ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!


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ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!

1: スーパーサイヤ人名無し:04/11/16 20:41 ID:xwD.4YS.
さあ書け

106: 手強い名無しさん:05/08/05 16:49 ID:E1USl4sQ
そのころロイ達も吹雪の中を進軍していた。
「おい、ロイ。流石にこれ以上吹雪が激しくなったら一旦進軍を止めたほうがいいんじゃねーか?」
「だめだ。これ以上到着を遅らせるとユーノ后妃様たちの命が危ない。シャニーだって信頼はしているが万が一のことがある。一刻も早く合流しなければ。」
ロイは焦っていた。シャニーは向こう見ずなところがある。いつもは一緒にいて危なくなったら自分が助けていたが、今の彼女は一人。大切であればあるほど、そばにいないと心配だった。
「それはわかっているがな。焦って兵に被害が出ては、エデッサ奪還に支障が出る。」
「そうだね・・・。でも、できるだけ早く到着したい。アレン、後どのくらいでエデッサまで到着できそうだい?」
「は、このままのペースで進軍できれば後2日程度で到着できると思います。」
「ロイ、そんなに心配ならアタイが見てきてやろうか? アタイだって地図さえあれば・・・。」
「ロイ様、私も天馬を駆れば偵察ぐらいはできます。この吹雪の中では飛竜も飛べないはず。どうか私にもその役目をお与えください。
「いや、危険だ。君達が危険な目に遭えばアレンやクレインが心配する。こんな心配をするのは僕だけで十分だ。
本当に・・・苦しいぐらい不安なんだ。彼女に万が一のことがあったらと思うと、食事も喉を通らない・・・。」
「ロイ様・・・。」
「ごめん。僕がこんな顔をしていたらダメだね。 きっと彼女のことだ。うまくやってくれているね。
さぁ、急ごう。一刻も早くエデッサに行こう。視界が悪いというのは相手も同じ。しかも飛竜が飛べないとなればこちらにむしろ有利だ。」
「おい、クリス・・・。」
「ん、なんだい。ルトガー。あんたからアタイに話しかけてくるなんて珍しいね。」
「敵将を・・・お前はよく知っているのだろう。残らず話せ・・・。」
「なんだい、ぶしつけな。まぁいいよ。マチルダはうちらの世界でも騎士団の団長をやっていたよ。辣腕ぶりに憧れる部下も多かった。ただ、部下を道具のように扱うところ以外はね。」
「・・・。アゼリクスも・・・同じような事をしていたな。」
「あぁ、マチルダとアゼリクスは、何か妙なプロジェクトを実行しようと裏で画策していたんだ。それが向こうの王家にばれてマチルダは追放されたのさ。」
「その妙なプロジェクトというのは・・・あのエトルリアでも妙な竜石か・・・?」
「その可能性が高いね。アゼリクスは完全に頭のいかれたマッドドクターさ。マチルダは更に危険さ。あいつには特殊な力があってね・・・。」
「特殊な力・・・?」
「あぁ。あいつはハーフの中でもアタイらと同じ神竜の血がかなり濃く流れてる。で、妙な力を持っているのさ。」
「・・・もったいぶらないで話せ。」
「あいつは、人の心の負の部分を増長させる力を持っている。そして最後には・・・自分の言いなりにさせてしまうのさ。」
「そいつは厄介だな。」
ディークやロイも話に混じる。
「あぁ、人の絶望感や怨恨感を増長させるのが特に得意らしい。・・・厄介だよ。人を操ることができるなんてね。」
「人を操って自分は安全なところからのうのうと高みの見物か。・・・いけすかねぇヤロウだな。」
「・・・シャニーが危険だ。急がなければ。シャニーは人を疑うということを知らない。もし裏切ったという騎士団員もマチルダの術にかかっていたならば、シャニーが危ない。」
「・・・。その可能性が高いと思います。イリアでは裏切りはタブーという精神が子供のころから叩き込まれていますから。仲間を裏切ってまで保身を図るものは騎士団にはいない。・・・そう信じたいです。」
ティトも妹が心配でならない。できることなら妹のところに飛んでいってやりたかった。
「よし、やはり前進あるのみだ。到着次第総攻撃をかける。ティトさん、あなたはエデッサに到着次第、騎士団と接触して合流の誘導をしてくれ。君なら騎士団の皆も歓迎してくれるはずだ。」
「はい、任せてください。」
「ディーク、ルトガー、いつも通り頼むよ。ただし相手は魔法もある。深追いはしないでくれ。」
「任せろ。そんないけすかねぇヤロウはそのでっかち頭叩き直してやるぜ。」
「アレン、相手は空中戦を挑んでくるはずだ。アタイがあいつをひきつけるから、あんたはフォロー頼むよ。」
エデッサでの戦まで後二日。それぞれの思いを胸に秘め、王都へ向かうのであった。



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