拍子で進んだ。
身内も大変喜んでくれ、ようやく、童貞にピリオドが打てる。当時はそう思った。


493: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 21:21
「じゃあ、行ってくる」「気を付けて」
その日も男が会社に出掛けると妻は笑顔で送り出してくれた。
妻の笑顔を見たのはそれが最後だ。
男を見届けた後、妻は趣味のオークションに出品するために俺のパソコンを勝手に起動させたらしい。
デジカメで撮影した写真の保存先を探っているうちに例の物を見つけたと言った。

男の手はぶるぶる震えていた。

494: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:09
25歳になった苑子は肌の荒れを気にし始めるようになっていた。
若い頃からパックご飯やお菓子などカロリーの高い物を好んで食べていたので自業自得だが、30目前にして辛いものがあった。
そこでかねてよりいろいろと世話になっていたひげきと名乗る男から整形資金を前借りし、生まれ変わることを決意したのだった。
整形手術を終えた苑子は出会い系サイトに登録し獲物がかかるのをまっていたのだった。

495: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:24
目の前にはあの苑子がいる。
男の手に力が入る。
本当なら今すぐにでも殴り飛ばして家からつまみ出したかったがためらいがあったのは既に夫婦の関係があったせいだろう。

「許せないし、今夜おごってほしいし」
何言ってんだろう。
「いつも俺が作ってるじゃないか」
反論すると「それは奢りじゃない」と言いはなってテーブルを蹴飛ばして出ていった。


496: 名無しだし@呪いだ:08/02/29 22:46
その夜、もう寝ようかというときに隣の部屋で苑子がなにかしているのかがさごそ聞こえてきた。
襖を少し開けて中を様子見るとヨガのような体制で呪文のようなものを唱えている。
なんだか気味が悪くなって襖をそっと閉めるとこれは夢だと自分に言い聞かせて寝た。


497: 名無しだし@呪いだ:08/03/01 02:01
次の日の朝、男が起きると苑子の姿が見当たらない。
あまりに突発な出来事で動揺した男は思わず苑子を探していた。
そんなとき、
「ピンポン♪」
チャイムの軽やかな音がした。
「苑子?」
男が玄関を開けると見るからに不潔な男が立っている。
「私はひげきといいます、今回、苑子さんに貸した金400万円を返してもらいにきました」
そんなの初耳だ。
とんでもないことになったぞ、男は思った。
しかし、次に冷静になってみた。
苑子が勝手に借金したのだ。なんで俺が肩代わりしないとならないのか。

498: 名無しだし@呪いだ:08/03/01 02:18
「あなたが金を貸したのは苑子だろう、なぜ俺なんだ」
「なんでも金欠だとかで、妻の借金は夫が肩代わりして当たり前だと…」
男はますます腹が立ってそして言った。
「苑子はどこにいるんだ」
「亡命するとか…」
嘘だ。あいつはああいう奴だ。
男はかってヲチしていたときのことを鮮明に思い出した。
絶対近くにいる…!
しかし、居場所が掴めない限りどうすることも出来ない。
戸惑いを隠せない男。
塀の影から不気味に笑う影に2人とも気付いていなかった。

499: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 00:05
「ふふ…、いい気味だし」
苑子は不気味な笑みを浮かべていた。
ひげきもどうせ金づる…。お金さえくれれば後はどうなったって知りやしない。
そう、私に罪は無い…。

十分満足した苑子は男の家を後にした。

数ヵ月後、

嫁の借金を肩代わりさせられた男はすっかりやつれ、仕事もやめてしまった。
督促状を握り締めて男はつぶやいた。
「くそっ…なんで俺がこんなことに」
男の脳裏に「死」の文字がよぎる。
ふと顔を上げると目の前に踏み切りがある。
吸い寄せられるように男は踏み切りに歩み寄った。
そのとき、
「んっ…?」
駅のホームに人影が見える。よく見るとどうやら女性だ。
しかもその姿には見覚えがあった。
「…いた…!」
男は駅に急いだ。
後ろ姿を見るなり苑子であることを確認すると、後ろから思いっきり背中を押した。
「ギャヴァ!!」
苑子は足を踏み外し、ホームの下に転落した。
あっという間の出来事だった。
直後、通過した特急列車にはねられ苑子はただの肉の塊と化した。
男は呆然とその場に突っ立っていた。
目を開いたまま線路にうつぶせになる苑子の目が印象的だった。

数分後、駆けつけた警官により男は取り押さえられ、現場検証、防犯カメラの映像から御用となり、裁判で無期懲役が言い渡された。

刑務所に入所した当日の夜、
色あせたピンクの服を着た髪の長い女が男の夢枕に現われそして言った。
「ふふ…、いい気味だし…。」

(終わり)

500: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 02:00
ゴンッ!
「いったー」
両親は亡くなり、妹も結婚して頼る当ての無くなった苑子は公園の遊具を住居にしていた。
「いけない!7時」
苑子は飛び起きるといつものようにゴミを漁りに出かけた。
しかし食べられそうなものがなかなか見つからない。
「今日に限って…。」
仕方なくゴミを漁ることをやめ、近所のスーパーに向かった。

「ここならなんとかなる。」
目的は試食コーナー。
ウインナー、ハム、焼肉、…大好きなものがタダで食べ放題なのだ。
苑子は思わずよだれを垂らした。
中に入ると、誰もが好奇の目で苑子を見る。
しかしそんなことはまるで目もくれず、さっそうと試食コーナーを探した。
それも店員が調理して客に勧めているコーナーよりは無人のそれ…。

苑子は生鮮売り場の前まで来た。
おいしそうな匂いが苑子の食欲を刺激する。
ふと肉売り場を見ると「あらびきウインナー」が目に入った。
一口大に切られ、こんがりと焼かれた表面はキラキラ光っており、苑子を誘惑する。
ちょうど周りは人も疎らだ。
近づくなり苑子は指でそれをひとつつまみ、ぱくり。
「おいし〜」
もう一個、もう一個と皿のウインナーの数が減っていく。
苑子が至福のひと時を味わっていると、周りに人だかりができはじめていた。


501: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 16:34
「また来てる…」
「なにあれ」
いつの間にか野次馬が出来ていた。
そんなことなど気にせず、
ただひたすら試食品に舌鼓を打つ苑子。
満腹中枢が満たされやっと気が付くと野次馬を見渡し
「変な目で見られた、もうこんなとこなんか来ないし」
と呟いて出ていった。
大きな皿には残りのウインナーが2、3個転がっていた。


502: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 20:20
次の日の朝、ゴミ箱を漁っていた苑子は缶詰を見つけた。
「大好物のツナ缶だし!マジ最高だし」
喜んでその場で蓋を明け手でつかんでぱくりと一口
しかしいつものとなにか違う。あっさりしていたのだ。
不思議に思って確認するとツナ缶ではなくキャットフードだった。
「呪いだ…」


503: 名無しだし@呪いだ:08/03/02 21:21
暇だね。

504: 名無しだし@呪いだ:08/03/03 13:40
翌日目が覚めた苑子は周りの様子がおかしいことに気が付いた。
外を見るとダンプカーの荷台に乗っていた。
公園の環境整備のため、瓦礫の除去が始まったらしい。
「ギャアアア!虐待だし!」
苑子の叫びもむなしくダンプは静かに動き出した。

505: 名無しだし@呪いだ:08/03/03 15:55
ダンプは産廃処理施設に入った。
苑子は既に泣き疲れたのか眠っていた。

「オーライ!」
作業員が指示を出すとダンプの荷台が上がり、積んでいたものがドサドサドサドサと落ちていく。「なんだありゃ?」
作業員がふと何かに気付き、ダンプの運転手に報告を入れる。
二人が急いでそれを引っ張り出すと四本足と思われる生き物の死骸が現れた。
「既に息は切れてます!犬?人には見えないような」
「ブタだろう」

鑑識に出した結果豚だと判り、関係者は皆、肩を撫で下ろした。

それから数日立った。


506: 名無しだし@呪いだ:08/03/03 16:00
公園では子供たちがドッヂボールで遊んでいる。
そのうち一人の子供が砂場の滑り台を見て言った。
「あの浮浪者最近見ねーな」
「引っ越したんじゃねーのか?」

507: 名無しだし@呪いだ:08/03/03 19:45
「豚の錬金術師」

塚越夫妻は錬成に失敗し、とんでもない化け物を生み出してしまった。
墓から掘り起こして剥いで繋いだ死体の皮袋に糞を詰めた人型に落雷で命が宿ってしまった化け物、苑子。
呼吸し発声する肉塊に糞が詰まった糞袋を滅ぼす為の手段を探そうと塚越夫妻は探求を続ける。

508: 名無しだし@呪いだ:08/03/03 23:11
>>499
途中でオチは読めたがそれでもホラーモノとしても純粋に楽しめた、
ありがとう。
>>506
なで下ろすのは肩じゃなくて胸なんだがまぁいいや。

509: 名無しだし@呪いだ:08/03/04 14:38
ある日の夕方、塚越夫婦はなんとかしてこの迷惑な生き物を合理的に消す方法はないか思案していた。
ちょうどその頃、飼い犬のサードを散歩に出していた依子が帰ってきた。
「サード!いい加減にしなさい」
「どうしたの?」
「お母さん、サードがまた変なもの拾って…」
「壺?」
サードがくわえていたのは汚れた壺だった。
「いい加減にしないと…」
依子が無理矢理取り上げようとすると壺はコロコロと転がり落ちて蓋が外れた。そのとき
「私は壺の精霊です。あなたたちの願いを3つ叶えてあげましょう」
あっけにとられる2人。


510: 名無しだし@呪いだ:08/03/04 14:44
とそこへ運悪くやって来た苑子。
「お腹すいたし…おかーさん、ごはーん」
「かしこまりました」
苑子の目の前に豪華な料理が並んだ。
おもしろくないという顔をする依子。

511: 名無しだし@呪いだ:08/03/04 15:01
苑子はあっと言う間に料理を平らげると言った。
「まじ凄いし!今度は喉が乾いた。飲み物お願い」
「ちょっとおねえ…あ…あ」
「かしこまりました」
またしても苑子の大好物が並ぶ。
依子の怒りは頂点に達した。
「なによ…なんでお姉ちゃんばっかり…あといっこになっちゃったじゃない」
「お姉ちゃんのバカ!…お姉ちゃんなんて消えちゃえ!」

「かしこまりました」
精霊は微笑みそして消えた。次の瞬間
「ギャアア!眩しいし!」
なにが起こったのか分からなかった。
目を開けるともうそこに苑子の姿はなかった。


512: 名無しだし@呪いだ:08/03/04 15:05
後にはひび割れた壺が転がっていた。
「苑子が消えた!」
いつの間にかそこに来ていた父は依子を思い切り抱き締めた。
「よくやったな!ありがとう!」
塚越家にやっと平和が訪れた。



513: 名無しだし@呪いだ:08/03/05 12:51
───meの名前は苑子。脳に傷を負った女子高生。モテカワファットで恋愛体質の愛されポーク♪
アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミキ、学校にナイショで
キャバクラで働いてるユウカ。訳あって不良グループの一員になってるアキナ。
 友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日もコングとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよねそんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
 「あームカツクし」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。
「カノジョー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のmeを見て欲しい。
 「すいません・・。」・・・またか、とセレブなmeは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとキャッチの男の顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
男はHigekiだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」ドラッグをきめた。
「ガシッ!ボカッ!」meは死んだ。ポーク(笑)



514: 名無しだし@呪いだ:08/03/05 17:42
20xx年、一頭の豚が悩んでいた。
「なんで俺の周りには一頭の豚も寄り付かないねか。
他の豚だけでない。飼育担当も自分をシカトしているみたいなのだ。
同期の豚は既に出世しおいしい豚肉になって舌鼓を打たせているというのに…。
ある日、豚は不思議な夢を見た。
迷惑をかけまくる気持ちの悪い姿
食べて寝てるだけの変化のない日常。
それは前世の自分の姿だった。


515: 名無しだし@呪いだ:08/03/07 12:37
苑子は自分が人間という生き物であることに嫌気がしていた。
今日も親と喧嘩したのだ。
「いつまで甘ったれてるつもりだ、いい加減働け」
「そんなこと言われたくないし」
「なんだと?」
「自分の人生は自分で決めるものだし」
「もういい、勝手にしろ!」
そう言われると、苑子はぷいと自分の部屋に戻った。
その夜、いつの間にか眠っていた苑子は誰かの呼ぶ声で目が覚めた。
しきりに呼ぶ不思議な声に引かれるように苑子は歩き出した。
気が付くと両手で地面を踏みしめていた。

「お腹すいた…」
苑子はおかしなことに気付いた。

516: 名無しだし@呪いだ:08/03/07 12:45
いつもなら脂っこい肉やツナ缶が食べたいのだが、大豆や小麦など穀物を体が要求するのである。
苑子はまた歩き始めた。
すると目の前に池が見えた。
「喉乾いた、水を飲んでいこう」
池に近寄って水をすくおうとするがうまくいかない。
不思議に思って池を覗くとそこに映ったのは苑子ではなく、一頭の豚だった。

517: 名無しだし@呪いだ:08/03/07 13:10
「ぶひ、ブヒヒッ!」
「ひゃあ!」とさけんだつもりで口から出たのは豚の鳴き声だった。
「これは悪い夢だ、覚めろ!覚めろ!」
苑子はほっぺをつねろうとしたが豚の蹄ではどうすることも出来ない。
そのまま山に逃げ込むと声をあげて泣いた。
「ブヒーッ、ブヒ、ブヒー」
豚の鳴き声がこだまを続けていた。

518: 名無しだし@呪いだ:08/03/07 19:20
その頃、実家では身内総出で祝杯があげられていた。
苑子が失踪した。これほど嬉しいニュースはない。
警察の捜査も拒否し、平穏な日々が流れた。

一方で豚になった苑子は猟師に追われる身になっていた。
「おい、そっちへ行ったぞ」
「はあ…はあ…つかれたし…」
最悪の状況が脳裏をよぎる。
「絶対嫌だ…なんでこんな目に…」

519: 名無しだし@呪いだ:08/03/07 22:10
そのとき
「いたぞ!」
声がするやいなや、気付いたときには既に遅し。
バンと銃声が響いたと思うと苑子は倒れた。
肉は売りさばかれ切り身になった。


520: 名無しだし@呪いだ:08/03/08 00:14
猟師ネタが在ったが、先にやられたのでもう少し寝かすか…

521: 名無しだし@呪いだ:08/03/08 00:16
店頭にならんだ苑子の肉は塚越一家にも買われ、メインディッシュとしてさっそく食卓に並んだ。
苑子が念願の主役になり、初めて人の役に立った瞬間だった。

おわり

522: 名無しだし@呪いだ:08/03/08 00:26
悪い。まだ途中だったか

523: 名無しだし@呪いだ:08/03/08 00:35
>>522
読んでみたいです

524: 名無しだし@呪いだ:08/03/08 05:08
苑子の肉…なんかやだな〜…
メタボまっしぐらで霜降り状態になってそう

525: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 03:17
「いつまで待たせる気だ?金返せ!」
また来た。苑子は恐怖に怯え押し入れに身を潜めた。

職を持たず遊び呆け、頼みの綱であるHigekiにも絶縁された苑子はヤミ金に手を出したのだった。勝手口を叩く音は鳴り止むどころかしつこくなってゆく。

このことを一度相談に持ちかけたことがある。
返ってくる答えはいつも同じだった。
「ああ、いつものがまた来てるよ」
「マルチすんな、うざい」
「どうせオ〇ニーで解決するんだろ」
と言って聞き入れてくれないのだ。

死んだ方がどれだけ楽か。
苑子は手元にあったカッターを握りしめた。

526: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 03:30
「カチ…カチカチカチカチ…」
少しずつ伸びるカッターの刃。
めいっばいまで出すと思わず手首に当てた。
横に少しずらす。
「痛っ!」
1センチほど傷が出来、血が滲んだ。
「やっぱり駄目だ…」
カッターを手放すとただ時間の過ぎるのを待った。

527: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 09:49
借金取りが帰る気配はまだない。
そのときだった。
「止めるんだ!」
「なんだお前?」
「名乗るほどの者ではない、今すぐそこから立ち退け」
この偉そうなガキに借金取りも黙っていない。
「この野郎!」
胸元を掴んでやろうとしたが若者はひょいとかわして逆に借金取りを背負い投げ一本。
あっと言う間に追い払った。
一部始終をドアの隙間から見ていた苑子と目が合うと言った。
「もう大丈夫ですよ、娘さん」
「あんた、誰?」
苑子がぶっきらぼうに言うと若者、
「名乗るほどの者ではないですよ」
「ふーん」
若者はしばらく困惑した顔をすると、名を名乗った。
「僕は深川と言うんだ」
苑子は黙ったままだ。
「困ったことがあったら、僕に言って!力になれるか分からないけど」
しばらくして苑子は言った。
「あんたには興味ない!帰れブス!」
深川と名乗る男は照れ隠しと思い込み
「そ、そうだね、ごめんね、長々と…」
と言うと去っていった。

528: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 12:07
その日から深川は定期的に苑子宅近辺に張り込んで様子を伺い見るようになった。
借金取りを追い払ったり、近所の子供がからかうのを注意したりと忙しい日々だったが、苑子の思いは相変わらずのようだった。
しかし深川は諦めず自分の"役割"を担い続けた。
いつかきっと気持ちが通じる。
そう信じて疑わず…

529: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 12:17
苑子にとって深川は気持ちの悪いストーカー男に過ぎなかった。
苑子の頭に夜逃げの3文字が浮かぶ。
借金取りにストーカー男
ここは私の住むところじゃない。
そうだ。広島行こう。またあいつとよりを戻そう。
苑子は広島に旅立った。

530: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 12:27
止まってください。お願いします。
カンペを持って手を挙げるが誰も止まってくれない。
出している指の向きが逆さまであることに苑子は気付いていなかった。
ヒッチハイクは失敗に終わった。
段々日も暮れてきた。
苑子は公衆便所にうずくまり一夜を明かした。
生まれてはじめての野宿だった。

531: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 12:40
やがて一台の車が苑子を見つけブレーキをかけた。
止まってくれた!苑子は喜んだ。
しかし車は止まらず苑子に正面から突っ込み電柱に当たって止まった。
車の運転手は飲酒運転だったのだ。

苑子は車と電柱の間に挟まり、即死だった。
どこからか飛ばされてきた桜の花びらが苑子の鼻に引っかかった。
その日は苑子40歳の誕生日だった。

532: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 17:11
苑子人気を指をくわえて見てるいる哀れな男がいた。
「なんとかこの人気を我が物にしたい。」
どうしたらいいものか。
しばらく考えた後、男は苑子に取り入ることから始めようと考えた。
膨大な誹謗中傷を片っ端から始末するのは並大抵のことではない。
作業は思いの外難航した。
「あんたらはそんなことをしてなにが楽しいんだ」
「その精神が気に喰わない」
もはや男は冷静な判断力を失っていた。
「そんなに言うならさ、2ちゃんで苑子って検索入れてみ、あそこ見た後でもそういったことが言えるかな?」
この発言が悪夢の始まりになろうとはこのとき男は気付いていなかった。

533: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 17:24
2ちゃん
名前はきいたことがある。
しかし怖くて今まで中に入ったことが無かった。
恐る恐る言われたとおりにすると苑子に関わる膨大な履歴が男の目に飛び込んできた。
「うわあぁぁぁぁ…こいつはやばすぎ」
男は自分は苑子をなにも理解していなかった、そう感じるようになった。
「なんとか誤解を解かなければいけない。」
苑子サイトに戻った男は自分の考えが間違っていた旨を掲示板に書き込んだ。
この行為がとんでもない自虐行為と気付くのは後のことである。

534: 名無しだし@呪いだ:08/03/09 18:58
なんだおまえ手のひらかえすのか、痛すぎ

違うんだ。これは…
たちまち男は集中砲火の的になった。
必死に弁解を試みるがすべて無駄な抵抗だった。
やがて男は自演に走るようになった。
ある日2ちゃんに新しいスレが生まれた。
男の「願望」は叶った。

535: 名無しだし@呪いだ:08/03/15 23:38
「ううっ…漏れそう…。」
子どものように思いっきり股を押さえつつ、苑子はトイレに駆け込んだ。
「ふう…。」
便座に腰掛け、用を足し始めるとドアが開いた。
振り返ると小学生ぐらいの子どもが立っていた。
「はっ…。ご、ごめんなさいっ!」
子どもは一瞬凍りついた表情をしたが、すぐに頭を下げ謝り、扉を閉めた。
「この鍵のせいで、年下に馬鹿にされたし…」
手洗い場でクスクス笑い声のしているのが、哀れな豚女の個室にまで響いていた。

536: 535:08/03/15 23:40
振り返ると→顔を上げると、に訂正

537: 名無しだし@呪いだ:08/03/16 01:00
苑子は、ハムスターの入っているケージを恨めしそうに眺めていた。
もともと、インターネットのカタログで写真を見て、気に入ったからと飼うことを決意したはずだったが、
ハムが家に来てからというもの、家族も来客もそっちに夢中なのだ。
「こいつのせいで、私は無視されてる存在だし。」
苑子はそのグローブのような手で、ケージを開けた。
そして握り潰してやろう、そう思い手を入れたときだった。
「キーッ!」
自分の陣地に入ってきたその「得体の知れない物」に驚いたハムスターが、苑子の手に飛び掛り噛み付いた。
「ぎゃーっ、馬路痛いし!!!!」
悲鳴をあげ必死で振り払うと、噛まれた指を押さえわんわん泣いた。
ケージの中では力尽きたハムスターが横たわっていた。

538: 名無しだし@呪いだ:08/03/16 05:43
「もう駄目…もれる〜」
思いっきり股を抑えながら、苑子は個室に飛び込んだ。
「ふう…」
便座に座ると用を足し始めた。
(ブリブリッ…じょぼぼぼぼ…)
その時、
「キィ…」
扉が開く気配がして苑子が顔を上げると小学生ぐらいの子どもが立っていた。
「はっ…」
思わず息をのむ子ども。直後
「ご、ごめんなさいっ!」
慌てて扉を閉めタタタタッと去っていった。

「ノックもしないなんて失礼だし…」
苑子は立ち上がり扉を開け、さっき足音がした方向を見渡した。
と、同時に周りの目線が一斉に自分に向けられるのを感じた。
ヒソヒソ話をする人、クスクス笑う人
そこで初めて、苑子は自分の置かれている状況に気がついた。
下半身丸出しだったのだ。
しかも、まだ小便が滴り下着は濡れていた。
苑子は慌てて扉を閉めた。
クスクス笑う声はまだ聞こえる。
「恥かかされたし…あのガキのせいだし…許せない。」
苑子は自分が汚した下着をずっと見つめていた。

(終わり)

539: 名無しだし@呪いだ:08/03/16 05:45
書いているうちに気分が悪くなったので、ここまでにします。


540: 名無しだし@呪いだ:08/03/16 21:52
「ぶうぅぅぅぅ…ぶすぅ〜」
ある昼下がり、都内の駅構内の公衆便所に爆音が響いた。
「いけない、音出しちゃったし…」
苑子は独り言を言うと、特に気にせず用を足し続けた。

外からクスクス笑い声が聞こえる。
苑子より5,6程年下の学生たちだった。
「何、今の?」
「臭っさぁ〜」
2人とも不快感をあらわにしていた。
しまった個室の扉を見て、どんな人何が入ってるんだろうなど話していると、
水を流す音が聞こえ、扉が開いた。
「うわ、きも…」
思わず出しかけた台詞を慌てて抑えた。
それに気づいたのか、苑子は2人を睨み付けた。
さすがに気まずいと感じたのか、学生2人は軽くお辞儀をすると、逃げるようにその場を後にした。
「人を見て逃げるなんて失礼だし。」
と言いながらポケットからネタ帳を取り出し、さっきのことをメモし始めた。
「今日のブログのネタだし…、あいつら、絶対後悔するね」
一人満足そうな笑みを浮かべた苑子はトイレを後にした。
苑子と共に個室から出た異臭は、一帯に染み付いたように消えることなく漂い続けていた。

541: 名無しだし@呪いだ:08/03/16 22:31
トイレネタ、もう止めてくれない?

542: 名無しだし@呪いだ:08/03/17 09:29
2chからのコピペだけど

仙人と名乗る男が言った。
「この梅干には不思議な力がある。1粒食べるごとに1つ若返るのだ」
それだけいうと、どこかに言ってしまった。
「マジすごいし!早速やってみよう。」
苑子は一気に5,6粒ぐらい食べた。
甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる。
「これでもう私は大人じゃないしw」
それから、苑子は親をはじめ周囲にわがままを言い続けた。
何も知らない赤の他人は、はじめ「そうか、そうか」と苑子に適確と思われるアドバイスを続けていた。
だが、そのうちにあまりに状況が酷いのと、もう我慢の限界ということで痺れを切らしはじめ、
ついに、当人の親に直訴することにした。
話を聞き入れた父親は苑子に言った。
「苑子!いい加減にしろっ」
「はぁっ?」
苑子はぶっきらぼうに返事をした。
「『はぁっ?』じゃない!お前一体もう何歳だと思ってるんだ!?」
「私は永遠の子どもだし!」
もともとおかしかった我が娘だが、いよいよエスカレートしたのかと思った。
「いつまでも甘ったれてないで、いい加減働け!」
苑子は逆切れして言った。
「勝手に大人扱いすんな!私が子どもと言ったら子どもだし!」
こんな状況で何を言っても無駄だと思った。
「もういい、勝手にしろ」
苑子はふて腐れて出て行ったが、父親は止めなかった。
どうせいつものことだ、夕飯になったらまた戻ってくる。
父親はため息をついた。



543: 名無しだし@呪いだ:08/03/17 10:43
「おもちゃ売り場に苑子」

「ついに苑子オフ会!その席で苑子は(ヲチャは全員男」

「さちゅ、塚越家へ。さちゅの感想」

以上のテーマを非エロで頼む。

544: 名無しだし@呪いだ:08/03/17 18:40
ある日曜の晴れた日、一塚家はデパートに買い物に来ていた。
ふと横を見ると苑子がいない。
「またか」
母はいつもの場所に足を運んだ。
「やっぱり」
苑子はおもちゃ売り場でゲームソフトを見ていた。
「最近のゲームは面白いの無いし」
独り言を言うと1つのソフトを手に取った。
「げっ…高いな〜」
不満そうな顔をすると周りを見渡しそれをポケットに突っ込んだ。

「苑子っ!何やって」
慌てて駆け寄ろうとした母だったが、既に遅かった。
ポケットに入れた弾みで防犯センサーが外れ警告音が響きだしたのだ。
他人のふりをしていよう。
苑子が慌てふためいていると店員が駆けつけ、苑子は連れて行かれてしまった。

545: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 04:40
20xx年、苑子板ではあるスレが盛り上がっていた。
ついに苑子ヲチャのオフ会が都内の某所で開かれることになったのだ。
やりとりの内容は、
「やっぱり、本人がいなけりゃ面白くない」
こんなやり取りから、どうやって苑子をオフ会の場に誘い出すかということだった。

しかし、その辺りは苑子を長年見てきているヲチャ。
苑子がアホで単純なことは十分知っている。
ストレートに「オフ会をやるから来てくれないか」そう言いさえすれば奴はひょこひょこ来るに決まっている。
皆は確信を抱いていた。

次の日、やり取りで決まったことをメールで苑子に伝えた。
返事は数分後に返ってきた。
「いいですね!いつですか?」
結果は予想を裏切らないものだった。
早速日程を知らせた。




546: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 05:22
苑子から返って来た内容は当日は親も来るからというものだった。
「苑子と親御の顔が拝める…」
ヲチャの期待は高まっていく。
そして当日、ヲチャの熱気に包まれたオフの会場に一台の車が到着した。
後部座席から降りてきたのは苑子。
「おお〜」という歓声が上がり、一斉にカメラや携帯が向けられる。
苑子は無表情に笑っていた。
本人にすれば、記者陣に取り囲まれる芸能人のような感覚なのだろう。

一向が向かったのはカラオケ店だった。
「やっぱり、苑子の歌うところが見たい」という声に応えてのものだった。
まずヲチャが一通り歌う。
苑子はひたすら目の前にあるジュースやらポテトやらをむさぼっていた。
「次は苑子ちゃんの番だよ」
ヲチャに説得されてマイクを渡されると、苑子は十八番だという歌を歌った。
いつもYouTubeで聞いていたあの声を生で聞いている。ヲチャは持て囃した。
歌を歌い終わると苑子は軽く会釈をしマイクを置くと席に戻り、ジュースの残りを啜った。
もう歌わないの?と聞かれると
「歌苦手だし、もういい…」と言ったきり黙ってしまった。

その後、一向はお好み屋で食事をしオフは大盛況で幕を閉じた。
親が向かえに来ると苑子は黙って後部座席に座り、つまらなそうな目で遠くを見つめていた。
ヲチャが手を振っても苑子は振り返さず、車はその場を後にした。
車が見えなくなると、「これにて、解散!」
皆それぞれの家に帰っていった。

その日の夜遅く、苑子の日記が更新された。
「今日オフ会に行った。本当は行きたくなかったんだけど仕方ないから行っただけだし、馬路つまらなかった。」

547: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 07:11
サティに来た苑子。
まず向かったのは駄菓子売り場だった。
ガムやらゼリーのコーナーを周り、いつものやつを買い物籠に入れた。

周りの目線が気になる。
皆苑子を見てひそひそ話したりしらけた目で見てくる。
腹が立ったので睨み返してやった。
「あいつら皆地獄に落ちるね(笑)」

2階に上がり玩具売り場に立ち寄った。
「持ってるゲームは皆飽きたし」
そんなことを言いながら売り場を見て回った。
苑子と同じ年、少し上と思われる店員が苑子を見て話している。
「おいおい、あいつまた来てるよ。」
「しかもまた同じ服、ルンペンじゃね?」
それは苑子の耳にも聞こえた。
苑子はまたにらみ返した。
気づかれた。さっきの2人はとっさに接客モードになった。
「い、いらっしゃいませ〜…」
「ふん…」
苑子は口を尖らすと出口の方向に階段を下りていった。

店を出る際、苑子は言った。
「この店の店員は感じが悪いし。絶対潰れるねww」


548: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 13:20
>>苑子は無表情に笑っていた。

www

549: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 16:36
苑子

550: 名無しだし@呪いだ:08/03/23 20:52
遅くなりました。
まとめて追加しました。

http://ameblo.jp/shortshortsonobuu/



551: 名無しだし@呪いだ:08/03/30 03:55
苑子はバスに乗っていた。
しばらくして、妊婦と思わしき女性が乗ってきた。
女性はしばらく見渡して、満席であることを確認すると、優先座席のステッカーの方向に歩いた。
苑子が座っている席だ。
2人掛けの席を独占する形で苑子は携帯を弄っていた。
女性が「席を空けてください」と小声で言ったが、聞こえない振り。

パスがカーブに差し掛かる度に女性の体は大きく傾く。
やがてそれを見かねた乗客が苑子に言った。
「おい、隣、空けてやりな」
苑子は「そんなの知らないし」という顔をして言った。
「『優先座席』って書いてあるし、ここは私の席だし」
「何を言ってるんだ、困ってるじゃないか」
乗客が言うと、
「は?それならあんたが譲れば?」

やり取りを聞いていた妊婦の女性は恐縮したように言った。
「私…いいです、次で降りますから」
そう言うと降車ボタンを押した。
バスが止まると女性は降りていった。
ドアが閉まるとバスは動き出し、女性の姿は遠さがっていく。
乗客の目線は、その後もひたすら携帯を弄り続ける苑子に向けられていた。

次の日、苑子は嫌がらせリストを更新した。
「席を譲らないというと白けた顔をする」

552: 名無しだし@呪いだ:08/03/30 04:14
Sは苑子と幼馴染み。
離れ離れになってからもメールでやり取りを交わす程の仲である。
今日は1ヶ月に1度、苑子と会う日。場所は苑子宅。
Sは浮かれていた。
昨日のうちに新調した衣服を着用し、意気揚々と家を出た。

「ピンポ〜ン♪」
苑子の家に着くと胸が高鳴るのを押さえ、呼び鈴を押す。
いつもならすぐ、「は〜い」と声がして母親でも出てくるのだが、今日は返事が無い。
「車が無いということは、出かけているのかな?」
Sは入り口に手を掛けると、ドアが開いた。
鍵はかかっていなかった。

「おじゃましまー…す」
申し訳なさそうに中に入ると苑子の靴が乱雑に置かれている。
「苑子ちゃ〜ん」
そう言いながら中に入っていった。

2階に上がり苑子の部屋の前まで来た。
「いるの?開けるよ〜」
恐る恐るドアを開けたSの目に飛び込んできたのは壮絶な光景だった。
「苑子ちゃん?!」

なんと苑子はあろうことか昼の時間帯から大また全開でオナっていた最中だった。
「はあ…はあ…はあ…最高だし!」
衝撃的なものを見てしまったSはどうしていいか分からず、その場に立ちすくしていた。
しばらくして苑子はSの存在に気づいて起き上がった。
「来てたんならノックぐらいしてほしいし」
「したよ。」
「聞こえなかったし」

それから沈黙の時が流れた。

553: 名無しだし@呪いだ:08/04/05 19:00
働くこともせず、毎日が日曜日の変化の無い生活を続けていた苑子は
その日もまた悩み掲示板にくだらない愚痴を投稿していた。

「マジすること無いし、毎日退屈です。どうしたら良いですか?」

しかし、これまで何度も同じことを繰り返してきたため、
その書き込みが苑子であることを利用者の誰もが見抜いており、
もはや相手にする者などいなかった。
苑子の投稿はむなしく下方に沈んでいく…。
「誰もmeのことだけ無視するし…むかつく。」
愚痴ばかりのブログを更新すると眠りについた。

次の日、苑子がまたいつもの掲示板を開くと、久しぶりにレスが付いていた。
苑子が大喜びでレスを見ると、一言だけ書かれURLが貼られていた。

 名無しさんへ、何もすることが無くて退屈ならあの世に行ったらどうでしょうか。
 あの世はとても楽しいところですよ。

 http://www.xxxxxx.com/

苑子が早速URLをクリックすると、通販サイトに繋がった。
その中のある商品に苑子は釘付けになった。

 激安!ギョーザ(中国産) 98円

「信じられない!マジ凄いし!」
早速オンライン注文した。

1週間後、品物が届いた。
ちょうどお腹のすいていた苑子は早速それを料理した。
「あー美味しかったv」
お腹いっぱいで満足の苑子。が、それも束の間しばらくして猛烈な腹痛が苑子を襲った。

554: 名無しだし@呪いだ:08/04/05 19:55
「うっ…うっ…呪いだ!」
何度もトイレに駆け込む苑子。
様子を不審に思った華族が苑子の部屋に駆けつけたときには、既に苑子は息耐えていた。

苦しみから解放され、目を開けた苑子はあの世の入り口に立っていた。

555: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 09:30
200x年x月
苑子は家族の知人の紹介でアルバイトとして雇われることになった。
今日が初出勤という日、いつものようにだらしなく眠っていた苑子は
父親にたたき起こされた。
「苑子!起きろ、もう何時だと思ってるんだ。」
「まだ眠いし…あと3時間寝かせて」
「何言ってるんだ!今日からバイトに行くんだろ、さっさと仕度しろ!」
「めんどくさいし…」
ぶつぶつ言いながら服を着替える苑子を車に乗せると、としおはエンジンを掛けた。
苑子は流れる景色を見ながら朝食のパンをほおばっていた。

「今日から一緒に働いて貰うことになった○越苑子さん」
一通り紹介が終わると早速職場に案内された。
「丁度人手が足りなくて困ってたのよ、あなたにはここをお願いするわね」
苑子が担当することになったのは、完成した商品を包装する作業だった。
「分からないことがあったら、何でも私に聞いて」
苑子より少し年上の上司が言った。
なかなか感じの良さそうな人だ。

(続きます。)

556: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 10:37
作業に入った苑子だったが、長年の引きこもりの成果か無知の上
初歩的なミスを連発し続け、上司の足を引っ張りっぱなしだった。
「何度言ったら分かるの!?」
はじめ温厚に指導していた上司達だったが、苑子の物覚えの悪さに
いい加減にしろと皆呆れ顔だった。
そんなある日、苑子がいつものように出勤すると同僚が私物が無くなったと騒ぎ出した。
疑われたのは苑子。
必死に違うと反論するが疑いは晴れず、しかも苑子のロッカーからそれが出てきたものだから大騒ぎである。
「違う…知らない…なんで…」
半泣きになる苑子に突き刺さる冷たい目線。
結局ここでも苑子は一人になってしまった。
作業をしながらヒソヒソ話をしているのが苑子の耳にも聞こえた。
「あの子、私、はじめからおかしいと思ってたんだけど、やっぱりねー」

557: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 11:58
ホームレスおばさん

苑子は途方に暮れていた。
ホームレス集団と争って負けたのだ。
日本ホームレス協会に所属していない苑子に行き場はない
そのため住居も食料も自分で調達しなければならないのだった。



558: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 13:50
苑子は公園のベンチに座りそして横になった。
とそこにサッカーボールが飛んできて苑子の顔面を直撃した。
「ギャヴァ!」
鼻血をたらす苑子に小学校高学年ぐらいの児童が駆け寄ってきて言った。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
大丈夫もあるか…むかついた苑子はボールを思いっきり投げ返してやった。
ボールを追っかけて走り去る児童を横目で睨むと苑子は立ち上がった。
苑子は人の居なさそうな場所を探した。

559: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 15:19
しばらく辺りをうろうろしているとちょうど良さそうな休憩所があった。
「あそこなら…」
苑子は走りよった。
幸い先客はいないようだ。
苑子は上がり込みさっそく横になった。
鳥の鳴く声、まだ冬の匂いの残る風
それらがすべて自分のためにあるかのようだった。
「お腹すいた…」
そねはずだ。今日は朝から何も食べてないのだ。
むくりと起き上がると苑子は公園を後にした。

560: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 17:51
「ん?そうだ!」
何を思ったか苑子はいそいそと引き返した。
向かった先は公園の屑籠
苑子はさっきまでカラスがゴミをつついていたことを思い出したのだ。

561: 名無しだし@呪いだ:08/04/16 18:22
公園に戻った苑子は大急ぎでゴミ置き場に向かった。
さっきまでカラスがつついていた残骸を拾い上げると夢中で頬張った。
「うまい!マジうまい!なんでこんなのすてるんだろう?」
十分堪能するとその場を後にした。
空っぽのコンビニ弁当の容器が風に飛ばされて転がっていった。

562: 名無しだし@呪いだ:08/04/18 18:50
働きもせずただひたすら食べる、寝ることを繰り返す毎日を送る苑子を見て塚〇夫婦はうんざりしていた。
これで苑子が変わってくれるなら…と思いどんな理不尽な要求もできる限り飲んできたが既に限界に達していた。
なんとかいい方法はないか
夫婦は書店でいろんな本を買っては読み漁った。
ある日の朝、一人の学者が夫婦の元を訪ねてきた。
新しい医薬品の開発をしているので、実験に協力してくれる人を探しているとのことだった。
夫婦は顔を合わせた後苑子を呼ぶと学者の前に差し出した。
1000万の謝礼と引き換えに苑子は実験台として引き取られた。

563: 名無しだし@呪いだ:08/04/19 20:02
ではこの部屋で待機していてください。
係りのものに案内されて苑子は一つの部屋にはいった。
苑子が椅子に座ったことを確認すると係りの者はドアを閉め鍵をかけた。
暗い部屋で苑子が呆然としていると天井から卵の腐ったような臭いのするガスが注入されたちまち充満した。

564: 名無しだし@呪いだ:08/04/19 21:48
だんだん意識が無くなる。そのまま苑子はその場に倒れこんだ。
やがて完全に意識の無くなった苑子は特殊ケースに入れられ、そのまま別室に運び込まれた。
「全工程、終了しました!」
「うむ、よくやった。結果は後で聞こう。」
「はっ。」
「産廃処理業者がもう来ている。すぐ引き取らせてくれ。」
「了解。」
特殊カプセルに収められた苑子は、更に厳重にドラム缶に詰められ海の底深くに沈められることになった。
このことは後日、○越一家にも伝えられその夜一家は祝杯を挙げた。

その日から、一家の待ち望んだ平穏な日々が訪れた。


565: 名無しだし@呪いだ:08/04/20 01:04
20xx年、苑子の公開処刑が決まった。
その模様はテレビを通して全国ネットで放送されることになった。
処刑当日、多くのマスコミ陣が詰め寄る中、刑務官に手を握られた苑子は執行台に上がった。
「さて、お別れの時間ですが最後に言い残すことは?」
質問に苑子は答えた。
「私を虐める奴は皆地獄に行くし、meは天国だけど…。」
まだ言うか…。皆呆れ顔で苑子の顔を見た。
目隠しされた苑子は天井から吊るされた長いロープの輪に首を通され、カウントダウンが開始された。
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
執行員がボタンを押した。

…。

……

………


何も起こらなかった。
1度目に押されたボタンはダミーだったのだ。

「えー、行きます!」

執行員が言いかけた時だった。
長年運動することなく弱りきった苑子の下半身は、食べ続けて肥えに肥えた上半身を支えきれなくなっていたのだ。
様子を見守っていた陣営は「あっ」と口をそろえた。
足元がふらつきバランスを崩した苑子はそのまま前に倒れた。
ギシ・・・ギシ・・・
縄が軋み、死刑執行装置が作動することなく苑子は「首吊り」状態になった。
騒然となった中静かにストップウォッチがまわされ死への秒読み態勢に入った。
「うっ…うっ…苦…し…い…呪いだ…の…ろ…い…だ」
苦しみの末息絶えた苑子は担架で搬送され焼却炉で灰になった。
日本国民は日の丸を掲げこの日を祝った。

おわり

566: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 03:50
むしゃむしゃむしゃむしゃ…
がつがつがつがつ…
「うぷ、おえっ」
その日もいつものように大好物のカツ丼を頬張っていた苑子は突然激しい吐き気に襲われ、先ほどまで食べていたものをすべてその場に吐き散らした。
「マジ気分悪いし…呪いだ。」
体調が悪いといって寝込む苑子だったが、吐き気が収まる気配は無い。
さすがに心配した母親はすぐに病院に連れて行くことにした。
診察の結果、医者の口から出た言葉は耳を疑うものだった。

「苑子さんは、妊娠していますね。」

事実を聞かされた父親は憤慨した。
もともとおかしかった娘ではあるが、まさかこんなことはあるまいと思っていた。
なのに…

「相手は誰だ?言え!」

苑子は黙ったまま下を向いていた。

「あの男か?Higekiとか言う…」

堅く口を閉ざす苑子だったが、やがてぽつりと口を開いた。

「50代…」

「はあ?」

ポカーンとする両親。

「50代に犯されたし…。」

それだけ言うと苑子はまた黙ってしまった。
一体何を言っているんだろう。いよいよ狂い始めたのかと両親は思った。

沈黙を破ったのは父親だった。
「で、医者はなんと言っているんだ?」
「お腹の子どもはもうかなり成長していて、中絶も難しいとか」
母親が言うと、
「なんてこった。」
父親は両手を握り締めた。

とんでもないことをしてしまったという自覚があるのかないのか、苑子は布団に包まってお気に入りのアニメを見ていた。


567: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 07:43
苑子が誰かの子を身籠ったという話はすぐに2ちゃんねらにも届いた。

キター

イエス様の再来だ

苑子は永遠の処女

などと連日書き込みは続いた。
盛り上がるヲチャ達に気になる情報がもたらされた。
なんでも深川という男が薬品で苑子を眠らせ犯したと言うのだ。
半信半疑だったが本人と思われる書き込みがアップされ祭に発展した。

568: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 09:00
やがて深川本人と名乗る人物がスレに降臨すると、1日で2スレが埋まるまでに祭りは発展した。

「本当に事実なのか?」
「嘘?マジ本人?とうとうやらかしたな」

はじめはスレの中だけの会話だったが、そのうち誰かが苑子親に通報した。
事実を確認しようとしたその時、

「うっ…」

脂肪とは違うものが詰まった苑子の腹は激しく痛み、苑子が激しく苦しみ出した。
破水したのだ。

「うっ…ト…イ…レ…。」

息む声がだんだん激しくなる。そして…



生まれてしまった。
息をしてない赤子を目の当たりにしてオロオロする両親。
そして放心状態の苑子。
すぐに救急隊員が駆けつけ、3人と赤子は病院に搬送された。


569: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 09:12

「苑子の子どもが産まれた。」


ニュースは近所に住むヲチャによって瞬く間にヲチスレにもたらされた。
写メがアップされると、

「気持ち悪い」

「グロ張るな」

「ブラクラ注意」

等お決まりの羅列が並ぶ。
更に深川という男の住所、連絡先が公開され批難や冷やかしのメールを連日送る者まで現われた。


一方、これからのことを話し合う塚○一家。

ピンポーン

チャイムが鳴り立ち上がろうとする苑子を抑えると父親が鍵を開けた。
目の前に立っていたのは眼鏡を掛けた40後半ぐらいの男。

「どちらさま?」

父親が言うと顔をゆっくり上げながら男は

「…はい…僕…深川です…本日は、苑子さんに用があって来ました…」


570: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 16:59
「おまえか!…うちの…」
ここまで言いかけて父親は躊躇った
そして冷静に考えた。

「俺は何を熱くなってたんだ。もともと出ていってくれないものかと考えていたじゃないか。」

苑子を追い出すチャンス到来。
父親はそう考えたのだ。
そう思った父親は深川に言った。
家に深川を招き入れるとおもむろに言った。

「深川君、今回の件、任は取れるのか?」

深川が静かに頷くと父親は無言で微笑み苑子を見た。
苑子は嫌がったが誰も反対せず苑子は深川家の嫁に取られた。

その後、海外に住処を写した深川と苑子だったが、彼らがどうなったかを知る者はいない。

571: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 15:52
「身障記ソノコゲリオン」

2010年、人類は謎の存在「ソノコ」に襲撃を受けていた。
ソノコには通常兵器は全く効かず、対抗出来るのは国連下部組織「ツカゴシ」が作り上げた、ソノコと同じ力を持つ
巨大特殊学級児童型決戦兵器ソノコゲリオンだけ。



572: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 17:43
30を過ぎた苑子はある選択を迫られていた。
原因は昨夜の出来事だった。
働きもせずに家にこもってばっかりの苑子に親は今更のように言った。

「アルバイトでもいいからいい加減に働け。」

と。
苑子は反発した。

「そんなの親に決められることじゃない!いつまでも管理するな!」

「もういい…その代わりこの家から出ていってくれ。」

事実上苑子は家に居られなくなった。
しばらく考えた挙げ句、何か思い付いたように、苑子はパソコンをインターネットに繋ぎそしてブログに書き込んだ。

「独り暮らしの相手募集。」

573: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 19:39
訂正箇所
今更のように→今さらと思ったが
独り暮らし→二人暮らし

574: 名無しだし@呪いだ:08/04/29 10:39
あるよく晴れた日曜日。
埼玉県某所の河原では治体のフリーマーケットが執り行われていた。
苑子は地面にキャラもののシートを広げ、要らないものを並べた。

「要りませんか?買ってください…安いですよ…」

出品物にはそれぞれ1000円の値札が付けられている。

30分が経過した。
苑子の売り物はいまだにひとつも売れていない。
当たり前だ。
すべて壊れかけ、手あかだらけなのだから。

「売れないし…みんなmeだけ無視するし…」

地面に引いたランチマットが風でめくれ上がり、苑子の顔に覆い被さったった

575: 名無しだし@呪いだ:08/04/29 17:53
本屋でバイトすることになった苑子。

「あー、マジ退屈だし…」

苑子はふと脇を見た。
今週発売のお気に入りの漫画が目に入った。

「これ欲しかったし!絶対買おう。」

持っていたモップを床に叩きつけると漫画を手に取ってパラパラとめくり始めた。

「ふふふ…クスクスクスクス…」

仕事中ということも忘れて床に座り熱心に読み耽る苑子。
周りにいる客の視線なんて全く気にせずに…

しばらくして店長が近づいてきた。
そして苑子の肩を叩くと、静かに言った。

「君はもう来なくていいよ。」

キョトンとする苑子に店長は続ける。

「君に払う給料は無いからもう帰ってくれ」

576: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 09:27
ケーキ屋でアルバイトすることになった苑子。
今日も親の送迎にて店に向かった。
裏口から入るといつものように店長が指示を出す。

「ほら、来たらぼけっと突っ立ってないで掃除、掃除」

渡されたモップと雑巾を持って売り場へ向かう苑子。
だらだらとショーケースを拭いていると、店長がやってきて行った。

「いつまでそんなことやってるんだ?もうすぐ開店だぞ!」

苑子は無言のまま店長を横目で見た。

「なんだその目は?分かったら返事しろ」

「はい…」

いつもいつもうるさい人だ…。
苑子はそう思った。

(続く)


577: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 10:22
ある日、苑子は致命的なミスをやらかした。

「ねえ、これをくれるかしら?」

年配の客がチョコクリームのケーキを指差して言った。

「はい。ただいま…」

ショーケースから取り出した商品を箱に入れようとした苑子は、
誤って商品に自分の指を着けてしまった。

「あっ…。」

焦った苑子は凹んだ部分を埋めて誤魔化し、何事も無かった事にしようとした。
指に残ったクリームは綺麗に舐め取った。
しかし、この常識はずれな行動を客は見逃していなかった。
当然苑子は猛烈な抗議を受け、店長が平謝りに謝った。

即刻苑子はクビになった。

578: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 15:05
ある日ネットをしていた苑子は、ひとつのサイトに釘付けになっていた。

「楽になる方法」

大きな文字で書かれたタイトルの下にやり方が細かく書いてある。
早速苑子はトイレ用洗剤と入浴剤を買ってきた。
全裸で浴室に入ると入り口を閉めたところで苑子は急におならがしたくなった。

「どうせお風呂だし…」

そう言うと巨大なお尻を付きだして「ふん…」と気張った。

「ブリブリぶすぅ〜」

肉食の苑子の腹から出たガスはとてつもない悪臭を放ち風呂に充満した。
それは外にも漏れだし、直ぐ様消防隊が駆けつける騒ぎになり、
その日、〇〇市の住人全員が避難した。

579: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 19:24
ある夜、苑子は夢を見た。
夢の中で回し車をする苑子。
その姿をじっと見守る人影…。

目が覚めた苑子は小雪のケージを見た。
しかし、小雪が居ない…。

「依子の仕業?」

苑子は名前を呼びながら小雪を探した。
しばらくして苑子はある事に気づいた。
歩いているのに前に進まないのである。
走ってみた。

やっぱり同じ。

それだけじゃなかった。
止まると後ろに戻るのだ。

「何で…?呪い…?」

苑子は巨大な回し車の中に居た。

「うそー?これじゃハムスターじゃない。」

ハムスター。そこで気づいた。
いつの間にか四つんばいで歩いていたのだ。
ふと目の前の巨大な鏡を見た。
そこには苑子ではなく、一匹のハムスターが映っていた。

「夢だ!悪い夢だ!」

ほっぺをつねろうとする苑子。だが手が短くて抓れない。
どうしたら良いか分からない苑子はいつの間にか自分の周りを囲っていたケージをかじりだした。




「苑子…マジかわいいし…w」

薄気味の悪い女がケージの外で笑いながらこっちを見守っている。

「出せ!ここから出せ!キィィィィィイ!」

その時、1階から母親の声が聞こえた。

「小雪ちゃん、ご飯出来たわよ〜!」

「小雪?!」

直後、目の前の女が後ろを振り向き返事をした。

「は〜い」

(完結)

580: 名無しだし@呪いだ:08/05/02 12:17
塚越苑子はなぜきもい?

昔々あるところにとても美しい娘がいた。
年19〜20の娘の元に「ぜひ嫁に」と村の男衆が連日集まった。

もともとその気のない娘は一人一人断っては追い返していたが、来るものは絶えない。
ついにたまりかねて村の占い師に相談に行った。

「私は一人になりたいんです。どうしたらいいですか?」

占い師はニャリと笑い、そして言った。

「ブタを殺しなさい。10000頭殺すといいだろう。」

その日から娘は村のブタを拐っては殺し続けた。
村人は皆「気が狂った」と噂した。

そして10000頭目を殺そうかというとき、いきなり目の前のブタが娘に襲いかかった。
逃げようとした娘は石に躓き、そして…

気が付いたときには娘の顔は歪み目は変形し、目も当てられなくなっていた。
娘に寄り付く村人は誰一人いなかった。
そしていつしか娘は「くそのこ」と呼ばれるようになった。
それは今後も醜いものに対する蔑称として村に根付くのだがいつしか訛り「そのこ」となり今に至っている。

581: 名無しだし@呪いだ:08/05/03 13:38
こりゃあ傑作だ。

582: 名無しだし@呪いだ:08/05/03 16:44
1984年4月24日、埼玉県。
どこにでもいる普通の夫婦の間に長女が誕生した。
彼女の名前は苑子。
幸せ一杯の夫婦に後々起ころうとしていることなど、この時は誰も予想していなかった。

583: 名無しだし@呪いだ:08/05/04 08:24
続きまだ?

584: 名無しだし@呪いだ:08/05/04 21:52
その日僕は駅のホームで待ち合わせをしていた。
しばらくして電車が駅につくと扉が開き、中から髪は少し長め、帽子を被った女が出てきた。
女が歩み寄って来たので僕は尋ねた。

「〇越苑子さんですか?」

女は黙ったまま顔を縦振ったので僕が手を伸ばすと苑子は拒否したので、並んで歩き出した。
今日と言う日がいつもと違って見えた。
苑子はうつむいたままだったので僕は思いきっ話しかけてみた。

「天気…いいよね。」

「今日は曇りだし。」

苑子は言った。

「なんか、お腹すかない?どっか寄って行こうか。」

そう言うと僕たちは喫茶店に入った。

「何頼もうか。」

僕が言うと苑子は

「コーヒーは苦いからいい。」

と言った。

「そう。」

僕たちはケーキセットを注文した。

「おいしいね。」

僕が言うと苑子は

「ケーキ虐待だし。」

と言った。

「あれ?ケーキは嫌い?」

僕は苑子を見ると嬉しそうにケーキを頬張っていた。
「そうか。」苑子の解釈では「虐待」は誉め言葉なのだ。

「変わった子だな…。」

僕は思った。
次にファッションセンターに寄った。

「これなんかいいんじゃない?」

僕が言うと苑子は

「私かわいい系じゃないから」

と言った。

「そう。」

しばらく他のものを見て回ったがやかて苑子が退屈したと言い出した。
僕らは店を後にした。
時計を見ると午後4時を過ぎていた。

「なにか食べていこうか。」

小さなラーメン屋で食事をして僕らは公園に言った。

「そろそろ帰らないと。」

苑子が言ったので僕らは駅の方角へ歩いた。
「今日は楽しかったね。」
僕が言うと苑子は黙って首を縦に振った。

「切符ぐらい自分で買えるし」

苑子が言った。
ホームに着くと電車が来た。
扉が開くと苑子は黙って乗り込んだ。
扉が閉まると僕は手を振って叫んだ。

「バイバーイ」

苑子は座席に腰掛けたまま小さく手を振った。
電車は速度を速め速度を増しホームを離れ遠ざかった。
電車が小さくなって見えなくなるまで、僕は手を振り続けた。

「バイバーイ」

もう夕日が沈みかけていた。



585: 「ドキドキデート」第2話1回目:08/05/04 22:19
○月△日、約束の時間に僕は約束した場所に来た。

「少し早く来すぎたかな?」

僕は思った。
自販機でファンタグレープを買うと、駅に到着する電車をしばらく眺めていた。
携帯を起動し、時計を見る。

「9時45分…」

「時間を聞き間違えたかな?」

僕は思った。
またしばらくすると電車がホームに止まって人がぞろぞろ降りてきた。
その中に、あの時と同じ帽子を被った女。僕は「こっちこっち!」と手を振った。

「…ごめん…。遅くなって…。」

「…ううん…。自分が時間間違えたのかと思ってさ。」

そう言うと僕達はホームの階段を降りた。



586: 名無しだし@呪いだ:08/05/05 02:09
その日僕は駅のホームで待ち合わせをしていた。
しばらくして電車が駅につくと扉が開き、中から髪は少し長め、帽子を被った女が出てきた。
女が歩み寄って来たので僕は尋ねた。

「〇越苑子さんですか?」

女は黙ったまま顔を縦振ったので僕が手を伸ばすと苑子は拒否したので、並んで歩き出した。
今日と言う日がいつもと違って見えた。
苑子はうつむいたままだったので僕は思いきっ話しかけてみた。

「天気…いいよね。」

「今日は曇りだし。」

苑子は言った。

「なんか、お腹すかない?どっか寄って行こうか。」

そう言うと僕たちは喫茶店に入った。

「何頼もうか。」

僕が言うと苑子は

「コーヒーは苦いからいい。」

と言った。

「そう。」

僕たちはケーキセットを注文した。

「おいしいね。」

僕が言うと苑子は

「ケーキ虐待だし。」

と言った。

「あれ?ケーキは嫌い?」

僕は苑子を見ると嬉しそうにケーキを頬張っていた。
「そうか。」苑子の解釈では「虐待」は誉め言葉なのだ。

「変わった子だな…。」

僕は思った。
次にファッションセンターに寄った。

「これなんかいいんじゃない?」

僕が言うと苑子は

「私かわいい系じゃないから」

と言った。

「そう。」

しばらく他のものを見て回ったがやかて苑子が退屈したと言い出した。
僕らは店を後にした。
時計を見ると午後4時を過ぎていた。

「なにか食べていこうか。」

小さなラーメン屋で食事をして僕らは公園に言った。

「そろそろ帰らないと。」

苑子が言ったので僕らは駅の方角へ歩いた。
「今日は楽しかったね。」
僕が言うと苑子は黙って首を縦に振った。

「切符ぐらい自分で買えるし」

苑子が言った。
ホームに着くと電車が来た。
扉が開くと苑子は黙って乗り込んだ。
扉が閉まると僕は手を振って叫んだ。

「バイバーイ」

苑子は座席に腰掛けたまま小さく手を振った。
電車は速度を速め速度を増しホームを離れ遠ざかった。
電車が小さくなって見えなくなるまで、僕は手を振り続けた。

「バイバーイ」

もう夕日が沈みかけていた。



587: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:55
「ばりばりばりばり…むしゃむしゃ…」

その日も苑子は100円均一で買ったお菓子をむさぼっていた。
時間は6時。1階では母が夕飯の支度をしている。
7時過ぎ。父親が帰ってきた。
庭で真っ先に迎えてくれるのは飼い犬サード。

「ただいま。」

「おかえりなさい。今日もお疲れ様。」

迎え出る母と妹。ありふれた家族の日常だ。
既に夕飯の支度が出来ている。
この瞬間から塚○家にとって地獄の時間が始まるのだ。
…呼ばないわけにはいかない。
前に苑子が風邪で寝ている時、起こすのはかわいそうだとそのままにしておいたことがあった。
次の日、すっかり元気になった苑子は「なぜ、夕飯に呼ばなかったのだ」と切れ、
皿など投げつけ、ガラスは割れるわ近所から文句付けられるわ無茶苦茶になったことがあった。

これもきょうだいとして生まれた宿命か。
依子は苑子の部屋にそっと手を掛けた。

「お姉ちゃん…夕飯できたよ。」

返事が無い。
嫌な予感がしたが依子はそっとドアを開けた…


588: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:55
「うっ…。お姉ちゃん?」

苑子はベッドの上で股を開き、自慰行為の最中だった。
しかも着用しているのは、この前の休日依子が原宿で買った一番お気に入りの服。
あっけに取られた依子は苑子に怒鳴った。

「なにやってんだよ!糞姉貴!」

「勝手に人の部屋に入るなんて卑怯だし…。」

起き上がった苑子は汗だくで口からはまだハアハアと荒い息を吐いている。
依子の怒りは頂点に達した。

「勝手に人の服取るなよ、服ぐらい自分で買え」

「姉妹なんだから、服ぐらい共用したっていいじゃない。」

苑子がしらっと言うと、

「はあ?お前の着た服なんて着たくねーんだよ」

依子は苑子から返された自分の服を投げ返し階段を下りていった。


589: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:56
「どうしたの?また何かやったの?」

母親の問いに依子は

「知らない。」

とだけ答えると靴を履き家を出て行った。

「ちょっと…依子?」

母が表に出ようとすると、どこからどこまで見ていたのかいつの間にか降りてきていた苑子が後ろからぼそりと言った。

「まーたやってるし…meの一家崩壊してる…。」


590: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:56
その日依頼塚○宅に依子が帰ってくることは無かった。
両親は本屋で精神だのヒーリングだの信仰だのと言った本を買い込んでは寝る前に読み浸る毎日だった。
状況を飲むことなく、なんら変わりない生活を続けていたのは苑子、ただ一人。
「meの家気持ち悪いし。」
「meは血縁が無いと思う。」
「親は育児放棄してるんじゃないか」
悩み掲示板には今日も苑子の相談が溢れる。
しかし既に苑子の相談にレスは付くこと無く、他のレスに埋もれて沈んでいくのであった。

「みんなmeを無視するし。ネットはキチガイしか居ない。もうネットやらない。」

独り言を言うと、苑子はパソコンデスクにうつぶせになって眠りに付いた。

591: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 06:33
朝、目が覚めた苑子は辺りを見回した。

「あれ?確か1階で寝てた筈だし、いつの間に自分の部屋に戻ったんだろう。」

しかし苑子はそこが自分の部屋ではないことに気が付いた。
天井が異常に低い。そして、なぜか上の階へ通じる階段がある。

「まだ夢を見ているんだろうか?」

苑子が布団に潜ろうとしたその時、「バタン!」とどこかで扉の閉まるような音がした。
苑子が恐る恐る歩み寄ってみると、梯子の上から笑い声が漏れるのが聞こえる。
それは紛れも無い両親の声だった。

「なあに、1週間に1度ぐらいは差し入れてやるさ。」

父が言った。その時、

「あ、依子!」

母親は泣きながら玄関に駆け寄った。

「今までどこ言ってたんだ?心配してたんだぞ。」

「そうよ。どれだけ探したと思ってるの!」

「ごめん…お父さん…お母さん…」

母は依子をぎゅっと抱きしめた。

「隣の方は?誰なの?」

「お母さん、お父さん。私、この人と付き合っているの…」

「そうなの?」

母が男の顔を見ると20代半ば頃の男は会釈を返した。

「私、今度この人と結婚しようと思う。」







それから数年後、朝は夫を送り出し家事に育児に忙しい依子の姿があった。

「若いのにしっかりしている。」

と近所からはすっかり慕われ充実した毎日を送っていた。
ある日、子どもを連れて公園に来ていた依子は尋ねられた。

「あなた、お姉さん居たわねえ…引きこもりの!今、どうしてるの?」

依子は少し戸惑った顔をして言った。

「姉貴は数年前に家出したきり帰ってきてないよ。」

(完結)

592: >>586最終回:08/05/12 07:26
軽く汗ばむ5月のある日。
僕はまたいつもの駅で苑子と待ち合わせをしていた。
予定の時刻はもうとっくに過ぎている。

「また遅刻か…。」

僕はいらついていた。
苑子が時間にルーズなのは知っている。しかし、もう45分は待っているのだ。

「もしかしたらすれ違いになったかも知れないな。」

僕は携帯を見た。

「着信無し」

僕は気を取り直すと苑子の番号を再度ダイヤルした。


「こちらはa○センターです。おかけになった番号はただいま電話に出る事ができません」

留守番電話…。

「もしもし。○○です。今どこにいますか?電話してきてください。」

用件を伝え終わり電話を切ろうとした時、構内アナウンスが流れた。

「○○駅にて人身事故。○時○分着の列車遅れて到着します。」

○○駅。胸騒ぎのした僕はすぐに苑子の家に電話を掛けるとすぐ母らしき人が出た。

「もしもし、○○です。苑子さん、いますか?」

苑子の母親は酷く焦った様子で、

「あ、○○君?!苑子が…うちの苑子が…うわあああああああ」

やっぱり何かあったんだ…。最悪の事態が頭を過ぎる。

「どうしたんですか?何かあったんですか?」


親御さんの話によると、苑子は朝早くに家を出てこちらに向かったとのこと。
ホームで電車を待っているときに突然ホームに突き落とされ、直後特急列車に跳ねられたとのことだった。
そこまで聞き僕は涙が溢れ、止まらなかった。

「苑子…苑子…苑子…そのこーーーーー」

その日、夜遅くまで僕は泣いた。


「ドキドキしながら苑子とデート」編 完結


593: 名無しだし@呪いだ:08/05/25 12:18
新作まだあ〜?
結構楽しみにしてたのになあ…

594: 名無しだし@呪いだ:08/05/28 19:26
「糞の錬金術師」

周囲の人々が与えてくれる食事・金・苦労・善意・愛情〜諸々を
等価交換の法則を無視して全てを糞に替える、超糞製造駄目人間、塚越苑子。
怠惰・嫉妬・憤怒・暴食・好色・強欲・傲慢、何もしないが人一倍の欲を揃え持ち、
人間を超越した夢世界住人・学習無能力であらゆる説得・罵倒・注意も全く通用せず、
法的には人間で在るために殺す事も叶わない。
親や妹の物をブックオフ等で金に換え、全てを糞に換え続ける最悪生物を滅ぼす真理の探究が今始まる。

595: 名無しだし@呪いだ:08/05/30 18:41
ある日、餅を喉に詰まらせて苑子は死んだ。
予想外にあっけない最期だった。
死んだその日に早速苑子はゴキブリに生まれ変わった。
通夜の晩の塚越家の床を這い回る苑子ゴキ。
食欲をそそる匂いを嗅ぎ取り、ようやく辿り着いたのは巨大な肉塊だった。
一層強い異臭と湿気が立ち込める内部に通じる穴を見つけ、中に入り込むと
そこは暗く適度な湿度と水気と腐りかけた肉に囲まれ、ゴキ苑子にとって天国だった。
数日後火葬場で、棺に納められた苑子の遺体と家族や親族の最期の対面という時に、
突如遺体から大量のゴキブリが溢れ出し親族一同大騒ぎとなったがそのまま蓋をしたのち火葬された。

596: 名無しだし@呪いだ:08/05/31 21:47
ある日、両親が大事な話が有ると苑子を呼んだ。
テーブルを挟み対面する両親と苑子。
母「苑子、あなたは前から何度も食事が美味しくないとか愛情をくれないとか言う度に『私は本当の子供じゃないんだ』とかも言ってたわよね」
父「そうなんだ、お前は実は私たちの子供じゃないんだよ」
苑子「は?」
突然の話に苑子はキョトンとしたが、すぐムッとした表情で
「なんでそんな見え透いた嘘付くの!?嫌がらせだし!」
と喚いた。
父「いや、本当だ。まずこれを見るんだ」
そういって父が差し出したのは戸籍標本だった。
両親の真剣な態度に苑子も流石にこれは冗談とかの只事では無いと察したのか幾らか張り詰めた態度で戸籍を見ると、
依子が長女と記されており、自分が養子と記されていた。
苑子「え…?」
父「さぞショックだろうが、次はこれを見てくれ」
そういうと父はTVとビデオデッキの電源を入れて再生を始めた。
かなりノイズの入った古い映像だが、そこはどこかの畜産業の小屋の様だった。
暫くすると画面に飼育員の服装をした若い頃の父らしい男が小屋の掃除をしていた。
突如女性の叫びが響く「あなた!!花子がもう子供を産みそうよ!!早く来て!!」
走りだす若き父。場所が変わるとそこは豚小屋で、若い頃の母らしい女性とその足下で横たわる巨大な豚が産気づいていた。
「ブヒイイイイイイッッッッ!!」母豚が吠えると子豚の頭部が飛び出した。
いや、それは子豚では無かった。大きさこそ赤子サイズではあったが、生まれたばかりだというのに見開いた虚ろな目、髪型まで苑子そのものだった。
若父「うわっ!!!!なんだこりゃ!!化け物だ!!」
若母「きゃあああああああっっっっ!!!」
ブツッ ガチャッ ジー
ここで父がテープを止めた。
父「今のがお前が産まれた時の映像だ。あと幾つも記録映像が残ってるが、もう判っただろう」
流石に苑子もこれ以上無い物証による事実を突きつけられ、呆然としていた。自分が信じていた物が全て崩れて行く真っ最中であった。

数日後、飲まず食わずで部屋に閉じ篭っていた苑子が自殺してるのが発見された。

両親は偽造屋に作らせた戸籍票本とハリウッドの映像制作会社に数百万掛けて依頼して製作した映像の期待通りの威力に生涯で一番良い買い物だったと喜んだ。

597: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:50
苑子は夢を見た。
夢の中で苑子は飼い犬サードと遊んでいた。
「サード!」
名前を呼ぶとしっぽを振って走ってくるサード。
よく見ると口に何かくわえている。
「なんだろう…」
苑子が手を伸ばすとサードのくわえたそれはいきなり眩しい閃光を放ち、空に舞い上がった。
「うわ…眩しいよ!」
そう言った瞬間、光の物体は苑子の手に収まりそして吸い込まれるように消えた。

目が覚めた苑子は思いついたようにタンスから現金を持ち出すと、何かに導かれるように家を出た。
気が付くと電車に乗り東京に向かっていた。

東京に着いた苑子は住むところを探し歩いた。
しかし持ち出した所持金ではどうにかなるものではない。
もう日も暮れてきた。
仕方なく駅の構内で夜を明かすことにした。
「お腹すいた…」
その日苑子は眠れなかった。

「どうしてこんなところに来たのか」
急に怖くなった苑子は家に帰ろうと思った。
切符売り場で財布の中を見てみる。
2000円と少額の小銭が顔を出した。
「うそ…」
苑子は愕然とした。
仕方なく表に出た苑子はお金が落ちてそうなところを見渡したが見つかるわけもなく、諦めることにした。
「仕方ないか…」
アルバイトを決意した苑子はコンビニなどを当たってみるが、浮浪者のような苑子を雇ってやろうという店はあるわけなかった。
公園のブランコに乗って気を紛らわせていると、小学生が石けりをしているのが目に入った。
「そうだ!いいこと思いついた♪」
突然立ち上がると文具店で絵の具やらクレヨンを買ってきたかと思うとちょうどよさそうな石を探し始めた。
30分ほどかかって15個程集まるとそれをきれいに洗って絵を書き始めた。
小学生時代に習い成績のよくなかった苑子が唯一誉められたのが図工の時間。
絵画では誰にも負けない自信があった。
ただの石ころにカラフルな色が付けられ、たちまちアニメのキャラやら人や動物に変わった。
「よし、で〜きた!♪」
そう言うと早速きれいに並べた。
しばらくすると20後半ぐらいの男が苑子の目の前で立ち止まった。
「い…いらっしゃいませ」苑子が小声で言うと男は苑子を見た。
胸が高鳴る苑子。
「ん?君…」
「…はい」
「これって君が描いたの?」
男は石の一つを手にとって言うと苑子は少し照れくさそうに。

「1つ50円でお譲りしますよ」
と言った。
「売ってるんだ…これ…貰おうかな」
「あ、ありがとう…ございますっ!」
男は財布を取り出すと
「あっれ?100円しか無い」
と言って苑子に100円を渡すと
「お釣りは要らないから」
と言って石を鞄にしまうとその場を後にした。
「あのっ…」
思わず男を呼び止める苑子に、男はウインクを返し立ち去った。



598: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:58
ミュージックプレイヤーを引っ張り出してきた苑子。
早速お気に入りのCDをボリュームMAXで聞き始めた。
すぐさま「煩い!」と親から怒鳴られるが、
「煩いのはそっちだし!」
と苑子は聞く耳を持たない。
そのうち気分が良くなり、立ち上がったかと思うとノリノリで踊りだした。
ベッドをお立ち台にして腰を振ったり足を上げたりしている苑子を家族は呆然と見ているしかなかった。
そのうち「ギシ・・・ギシ・・・ギシ・・・」とベッドの軋みが大きくなり、そしてバキバキと音を立て始めた。
「ドッシーン!」
大きな音がして、次の瞬間苑子は床に尻餅をついた。
「いったーい・・・呪いだし・・・」
家族と目が合うと苑子は言った。
「なんでとめてくれなかったの?」

苑子が尻餅をついた床はほんの少しくぼみが出来ていた。

599: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:59
この前ファミレスに行ったんだが、こんな事があった。
席に着いた後、トイレに立ったんだがそこのトイレが男女共同で立ちション便器と洋式便器が仕切一枚で区切られただけ。
俺は構わず用を足してたんだがしばらくすると入り口のドアが開いた。
はっと後ろを振り返ると苑子が立ってた。
俺と目が合うと苑子は一瞬びっくりしたようだが構わず中に入り下着をずらすと洋式便器に腰掛けた。
しゅーっと音がしたあとブッ!と屁をかましやがった。
ふん!んーっ!ときばりはじめるとたちまち悪臭がたちこめはじめたので俺、退散w


600: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:00
ある日、奈良公園にやってきた僕は売店で鹿煎餅を買った。
表に出ると多数の鹿が僕を取り囲んだ。
焦った僕は鹿煎餅を地面に落としてしまった。
束ねてある紙がほどけ煎餅はバラバラと散らばった。
するとどうだろう。
突然鹿ではない生き物の手が現れて煎餅をさっと取ったかと思うと、バリバリと食べる音が聞こえるではないか。
不審に思った僕が音のする方を見ると、なんと人…いや豚にも見える生き物が煎餅を頬張っている姿が…
その謎の生き物は僕を見ると「これ不味いし」と言って立ち去った。
見てはいけない物を見てしまった気がした僕は腰が抜けてその場にへなへなと座り込んだまましばらく立ち上がれなかった。


601: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:02
ある日俺はかねてより計画していたことを実行に移した。
苑子の実家に着いた俺は車の中からじっと獲物を待った。
はやる気持ちを抑え様子をうかがっていると玄関の扉が開く気配がして人が出てきた。
見覚えのある服と髪型が目にはいると俺は確信を抱いた。

「苑子だ!」

車から降りると予め用意していたクロロホルムを脱脂綿に染み込ませ、それを持って気づかれないように後ろから歩み寄った。
そして苑子の後ろ髪が眼前にまで来たとき俺はさっきの脱脂綿を苑子の鼻と口に当てた。

「ぎゃあなにするの!…うっ…。」

はじめ必死に抵抗する苑子だったがやがてクロロホルムが効き始め大人しくなりその場に倒れ込んだ。
意識が完全に麻痺したことを確認した俺はすぐに苑子を車の中に運び入れると車を走らせた。
しばらくすると小さな公園が見えたので俺は車を止めた。
運転席を降りて後部座席に乗り込んだ俺は、苑子をうつ伏せに寝かすと下着をずらした。
俺もズボンを脱ぐと苑子に跨った。
事が終わった俺はズボンを穿き苑子の下着も元に戻すと周囲を見渡して公園に苑子を運び出した。
苑子をベンチに寝かせた俺は車に戻りベンチで眠る苑子をもう一度見るとエンジンをかけ走り去った。
車の中にはまだほんのりと苑子の匂いが残っていた。
数ヶ月後、
「最近生理来ないし、病気なのかな?しかもすごいお腹出てるし…」

苑子のブログに気持ち悪いだの自重しろだの病気なんじゃない?などのコメントが付く中、俺はもしや?と思った。
次の日のブログには婦人科に行くとかかれていた。
俺は胸が熱くなった。
そして次の日、

「今日婦人科に行った?なんかおめでたとか言われたし」

うわあ…
最悪の事態だ
いつの間にやったんだ
ブログのコメント欄はちょっとした祭状態になった。

「苑子は俺の子を身ごもった。」

俺は確信していた。


602: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:03
「ばりばりばりばり…むしゃむしゃ…」

その日も苑子は100円均一で買ったお菓子をむさぼっていた。
時間は6時。1階では母が夕飯の支度をしている。
7時過ぎ。父親が帰ってきた。
庭で真っ先に迎えてくれるのは飼い犬サード。

「ただいま。」

「おかえりなさい。今日もお疲れ様。」

迎え出る母と妹。ありふれた家族の日常だ。
既に夕飯の支度が出来ている。
この瞬間から塚○家にとって地獄の時間が始まるのだ。
…呼ばないわけにはいかない。
前に苑子が風邪で寝ている時、起こすのはかわいそうだとそのままにしておいたことがあった。
次の日、すっかり元気になった苑子は「なぜ、夕飯に呼ばなかったのだ」と切れ、
皿など投げつけ、ガラスは割れるわ近所から文句付けられるわ無茶苦茶になったことがあった。

これもきょうだいとして生まれた宿命か。
依子は苑子の部屋にそっと手を掛けた。

「お姉ちゃん…夕飯できたよ。」

返事が無い。
嫌な予感がしたが依子はそっとドアを開けた…
「うっ…。お姉ちゃん?」

苑子はベッドの上で股を開き、自慰行為の最中だった。
しかも着用しているのは、この前の休日依子が原宿で買った一番お気に入りの服。
あっけに取られた依子は苑子に怒鳴った。

「なにやってんだよ!糞姉貴!」

「勝手に人の部屋に入るなんて卑怯だし…。」

起き上がった苑子は汗だくで口からはまだハアハアと荒い息を吐いている。
依子の怒りは頂点に達した。

「勝手に人の服取るなよ、服ぐらい自分で買え」

「姉妹なんだから、服ぐらい共用したっていいじゃない。」

苑子がしらっと言うと、

「はあ?お前の着た服なんて着たくねーんだよ」

依子は苑子から返された自分の服を投げ返し階段を下りていった。


603: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:06
「どうしたの?また何かやったの?」

母親の問いに依子は

「知らない。」

とだけ答えると靴を履き家を出て行った。

「ちょっと…依子?」

母が表に出ようとすると、どこからどこまで見ていたのかいつの間にか降りてきていた苑子が後ろからぼそりと言った。

「まーたやってるし…meの一家崩壊してる…。」


604: 名無しだし@呪いだ:08/06/10 10:36
あたしの名前はゆきの。24歳独身。
もうなにもかもが嫌になったあたしは決意を固めていた。
ことの発端になったのは6年前の2002年。幸せだったあたしの人生の歯車はあの日から狂い始めていた。

当時高校生だったあたしは念願のパソコンを手に入れた嬉しさから無邪気にいろんなサイトを検索しまくっていた。
苑子のホームページを見つけたのもその頃。
事情をよく知らないあたしは荒らしの多さにびっくりしたっけ…。
見るに耐えかねたあたしは思わず掲示板に書き込みをした。
当時リアルで風紀委員だったあたしは正義感だけは強かった。
今思えば、ああ、なんて馬鹿なんだろうあたし…

605: 名無しだし@呪いだ:08/06/10 18:43
ブリブリブリブピイッ!!ブリリリッブリブリっ!!ジャアアアッッ!!ブピッ!!
自室で下半身素っ裸でしゃがみ、洗面器に向かって大量の糞と小便を垂れる巨大な肉塊、
それは肥え太りまくった苑子だった。
二十代も半ばを過ぎ、いまだ部屋に篭って食っちゃ寝てネットと菓子を食い漁るだけの毎日で
いまや体重は100kgを軽く越え、移動も殆どままならい程に肥え太りまくっていた。
「トイレ行くなんて大変過ぎてショック死するし・・・(当たり前 ばきゅ」
出した糞の後始末までさせられる親も当初は「ふざけんな」「痩せる努力しろ」「お前は本物の家畜豚か」「つうか働け」等散々説教したが
「私がこんなに大変で苦しんでるのに私の所為にして私を責める事しかしないし!」「私は被害者なのに」「子供が苦しんでたら介護するのが当たり前だし」「私は本当の子じゃないんだ」
等、只でさえ醜く、更に肥え太りまくった最悪の肉塊ヅラをぐしゃぐしゃにして自分勝手な屁理屈を泣き喚き散らすので親もいい加減嫌気がさして何も言う気が失せてしまった。
そんな生活が更に数ヶ月続いたある日、
いつもの様に糞を垂らしてる最中、床に飛び散った糞に足を滑らせ苑子は思い切り転倒した。
ばしゃっ!!
モロに顔面を洗面器に突っ込む形で床に倒れ、凄まじい臭気と顔面を包む感触、口中に広がる味に即座に顔を背けようとしたが
極限に肥え太った首は横を向く事さえ出来ず、巨大な身体は床にめり込むばかりに全く動かせなかった。
「うぶーーー!!!ぶぶぶぶぶーーーー!!!」
糞の中から悲鳴を上げる苑子。肉塊にめり込んだ四肢をばたつかせたが顔を上げられず、呼吸が出来なかった。
うめき声の様な声に両親が部屋に飛び込んで来ると糞満杯の洗面器に顔を突っ込んだ肉塊の姿が。
両親は顔を見合わすと、満面の笑みを浮かべ合った。
「・・・チャンスだ」「・・・チャンスよ」
「うぶーーーーー!!うぶぶぶぶーーー!!!」
声に成らない声で助けを求める苑子、だが両親はそばで微笑みながらジッと見守っていた。
「・・・早く死ね・・」「・・・早く死んで・・」
必死に四肢をばたつかせ、呻き声を上げ続ける苑子。だが数分も経たない内にその動きは徐々に収まって行き、
やがて完全にピクリとも動かなくなった。
「・・・死んだか・・・」「・・・死んだわ・・・」
部屋中に飛び散った糞尿、猛烈な臭気、だが両親の心は歓喜で一杯だった。

606: 名無しだし@呪いだ:08/06/12 19:12
ほんと低レベルばっか

607: 名無しだし@呪いだ:20/01/26 14:02
てすと


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