苑子応援SSスレ next1

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1: 名無しだし＠呪いだ：13/02/18 09:49

書き込めなくなったので立てました。

254: 名無しだし＠呪いだ：13/07/23 13:59

>>250続き

7月に入り世間では夏休みとなった。
苑子には旅行に行くとだけ言って木下から教わった占い師の先生のいる京都まで新幹線の切符を手配した。
東京駅のホームで苑子は落ち着かない様子だ。
「お父さん、今からどこ行くん？」
洗濯もしないまま毎日被っている山高帽は手垢とフケがびっしりこびりつき、ひどく臭っている。
T夫は思わず鼻を抑えたので苑子は怪訝な目でT夫を見た。
「ああ、いいところだよ。」
やがて電車が到着しT夫は苑子の腕を引いて乗り込んだ。
この奇妙な親子を好奇の目で見ない乗客はいなかった。

つづく