ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!


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ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!

1: スーパーサイヤ人名無し:04/11/16 20:41 ID:xwD.4YS.
さあ書け

131: 仲村哲也:05/08/16 23:57 ID:ipa88ZQs
不服
ロイ達の婚礼が済んでから数日後。
ここオスティアで諸侯会議が始まろうとしていた。
今ひとりの諸侯がオスティア城に一個小隊をひきいて到着した。
彼の名はアラフェン候ヘンゲル。23歳。動乱後、領主となった前アラフェン候の弟である。
「ふん!この私が、何ゆえ女に従わねばならんのだ」
謁見の間までの回廊を歩いているとそう吐き捨てた。
亡き盟主ヘクトルの跡取りは女。それゆえ盟主は務まらないがために、リキア第二の都市アラフェンを治める自分こそ盟主にふさわしい。
彼はリリーナが盟主となった今でもそんなことを考えを持っていた。
ヘンゲルは、パラディンとしての技量は高いが、欲望が強く自分の思い通りにならないと気が済まない男であった。
彼は女を自分の“遊具”として考えており、その遊具が自分の上に立っていることに憤りを覚えているのである。
その為、彼女が考え出す政策を、徹底的に批判しては毒を吐いて帰っていくのである。
新生リキアがいまだまとまりを欠いているのはこのためである。
「ヘンゲル殿!いい加減にしないか!今は民と共にあることが大事なんだ。貴殿には、新しいリキアの礎を築く気はないのか」
「妻をかばう夫の戯言など聞きたくはない。私を盟主にすることが礎を築くには欠かせぬことだ」
会議が始まるや否や、ロイとヘンゲルが口論を始めた。
「二人ともやめてください。今は口論をしている場合では・・」
「ふん。ウォルト殿、貴殿にも問題があるぞ」
矛先を変えたヘンゲルの言葉の意味がわからず、ウォルトは疑問に思う。
「貴殿は清らかなリキアの地に、汚らわしいサカの獣の血を引き入れたのだ。サカの女を妃にするなどと、動乱で頭がくるわれたのか?」
「!・・貴様っ!!」
スーのことをけなされウォルトは今にも飛びかかろうとする。
「私はこれ以上付き合いきれん。失礼する」
そういうと彼は踵を返し、臣下と共に去っていった。

部屋に戻る回廊で、ロイはリリーナに語りかけた。
「ごめん。また会議を無駄にして・・」
「ううん、ロイのせいじゃないわ。それよりもウォルトのほうは?」
「うん。今度ばかりは相当頭にきたみたいだ。さっきから部屋に閉じこもったままだよ」
「そう・・・」
普段おとなしいウォルトが、あれほどが激高したことは、乳兄弟としてすごしたロイ自身も見たことがない。いや、あれほど言われれば自分だって激高しただろう。

「それにしても、アラフェン候のほうはなんとかならないだろうか。今はひとつとなってリキアを立て直す大事な時期なのに」
「・・・私もまだ力不足なのかな・・・」
リリーナが弱気な言葉を漏らすと、ロイは即座に否定した。
「リリーナは精一杯やっている。力不足なんかじゃないよ」
「うん・・ありがとう」
ロイの言葉にリリーナは救われた気がした。
しかし彼らはまだ知らない。
今リキアが大きく揺れていることを。
その危機は、一人の戦友の手紙で知ることとなる。





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