♪美香の読了報告総集編♪


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♪美香の読了報告総集編♪

1: 美香 5qBZxQnw:04/06/21 10:52
文学板の「読了報告スレッド」↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1058920850/l50

そろそろdat落ちをするので、ここにコピペしておきます。
いや、自意識過剰なのはわかっているけど、
せっかく書いたものだからだれかに読んでほしいということもあり……。
うざかったらごめんなさい。

54: 美香 5qBZxQnw:04/06/21 16:12
04/01/07 14:05
「日本の現代演劇」(扇田昭彦/岩波新書)絶版
「舞台は語る」(扇田昭彦/集英社新書)

→この二冊でやっと日本の戦後の演劇の流れがわかった。知りたかったのです。
このスレを読んでいるひとはトクしましたね。これからわたしが簡単に戦後演劇の
流れをまとめます。「1分でわかる日本現代演劇講座」♪
まず敗戦。こっぱみじんに日本という国はなぶりものにされたわけです。
これじゃいかん。欧米のすぐれた文化を一刻も早く日本に取り入れんと。
そんなかんなで盛り上がったのが「新劇」。これは戦前からあったもの。
欧米のありがたい戯曲を遅れた日本国民に見せて啓蒙してやろうという感じです。
シェイクスピアとかイプセンとか。だから新劇を観にいくというのは、
どこかお勉強をしにいくという雰囲気だったらしい。上から下にベクトルが向いている。
日本の創作劇もそんな感じ。三島由紀夫、安部公房、木下順二、福田恒存。おかたいでしょ(w
総じて新劇は「セリフ」を重視した。西欧風の言葉の劇を目指した。
それに対抗して「肉体」の重要性を主張する一派がでてくる。役者の肉体。
時は日米安保のころ。反権力とか、とにかく若者が政治闘争していたあのうざったい時代です。
唐十郎、清水邦夫、鈴木忠志、別役実、寺山修司。のちには商業演劇にいく世界の蜷川もそう。
この一派は「アングラ演劇」と呼ばれました。
学者とか文化人が加わっている新劇を否定するわけです。
けれどもいつまでも「なんと反対」とか若者が怒っているはずもない。
ぷ、そんなのだっせえのという時代がきます。それが「つかこうへい」。
当時は若者のあいだで爆発的なブームになったそうです。
毒のある笑いがつかこうへいの演劇の魅力だとか。
で、次に来るのはバブルの時代で、これが上に書いた野田秀樹の時代なわけです。
野田秀樹のお芝居をわたしなりに要約すると「無意味言語の過剰氾濫による祝祭」。
バブルも消えうせ、さあ来ましたぜ平成不況。底なしの不景気、デフレ地獄。
いまは「静かな演劇」の時代だそうです。平田オリザ、岩松了。
登場人物が声高に葛藤するのではなく、あえて日常的な行為や会話を舞台で見せる。
そこから「見えないもの・聞こえないもの」を暗示するという。
私見ですが、高いお金を払ってまで「静かな演劇」など観にいきたくはありませんが。
はい、お疲れさま(わたしとあなたへ)。こんな感じです、現代の演劇。


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