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1:圭一新 06/08 01:55 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
これから話す事は、僕が胸の内に閉まっておいた話です。
2:圭一新 06/08 02:05 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
中学校三年の伊藤圭介。彼はごく一般的な中学生。成績はそこそこ。運動神経は人一倍悪い。優しい性格で、よくいろんな友達ができる彼は、中学初の恋をする。そのきっかけは、ある日のことだった。圭介は友達である横山勇と黒板の前でゲームについて熱く語り合っている時だった。「ねぇ、伊藤君と横山君っていつも一緒だよね?」後ろの方から知っている女子の声が聞こえた。「え?」振り返る圭介。振り返ると、中にの時に一緒のクラスだった松本心さんだった。
3:圭一新 06/08 02:13 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
圭介は少し顔を赤らめかせた。「そ、そんな事ないよ。仲が良いってだけで」そしたら一緒にいた横山が「松本さんはゲームとかしないんですか?」と言った。「女子なのにゲームなんかするわけないでしょうが」圭介が突っ込んだ。「何でッ!分かんないでしょ!全く貴方は〜ゲームの良さが分かってるようで分かってないような〜」横山がそう言った。横山ははっきり言って、ゲームオタク。圭介も十分にオタクだが、横山にはかなわない。「でも女子だぞ」圭介がまた突っ込んだ。<続く
4:圭一新 06/08 02:31 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
「そんなの関係ないですよ」横山が言った。二人は自分達の話で盛り上がってしまい、松本さんが居ることをすっかり忘れていた。「あはははは!」松本さんが急に笑った。「君たちって面白いね。中2の時もそうだったけど」圭介は思った。(確かに、横山とは結構仲が良い)圭介はまた顔を赤くした。その時チャイヌがなった。授業の始まりの音だ。「じゃ私は行くね?」そう言って松本さんは自分の友達の方えむかった<続く
5:圭一新 06/08 13:05 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
次の授業は英語、圭介の第一に苦手な科目だった。みんなが席についた。圭介は横山と席は隣で、いつも話しているためよく先生に叱られる。ガラン。先生が教室に入ってきた。「は〜い、じぁまず教科書の6ページを開いて」英語の担任は高柳先生。つい最近結婚した先生だ。そのためか、妙にお腹が大きくなっている。「あれ?先生、また腹一段とでかくなって」クラスの男子が言った。「はいはい。分かったから、小林君?教科書は今日は持ってきたの?」小林はいつもいろんな物を忘れている。その中で英語はほとんど持ってきてない。今日も机に教科書が出ていない。「また忘れたのか?」圭介は小さい声で言った。そしたら高柳先生が「まったく。しょうがない、私の仮の教科書を貸すので。それでは授業を始めます。昨日の復習ですね。<続き
6:圭一新 06/08 13:34 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
先生が授業を始めた。高柳先生のクラスはリーディングマラソンと言う授業をする。リーディングマラソンとは、隣の人と教科書に書いてある英文を読みあう事。読み終えたら黄色いカードに何日に呼んだかを記入して先生にだす。こういう授業。「あ・・・はぶー・・ぐぇ?」圭介は英文を読むのは好きではなかった。<続く
7:圭一新 06/08 19:46 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
「圭介さんたまりあ、ちゃんと勉強しましょうね」横山が言った。「何でッ!俺は日本人だぜ?英語なんか勉強しなくても・・・」早く終われ。圭介は心の底から願っていた。そして、その願いがかなったのか、終わりのチャイヌが鳴った。「ふーやっと終わった。あー疲れた」次の授業は数学。数学は基本クラスと標準クラスに別れている。圭介は基本のため横山とクラスが別れてしまうのだ。「じゃな横山。俺そろそろ行くわ」圭介は横山に言った。「じゃ!数学頑張れよ」そう言いながら横山は見送ってくれた。基本の教室に入ったら、同じクラスの小笠原が話しかけてきた。「お!伊藤ーおひさー」おひさ、と言っても同じクラスなのに変な奴だと思った。「おひさ、って同じクラスだろうがッ!」でも、確かについ最近、小笠原は教室に居なかった。だから、おひさと言ってもおかしくない。「そういやー最近お前、学校休んでたみたいだけど、何かあったのか?」圭介が聞くと、小笠原が少し目に涙を浮かばせていた。<続く
8:圭一新 06/08 20:07 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
「俺の母さん・・・死んじゃってさ・・・」急の発言に驚いた圭介。(死んだ?嘘だろ?小笠原のお母さんってとっても優しかったのに、何で?)思った事を聞きたかったが、余りにもかわいそすぎて聞けなかった。その時、今まで閉じていた小笠原の口が開いた。「がん・・・だったんだって・・・」何と返せば良いか分からなかった。「そ、そうか。それで葬式には行ったのか?」圭介が聞くと、小笠原が「行ってない。大好きだったお母さんの葬式なんか・・・行けないよ。伊藤・・・大好きな人が居なくなるって、どんな気持ちか分かるか?」その言葉は、圭介の胸に槍のように突き刺さった。<続く
9:圭一新 06/08 20:18 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
その時、チャイヌが鳴った。みんな先生が来る前に席につかんと慌てて席に座った。圭介の席は、小笠原のすぐ後ろだった。(俺・・・悪い事しちゃったな・・・)圭介がそう思っている時だった。ガラン!先生がやってきた。田中先生だ。中2の時、お世話になった先生だ。「は〜い、みんなが居るか確認するぞ!」先生が出席を確認している。(あいかわらず、張り切ってるな〜)そう思ったとたん、田中先生が言った。「あれ?松本さんが居ないぞ?誰か、松本さんを知りませんか?」クラスの女子が騒いでいた。その時、ガラン!と音がした。みんな一斉に音のした方え向く。松本さんだった。<続く
10:圭一新 06/08 20:41 ID:Qk softbank219042081139.bbtec.net
「す、すみません!ちゅっとトイレに行ってて」松本さんが言った。そうすると田中先生が、松本さんに質問した。「WCに行ってきたのか。で?大小どっち?」松本さんは、顔を赤くして言った。「あの?先生・・・女の子にそういう質問は・・・」そう言う松本さんに、田中先生が「冗談です。さ!早く席に着いてくれ。今日は、みんなの待っていた席替えだ!」(え?席替え?聞いてないぞティーチャー!)そう心の中で言っていた圭介。「じゃまずは、クジを引いてくれ!先生が昨日、一時間もかけて作ったんだからな!」クラスのみんなは不満そうだった。それでも引かないと先には進めない。みんなイヤイヤクジを引いた。「えーっとー俺の席は・・・此処か」自分の新しい席に座る圭介。隣は男子が良いと思っていた。最後に引くのは松本さんだった。運が良ければ、この席を独り占めできると、期待していた。そう思っていると、松本さんが、チャッカリと隣に座ってきた。
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