D.C.ダ・カーポサイドストーリー小説スレ


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D.C.ダ・カーポサイドストーリー小説スレ

1: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/22 23:32 ID:PBZt1eKQ
ルールは特になし。
ダ・カーポのキャラが出てればどんな話でもOK。
できるだけ長文にしないように。

25: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/06 22:29 ID:UzoVGqik
>>6の続き
「でも頼子さんはあの時。。」
純一は何かを思い出したかのように口を開いた。
「頼子さん、君はいったい何者なんだ! いまだに信じられないよ。君が。。。だなんて」
純一も少女と同じように目から涙を流しながら叫んだ。興奮しているのか言葉がとぎれどきれになっている。やはり、少女が自分の所に戻ってきたのがうれしいようだ。
「純一さん、私、なぜ、純一さんの所に戻ってきたか分かりますか?」
「えっ!?」
純一は驚いた顔で少女を見た。少女は自慢のロングヘアを片手でかきあげながら純一を見た。
「私、知ってしまったんです。純一さんの家に前にいた時に、純一さんの秘密を。。その秘密を確かめるために戻ってきたんです」
少女はうっすらと笑みを浮かべると持ってきたスーツケースの中から一枚の写真を純一に見せた。
「これが純一さんの秘密です。私、こっそりと隠し撮りをしたんですよ」
純一はその写真を見ると驚くやいなや、すぐにそれを少女から取り上げてビリビリに引き裂いた。
「頼子さん、信じられないよ。君がそんな女の子だったなんて。。」
純一は何もかも信じられないといったような表情で少女を見た。
「純一さん、無駄ですよ。私はまだ、その写真のネガを持っていますから。これを誰かに見せたら、どうなるでしょうね? 特に音夢さんに。。」
少女は純一がビリビリに引き裂いた写真を集めてゴミ箱に捨てた。

続く

26: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/06 22:52 ID:UzoVGqik
「私、復讐に来たんです。私から幸福を奪った人たちに。特に純一さん、あなたは特に。。純一さんが私の方に振り向いていてくれていたら良かったのに。。。私、純一さんの秘密を知ってしまった時、純一さんにそのことを最初は伝えようかと思いました。しかし、あなたは私ではなく音夢さんを選んだ。義理の妹である音夢さんを。。それでこの純一さんの秘密をあばいた写真を撮った後、こっそりと鷺澤家に送ったんです」
少女はまた別の写真を純一に見せた。
「この写真も良く撮れてるでしょ。私、自分が元々は猫だったとはいえ、屋敷にいた頃、美咲さんが部屋の窓から外の風景をカメラで撮っているところを見てましたからカメラの使い方ぐらいは知ってました。これがこんな所で役に立つとは。。」
純一はもう、少女の言いなりになるしかなかった。少女は次々と【秘密の写真】をさくら、音夢に見せた。彼らも少女の言いなりになるしかなかった。純一はもっと早く気づくべきだった。猫は復讐を忘れない動物だということを。。。

終わり


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