D.C.ダ・カーポサイドストーリー小説スレ


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D.C.ダ・カーポサイドストーリー小説スレ

1: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/22 23:32 ID:PBZt1eKQ
ルールは特になし。
ダ・カーポのキャラが出てればどんな話でもOK。
できるだけ長文にしないように。

40: 名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/22 20:32 ID:UzoVGqik
初音島の商店街で喫茶店【山小屋】のマスターの店に一週間ほど前、メイド服を着た正体不明の女の子が彼の喫茶店を訪ねてきた。
「私を住み込みで雇って下さい。桜の木が復活したので屋敷に戻れないのです」
「えっ!?」
夜遅く閉店準備をしているマスターは声をした方を見て振り向いて驚かずにはいられなかった。猫のような耳をしたメイド服を着た可愛い女の子が立っていたからだ。
「『雇ってください』って君はいったい?」
「給料はいりません。ここに置いてもらえればなんでもします」
その猫耳の女の子は目から涙をポロポロと流しながらマスターに訴えた。マスターは少し考えると、思い立ったかのようにその女の子に話し掛けた。
「もしかして君は本当の姿はネコなんだろ。僕には分かるよ。初音島の不思議な桜が枯れたのが十年前の初春でそれが新たに復活したのが最近。君のことは噂で聞いていたよ。十年前、不思議桜が枯れた時にずっと行方不明だった鷺澤というお屋敷のネコが戻ってきたとか。君はそのネコなんだろ。最近、不思議桜が復活したから鷺澤家にいられなくなった。図星じゃないかな〜」
マスターは何もかもお見通しかのように少女に話し掛けた。
「な なんでそこまで知っているんですか? 私の正体まで」
「喫茶店のマスターをしていると客の小声で話している会話も聞けるんでね」
マスターはそう言うと少女を背後から軽く抱きしめた。
「もう心配する必要はないよ。頼子さん。僕が君をずっと守ってあげるから」
「何で私の名前まで!?」
「さっき言っただろ。僕は君のことはすべてお見通しだって。僕の名前は朝倉純一。頼子さん、ずっと君のことを捜していたんだ。もう放さないよ」
マスターは目から涙を流しながら少女をずっと抱きしめていた。少女も目から大量の涙を流していた。
それからその少女は【山小屋】で働き始めた。猫耳少女がウエイトレスをしている、と評判でその喫茶店は大評判になり、多くの客が押しかけたそうだ。

おわり


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