苑子応援SSスレ next1


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1: 名無しだし@呪いだ:13/02/18 09:49
書き込めなくなったので立てました。

266: 名無しだし@呪いだ:13/07/26 09:10
>>254つづき

京都についた。
「人がいっぱいいる。」
苑子は縮こまってT夫の背中に顔を隠した。
「もう帰ろう?」
「黙ってついてきなさい!」
T夫は一喝した。

市営地下鉄に乗り換えると一行は烏丸御池駅に降り立った。
「Suicaしか持ってないけど使えたねv」
苑子はニヤニヤしてT夫の顔を見た。
「とりまる?お父さん、これなんて読むの?」
「からすま。」
義務教育期間中家に引きこもり、パソコンにかじりついてテレビアニメばっかり見ていた末路だ。
未だに働きもせず、飯だけは一丁前に要求する知的障害者さながらの常に何を考えているのかニヤニヤしている我が娘の顔を見てT夫は
「このままこいつをここに残して帰ろうか。」
と思った。

「確かこの辺りのはずなんだけども。」
木下から紹介された国際漫画ミュージアムをT夫は探した。
「ちょっと、何、あの子…」
道ゆく人々が苑子を見てクスクスと笑いながら通り過ぎて行く。
「ここキチガイばっかだし、もう帰ろうよ。」
「あ!」
ふと中庭にコスプレイヤーのいる建物が目に止まった。
「ここか…」
入り口に立つと紫の服を見にまとった老人の男性がT夫に向かって手を振っていた。

つづく


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