♪美香の読了報告総集編♪


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♪美香の読了報告総集編♪

1: 美香 5qBZxQnw:04/06/21 10:52
文学板の「読了報告スレッド」↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1058920850/l50

そろそろdat落ちをするので、ここにコピペしておきます。
いや、自意識過剰なのはわかっているけど、
せっかく書いたものだからだれかに読んでほしいということもあり……。
うざかったらごめんなさい。

99: 美香 5qBZxQnw:04/06/29 00:04
04/03/23 09:11
「危機一髪」(ソートン・ワイルダー/水谷八也訳/新樹社)
→アメリカ産の戯曲。1942年初演。アメリカ演劇史ではオニールとウィリアムズ
のあいだで忘れ去られているという感じらしい。ワイルダーはいぜん「わが町」を
読んでいたく感動した記憶があるから楽しみにしていたのですが……。
実験的な作品。初演時のこと、三幕劇なのだが、第一幕が終わったころに大量の観客が帰り、
第二幕終了時にも同様、第三幕がはじまったころにはもうほとんど観客がいなかったらしい。
わたしからすると、この最後まで残っていた客が許せない、その自己欺瞞が。
あたくしはね、ちょっと知的ざーますから、この難解な演劇もわかるんでございますのよ、
おほほほほ。という感じに、この作品をおもしろいと感じることのできる自分はすごい、
と観客に自慰的満足を与える作品。バカな批評家気取りくらいです、こんなものにだまされるのは。
断固、わたしは帰ったほうの観客を支持します。さて、どんな戯曲なのか。
新約旧約聖書、ギリシア神話、時事ネタなど大量のアナロジー(あてこすり!)を用いている。
テーマもでっかく「人類救済」ときたもんだ! 人間を象徴するアントロバスなる男が
ノアの箱舟に乗ったり、なんやかんやします。……わたしにゃよくわからん。
で、この翻訳者の水谷さんはわかるらしい。わかる自分はすごいと言いたいのかどうかは
知らないけど、例によって大量の注釈。これは旧約聖書からの影響で、うんたらかんたら。
しまいにはこんな注釈までつける。「ここはおもしろい表現である」。
なんでたかが翻訳者に「ここで笑いなさい」と指示されなきゃならないの……。
ほんと参っちゃう。


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