えろポケ


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えろポケ

1: たか:09/05/27 18:41 ID:aQ
ポケモンのエロ小説を書いてください。
エロじゃなくても良いです。

301: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/11 23:03 ID:tg
>>300
KY乙w


302: リヲ msF7zQV2:09/10/12 00:12
>>301
>KY乙w
KYとかふる!!
そしてキモ!!

303: リヲ msF7zQV2:09/10/12 13:37
q(゚д゚ )↓sage↓

304: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/18 01:01 ID:1s
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。


305: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/18 01:02
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。


306: アバター:09/10/26 18:29
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。




307: アバター:09/10/26 18:36
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)


308: 111111:09/10/29 21:15
ああ :08/10/21 13:00
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
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自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

309: 111111:09/10/29 21:16
ああ :08/10/21 13:00
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

310: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/30 16:33 ID:NE
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
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自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

311: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/30 16:34
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

312: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/10/30 16:34
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

313: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/04 15:49
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

314: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/04 15:49
学校帰り私ゎ友達と別れ1人で歩いてました。夜8:00です そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです。。。

315: あひゃひゃ 2q1GecFA:09/11/04 15:50
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)





316: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/25 19:01
そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
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自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです

317: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/25 19:02
そんな動画フルで見たい人このレスを2箇所にはってみてください。
そしたらココ→【              】にでるはずです
わたしのやってるトコなんて見たくネェつうのって言う人ゎ別の掲示板に1箇所はれば私の蜜まみれのマ●コや 大輝の大きいチ●チ●の画像が出るはずです。。。
自分で言うのもハズいのですが 前動画見たんですけどめっちゃ過激です。 声がエロィし 裸なので腰の振りトカやばかったです

318: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/28 20:06
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!

319: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 16:10


私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)





320: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 16:11
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)



321: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 16:11
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)



322: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 16:11
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)



323: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 16:11
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)



324: RIWO oooooooo:09/11/29 17:35 ID:XM
のど痛いな↓↓


325: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 18:01
お前まだいたの??
そろそろKIDUKE

326: RIWO oooooooo:09/11/29 19:01
何処の誰か知らんやつにそーゆー事言われる筋合いないんだけど^w^

327: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/29 21:14
眠い

328: 通りがかった人です:09/11/30 01:36
このサイトはなんですかすき放題やってるけど目的がみえないよ
教え下さい

329: 通りがかった人です:09/11/30 02:07
このサイトはなんですかすき放題やってるけど目的がみえないよ
教え下さい

330: 名無しさん@お腹いっぱい。:09/11/30 16:27
iuiu

331: 嵐の日の荒し:10/01/02 14:22
        ポケットモンスタークリスタル   ケンタ、マリナ、ジュンイチ再会! 未知なるポケモンを守れ!!


332: 嵐の日の荒し:10/01/02 14:27
 ケンタは今、昼でも薄暗く じめじめした森の中を一人ひたすらに抜けようとしていた。定まった道という道は無く、倒れた大木を乗り越えたり 伸びたツルを掻き分けたりしながら、ただ夢中に歩を進めているだけだった。進行方向を邪魔する物体に苦戦し、悪態をつきながらも ひたすら先を目指す。もうそろそろこの森を抜けられるはず、そして村があるはずだ。…そう、ポケギアは教えてくれている。
 マリナからその連絡があったのは2日前だった。 時折 向こうから連絡を入れては、近況の報告やら 世間話やらを気軽に話してくるのだが、その2日前の連絡だけは違った。マリナからの着信だと知り、内心はうきうき、外見はしぶしぶを自然に装ってポケギアの通話ボタンを押す。
 マリナ「あ、もしもーし、ケンタ?」 繋がった途端に明るい声が聞こえてくる。
 ケンタ「何か用?」 ぶっきらぼうに答える。
 マリナ「あのね、今、私、シキノ村って ところにいるんだけど、何かすごいことになってるのよ。今までに見たこともないポケモンが発見されたって大騒ぎになってて…」


333: 嵐の日の荒し:10/01/02 14:30
 いつもの如くマリナのお喋りが始まる。もう こうなったら、ケンタとしては合間に相槌を入れて適当に話を聞くだけだ。確かにケンタとしても、新種のポケモンに興味が無い訳ではない。ただ、今の自分にもポケモンマスターになるという目標があり、各町を渡り歩いて様々なポケモンとの新しい出会いや発見をしたり、またある時はポケモンバトルを通して腕を磨いたりしたいのだ。こちらとしてもやりたいことはたくさんあって、マリナの話を聞いても それほど関心は沸いてこない。でも しかし、マリナと話してるのは正直楽しい。ほとんど一方的に喋りまくるマリナだがそれも特に悪い気はせず、元気な声を聞くだけでこちらも嬉しくなるようなそんな気分にさせられる。
 マリナの口調が あるところから、不意に緊迫したものへと変わったような気がした。
 マリナ「…それでね、…も そのポケモンを狙ってるみたいなのよ。」


334: 嵐の日の荒し:10/01/02 14:31
 ケンタ「え?」 マリナが喋る言葉の中に、何かものすごく引っ掛かる単語を聞いたような気がして思わず聞き返す。
 マリナ「だから、あいつらがいるのよ。ロケット団のバショウ、ブソンだっけ? その新種のポケモンを捕まえに来たって感じで…」
 バショウ、ブソン…。 ロケット団という、ポケモンを使って悪いことをしている暗躍組織であり、その中でも二人はかなりの実力者であろう。以前にも一回 衝突したことがあり、その時は何とか奴らの行動を阻止できた。今回、その新種のポケモンを狙っているらしい。あいつらがただ単にそのポケモンをゲットしようとしているだけなら何も問題はないのだが、あいつらは目的を遂行するためには手段を選ばないのだ。あいつらのすることは犠牲者が出ることを顧ない。しかも近くにはマリナがいる。マリナは、ロケット団の動きを偵察し何かやばいことがあったら阻止すると言っていたが、それは危険すぎる。ケンタは、そっちにすぐ行くから何も手出しせず待ってろ と伝えると、すぐにその方面へ行くべく足を向けたのだった…。


335: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:02
 ケンタがシキノ村に着いたのはその日の夕刻だった。山と森に囲まれた小さな村で、とりあえずマリナの居場所を知るためにポケギアを取り出して連絡を入れてみる。しかし、圏外メッセージが出るばかりで一切応答がない。仕方なく、誰かに訊いてみようと辺りを見回すと食堂経営の家が目に止まった。ケンタは早速、入口の暖簾をくぐって中に入ってみる。
 「いらっしゃい。」 と年輩の女性の声がして、雰囲気の良い店内が広がる。ケンタはすぐに気になることを尋ねてみた。
 ケンタ「あの、すいません。この村に旅途中の女の子が来てると思うんですが知りませんか? えっと、髪を二つに分けて束ねてて、それから…」 そこで、そのおばさんが口を挟む。


336: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:03
 おばさん「あ、そっか。あなたね、マリナちゃんが電話で話してた方って。」
 ケンタ「え?」
 どうやらマリナは、この店からオレにあの電話をよこしていたようだ。おばさんはしげしげと優しそうな目でオレをみつめている。
 ケンタ「それで、その子はどこへ行ったか知りませんか?」
 それからしばらくケンタはおばさんと会話を交わすと、礼を言って店を出た。話の内容に苛立ちを覚えつつも、おばさんの前では必死に平静さを装おうとしていた。外は もう夕暮れ時。深い闇が刻一刻と迫りつつある。それでもケンタは、ためらうことなく山へと続く道へと足を向けたのだった。


337: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:06
 マリナは今日の昼頃に、この山に向けて出発して行ったらしい。それも男の子と連れたって。その男の子はマリナにやたらと好意的だったというし、また食堂のおばさんの話す印象から考えて、それはジュンイチなのだろう。ジュンイチは、オレが来るのを待っているマリナを熱弁で誘って山に連れ出したらしい。
 ケンタ(くそっ、ジュンイチのやつ。勝手なことしやがって。…無事でいてくれよ。) 心の中で叫びながら、薄暗くなった山道を登る。バショウ、ブソンらしい人物は見ていないと、あのおばさんは言っていた。ただ新種のポケモンの目撃情報もあり、そのポケモンの名 “ツチーム” に対する調査団が出入りしているそうだった。


338: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:07
 しばらく、ひたすらに進み続ける。進むべき道は山道特有の上り坂と急カーブが続き、もちろん舗装もされていない。ケンタはそんなことはお構いなしといったように、ただ先を急ぐのみだった。ある場所まで来た時、ふと道端にいる1匹のノコッチに気付く。元気がなさそうに うずくまっており、心配になったケンタは近付いてみることにする。いや、1匹だけじゃない。周囲を見回すと何匹ものノコッチが同じように佇んでいることに気付いた。
 ケンタ「いったい、どうしたんだ?」 最初にみつけたノコッチに歩み寄って体を撫でてやる。それでもノコッチは動く気配を見せず成すがままにされている。それにしても、先ほどから聞こえてくるこの小刻み的な振動音は何だろう。どうやらその音は地面から伝わってくるように感じられた。


339: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:09
 と、その時だ。道の下方から車の走行音が突如聞こえ出す。そちらを見やると、1台の大型車が今まで登ってきた道をかなりのエンジン音を轟かせながら疾走してくるのが見えた。ケンタは立ち上がると、道の端でその車に視線を向ける。車というより鉄の塊のような体格の良い四輪車で、狭い道に関わらずかなりのスピードで駆け上がってくる。ケンタはその車をやり過ごすと同時に、自然と車中の様子を窺ってしまう。中の人間は2人で、見覚えのある外見に はっとなる。その車の方も こちらに気付いたのか、少し先で急停止する。そして運転席側のドアが開けられると、一人の男が半身を乗り出しこちらに話し掛けてきた。


340: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:10
 ブソン「よぉ!」 奴は体格の良い身体と相まった威圧的な態度で、こちらを見ながら少しにやついた表情をしている。しかし、眼は鋭くこちらの様子を窺っているようだ。ケンタはそれに臆することなく強気に言う。
 ケンタ「おい、おまえら! 今度は一体、何を企んでやがるんだ!」
 ブソン「ふん、お前には関係ねぇな。しかも今回の任務はあと数時間で完了だ。まだこんな所をたらたら歩いてるようじゃ、俺たちの邪魔は出来そうにねぇな。」 ブソンは意気高々と話す。そんなブソンに横槍を入れる もう一人の仲間。
 バショウ「ブソン、こんな所で足を止めているようでは時間の無駄です。早くこの任務を終了させ撤退しましょう。」 落ち着いた声だが冷たさを感じさせる声が助手席から聞こえる。
 ブソン「おう、そうだったな!」 バショウとは対照的に乱暴にそう答えると、ブソンは車内に身体を引っ込める。


341: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:12
 ケンタ「待て!」 すかさず叫ぶ。
 ケンタ「マリナやジュンイチは無事なんだろうな?」 この問いにブソンはもう一度こちらに顔を向ける。
 ブソン「誰だ、そいつらは? ま、誰だか知らんが、お前もさっさとこの山を降りるんだな。このまま上り続けても無駄足だぜ。」 そのままドアを思い切り閉めると、エンジン音を豪快に立てながら夜の訪れた山道を疾走して行った。一人残されるケンタ。あいつらに何を言われようと、この山道を登り続けるしかない。未だに近くで佇んでいるノコッチを見てそう思う。きっとあいつらはこの山の頂上で何かを企んでいる筈だ。


342: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:13
 ケンタは息を切らせながら、山道を登り続けていた。夜の山道は闇が支配しているが、空には満天の月が輝いており進むべき道を照らしてくれている。その道の途中でも元気がないポケモンを多数 目にする。ノコッチを初め、ホーホー、イトマル、ムウマ、オドシシ等々。あいつらがこの異変を引き起こしているのなら、一刻も早く阻止しなければ。ケンタのポケモンたちを想う気持ちが先を急がせる。それにマリナやジュンイチのことだって気に掛かる。先ほどのあいつらの言動からするとまだ接触はしていないと思われるが、これからどんな不測の事態が起こるか分からない。そんな不安を抱きながらケンタは黙々と先を急ぐのだった。


343: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:14
 どれだけ歩き続けたであろうか。休憩も取らずに早足で上り続けているため、そろそろ足腰が重く動かなくなってきた。夜だというのに滲んでくる汗にも構わずケンタは、歯をくいしばり それでも尚、前進しようとする。今歩いている道はやたらと長い勾配の掛かった道で、くじけそうになる心に負けまいと必死に上り続ける。そんな時だった。この坂道の上方から女性の悲鳴が聞こえてくる。そしてそれに続き岩が崩れる衝撃音。ケンタはハッとし、この道の見える限りの先方に目を向ける。そして疲れきった身体のことも忘れ、傾斜の坂道を今持てるだけの力を振り絞って駆け上がって行った。
 その坂道を登り切ると開けた場所に出た。山の中腹に広がるちょっとした平地だった。そこでケンタは衝撃的な場面に遭遇する。ハガネールの巨大な尾が大きく振られた瞬間、一人の人間に当たりその人間は吹っ飛ばされ壁岩に激突する。坂を登り切って見た光景がいきなりこれだ。その人間に尚もにじり寄るハガネールに、次の指示が冷酷にバショウの口から放たれた。


344: 嵐の日の荒らし:10/01/04 16:18
 バショウ「ラスターカノンです!」
 ケンタ「やめろ!」 叫ぶと同時に走り出し、岩壁の前でぐったりと腰を降ろしているジュンイチめがけ飛び掛かる。その瞬間襲い来る、眩いばかりの閃光弾。威力は凄まじく、岩塊がいとも簡単に粉砕してしまう。ケンタはジュンイチを抱え込み、ごろごろと転がっていた。無事なところをみると、なんとか間に合ったようだ。
 回転が止まると、ケンタはすぐさまジュンイチを見る。ジュンイチがつむっていた目を開け、こちらを見た。どうやら大丈夫そうなのを確認し、ひとまず安心する。助け甲斐があったというものだ。未だに きょとんとし、何がどうなったのか分からない顔をしているジュンイチにケンタは声を掛ける。
 ケンタ「ジュンイチ、しっかりしろ!」
 ジュンイチ「ケ、ケンタ、助けに来てくれたんだな。ありがとう、ありがとう。もう駄目かと思ったよ〜。」 と、いきなり抱きつくと思いっきり締め上げてくる。


345: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:37 ID:hI
 ケンタ「いてて…」
 ジュンイチと共に転がった時だろう。体のあちこちを打ち身していることに気が付かされる。その後 ジュンイチは、涙と鼻水をケンタの服に残し真剣な表情をすると、体が痛むのを我慢するように立ち上がろうとする。
 ジュンイチ「僕が今行くからね。待っててね、マリナちゃん。」 ジュンイチはうわ言を言うように声を発するが、その後 がくっと膝が落ちそのまま座り込んでしまう。
 ケンタ「おい、無理すんなって。」 すかさず声を掛ける。
 ケンタ「ジュンイチ、それでマリナは?」 その問いにジュンイチは泣き叫ぶような声になってこう言った。
 ジュンイチ「マリナちゃんはその岩場から下に落ちちゃったんだー!」
 ケンタ「え?」 ジュンイチの指差す方を見ながら、信じられない気持ちになってくる。ここからではどのくらい深いのかよく分からないが、落ちて無事に助かるような高さでないことはだいたい見当がつく。その時、こちらを見ていたロケット団の1人ブソンが声を掛けてくる。


346: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:39
 ブソン「やってくれるな、ヒーローボーイ! 友の為にそこまで自分を犠牲にするとはな。」 褒めているような言葉だが、皮肉がたっぷり交じっている。
それに続きバショウも口を挟む。
 バショウ「そんなもの、不要としか思えません。それに自分以外の他の生物を助けようなんて、何故そんな気持ちになるのか判断しかねます。あの女の子も他の者を助けようとしなければ、自分は助かったものを。」
 ケンタ「おまえらなんかに分かるもんか!!」 2人の好き勝手な言い分に、怒りを露わにして怒鳴りつける。バショウはそれを受け流す感じで、
 バショウ「もうこれ以上ここにいても意味がありません。後はヤツに取り付けたレーダーで追跡するのみです。行きましょう、ブソン。」
 ブソン「ああ。」 
 ハガネールをモンスターボールに戻すと、2人は再び車に乗り込む。


347: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:40
 ブソン「おまえら、これ以上俺たちの邪魔をするんじゃねえぞ。あのお譲ちゃんのようになりたくなかったらな!」 運転席からブソンがこちらに顔を向けて言う。そしてエンジン音が響くと、車は切り立った岩場に向かって走り出す。崖に入る直前に、その車のタイヤが丸ノコのような刃にチェンジすると そのまま崖の側面を削りながら走り去っていった。
 やつらが過ぎ去った後、ケンタはマリナが落ちたらしい場所まで行ってみる。無事でいてほしいという想いを胸に、緊迫した面持ちで崖の下を覗き込む。その下は闇が広がっていて、底の方はどうなっているか分からないが相当の深さがある。ふと耳を澄ますとゴウゴウと音がする。水の流れる音だ! その音はかなり下の方から微かに聞こえてくる。水の中に落ちたのなら絶対とは言えないが、まだ助かる見込みがある。その可能性を信じて、ケンタはすぐにマリナの探索に向かうことにした。


348: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:43
 ケンタとジュンイチの今いるこの平地には巨大な物体が放置されていた。機械とでもいうのだろうか、骨組みが目立つ円柱形の何をするためのものなのか全く理解できない物体。そしてその近くには巨大な穴が一つ。ジュンイチの話によると、この機械から帯状の光が放出されその新種のポケモン、ツチームを締め付けていたらしい。しかもその光の帯からは捕らえたポケモンを弱らせる為のものらしいバチバチした電気も出ていた。苦しそうにもがくそのポケモンを見たマリナとジュンイチは堪らなくなって、その機械を停止させることにした。その後、何とか機械は止まり、ツチームは長い体をくねらせ穴を掘って逃げて行ったということだった。そこまでは自慢ありげに話すジュンイチ。
 ジュンイチ「こいつを止めたと同時に地面からの振動波もなくなり、“一イシツブテ、二ポッポ”って感じだったなー。」
 ケンタ「ちゃんと一石二鳥って言えよ。」 突っ込むケンタ。


349: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:46
 野生のポケモンたちを弱らせたあの振動波。ロケット団の奴ら、その新種のポケモンと一緒に弱ったポケモンたちを根こそぎ奪うつもりだったのか…? マリナが無事であることを自分に言い聞かせ、マリナを探しに行くことを告げるケンタ。ジュンイチももちろん行きたがったのだが、ジュンイチは負傷の程度が大きくまともに歩くこともできない。無理であることを悟ったケンタは、ジュンイチに山を降りるよう言い放った。


350: 嵐の日の荒らし:10/01/05 18:47
 ケンタ「山を降り、救護隊を呼んで来てくれ。それがおまえに今出来る、マリナに対する一番思いやりのある行動だ。」
 こう言ってもジュンイチはしばらく ぐずっていたが、やがて今の状況からそうすることしかないことを知ったように、
 ジュンイチ「分かったよ。ケンタ、マリナちゃんを必ず、必ず頼む。」 そう言い、真剣な目つきでケンタの手を熱く握る。
 ジュンイチ「ああ、もうこれで出番は終わりかよ〜。どうせならマリナちゃんを助ける役のほうが良かった…。」 横を向き、密かに小声で嘆く。
 ケンタ(役って何だよ。この状況を作ったのは、お前にも責任があるんだぞ。) ジュンイチの言葉に、心の中で突っ込みを入れずにはいられなかった。


351: 嵐の日の荒らし:10/01/08 17:20
 ケンタは今、崖下に広がる川岸に辿り着いたところだ。川の水量はわりと多く、流れも急なほうだ。
 ジュンイチは、メガニウムに支えられながら山道を下って行った。そんなジュンイチと別れたケンタはすぐにスピアーを出すと、この絶壁をスピアーに運んでもらい下に降りて行った訳だ。下が岩肌でなくて本当に良かったと思う。しかしまだ安心するのは早すぎる。ケンタはありったけの声でマリナを呼んでみるが、自分の声が響いた後はすぐにまた元の静寂に戻る。流されたのならもっと下流だろう。ケンタは、無事であると強引に心に念じると下流に向けて歩きだした。
 その道は道といえるような道ではなかった。岩壁は迫り ごつごつして足場は悪く、と思うとぬかるみがあったり岩で塞がれていたりと、何度もスピアーに助けてもらい先に進んだ。途中でマリナの名を何度 呼んだことか。しかし一向に返事は返って来ない。もっと先まで流されたのか? それとも谷に落ちた時点でもう? ケンタは頭の中に自然に浮かんでくる思いを必死に打ち消した。
 ケンタ(そんなこと、あってたまるか!) 無意識に拳が強く握りしめられる。


352: 嵐の日の荒らし:10/01/08 17:22
 ケンタ「マリナー!」 ケンタはまた叫んでいた。
 その直後だった。前方から1匹のムウマが現れたと思うと、突然ケンタの周りを人懐こそうに飛び回る。?? 野生のムウマがこんなに人間に近づいて来ることなんてないはずだ。ケンタは直感した。
 ケンタ「マリナのムウマか?」 思わず問い掛けると、ムウマは大きな目でこちらを一瞬見、そして遠ざかって行く。
 ケンタ「そっちにマリナがいるんだな。」 そう言うと、ムウマの後について先へ進んで行った。
 しばらく行くと、やや平地が続く場所に出た。川の流れも少し緩やかになっていることに気付く。突如、ムウマが川沿いの道を逸れ、その横に広がる木立の中に入って行く。ケンタが木立の前で一旦足を止め様子を窺っていると、一つの声が聞こえてきた。
 マリナ「あ、あれ? ムウちゃん、どうだった? ジュンイチは無事? 会えた?」
 久しぶりに聞く声に、ケンタは安心して胸を撫で下ろすと そちらに向かって歩き出す。足音に気付いたのか、一本の木のそばでしゃがみ込んでいた少女がこちらを見る。


353: 嵐の日の荒らし:10/01/08 17:42
 マリナ「えっ? ジュンイチ? …じゃないよね、えっと…。」 月の明かりが逆光になって顔が分からないらしい。
 マリナ「あ、分かった!ワタルさま!」 その言葉に思いきりずっこけるケンタ。
 ケンタ「何だよ、それ。せっかく探しに来てやったのに。」 
 マリナ「え? あ、ケ、ケンタ? ご、ごめん。で、でも何でケンタがここにいるの?」 マリナは俺がここにいることにひどく驚いているらしい。
 マリナが服も替えずびしょ濡れの状態なのに気付いたケンタは、その問いに答えるのは後回しにすることにした。
 ケンタ「おい、マリナ。服、乾かさないと風邪引くぞ。」
 マリナはそんなことよりも状況を知りたいらしく、矢継ぎ早に質問を投げ掛けてくる。
 ケンタ「待てよ、マリナ。今、火を焚いてやるから それまで待ってろ。」
 マリナ「うん…」 自分に対する気遣いを感じたマリナは、ケンタに素直に従うことにした。


354: 嵐の日の荒らし:10/01/08 17:44
 ケンタの指示で、焚き火の材料を集め出すケンタのポケモン達。マリナはそんな様子を暖かく見守っていた。ケンタはいつだってこんな感じだ。自分のことは後回しにして、先に相手を気遣い行動する。そんな行為がマリナはとても嬉しかった。
 しばらくして、焚き火も完成した。ポケモンたちをボールに戻すと、ケンタは背後の木々が茂る方へ歩を進める。
 ケンタ「俺、こっちにいるからお前はそこで服脱いで乾かしてろ。」
 素っ気ない口調でマリナにそう言う。別にクールに決めようと思ったのではない。マリナを意識すると上がってしまい自然とそういう態度になってしまうのだ。


355: 嵐の日の荒らし:10/01/08 17:45
 マリナ「待って、ケンタ。」 マリナが声を掛けてくる。
 マリナ「ケンタはここで火に当たってて。私が向こうで着替えてくるから。」 
 ケンタ「それならそれでいいけど。」 わざわざケンタの目の前に来てそう言うから、ケンタも思わずそれを受け入れてしまった。マリナはすぐさま木々の生い茂る側に向かう。
 マリナ「ケンタ、見に来たかったら来ていいよ。」 明るく言うマリナに、
 ケンタ「誰が行くかよ、バーカ。」 と多少照れながら言葉を返すケンタだった。


356: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:43 ID:Yw
 焚き火の前で身体を温めながら会話する二人。空には相変わらず、月が燦々と地上を照らし続けている。山のあの中腹辺りの平地でツチームを助け出したマリナとジュンイチであったが、ちょうどその後山道を登って来たロケット団とすぐに争いになってしまったという。何とか二人で応戦しようとしたが次第に崖ぶちに追いやられ、繰り出されたハガネールのアイアンテールがマリナのすぐ横に落ちたと同時に地面が割れ、マリナは崖から転落したのだそうだ。その後 マリナは川に落ち、何とかアリゲイツを取り出すと流れに必死に抵抗し、ここでようやく岸に上がれたという訳だった。ケンタも自分の知っていること全てをマリナに話した。マリナはジュンイチが無事だったことに心からほっとしているようだった。
 マリナ「ケンタ、私のことが心配で探しに来てくれたんだよね、ありがとね。」 マリナは明るい感じでにこやかに言う。
 ケンタ「ま、まあな…。」 ケンタはマリナの方を一瞬見、照れたようにすぐ視線を逸らす。


357: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:47
 今のマリナの格好は、ただ一枚の大きなタオルで身をくるんでいるだけだった。着替えると言っていたので替えの服を持っているのかと思っていた矢先、バスタオル一枚を身体に巻きつけて出てきたのには正直驚いた。今 話してる中でもそんな格好なので、マリナを直視できないでいた。月の光が注ぐ中、マリナの姿は異様に美しく感じられた。
 マリナ「あのポケモン、大丈夫なのかな? ロケット団に捕まってなきゃいいけど…。」 マリナが心配そうに言う。
 ケンタ「ああ、そうだな。」 どうにかしたくても、今の自分達にはどうすることも出来ない。
 ケンタ「まあ、朝になってから考えよう。とりあえず一旦、山を降りてそれからだ。」
 夜も更けてきたし、今日はここで野宿することにする。寝支度しようと立ち上がったその時だった。ごごっ!がっ! 突然おかしな音が、木々の生える方向から響く。ケンタがすぐにその音のした方を見ると、一瞬だったが何かが地面に入って行くのが見えた。


358: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:49
 マリナ「な、何?」 マリナが声を上げる。
 ケンタ「あのポケモンだ。地面に入って行くのが一瞬見えた!」
 地下からの振動音がこっちに近付いて来ているのが分かる。ケンタは焦りだす。やばい!! そう思ったと同時にケンタとマリナの足元の地面から不意にそのポケモンが飛び出してくる。ケンタは咄嗟にマリナを突き飛ばし、危険から回避させる。しかし自分の方は、もろに相手と直撃し吹っ飛んでしまう。そして、投げ出された体は地面に思い切り叩きつけられてしまった。
 マリナ「ケ、ケンタ!」 心配そうに叫ぶマリナの声。
 ケンタ「いてて…」 ケンタは打ち付けられた肩を押さえながら、どうにか立ち上がる。


359: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:50
 目の前のポケモンにとって、人間は全て敵なのだ。助けようとしたマリナやジュンイチの行為も、相手にとって何も理解されていない。全てはロケット団があんなひどいことをしてくれたせいだ。ケンタは体中に悔しさが込み上げてきた。ロケット団のような連中がいる限り、人間とポケモンは信頼しあって共存していけない。くそっ。自分が想っている理想に反して、現実は全く違った状況下であることにケンタは悔しさのあまり握りこぶしを固め、歯を強く噛み締める。そんな思いのまま正面を見ると、ツチームはマリナへ飛び掛かる寸前だった。座りこんでいるマリナに、ぶよぶよの感触のありそうな身体を這わせるように巻きついていく。
 マリナ「い、いやぁ!」 巻きつく身体から逃げ出そうとするマリナだが、その力には到底勝てない。


360: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:52
 苦しそうにもがくマリナを見て、我慢ならなくなるケンタ。人間のせいで凶暴化したポケモンであってもマリナを襲うやつは何が何でも許せない。ケンタはそんな怒りの気持ちに我を忘れてしまう。マリナの身体に巻かれていたタオルはツチームの大きな身体に巻きつかれて大きくずれ、左右の胸が露わになっていた。そして下半身は足と足の間からぶよぶよ感のあるものが割り込み、マリナのあそこに直に密着している。そんな状態で締め上げられている為、ツチームの身体が動く度にマリナの敏感な部分も押し付けるようにして擦れる。
 マリナ「ああーん、駄目ー!」 マリナの切ない声。しかもこんな姿をケンタに見られてると思うと、もう恥ずかしさで全身が熱くなっていくのが分かる。
 一方、冷静さを失っているケンタはそんなマリナの姿を見ても特に何も動じなかった。目の前のマリナをただ助けたい一心で動いていた。ケンタは一つのモンスターボールを取り出すと、バクフーンを出現させる。


361: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:54
 ケンタ「マリナを助けるんだ! バクフーン、きりさく攻撃!!」 すかさず指示を出す。
 バクフーンは一声上げると、ツチームに向かって猛進して行った。
 ザクゥー!! バクフーンのきりさく攻撃が炸裂したと同時に、ツチームが痛さに身体をくねらせだす。そしてその拍子にマリナを宙に放り出した。冷静さを失い熱くなっていたケンタだったが、その状況に気分が一気に冷める。自分が攻撃したせいでマリナが…。その先は思考よりも体自体が先に動く。ケンタはマリナに向かって一直線に走り出していた…。


362: 嵐の日の荒らし:10/01/30 19:55
 軽く頭を打ったのか少しくらくらする。しかしそれもじきに回復してきた。そ、そうだ、マリナは? 顔の上に何かがのしかかっているので、どうにかマリナを受け止めることには間に合ったようだ。マリナは大丈夫なのだろうか? 顔を動かしてマリナの下から脱出しようとするが、左右から何かに挟まれていて頭を抜くことができない。
 マリナ「い、痛ったー。」 声と共にマリナが起き上がろうとする。どうにか無事だったようだ。ケンタがほっとした束の間、顔を塞いでいたものが持ち上がりそれが何か知ることとなる。それは二つの水風船のような形をしてぶら下がっており、その先端にはピンク色の突起が…。
 ケンタ「う、うわっ。」
 マリナ「きゃっ、ケンタ!」
 二人は同時に声を上げ、マリナは急いで手で胸を隠すとケンタの上から降りた。ケンタは顔を真っ赤にしながらもよろよろと立ち上がる。そして恥ずかしさのあまり、マリナの傍からすぐに立ち去ることに決めた。


363: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:33 ID:Pg
 バクフーンとツチームの戦いは続いていた。力と力のぶつかり合いから転じて、しめつける攻撃、きりさく攻撃と技での応戦となっていた。ケンタはさっきのマリナの光景を懸命に振り払いながらバトルに集中していた。後はかえんほうしゃを放つタイミングで勝負が決まるといっていいだろう。ケンタは戦いを真剣な眼差しでみつめた。そんな様子を少し離れた場所で見守るマリナ。先程の光景を思い出してしまうと顔が赤くなっていくのが分かる。本当はこの今の戦いは止めたいと思うのだが、全裸なのでどうすることもできない。後はケンタに任せるしかなかった。きっとケンタなら上手くやってくれるとマリナはそう信じていた。バクフーンとツチームとの戦いのさなか、バクフーンが攻撃した時に相手に一瞬の隙ができる。一時的に怯んだ感じになったといってもよい。ケンタはそれを見逃さなかった。


364: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:35
 ケンタ(やるなら今だ!) ケンタはバクフーンにかえんほうしゃの指示を出そうとした…その時だった。
 轟音と共に流れる川から陸へ上がってくる乱入車があった。それはまさしく、見覚えのあるロケット団の車両だった。その車は水陸両用のようで、陸に上がると車両の下よりタイヤが出現する。そしてその車の中から同じく あいつらが出現する。
 ブソン「ようやくみつけたぜ! どうやらそいつを足止めしてくれてたみたいだな。感謝するぜ。」 明らかに感謝していない口調で言う。
 ケンタ「ふん、このポケモンはお前らなんかに渡さない!」 ロケット団に向かって怒鳴りつける。


365: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:36
 バクフーンとツチームは未だに取っ組み合っているが、こちらに気を取られているのか両者とも本気になっていない。ブソンが気が付いたように言う。
 ブソン「おい、見ろよバショウ。あの譲ちゃん、生きてるぜ。」 マリナの方に目をやりながら言うブソンに、バショウは表情一つ変えず無言のままだ。
 ブソン「よう、譲ちゃん、なかなかいい格好してんじゃねえか。」 ブソンがマリナに冷やかしを入れる。
 マリナ「う、うるさいわね。誰のせいでこんな格好になったと思ってるのよ!」 そう言い、座り込んで隠す身体をさらに強ばらせ、ロケット団を睨み付ける。そんなマリナをよそにロケット団の二人は本題に戻る。
 ブソン「どうやら素直にそのポケモンを渡してはくれないようだな。だったらこっちにも考えがあるぜ。」
 バショウ「私達に勝てないことを教えてあげましょう。」


366: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:38
 二人は再び車に乗り込む。その様子を見て、ケンタは大いに警戒する。何をしようとツチームは必ず守ると心に誓う。弱者が苛められるのを黙って見過ごせない性分であり、また悪いことを放っておけないタイプなのだ。乗り込んだロケット団の車の真下から何かが飛び出し、そのまま地面に突き刺さる。それはドリルのように地を掘り進んでいるのが分かる。と、その時 聞き覚えのあるあの振動音が大地に響きだす。
 ケンタ(こいつら一体、何のために?) ケンタは思考を巡らす。この振動音はポケモンたちを弱らせる効果があることが分かっており、山道を登っていたことが思い出される。しかし、何故 今、これを使うのかが分からなかった。と、突然 暴れるように体をくねらし始めるツチーム。興奮し我を忘れたように、ロケット団の方へと向かって行こうとする。
 ケンタ「お、おい。どうしたんだ! バクフーン、そいつをしっかり押さえてるんだ!」 バクフーンは一声上げると、ツチームを押さえに掛かる。


367: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:40
 ケンタ(どうしてなんだ?) ケンタは考える。この振動音はバクフーンには効いていないようだ。ふと、マリナの方に目が止まる。ムウマの元気が無いようで、彼女はムウマを抱き介抱しているようだ。
 ケンタ(体の大きなポケモンには影響が少ないのか? としたら、まさか…) ケンタの考えにある結論が浮かぶ。ケンタは今尚、猛進せんとしているポケモンに向かって話し掛ける。
 ケンタ「お前もしかして、この山に棲むポケモンを助けたくて向こうへ行こうとしてるのか?」
 きっとそうなのだろう。危険を顧みず、苦しんでいる他のポケモンの為に…。それはケンタの性格とよく似ていた。そしてその行為を逆手に取り、捕らえようとしているロケット団。ツチームの心の温かさとロケット団の卑劣な行為に2つの気持ちが織り交ざり、目から涙が流れ出す。ケンタはツチームが進もうとする手前に進み出、そのポケモンに言う。
 ケンタ「お前の気持ちはよく分かったから、そこで大人しくしてろ。後は俺たちでやる!」 そしてロケット団の方に向き直ると、
 ケンタ「お前ら、絶対に許さない!」 と強い口調で言い放つのだった。


368: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:41
 ロケット団の2人は車中で少年の出方を冷静に窺っていた。少年がどう動くかによって、こちらの出方も何パターンか用意している。プロとしては相手の行動の先の先まで読む必要があり、そういう思考は敢えて意識せずとも日頃の鍛錬で身に付いている。少年のバクフーンに押さえられながらも必死でもがいている今回の捕獲目標ポケモンが力ずくで動き、こちらにやってくれば好都合である。そうなれば確実に捕獲できるのは当然だ。しかし、今の状況ではそれは薄くなってきたと思われる。少年が反撃してくるか 又は、このまましばらく対峙するのか。いずれにせよ、こちらから少し挑発したほうが良さそうだ。あの少年の考えがまとまる前にこちらが先に動いたほうがよい。先に動いたのはバショウだった。バショウは車中からモンスターボールを投げ飛ばす。
 バショウ「ハガネール、あの少年にラスターカノンです!」


369: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:42
 ブソンは相棒の出方を見守ることにする。考えることは同じだったのだ。あの少年の存在があのポケモンのブレーキとなっている。少年を少し痛めつければ、あのポケモンは自由になると同時に怒りも増す。そこまで考え済みなのだ。
 ハガネールの口に、目映い光が集まりだす。そしてそれは光の玉となるとかなりのスピードでこちらに向かって打ち出された。ポケモン達の前にいるケンタはそうなっても動こうとしない。ここで動いたら後ろのポケモン達にダメージを与えることになる。
 ケンタ(きっと俺は大丈夫だ。それにここで動いたら、人間に対して敵意むき出しのポケモンにとって ますます人間を信用できなくなるだろ。) ケンタはこんな気持ちから動くことができなかった。いや、それに一つ信じているものもあった。


370: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:45
 マリナ「ケンター!!」 マリナの悲壮な声が響く中、ケンタの直前まで光の玉が迫った時であった。背後から突如、火炎放射が凄まじい勢いでケンタのすぐ横を通り抜ける。そしてその火炎は光の玉と接触すると同時に爆発を引き起こす。物凄い音と共に黒い爆炎に辺りは飲み込まれ、爆風がマリナやロケット団を襲う。マリナはもうケンタが大丈夫なのかと気が気じゃない。ロケット団の方はこんな状況でも冷静な面持ちで前方を直視していた。


371: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:46
 だんだんと煙が晴れていく。その中で立ち尽くしている一つの影が除々にはっきりと見えてきた。顔は多少 すすで汚れてはいるが、何ともないようだ。ケンタはバクフーンを信頼しきっており、人間とポケモンの心が通じ合っていないとこんなことは出来ない。ケンタは後ろにいる野生のポケモン・ツチームに、ポケモンを守る人間もいることを教えたかった。人間をもっと信用して欲しかった。だから体を張ってでも無茶かもしれなくても、ケンタのポケモンを想う熱い心がそうさせたのだ。かくしてツチームは、ケンタの心を理解したのか大人しくなっていた。そしてまだ多少は警戒しているかのようにゆっくりと体をずるずると引きずりながら、ケンタの傍にやってくる。
 ケンタ(どうにか解かってくれたみたいだな。) ケンタは心の中でほっとし、そのポケモンに微笑んだ。


372: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:48
 ブソン「あいつ、野生のポケモンを手懐けやがったぜ。」 驚きも含めた冷静な声でブソンが言う。
 バショウ「そんなことをして何になるというのです。こちらとしては、ツチームを捕獲するという任務を全うすることのみ。」
 ロケット団の2人は現在の状況に対し、どのように対応したら最も効果的かすでに心得ていた。攻撃あるのみだ! 相手にダメージを与え、弱ったところを戴く! バショウは再びハガネールに攻撃指示を出そうとしたまさにその時だった。状況を一変する出来事が起こったのであった。
 突然、ツチームの体が光り始めやがてその光はツチームの体全体を包み込む。
 ケンタ「なんだ?」 驚くケンタ。
 バショウ「これはまさか、進化?」 攻撃指示を出すのを中断し、バショウはそのポケモンの様子を見守る。
 光の中のシルエットが元の大きさの倍かそれ以上は大きくなっていく。


373: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:49
 ブソン「ひゅー、すげぇ!」 ブソンが口笛を吹きながら何かに期待したようににやつく。光がどんどん収まっていくと、そのポケモンの正体が明らかとなる。そこにいたのは普段よく見慣れたポケモン、イワークであった。
 ブソン「…って、イワークじゃねえか!」 期待を裏切られたような口調でブソンが真っ先に声を上げる。
 バショウ「私達の任務はここで終わりのようですね。ブソン、撤退です。」
 ブソン「ああ、そうみたいだな。誰だ? こんな任務をよこしたのは? もっと調べてからよこせってんだ!」 荒々しく愚痴るブソン。
 2人は手早く車に乗り込むと、
 ブソン「じゃあな、また会おうぜ。」 そんな声を残し、エンジン音を豪快に立てながらあっという間に去って行った。


374: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:49
 意外な結末に唖然とするケンタ&マリナ。まさかツチームがイワークの進化前だったなんて…。そのイワークは今ではケンタの横で申し訳なさそうに頭を垂れている。どうやらケンタに進化前の行為を詫びているらしい。そんなイワークにケンタは、気にするなというように体を撫でてやる。ケンタの様子をマリナは優しく見守っていた。一時はどうなることかと はらはらしたけど最後は無事に全てが上手くいった。(のかな?) 無茶なことをすると思ったこともあったけど、ポケモンのことを一番に想う心があのポケモンを進化させる結果となったのだ。偶然、良い結果で終わったと言えるのかもしれないけど、マリナはケンタのポケモンへの一途な気持ちが奇跡を起こしたと感じた。やっぱりケンタってすごい!(のかな?) 割り切れないところもあったので疑問系の形で留めておくマリナであった。


375: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:50
 ケンタとマリナは今、山を下っていた。マリナの服も乾いたことだし、ジュンイチの話を聞いた村の者たちが心配してるとも思ったからだ。2人とも寝ないで、しかもロケット団とやり合っていたのでかなり疲れてはいたが、2人同意の上で一刻も早く下山することに決めた。山を下る途中、2人はまともに会話も交わさず黙々と歩いていた。喋ることも億劫なほど疲れていたのだ。それでもたまにケンタはマリナに声を掛ける。
 ケンタ「大丈夫か?」
 マリナ「大丈夫だよ。」
 ケンタ「もうすぐ着くからな。」
 マリナ「うん、そうだね。」
 そんなケンタの言葉にマリナは明るい調子で返事を返す。あのイワークは本当に申し訳なさそうな様子で去って行った。でも本当にロケット団に捕まらなくて良かった。そして、信じてもらえて良かった。このことを思うとケンタはわりと意気揚々とした気分で山を降りることができたのであった。


376: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:51
 村に着いたのは夜が明けて少し経ってからだった。
 食堂のおばさん「おや、あんたたち、無事だったのかい?」
 村に着くと、ちょうど外に出ていたあのおばさんに声を掛けられた。どうやらジュンイチから事情は聞いていたらしい。おばさんはすぐに疲れ果てている俺たち2人を食堂に招き入れてくれた。
 ケンタ「申し訳ないです。こんな俺たちの為に。」 詫びを入れるケンタ。
 おばさん「そんなこと気にしなくていいよ。何たってあの山に棲むポケモンを助けようとしてくれたそうじゃないか。その為にジュンイチって子はあんな怪我までして…。あんたたちも早く休んだほうがいいよ。」


377: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:52
 ジュンイチがどこまでこと細かく話したかは分からないが、あまり大げさにはされたくないと思ってしまうケンタであった。
 おばさん「狭いけど。」 そう断りを入れながらも2階にある一室を貸してくれる。ケンタはおばさんのその好意を遠慮なく受け入れることにした。
 ケンタ「あの、ジュンイチは?」 不意に思ったことを尋ねてみる。
 おばさん「ああ、その子なら向こうの部屋で休んでるよ。」 指で指し示しながら、おばさんがそう答えた時だった。
 奥の部屋の扉が勢いよく開き、聞き覚えのある声と共に1人の少年が一目散に駆け寄ってきた。
 ジュンイチ「マリナちゃーん、無事だったんだー。」


378: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:53
 嬉しさを満面に浮かべ、自分は片足を包帯で巻いているというのに勢いよくマリナに飛びつく。
 ジュンイチ「ぼ、僕、もうマリナちゃんに会えないと思ってたよー。良かった、良かった。」
 マリナにしがみつきながら泣きじゃくるジュンイチ。どうやらマリナのことが心配で眠れなかったらしい。それにしても、俺だって無事に帰って来たんだから声ぐらい掛けろよなと思うケンタであった。ケンタのことは全く眼中にないらしい。マリナは多少、困り顔をしながらジュンイチをなだめていた。せっかく服 乾いたのに今度は涙と鼻水で濡れてしまっていた。
 ケンタ「お、おい、離れてやれよ。」 耐え難くなったケンタは必死でジュンイチを引き剥がすのだった。


379: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:54
 ここ数日はこのシキノ村で滞在していた。それは自分自身の疲れの癒しの為と、せめてジュンイチの足がある程度は回復するまで一緒にいてやろうとそう思ったからだ。マリナはジュンイチの怪我が治るまでは離れられないようだし、ケンタもこのまま2人を残していくのは何故か躊躇われた。いや、もしかすると久しぶりにマリナと一緒にいたいという感情が働いたのかもしれなかったのだが、ケンタはその理由をそんなに深く考えることはしなかった。
 そして、ジュンイチがようやくまともに歩けるようになった頃…旅立ち そして別れの時がやってきた。食堂のおばさんとの別れ、この村との別れ、そしてマリナやジュンイチとの別れ。皆、別々の方向へ旅立つのだ。去り際にマリナがケンタに言う。
 マリナ「ケンタ、また何かあったら電話するからね。また来て欲しいな。」


380: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:56
 ケンタ「いや、もうマリナからの電話はこりごりだからな。もう行かないかもな。」
 マリナ「え〜、また私の胸だったらいくらでも見せてあげるから来てよ〜。」 突拍子も無いことを言うマリナにケンタは顔を赤らめながらも、
 ケンタ「バ、バーカ! だ、誰が! 」 と、つい 慌ててしまう。
 ジュンイチ「え〜、マリナちゃんの胸って? ケンタ、まさかマリナちゃんの胸を…」 ジュンイチが疑わしい目付きでケンタの顔を覗き込んでくる。
 ケンタ「んなわけないだろ!」 ケンタはそう言うと一目散に駆け出す。
 ここ数日の間のことが急に頭の中で蘇る。無事なマリナを発見したこと、自分の気持ちがあのポケモンに伝わったこと、そしてあのポケモンの進化によりロケット団が退散する羽目になったこと。嬉しい出来事が次々と浮かび、ケンタの気分も最高潮となる

381: 嵐の日の荒らし:10/02/07 18:57
 マリナ「ケンター、またねー。」
 後ろからのマリナの声に大きなアクションのみで返事を返すと、ケンタはそのまま伸びている道を駆けていくのであった。
 …to be continued.

382: 謎の女・・・:10/05/05 10:22 ID:Hs
私はいつも裸で暮らしています。だから、いつも、あっ、あん・・・・あっあっあってなります。

383: NO.5:10/06/26 22:36 ID:Qs
まんこ

384: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/06/27 19:32 ID:fA
tnk

385: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:39
キチガイ糞マリナデブス死ね

386: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:39
キチガイ糞マリナデブス死ね


387: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:39
キチガイ糞マリナデブス死ね


388: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:39
チュッ
         |\
    .,,ィ^,Y,,ヽゝ ヽヘ
  ∠ミ i丿`</l/ヽハ フ
   (ソ§*´-(´∀`*ヾゞ  (ドキドキ…)
  (ツ  ハ]つ[)つ‖|i|ll[)つ
ゞノ  〈__!_ノ, 〈::::ハ:::::)
     し'ノ  ;'__,,(___


「エアリスが哀しいと俺も悲しい」
↑クラウドがこんなこと言うわけないだろ!!!!!!!!!!!1


389: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:40
キチガイ糞女デブスゴミ中古ババアチョン死ね

390: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:40
キチガイ糞女デブスゴミ中古ババアチョン死ね

391: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:40
キチガイ糞女デブスゴミ中古ババアチョン死ね

392: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:40
キチガイ糞女デブスゴミ中古ババアチョン死ね

393: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:42
糞巨豚デブエロ厨死ね


394: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:42
糞巨豚デブエロ厨死ね


395: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:42
糞巨豚デブエロ厨死ね


396: 名無しさん@お腹いっぱい。:10/08/06 18:43
チュッ
         |\
    .,,ィ^,Y,,ヽゝ ヽヘ
  ∠ミ i丿`</l/ヽハ フ
   (ソ§*´-(´∀`*ヾゞ  (ドキドキ…)
  (ツ  ハ]つ[)つ‖|i|ll[)つ
ゞノ  〈__!_ノ, 〈::::ハ:::::)
     し'ノ  ;'__,,(___


「エアリスが哀しいと俺も悲しい」
↑クラウドがこんなこと言うわけないだろ!!!!!!!!!!!1


397: 213:10/08/31 12:20 ID:/c
何か投稿してもいいですか?

398: ケンタ×マリナ:10/08/31 12:42
内容はポケットモンスタークリスタルって事で。但し、エロが入ります。ケンタが、ジョウトリーグを終えて、ワカバタウンに帰ってくる途中という設定です。

399: ケンタ×マリナ:10/08/31 13:03
ジョウトリーグ出場を終えたケンタは、ワカバタウンへと続く、27番道路を歩いていた。
「今日はもう遅いし、ポケモンセンターで休むか。」
近くのポケモンセンターに入るケンタ。
ところが…なんと満員。何十人という人が受付に並んでいた。これでは、寝室が確保出来るのかわからない。とりあえず、並んでみることにした。そして、待つこと30分。ようやくケンタの番がやってきたのだ。何とか寝室を確保。部屋に行こうとしたら…
女「え〜、もう満室なんですかぁ?」
ジョーイ「すみませーん!部屋はもう満室です!」
なんと、ケンタが最後だったのだ。フロントにたくさんの野次が飛ぶ。ケンタの後ろに並んでいた人々は、近くにポケモンセンターがあるにも関わらず、野宿を余儀なくされた。譲ろうか、とは思ったものの、声が出ない。とりあえず、指定された部屋に入ると…
ガチャ…


400: ケンタ×マリナ:10/08/31 13:38
「…!!」
「キャッ!!ケ、ケンタ!?」
そこには、幼馴染のマリナがいた。しかも、バスタオル一枚の姿で。あわてて視線を逸らすケンタ。
「何でここにいるんだよ!!」
「それはこっちのセリフよ!!」
急いで退室しようとするケンタ。だが、もう空室はない。しまった、と頭を抱え込む。
「ど…どうしたの…?」
「今日はどこも満室だとさ…。じゃあな。」
部屋を出るケンタ。
「待って!!」
「何だよ?」
「私の部屋で寝ていいよ。」
顔を赤くするケンタ。
「バカッ!声が大きい!!」
「えっ?じゃあ、本当に…。」
「あっ、違う!今のは…。」
「早くシャワー浴びちゃいなさいよ!」
やや強引に部屋に引きずり込むマリナ。
パタン…

仕方なくシャワーを浴びることにしたケンタ。浴室から出ると、ベッドがなぜかツインベッドになっていることに気付く。しかも、その上で、まだバスタオル一枚のまま寝ているマリナ。
「なっ…!お前、着替え持ってないのかよ!!」
「…え?…うん。」


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