【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】


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【頑張れ】苑子を応援するSSスレ【ゴッチ】

1: 名無しさん@お腹いっぱい。:2003/11/04(火) 08:21 ID:???
とある年の雨混じりのみぞれ雪が降り注ぐ冬のある日。
埼玉県のとある河原にパトカーが止まり
回転灯が目まぐるしく辺りを赤く照らしていた。
「はい、ええ。遺体はかなり損傷してますがおそらく出血の状態等から死後野犬に食い散らかされたと思われます。鑑識が今調べてます」
橋桁の下で警官達に囲まれた汚れた毛布に包まれた腐乱し幾つにも千切れた死体―所持品は毛布の他は壊れたノートパソコン、キティちゃんの絵柄のノートとやはりキティちゃんの鉛筆とシャーペンのみ―
それは変わり果てた苑子だった
数年前、心労で心も体も徐々に蝕まれ続けた苑子の母は遂に亡くなった。
それを機に父も妻を亡くした悲しみと、妻を死に追いやった死神を血縁上「娘」に持つ心労に妻以上の早さで心と体を蝕まれ、死の直前には薄暗い部屋に籠り部屋の角で「…じゃない……俺はうんこを育てる為に大学に行ったんじゃない…俺はうんこにエサを運ぶ為に働いてたんじゃない…俺はうんこを…」等独り言をひたすら呟き続けたのち妻の後を追う様に亡くなった。
その後妹と苑子は父の兄弟の家で世話になる事になったが
二週間もしない内に苑子の超人的な常識外れぶりに温厚だった叔父も血管を切らしてブチ切れ、馬乗りになって苑子を殴りつけたのち投げ飛ばして窓ガラスをぶち抜き苑子を文字通り家から放り出した。
その後働き始め一人暮らしを始めた妹のアパートを度々「一緒に住ませて」と訪ねた事もあったが激昂した妹に「ふざけんな!!いい加減働け!!」と追い返され、数度目に流石にブチ切れた妹に死ぬ直前までボコられた。
そしてコンビニや飲食店、家庭のゴミ箱を食い漁り、凄まじい異臭を放ちながらデパートの食品フロアで試食コーナーを廻り警備員に叩き出され、
橋の下で暮らし始めれば小学生達に石を投げられ小馬鹿にされ寝ていれば若者達に小便をかけられ殴られ蹴られる日々を繰り返した。
この期に及んでなおいつか芸能界からスカウトマンが訪ねてくると疑いなく信じながら。
「ええ、これから遺体を署に運びます。受け入れの方お願いします」
パトカーや鑑識車が去ると遠めに眺めていた近隣の野次馬たちも引き上げ始め、厄介者が消えてくれたと口々に話しつつ家路に戻った。
その後春が近付いた頃河原の広場で野球に興じる小学生達の姿があった。
「あそこに住んでたコジキ最近みねーけどどうしたんだろうなー」
「知らねー、引っ越したんじゃねー?」

558: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 13:50
苑子は公園のベンチに座りそして横になった。
とそこにサッカーボールが飛んできて苑子の顔面を直撃した。
「ギャヴァ!」
鼻血をたらす苑子に小学校高学年ぐらいの児童が駆け寄ってきて言った。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
大丈夫もあるか…むかついた苑子はボールを思いっきり投げ返してやった。
ボールを追っかけて走り去る児童を横目で睨むと苑子は立ち上がった。
苑子は人の居なさそうな場所を探した。

559: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 15:19
しばらく辺りをうろうろしているとちょうど良さそうな休憩所があった。
「あそこなら…」
苑子は走りよった。
幸い先客はいないようだ。
苑子は上がり込みさっそく横になった。
鳥の鳴く声、まだ冬の匂いの残る風
それらがすべて自分のためにあるかのようだった。
「お腹すいた…」
そねはずだ。今日は朝から何も食べてないのだ。
むくりと起き上がると苑子は公園を後にした。

560: 名無しだし@呪いだ:08/04/14 17:51
「ん?そうだ!」
何を思ったか苑子はいそいそと引き返した。
向かった先は公園の屑籠
苑子はさっきまでカラスがゴミをつついていたことを思い出したのだ。

561: 名無しだし@呪いだ:08/04/16 18:22
公園に戻った苑子は大急ぎでゴミ置き場に向かった。
さっきまでカラスがつついていた残骸を拾い上げると夢中で頬張った。
「うまい!マジうまい!なんでこんなのすてるんだろう?」
十分堪能するとその場を後にした。
空っぽのコンビニ弁当の容器が風に飛ばされて転がっていった。

562: 名無しだし@呪いだ:08/04/18 18:50
働きもせずただひたすら食べる、寝ることを繰り返す毎日を送る苑子を見て塚〇夫婦はうんざりしていた。
これで苑子が変わってくれるなら…と思いどんな理不尽な要求もできる限り飲んできたが既に限界に達していた。
なんとかいい方法はないか
夫婦は書店でいろんな本を買っては読み漁った。
ある日の朝、一人の学者が夫婦の元を訪ねてきた。
新しい医薬品の開発をしているので、実験に協力してくれる人を探しているとのことだった。
夫婦は顔を合わせた後苑子を呼ぶと学者の前に差し出した。
1000万の謝礼と引き換えに苑子は実験台として引き取られた。

563: 名無しだし@呪いだ:08/04/19 20:02
ではこの部屋で待機していてください。
係りのものに案内されて苑子は一つの部屋にはいった。
苑子が椅子に座ったことを確認すると係りの者はドアを閉め鍵をかけた。
暗い部屋で苑子が呆然としていると天井から卵の腐ったような臭いのするガスが注入されたちまち充満した。

564: 名無しだし@呪いだ:08/04/19 21:48
だんだん意識が無くなる。そのまま苑子はその場に倒れこんだ。
やがて完全に意識の無くなった苑子は特殊ケースに入れられ、そのまま別室に運び込まれた。
「全工程、終了しました!」
「うむ、よくやった。結果は後で聞こう。」
「はっ。」
「産廃処理業者がもう来ている。すぐ引き取らせてくれ。」
「了解。」
特殊カプセルに収められた苑子は、更に厳重にドラム缶に詰められ海の底深くに沈められることになった。
このことは後日、○越一家にも伝えられその夜一家は祝杯を挙げた。

その日から、一家の待ち望んだ平穏な日々が訪れた。


565: 名無しだし@呪いだ:08/04/20 01:04
20xx年、苑子の公開処刑が決まった。
その模様はテレビを通して全国ネットで放送されることになった。
処刑当日、多くのマスコミ陣が詰め寄る中、刑務官に手を握られた苑子は執行台に上がった。
「さて、お別れの時間ですが最後に言い残すことは?」
質問に苑子は答えた。
「私を虐める奴は皆地獄に行くし、meは天国だけど…。」
まだ言うか…。皆呆れ顔で苑子の顔を見た。
目隠しされた苑子は天井から吊るされた長いロープの輪に首を通され、カウントダウンが開始された。
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
執行員がボタンを押した。

…。

……

………


何も起こらなかった。
1度目に押されたボタンはダミーだったのだ。

「えー、行きます!」

執行員が言いかけた時だった。
長年運動することなく弱りきった苑子の下半身は、食べ続けて肥えに肥えた上半身を支えきれなくなっていたのだ。
様子を見守っていた陣営は「あっ」と口をそろえた。
足元がふらつきバランスを崩した苑子はそのまま前に倒れた。
ギシ・・・ギシ・・・
縄が軋み、死刑執行装置が作動することなく苑子は「首吊り」状態になった。
騒然となった中静かにストップウォッチがまわされ死への秒読み態勢に入った。
「うっ…うっ…苦…し…い…呪いだ…の…ろ…い…だ」
苦しみの末息絶えた苑子は担架で搬送され焼却炉で灰になった。
日本国民は日の丸を掲げこの日を祝った。

おわり

566: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 03:50
むしゃむしゃむしゃむしゃ…
がつがつがつがつ…
「うぷ、おえっ」
その日もいつものように大好物のカツ丼を頬張っていた苑子は突然激しい吐き気に襲われ、先ほどまで食べていたものをすべてその場に吐き散らした。
「マジ気分悪いし…呪いだ。」
体調が悪いといって寝込む苑子だったが、吐き気が収まる気配は無い。
さすがに心配した母親はすぐに病院に連れて行くことにした。
診察の結果、医者の口から出た言葉は耳を疑うものだった。

「苑子さんは、妊娠していますね。」

事実を聞かされた父親は憤慨した。
もともとおかしかった娘ではあるが、まさかこんなことはあるまいと思っていた。
なのに…

「相手は誰だ?言え!」

苑子は黙ったまま下を向いていた。

「あの男か?Higekiとか言う…」

堅く口を閉ざす苑子だったが、やがてぽつりと口を開いた。

「50代…」

「はあ?」

ポカーンとする両親。

「50代に犯されたし…。」

それだけ言うと苑子はまた黙ってしまった。
一体何を言っているんだろう。いよいよ狂い始めたのかと両親は思った。

沈黙を破ったのは父親だった。
「で、医者はなんと言っているんだ?」
「お腹の子どもはもうかなり成長していて、中絶も難しいとか」
母親が言うと、
「なんてこった。」
父親は両手を握り締めた。

とんでもないことをしてしまったという自覚があるのかないのか、苑子は布団に包まってお気に入りのアニメを見ていた。


567: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 07:43
苑子が誰かの子を身籠ったという話はすぐに2ちゃんねらにも届いた。

キター

イエス様の再来だ

苑子は永遠の処女

などと連日書き込みは続いた。
盛り上がるヲチャ達に気になる情報がもたらされた。
なんでも深川という男が薬品で苑子を眠らせ犯したと言うのだ。
半信半疑だったが本人と思われる書き込みがアップされ祭に発展した。

568: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 09:00
やがて深川本人と名乗る人物がスレに降臨すると、1日で2スレが埋まるまでに祭りは発展した。

「本当に事実なのか?」
「嘘?マジ本人?とうとうやらかしたな」

はじめはスレの中だけの会話だったが、そのうち誰かが苑子親に通報した。
事実を確認しようとしたその時、

「うっ…」

脂肪とは違うものが詰まった苑子の腹は激しく痛み、苑子が激しく苦しみ出した。
破水したのだ。

「うっ…ト…イ…レ…。」

息む声がだんだん激しくなる。そして…



生まれてしまった。
息をしてない赤子を目の当たりにしてオロオロする両親。
そして放心状態の苑子。
すぐに救急隊員が駆けつけ、3人と赤子は病院に搬送された。


569: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 09:12

「苑子の子どもが産まれた。」


ニュースは近所に住むヲチャによって瞬く間にヲチスレにもたらされた。
写メがアップされると、

「気持ち悪い」

「グロ張るな」

「ブラクラ注意」

等お決まりの羅列が並ぶ。
更に深川という男の住所、連絡先が公開され批難や冷やかしのメールを連日送る者まで現われた。


一方、これからのことを話し合う塚○一家。

ピンポーン

チャイムが鳴り立ち上がろうとする苑子を抑えると父親が鍵を開けた。
目の前に立っていたのは眼鏡を掛けた40後半ぐらいの男。

「どちらさま?」

父親が言うと顔をゆっくり上げながら男は

「…はい…僕…深川です…本日は、苑子さんに用があって来ました…」


570: 名無しだし@呪いだ:08/04/27 16:59
「おまえか!…うちの…」
ここまで言いかけて父親は躊躇った
そして冷静に考えた。

「俺は何を熱くなってたんだ。もともと出ていってくれないものかと考えていたじゃないか。」

苑子を追い出すチャンス到来。
父親はそう考えたのだ。
そう思った父親は深川に言った。
家に深川を招き入れるとおもむろに言った。

「深川君、今回の件、任は取れるのか?」

深川が静かに頷くと父親は無言で微笑み苑子を見た。
苑子は嫌がったが誰も反対せず苑子は深川家の嫁に取られた。

その後、海外に住処を写した深川と苑子だったが、彼らがどうなったかを知る者はいない。

571: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 15:52
「身障記ソノコゲリオン」

2010年、人類は謎の存在「ソノコ」に襲撃を受けていた。
ソノコには通常兵器は全く効かず、対抗出来るのは国連下部組織「ツカゴシ」が作り上げた、ソノコと同じ力を持つ
巨大特殊学級児童型決戦兵器ソノコゲリオンだけ。



572: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 17:43
30を過ぎた苑子はある選択を迫られていた。
原因は昨夜の出来事だった。
働きもせずに家にこもってばっかりの苑子に親は今更のように言った。

「アルバイトでもいいからいい加減に働け。」

と。
苑子は反発した。

「そんなの親に決められることじゃない!いつまでも管理するな!」

「もういい…その代わりこの家から出ていってくれ。」

事実上苑子は家に居られなくなった。
しばらく考えた挙げ句、何か思い付いたように、苑子はパソコンをインターネットに繋ぎそしてブログに書き込んだ。

「独り暮らしの相手募集。」

573: 名無しだし@呪いだ:08/04/28 19:39
訂正箇所
今更のように→今さらと思ったが
独り暮らし→二人暮らし

574: 名無しだし@呪いだ:08/04/29 10:39
あるよく晴れた日曜日。
埼玉県某所の河原では治体のフリーマーケットが執り行われていた。
苑子は地面にキャラもののシートを広げ、要らないものを並べた。

「要りませんか?買ってください…安いですよ…」

出品物にはそれぞれ1000円の値札が付けられている。

30分が経過した。
苑子の売り物はいまだにひとつも売れていない。
当たり前だ。
すべて壊れかけ、手あかだらけなのだから。

「売れないし…みんなmeだけ無視するし…」

地面に引いたランチマットが風でめくれ上がり、苑子の顔に覆い被さったった

575: 名無しだし@呪いだ:08/04/29 17:53
本屋でバイトすることになった苑子。

「あー、マジ退屈だし…」

苑子はふと脇を見た。
今週発売のお気に入りの漫画が目に入った。

「これ欲しかったし!絶対買おう。」

持っていたモップを床に叩きつけると漫画を手に取ってパラパラとめくり始めた。

「ふふふ…クスクスクスクス…」

仕事中ということも忘れて床に座り熱心に読み耽る苑子。
周りにいる客の視線なんて全く気にせずに…

しばらくして店長が近づいてきた。
そして苑子の肩を叩くと、静かに言った。

「君はもう来なくていいよ。」

キョトンとする苑子に店長は続ける。

「君に払う給料は無いからもう帰ってくれ」

576: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 09:27
ケーキ屋でアルバイトすることになった苑子。
今日も親の送迎にて店に向かった。
裏口から入るといつものように店長が指示を出す。

「ほら、来たらぼけっと突っ立ってないで掃除、掃除」

渡されたモップと雑巾を持って売り場へ向かう苑子。
だらだらとショーケースを拭いていると、店長がやってきて行った。

「いつまでそんなことやってるんだ?もうすぐ開店だぞ!」

苑子は無言のまま店長を横目で見た。

「なんだその目は?分かったら返事しろ」

「はい…」

いつもいつもうるさい人だ…。
苑子はそう思った。

(続く)


577: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 10:22
ある日、苑子は致命的なミスをやらかした。

「ねえ、これをくれるかしら?」

年配の客がチョコクリームのケーキを指差して言った。

「はい。ただいま…」

ショーケースから取り出した商品を箱に入れようとした苑子は、
誤って商品に自分の指を着けてしまった。

「あっ…。」

焦った苑子は凹んだ部分を埋めて誤魔化し、何事も無かった事にしようとした。
指に残ったクリームは綺麗に舐め取った。
しかし、この常識はずれな行動を客は見逃していなかった。
当然苑子は猛烈な抗議を受け、店長が平謝りに謝った。

即刻苑子はクビになった。

578: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 15:05
ある日ネットをしていた苑子は、ひとつのサイトに釘付けになっていた。

「楽になる方法」

大きな文字で書かれたタイトルの下にやり方が細かく書いてある。
早速苑子はトイレ用洗剤と入浴剤を買ってきた。
全裸で浴室に入ると入り口を閉めたところで苑子は急におならがしたくなった。

「どうせお風呂だし…」

そう言うと巨大なお尻を付きだして「ふん…」と気張った。

「ブリブリぶすぅ〜」

肉食の苑子の腹から出たガスはとてつもない悪臭を放ち風呂に充満した。
それは外にも漏れだし、直ぐ様消防隊が駆けつける騒ぎになり、
その日、〇〇市の住人全員が避難した。

579: 名無しだし@呪いだ:08/05/01 19:24
ある夜、苑子は夢を見た。
夢の中で回し車をする苑子。
その姿をじっと見守る人影…。

目が覚めた苑子は小雪のケージを見た。
しかし、小雪が居ない…。

「依子の仕業?」

苑子は名前を呼びながら小雪を探した。
しばらくして苑子はある事に気づいた。
歩いているのに前に進まないのである。
走ってみた。

やっぱり同じ。

それだけじゃなかった。
止まると後ろに戻るのだ。

「何で…?呪い…?」

苑子は巨大な回し車の中に居た。

「うそー?これじゃハムスターじゃない。」

ハムスター。そこで気づいた。
いつの間にか四つんばいで歩いていたのだ。
ふと目の前の巨大な鏡を見た。
そこには苑子ではなく、一匹のハムスターが映っていた。

「夢だ!悪い夢だ!」

ほっぺをつねろうとする苑子。だが手が短くて抓れない。
どうしたら良いか分からない苑子はいつの間にか自分の周りを囲っていたケージをかじりだした。




「苑子…マジかわいいし…w」

薄気味の悪い女がケージの外で笑いながらこっちを見守っている。

「出せ!ここから出せ!キィィィィィイ!」

その時、1階から母親の声が聞こえた。

「小雪ちゃん、ご飯出来たわよ〜!」

「小雪?!」

直後、目の前の女が後ろを振り向き返事をした。

「は〜い」

(完結)

580: 名無しだし@呪いだ:08/05/02 12:17
塚越苑子はなぜきもい?

昔々あるところにとても美しい娘がいた。
年19〜20の娘の元に「ぜひ嫁に」と村の男衆が連日集まった。

もともとその気のない娘は一人一人断っては追い返していたが、来るものは絶えない。
ついにたまりかねて村の占い師に相談に行った。

「私は一人になりたいんです。どうしたらいいですか?」

占い師はニャリと笑い、そして言った。

「ブタを殺しなさい。10000頭殺すといいだろう。」

その日から娘は村のブタを拐っては殺し続けた。
村人は皆「気が狂った」と噂した。

そして10000頭目を殺そうかというとき、いきなり目の前のブタが娘に襲いかかった。
逃げようとした娘は石に躓き、そして…

気が付いたときには娘の顔は歪み目は変形し、目も当てられなくなっていた。
娘に寄り付く村人は誰一人いなかった。
そしていつしか娘は「くそのこ」と呼ばれるようになった。
それは今後も醜いものに対する蔑称として村に根付くのだがいつしか訛り「そのこ」となり今に至っている。

581: 名無しだし@呪いだ:08/05/03 13:38
こりゃあ傑作だ。

582: 名無しだし@呪いだ:08/05/03 16:44
1984年4月24日、埼玉県。
どこにでもいる普通の夫婦の間に長女が誕生した。
彼女の名前は苑子。
幸せ一杯の夫婦に後々起ころうとしていることなど、この時は誰も予想していなかった。

583: 名無しだし@呪いだ:08/05/04 08:24
続きまだ?

584: 名無しだし@呪いだ:08/05/04 21:52
その日僕は駅のホームで待ち合わせをしていた。
しばらくして電車が駅につくと扉が開き、中から髪は少し長め、帽子を被った女が出てきた。
女が歩み寄って来たので僕は尋ねた。

「〇越苑子さんですか?」

女は黙ったまま顔を縦振ったので僕が手を伸ばすと苑子は拒否したので、並んで歩き出した。
今日と言う日がいつもと違って見えた。
苑子はうつむいたままだったので僕は思いきっ話しかけてみた。

「天気…いいよね。」

「今日は曇りだし。」

苑子は言った。

「なんか、お腹すかない?どっか寄って行こうか。」

そう言うと僕たちは喫茶店に入った。

「何頼もうか。」

僕が言うと苑子は

「コーヒーは苦いからいい。」

と言った。

「そう。」

僕たちはケーキセットを注文した。

「おいしいね。」

僕が言うと苑子は

「ケーキ虐待だし。」

と言った。

「あれ?ケーキは嫌い?」

僕は苑子を見ると嬉しそうにケーキを頬張っていた。
「そうか。」苑子の解釈では「虐待」は誉め言葉なのだ。

「変わった子だな…。」

僕は思った。
次にファッションセンターに寄った。

「これなんかいいんじゃない?」

僕が言うと苑子は

「私かわいい系じゃないから」

と言った。

「そう。」

しばらく他のものを見て回ったがやかて苑子が退屈したと言い出した。
僕らは店を後にした。
時計を見ると午後4時を過ぎていた。

「なにか食べていこうか。」

小さなラーメン屋で食事をして僕らは公園に言った。

「そろそろ帰らないと。」

苑子が言ったので僕らは駅の方角へ歩いた。
「今日は楽しかったね。」
僕が言うと苑子は黙って首を縦に振った。

「切符ぐらい自分で買えるし」

苑子が言った。
ホームに着くと電車が来た。
扉が開くと苑子は黙って乗り込んだ。
扉が閉まると僕は手を振って叫んだ。

「バイバーイ」

苑子は座席に腰掛けたまま小さく手を振った。
電車は速度を速め速度を増しホームを離れ遠ざかった。
電車が小さくなって見えなくなるまで、僕は手を振り続けた。

「バイバーイ」

もう夕日が沈みかけていた。



585: 「ドキドキデート」第2話1回目:08/05/04 22:19
○月△日、約束の時間に僕は約束した場所に来た。

「少し早く来すぎたかな?」

僕は思った。
自販機でファンタグレープを買うと、駅に到着する電車をしばらく眺めていた。
携帯を起動し、時計を見る。

「9時45分…」

「時間を聞き間違えたかな?」

僕は思った。
またしばらくすると電車がホームに止まって人がぞろぞろ降りてきた。
その中に、あの時と同じ帽子を被った女。僕は「こっちこっち!」と手を振った。

「…ごめん…。遅くなって…。」

「…ううん…。自分が時間間違えたのかと思ってさ。」

そう言うと僕達はホームの階段を降りた。



586: 名無しだし@呪いだ:08/05/05 02:09
その日僕は駅のホームで待ち合わせをしていた。
しばらくして電車が駅につくと扉が開き、中から髪は少し長め、帽子を被った女が出てきた。
女が歩み寄って来たので僕は尋ねた。

「〇越苑子さんですか?」

女は黙ったまま顔を縦振ったので僕が手を伸ばすと苑子は拒否したので、並んで歩き出した。
今日と言う日がいつもと違って見えた。
苑子はうつむいたままだったので僕は思いきっ話しかけてみた。

「天気…いいよね。」

「今日は曇りだし。」

苑子は言った。

「なんか、お腹すかない?どっか寄って行こうか。」

そう言うと僕たちは喫茶店に入った。

「何頼もうか。」

僕が言うと苑子は

「コーヒーは苦いからいい。」

と言った。

「そう。」

僕たちはケーキセットを注文した。

「おいしいね。」

僕が言うと苑子は

「ケーキ虐待だし。」

と言った。

「あれ?ケーキは嫌い?」

僕は苑子を見ると嬉しそうにケーキを頬張っていた。
「そうか。」苑子の解釈では「虐待」は誉め言葉なのだ。

「変わった子だな…。」

僕は思った。
次にファッションセンターに寄った。

「これなんかいいんじゃない?」

僕が言うと苑子は

「私かわいい系じゃないから」

と言った。

「そう。」

しばらく他のものを見て回ったがやかて苑子が退屈したと言い出した。
僕らは店を後にした。
時計を見ると午後4時を過ぎていた。

「なにか食べていこうか。」

小さなラーメン屋で食事をして僕らは公園に言った。

「そろそろ帰らないと。」

苑子が言ったので僕らは駅の方角へ歩いた。
「今日は楽しかったね。」
僕が言うと苑子は黙って首を縦に振った。

「切符ぐらい自分で買えるし」

苑子が言った。
ホームに着くと電車が来た。
扉が開くと苑子は黙って乗り込んだ。
扉が閉まると僕は手を振って叫んだ。

「バイバーイ」

苑子は座席に腰掛けたまま小さく手を振った。
電車は速度を速め速度を増しホームを離れ遠ざかった。
電車が小さくなって見えなくなるまで、僕は手を振り続けた。

「バイバーイ」

もう夕日が沈みかけていた。



587: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:55
「ばりばりばりばり…むしゃむしゃ…」

その日も苑子は100円均一で買ったお菓子をむさぼっていた。
時間は6時。1階では母が夕飯の支度をしている。
7時過ぎ。父親が帰ってきた。
庭で真っ先に迎えてくれるのは飼い犬サード。

「ただいま。」

「おかえりなさい。今日もお疲れ様。」

迎え出る母と妹。ありふれた家族の日常だ。
既に夕飯の支度が出来ている。
この瞬間から塚○家にとって地獄の時間が始まるのだ。
…呼ばないわけにはいかない。
前に苑子が風邪で寝ている時、起こすのはかわいそうだとそのままにしておいたことがあった。
次の日、すっかり元気になった苑子は「なぜ、夕飯に呼ばなかったのだ」と切れ、
皿など投げつけ、ガラスは割れるわ近所から文句付けられるわ無茶苦茶になったことがあった。

これもきょうだいとして生まれた宿命か。
依子は苑子の部屋にそっと手を掛けた。

「お姉ちゃん…夕飯できたよ。」

返事が無い。
嫌な予感がしたが依子はそっとドアを開けた…


588: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:55
「うっ…。お姉ちゃん?」

苑子はベッドの上で股を開き、自慰行為の最中だった。
しかも着用しているのは、この前の休日依子が原宿で買った一番お気に入りの服。
あっけに取られた依子は苑子に怒鳴った。

「なにやってんだよ!糞姉貴!」

「勝手に人の部屋に入るなんて卑怯だし…。」

起き上がった苑子は汗だくで口からはまだハアハアと荒い息を吐いている。
依子の怒りは頂点に達した。

「勝手に人の服取るなよ、服ぐらい自分で買え」

「姉妹なんだから、服ぐらい共用したっていいじゃない。」

苑子がしらっと言うと、

「はあ?お前の着た服なんて着たくねーんだよ」

依子は苑子から返された自分の服を投げ返し階段を下りていった。


589: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:56
「どうしたの?また何かやったの?」

母親の問いに依子は

「知らない。」

とだけ答えると靴を履き家を出て行った。

「ちょっと…依子?」

母が表に出ようとすると、どこからどこまで見ていたのかいつの間にか降りてきていた苑子が後ろからぼそりと言った。

「まーたやってるし…meの一家崩壊してる…。」


590: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 05:56
その日依頼塚○宅に依子が帰ってくることは無かった。
両親は本屋で精神だのヒーリングだの信仰だのと言った本を買い込んでは寝る前に読み浸る毎日だった。
状況を飲むことなく、なんら変わりない生活を続けていたのは苑子、ただ一人。
「meの家気持ち悪いし。」
「meは血縁が無いと思う。」
「親は育児放棄してるんじゃないか」
悩み掲示板には今日も苑子の相談が溢れる。
しかし既に苑子の相談にレスは付くこと無く、他のレスに埋もれて沈んでいくのであった。

「みんなmeを無視するし。ネットはキチガイしか居ない。もうネットやらない。」

独り言を言うと、苑子はパソコンデスクにうつぶせになって眠りに付いた。

591: 名無しだし@呪いだ:08/05/12 06:33
朝、目が覚めた苑子は辺りを見回した。

「あれ?確か1階で寝てた筈だし、いつの間に自分の部屋に戻ったんだろう。」

しかし苑子はそこが自分の部屋ではないことに気が付いた。
天井が異常に低い。そして、なぜか上の階へ通じる階段がある。

「まだ夢を見ているんだろうか?」

苑子が布団に潜ろうとしたその時、「バタン!」とどこかで扉の閉まるような音がした。
苑子が恐る恐る歩み寄ってみると、梯子の上から笑い声が漏れるのが聞こえる。
それは紛れも無い両親の声だった。

「なあに、1週間に1度ぐらいは差し入れてやるさ。」

父が言った。その時、

「あ、依子!」

母親は泣きながら玄関に駆け寄った。

「今までどこ言ってたんだ?心配してたんだぞ。」

「そうよ。どれだけ探したと思ってるの!」

「ごめん…お父さん…お母さん…」

母は依子をぎゅっと抱きしめた。

「隣の方は?誰なの?」

「お母さん、お父さん。私、この人と付き合っているの…」

「そうなの?」

母が男の顔を見ると20代半ば頃の男は会釈を返した。

「私、今度この人と結婚しようと思う。」







それから数年後、朝は夫を送り出し家事に育児に忙しい依子の姿があった。

「若いのにしっかりしている。」

と近所からはすっかり慕われ充実した毎日を送っていた。
ある日、子どもを連れて公園に来ていた依子は尋ねられた。

「あなた、お姉さん居たわねえ…引きこもりの!今、どうしてるの?」

依子は少し戸惑った顔をして言った。

「姉貴は数年前に家出したきり帰ってきてないよ。」

(完結)

592: >>586最終回:08/05/12 07:26
軽く汗ばむ5月のある日。
僕はまたいつもの駅で苑子と待ち合わせをしていた。
予定の時刻はもうとっくに過ぎている。

「また遅刻か…。」

僕はいらついていた。
苑子が時間にルーズなのは知っている。しかし、もう45分は待っているのだ。

「もしかしたらすれ違いになったかも知れないな。」

僕は携帯を見た。

「着信無し」

僕は気を取り直すと苑子の番号を再度ダイヤルした。


「こちらはa○センターです。おかけになった番号はただいま電話に出る事ができません」

留守番電話…。

「もしもし。○○です。今どこにいますか?電話してきてください。」

用件を伝え終わり電話を切ろうとした時、構内アナウンスが流れた。

「○○駅にて人身事故。○時○分着の列車遅れて到着します。」

○○駅。胸騒ぎのした僕はすぐに苑子の家に電話を掛けるとすぐ母らしき人が出た。

「もしもし、○○です。苑子さん、いますか?」

苑子の母親は酷く焦った様子で、

「あ、○○君?!苑子が…うちの苑子が…うわあああああああ」

やっぱり何かあったんだ…。最悪の事態が頭を過ぎる。

「どうしたんですか?何かあったんですか?」


親御さんの話によると、苑子は朝早くに家を出てこちらに向かったとのこと。
ホームで電車を待っているときに突然ホームに突き落とされ、直後特急列車に跳ねられたとのことだった。
そこまで聞き僕は涙が溢れ、止まらなかった。

「苑子…苑子…苑子…そのこーーーーー」

その日、夜遅くまで僕は泣いた。


「ドキドキしながら苑子とデート」編 完結


593: 名無しだし@呪いだ:08/05/25 12:18
新作まだあ〜?
結構楽しみにしてたのになあ…

594: 名無しだし@呪いだ:08/05/28 19:26
「糞の錬金術師」

周囲の人々が与えてくれる食事・金・苦労・善意・愛情〜諸々を
等価交換の法則を無視して全てを糞に替える、超糞製造駄目人間、塚越苑子。
怠惰・嫉妬・憤怒・暴食・好色・強欲・傲慢、何もしないが人一倍の欲を揃え持ち、
人間を超越した夢世界住人・学習無能力であらゆる説得・罵倒・注意も全く通用せず、
法的には人間で在るために殺す事も叶わない。
親や妹の物をブックオフ等で金に換え、全てを糞に換え続ける最悪生物を滅ぼす真理の探究が今始まる。

595: 名無しだし@呪いだ:08/05/30 18:41
ある日、餅を喉に詰まらせて苑子は死んだ。
予想外にあっけない最期だった。
死んだその日に早速苑子はゴキブリに生まれ変わった。
通夜の晩の塚越家の床を這い回る苑子ゴキ。
食欲をそそる匂いを嗅ぎ取り、ようやく辿り着いたのは巨大な肉塊だった。
一層強い異臭と湿気が立ち込める内部に通じる穴を見つけ、中に入り込むと
そこは暗く適度な湿度と水気と腐りかけた肉に囲まれ、ゴキ苑子にとって天国だった。
数日後火葬場で、棺に納められた苑子の遺体と家族や親族の最期の対面という時に、
突如遺体から大量のゴキブリが溢れ出し親族一同大騒ぎとなったがそのまま蓋をしたのち火葬された。

596: 名無しだし@呪いだ:08/05/31 21:47
ある日、両親が大事な話が有ると苑子を呼んだ。
テーブルを挟み対面する両親と苑子。
母「苑子、あなたは前から何度も食事が美味しくないとか愛情をくれないとか言う度に『私は本当の子供じゃないんだ』とかも言ってたわよね」
父「そうなんだ、お前は実は私たちの子供じゃないんだよ」
苑子「は?」
突然の話に苑子はキョトンとしたが、すぐムッとした表情で
「なんでそんな見え透いた嘘付くの!?嫌がらせだし!」
と喚いた。
父「いや、本当だ。まずこれを見るんだ」
そういって父が差し出したのは戸籍標本だった。
両親の真剣な態度に苑子も流石にこれは冗談とかの只事では無いと察したのか幾らか張り詰めた態度で戸籍を見ると、
依子が長女と記されており、自分が養子と記されていた。
苑子「え…?」
父「さぞショックだろうが、次はこれを見てくれ」
そういうと父はTVとビデオデッキの電源を入れて再生を始めた。
かなりノイズの入った古い映像だが、そこはどこかの畜産業の小屋の様だった。
暫くすると画面に飼育員の服装をした若い頃の父らしい男が小屋の掃除をしていた。
突如女性の叫びが響く「あなた!!花子がもう子供を産みそうよ!!早く来て!!」
走りだす若き父。場所が変わるとそこは豚小屋で、若い頃の母らしい女性とその足下で横たわる巨大な豚が産気づいていた。
「ブヒイイイイイイッッッッ!!」母豚が吠えると子豚の頭部が飛び出した。
いや、それは子豚では無かった。大きさこそ赤子サイズではあったが、生まれたばかりだというのに見開いた虚ろな目、髪型まで苑子そのものだった。
若父「うわっ!!!!なんだこりゃ!!化け物だ!!」
若母「きゃあああああああっっっっ!!!」
ブツッ ガチャッ ジー
ここで父がテープを止めた。
父「今のがお前が産まれた時の映像だ。あと幾つも記録映像が残ってるが、もう判っただろう」
流石に苑子もこれ以上無い物証による事実を突きつけられ、呆然としていた。自分が信じていた物が全て崩れて行く真っ最中であった。

数日後、飲まず食わずで部屋に閉じ篭っていた苑子が自殺してるのが発見された。

両親は偽造屋に作らせた戸籍票本とハリウッドの映像制作会社に数百万掛けて依頼して製作した映像の期待通りの威力に生涯で一番良い買い物だったと喜んだ。

597: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:50
苑子は夢を見た。
夢の中で苑子は飼い犬サードと遊んでいた。
「サード!」
名前を呼ぶとしっぽを振って走ってくるサード。
よく見ると口に何かくわえている。
「なんだろう…」
苑子が手を伸ばすとサードのくわえたそれはいきなり眩しい閃光を放ち、空に舞い上がった。
「うわ…眩しいよ!」
そう言った瞬間、光の物体は苑子の手に収まりそして吸い込まれるように消えた。

目が覚めた苑子は思いついたようにタンスから現金を持ち出すと、何かに導かれるように家を出た。
気が付くと電車に乗り東京に向かっていた。

東京に着いた苑子は住むところを探し歩いた。
しかし持ち出した所持金ではどうにかなるものではない。
もう日も暮れてきた。
仕方なく駅の構内で夜を明かすことにした。
「お腹すいた…」
その日苑子は眠れなかった。

「どうしてこんなところに来たのか」
急に怖くなった苑子は家に帰ろうと思った。
切符売り場で財布の中を見てみる。
2000円と少額の小銭が顔を出した。
「うそ…」
苑子は愕然とした。
仕方なく表に出た苑子はお金が落ちてそうなところを見渡したが見つかるわけもなく、諦めることにした。
「仕方ないか…」
アルバイトを決意した苑子はコンビニなどを当たってみるが、浮浪者のような苑子を雇ってやろうという店はあるわけなかった。
公園のブランコに乗って気を紛らわせていると、小学生が石けりをしているのが目に入った。
「そうだ!いいこと思いついた♪」
突然立ち上がると文具店で絵の具やらクレヨンを買ってきたかと思うとちょうどよさそうな石を探し始めた。
30分ほどかかって15個程集まるとそれをきれいに洗って絵を書き始めた。
小学生時代に習い成績のよくなかった苑子が唯一誉められたのが図工の時間。
絵画では誰にも負けない自信があった。
ただの石ころにカラフルな色が付けられ、たちまちアニメのキャラやら人や動物に変わった。
「よし、で〜きた!♪」
そう言うと早速きれいに並べた。
しばらくすると20後半ぐらいの男が苑子の目の前で立ち止まった。
「い…いらっしゃいませ」苑子が小声で言うと男は苑子を見た。
胸が高鳴る苑子。
「ん?君…」
「…はい」
「これって君が描いたの?」
男は石の一つを手にとって言うと苑子は少し照れくさそうに。

「1つ50円でお譲りしますよ」
と言った。
「売ってるんだ…これ…貰おうかな」
「あ、ありがとう…ございますっ!」
男は財布を取り出すと
「あっれ?100円しか無い」
と言って苑子に100円を渡すと
「お釣りは要らないから」
と言って石を鞄にしまうとその場を後にした。
「あのっ…」
思わず男を呼び止める苑子に、男はウインクを返し立ち去った。



598: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:58
ミュージックプレイヤーを引っ張り出してきた苑子。
早速お気に入りのCDをボリュームMAXで聞き始めた。
すぐさま「煩い!」と親から怒鳴られるが、
「煩いのはそっちだし!」
と苑子は聞く耳を持たない。
そのうち気分が良くなり、立ち上がったかと思うとノリノリで踊りだした。
ベッドをお立ち台にして腰を振ったり足を上げたりしている苑子を家族は呆然と見ているしかなかった。
そのうち「ギシ・・・ギシ・・・ギシ・・・」とベッドの軋みが大きくなり、そしてバキバキと音を立て始めた。
「ドッシーン!」
大きな音がして、次の瞬間苑子は床に尻餅をついた。
「いったーい・・・呪いだし・・・」
家族と目が合うと苑子は言った。
「なんでとめてくれなかったの?」

苑子が尻餅をついた床はほんの少しくぼみが出来ていた。

599: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 11:59
この前ファミレスに行ったんだが、こんな事があった。
席に着いた後、トイレに立ったんだがそこのトイレが男女共同で立ちション便器と洋式便器が仕切一枚で区切られただけ。
俺は構わず用を足してたんだがしばらくすると入り口のドアが開いた。
はっと後ろを振り返ると苑子が立ってた。
俺と目が合うと苑子は一瞬びっくりしたようだが構わず中に入り下着をずらすと洋式便器に腰掛けた。
しゅーっと音がしたあとブッ!と屁をかましやがった。
ふん!んーっ!ときばりはじめるとたちまち悪臭がたちこめはじめたので俺、退散w


600: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:00
ある日、奈良公園にやってきた僕は売店で鹿煎餅を買った。
表に出ると多数の鹿が僕を取り囲んだ。
焦った僕は鹿煎餅を地面に落としてしまった。
束ねてある紙がほどけ煎餅はバラバラと散らばった。
するとどうだろう。
突然鹿ではない生き物の手が現れて煎餅をさっと取ったかと思うと、バリバリと食べる音が聞こえるではないか。
不審に思った僕が音のする方を見ると、なんと人…いや豚にも見える生き物が煎餅を頬張っている姿が…
その謎の生き物は僕を見ると「これ不味いし」と言って立ち去った。
見てはいけない物を見てしまった気がした僕は腰が抜けてその場にへなへなと座り込んだまましばらく立ち上がれなかった。


601: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:02
ある日俺はかねてより計画していたことを実行に移した。
苑子の実家に着いた俺は車の中からじっと獲物を待った。
はやる気持ちを抑え様子をうかがっていると玄関の扉が開く気配がして人が出てきた。
見覚えのある服と髪型が目にはいると俺は確信を抱いた。

「苑子だ!」

車から降りると予め用意していたクロロホルムを脱脂綿に染み込ませ、それを持って気づかれないように後ろから歩み寄った。
そして苑子の後ろ髪が眼前にまで来たとき俺はさっきの脱脂綿を苑子の鼻と口に当てた。

「ぎゃあなにするの!…うっ…。」

はじめ必死に抵抗する苑子だったがやがてクロロホルムが効き始め大人しくなりその場に倒れ込んだ。
意識が完全に麻痺したことを確認した俺はすぐに苑子を車の中に運び入れると車を走らせた。
しばらくすると小さな公園が見えたので俺は車を止めた。
運転席を降りて後部座席に乗り込んだ俺は、苑子をうつ伏せに寝かすと下着をずらした。
俺もズボンを脱ぐと苑子に跨った。
事が終わった俺はズボンを穿き苑子の下着も元に戻すと周囲を見渡して公園に苑子を運び出した。
苑子をベンチに寝かせた俺は車に戻りベンチで眠る苑子をもう一度見るとエンジンをかけ走り去った。
車の中にはまだほんのりと苑子の匂いが残っていた。
数ヶ月後、
「最近生理来ないし、病気なのかな?しかもすごいお腹出てるし…」

苑子のブログに気持ち悪いだの自重しろだの病気なんじゃない?などのコメントが付く中、俺はもしや?と思った。
次の日のブログには婦人科に行くとかかれていた。
俺は胸が熱くなった。
そして次の日、

「今日婦人科に行った?なんかおめでたとか言われたし」

うわあ…
最悪の事態だ
いつの間にやったんだ
ブログのコメント欄はちょっとした祭状態になった。

「苑子は俺の子を身ごもった。」

俺は確信していた。


602: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:03
「ばりばりばりばり…むしゃむしゃ…」

その日も苑子は100円均一で買ったお菓子をむさぼっていた。
時間は6時。1階では母が夕飯の支度をしている。
7時過ぎ。父親が帰ってきた。
庭で真っ先に迎えてくれるのは飼い犬サード。

「ただいま。」

「おかえりなさい。今日もお疲れ様。」

迎え出る母と妹。ありふれた家族の日常だ。
既に夕飯の支度が出来ている。
この瞬間から塚○家にとって地獄の時間が始まるのだ。
…呼ばないわけにはいかない。
前に苑子が風邪で寝ている時、起こすのはかわいそうだとそのままにしておいたことがあった。
次の日、すっかり元気になった苑子は「なぜ、夕飯に呼ばなかったのだ」と切れ、
皿など投げつけ、ガラスは割れるわ近所から文句付けられるわ無茶苦茶になったことがあった。

これもきょうだいとして生まれた宿命か。
依子は苑子の部屋にそっと手を掛けた。

「お姉ちゃん…夕飯できたよ。」

返事が無い。
嫌な予感がしたが依子はそっとドアを開けた…
「うっ…。お姉ちゃん?」

苑子はベッドの上で股を開き、自慰行為の最中だった。
しかも着用しているのは、この前の休日依子が原宿で買った一番お気に入りの服。
あっけに取られた依子は苑子に怒鳴った。

「なにやってんだよ!糞姉貴!」

「勝手に人の部屋に入るなんて卑怯だし…。」

起き上がった苑子は汗だくで口からはまだハアハアと荒い息を吐いている。
依子の怒りは頂点に達した。

「勝手に人の服取るなよ、服ぐらい自分で買え」

「姉妹なんだから、服ぐらい共用したっていいじゃない。」

苑子がしらっと言うと、

「はあ?お前の着た服なんて着たくねーんだよ」

依子は苑子から返された自分の服を投げ返し階段を下りていった。


603: 名無しだし@呪いだ:08/06/01 12:06
「どうしたの?また何かやったの?」

母親の問いに依子は

「知らない。」

とだけ答えると靴を履き家を出て行った。

「ちょっと…依子?」

母が表に出ようとすると、どこからどこまで見ていたのかいつの間にか降りてきていた苑子が後ろからぼそりと言った。

「まーたやってるし…meの一家崩壊してる…。」


604: 名無しだし@呪いだ:08/06/10 10:36
あたしの名前はゆきの。24歳独身。
もうなにもかもが嫌になったあたしは決意を固めていた。
ことの発端になったのは6年前の2002年。幸せだったあたしの人生の歯車はあの日から狂い始めていた。

当時高校生だったあたしは念願のパソコンを手に入れた嬉しさから無邪気にいろんなサイトを検索しまくっていた。
苑子のホームページを見つけたのもその頃。
事情をよく知らないあたしは荒らしの多さにびっくりしたっけ…。
見るに耐えかねたあたしは思わず掲示板に書き込みをした。
当時リアルで風紀委員だったあたしは正義感だけは強かった。
今思えば、ああ、なんて馬鹿なんだろうあたし…

605: 名無しだし@呪いだ:08/06/10 18:43
ブリブリブリブピイッ!!ブリリリッブリブリっ!!ジャアアアッッ!!ブピッ!!
自室で下半身素っ裸でしゃがみ、洗面器に向かって大量の糞と小便を垂れる巨大な肉塊、
それは肥え太りまくった苑子だった。
二十代も半ばを過ぎ、いまだ部屋に篭って食っちゃ寝てネットと菓子を食い漁るだけの毎日で
いまや体重は100kgを軽く越え、移動も殆どままならい程に肥え太りまくっていた。
「トイレ行くなんて大変過ぎてショック死するし・・・(当たり前 ばきゅ」
出した糞の後始末までさせられる親も当初は「ふざけんな」「痩せる努力しろ」「お前は本物の家畜豚か」「つうか働け」等散々説教したが
「私がこんなに大変で苦しんでるのに私の所為にして私を責める事しかしないし!」「私は被害者なのに」「子供が苦しんでたら介護するのが当たり前だし」「私は本当の子じゃないんだ」
等、只でさえ醜く、更に肥え太りまくった最悪の肉塊ヅラをぐしゃぐしゃにして自分勝手な屁理屈を泣き喚き散らすので親もいい加減嫌気がさして何も言う気が失せてしまった。
そんな生活が更に数ヶ月続いたある日、
いつもの様に糞を垂らしてる最中、床に飛び散った糞に足を滑らせ苑子は思い切り転倒した。
ばしゃっ!!
モロに顔面を洗面器に突っ込む形で床に倒れ、凄まじい臭気と顔面を包む感触、口中に広がる味に即座に顔を背けようとしたが
極限に肥え太った首は横を向く事さえ出来ず、巨大な身体は床にめり込むばかりに全く動かせなかった。
「うぶーーー!!!ぶぶぶぶぶーーーー!!!」
糞の中から悲鳴を上げる苑子。肉塊にめり込んだ四肢をばたつかせたが顔を上げられず、呼吸が出来なかった。
うめき声の様な声に両親が部屋に飛び込んで来ると糞満杯の洗面器に顔を突っ込んだ肉塊の姿が。
両親は顔を見合わすと、満面の笑みを浮かべ合った。
「・・・チャンスだ」「・・・チャンスよ」
「うぶーーーーー!!うぶぶぶぶーーー!!!」
声に成らない声で助けを求める苑子、だが両親はそばで微笑みながらジッと見守っていた。
「・・・早く死ね・・」「・・・早く死んで・・」
必死に四肢をばたつかせ、呻き声を上げ続ける苑子。だが数分も経たない内にその動きは徐々に収まって行き、
やがて完全にピクリとも動かなくなった。
「・・・死んだか・・・」「・・・死んだわ・・・」
部屋中に飛び散った糞尿、猛烈な臭気、だが両親の心は歓喜で一杯だった。

606: 名無しだし@呪いだ:08/06/12 19:12
ほんと低レベルばっか

607: 名無しだし@呪いだ:20/01/26 14:02
てすと


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