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苑子応援SSスレ next1
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65: 06/27 12:15
「やった!合格だ!」
合格者発表で、自分の受験番号を見つけた男は、歓喜し、あるいは落胆する、その他の受験者の前で子供のように飛び跳ねて喜んだ。 省18
66: 06/27 13:33
少し茶髪の入った、手入れのされた纏まったセミロングの髪からは、かすかに香水の香りがした。
落ち着いた基調の洋服に膝丈が少し隠れるぐらいのスカートを履いた苑子と名乗る女性は体の前で手を重ねて一礼すると、男臭のする部屋に入ってきた。
「空気、悪くないですか?」
「は?」
「窓、開けましょうか?」

こうして、都内の学校に進学を目指す20代女性と30代現役大学生の下宿ライフが始まった。
67: 06/27 15:45
苑子の荷物が多いので、男のスペースは畳一畳分しか無くなった。
ふまんではあったが、女と生活するというのはそういうことなんだと言うこと、格安で生活しているから仕方ないんだと自分を納得させた。

下宿は、風呂、便所、台所は共同になっている。
便所は二つある個室のうちの一つの扉ににマジックインキで女性用と殴り書きのように書かれた紙が貼ってあった。
風呂は使用時間が決まっていて、当然、女性がいるときは男性は使用厳禁である。
一番最後に使用するのが掃除担当の決まりになっていて、苑子が来たことで、男はラストバッターに決められてしまった。
68: 06/27 17:22 [sage]
来る日も来る日も苑子板を監視して、自分が書いた小説もどきに感想が書かれていないのを確認しては歯ぎしりをしながら悔し涙を流し、ひとりよがりの糞小説を一生懸命に書き綴る相も変わらず惨め過ぎる引き篭りの姿であった。
69: 06/27 18:36
真っ黒な、いかにも手入れのされていないボサボサの髪からは、公衆トイレのような臭いがした。
成人女性のものとは思えない幼児向けキャラクターがプリントされた洋服に膝丈が少し隠れるぐらいのスカートを履いた苑子と名乗る女性は挨拶もせず、ズカズカと男臭のする部屋に入ってきた。
「・・・お腹すいたし」
「は?」
「カツ丼食べにいきたいし!」
こうして、脱ニートを目指す三十路目前豚女と30代中年クズニートの下宿ライフが始まった。
70: 06/27 18:49
67続き
省14
71: 06/27 21:04
ガキの落書き以下の文章しか書けないような奴ばっかりだな
72: 06/27 22:06
おもしろくないは最高のほめ言葉
これからも精進して参ります。
73: 06/28 00:20
「ヒゲキ、カツ丼食べたいし。」
昼過ぎ布団から出て早々、苑子は同居人の木下に言った。 省20
74: 06/28 05:22
翌日、木下は警察へ出頭させられた。
犯罪幇助の罪で告訴されたのだ。
精神病を患う者をそそのかして強盗をさせたとして、懲役7年の刑が下ったが、木下が動じることは無かった。

無理もない。

住居、食料、仕事が一度に手に入るのである。
これまで数々の困難を乗り越えてきた木下に取っては、夢のような生活がはじまるのだ。

おしまい
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sage
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