何でも書こう


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何でも書こう

1: 名無しさんAA:15/02/21 12:29
雑談しましょ

401: 名無しさんAA:17/06/12 11:12
  自立主義を貫け  14

 元々このティパーティはイギリスの植民地からの独立運動として行われた起源がある
。その後この勝手な政治サークルに異様な集団化が見られ一時期ティバッカーとて資金
集めの強欲集金母体と皮肉られて 又地方の政治井戸端会議所に戻っていったのだが、
911頃から又復活しては、いいように勝手な政治論を振りかざし巨大な資金集め集団
化をしている。こうしたティーパーティ派の勢力拡大に対して、共和党指導部は穏健派
候補を支持し、対立姿勢を強めていたが、ネガティブキャンペーンが熾烈になり、更に
ITでフェィクニュースが身近かになった事で、演説で「私は 既存のクローニーキャ
ピタリズム(縁故資本主義)政策をやめさせるために戦う」として「既成資本との戦い
」の振り付けで大票田を勝ち取り、見せかけのパホーマンスで貧民層や中間層の票をさ
らったのである。それによりもともとは、こうした独立や減税などの小さな政府主張の
自由主義啓蒙団体として、単一政策を目標にした独自の「単政策の可否」を議論する場
としてティーパーティ派が産まれていたのだが。こうして労働者にニンジンを掲げた為
“ワンイシュー政治集団”の主張は消え今回の選挙では 複数の政策が軒を連ねた形だ
。大企業批判、移民政策批判から同性婚への反対オバマケアなど、多くの社会問題にま
で主張の幅を広げ、保守層の支持拡大を狙い多数の支持狙いで選挙を進め今回のトラン
プ政権を実現させた。これはかなり危険で 実は過去も又こうした米国民気性での起こ
った事が 日米開戦でありベトナム戦争である。先のイラク戦争も又同じだ。ネオコン
の筆頭であるウォルフォウィッツ国防副長官は「米軍がフセイン政権を倒せば、その後
は自然にイラク人の手で順調に新しい民主政権ができるはずだ。と予測していた。」と
回想インタービューで語っているが「この予測について、実際にはフセイン政権が倒れ
た後になって、自分が甘かったことに気づいた。」という記事を載せているが全く嘘で
あろう。それは多分「わざわざ間違いをした。」と言う事の詭弁であり実体は裏に進ん
で権力をもった会議の決定で物が言えなかった。と言うのが本音であり保身主義者だっ
ただけである。



402: 名無しさんAA:17/06/12 11:12
  自立主義を貫け  15

 何故ならサルマン王子の様に軍産複合体やネオコンリーダーと言っても金融資本家や
メジャー企業まで合わせた会議に決定権を持たない。911やこの戦争の為には わざ
わざ大掛かりな仕組みを用意し 自国のみならずCIAやイギリスのMI6イスラエル
のモサドなどのあらゆる諜報機関の要員すら集めて作戦を練っている。そしてその諜報
の膨大な生データの中から「イラクが大量破壊兵器を持っている」とか「アルカイダと
つながっている」というこじつけ主張を裏付ける行為を行っている。そして国際的批判
をかわすために国際的視察機関である「IAEA」まで動かし現地の痕跡を探させたの
だ。イラクに侵攻できる開戦理由を「作る」作業が行われたのである。こうして新たに
作られていた特殊計画室は、当然見つからなかったIAEAの査察証拠はもみ消し続け
、時間だけ進んでいく中で IAEAの第三次査察途中に関わらず 戦争を勝手に決定
しその作戦を行った。勝手に作った「イラクはアフリカから核兵器の原料となるウラン
を購入していた」「イラクの諜報部員が911実行犯とチェコで会っていた」「イラク
は化学兵器製造設備をトラックに乗せて常に移動させ、隠している」などという「開戦
事由」を発表してその正しさが無かったのである。そのほとんどは間違いだった事は明
らかだったがそれを直す器量はブッシュ政権には存在していなかった。それは開戦前か
らCIAが「その情報は信憑性が無い」と警告していたにも関わらずブッシュ政権は、
勝手に無視され、結局イラク侵攻が終わってやっと実現したと言われているのだ。この
本末転倒論は911テロも嘘なら開戦理由も出鱈目で その主張によって現実社会を戦
争に導き人類を困らせているのである。これらが何を意味しているのかは明白である。
これらの行動は、ネオコンがイラクを民主化する気などなく、単に米軍を動かして戦争
をしたかっただけで、イラクの政権を潰し混乱させることが目的だった。イラクの安定
など気にしないでも欲しいものがあった。イスラエルとの協調と石油天然ガスの利権と
兵器の実証データー更に国民の国内不満のはけ口なのである。実際この時イスラエルへ
の資金調達に日本は官僚の反対を押し切って小泉氏して同意させられているのだ。


403: 名無しさんAA:17/06/12 12:40
  自立主義を貫け  16

 さてさて 本題はこれからだ。こうした事で米国は信用ならないのだが、それでもこ
の西側の雄としての米国抜きで日本は立ち退かない。そしてそれは世界も同じ事なのだ
。が我々日本人はこの中東諸国の様な努力をしているのだろうか。平和に釜掛けて堕落
のまま過ごしていた。と言うしかない。イスラエルロビーは凡そ20団体が白人優位の
主張や軍事顧問の主張を繰り返し陰に日向に活動し、先に言ったようにサウジアラビア
でも公式に6ッ個の事務所を貸し切り活動している。韓国でさえ3団体があり、あの詐
欺師団体の慰安婦像問題では5団体が頭角を現し中国ですら各省の地方政府が8個位の
ロビー活動を持っている。日本のロビーは在留日本人会と戦時中の収容所問題をしての
活動してる2団体のみである上、これらは全く日本政府が公式に雇い入れたり資金提供
している団体ではないのだ。つまり今の首相官邸にある機密費は全くアメリカなどの外
交情報を持つ為には使われてはいない、有効性の確かめられないままに国の維持でなく
自民党維持に使われているとしか思えないのだ。かつてからのティーパーティーは、お
およそ社会的保守派(ポピュリスト右派)と財政保守派(リバタリアン)とに分けられ
ていて武闘派とされる愛国主義の戦争賛成派などそこには存在し得なかった。だが今は
メキシコの壁で見るように鎖国派モンロー主義派が台頭し911以降は膨れ上がった。
今や議会におけるティーパーティ派の議員の影響力は無視できない大きさになっている
。下院ティーパーティ・コーカス(派閥)の加盟議員は48名だが、同調議員も含める
と、その勢力は100名を超えると言われ下院共和党議員は234名の中でこの議員の
集団を無視しては議会運営はできない。更にに共和党支持者の60%がティーパーティ
派を支持しているとされ、共和党極右派に変わり民主党右派を潰す事に取り掛かってい
る。こうした支離滅裂の政策が起こる度に 有識者や良識派とされる人が辞任している
。中国に駐在していたデービッド・ランク米代理大使が辞職した。米電気自動車大手テ
スラおよび宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者も抜けた。ディ
ズニーのボブ・アイガーCEOも6月1日、戦略政策フォーラムからの辞任を表明した



404: 名無しさんAA:17/06/12 18:26
  自立主義を貫け  16

 この世の中は長所短所があるのは コインの表裏と同じだ。日本のこの平和ボケした
発信力の無さは株価にも影響している。過去株の上昇率は0,5とおよそGDP成長率
と全く同じで正しい日本の単価と言える。だが他の国例えば米国は1,4ユーロ0,6
と全く逸脱した伸び率を示している。実はこの違いこそが欧米の不確かさであり間違い
でもある。だが米国のラストベルトの成長率は0.2程度で他の都市も特色のある都市
を除いては替り映えしない。つまりシリコンバレーやラスベガスやニューヨーク更には
フロリダなど観光収入他色んな所でも活況でも米国市場全体での活況に至っていない。
それでも1.4を叩いたのは金融市場の活況であろう。つまり安全の中での暮らしがあ
るのだろう。世界経済の成長率は、前年と同様に低調な伸びに終始した。IMF見通し
の楽観論でも、2016年の世界経済の実質GDP成長率は前年比+3.1%と、1年前
の予測(同 +3.6%)を大幅に下回り、期待外れの成長に留まる。これは原油低下の生活
による安定からの伸び率の違いがある。だがこの発表は中国経済の様におかしな予想と
結果である。原油を扱う多くの石油資本は多国籍企業ではあるがBP初め軒並み赤字の
中にいる。資産規模が大きいとは言えその販売規模も大きい。今後の悲観シナリオでは
、米国の成長率は2%下振れ、ほぼゼロ成長に止まる見込みとIMFは発表している。
ユーロ圏、日本、中国もそれぞれ0.3〜1%の成長下振れが予想される。と言う結果だ。
この間をとった中間シナリオでも、米国+2%、ユーロ圏+1%、中国+6%、日本+1%とし
た予測になる。つまりは既に世界経済はスローモードに入り昔の様なハイリターン危機
を犯そうと言う時代ではない。これは自然な事で大事な事でもある。だが今トランプは
忌まわしき影の政府が動いているとしか考えられない行動を取っている。即ちイランを
盾に又カタールでの戦争である。これでペルシャ湾を塞ぎ石油価格が吊り上がればいい
と画策している。金融界は株価が下がらなければいいし石油メジャや軍需産業関連者は
それによる恩恵を考えている。だが過去に於いて戦争前の高値から戦争時は石油は下が
る。エッソやモービルは大損失を受けている。更に仮に本当に起これば欧州日本のみな
らず海外輸入に依存する中国経済は混乱の上に株価は紙切れになるのは間違いない。


405: 名無しさんAA:17/06/12 20:07

  自立主義を貫け  17

 恐らく米国のシンクタンクの思惑はイランの分割であろう。今のシリア国内を鎮める
にはISの活動を止めると同時に シリアのアサドの鬱憤も置いたままにロシアと手を
握る必要があると踏んでいるはずだ。それは今のペシャワルガとの絡みである。クルド
は自国の領土を持たない。本来なら今のシリアとトルコの境界に過去の国があったが、
それはエルドワンが認めないだろう。となればイラクとイランの国境の中にしか出来な
い。今でもイラクとシリアの間にはクルド自治区は存在する。領域は主にイラク北東部
のアルビール県、ドホーク県、スレイマニヤ県、ハラブジャ県の4県にまたがり存在す
るが此処は同時にトルコとイラクとシリアとイランとの国境沿いなのだ。逆にいえば、
そうした国境沿いにしか生き残れない少数民族だったのだが、それは同時に此処が砂漠
の中では恵まれた湖が存在する山のある緑地帯でもある。更には今の攻防戦を行ってい
るモスルやイクビルはこの直ぐ近くで 大量の油田が見込まれる地帯でもあるのだ。こ
れが苦しみを加速させている。第一次世界大戦もさることながら有史以前の時代から、
この地は交通の要所として常に大国に蹂躙され 彼らは隠れて閉ざした宗教にその身の
安全に頼った。それはギリシャ正教にもキリストにもイスラムにもヒンズーにも仏教に
も頼らない独自の宗教として発展した。又ローマ進軍やモンゴル帝国やオスマン帝国時
代には常にトルコ人は、ここを征服し皆殺しや虐殺の歴史を持つ民族として 敵対する
侵略者の最前線にいた露払いの民族であった。日本は海を隔てていて元寇には朝鮮人が
打ちあげられ世界大戦前は直接の西洋人の進出であったが 四方に陸地のある中では、
水をもたらす山だけがそこに存在する砦となっていた。その水の争いが今や原油資源の
争いとなり地域の紛争が今や世界の縮図としての紛争となっている。それはクルド人に
とっては当惑する迷惑な話であり 第二次世界大戦前から引かれた勝手な国境も現地人
のクルドには何ら合意のない勝手な話であったのだ。



406: 名無しさんAA:17/06/20 18:06 ID:JIo
 自立主義を貫け  18   サダトの命運

 とうとう イランの革命防衛隊は18日、シリア北東部デリゾール県に向けて複数の
ミサイルを撃ち込んだ。首都テヘランで今月7日に起きたISのものとされるテロで、
17人が死亡した襲撃に対する報復としている。この襲撃ではシリア内での活動してい
るイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出していたのだが、地元メデ
ィアによると、イランが国外でミサイル攻撃を実施したのは1980〜88年のイラン・イラ
ク戦争以来30年ぶりのミサイル攻撃だ。だがこれに乗じてロシアはシリア軍機を出し
報復の報復を隠れて行おうとしていた。CNNによるとイラン革命防衛隊(IRGC)
は18日、シリア東部デリゾール県に複数のミサイルを撃ち込んだと発表した。過激派
組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIL)」の戦闘員を狙ったとしている。この
報復にには違和感がある。ミサイルがアレッポではない所だ。モスル近郊は 米国軍が
制圧していたと思っていたからだ。イスラム教シーア派の大国イランとスンニ派のサウ
ジは長年の対立関係にある。シリアではイランがアサド政権、サウジが反体制派を支援
しているとされる。これはトランプ政権が仕掛けたイラン包囲網への反発であろう。そ
してシリア空軍機が駆けつけた所を米軍機が叩いた。と考えられる。基本的にはイラン
は様子見の筈だったのが トランプの再交渉声明で新たに火種を作った事になる。更に
現場ではシリアとイランから挟まれたらどうしもなくシリア空軍機を叩いたのだろうが
これに反発しているのは シリアよりロシアなのだ。此処に裏が見て取れる。IRGC
は事件に報復すると表明し、サウジアラビアが犯行に加担したと非難した。イラン首都
テヘランでの。7日の国会議事堂と聖地ホメイニ廟襲撃のテロ事件に対する報復だとい
い、既に最高指導者アリ・ハメネイ師はウェブサイトに掲載した声明で、シリアとイラ
クで殺害された人を含む犠牲者の家族の名誉のため、イランは「敵に懲罰を与える」と
言明していた。同事件では少なくとも16人が死亡し、同国内のテロとしては初めての
ISILが犯行声明が出たものだが、これは恐らくISの拡大地域をイランの方向にと
向かったものと考えられる。

407: 名無しさんAA:17/06/20 18:07
 自立主義を貫け  18   サダトの命 02


ここで一つ整理しておく必要がある。シリアを支援するのは ロシアでその政権打倒と
したヌスラ戦線やヒズボラ残党組やムスリム同胞団などははサウジと周辺国更にイスラ
エルが応援している。これに自由シリア軍が乗っかかりISと対抗している形に見える
が 実際に真に対抗しているのは何処の国も排除したかったクルド防衛隊ペシュメルガ
で その信用において米国は支援している。更にこれにイラクの現地雇用の解放軍が全
く侵攻しないまま前進している。この中にスンニ派のバース党のフセインイラク兵など
アサド兵や残党組がかなりいると思われる。バース党はイスラムの中では一番世俗主義
を貫いた党でありこの中心であったフセインをわざわざ米国は排除した。此処にこの地
の苦悩がある。1988年7月18日、遂に8年間に及んだイランイラク戦争は終結し
た。イラクはこの勝利を大々的に報じたが イラクは苦悩に満ちていた。イラクはバー
ス党が指導していたが基本的に兵士はシーア派が多い地域だ。従ってイランのシーア派
との戦いは気が進まない兵士が大勢いた。それでもイラン側は自爆覚悟で突撃してくる
。ある時イラクの大軍隊に子供達が寄って来た。近づいて笑うといきなり手榴弾が投げ
られその部隊の30人程度が死んだ事がある。つまり既にイランは陥落寸前だったのだ
。だがこれに援助したのがイスラエルとサウジだった。サウジは中東でのイラクは目の
上の瘤だったしイスラエルは中東戦争でイスラエル孤立の時手を結んだ仲だったのだ。
このイラン兵にはこれではいかにソ連製、フランス製の最新兵器を持ってもイラクに勝
ち目はなかった。1984年、イラン軍の頑強な抵抗にサダムの我慢も限界を超えた。
毒ガスを遂に使ったのである。ソ連製、フランス製、ドイツ製のヘリから密閉容器を投
下したのである。国連の調査団によってタブンとVXガスが使用されたと報告された。そ
れでも、国際社会は驚愕したがイラクへの援助をやめることはなかった。事実上黙認し
たのだ。この狂信的なイラクとイラン革命警備隊の悪名は世界に知れ渡り西側諸国では
イランの宗教革命でのイスラム化の防波堤としてイラクにどんどん貸付ていたのだ。が
戦争が終わると サウジとクエートに対し膨大な借金があり破綻していたのだ。この時
イラン侵攻に抵抗続けたクルド人に対してイランイラク戦争停戦でイランイラクは手を
組みわずか2ヶ月で、クルディスタンの65箇所の村が化学兵器による攻撃にさらされ
た。戦争中はイランと組み、サダムを脅かした宿敵クルド人に決着をつけるつもりだっ
たらしい。正確には解らないが7千人が死に、難民は25万人にまで膨れ上がったのだ
。当然この虐殺に国際的非難が多く寄せられた。

408: 名無しさんAA:17/06/20 18:07
 自立主義を貫け  18   サダトの命運03

イランイラク戦争で膨れ上がった借金はイラクには苦痛だった。ましては かつてオス
マン帝国崩壊時に英国人が勝手にイラクとクウェートに国境線を引いて創ったしまった
国である。このことからイラク人にとってクウェートはイラクの一部であると言う強い
信念があった。更にクウェートはイラクとの国境沿いで油田を採掘していた。国境沿い
の油田はちょっと斜めに掘ればイラクの石油を採掘することになるので禁止になってい
た。しかし、クウェートはそれを無視して掘り続けた。しかもOPECで定めた採掘量
を公然と無視してかなりの量を違反して採掘し続けていた。この為、原油の価格が下が
り、イラクにとっては経済的に無視できない存在だった。イラクはクウェートにこうし
た境界沿いの盗掘の取りやめと、借金の帳消しを要求し、受け入れられない場合は戦争
になると警告したがクウェート側は完全に無視した。裏に英国がいた為である。サウジ
アラビアはこの頃のサダムの狂気と力に恐怖していた。沢山の避難民もやって来ていた
からだ。従って長くクウェートを説得し続けた。そしてクウェートもようやく要求をの
む覚悟を決めた頃は遅かった。サダムはそのころには開戦の決意を固めていた。既に渡
米しアメリカにも説得し終えていた。日本に行く前の時の米大統領ブッシュ(父)は忙し
く1989年2月24日には、昭和天皇の葬儀「大喪の礼」に出席したし。12月3日
には、地中海におけるマルタ会談では、ソビエト連邦のミハイル・ゴルバチョフ共産党
書記長と会談し、冷戦の終結を宣言したぐらいだ。この時米国の返事は「貴国の国境問
題に米国は全く関与しない」と事実上のゴーサインを出した。このアメリカの優柔不断
が戦争を誘発したと見るのは正しい見方であろう。アメリカはサダムがクウェート全土
を制圧するとは考えていなかったとも言える。サダムにとって、この戦争は国民の不満
を解消し、経済再生の近道になるはずの手であった。1990年8月2日、10万人の
イラク軍が330両の戦車を引き連れてクウェートに殺到したと言われる。1万6千し
かいないクウェート軍の圧倒的戦力差は充分だった。僅か8時間後は3分1が国外逃亡
し各県の首長はイラク軍の精鋭部隊共和国親衛隊の特殊部隊によって殺害された。


409: 名無しさんAA:17/06/20 18:08
 自立主義を貫け  18   サダトの命運04

 サダムは、このクウェート侵攻がほとんど国際批判を浴びるとは思っていなかった。
やりすぎないようにサウジアラビアに攻め込むのもやめた。しかし、国際非難はすさま
じく、各国がイラクとの通商を停止し、国交断絶まで緊張が高まった。これはサダムの
大誤算だった。アメリカは確かにゴーサインを出したではないか、これは一体どういう
ことだ。と思っただろう。特に自国の権利を持っていたイギリスはサッチャー政権をし
て「この侵略をヒトラーのズテーテン地方侵略に比して絶対融和策をとらない。」と断
言しめた。国連はすぐさまイラクに経済制裁、禁輸措置を発動したので、イラクはアメ
リカ軍に助力を求めた。だがブッシュは冷たかった。「野蛮な侵略を許す気はない」と
声明を発してイラクを厳しく断じた。大誤算侵攻だったが、このまま撤兵などできるは
ずもなかった。サイクス・ピコ条約以来の国民の悲願だった。そんなことをすれば国民
はますます不満を募らせるだろう。この戦争はクルドの建国に近い位の国民が要望であ
り支持したものだったからだ。西側諸国にとってこの行為を許せば、サウジアラビアを
含む中東の石油が完全にサダムの手に落ちる危険がある。と判断していた。全く妥協は
できなかったし、英国を中心とする中でソ連崩壊の中交渉の必要もなかった。又イラク
は強くなりすぎていた。当時のイラクは世界第5位の軍事力を保有し、世界で4番目に
大きな陸軍を保有している事になっていた。現実は古い戦車で砂漠仕様の物に改造され
た動きの鈍いものだったが他の国には脅威だった。更にサダムは自国民にも化学兵器を
使用した危険な男であると言う履歴があった。ここで叩いておかないと将来どうなるか
わからない不安が国際社会にあった。サダムは何とか融和策を引き出そうとしたが、ロ
シアが自国の事で手一杯の中 国連はアメリカの意志は解けなかった、「撤兵しない限
り経済封鎖を解く気はない。」それは固かった。


410: 名無しさんAA:17/06/20 18:08
 自立主義を貫け  18   サダトの命運05

 アメリカを中心の多国籍軍と言われる西側の攻撃は、1991年1月6日に開始され
た。「砂漠の嵐作戦。」である。史上類を見ない徹底的な空爆が浴びせられ始まった。
原子爆弾の数十倍とも言われる強大な爆撃も深夜に多数使われた。イラクは世界で6番
目に強大な空軍を保有していたとされる。防空システムも完璧だった、それでも米国に
は最新のステルス性の高い飛行機があったし、多国籍軍のF16などの圧倒的な空中操
作のある兵力の前では全く太刀打ちできなかった。6週間にわたり、空軍基地、生物化
学兵器施設、核開発施設などの戦略施設が空爆され破壊された。これらの爆撃は打撃力
が高く広く試験的兵力評価に繋がった。サダムは国民に最大の戦いが始まったと放送し
ていたし、地上戦に持ち込めれば必ず勝てると踏んでいた。又 多国籍軍は人命尊重の
軍隊であり、自国の何万人も死ぬような戦いに来る国々ではない。と考えていた。それ
が間違っていた。多国籍軍は地上戦を挑まず、地上能力を徹底的に削ぐ目的で空爆を繰
り返した。バグダッド市民にも徹底的に空爆が加えられた。地上軍が侵攻する頃には、
イラク軍7個師団は壊滅しており、戦車もほとんど失われていた。48時間以内にクウ
ェートは解放され、死傷者5万、捕虜15万の被害がでて戦争は惨敗に終わった。百時
間で勝敗は決したが、ブッシュは戦争中イラク国民に独裁政権を倒すべく立ち上がるべ
きだと盛んに演説していた。実際には何の援助もせず、クルド人は米国の援助があると
信じて蜂起したが、イラク軍に鎮圧され、多数が何百人も虐殺された。この戦争の目的
はクウェート解放であり、サダム打倒ではなかった事が後で解った。バグダッドまで攻
め込む大義がないとして兵を引いたのだ。それは米国の賢い判断だった。バグダッドま
で攻め込めばイラク軍の抵抗で大きな被害が出ることは間違いなかったからだ。サダム
後のイラク新政権の構想が全くできていなかったし、スンニ派の政権、シーア派政権、
クルド人政権いずれも国の形が見えない物だった。複雑に絡み合うイラク内政に巻き込
まれるのを回避したのである。この理由でサダムはとどめを刺されず生き延びた。


411: 名無しさんAA:17/06/20 18:09
 自立主義を貫け  18   サダトの命運06

 この戦争での効果はすぐさま軍需産業を潤した。精密爆弾が凄まじい効果を上げたし
、この戦争の形が我々に見せ付けたものは政府や軍事産業の力だった。43個師団あっ
たイラク軍での戦闘力はたった7個師団に減った。サダムの大敗北は国民の貧困までも
産んだ。廃棄核まで使われた地域では 異状死が蔓延していた。サダムは経済制裁を解
く条件として、大量破壊兵器の放棄、クウェートへの補償を約束させられた。国民に不
満は沸騰し敗戦後には、全国各地で反乱が巻き起こった。スンニ派、シーア派、クルド
人それぞれがサダムを倒すべく立ち上がった。これらは大統領の声明に呼応してアメリ
カの援助を期待しての反乱であったのだが、優柔不断なブッシュはこれらの反乱には、
不介入の立場を堅持し事実上見殺しにした。その為、サダム政権は西側諸国が想像した
よりもはるかに強固で、容易に倒れないことを見せ付ける必要に迫られた。政権維持に
必死だったのだ。もともと1958年の、エジプトのナセル大統領時代のアラブの民族
自立主義を掲げて、シリアやイエメンなどがアラブ連合共和国を樹立する事でサウジと
は犬猿だった。そんな中で共鳴したイラク国内のアラブ民族主義を掲げるバース党がこ
の連合に加わろうとクーデターを起こし、王制を転覆、政権を奪取して出来た国だった
。コミッサール(政治統制委員会)などの秘密警察、秘密保安部隊が暗躍し、サダムは、
これらの組織の、運用 構造、執行機関をスターリンの共産党を手本にしたのだろう。
サダムは強硬な反共主義者だったが、権力を握ってゆく過程をスターリンから学んでい
たのである。すなわち、階層社会、規律主義、秘密警察を多用した。1970年、革命
指導評議会が国権の最高機関であると、バース党による新憲法で規定され、それを掌握
しRCCの副議長をしていたサダムの国に変わっていた。こうして事実上のイラクは、
バース党の一党独裁が決定したのだった。



412: 名無しさんAA:17/06/20 18:09
 自立主義を貫け  18   サダトの命運07

 だがこの「一党独裁」が命取りになった。この巨大な権力機構も政府内部で様々に、
将軍や息子達の横暴が広く拡大していったのだ。南部のバスラの反乱に「共和国親衛隊
」が差し向けられたが、女、子供問わず多くが虐殺された。更にクルド人に化学兵器を
使用した。ケミカルアリーの異名を持つ、アリー・マジドはこう司令していた。「全員
焼き尽くしたと報告できるまで帰ってくるな、焼き尽くすまで帰ってくるんじゃない。
」と。こうして北部のクルディスタンでも反乱はあっという間に鎮圧された。ある事例
では空軍が白い粉をばら撒いただけでクルド人は大挙して敗走を始めた。化学兵器によ
る恐怖の刻印は絶大で、既にクルド人の戦意は失われていた。このようにサダム政権は
変容し簡単に倒れるような政権ではなかったのである。時代は息子のブッシュの時代に
変わっていった。ブッシュはこの大きくなった軍需産業のロビイスト達を政府の政策委
員に任命した。ラムズフェルドを初めとする軍需ネオコンは直ぐに911を企画した。
平和主義者を黙らせ米国の中東戦争介入を国際社会に認めさせる為だ。だがこの911
には4つのミスがあった。1つは見ても居ない飛行機の突入をまるで見たかのように、
ブッシュは発表した事だ。2つ目は全キリストと全イスラムとの戦いだ。と言った事だ
政府は慌てて訂正したがこの時イラク難民が米国に押し寄せていたのである。更に3つ
目は放送局が現場にいて何も起こっていない事を放送していた事だそして4つ目は現場
の路上にに飛行機の残骸が一つも無い事が明らかにされていた事だ。だがそれでもビン
ラディン容疑者を匿ったとしてアフガンのアルカイダを攻撃の的にして戦争を起こした
。この事はイスラム社会のどよめきでもあった。急速ロシアやサウジやパキスタンなど
周辺国は一応の支持をして敵対を避けた。中東の狂犬カダフィ大佐より凶暴なブッシュ
の息子だったのだ。

413: 名無しさんAA:17/06/20 18:09
 自立主義を貫け  18   サダトの命運08

 この時サダム政権は911事件に「哀悼の意」の電文を送っている。簡単に倒れるよ
うな政権ではない。と判断したアメリカはその頃既にイラク侵攻を企て 大量破壊兵器
を持っていると自信に満ちた会見を開き、さも正義の扉を開く使者の如く振る舞ってい
た。サダム政権はかつての日本の様に多数のチャンネルでこの経済封鎖解除を求めてい
たし、国連でも公式にもそれが米国の言いがかりである事を反論していた。だが その
証左は捕まって裁判させられた後でも アメリカは謝罪も証拠提出も今だ行っていない
。が代わりに米国の兵士も自爆攻撃などで多数の死者が出ていて精神障害での帰国も多
い。サダムが国連に反論する頃は既に査察団が多数入り込んできた。しかし、この時期
に行われた査察は諸説あって真実が明らかになっていない。一説ではイラクが組織的に
査察を妨害し、大量破壊兵器廃棄は全く進んでいないとする説がある。またある説では
1998年に査察団がイラクを去るまでには大量破壊兵器の98パーセントは廃棄させ
ていたと見る説もり、全く真実がわからない。だが前者が本当であれば、アメリカの戦
争にも大義があるしイラクはイスラエルに向けて何発もの発射をしていただろう。が、
それが無く核爆発も無いとなれば後者が本当で大義などない事になる。イラクは完全に
アメリカにはめられたことになる。考えれば自国の貿易センタービルを爆破する程であ
りシリアのアサドより米国は非情な国家であった事が今は解っている。ジョージ・ブッ
シュJrが大統領に就任して以来、イラク攻撃には否定的だった者は排除された。ビン
ラディンと関与している決定的な証拠が幾つあっても米国社会は民主党を担ぐ。国際的
非難は必至だったが、チェイニーやラムズフェルトといったタカ派に担ぎ上げられて、
戦争を決意した。2003年3月、米英軍はバグダッドへ向かって進軍を開始した。既
に長い間の経済制裁で弱りきっていたイラクでは、やっと治安が回復し、サダムが健在
になった頃だった。しかし、勇猛なイラク軍はボロボロだったし 再度の米国の空爆攻
撃では抵抗する気も無かった。逃げる戦車を戦車部隊は徹底的に攻撃した。白旗をあげ
てくる兵士を機関銃で撃った。こうして米国の侵略戦争は一ケ月で終了した。バグダッ
ドは抵抗もなく陥落した。制空権を奪われたイラク軍の精鋭、共和国親衛隊に既に米英
軍の爆撃に抵抗でき無い事は解っていたのだ。


414: 名無しさんAA:17/06/20 18:10
 2001年の911にテロにサダムが関与したと言う証拠は全くなく、テロリストに
大量破壊兵器を渡されるのを阻止すると言う大義名分は失っている。更にそのテロどこ
ろか飛行機のビル突入映像も又数々のデーターから作られた映像である事が判明してい
る。この巨大な虚像造りは、アメリカが単に戦争目的だった事で軍事産業が起こしたと
言う闇将軍が起こした事だった事が覗える。私は陰謀説は嫌いな人間だがここまで証拠
が揃えばまずは間違いない米国内での自国テロである事が解る。世の中には自暴自棄で
自爆テロする人やイスラム教にはまって自爆テロに及ぶ行為は既に多数いる事が眼の当
たりにしている。米国政府が或いは大統領が必要に迫られて この自国民虐待に及んだ
としても ビルのオーナーと共に破滅社会の創出に勤しんだとしても全く不思議ではな
い。この後共和国親衛隊の残党が依然いたるところに潜伏して奇襲を続けてISに加担
しても、また反米主義のアラブ人義勇兵が多数侵入して米英国でテロ行為で死者が多数
でても、これは現代世代が背負った大きな代償だろう。遂にサダムは捕まり裁判にかけ
られたが、全くまともな裁判では無かった事は国連の潘基文国連事務総長も解っている
はずだ。全く国際法違反を問いただす国際裁判にはなっていない。この事は国連のこれ
までにない恥辱であるのだが米国に逆らう声明一つも出さない事で潘基文は犯罪者と言
われるが、確かにそうだ。今やイラク戦争はISILの台頭で新たな局面を迎えた。そ
して何故かカダフィ大佐も直ぐ後に起こった芙蓉花(ジャスミン)革命によってリビア
内乱で死んだ。このアラブの春はかなり異常だった。カダフィ大佐独裁体制の敷かれて
いるリビアでも、カダフィの退陣を要求するデモが2月17日に発生し、2月20日に
は首都トリポリに拡大した。放送局や公的機関事務所が襲撃され占拠されて、軍はデモ
参加者に対して無差別攻撃を開始し多数の犠牲者が出た。政府側の他のアフリカからの
傭兵を雇用して反撃したが、反政府派も施政権が及ばなくなった東部や南部で武器を取
って各地を掌握するなど勢力を拡大して、首都での戦いが避けられない状態になった。
これをうけ何故か国連安保理は「民間人に対する暴力」としリビアに対し経済制裁と強
い非難決議を採択した。本来なら反政府側への武器供給を断つ決議が先であろうが潘基
文は見守るだけだった。更に、直ぐにNATOは空爆などの軍事支援を開始した。これ
で半年間に及ぶ事実上の内戦状態に突入し政府の防戦に成果なく、8月24日には欧州が
この反乱分子を応援し首都トリポリが陥落、42年間に及ぶカダフィ政権が崩壊した。
だが ここでも崩壊後の民族対立が激しくISILの巣の一つになって国内治安は出来
ないままに生活出来ない難民が多数欧州大陸に行っては フランスやイギリスの生活に
は馴染めず病んで自爆テロをしようとする人間が多発している。

415: 名無しさんAA:17/06/20 18:10
 自立主義を貫け  18   サダトの命運10

 このアラブの春はシリアにも影響を及ぼした。今やシリアではアサド政権側の政府軍
と反体制組織等による事実上の内戦状態に突入しており、死者数が数万人に及ぶなどの
泥沼の内線化している。更に先のカダフィ政権崩壊後の動きとして、イエメンなどでは
これまで続いてきた抗議運動の高まりにより、北イエメン時代から約33年間に渡って
政権を維持してきたサーレハが大統領権限を委譲し辞職するに至り サウジの攻撃で、
10万人以上の被災民が出ている。これらの混乱や内戦を起こしたのは米英などの体質
的思考である事は間違いないし 欧米の攻撃によって今まで独裁を引いていた軍事政権
の国がカリスマ指導者を無くして民衆を暴徒化させているのは事実だろう。ここで気を
付けないといけないのは 独裁者や軍事政権が果たして極悪か。と言う現実だ。悪は悪
であろう。だが欧米の後も考えない空爆によって指導者を無くした国は平和裏の西側の
思った国が出来たのだろうか。この国々が少なくとも幾つかの他民族国家であり強烈な
指導者で非情な政策で成り立っていたのは ある意味仕方のない事である。それを民衆
ごと一編に空爆で叩くという事は許されるのか。許される筈はない。それは、そうした
国の指導者を選んだ国民に責任がある。それが今の自爆テロ者の言い分であろう。その
意味では国連の潘基文は犯罪者を産む世界を創ったとしか言いようがない。何故なら、
国際連盟などの機関はこうした覇権主義を止める為に出来た機関であったのを全く不能
にした罪は大きい。この事でロシアはクリミアの占領を試みて成功した。これに対して
欧州は批判するが なぜNOTOはリビア空爆のその行為に責任を持たないのか不思議
である。軍が出る事は勝とうが負けようが国際事例であり潮流となる。この事を利用し
て起こしたロシアは実に巧妙で老獪に出ている。だがそうした国の画策には常に国民に
悲劇が起きる。今のシリアが住民空爆を起こしているのもそれが理由である。国民が、
平和裏に民主化を果たせば事なきを得た筈だが 今やトルコすら独裁化に拍車がかかる
状態だ。

416: 名無しさんAA:17/06/20 21:06
 自立主義を貫け  18   サダトの命運11

 現実的に他国を攻める米国と 押し寄せるイスラムとは同じぐらい脅威である。今回
のモスクに突っ込んだ英国人は全くテロではないだろう。だが夜の12時にダラダラと
、数十人が気勢をあげて帰る様は、酔っぱらい以外では 非常に気色が悪い話である。
グレンフェルタワーの火災事件も恐らくは これまで火に気をかけて火事を起こさない
注意が削がれた生活に入ったのだろう。このビルは貧民層の住む高層ビルだ。大体に、
土地の値段が高いので上に積み上げて貧民を住ませようとした事で高層ビルが出来た。
以来アメリカでもそうした事で水道や下水道や火災などに弱い高層住宅街としてそこに
出来たのである。このロンドンに見るよう、に成功した金持ちがその傍で格段の敷地に
豪邸持っている。貧民の召使いなど日常に奴隷が居た名残りの思想がそこにあるのだ。
ここに 最新の薄いアルミを貼った断熱材を外壁に取り入れ美観を良くした運動が起こ
った。大体に構造上煙突になると指摘されていた中での改装だったと言われている。が
問題は恐らく中華人の移民層であろう。南米や東南アジアで彼らには油で揚げる物の食
習慣が極めて煩雑にある。この為東南アジアでは食堂や台所は余りなく野外の夜店での
食事も多いのだ。だがこのロンドンでは外は高くつくはずだ。当然ここで料理し油の濃
い状態の排気もあったろう。これが耐火性能の低い外壁に伝わった事は容易に想像でき
る。こうした文化の違いに於いて出来る数々の苦難はある。だがそれを正しい方向に持
って行くのは指導者の在り方であろう。それを国民が支持してまともな国である。こう
した中で異様にも英国民はEU離脱に傾いた。そして馬鹿な事にメリー首相はその交渉
を急ごうとしている。これは歴史に無頓着すぎる。わざわざこの東南アジアを犠牲にし
てまで日本を戦争に引きずり込んで米国に参戦させて やっとドイツとの戦争を終わら
せたのに究極の共産主義打倒を果たさないままに NOTOには参加したままEU離脱
とは虫が良すぎる話である。本来ならEU内での大きな処理を考えるべきで 更にリビ
アでNOTOが犯した過ちによって、押し寄せて来る難民達の教育はカダフィ大佐の代
わりに行うべきだろう。

417: 名無しさんAA:17/06/20 22:00
 自立主義を貫け  18   サダトの命運12

 1983年代のケビン・カーターは、南アフリカ共和国のヨハネスブルグの白人居住
区で産まれたが、イギリスから移民してきた中流家庭の両親のもとに育った。まだまだ
アパルトヘイトの人種差別のある南アフリカ共和国において、その疑問から報道写真家
。となった。1994年、休暇で訪れたスーダンでハゲワシが餓死寸前の少女を狙って
いる『ハゲワシと少女』という写真を撮った。ニューヨーク・タイムズ紙がこの写真を
センセーショナルに取り上げ、世界中に配信された事で一気に注目され、契約のウィー
クリー・メイル社を辞めて念願のフリーランスとなり、ロイターの契約カメラマンにな
った。その後1994年にはアメリカでのピューリッツァー賞の授賞式に出席し、ニュ
ーヨークではファンに囲まれ、雑誌社からはインタビューが殺到し、有名な写真エージ
ェンシー「シグマ」とも契約できた。だがピューリッツァー賞を受賞した後には 写真
がスーダンの飢餓を訴えたものだった為、ニューヨーク・タイムズに掲載されると同紙
には絶賛と共に多くの批判が寄せられていた。心無い中傷もあったが「なぜ少女を助け
なかったのか」というものでや、やがて「報道か人命か」というメディアの姿勢を問う
論争にまで発展した。この受賞による賞賛と批判の両方が渦巻く中で、バンバン・クラ
ブ(アフリカの真実を描く会)の仲間であるオーステル・ブルークが取材中に殉職し、
マリノビッチが重傷を負ったことで激しく落ち込み、ドラッグの量が増えていった。取
材の飛行機に乗り遅れる、帰りの機中にフィルムを忘れるといった失態が続き、クライ
アントを失望させた。授賞式からわずか2か月後、車の中でガス自殺を遂げた。遺書に
は、鬱と金に悩んでいたこと、取材で見聞きした悲惨な光景に苦しんでいたことなどが
書かれていた。アパルトヘイト末期の南アフリカ。事態は単純な白人支配から黒人同士
の部族間紛争へと移行していっている中であった。ここで極めて意味深いのは米国社会
の言論のいい加減さである。映像でその場を伝える事はその地の苛酷さの表現でもあり
大事な事だ。ユネスコがクロペスカ賞を授与したあのフセイン大統領にさえ 米国はま
ともな裁判をしなかった。そんな国が報道写真や人道を批判する権利があるのだろうか。

418: 名無しさんAA:17/06/21 01:01
 自立主義を貫け  18   サダトの命運13

 この欧米社会が人道を批判する権利があるのだろうか。と言う問いは当然移民や難民
に逃げようとする英国にEU離脱の権利があるのだろうかと言う問いと同じだ。これま
で何故か英国は世界をかき回し続けてきた。がイスラエルが登場してからは中東戦争が
始まり陰に隠れて見えなくなったし、米ソ対立が深まってからは大国アメリカが勢い中
心となり出し注目を浴びせられる結果になった。がここで大きな問題が起きた。トラン
プの言う国内産業の衰退である。自由化経済は自由競争の社会であり経済である。自国
の産業でもその価値や価格が消費者に良くなければ市場から排除される仕組みは、今回
のリーマンショックでの自動車産業の政府支援への哀願でも解り得る。つまり米国は自
らが指導して広めて戦略としていた先端技術品の輸出と言う自由貿易の罠に競争に敗け
て敗北者の苦みを地方都市で受け入れざるを得なくなっていたのである。そこに出現し
たトランプ政権は地球温暖化すら認めない固さである。だがそれが如何に固くとも経済
矛盾の打破にはならない。自分たちが進めた画一化した観念や構造や経済支配は多様化
してよりよくあった世界を規格化した盗聴社会に替えた。だが此処に全く変化する事に
対応出来ない宗教が介在したら、それは中世の殺戮の時代に後戻りする事になる。その
意味ではイスラム教もキリスト教もユダヤ教も平和な世俗主義に進化しなければ世界の
破綻になる。もし聞く耳があれば提案はある。つまり今の難民や移民をモロッコの西サ
ハラに集めて広大な難民村を造る事を進言する。勿論言語と宗教については2年位教育
しての話だろう。だがもし仮にそこがユートピアになる街づくりが出来たら そのまま
欧州や米国からはテロの脅威は無くなるだろう。が逆に管理監督が失敗したら、巨大な
脅威となる。それは日本軍を引き揚げさせた北朝鮮社会の様に。だが今の様に各地にお
いて支援するよりは 農地を広げる可能性の高い所で就業と共に支援するのが 戦地に
近く武器さえ手に入れる事の出来る場所よりはいいだろう。その場所はリビアでも構わ
ないが部族闘争の中では支援は庶民に行き届かない。イラクやアフガン社会の今がそれ
を物語っている。

419: 名無しさんAA:17/06/21 10:54
 自立主義を貫け  19    フランスの行方

 今回改めて フランスと言う国がすごい国だと知った。首班指名選挙では、あの極右
の国民戦線は党首マリーヌ・ルペンは選挙前は最大政党と言うのが常套句だった。だが
いざ選挙が終わると余り知名度も人気度もないマクロンが首相となった。こんな心細い
票ではなかなか議会制民主主義も行かないだろうなと眺めていたのは私だけではないだ
ろう。だが此の後は議会解散と共に一挙に「共和国前進」なる党を創ったかと思えば、
500人もの立候補者を立て308議員を当選させた。このマクロン大統領が結成した
新党「共和国前進」はこうして瞬く間に最大議席を持つ党になった。フランスの議会下
院の選挙は、日本と違って得票数が過半数を超えないと首位2名による決選投票を更に
行うと言う 勝ち抜き公平型の選挙手法である。こうして先週の1回目の投票に続いて
、上位候補者による決選投票が行われた結果、マクロン大統領率いる「共和国前進」が
定数577議席のうち308議席を獲得し、選挙協力している中道政党と合わせ350
議席を獲得した。一方これまで政権を交互に担ってきた中道右派・共和党は113議席
、中道左派・社会党は29議席と大幅に議席を減らした。この選挙結果は一党独占状態
は起こさないと言う国民の意志が見え隠れする。というのも白票すら意見だ。という、
フランス独特の意志表示があるが この選挙に行った人数は過去最低の投票数だったと
言う中の票決でまるで「バランス感覚のある大衆意志」の様に見える。事実これに至る
首班指名選挙は一見奇妙な選挙結果を見せている。第1回目投票では、極右が約28%を
獲得してトップに立ち、共和党・中道派は約27%、政権与党の社会党は約23%の得票率に
とどまり世界に不安を見せた。しかし、第2回投票の結果は、保守派・共和党を中心と
する右派連合が13地域圏のうち7地域圏で過半数を制し、与党・社会党を中心とする
左派連合は5地域圏しかとれなかった他のコルシカ島などの地域政党がある所は最多票
を地域政党が獲得したもののフランス本土での過半数は制したのである。



420: 名無しさんAA:17/06/21 10:54
 自立主義を貫け  19    フランスの行方02


 こうして、先の大統領選挙で躍進した極右政党の国民戦線も8議席にとどまった事で
世界は安心したものの、マクロン大統領が立ち上げた新党「共和国前進」での過半数に
は及んでいない。中道政党と合わせて500超の選挙区に候補を擁立した半数の候補者
は政治経験のない一般市民である。新党と中道政党とで過半数を確保したことで、安定
した政権基盤を持ったものの、先の急進右派の極右を支持していた人達の垣根を解く方
法は財政基盤が先細りする現代では難しいかじ取りとなる。。又一方で又、決選投票の
投票率が過去最低の42%余だった事から、野党は政権が国民の信任を得たとは言えな
いとの批判もある。これらがフランス国民の平衡感覚の現れだろう。日本ならこの期に
乗じて一気呵成に直ぐにマクロンに乗って得票が伸びる所があるが、この国ではシビア
な視点がある。それは選挙制度でもこうして慎重に2回やり首位決戦をする慎重さは、
経済や財政事情があろうとも「自由は市民が戦い守る物だ。」と言う信念から日本の様
な妥協はしない。と言うあの抵抗戦線を張った特有のレジスタンス気性が見て取れる。
だがそれでも政権発足後のだらしなさはやはり不安だ。マクロン大統領の側近で、数週
間前に国土団結相に指名されたフェラン氏は20日に国土相を辞任し中道モデムのバイ
ルー党首・マクロンと合意の議席数反映されていないと憤慨しているがグラール国防相
も又就任後1か月で辞任した。中道の民主運動にモデム所属し、EUヨーロッパ議会の
アシスタントの雇用に対し党の資金を乱用したとして捜査されている。「共和国前進」
そのものは公認した候補者は24歳から72歳までの428人で半数以上が民間人とい
う綺麗な候補者なのだろうが共に歩こうとする中道モデム出身者やモデム内議員には、
このEU議会議員の立場での議員報酬や議員特権が党運営に資本投下されていたという
疑惑が広がりそうである。


421: 名無しさんAA:17/06/21 23:56 ID:YHg
 自立主義を貫け  19    フランスの行方03

 実は大統領選挙中に 中道野党モデムのバイルー党首は大統領選に出馬しない意向を
表明して マクロン前経済相に対して条件付きで連携を申し入れると発表し、マクロン
氏と会談している。バイルー党首は、不出馬とマクロン氏の支持を決めた理由として、
極右勢力の台頭という重大な危機の中で、これに対抗するしかるべき勢力がないという
危険な状況に陥っている、この重大な状況の中で例外的な決断を下す必要に迫られた。
と話している。更に共和党のフィヨン候補を倫理的な理由で問題があるとして架空雇用
問題で退けた事を示唆し、社会党のアモン候補については、左寄りの危険な傾斜が見ら
れるとして退けて、マクロン氏の支持を選んだと 支持の正当化を言った。数日前まで
、マクロン前経済相を「資本主義の走狗」と厳しい批判してきた中で、支持決定は意外
であったがスキャンダルのフィヨン候補には合流できない。自らの支持率は6%程度に
過ぎないと言う葛藤の末にそれならば退いて恩を売った方が得策であるという計算が働
いたのかもしれない。と当時の新聞は言っている。その上でマクロン氏を支持する為の
4つの条件を提示した。1つは政治のあり方を根本的に変えて、多数派の擁立を目指す
事 2つ目は政治の清浄化・倫理向上を目的とする立法措置に優先課題として取り組む
事。3つ目は 従業員・自営業者の労働への報酬水準が維持されるようにする、4つ目
は国会における政治勢力の多様性を推進する(比例代表制の導入)、の4点を要求した
。マクロン氏はこれを受けて、政治を刷新し、左右の対立に囚われない人々の結集を図
るのが自らの掲げた目標だった。として、バイルー党首の提案を受け入れる考えを明ら
かにして両者は会合して協議することになった。社会党はバイルー党首の変節を揶揄。
共和党の側では、右派から袂を分かって左派にすり寄るのは今やバイルー党首の常套手
段になった。と批判していた。こうして中道右派が勝ったのだがそれでも中道モデム側
はマクロンと合意の議席数反映されていないと憤慨している。前進が公認している42
8人の候補者のうちモデムの候補者は35人。マクロンは120人を約束していた。と
バイルーは主張し「議会でのモデムでの議席数に関し包括的合意が交わされていた。」
と連立の危うさを見せている。


422: 名無しさんAA:17/06/21 23:57
 自立主義を貫け  19    フランスの行方04

 とは言えフランスは芸術の文化の国だ。問題は今後のマクロンの政策次第で新人議員
が賛成するかどうかであろう。この中道のバイルー党首も又同じ様に刷新を図る中で、
中道民主の大物議員が数々の批判にさらされる中ではマクロン政権に寄り付かざるを得
ないであろう。だがマクロンの苦悩はこうした内政よりはEU内の統率であろう。今や
ロシアは経済圏の接点で欧州の揺さぶりは欠かせない。かつての第一次大戦がドイツと
ベルギーの境界上の石炭層や岩塩層、或いは鉄鉱石などの採掘の権利が、そのまま領土
争いの状態が戦争を起こした その後のドイツの賠償金の負担が第二次世界大戦を引き
起こしたと言う経験から 戦後はヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)を作ったのだ
。これはフランス、西ドイツ、イタリア、ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルク
センブルク)の6ヵ国だったがその後、ヨーロッパ経済共同体(EEC)、ヨーロッパ
原子力共同体(EURATOM)の三者を統合しECとし のちに拡大EC共同体を経
て今のEU(ヨーロッパ連合)になってきた。だが このエネルギーの融通政策に少し
風穴が空いた。それは原子力事故によって原子力政策の見直しをドイツは行い既に今や
フランスに電気を借りている状態だ。更にロシアがG8に入って仲が良い時に 露独間
のガスパイプライン計画を進めて既にロシアからガスを輸入している状態だ。従って、
ロシアとの雪解けにはドイツはEU各国とロシアプーチン大統領の顔色を見た外交に変
わっていて 一部ではかつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が本家ハクスブルク家に媚
を売っている形に似ていると揶揄される。だがドイツでは工業力が高くエネルギー防衛
に今や仏国の原子力に頼らず行こうと言う流れがある。この中でロシアの天然ガス輸入
に更に「ノルド・ストリーム2」のパイプライン拡充計画を構想しているのだ。これは
当然EUは求心力の崩壊や結束瓦解を招きかねず 何よりもロシアのエネルギー供給が
ロシアの影響力強化につながり政治力が起こる。現実に供給の中止が起こった事もあり
当然EUは反発している。


423: 名無しさんAA:17/06/21 23:57

 自立主義を貫け  19    フランスの行方05

 だがどうもこの優柔不断で八方美人の支離滅裂な欧州のわがまま理論は無理が多い。
そもそもEU経済圏は個々の経済圏では日本や米国に対してソ連などの広域経済圏とし
巨大な通貨と経済圏の運用が出来ないと縮小してしまう世界から取り残される。と言う
金融家の主張でドイツが音頭とったはずだ。特にコール首相は、東西ドイツ再統一の指
揮を執り、欧州単一通貨ユーロの誕生に尽力した。更に旧東ドイツの無名の科学者だっ
たアンゲラ・メルケル現首相に好機を与え今のドイツを形作っている。この中でEUは
ウクライナ危機でガス輸入量の約4割を頼るロシアに対し、供給停止を恐れて経済制裁
できないで躊躇するなどした経験をフランスの原発が救った。その上ロシアはガスの売
り先にウクライナを通らない黒海海底を通した「サウスストリーム」構想がイタリア主
導で持ち上がっていたが断念した経過がある。その計画は、黒海の底を通り、ブルガリ
ア沖に到達しセルビア、ハンガリー、オーストリア、ギリシア領内を経由するはずだっ
た。プロジェクトの主な目的は、南ヨーロッパ諸国がロシア産ガスを輸入する際の、火
薬庫のウクライナ経由でのガス供給に紛争しての国に依存しないようにする事にあった
。ウクライナ経由のガス供給では、これまで幾度となく問題が起きたからだ。当初この
計画は欧州の支持を得て進んでいたが、その後は、ウクライナ危機が始まってからは、
欧州委員会の立場が変わったため、動きが失速し、全くストップしてしまったのだ。こ
の14年末に中止を迫られた黒海経由の「サウス・ストリーム」は、伊エネルギー大手
などがガスプロムと計画し、パイプラインは双方の合意まで取り付けられていたがEU
の規則に抵触するとされて断念したのだ。この為ガスプロム側は「サウスストリームに
ついて言えば、欧州委員会の立場は、非建設的だった。実際、委員会は、このプロジェ
クト実現の手助けをしなかった。」この為昨年トルコに向かうコースに変更しトルコと
合意している。「これによって損をするのは、もちろんブルガリアだ。トランジット収
入だけで、ブルガリアは、年に4億ユーロもの金を得るはずだった。これは貧しい国に
とって、深刻な金額だ。ガスプロムも損失を被るが、サウスストリーム建設の際ガスプ
ロムが負った支出は、埋め合わされるだろう。なぜならトルコへのガス供給用に、同じ
ルートが利用できるからだ。」と話している。こうした事で、レンツィ伊首相は一方で
北方ルートの拡充をする今回の計画が進むことを疑問視し、「EUは一国のものではな
い。」とドイツへの不信感もあらわにしたのだ。

424: 名無しさんAA:17/06/21 23:58
 自立主義を貫け  19    フランスの行方06

「サウスストリームについて言えば、欧州委員会の立場は、非建設的だった。実際、
委員会は、このプロジェクト実現の手助けをしなかった。欧州がプロジェクトの実現を
欲しないのであれば、プロジェクトは実現されないだろう。我々は、ガスを流す方向を
別の地域に変えるだけだ。液化天然ガスプロジェクト加速化の助けも借りながら、それ
を行うだろう。我々は、世界の別の地域に向かって進んでゆく。」とガスプロムのミル
レル社長は話す。更にサウスストリームと同様の大型パイプラインをトルコ向けに敷設
する計画を発表した。将来的に、それはEU諸国にも延長される可能性はある。だがこ
の決定は、ロシアがこれまで投資した資金を失う事から、一見、思いがけないもののよ
うだ。が、――分析専門家のニコライ・ポドレフスキフ氏は、そうは見ていない――
 「出費の大部分は、新しい方向にガスを供給する事で埋め合わされるだろう。欧州は
、我々が欧州の条件でサウスストリームを建設するよう望んだ。しかし今や政治的決定
が下された結果、ガスはブルガリアを経由せず、トルコを経由する事になる。これには
、プラス面もマイナス面もある。―――と つまり、トルコを通るガスパイプラインは
、ロシアにとってそう重要な優先的なものとは、恐らくならないだろう。という事だ。
多くの専門家達は、プーチン大統領が述べてきた事、アジアへのガス供給プランの中で
彼がどのように行動して来たか、をよく考える必要があると考えている。その指摘は全
く正しい。なぜなら、これまでガスは需要が今後伸びるであろう地域に、経済が発展し
てゆく地域に向け送られてきた。その意味でアジア経済は、欧州とは違い、急激に発展
してゆく可能性は高い。サウスストリーム計画を放棄してもロシアは、いかなる経済的
リスクも被る事はないとの点で一致しての計画であるはずだ。もともとこのプロジェク
トは多くの点で、主なトランジット国であるウクライナが、紛争問題により、幾度とな
く苦汁を舐めてた結果 欧州諸国のリスクを最小限にするため、作られたものだったか
らだ。この模様に米国では、興味深いコメントがある。サウスストリーム計画を放棄し
たことで、クレムリンは南欧諸国へのロシア産ガス供給の政治問題化から逃れた。とい
うのだ。ロシア政府は様々な国々へ、自らの行動によって政治的圧力をかけているとい
った類のあらゆる言いがかりに、クレムリンは終止符を打った、というわけである。


425: 名無しさんAA:17/06/21 23:59
 自立主義を貫け  19    フランスの行方07

 こうしてEU各国とロシアの関係がエネルギーに於いて微妙な仲になる中、フランス
は東西ドイツの統一問題でも、イギリスのEU内の特別地位問題や離脱問題でも、或い
はイタリアやギリシャの債務問題でも積極的な推進はしないまでも大きな後ろ盾であり
話し相手であった。今でも英国が離脱してから特にドイツの盟友はフランスであろう。
そしてこのイタリアなどの南欧州とされる集団との意見がある事を知るのはフランスの
強みでありその経緯を知るマクロンが通った事は欧州の幸運である。「 私の見解では
(ガス供給の)多様化や依存低下につながらない」。EUのトゥスク大統領は18日の
EU首脳会議後、厳しい口調で語った。やり玉に挙げたのは、「ノルド・ストリーム2
」と呼ばれる独露間のパイプライン拡充計画だ。独露の間ではバルト海経由のノルド・
ストリームが2011年に稼働開始。拡充計画では19年までにガス管2本を新設し、
露産ガスの供給量を年550億立方メートルから倍増させる。露国営天然ガス企業ガス
プロムが9月、独エネルギー大手エーオンなどと共同事業会社の設立で合意している。
東欧やイタリアの要請で首脳会議はノルド・ストリーム2について議論。総括文書は新
たなエネルギー・インフラの建設はEU法やEUの戦略目的に「合致すべきだ」とも明
記した。メルケル独首相は計画を「経済的な事業」とし、企業間取引だとの見解を示す
にとどめる。だが、シンクタンク、欧州政策研究所のアニカ・ヘドバーグ上級研究員は
露側とのエネルギー取引には「常に政治的側面がある」とし、「ロシアはドイツをガス
輸出の拠点とし、EUへの影響力増大を図る」と分析した。つまりエネルギーをロシア
に頼る事は常にロシアの意向がかかる中央アジアの様にEU社会がなりかねないのであ
る。と言って既にドイツはこのロシアの産出するガスに舵を切った形だ。そしてイタリ
アも又この賛成から見て恐らくロシアガスの購入に走るだろう。これはフランスの原子
炉事業と完全に相対する。だがイタリアにとって危険な電力が原子炉かロシア産ガスな
のかは悩む所であろう。少なくとも今のウクライナ中継のガスより止まらないだろう。
さてさて英国は中国に喰われ 欧州はロシアに喰われ 日本は米国に喰われるのだろう


426: 名無しさんAA:17/06/22 12:04
自立主義を貫け  19    フランスの行方06

 2015年 1月7日1フランスでシャルリー・エブドの襲撃事件が発生した。数人の
銃を持った男がフランス・パリ11区にある風刺週刊誌を発行している「シャルリー・
エブド」本社事務所に、覆面をした複数の武装した犯人が襲った。事務所で編集会議中
に自動小銃を持った男らが乱入、同紙編集長と編集関係者、風刺画家、警官など約20
人が負傷し、警官2人や編集長、風刺漫画の担当者やコラム執筆者ら合わせて、12人
を殺害した事件が起こったのである。その時のテロ攻撃では、一人の警官はイスラム教
徒のモロッコ人でリビア育ちの2世だったが制止を聞かずその警官は殺されて逃げた。
犯人は保安隊が調べてシャルリー・エブドを襲った銃を持ったシェリフ・クアシ、サイ
ド・クアシ兄弟と、その仲間のアメディ・クリバリである事が判明したが、女性警察官
1人を殺害し、その後、食料品で4人の人質を殺害した為犯人を殺害して収束した。そ
の後、およびそれに続いた一連の事件に大きな波紋を投げかけ報道と表現の自由をめぐ
る議論が起こった。この事件はパリ周辺を3日間にわたって血に染め、17人が犠牲に
なったが、その後もテロは続いた。シャルリー・エブドの中心的な編集者の幾人かは、
この事件で死んだのだがこの殺害行為の後、「私はシャルリー (Je Suis Charlie)」
の合言葉が示され、それは表現の自由や出版の自由を支持する人々により共有された。
同誌の支持が高く その後も他の雑誌社の提供で発刊は続いた。これは支持を示すもの
として世界中に広がった。だがこの事件はイスラム教に劣る行為とみても良い物だった
。と言うのは「アッラーは99の名を持つ」と言われ「慈悲深い者」「安全の擁護者」
「純粋なる者」「崇高なる者」「親愛なる者」などの名称も又この「アッラー」の別名
としているのである。もともとこの雑誌は左派寄りの風刺新聞であり、イラストの皮肉
な風刺画を多用し、フランス国内外の政治を主に扱う機関として雑誌も発行していた。
同誌の風刺画家のシャルブによると、その編集方針は「様々な左右の見解、更に政治に
参加しない無関心な人の見解」などを反映すること、とのことである。正にトランプの
様な自由の中での ぎりぎりのポピュリズムへの挑戦や問題の投げかけをするものだっ
た。「シャルリー・エブド」という名の後半の「エブド」はフランス語の「エブドマデ
ール (=「週刊の」という意味の短縮形)「シャルリー」とは漫画の登場人物チャーリ
ー・ブラウンに因んだものであり、またシャルル・ド・ゴールのシャルルにも掛けたネ
ーミングであるとされる。


427: 名無しさんAA:17/06/22 12:04
自立主義を貫け  19    フランスの行方07

 この事件を言わずしてフランス気質は語れない。と言うのが私の素直な感覚だ。この
マクロンが新政党を率いて外交や経済に立ち向かうにも、こうした過激な極右を止める
極左を納得させる事が必要だろう。その為には週刊誌と言えどもメディアの役割は大事
である。この週刊誌は2011年、イスラム教の最も神聖な人物を粗野な風刺画で描い
たことにより、イスラム世界が憤慨し、その事務所が火炎瓶で攻撃されたことがある。
2006年から盛んにイスラム狂の馬鹿さを説いている。ムハンマドとされる男性に、
「ばかに愛されるのはつらい」と付記したイラストや、ターバンに爆弾がし込まれた、
イラスト、天国に向かって並ぶ自爆テロ犯をムハンマドが迎え「待て待て、もう処女は
いないぞ。」と呼びかけているイラストなど12点を配した「ムハンマドと原理主義者
」と題した特集が組まれたりしている。当時のシラク大統領は「行き過ぎた挑発だ」と
批判はしたもののそこはお国柄で許される物として国民は許している。現実にムスリム
団体は宗教的な侮辱だとして提訴したが、7年の1審では、風刺雑誌におけるよく練ら
れた挑発や誇張は、社会批判や政治批判の手段となるものであり、一定の制約は受ける
が表現の自由として守られる。としている。更に、ユーモアがなく、不快感や恐怖感、
ショックを与え、傷つけるものとも認められるが、特集全体の 方向性を踏まえれば、
過激派に限定され、ムスリム全体を不快にさせようとしたものではないとして、これを
無罪とした。当然な事だ。本は狂気であっても凶器にならない。こうして2007年に
直ぐに、爆弾を所持したムハンマドとされる人物を描き、パリの主要モスクから非難さ
れた。2011年には、「イスラム教の預言者ムハンマドを同紙の新しい編集長に指名
した。」という風刺画を掲載し、事務所に火炎瓶が投げ込まれ全焼する事件が起きた。
同年、ムハンマドを同性愛者として同社の男性社員と口づけしている風刺画を掲載し、
同紙ウェブサイトが攻撃されクラックされる事件が起きた。2013年には、「ムハン
マドの生涯」と題した漫画を出版した。2014年には、過激派組織イスラム国がムハ
ンマドの首を切る漫画を掲載した。

428: 名無しさんAA:17/06/22 12:05
 自立主義を貫け  19    フランスの行方08

 2015年3月発売号で、今も収束していない福島第一原発事故の風刺画を掲載した
。事故で煙を出す福島第一原発の前に大きな鳥の足跡を描き、防護服を着た作業員が、
その足跡を見て、「今年の最初のツバメだ」と話している。足跡は放射能被害により大
きくなったとの想定で、原発事故の被害を誇張する内容となっている。それは同時に、
最近の軽微な事故を起こしたフランス国内の原発2か所を皮肉としてを扱ったものだっ
たのだろう。2016年においては、「イタリア風地震」と題する記事において、血だ
らけで包帯を巻いた男性を「トマトソースのペンネ」、やけどを負った女性を「ペンネ
・グラタン」、がれきの間に挟まれた被災者たちの様子を「ラザニア」と8月に発生し
たイタリア中部地震の被災者をイタリア料理に見立てて揶揄する諷刺画を掲載して批判
を浴びた。イタリアのオルランド法相は「非常に不快」であるとコメントし、グラッソ
下院議長も「この諷刺画は最低」であると批判。ソーシャル・メディアの上でも批判が
殺到した。14年の事件の前の週の号には、「フランスではいまだに襲撃が全くない」
という見出しの下で、ジハーディスト戦士が、目線が左右バラバラになっているように
描かれ、ロシア製の自動小銃「AK47」を肩にかけて立ち「慌てるな!新年のあいさ
つだったら1月末まで間に合うぞ」と言っている風刺画を掲載した。右下隅に風刺画家
「CHARB シャルブ」の署名あってこれが事件に繋がったと思われている。その1年後、
同誌はある反イスラム映画に関する騒動の最中であっても、又預言者ムハンマドの風刺
画を発表している。その風刺画でムハンマドは裸で、品位を傷つけるような、ポルノの
ようなポーズで描かれていた。騒動が大きくなり、フランス政府は緊張を招いたとして
シャルリー・エブドを非難したのだが、一方で表現の自由は擁護した形で終わっている
。移民や難民が殺到する中で大型ゴムボートが問題を起こしアイラン君ガリプ君が兄弟
で溺死し片方が浜辺に打ちあげられ、この移民や避難民の悲惨さが世界中に報道された
更にその後も何万人とやって来る多さで 欧州の人達は恐怖に覚え治安の為の策を次々
と行った。補助金の停止やテロ予備軍の入国防止 入国管理の人員増加 国境沿いの壁
など それは多種多用であったが そんな中でもエブドーは風刺画をやめなかった。


429: 名無しさんAA:17/06/22 12:05
 自立主義を貫け  19    フランスの行方09

 この風刺画をやめなかった事で国内の購読者は批判的な意見を言った。「フランスの
風刺雑誌シャルリー・エブドが最新号で難民と移民の危機的問題について議論の種をま
いたと。」メディアは報道し、トルコのデイリー・サバ紙は、その絵が溺死した幼児を
嘲笑したものだと主張した。モロッコのワールドニュースも同調し、その出版を「表現
の自由を盾に取ること」として非難した。インドのオンライン・メディア「スクープ・
ウープ」は次のように書いた。「これは、私たちが認識し、今年初めに連帯したシャル
リー・エブドではない。 Je ne suis pas Charlie (私はシャルリーではない)」。と
伝えた。更に非白人の弁護士らでつくる「黒い法律家協会」の代表で前ロンドン警視庁
副長官のピーター・ハーバート弁護士は「シャルリー・エブドは生粋の人種差別主義者
で外国人恐怖症で、イデオロギー的に破綻した出版社であり、フランスのモラルの腐敗
を表している」とツイートした。「黒い法律家協会は、これをヘイトクライム(憎悪犯
罪)や迫害の誘因として国際刑事裁判所に上申することを検討しています。」とまで言
った。雑誌に掲載されてソーシャルメディアで広がった風刺画には、溺死したシリア人
の幼児が砂浜にうつ伏せで横たわり、その上に「すぐそこが目的地だった…」との文字
が描かれている。背景にあるマクドナルド風の広告看板の上にはメッセージが書かれて
いて、「1人分の値段で子供メニューが2人前」と記して、そのボートが格安の定員を
越したものであった事を皮肉っている。同誌同号に掲載された又別の風刺画には、「ヨ
ーロッパがキリスト教の国である証拠。」と題された海面に立つイエス・キリストらし
き人物が描かれて、恐らくアイラン君のものであろう幼児の両足が海面から出ている。
その風刺画には「キリスト教徒は水の上を歩ける…イスラム教徒の子供は沈む」と書い
ていて 貧困と戦争から逃げる難民の悲惨さがイスラム教の非道さに移し替えられてい
た。空爆を選んだのは、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領かも知れないが、
今やソ連やトルコの影響下にある。又逃げて来る難民の多くはこの戦争には何にも悪い
事はしていない。だがそれはイスラム教徒によるイスラム教徒の残虐であり欧州は関係
がないかの様な非情さが その絵には見て取れる。まるでリビア攻撃がなかったかの様
な振る舞いと言える。

430: 名無しさんAA:17/06/22 21:19
 自立主義を貫け  19    フランスの行方010

 果たして人類はこの世の中に混在する過ちにどう答えるのだろうか。「自業自得」「
因果応報」「豊かな収穫を得たいならば良い種をまきなさい。」「まちがってはいけな
い、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる
。即ち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊から永遠の命
を刈り取るであろう。私達は、善を行う事に、うみ疲れてはならない。たゆまないでい
ると、時が来れば刈り取るようになる。」と聖書すらある 原因・結果をどう処理する
つもりだろうか。この「シャルリー・エブド」が行う風刺画はある意味挑発性は高いも
のの 人間の知り得る共通の言葉とも解約できる。つまりこの挑発があってこそ先進性
がある。今日本では将棋が流行になりつつある。だがこの将棋と風刺漫画は殆ど同じ部
類のある種の言葉と言える。欧州風であれば「チェスと風刺が同じ言葉」と言っている
のだが、今AIの発達で将棋は「最善手の積み重ね」が相手に勝つ為の工程である事が
解っている。そしてそのゲーム理論は恐らく歴史にも通じる事になるだろう。経済学に
ゲーム理論が活躍している事は周知の事実だが、国際情勢にこの将棋の認識認知の最大
の最良手理論が使われるのはそう遠くないであろう。今までもスノーデンやある首脳の
方策やらは部分的に認識される最善の方法を取っている。日本の憲法改正やトランプの
政策批判も又その国民の思う最善手の一角である。が問題はそれが各民衆では続かない
。それが今回の中東内乱の素になっている。つまり自由化とされるアラブの春自体には
単純には正しい事の筈だが、それが政権打倒となればそれは又別の話になる。フランス
は、その違いが判っている人達の国だったのである。つまり「シャルリー・エブド」の
風刺画はその意味では将棋の駒と同じフランス人の自由を守る為のアイテムだったのだ
。そして今や平等のアイテムに映像がある。そして博愛のアイテムが自由な論評の場所
であろう。その自由と博愛の中にこの風刺画があるとしたら それは大事な論点を人に
教えている。その意味では英国の様な「賭博」や賭け事によるの「経済論」の主張や「
地政」や「生存」などに特化した「覇権論」の啓蒙と よく似ている。


431: 名無しさんAA:17/06/22 21:20
 自立主義を貫け  19    フランスの行方011

 今フランスで危険な事は 国内のテロ行為ではない。本当の危険は今度法改正で独裁
化したトルコのエルドワンの動きや、馬鹿トランプの放言で中東社会が壊れ、イランの
包囲網などと言ってカタールのドーハなどが危険な孤立に追いやられている事だろう。
アメリカのトランプも最もテロを送り出していると推測されるサウジアラビアに行って
人権問題の「じ」の字の一言も無いと言うだらしなさである。石油輸入にサウジを頼る
日本も又今度の来日に何も言わなかった事で安倍政権も全く同じだが、情けない話だ。
サウジは国王アブドゥルアジーズが建国の父と言われるが俗にワッハーブ派と呼ばれる
教えを守る家として、サウード家は存在している。これでアラブのサウードと言う意味
のサウジアラビアと言う国の名になっている。初代国王の息子だけで、50人以上近く
いたというイスラム法の一夫多妻制で起こった。このアブドゥルアジーズの子孫である
事が王位継承権を持っている事になる。だが第2代国王サウードには50人以上の子供
がいてファイサル第3代国王は9人、ハーリド第4代国王も6人、ファハド第5代国王
に9人、アブダッラー第6代国王15人、そしてサルマーン現国王も12人の子沢山で
ある。先代で1500人は居るだろうとされ今や5千人と言われる王子の名の親族達な
のである。もともとイスラム教の開祖、マホメットの教えでは イスラムの女性は別に
隷属的な存在ではない。又今の習慣のベールを被るという規定もコーラン自体には全く
ありません。世界大戦以前オスマントルコ時代に定着させたと言われ、これを定着させ
たのがイスラム原理主義集団である。そのイスラム原理主義集団の最大派閥が、アラブ
の王様サウージ家の俗にワッハーブ派と呼ばれる習慣法なのだ。そして「シャルリー・
エブド」事件の頃この国には大きな事件が起こっていた。当時第2代国王サウード国王
の孫娘が幽閉されたのだ。実兄ハリード国王の頃である。このプリンセスは当時19歳
のお嬢さんでお祖父さんは当時随分可愛がって旅行に連れて行った事もあると言う。こ
のサハり王女など4人の王女たちが、暴君的な父親により餓死させられようとしていた
。彼女たちは父親に対し、サウジアラビアの国民に平等の権利と住みよい環境を与える
ように訴えたことで犯罪者として投獄されたのです。これまでも3万人以上が圧政と人
権侵害の訴えで政治犯として投獄されている。その中にニムル師もいたのだ。


432: 名無しさんAA:17/06/22 21:20
 自立主義を貫け  19    フランスの行方012

 だが馬鹿なトランプさんはこの中東情勢を勢力のみの誤った見方をしている。勿論、
当然スンニ派アラブ諸国の中で最大の実力国サウジに盾突く国はいない。それでもそれ
ぞれの国情に応じてサウジへの同調に微妙な温度差はある。というのが現実である。こ
の一方的なニムル師の処刑は批判されるべきだが トランプ政権はそれを行わなかった
。サウジアラビアとイランの国交断絶の直接的な発端は、この1月2日に起こったサウ
ジのシーア派指導者であるニムル師が処刑されたことにある。ニムル師はサウジ内でも
比較的シーア派系住民が多いとされる東部州アワミーヤの出身で、イランで宗教教育を
受けたとされ、1990年代にサウジに戻りシーア派指導者としてサウジ政府に批判的
な活動を行ったとされる。だがこの女性の人権保護と平等の権利更に宗教を問わない行
政執行を訴えていたのである。2011年の「アラブの春」においても 同様にサウジ
政府に批判的な活動を行ったとされ、サウジ国内のシーア派をデモに扇動したとして、
次の年ににサウジ当局によって逮捕された。既に2014年反逆罪、宗教扇動罪などで
死刑判決が下っていたが 死刑判決以降、欧州初め 国際機関や人権裁判所やイランと
国際人権団体は様々な形でサウジ政府に対してニムル師の処刑を行わないよう要請して
いた。だがいとも簡単にサウジ内務省は2016年にニムル師の死刑を執行したと発表
した。ニムル師と同じタイミングでに拘束したアルカイダ系のテロリスト46名の死刑
も執行されたと言うが これらがアルカイダのテロリストでは無い可能性は強い。まず
シーア派が大量に処刑されたと言うのが本当ならアルカイダ系テロリストはスンニ派の
系譜に属するため完全に誤りだ。つまり自国のアルカイダ系が逆にシーア派を合法的に
処刑した形である。ニムル師処刑の翌日、テヘランのサウジアラビア大使館、マシャド
の同総領事館前で抗議デモが行われ、暴徒化したイラン人が大使館・総領事館を破壊、
放火するに至った。大使館・総領事館襲撃という事態を受けて、サウジの外相は同日中
にイランとの国交断絶を通告した。これはサウジの予定行動の範囲であろう。だが外交
関係がない状態であれば、コミュニケーション・チャネルが確保されていないことによ
って事態のエスカレートのみならず、新たな相互不信が醸成されてしまう。今回サウジ
が一方的に国交を断絶したことは、コミュニケーション・チャネルを閉ざしたという点
で、非常に重要な外交資源を失ったと言える。これにトランプは拍車をかけたのだ。こ
れまでキリスト原理主義者ネオコンとイスラム原理主義アラブの王子が取り出さされた
が 今回も黒い渦が巻いている。「ブラック・コーズウェイ」である。

433: 名無しさんAA:17/06/23 15:02 ID:oxM
 自立主義を貫け  19    フランスの行方013

 多分今起こってる第七時代とされる「暗黙知の共有」は、第六時代「形式知の確定」
さえ今だ終わって無いと言うのにである。第五時代の「多様性の必然」は既に1970
年代に終わっている。今後AIと共にITの発展には凄まじいものがあるだろう。現に
今ラストベルトを始めとする浮浪者や失業者の票に於いて、トランプや極右政党の登場
があったのだろうが フランスの強みはこの意識や考え方についての個別性の尊重であ
る。だがかつて戦ってきた独裁主義は今だ消えていない上に 戦うべき独裁主義は中東
や中国などに確固たる基盤が整いつつある中にあるのだ。かつて人は機械など無い時代
からやって来た「農耕」や「狩猟」の活動は当然の人の生活行為であった。そうして、
そこで起こった人口の増減は当然自然の喪失であった。が壊滅的に自然環境が失われた
世界には 多くの古代文明が砂漠化の中での生活を強いられた事で解る。家に煉瓦作り
に食事に暖に日陰にと樹木は資源であったし この頃から蓄える事による貯蓄の観念が
出来た。その事は2つの社会現象を起こした。一つは飢餓など集団の苦悩する飢えから
の脱却である。これは動物の持つ様な獲物や果物などを探して行く放浪に近いさまよう
生活を自立した定住の暮らしに変えた。悲痛な獲物を探し回り腹を減らした社会が食糧
が欲しいままに摂れる社会に変わったのだ。と同時に此処に階層社会が産まれた。有力
者とも思える者が支配し様々な器用な者が崇められた。そして呪術師の登場である。既
に狩に於いても運命を祈祷する習慣は何処にでもあったが 集団が大きくなると指導力
が違う形で現れた。思想や宗教の誕生である。日本でも縄文時代までは単に食べるだけ
であったのだが弥生時代に於いて 稲作が出来ると同時にその集団が巨大化して闘争が
起こり更に部族間の争いが起きて来たのが解っている。第三の時代「囚人の出現」であ
る。この革命的要旨は人の欲望である。そして第四の時代の「道具の発展」によって、
人は奴隷の呪縛から逃れる方策を得たのだ。勿論それぞれの時代の出現に戦争は起きた
。が実はその防御を担ったのがフランスで実った「自由・平等・博愛」なのだ。

434: 名無しさんAA:17/06/23 15:03
 自立主義を貫け  19    フランスの行方014

 人は例えば自転車を乗る上で 幼児でも行える程の優しい事ではない。練習し幾つか
のコツを得て乗る事が出来る。だが一度出来たと言う体の経験は何時までも持続する。
この持続ででも体の中では幾つもの神経が相互に交信しバランスを取る行為をしている
。更に一度乗った者は知らない間にそうした記憶を持っているし知っている。これが「
暗黙の共有」という。実は戦後の世界はこの悲惨な世界大戦の実情を知った中で各国の
政治が行われた。つまり「暗黙知の共有」をした政治である。対してその相手の自転車
が進む事を理解し歩く事・自転車・バイク・自動車・飛行機など分類し正確に認識分類
を行う事が第六時代「形式知の確定」時代である。形式知は知識の分類の一つであり、
主に文章・図表・数式などによって説明・表現できる知識を指すとされる。これまでは
人類は事象の追求に勤しんできた。だがこれからは更に掘り下げた天然自然にある決ま
った方程式の解法を探す事になるであろう。それはヒットラー時代に進められた分業化
システムや科学技術の現実的仕様での実験的試行の延長ではあるが、アメリカが作った
原子力発電や今の量子力学や宇宙科学やロボット工学や金融学や経済学まで至る所に、
分類して秩序を整理して方程式を掲げる試行をしている。そしてそれが可能になったの
はAIの認識機能の進化である。かつて映写機がこの世に出現した時この地のエッヘル
塔からの飛び降り写真を取る事を目的に浮浪者を莫大な金で雇って飛び降りさせた。が
今やロシア発の映像では そうした危険行為に映像を発信し死んで行く若者が多発して
いる。又米国発では 身売りした少女の卑猥な映像を売り出している。日本では少しは
終息した感はあるが それでも若者が飲食店でのアルバイトテロと称されるインスタグ
ラムは『階級社会』の出現として大いに影響が注視される。フランスはこの「低所得層
」社会のある格差社会を何度も乗り越えて「自由・平等・博愛」の国家スローガンに、
たどり着いている。日本人は観光客としては多いがこうした思想の集結を余り研究して
日本に吠える方は少ない。唯一知っているのは赤塚不二夫の御フランス帰りのイヤミ女
史ぐらいだろう。(モデルは近所の田嶋少佐の孫田嶋陽子先生とも思われるが定かでない)

435: 名無しさんAA:17/06/24 11:47
自立主義を貫け  19    フランスの行方015

 今日本では 学園や獣医師大学でもめている、がこれは日本に限った事ではない。個
人の決定か国の決定かは何処でも問題が多い。アメリカのロシアゲートの問題でも、イ
ギリスのEU離脱でもイタリアのEU議員の使い込み問題でも公的部分の意志と言う物
の在り方や存在意義が全く混沌として見えない中にある。事実第三者として公平に見る
組織があるのはアメリカの司法議会のみと言える。例えば韓国での慰安婦問題での少女
像問題では全く間違ったポピュリズムを行使して止まず嘘の歴史を堂々と裁判までもが
背定して泥棒までも良しとしている。全く馬鹿げた話だ。この不埒なポピュリズムこそ
が今ソ連が使って来た共産主義で騒動と混乱に於いて扇動を切って愚民からの自拝を得
ると言う、何ともシオニズムの戦略に沿ったものだったのだが それが今の共和党の中
で息づいていて遣り切れない。日本人は一度決めた事は変えたがらない。そしてフラン
スは自由と正義に名に於いては何処でも何にでも変節は自由だ。これは内閣府と文部省
の闘いに似ている。だが英国や米国に於いては韓国や中国の様に思惑と変節で自己欺瞞
に満ちた世界を作っている。殆ど個人攻撃と思想対立の中に喘いだ社会に見える。今回
欧州連合(EU)は国連人権理事会で中国の人権を非難する声明を発表する予定だったが
、ギリシャの反対によって否決された。ロイター通信によると、EUは18日には必ず
国連人権理事会で言論の自由と死刑反対を訴え、中国で行われている非情な凶行につい
て「人権侵害に非難する」声明を発表する予定であった。それは北朝鮮からの米国学生
が植物人間で帰還した事と重なり問題になるはずだった。が、ギリシャの猛反対により
メンバー国28ヶ国の全ての賛成が得られなかったため否決された。英国のEU離脱の
み取り沙汰されるが、今回国連人権理事会でのEU声明が発表しないのは前代未聞の、
異例中の異例である。ギリシャ外務省関係者は、EUの中国非難は建設的な意義を持た
ないため反対したこと、EUと中国は国連の枠組みの外で単独で対話を進めるべきだと
述べたが 裏には中国に麻薬を売るマフィアの暗躍とギリシャ制圧がある。既にギリシ
ャ官僚は財政破綻によってマフィアの手先になってしまっているのである。それの証と
してギリシャに中国を指導する能力も資格も力もないどころか中国の「一帯一路」国際
会議に出席した際には、中国との協力を強く熱望した まるで太鼓持ちの様相だったの
である。つまり今や先進国EU世界の中で乞食の国の有様なのだ。この国民性が仏国の
隣にいるのである。ギリシャとドイツこの間を取り持つのはなかなか難しいのが現状だ
ろう。こうして先進国がポピュリズムの前の独裁国の軌道修正を打破できるのかが仏国
に問われている。

436: 名無しさんAA:17/06/24 16:14 ID:uH.
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。001

 アメリカ現代政治史においての「大統領弾劾プロセス」で有名なのはニクソン大統領
のウォーターゲート事件(72年)と、大統領選のクリントン候補の夫ビル・クリント
ン大統領のホワイトハウス・インターン事件(98年)である。この時の、ニクソン、
クリントン両大統領が置かれていた政治状況は上下院が拮抗していた時だった。今回の
トランプ大統領の議会とは大きく異なる。それは2人の元大統領は上下両院を野党に支
配されて居ながら大統領選で与党になっていたのだ。今回の場合は、曲りなりも上下両
院ともに与党・共和党が支配しているのである。ウォーターゲート事件では、民主党主
導の議会がニクソン大統領を辞任へと追い込み、またホワイトハウス・インターン事件
では、共和党主導の議会がクリントン大統領を上院での弾劾裁判へと追い込んでいくと
いったプロセスを踏んだ。この大統領弾劾プロセスの発議は下院司法委員会での決定で
行われるが、与党・共和党が上下両院において決定権持つ多数党の立場を維持している
中では、トランプ大統領にとっては安泰要因である。だが世論の動向は米国を2分して
いる。特に大統領弾劾プロセスによって非常に不安定な要因となっている。不思議なの
はトランプ大統領の支持率は、コミーFBI長官更迭後さらに下落しているが、共和党
系有権者の「トランプ支持」の回答は82%にで、トランプ大統領は依然として共和党
内で圧倒的支持を得たままなのだ。つまり盲目的信奉者の群れがトランプを慕い支持し
目を覚まさない中夢を見続けている事になる。だが国民全体に為れば大手世論調査会社
ギャラップ調べでは、トランプ大統領の支持率は38%であったのに対し、不支持率は
56%と、不支持が支持を18ポイントと大幅に上回っていた上に更に下がる傾向だ。
それでも対照的に、民主党系のトランプ支持」はわずか7%、無党派層では33%が更
に増えただけで共和党系有権者お強固な支持は変化していない。こうした事でトランプ
大統領が弾劾プロセスに容易にかけられる可能性は低いと言われている。

437: 名無しさんAA:17/06/24 16:14
自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。002

 だがこのトランプ支持者が離反するかも知れない動きが 中東にある。日本ではトラ
ンプ米政権が抱えるロシアゲート疑惑は対岸の火事視する向きが多いようだ。だが中東
との絡みで言えば 日本こそが大きな関心事になってもいい様な気がしている。エジプ
トでは「アラブの春」で軍事政権を倒した。だがそのあと出来たのは ムスリム同胞団
の政権が成立だった。それをクーデタで倒して又国軍支配の今のスィースィー政権が生
れたのはつい最近だ。アラブとエジプト両国とも、ムスリム同胞団を目の敵にするだけ
の政治的背景は持っている。中国の運動家は「どのような組織も、世界の普遍的価値観
に合致した原則を持っていることで尊敬されます。もし利益と引き換えに、悪さや暴力
を働く者を容認して、言うべきことを言わない状態が続けば、その組織は空虚なものと
なるでしょう。」と言っている。今後2017年のドーハは、恐らく1914年のサラ
エボのようになるのだろう。サラエボ事件は、この時オーストリア・ハンガリー帝国の
皇位継承者の視察に訪れていたセルビアで、国内に暗躍していただろう独立国民戦線の
セルビア人青年の一人に暗殺された事が、第一次大戦の引き金になった。とされる。今
、万一衝突が起きるとすれば、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を中心と
した中東諸国Vsイランという構図だろう。アメリカは、戦争を食い止めるために一刻
も早く手を打つべきだ。と言うのが国際軍事解説者の見方である。だがトランプ政権は
この厚顔無恥で無知なトランプの反オバマ政策を取っている為に またもや失態を演じ
た。これまで国際情勢を知り尽くした米政府関係者は、イランとの敵対関係とサウジを
天秤にかけると、中東に首を突っ込むのは割に合わないと内心思っていた。従って必要
に応じてイエメンの反体制派に攻撃をしたぐらいだった。それはカタールなどの米軍が
駐留している状況からも最も欧米の価値観に近い法治国家であるからだが、それでも、
中東の特にサウジの様な圧政国家には イスラムの裏切り者の国家として見えているの
だ。


438: 名無しさんAA:17/06/24 16:14
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。003

 わずか2週間あまり前にトランプは中東訪問を果たした。トランプ政権は既にハネム
ーン期間を過ぎて最初の本格的外交かと思われた。だがリヤドで開催された首脳級の会
合での集合写真を撮った時は、UAEアブダビのムハンマド皇太子はカタールのタミム
王子を押しのけてトランプの右隣に立ったのである。その後のG8のEUモンテネグロ
の代表を押しのけて映ったように。そしてカタールの国家元首タミム首長が「アラブ諸
国にはイランを敵視する根拠がない」と発言した、とするデマが流された。(カタール
政府の言い分を信じるなら、24日に国営カタール通信がハッカー攻撃を受け、偽ニュ
ースが流された。その中での映像だ。)というのだが。だがこれは無知で不用意な発言
をトランプ大統領が行った事に起因している。もともとカタールは小さな国ながら欧米
文化を積極的に取り入れた国で欧米を裏切らない国だった。イランとのつながりという
よりは同じスンニ派の居る国でPLOを支援して来た歴史からムスリム同胞団に対する
政策で、「ムスリム同胞団を支援するカタールこそがテロ支援国家だ。」との非難は間
違っていて米国での和平会議の後ラビン首相はイスラエルで暗殺されたのだ。が、アラ
ブ諸国の王族やメディアは 経済発展し西側諸国と同じに女性に車の免許を持たせ酒も
外国籍には飲ませると言った行為に、反感が吹き荒れていたのだ。サウジがカタールと
断交した翌日には、トランプ米大統領はこう言ってサウジアラビアの決断を支持した。
「この間私が中東に行って、カゲキなイデオロギーに資金援助する奴はお終いだ、と言
ったとき、そこにいた中東の指導者たちはカタールのことを指さしたもんさ!」と。つ
まり不用意にイラン包囲網を中東に吹いて回って 戦争を起こさせようとした行動がこ
こに解るのである。もともと今のサウジは岐路に立っている。これまで産油資源で潤い
にかまけていた経済が この処のシェールオイルの産出で値下がりを続けているのだ。
この低調な価格路線に サウジは輸入量を上げてくれとの日本にやって来たと考えても
よさそうだ。だが外交日程の裏でで商社訪問しても 恐らくどこも飛びつかなかったと
言うのが本音であろう。かつて小渕内閣時代の新幹線構想すら取り上げなかったのだか
ら。

439: 名無しさんAA:17/06/24 16:15

 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。004

 こうして百人の訪問団が日本から去って トランプが中東に来て演説したのが「イス
ラム社会の宗派間、宗派内対立の火種を再燃させる」演説だったのだ。トランプ側の報
道では、大盛況のうちに終わったという。サウジアラブのみならず、南アジアや中央ア
ジア、東南アジアのイスラーム諸国からも沢山の国からの参加を得て、サウジアラビア
主導のイスラーム諸国サミットは、米国側も、千百億ドルの武器輸出契約をサウジと結
んで、商売繁盛に大成功だったと声明をだした。だが、一方のサウジ側からすれば今や
国民の為のインフラなり発電所やダムと言った文化事業でなく兵器を買わせられたのだ
「今後の財政には戦争しろ、我々が味方になる。」と暗黙に言った事になる。加えて、
結集したイスラーム諸国の首脳を前に、トランプ大統領は「テロに対して一致団結を」
と演説をぶち上げたのだ。こうした平和や和平に水を差すような行為はその後の出来事
が物語る。英マンチェスターでのコンサート会場での自爆事件に続いて、エジプトでは
コプト教徒への襲撃事件が起きた。更にこのイラン包囲網で起こる宗派対立である。こ
こに集まったのはイスラム教徒でなくイスラム教原理主義過激派を擁する国の集まりで
ある。トランプ大統領はこの過激な原理主義国の中で「対テロでの団結」を強調したの
だ。当然対象は穏健派の「イランやヒズボラやハマス」でありその擁護互助集団ムスリ
ム同胞団である事になる。この事は肝心の「イスラム国」を産んだ大本営の原理主義国
の対策を具体的に否定を打ち出しているのである。結局のところ、イランとその味方の
勢力を中東で封じ込めたいイスラム原理主義の国サウジアラビアの言いなりになっただ
けでなく、「これから戦争しなさい。」という扇動の掛け声になっただけであった。案
の定、イランや反サウジの西側文化を広報していた穏健派メディアでは、「イスラム国
」の最大の支援者であるサウジを糾弾していたが、「何が対テロ政策か」との非難が相
次ぎ今では言論封殺や自由主義者の一斉検挙や国交封鎖が相次いで 火に油を注いだ形
になった。慌ててティラーソンやマチス司令官などは火消しをしたが 一度ついた火は
収まる事は難しい。

440: 名無しさんAA:17/06/25 00:02
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。005

 こうしてイスラム教内の宗派間対立を 扇動したトランプなのだがこれは一体どうい
う事か。と言えば「死の商人」の暗躍であろう。恐らく既に日本にやって来たアラブの
御一行は既にアメリカと武器売買の商談は密約として成立していたものと思われる。と
言うのも今や日本はそうした中間点に居て スパイもどきのインテリジェンス・ストー
リの要になっているからだ。日本では、そう騒動にならなかったが 中東はイスラム国
問題以上に多々のニュースがある。アルジャジーラ放送や新唐人TVやNY新聞などは
随分と問題になっているものが日本はどうした事か1mmも報道しない事が多々ある。
元々これは「アラブの春」に起因する。そもそもカタールとサウディアラビアの間には
、深刻な外交対立がある。歴史的背景からサウジはサラフィー派、あるいは非政治的な
原理主義的宗教勢力である。対してカタールはイスラエル建国で国を追われたムスリム
を擁護して欧米化を果たしたスンニ派の国だ。、近年の対立の原因のひとつにアラブの
春でエジブトでイスラムのムルスィー政権が出来た。これを全面的に支援するカタール
に対して、イスラエルとも手を組んだサウジ王家は反ムルスィー・クーデタを全面的に
応援したのである。その対立は、今のリビアでも展開されている。シリア同様内戦状態
に陥りシリアのあとの「イスラーム国」の活動拠点となりつつあるリビアでは、イスラ
ム系の宗派対立があり多くの民衆がカタールと良好な関係を持っているシーア派なのに
対して、ハフタル将軍率いる東部勢力はエジプトやアラブ首長国連邦が支援して、権力
抗争を続け繰り広げているのである。日本ではトランプ大統領が弾劾された場合には、
ペンス副大統領が後継大統領になればそれでいい、とトランプ氏を見限る人も少なくな
い。しかし、ここにはロシアの「魔の手」は日本にも伸びている。トランプ大統領の娘
婿、クシュナー大統領上級顧問はニューヨークで秘密会談したとしてとり沙汰されてい
る。更にロシアの「大物スパイセルゲイ・ゴルコフ氏」は、実は会談直後にニューヨー
クから来日し、プーチン大統領の訪日に合流し密談していたことが分かっている。当然
中東問題の議題にそってのシリアの行方だろうと思われるのである。通常の銀行家とし
か思えない彼の履歴はロシア国営「対外経済活動銀行(VEB)総裁」で「大物スパイ
」とみる西側情報筋は多い。



441: 名無しさんAA:17/06/25 00:03
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。006

 こうした内情は、世界の歴史のターニングポイントを象徴する事件である。当面目が
離せない。と国際社会は見ているが日本のメディアだけは目をつぶっているのだから、
平和ボケと言われても仕方ない。こうしたトランプ発言で露骨なイラン=シーア派包囲
網成立にし宗派対立を煽るムードが生まれた。サミット最終日にはバーレーンで、同国
最大野党ウィファークの精神的指導者でシーア派宗教指導者のイーサ・カースィムへの
有罪判決が下され、それに反対するシーア派住民によるデモが激化、官憲と衝突した。
つまりサウジアラビアは過激なイスラム原理主義者しか国民にしない。と言う現れであ
る。これは米国が「世界の警官」を止めても黒い「死の商人」は辞めないと言う事にな
る構図であり、日本人にはこれは驚きであろう。それまで宗派対立を回避しようとして
きた努力すら、簡単に放棄された。イラク戦争以前にシーア派、スンニ派が共存してき
たイラクでは、戦後も、要所要所の宗教行事では、宗派間の調整が行われてきた。更に
アラブの春ではエジプトで少数派コプトをイスラムが守ったとして美談すらあったのだ
。今後サウジアラビアとアメリカが「イラン包囲網」で合意したことで、イラン又は、
シーア派に対する対立意識が露呈し、スンニ派共々原理主義集団のイスラム世界での、
宗派対立が激しくなるだろうことは、容易に予想がつくが、それだけではない。今回の
リヤドで開催された首脳級の会議が「イスラム諸国首脳会議」と銘打った中東会議なの
でマレーシアやインドネシア、西はセネガル、北はカザフスタンから南はマダガスカル
までのイスラム諸国が、こぞって首脳級を派遣した中で、すっぽり抜けている国がある
。それがイランを含むシーア派である。「イスラム諸国会議」の体面をとりつつも、シ
ーア派外しになっている。又わざわざシーア派イスラム政党が与党となるイラクは、ク
ルド出身の大統領を派遣して、体裁を整えているのである。案の定「イスラム国の最大
の支援者であるサウジを糾弾せずして、何が対テロ政策か」との非難が相次いだ。つま
り サウジがテロ支援してその武器が米国製で米国の最新鋭の中古兵器の売り場となっ
ていたのが 中東や中近東では今や常識になっていたのである。此処には米国「死の商
人」の思惑が見え見えなのである。

442: 名無しさんAA:17/06/25 00:04
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。007

 カタールにしてみれば、同じ湾岸協力会議(GCC)の加盟国でありながら、昔から
不仲だったサウジアラビアやUAEなどの策略や陰謀で、まんまと吊し上げられた格好
だ。サウジアラビアから見れば、同じイスラム教シーア派厳格主義のワッハーブ派を国
教とする君主制国家でありながら、女性が自由に車を運転し、外国人なら飲酒も許され
ると言うカタールは、中東地域の問題児で恥さらし国家だ。という事になる。これには
理由がある。それは20世紀初頭において、日本で御木本幸吉が養殖真珠の開発に成功
した事で、この地の真珠の価格は下落し海外への海産物輸出が無くなった。この時経済
は疲弊する一方だった。だが戦前に既に石油探査で油田は見つかっており戦後はいち早
く英国資本との協調で海外輸出を果たした。第二次中東戦争は56年にエジプトで英米
のアスワン・ハイ・ダムの建設中止が引き金だった。当時のエジプトのナセル大統領は
対抗手段としてスエズ運河の国有化を発表した。これに怒った英仏はイスラエルに支援
しシナイ半島に侵攻した。自らは仲裁の名目で介入した。エジプトはスエズを渡って応
戦しその時カタールは第一次中東戦争と同じにエジプトを支援した。国連の調停により
、英仏両国はエジプトによるスエズ運河国有化を受け入れた。こうしてエジプトは57
年にイギリスとフランスの銀行を国有化し、3月にスエズ運河の運行を再開し封鎖を解
いた。その後67年、ナーセル大統領は国連平和維持軍に対しスエズ運河を含むシナイ
半島からの撤収を求めた。68年に発表されたイギリスのスエズ以東撤退宣言に伴い、
イギリスの保護領トルーシャル・オマーン(現在の首長国連邦)は71年の独立を目指
しアラブ首長国連邦現在の形を結成した。当時は首長国が単独で独立国家となるのは難
しいとして、カタールやバーレーンもその一員として考えられていた。が既にカタール
とバーレーンは石油生産が好調で単独独立が可能な経済であって、他首長国との利権問
題もある事からカタールとバーレーンは近隣国のサウジアラビアやアラブ首長国連邦の
一部になることを断った。こうしてカタールは1971年9月3日に単独で独立した。
同年9月11日にアラブ連盟にも入り、21日に国際連合に加盟した。


443: 名無しさんAA:17/06/25 00:04
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。008

 だがこうした事はサウジアラビアにとっては少し苦い事だったろう。身内に内政干渉
する王子がいても不思議でないし 又サウジとのつながりからサウジは国王の名を取っ
ているが周辺国は首長としてる程政治的軍事的宗教的に君主であるのだ。次の年197
2年日本では田中角栄が入閣の頃だが、父であるアフマド首長の外遊中に、ハリーフ
ァが無血クーデターを起こして政権を奪取して6代目の首長の座に座った。こうして、
無血クーデターが成功したのである。この年は事件が多くあり日本でもかなりの事件が
ニュースとして残る。グアム島では元日本陸軍兵士横井庄一発見の報が入り、札幌五輪
が開催された。春を過ぎると連合赤軍によるあさま山荘事件。日本航空351便ハイジ
ャック事件。鹿児島県の桜島が噴火。兵隊あがりの柳家金語楼師匠が死去。秋には日中
国交正常化を記念して上野動物園にジャイアントパンダのランラン、カンカンが来園し
日本中を賑やかした。その間にも-大阪市南区では千日デパート火災(死者118人)が起
こり、田中角栄通産相が「日本列島改造論」発表していた。超音速機コンコルドが東京
国際空港に飛来。米国ではウォーターゲート事件が発覚していた。そうして佐藤栄作首
相が退陣表明すると、イスラエルのテルアビブ空港で日本赤軍乱射事件で24人死亡、
100人負傷と言う報が入った。更に翌年1973年の秋には第四次中東戦争が勃発し
第一次オイルショックが日本で起こった。その後もイラン革命やイラン・イラク戦争な
ど 日本のシーレーン防衛は色々な危機にあった。だが幸いにも日本では兵隊上がりの
死にぞこない。と自ら卑下した人達が強力な愛情を以って企業を育てていたのである。
自らの家屋を抵当に入れても物価上昇に合わせた給与の値上げをおこなったし、出光氏
の様な 国家の意志に反してでも 国民の為のエネルギーである原油の輸入を図ったの
である。アラビア石油の社長も又そこに奮闘していたのだ。韓国でも朴政権が出来て、
北朝鮮と38度線の協定が出来て漁が出来なかった事で 突然勝手に竹島を自国領とし
て宣言し、海賊同様に日本漁船を拿捕し拉致監禁し始めた李承晩が革命で追われて日本
との友好を模索していた。そういう時代に移っていった。


444: 名無しさんAA:17/06/25 00:05
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。009

 日本ではサッカー試合で「ドーハ―の悲劇」として有名なカタールだが、同じ湾岸協
力会議(GCC)の加盟国でありながら、昔から不仲だったサウジアラビアやUAEな
どから建国時から悲劇はあった。サウジアラビアから見れば、同じイスラム教シーア派
の国として見られたが実はこのイスラエルにユダヤ教が入ってから徐々にスンニ派は多
く生活するようになっていった。ムスリム同胞団としてエジプトに肩入れするのはそう
した事情もあった。しかし又、1995年に起こったロンドン・シティにおいての最古
のマーチャント・バンクとして創設された投資銀行ベアリングス銀行が破産する事件が
起こった。この銀行は王室御用達銀行でマーチャント準男爵が興したとされ、古くはア
メリカ独立運動時代に早い段階でアメリカの将来性に目をつけてアメリカ進出を行った
という先駆けて投資した銀行で、他に類を見ない信用があったとされる。事の発端は、
日本の阪神大震災である。この銀行のシンガポール支店は震災でデリバティブ取引失敗
し致命的打撃を受けた。当時シンガポール国際金融取引所や大阪証券取引所の日経22
5先物取引などを主に行っていた。が、1995年に開けて直ぐに、阪神・淡路大震災
が起きた。そして日経株価指数が急落し、損失を起こした。直ぐに、損失を秘密口座に
隠蔽すると同時に、先物オプションを買い支えるた為、更なる膨大なポジションを取っ
た、最終的に損失はベアリングス銀行の自己資本750億円を超過する約1380億円
に達して倒産したのである。銀行は破産して233年の歴史に幕を閉じたのだが、だが
カタールは1750年代からの取引銀行で特にお隣りのドバイ首長国連邦と同じに英国
との繋がりが強かったのである。こうして投資先を見誤ったとしてカタールの経済成長
が止まった。1995年に首長であるハマドは、父であるハリーファの外遊中に、無血
クーデターを起こして政権を奪取し7代目首長に座った。ハマドは、政権を奪取してか
らは、天然資源のみに頼った経済体制を危惧して、観光産業の育成などに着手している
。1972年のクーデターの再来だった。

445: 名無しさんAA:17/06/25 00:05
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。010

 1972年のクーデターは欧米の西側諸国との繋がりを重視していた中東で1988
年にソビエト連邦と中華人民共和国とそれぞれ外交関係を結んだ。それはOPEC(石
油輸出国機構)の初期からの会員国で、湾岸協力会議の原加盟国である責任から、石油
の値段や輸出入に於いての優位性を保つ為だと思われた。1990年の湾岸戦争では、
反イラクで親米の立場を取っている。今も尚、米軍の主要な中東基地を維持している事
からその方針は変わっていない。そして今度の1995年のクーデターでは 更に一層
の西側文化の取り入れを図ったと考えられる。かつては隣の首長国連邦のドバイに比べ
てハリーファの閉鎖的な政策の下で、宿泊施設すら殆どが無かった国とされていて、「
世界一退屈な都市」とまで言われていた。更に酒が飲めず女性の外出すらとがめられた
。が、米軍の影響下で次第にその民衆の鬱憤は高まっていったのだろう。革命を得て、
いち早く行ったのは 都市計画を行い海外からの労働者を受け入れ女性の運転まで受け
入れた生活文化だった。その影響で、首都ドーハにもさまざまな娯楽施設などが建設さ
れ、賑わいを見せている。また、衛星テレビ局アルジャジーラも、彼のポケットマネー
の1億5000万USドルで設立されたと言う。こうして普通の西側諸国に近い生活文化
が芽生え駐留米軍はこの地を中心に置いた。1996年から湾岸諸国の中で唯一イスラ
エルの通商代表部が置かれ全方位外交の成せる繁栄がもたらせられた。こうした外交を
標榜する中で、安全保障や経済面では 不可欠である対米関係は重視した政策を取って
いる。更に自国の安全保障上重要な隣国にはサウジは勿論イランに対してでも友好関係
を強化しつつ慎重な外交を展開している国たった。中東和平問題に関しても、当然イス
ラエル・パレスチナ間の意思疎通に大きく寄与しており、同問題の平和的解決を積極的
支持を表明している。こうして湾岸諸国の中では唯一イスラエル通商代表部が置かれて
いたが、08年末から09年初頭にかけてのイスラエルによるガザ侵攻を行った事を受
けて、2009年1月に閉鎖させると言う行使もしている。



446: 名無しさんAA:17/06/25 00:06
自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。011

 こうした平和への試みと全方位外交の成せる繁栄に 妬みがあるのはサウジアラビア
である。この海峡にあるガス田開発にも信望するサウジより今後にもめるだろうイラン
との合弁企業で共同出資して行っている。境界線でもめる日本より賢いやり方であろう
。こうした地域・国際問題の仲介努力や、各種国際会議のホストやスポーツ大会の開催
などを かなりの努力で積極的に推進し、カタールという国の存在を国際社会に存在感
を高め、FIFAのワールドカップなども2022年開催国に決定してまでいる国だが
、そうした存在感が出る程アラブとの距離が遠くなって行くのであった。このカタール
で起きた宮殿クーデターを目の当たりにしたサウジアラビアとUAEは、湾岸諸国の中
の独裁王制の国としては安泰を揺るがす危険な前例となっている。ハマドの失脚を画策
し当然その声は聞こえた。当時カタールに駐在していた外交筋によれば、この2国は数
百人の部族民に対してハマドと彼の2人の兄弟、および外相とエネルギー相を暗殺する
よう命じ、かつての父のハリファの復権を狙った。UAEでは、攻撃用ヘリコプターや
戦闘機を待機させるほどの力の入れようだったと言われている。だが作戦の数時間前に
部族の1人が寝返った為米軍などに知られ、暗殺は実行されなかった。こうした因縁を
思えば、今のカタールのタミム首長が両国に対して疑心暗鬼になるのも無理はないし、
その経過からして逆に今でもカタールの国を手中にしたいアラブが存在してるのも事実
であろう。このカタールは人口約2百万人その中でカタール国籍人は一割という小国な
のだが、なぜそれほど重要なのか。カタール在住の外国人にとっても、なかなか実態は
掴みにくいと言う。夜のドーハでライトアップされた高層ビル群は壮観だが、ビルの中
はガラガラ。それでも1人当たり国民所得は世界一高い。天然ガスの埋蔵量が世界3位
で潤っているからだ。輸出先はイギリスから日本まで幅広い。米軍では中東最大の空軍
基地でがある。このアルウデイド空軍基地は、アフガニスタン戦争やイラク戦争の時で
もここが戦闘機の出撃した拠点だ。今のISILの掃討作戦の出撃拠点にもなっている


447: 名無しさんAA:17/06/25 00:07
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。012

一方カタールから見れば、サウジアラビアの方こそ、古典的ワッハーブ派を更に悪くし
イスラムの評判を落とす元凶だろう。本来イスラムの教えに女性蔑視や他宗教排除はな
かった。十字軍の遠征やペルシャ帝国の占領などで変化して今になっている。更にこの
UAEは、エジプトのムバラク独裁体制を打倒する力となったイスラム原理主義として
ムスリム同胞団を禁止しているが、シーア派を嫌っただけの言い訳でスンニ派の中の古
典的ワッハーブ派の方が厳格な原理主義集団であるという事を理解していない。カター
ルがムスリム同胞団を支援したという理由で2014年にもサウジアラビアなど3ヵ国
は大使を召還し、外交関係に亀裂が入ったことがある。それが解っていながらのトラン
プの訪問と発言なのだ。全く悪魔バノンの操り人形の成せる技なのであろう。国際的迷
惑な話である。この努力するカタール国を2013年に譲り受け首長の座に座ったのは
弱冠37歳のタミム王子であった。彼は今も前首長である父の影響を受けながらも賢く
国を統治する。恐らくタミムが今一番最優先するのは、イランの機嫌を損ねない程度に
アメリカと上手く渡り合うことだったはずだ。カタールの急速な経済成長を支えている
天然ガスの殆どは、イランとシェアする沖合のガス田に眠っているものだからだ。カタ
ール経済がイランを上回る量の炭化水素資源を生産している手前、イランにもアラブに
もへたに刺激して国を壊したくはないはずだ。そしてそれは駐留米軍と共有する守るべ
き価値の筈だ。アメリカは、このデリケートな中東で一触即発の状況を静めるうえでも
重要な役割の中に居る。米政府関係者は、イランとの敵対関係と天秤にかけると、カタ
ールの状況に首を突っ込むのは割に合わない思っているかも知れない。だが、今になっ
てサウジアラビアとカタールの対立が長引いたり、カタールがイランと手を組まざるを
得ない状況に追い込まれたりすれば、誰の利益にもならない。シリアの平和も又ぶり返
しリビアやエジプトやチュニジアの内乱が今のシリア以上になる危険すらある。更には
パキスタン・アフガン・マレーシア・インドネシアも戦乱になる可能性が高くなるのだ



448: 名無しさんAA:17/06/25 00:50
アッラーはイスラムを許さない。って事か



449: 名無しさんAA:17/06/25 01:13
そうそしてキリストは英国を許さないし
ユダもシオンも又偉大な神は許さない




450: 名無しさんAA:17/06/26 03:42 ID:2lQ
自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。013

 アブドラ国王も生前は女性解放を願っていた。サウジアラビア第6代国王として20
15年1月23日に亡くなるまでは、皇太子時代を含めて20年間政務を担ったとされ
る。生れは1924年と伝えられるが初代国王イブン・サウード(アブドルアジズ)の子
が48人名の余り知られない一人でしかなかった。首都リヤドで生まれて、母は貧しい
ベドウィン系シャウマル部族の出身で低い身分だったとされる。幼少期のアブドラはそ
の遊牧民の伝統的慣習の中でのびのび育てられたと言う。既に王家の有力派閥抗争から
は幼く外れていたらしいが、サウジアラビアの国教であるワッハーブ派としてイスラム
法学ハンバリー派の系統の教えに忠実だった生活をしていた。その為に、1961年に
は聖地メッカの市長に指名されその職をこなした。辣腕は振るわないまでもきぢんとし
た性格で王を喜ばせた。その2年後には国家警備隊司令官に就任し、軍を掌握すること
になった。1995年、異母兄の第5代国王ファハドが病で倒れると、その信任は高く
徐々に実権を握り、2005年にファハドが亡くなると第6代国王に即位した。この頃
中東戦争やイランイラク戦争など周辺国はかなりの動乱時期だったが、政治姿勢は穏健
かつ開明で、聡明にもイスラム法のシャリアとの調整をうまく図りながら、国際社会の
要望に応えている。又海外から批判されてきた人権問題の改善や女性の地位向上にも取
り組みはしたがイスラムの壁は厚かったとも言える。司法制度改革を進めると共に男女
格差に取り組み男女共学の「アブドラ国王科学技術大学」を設立した。11年には女性
への参政権付与も発表された。しかし残念ながら、公言していた女性の自動車免許解禁
は果たせず、公開むち打ち刑なども継続されてままで推移している。ファハド王制の頃
国王が病巣の身とした時サウジアラビアでも国内のイスラム過激派が多くいたと言う。
2000年以降そうした過激派掃討を進めていた時期、2003年には米軍をプリンス
・スルタン空軍基地から追い出したことがある。それは米英軍による新たなイラク侵攻
作戦が開始された年だ。そして年末にはイラクのフセイン大統領が拘束された。

451: 名無しさんAA:17/06/26 03:43
自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。014

 恐らく新国王サルマン国王も先代のアブドラ国王の平和裏の中の改革意志を尊重して
いるのだろう。ハンマド・ビン・サルマン副皇太子兼国防相が実質的にサウディの若き
指導者であることは、誰しもわかっていた事だった。だが、従弟たるムハンマド・ビン
・ナーイフをわざわざ皇太子の地位から外してまで、今さらに次期国王の名乗りを挙げ
る必要性は、一体何だったのだろう。世界を駆け巡ったサウディアラビアの皇太子交代
のニュースは、私などは衝撃をもって興味深く聞いた。ともすれば原油産出で裕福な国
が為に世襲制独裁国家と言う事を忘れがちだが、このイスラム教の原油産出国は紛れも
無く思想の近代化に遅れを取った独裁国家で貧困に喘ぐ北朝鮮やアフリカ原住民と同じ
後進国なのである。だが米英のメジャーなどの提言に沿った国家戦略で武器輸出と原油
輸入の取引で潤っている国であって、ともすれば経済や食料など西側と離れたロシアの
様な自立世界の様に思われがちだが、実はニクソンショックでもその基軸通貨ドル経済
を支えていたのはこの原油決済がドル建て支払いだからである。当時キッシンジャーは
3年を費やしてその条件を詰めてブレトンウッズ体制から金本位体制に代わった世界を
更にのドル紙幣お基軸通貨制に変えたのである。これが世界初の代替金貨のない信用通
貨制だったのだ。これが基本で今の電子マネーが出来たとさえ言われる。こうして石油
が資本の原資になりエネルギーとしても経済の原資となった。そして米国紙幣は安泰を
サウジを始めとする産油国各国に委ねた。迷惑だったのはソ連である。これまでも南下
政策は常に頓挫していた。大航海時代はドイツと共にオランダ商会での株式会社をして
貿易に先んじたパトロンであったが伊国や英国に出し抜かれた。産業革命以降も又資源
を持ちオートメイションの分業化を開発しいざ製鉄が盛んになるかの時大戦を得て隔離
された存在となった。宇宙技術に於いても最初に衛星に挑みながら幕開けを米国に出し
抜かれた。電子化技術に於いても真空管の精度が高まり電磁波の利用で楽器までこさえ
ていた頃に日本では凡庸集積回路が普及していたのだ。かつて日本に超音速戦闘機での
亡命が図られたが その真空管回路の正確さに感じ入った人は多い。このロシアの南下
作戦はそうした自国油田が資源枯渇危機から始まった。幸いにもバクー油田の再開発で
深層油堀技術を米国から取り入れ中東侵攻が無くなったがその危険は今だにある。

452: 名無しさんAA:17/06/26 03:43
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。015

 実はその兆候のあったのが 東欧のヘルツェゴビナの紛争とアラブの春である。現在
のボスニア、ヘルツェゴビナには当初インドヨーロッパ語族のイリュリア人が住んでい
たとされ、紀元前にローマ帝国の支配下に入った、という。首都をサラエヴォに決めて
隣にクロアチア、セルビア、モンテネグロがある。かつてのユーゴスラビアである。知
っての通り今問題のウクライナよりも西側欧州に近く戦時中にドイツに蹂躙され戦後は
ソ連に強襲された場所だ。古くからユダヤとキリストの変遷過程のある土地にカトリッ
クとプロテスタントの争いがあった。更にはロシア正教やイスラム教の多くの分派が住
み着いたし常に帝国の出来た時の最初の遠征地となったのである。こうした中で戦後は
カリスマチトーのバランス政治で平和が保たれていたと言われる。「七つの国境、六つ
の共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」と表現さ
れたこの国は古代他民族社会を作っていた。だが民主主義に移行するにミロシビッチの
民族主義が台頭し愛国主義が高まりを得て紛争に至った。此処には解放を熱望する民衆
の西側への夢とソ連邦維持の為のロシアの意地が見え隠れしていた。この紛争に米国は
欧州主義の我儘をそのまま見ていた。余りにも多民族だったからである。こうして次第
にボシュニャク人、クロアチア人、セルビア人の停戦合意が出来て来ると連邦制で落ち
着く形になった。こうしてバルカンの火薬庫は火消しされた。そこにはロシアが まだ
経済力が無かった事が幸いしたとも言われる。その弱さの中でアフガン侵攻作戦を米国
は取った。つまりソ連地域の空港を利用したのだ。この見返りがバクー油田の再開発で
あった。レックス・ティラーソンは1975年に石油メジャーの旧 エクソン に技術者
として入社した。イエメンやロシアへの赴任を経験したのち、此の後に 上席副社長に
就任している。そうして2006年に最高経営責任者(CEO)に就任したのである。
米経済誌「フォーブス」によると、推定資産額は約2億4千万ドル日本円にして280
億円にものぼる保有するエクソンモービルの株式を持っている。つまり実際にはさらに
多くの資産を保有していることが想定される実業家なのである。エクソンモービルも又
他の原油会社と同じく湾岸戦争開戦時には原油の先物買いでは大損している

453: 名無しさんAA:17/06/26 03:44
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。016

 この後のアラブの春は皆さんが見ている通りである。アフリカで襲った民主化運動の
火は今のシリア内戦まで至っている。ここでのロシアの行動は奇妙で大胆である。最初
からシリアの軍事顧問団はいた。にもかからわれずシリア内戦に政府軍が負け続けて、
ロシアに正式に援軍を頼んでからしか海軍や空軍を派遣していない。対して米軍は何回
も反政府軍内での軍隊編成に失敗している。更にイラク軍内の指揮もただならぬものを
持ったまま制圧にかかっている。従って頼りの綱はクルドの独立戦線部隊にしかない。
当然クルドの安泰はイランの意向にかかっている。このイランを支援するカタールには
サウジが非難する道理は表向きは全くないのだ。米軍露軍共に戦う相手はテロ国家IS
の筈だからだ。だが裏ではサウジアラビア、UAE、イスラエル、トルコとそれぞれに
このシリアの反乱分子を支援している。その支援集会にトランプはイラン包囲網を説い
たのである。頑張れとばかりに。「死の商人」の行き着いた構図に乗って殺人兵器を売
り捌いて大声で喜んでいるのだ。これをサウジのサルマン国王は黙って苦々しく思って
いるに違いない。だが若く苦い経験のないサルマン王子にはそれが解ってはいないだろ
う。又解っていたとしても他の首長の前で国王すら話さない対話は米国相手に出来ない
のが道理であろう。特にトランプの裏にスティーブバノンがいるようにサルマン皇太子
にはムハンマド・アブダビ皇太子がいると言う。従弟たるムハンマド・ビン・ナーイフ
は皇太子から退いて政治の一線から退いたのは長年のサルマン国王の盟友としてであろ
う。彼は国内に戻って来たアルカイダ義勇兵に何回も襲われている。又先のアブドラの
時代に内務省担当したりしてサルマンと車の両輪の様に国に尽くして来た。それだけに
それだけに対テロに対する思いは強く国民の支持は遠かったらしい。又老齢になっては
その時の古傷も又ぶり返したのかも知れない。アブダビ皇太子はエジプトスィースィー
大統領を訪問しリビア、イラク、シリア情勢の進捗状況が取り上げられ、「過激派テロ
組織がさらなる領地を獲得、拡大することを阻止する必要があるという点で一致した。
」と発表し同様に、シャルムッシャイフで今月末に開催予定のアラブ・サミットの議題
として提出されたテロに立ち向かうためのアラブ合同軍の問題についても検討された。


454: 名無しさんAA:17/06/26 10:14
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。017

 エスタブリッシュメントとは日本語ではオピニオンリーダーと訳される。だが現実は
既成の成功者であり支配者層をさす。つまり社会秩序の維持者で、国家,政府機関,支
配階級,特権階級などだ。所謂貴族階級だ。ポリティカルコレクトネスも公明正大で公
平中立を指す言葉だが和訳であって正確には政治的妥当性を差し、差別用語やヘイトス
ピーチを避ける考え方や主義の事で、「メリークリスマス」も言ってはいけないとする
主張である。「ハッピーホリデーズ」と言い換え「黒人」を「アフリカンアメリカン」
と言うそうだが こうした言葉にまで文句を言う富裕層に対して堅苦しさを感じている
ラストベルトのデスペレートな中高年白人労働者「寂れた工業地帯の自暴自棄の低所得
労働者層」にしかトランプは受けない。と共和党のエスタブリッシュメント側(ディー
プステート側)の人間は見ていた。だがポール・ライアン下院議長やジョン・マケイン
上院議員など共和党主流派を攻撃する「オルタナティブ右翼」とされる「新反動主義」
の思考をスティーブバノンが持ち込み成功を果たした。それはそのまま大統領本選の対
民主党ヒラリー陣営との選挙戦まで及んだ。こうして予想を覆すトランプ旋風だったが
この「オルタナティブ右翼」は白人ナショナリズム、白人至上主義、反ユダヤ主義、反
フェミニズム、右翼ポピュリズム、排外主義、新反動主義運動。の複合的思考であり、
日本語的には「過激な代替え案者」でありかつての「主義・主張」でなく、あくまでも
単なる「破壊思考」なのである。この「オルタナ思考者」スティーバノンが一時的には
国家戦略室から抜けていたがいつの間にかトランプに又寄り添っている。更にこれまで
トランプが大統領に就任してから、民主党と共和党のディープステート側の本流主流の
議員達はこぞってトランプを弾劾する機会を待ちに待ち続けていた。が、いざこうして
ロシア・ゲート問題が生じると、主流派の軍産複合体とべったりのマッケイン議員など
はトランプの弾劾に反対している。ということはトランプは弾劾されずに済みますが、
マッケイン議員と軍産複合体の仲間に取り入られ、彼等の言いなりに戦争へ向かう行為
に同意した、ともとれる。グローバル資本主義の終焉とか、ポリティカルコレクトネス
の矛盾とか、都市と地方との対立とか、移民問題とか諸々の断面が見え隠れしていた、
政治の本質が浮かび上がり、新しい21世紀の本番が始まるかと思われたが、まだまだ
スキャンダラスな20世紀の世界の枠組みが続きそうだ。


455: 名無しさんAA:17/06/26 10:15
 自立主義を貫け  20    中東と中近東の争い。018

 それを遠くでじっと見て高笑いしている国家がある。中国だ。中国は既に国際矛盾の
貿易黒字を拡大させている。にも関わらず国内GDPは上がらない。人口超過の上に、
格差社会は消費社会では無く、無駄の多い独裁社会のままだからだ。この中国は、中東
や米国はともかく熱心に見ている。トランプは「イスラム過激派のテロを打倒し、米国
内に根を張らないようにする。」と発言し「イスラム圏7か国からの入国を禁止する」
大統領令にサインした。その7ヵ国は、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン
、シリア、イエメン、という治安の悪いイスラムの内戦のある国々ではある。しかし、
過激派を最も輩出しているサウジアラビアは対象となっていない。サウジとアメリカと
のビジネス上の関係があるからだ。このなかにトランプはどう関わりを持つのかは不明
だが少なくとも指定された国にトランプタワーはない。トランプ大統領は、就任前台湾
の蔡英文総統と電話会談を行い、中国の不興を買った。それだけでなく、更に「日本は
在日米軍の駐留経費を全額負担すべきだ」「日本や韓国から米軍を撤退させるべきだ。
」など、アメリカ第一で世界平和に対する軍事的貢献を拒否するかの発言を繰り返して
いた。この動きを、中国は高笑いしながら見続けていた。違法移民問題は大きく国民を
扇動し注目する上では大きな効果を発揮している。そして実際には、グリーンカードの
保有者などの合法的な永住権取得者については大統領令の対象外にしたり、行き過ぎと
見た大統領令の効力は、裁判所が一時差し止めたように現実的な線で落ち着きを図って
いる。こうした一連の動きにビジョンが見えずに各国の首脳の批判やTVや報道は注目
の上軒並み視聴率を上げた。これこそは「バノンワールド」の真骨頂で、無知な米国の
大統領を操り人形にした「既成破壊主義者」の顔であろう。対して先の中東のアラブ合
同軍の創設とシリアへの投入はアブダビ皇太子の考えとは思えない。更にはエジプトの
スィースィー大統領へまで訪問し説いた事は意外だ。そしてこれにカタール合同軍構想
には入っていなかった。この時から既にアラブの中での仲間外しは用意されていて、そ
の意味でカタールの国家元首タミム首長の「アラブ諸国にはイランを敵視する根拠がな
い」との発言を、待っていた感がある。一方のイランは、食料を輸入に頼るカタールに
対して、自国の3つの港の利用を許可すると発表したもようだ。サウジアラビアとUA
Eからみれば、やはりカタールは裏でイランと繋がっていた。という確信を強めるだろ
う。このビジョンのない「バノンワールド」の破壊主義者の見せる世界は人類に破滅さ
えもたらす危惧がある。現実世界は、映画やTVの様に「只々面白い。」で人々が済む
訳ではない。

456: 名無しさんAA:17/06/26 23:07
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」01

 少なくとも「ブライトニュース」は「ダーティ」な「フェイク・ニュースソース」で
あろう。日本では今将棋界が沸いている。一つはAI知能がやっと日本将棋界のエース
より勝つようになったからだ。最強のコンピュータ将棋ソフトを決める「第3回将棋電
王トーナメント戦」が先年11月に開かれたが 最後にプロ棋士と2番勝負を行うもの
がこの所人間プロ棋士と勝敗が互角だったのだ。完全に越したのだ。「第1期電王戦」
から出場して注目の的だったのは、電子プログラム「ポナンザ(Ponanza)」 が優勝し
た事だった。実はこの二つの事象は繋がっていないようで 実に深い「人間心理」の面
で一体化している。恐らくこの「バノンワールド」は「ブライトニュース」の延長上に
在ると言っても過言ではないであろう。「俺は国粋主義者でそれも経済国粋主義者だ。
グローバリストらのせいで、米国の労働階級が骨抜きにされ、代わりにアジア中流階級
を生み出した」「トランプは、6割の白人、4割の黒人とヒスパニック層から支持を得
た。我々は今後50年にわたって統治する。さあ、トランプムーブメントを始めよう。
共和党のエスタブリッシュメントも撃ち倒す、根こそぎぶち壊す。」「1兆ドルのイン
フラ事業を推進するのは、俺だ。」これが、米大統領選でトランプ陣営の選挙参謀を務
めた頃からの、変わらないトランプ新政権の主席戦略官・上級顧問となることが決定し
たスティーブン・バノンの演説だった。この放送禁止用語もふんだんに使った荒々しい
表現で、人々を沸かせて、ある種の毒をまき散らすこともいとわなず敗徒主義者に鼓舞
し平和主義者を困らせる厄介な扇動主義の言葉だった。トランプ政権が発足して以降、
連日連夜こうして民衆を躍らせる言葉や政策を吐く様は、文化大革命の毛沢東や開戦前
のヒットラー時代の宣伝工作に近い。恐らく21世紀になった2000年にはこの世界
の兆候はあったのだろう。過去の自然現象の中で淘汰の上に進化した人間の遺伝子思考
と凡そ特殊な例を持たない、人間の経験値を遥かに凌駕する過去事例数からの確率から
判断する電脳機械とでは そもそもの単純統一化モデルでしか成り立たない電脳計算に
勝つはずはない。人間の持つ直観や正しさの基準を持たない 計算展開なのだ。


457: 名無しさんAA:17/06/26 23:07
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」02

 恐らくこうした動きは既に21世紀の始まりである2000年から兆候はあったのだ
ろう。かつて日本がカラーテレビに代わる頃「3S」と言う言葉が流行った。「3S」
というのは、「スリル、スピード、サスペンス」の略称であった。この時映像の分野で
言われた事は「リアルでなくていい、リアル感があればいいのだ。」と言われていた。
1960年代の話である。日本人の中にはエスカレーターに乗れない人は随分いたし、
その為にエレベーターガールも路線バスには車掌もいた時代だ。リアルでは刺激的すぎ
てリアル感が無ければ遠い国の夢物語過ぎると言う事だったのだろう。だが近年その幅
はなくほぼ現実と倒覚し錯覚する映像やストーリーがTVに走る。それは現実も幻想に
近づき又アニメやゲームや映画も又リアリティに近づいた為だ。「錯覚の時代」である
。911の映像はその始まりであろう。映画をニュースとして報道し人々の9割は今も
信じている。だが本当にビルは倒れ実際に死んだ人間は100%生き返らない。そして
それは今のシリア難民も同じである。貿易センタービルはまるで爆破解体の様にぴった
り他のビルに当たらない様に直下に崩壊した。かつてエンパイヤステートビルに飛行機
がぶつかったのだが その時このビルの設計者はインタビューに答えている。「このビ
ルは、例え複数の旅客機が突入しても耐えられると思います。と云うのも、このビルの
構造は、非常に強度の高い網戸の様な物なのです。もし旅客機が突っ込んでも、それは
網戸に鉛筆を突っ込むのと同じで、網戸全体には大きな影響を与えないの筈です。」と
その構造は、ビルの中央に芯となる47本の柱が並び、更に一番外側を、240本の柱と
、鋼鉄の格子で支えるという物。まるでチューブを建てた様なこの構造は、柔軟性に富
んでおり、ニューヨークの強風にも耐えうる物だったのである。テロの8ヶ月前のイン
タビューである。こうして「タワー崩壊で巨額の金が動いた。」と言われた。テロの僅
か6週間前、ツインタワーの賃金権が、長年管理してきた港湾公社から、不動産業王の
ラリー・シルバースタイン氏へと移譲されていた。その際、彼は、タワーに35億ドル
という巨額のテロ保険をかけていた為、事件の後にはブッシュ関係の保険会社から、総
額80億5千万ドルもの大金を手にしたと云えられる。当時現場に居た人の多くは爆発
音を聞いていた。「銃を撃つ様なバン!バン!バン!バン!という音がした。その後、3回
目の大爆発があった。」奇妙な事に、TVの彼等はまだ壊れていないビルを壊れたと報
道した。白い煙が上がる中、ワールド・トレード・センター・ビルは、3千人近い人の
命と共に、地上から消えた。

458: 名無しさんAA:17/06/26 23:08
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」03

 私が勝手につけた「バノンワールド」は先に述べた「新反動主義者」の世界であり、
一時的にでも国家戦略室に入ったスティーバノンが代表するような者が創り出すだろう
予想世界で、日本語的な「過激な代替え案者」であり、今までのの「主義・主張」でも
なく、あくまでも単なる「オルタナ思考者」の「破壊思考」なのである。この最無節操
な「過激な代替え案者」はその秩序的収束や結果の幇助を見ない 最も危険な無責任論
の中にある。日本のTVゲーム世代の考え方にそっくりであり コンピューター思考の
典型的例である。日本のゲームでは碇石と呼ばれる人としての戦いの立ち向かい方が存
在する。だが彼らに既成概念は通用しない。彼らの斉唱した社会は世界の「既成主義者
集団」の特に支配層に強化を求める行為だった。現にシリアにイスラエルが参戦した。
裏でPLOやハマスに敵対するヒズボラを支援していたからだ。いよいよ、シリア内の
ISに力が無くなったとみて表に出て来た形だろう。加えてトルコのエルドアン大統領
はカタール虐めに声明をだした。「カタールとの関係修復の条件としてアラブ4カ国が
持ち出した一連の要求は同国の主権に対する違法な介入だ。」と述べ、カタール国内の
トルコ軍基地閉鎖要求を一蹴している。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)
、エジプトおよびバーレーンがカタールとの断交を解く為に13項目の要求したが、正
しく筋違いな要求であった。@衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖Aイランとの関係縮
小Bトルコ軍基地の閉鎖C賠償金の支払いなどだからだ。カタールは勿論これらの要求
を不当としている。だがこれらはカタールにとっては日本にとっての勝手な中国のガス
田開発や尖閣諸島の主張より厳しい事だ。何故ならカタールは新自由主義の近づきによ
って独裁主義から出て、やっと他国との協調路線での貿易利益国をめざして自立経済の
道にたどり着いた矢先だったからだ。この国は自国食糧さえも輸入に頼りサウジとの橋
によってやっと他の国に肩を並べられるようになったのだ。ただ問題なのはここにも、
「過激な代替え案者」の主張になって列強の3国は強硬姿勢で挑んでいる事だ。



459: 名無しさんAA:17/06/26 23:08
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」04

 多分こうした事象はAIの結果を求めない。結果を予想しない。あらゆるインプット
事例からの最大の統計結果と同じで、正義も悪もない更に混沌とした未来予想もない、
ただただ過去の延長上の最適自己防衛の話なのであろう。人間に取って参考になっても
新しい物にはならない。ただ株式投資での秒速運用と同じで 確定した計算による利益
を最大最少秒での取引で限定して行う事の積み重ねを行っているのだ。ただこれは人間
には出来ない話だ。かつての事後入力に則した判断は動物でも人間でも多くの事の原型
ではある。だが機械はその入力に体の規制がない。更に死の恐怖も無い義憤で怒る事も
ない。日本語で言う「正義」は正しさと人の持つ義憤がそこにある。人としての誇りを
言葉の中にある。従って1+1=2は正しくはあっても正義とはならないし言わない。
此処に結果を重んじない機械の始末の悪さがある。あくまでも生きる事は人間の一つの
姿であって生きる事が目的とはなり得ない。しかし機械的判断や動物的本能はその性質
の上に判断しようとする。理性と野蛮な本能との戦いだ。この戦いが今や粗雑に扱われ
て闘いの神聖さがすっぽり抜けた世界を過給経済が醸し出ている。だが本質的に地球上
はなんら不足も無くなんら過剰もない。その状態を変えているのは無能で低能ではなく
意味をしろうとしないトランプ外交の様な 値しない権力なのである。日本でも多くの
指導者がこのポピュリズムの持つ本能の群れに立ち向かい失敗している。遠く織田信長
は「天下布武」をモットーに戦乱を納めようとした。だがキリスト布教の許可によって
小さな島国僧侶は危機感から僧兵を雇い入れた。石山本願寺の変はそうした事で起こっ
た。安国成就を願う浄土真宗本願寺勢力(一向宗)と世界進出の夢さえある織田信長と
の戦いだったのだ。本願寺法主の顕如が石山本願寺に篭って戦った。更に近辺に火がつ
き百姓一揆が頻繁に起こった。そうして本願寺対信長は近畿にとっては全武将対全百姓
のスト的構造に陥った。これは民衆が信長を指導者として拒否したのだ。信長は朝廷に
その仲裁を求めやっと和睦が開け信長のものになった。これは独裁者の正しさと人間の
正義の戦いそのものである。第二次世界大戦もヒットラーとチャーチルにそう違いはな
い。時代の中の気風もあろうが知識も違わない中で行動基準も変わらない。だが一つだ
け違っていたのはチャーチルに英国紳士の気概と礼儀が残っていていて少しの愛があっ
た事だろう。酒飲みの豚と繁みの狼の違いである。

460: 名無しさんAA:17/06/27 02:40
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」05

 我々の世界のAIが人間を超えた存在になった事は確かだ。そして既に幾つもの社会
現象を形作っている。そしてそれは非常に高価で効果的な結果をもたらして来ている。
だが彼らは過去の事象とある一定のプログラムでの記憶を繰り返して認識からの抽出を
して解析しているに過ぎない。つまり寿司ロボットが最高に早く上手く寿司を提供した
としてもこのロボット開発した修練した職人を細かく探求し、真似た単一動作を行って
提供しているだけであり ロボットが食べて味や食感や風味を高めている訳ではない。
 今日本は最高時間最高経済生活を享受している。これは遠く先人の苦労によるものだ
。しかしそれを安倍首相始め多くの日本人が理解しているとは言いづらい。今回破綻に
見舞われるタカタのエアバック事件や東芝事件やシャープ倒産に見る限り結果を予想し
ない更にその後の建設を見通せないこの「バノンワルード」の笑い声の中に居る気がし
てならない。このタカタのエアバックにして言えばこの経営責任者の怠慢でどうしよう
もない親子企業だった事による分析の無さである。「このエアバックは交通事故の死者
を出さない為に開発されたもので負傷者を出さない事を目的としていない。」と裁判に
出て強い意志表示をしたのであれば事態の推移は変わっていたはずだ。だがそれをしな
かったし母親はそうした指導をしなかった。これは米国と日本の商習慣や文化や生活習
慣の違いであろう。この差を報道各社は「米国市場の覚悟」と言う表現を使っている。
だがそれは全く言い表せてはいない。又今回の破産に日本政府は何ら手を打とうと言う
安全保障上の国家戦略は皆無の様だ。安倍首相のつまらなさや無駄さはここにある。元
来国会議員は各選挙区の代表ではあっても国内問題で論議すべきではない。海外情勢に
精通した議論があって然るべきなのだ。それは各都道府県自治体も自県の背伸びと国家
予算の分捕り合戦に終始した政策が目白押しだが 現実的には自領地の向上よりは日本
の中の立ち位置の確定こそが大事であって 沖縄の排除の要求なんて論外の話なのだ。
此処に「バノンワールド」の世界が浸透している。つまり駐留米軍を排除した世界が、
全く予想できない程自衛力が無い世界が 理想郷としている自己矛盾の世界である


461: 名無しさんAA:17/06/27 02:40
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」06

 遠く第一次世界大戦前に起こった産業革命から今日まで 恐らくこの人工知能の電脳
社会を模索し続けてたのだろう。この機械と人間、知能と電脳の違いは完成形を知るか
どうかの違いだろう。人間は疲れも死も病気も知っている。従ってある形の完成形を美
として称賛し壊さない。だが機械には永遠に完成形はない。プログラム上に終了や投了
があるだけで人間の幼児が欲しがるように探求は飽くことがない。従って休まない能力
はその速さだけでなく息つかない持続力でも人間を凌駕する。交通事故がその主な例で
あろう。人同士でのぶつかりなら必ず立ち止まる。足だけが走ったままという事はまず
あり得ない。が車や列車なら止まりも難いがアクセルを離して居なければ車輪は回り続
ける。例え車が横転していても車輪は回る。当然であるそう作っているのである。先の
AI知能も同じだ。そう作ったのだ。自然は人間を産み育み人間にいとしさを作った様
には人間は機械を作っていない。自然の仕組みの一過程として人間を作った様には人間
は機械に欲望を取り入れてはいない。殆ど機械は人間の持つ道具の例えば、金槌や鋸切
或いは箒や包丁の様に便利と言う名に於いて出現した代物なのだ。もし人間の持つ生へ
の欲求の様な欲望を持たせた機械が出現したら、恐らく人間はエネルギーの消費の名の
下で駆逐され地球上に居なくなるだろう。更に生物はその自然の苛酷さから自然淘汰を
繰り返し進化と消滅の中にいるのだが、機械自体は進化も消滅もない。文化の中の登場
と退場を繰り返すだけで歯車にしか過ぎない分業化の最先端でしかないからだ。今や、
人型ロボットとして感覚を備え人と同じ顔や話をさせて人口知能をいれた実験を繰り返
されているが、人が最終的にロボット空間の生殖部分としての機能に社会的な生き残り
があるとすれば それは又大きな人の退化進展の流れであり問題だ。が今現れている様
な現象を見る限り 政治も経済も又生活も社会もそうしたAI知能の「暗黙知の共有」
に流されてしまっている様にも見える。それはTVゲームの持つ魅力だったり情報機器
のスマートホォンの流れであったりだが 電子計算機所謂電卓の出現で子供の環境が全
く異質で異様な世界に代わった事と同じのようだ。いつの間にか次第に人が無力にされ
ている様に見えるのは私ばかりではないようだ。


462: 名無しさんAA:17/06/27 02:41
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」07

 事実人は今や電話番号さえ覚えない世界に変わった。電卓は一般の人が高度な数学の
理論を知らないでも巨額の金額を扱えるようになった。バーコード処理や高度な通信は
クラウドシステムを作り上げた。更にカメラの成長やデジタル化や追尾システムは監視
社会の大きな要素大きなアイテム化した。恐らく今後のこの「バノンワールド」は強く
人を不安にし社会を不安定化させるであろう。そして白雉化させた一般人を都合よく導
く術をしるだろう。だがその導く先が全く見えないし見せない。それは未来の姿やその
行きつく先自体の想定はないからだ。夢は語るが夢の全体像や夢の世界の形が無いのだ
。事実日本では歴史上既に仕事をしない生活 自然を痛めない完成された社会を何回も
形作っていた。AIが止まらない進化の世界とすれば日本の歴史は常に完成を求めた閉
鎖された独立世界であった。縄文時代は最近の研究ではかなりの大所帯の部落がいて、
それまで稲作文化が入らないままに繁栄した中にいたのだ。弥生時代は農耕で飽食文化
が栄えたかと思いきや首長の出現で苛酷な労働と戦いで病死餓死の世界が現れる。壺の
内容物でも食糧は前時代の方が良い暮らしが見える。奈良時代は飛鳥を越えてやっと田
舎にまで仏教文化や言葉の統一化が図られ瓦のある木造建築が起こったが、それなりの
賑わいが都の中に出来て物流が盛んになったようだ。が人口が増えて京に移した途端に
勢力争いが始まり鴨川に乞食や病人が出現する。それは唐との交易が始まり舶来品が高
値で売買されるからだ。貧富の差が文武の中に出現し位が決まりだして序列の元に生活
基盤が強いられたのだ。こうした変化は日本の場合は常に天変地異に基づくもので決め
られた。地震・台風・旱魃・洪水と、外敵で殆どの歴史の変遷がある。だがそれでも常
に日本は完成形に落ち着こうと努力している。江戸時代も贅沢禁止令の下で文化発展を
した。明治の殖産復興も江戸幕府との戦いの痕は涙ぐましい努力を行って近代化してい
る。大正期の満州国樹立も何故に清国朝廷の愛新覚羅溥儀にこだわったのか不思議であ
る。これも日本の完成を求める人間的な閉合主義の現れであると言えよう。開発主義や
解放主義の欧米には見えない日本文化の原点である。



463: 名無しさんAA:17/06/27 09:55 ID:YYM
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」08

 「デモクラシークライシス」は今に始まった事ではない。かねてからの昔からの闘い
は表に裏にあった。だが今日での異様さは「破壊者が破壊を非難する」と言う自己矛盾
のしきたりだ。その意味ではトランプ旋風は昔の様なスッキリした社会に戻そうとした
動きにも取れる。だが、「自由」の為の「民主主義規範」は今や旗色は悪い。仏国では
「過去の先人の決めた英断の変更はない。」と農薬使用に古参の農業省大臣に若輩若手
の環境省と経済省の大臣が、更に例外は今後の経過に於いても決して行わない。との文
言を法令に付け加え強化した。日本でこうした動きは皆無である。直ぐに例外規定を設
けた抜け穴造りに勤しんだり、岩盤規制などと言って内閣作ったりで全く基本が無い。
そもそも「日本国憲法」が嫌いで改憲しようというのであれば政治家などとになっては
いけない。その意味では今までの田中角栄以降の中曽根からは全く総理大臣の体を成し
ていない。傍に毅然とした後藤田大臣の様な信頼ある人物がいなく 同じ仲良し政治家
のお友達内閣しかいないと言うのは呆れてしまう。民主党政権の失敗はそこにある。そ
の意味では菅内閣は他党でも外部でも信頼ある人物能力ある人物を頼った事は正解だろ
う。世界的には「好景気・好需要・好業績」にある。これに過敗けてイギリスはEUの
離脱に動いた。全くの馬鹿である。今後資本シフトが起これば人間は居なくなる。人が
居なくなれば当然仕事は無くなる。仕事が無くなれば犯罪が多発する。犯罪が多ければ
ISや移民はこぞって寄って来る。勿論国内需要は好景気であろう。安い労働力に変化
するから。だがその影響は5年後にやって来る。これが国としての動きだ。日本の中で
もデフレスパイラルが今だに抜けだせては居ないのはそうした理由である。中国科学院
は日本が三低時代に入った。と解説するが実は世界全体が今、バブルは起きない堅調な
そうい三低う時代になったのである。三低”は「低成長」「低インフレ」「雇用低迷」
を指しており、「日本は低下し、労働者賃金上昇は予想を下回る。これは消費や投資を
促す条件が不足する。」と言った。だが現実は違う。資源が不足しても、それを超えた
グローバル化した社会が出現し省資本技術は今や世界を駆け巡っているのである。賃金
の低下は逆に輸出による需要を大きくする。その意味では中国こそ高賃金に悩む国にな
る。


464: 名無しさんAA:17/06/27 10:35
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」09

 「バノンワールド」で起こる既存破壊の現象は極めて危険であり不合理に富むものだ
対して同じ様に日本の「かいぜん」は遅々として少しずつの改良を加えて出来上がる。
その違いこそが「デモクラシークライシス」の中身である。日米英伊加独仏のG7加盟
の7ヶ国に、インド、インドネシア、ブラジルを加えた世界10ヶ国のシンクタンクの
代表者を招いて行った「東京会議」は面白い声明を発表した。一つは貴重な人類の財産
である地球資源の有効活用に世界各国の相互依存を高めて平和を築こうと言う試みだ。
二つ目はその為には自由と民主主義という規範が持つ今日的な重要性を説かねばならな
い。と言う世界規模の啓蒙だ。そこには自由と民主主義の価値を共有しなければ世界の
秩序の封鎖や独裁政治で封殺されると言う危機感がある。そして三っつ目はこうした中
の規範を尊重し守る認識の上での行動の実効性である、主要国家が持つ国際的協調と国
内利益のバランスと現実的即効性の模索である。宣言文は「バノンワールド」に対抗す
べく貼られた様な文言がちりばめられている。「自由と民主主義と法治国家の確立支配
」「人類が実現した規範の再認識」「国連などの国際組織の積上げた国際秩序の維持と
更なる役割」「自由貿易体制の堅持と保護主義への対抗姿勢」「自国の構造調整や産業
の高度化に対応した、経済システムの強靭性の努力」更に「難民受入や援助と根本原因
の排除」「自由な国際経済システム維持の為の国際摩擦対応と国内利益の双方の国の幅
広い市民社会支持」である。そして世界の規範や民主主義を守るため、覚悟を固める。
とある。「デモクラシークライシス」は民主制への運動である民主化がデモクラシーで
あるとされる。民主主義・自由主義の代名詞である。更にクライシスは崩壊や破壊であ
る。つまりバノン氏が「既成破壊主義者」としての世界感からの政策であるならば、「
バノンワールド」=「デモクラシークライシス」と言うのは正しい認識と言える。この
自由主義や民主主義は今だ資本主義や共産主義とは相いれない中にある。従って共産化
独裁主義にすっぽりはまり軍国化する事が止められないし 資本主義の中での過重労働
を排除するまでに至っていない。更に大衆公益主義の名で暴力化する側面も又見逃せな
い。国民のしっかりした意志と次世代者への正統な教育をしなければ中国人民の様にな
るのである。

465: 名無しさんAA:17/06/27 10:35
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」10

 フランスの宗教改革から民主主義革命は壮絶な歴史を作っている。中国では文化大革
命は民主主義の逆行を行って粛清に転じた。韓国も戦後世界は赤狩りと称した民主主義
者の弾圧と親日家の処刑が繰り広げられた。愛国主義だが韓国のみは異常な行為に転じ
ての全くの詐欺的行動が多発した。北の日本人妻募集や不況の日本でも、朝鮮総連は、
北朝鮮を「衣食住の心配がない地上の楽園」誇大宣伝して、日本「帰国事業」を進めた
。韓国内でも北朝鮮でも中国でもそれは辛辣に日本人は騙された生活を強いられた。そ
れは敗戦の貧困生活もさることながら、日本の大正デモクラシーの流れもあったからだ
。大正デモクラシーは、戦前に戦争の波に飲まれまいとする民衆の危機感が産んだもの
とも言える。それだけに軍国化する中にあり苦難の上に産み出された全国運動だった。
そこには、普通選挙制度を求める運動、言論・集会・結社の自由に関しての運動、海外
への派兵停止運動、男女平等、部落差別への解放運動、団結権、ストライキ権などの、
権利獲得運動、自由教育、大学自治権などの教育改革運動、国粋省庁支配の美術団体や
の言論団体などの独立運動、など自主的集団による運動が海外からの支援すら入り込み
文字通り血まみれになりながらの闘争であった。そうしてそれは結果として敗戦後に成
し得た社会だった。従って日本人には守るべき熱望がそこにあった。「竹林はるか遠く
‐日本人少女ヨーコの戦争体験記」が本になっている。<著者ヨーコ・カワシマ・ワト
キンズは、1933年(昭和8年)青森で生まれた。生後六ヶ月で南満州鉄道(満鉄)
に勤務する父に連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に
移住した。朝鮮・咸鏡北道で11歳まで過ごすものの1945年(昭和20年)の日本
の敗戦が濃厚になる頃に、母親と姉とともに避難を開始した。京城を経由して日本へ逃
れるがそこには大きな壁があった。だが後に離れ離れになった兄とも再会を果たす>と
言う実話を書いた本である。アメリカでは韓国系が反発したが、こうした話は多い。韓
国から帰還民の為に凡そ100回程の客船が出たがそれらは韓国人だった為に戦勝国民
として振る舞う為に勝手にソ連兵になった。そして日本行きと日本語で案内しながら、
ロシアのハバロスクやウラジオストクに送り、全ての人が収容所送りとなり強制労働で
98%が死んで行ったと言う。脱走した者は撃ち殺されたり凍え死んだりして僅か1%
が帰国し1%が生き残ってソ連で生活したと言われている。推定50万人の死亡である
。70万人が抑留者として名を連ね中には朝鮮人の日本への移住者も多数いたという。

466: 名無しさんAA:17/06/27 15:02
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」11

 帰国・帰還事業の際、北朝鮮を「地上の楽園」とはやし立てたのは、左翼思想にかぶ
れたマスコミと朝鮮総連だったとは言え 判断したのは本人だった。北朝鮮の日本人妻
と残留邦人の記録によると、日本人妻は1830人で「帰国事業」の総計で在日朝鮮人
ら約9万3千人が北朝鮮に渡った中で僅かともとれるが、1960年の調べで帰国でき
なかった残留邦人は1440人。既に大半が「戦時死亡宣告」され日本に戸籍が残った
のが35人殆どが一回北に止められたら 貧困生活のまま在留をしいられたのだ。既に
「日本側には現状のデータがなく、この人を帰せとは言えない」と調査不能と言われる
。又横田めぐみさんら拉致被害者の様に かなりの部分で見えないものがその時代には
あるのが正解だ。実はトランプ米大統領の「アメリカ・ファースト」はこの北朝鮮拉致
の頃の共産主義の宣伝文句と全く同じなのだ。ヒットラーが「我がドイツはゲルマン民
族で優位選民主義」を唱えて「総統万歳」と言った様に、中国では毛沢東は「中国人民
の偉大な中華主義」を唱えて孤立化を図った。その後習近平主席は「中華の夢」という
幻想大中華主義を唱えて窮地の中に喘ぐ。プーチンは、ロシアの国家方針は「愛国主義
」と言ってクリミヤ半島を占領して経済破綻の一歩手前にいる。今回パンアメリカン主
義をもじって「米国第一主義」を提唱して、待ったなしの孤立主義の沼地にはまった。
日本でも安倍首相は「美し(うまし)日本」などと言って一時期批判の矢面にたった。
大体言わなくとも普通の国は「自国第一主義」は根っこにある。それは郷愁でも恩義で
でも因縁でも普通の人間の場合その国を大事に思わない筈はない。それを敢えて言わね
ば伝えられないほど「国民が愚か者」か、指導者が「無知者」かと言うのは恥であろう
。そも「バノンワールド」は中国からの黒い献金を持つ「クリントンパワー」よりは、
遥かに良い。と米国民は思っていた。日本で自民党批判で民主党に政権取らせた様に。
従ってトランプは只座って今の米国の立ち位置を確認するだけで安定政権であった筈だ
。が愚かにも支援して来た民衆への公約として矢継ぎ早に大統領令にサインした結果は
見ての通りだ。そしてそれは国際社会の孤立を深めた。まるで中国やロシアの様に。そ
して遂に「米国第一主義」がスローガンと共に馬鹿げた誇大妄想として批判されだした
。この失敗は大きい。中東が又この逆行社会に応じたからだ。これはシリアに暗い影を
落とす。アサドは反政府勢力に負けていないし、行き詰ってもいない。ロシアとイラン
は、アサド政権のために敵を追い散らしてくれる。アサドはこの地の影響力の源だから
無茶苦茶しても支援してくれる。そう思っているし現実だ


467: 名無しさんAA:17/06/27 15:02
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」12

 アナリストから見れば、シリア内戦が幕を開けた2011年の時点で、米国は失敗し
た。と言う。オバマと当時国務長官だったヒラリー・クリントンは、シリアで大規模な
反政府運動が起きている最中に、公にアサドの退陣を求めたのだ。このアメリカが味方
になると思わせぶりの発言は、イラクでサダム・フセインを引きずり下ろしたように、
米軍が軍事介入してくれると信じ、アサド打倒のために武器を取る者たちが表れるのは
目に見えていたはずだ。これは湾岸戦争のいきさつやイラク戦争の終息のつかない戦い
にまるで学んでいない言葉だ。と警告する。元々アメリカが反アサド勢力が望む本格介
入を実行に移すとは思えない事情がこの地にある事を解らなすぎる。というのだ。又、
シリア人を軍事訓練してもうまくいかないのは解っていた筈だともいう。イラクの治安
維持がどれだけ困難を極めたか。アフガンの後始末が今でもできていないしベトナムの
教訓さえ忘れてしまったかの様だ。と見られている。つまりここでは一応のアサド支援
と非難をして話をして民主化させる手を打つべきだった。としている。シリアの独裁者
アサド大統領の演説が一変して強気なのである。1年前には負けを認めていた弱弱しい
声明にロシアが表立って欧米に対抗していたのにだ。今月では全土を奪還すると宣言し
シリア議会に向けた演説で、アサドは反政府勢力との和平交渉は敵の罠だと一蹴し、国
の隅々まで支配権を取り戻すとまで誓ったのだ。これは驚きだ。だが前述のアナリスト
に言わせれば当然だと言う。ロシアもイランもアサドがシリアを盗れるとは思っていな
いが、アサドに負けさせるわけにもいかない。更にイスラエルもアラブも終戦が近いと
みたのか少しずつ参戦を表に出して来た。当初ロシアとイランは、アメリカが支援する
反政府勢力に投じるよりは、はるかに大量の軍事支援をアサドに行ったとされる。その
為、世俗派だったはずの反政府勢力も多くの戦闘員が米国支援から抜けてISILやア
ルカイダやヒズボラなどイスラム教スンニ派の最も過激思想に転向していったという。
その間「シリア民主軍(SDF)」を支援してきても3回以上もアメリカは裏切られ、
クルド人に頼った戦闘が強いられたのだ。そこで主体をクルドとして少数民族やアラブ
人なども寄せ集めた反政府勢力「シリア民主軍(SDF)」達を再編し曲がりなりにも
ジハーディスト(聖戦士)に徹底抗戦し進軍して来たのである。が、それでもアサドを
退陣させ、シリアでのイランの台頭を阻止するというアメリカの当初の計画については
、「もう勝算はなくなった」と言うのである

468: 名無しさんAA:17/06/28 02:43
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」13

 マーク・トナー米国務省報道官はアサドのこうした最近の強気の演説については、「
独りよがりの妄想だ。シリアの統治者には不適任だろう。」と一蹴した答えを述べた。
確かにアサドは不適任かもしれない。だが彼が言っていることは本当に妄想だろうか。
今やアサドの打算や計画は ソ連の空爆やトランプのイラン包囲網発言などで成功しよ
うとしている。ロシアは今年初め、空爆によってアサド政権に有利な形での停戦を可能
にした。だがアサドは平気で停戦を無視し、包囲された町にロシアからの人道援助を届
ける依頼も無視してしまった。更に苛立ったアメリカはトマホークさえ使って脅した。
かつてイランが支援するイスラム武装組織ヒズボラが 最終的にアメリカを追い出した
のと同じシナリオが続くとみられる。本来SDFはシリア政府軍にも反政府軍にも戦い
の中では与しないイスラム世俗主義の強い中立軍だった。だがクルド人主体のSDF軍
がISILの支配地域が縮小の一途をたどり、崩れ去ろうと言う頃俄然進軍の意志をし
て都市部の攻撃を一手に引き受けクルドを市内に入れさせない事にした。中東人特有の
したたかさである。クルド人がアメリカと手を結んだのは重大な過ちだったと、彼は言
う。イラク侵攻後にイラクを見捨てたのと同様に、米軍はシリアからISILが一掃さ
れ次第、クルド人勢力への支援を打ち切るとみられるからだ。「アメリカには、アサド
軍からクルド人を守るつもりがない」と言われる。ましてはイラク北部クルド人自治区
の夢である、シリア北部でのクルドの国クルド人自治区を作るチャンスを与える気など
さらさらにないだろう。又ISILの戦いでは一応名目上はIS叩きの同志である。が
トルコの支援を受けた反政府武装組織もいる中では、国内にいる約千五百万人のクルド
人の独立を阻止したいトルコとの反目は出来ない。更にSDFを国家安全保障上の脅威
ともみなしている。そうした中にさらにもクルド人区の独立なんぞはあり得ないと見て
イランとトルコは手を結ぶ公算は強い。「クルド人を利用するアメリカは、政治的に愚
かなだけでなく、反道徳的だ。」と憤慨する。トランプ政権に移った以降は和平後の姿
がロシアだけでなく、トルコやイランやクルドにも見えなくなっているのだ。全てNY
タイムズの受け売りだが恐らくそうであろう。今後にクルドの自治国を打ち建てる約束
があってシリアが縮小したとしても、ロシア・トルコ・イラン・シリア・中東・イスラ
エルなど恐らく三つ巴四つ巴の論争で決まらないだろう。


469: 名無しさんAA:17/06/28 02:44
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」14

 このアメリカにはトランプ政権が出来た事で更に大きな欧州との不協和音が聞こえて
来そうである。こうしたこの難民の移民政策での入国を止める政策は、連邦裁判所は、
部分的に許可した。つまり家族も仕事も移民カードも無い指定国の移民は取りあえずは
対テロ政策として止めてイイだろうというと言う判断を下したのだ。だが NATOの
費用分担の見直しやパリ協定離脱にはかなりのブーイングが国内外問わず批判され今や
形無しである。北朝鮮問題で中国に「何とかしろ」と言っていた物が「中国は欧州諸国
の普遍的価値観に合致した政策や国際協調で成り立つパリ協定に準じた政策を積極的行
う。」などと言われて日本人は唖然としている。又ドイツのメルケルも困惑を隠さない
。メルケル首相がワシントンを訪問してトランプ大統領と会談した際に3千億ドルの請
求書を渡したという。報道があり トランプの考えでは2012年からドイツがNAT
Oの国防費として拠出する資金2%分に利息を加えた評価額を示したと言われている。
帰国後英国が去ったNATOに「我々は自立の道を模索すべき時かも知れない。」との
表明もあった。つまり今や米軍に頼らない軍事力を示唆したのだ。こうしたドイツ随員
以上に憤慨したのは国防相のマティスである。欧州訪問を果たし2%拠出の要請をして
NATOの重要性は熟知している。と発表の上帰国したばかりで自らの面子丸潰れと感
じたのは国防長官であった事は間違いない。ドイツのメルケル首相の2015年3月の
訪日の際は、安倍首相にNATO加盟を提案したと新聞「ジャパン・ニューズ」が報道
している。またNATOの他に米国の関与のないEU防衛軍の創設すら考えていた中だ
。首相は、「われわれ欧州人の運命はわれわれの手中にある」と言明。さらに、テロと
難民という2つの問題を混同したトランプ氏の見解は間違いだと指摘し、EU経済を強
化しテロと戦っていけるよう尽力する意向を表明している。マティスはそれを充分理解
した上の訪問だったはずだ。既に英国が離反しEUのリーダーだと誰もが認めるドイツ
で かつての大戦時の様な米英ソに振り回されるままの欧州で、孤独なドイツをメルケ
ル首相は舵取りさせられる羽目になってしまったのだ。

470: 名無しさんAA:17/06/28 02:44
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」15

 とは言えトランプ台風は留まる事を知らない。今回のトランプの行為が、「単にNA
TO加盟国が規定の拠出資金をこれまで出していないということを具体的に知ら示す為
のものだとしても、そのような粗野なやり方は国家指導者として許されないことである
。ドイツの随員一行は、それはメルケル首相を威圧しようとした何物でもないと受け止
めたそうだだが。当然だろう。」と言われる。それにはベルリン(CNNMoney)
ドイツのジグマル・ガブリエル外相は18日までに、トランプ大統領率いる米国との協
力関係について楽観的な見方を示しながらも、「白状すれば多くの点でいらいらさせる
」との心境を明かした。と言われる。トランプ氏は英紙タイムズと独紙ビルトとの共同
インタビューで、NATOについて「テロに対応していないから時代遅れだ」と指摘。
メルケル独首相を非常に尊敬しているとする一方、2015年に移民受け入れを決めた
ことは「破滅的な過ち」だと批判しているのだ。だがメルケルは解っている。既に20
10年に「我々の多文化主義は完全に失敗した」。メルケル首相はこう発言し、評論家
などから批判を集めたた事があったのだ。首相2期目の発言だ。その後2004年にも
「我々は全て受け入れることは出来ない。全員を難民認定することはできない。既に、
多文化主義は見事に失敗している。」と発言しているのである。それでもドイツが難民
を受け入れてきているのは理由がある。それには人道的な理由と憲法上の理由がだ。ド
イツの憲法である基本法には、「政治的に迫害される者は庇護権を享有する」と明確に
明記されている。ドイツの憲法は、亡命権を人間の基本的権利の一つと規定しており、
これはナチス時代の反省からきている。ナチス時代を通じて他国に亡命させてもらった
恩があるからだ。そしてその上限は今だ明記はされていない。この憲法で掲げた正義と
国民世論と更に人道的見地の板挟みの中にいるのである。そしてそれをトランプは批判
を繰り返しているのだ。


471: 名無しさんAA:17/06/28 02:45
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」16

 とは言えNATO加盟国でも北欧は基準通りに2%に引き上げをしたりして一定の、
効果とは言わないまでも影響力を果たしている。国内でもトランプ氏が関税を指す言葉
として「プロテクション(protection)」という19世紀の古風な単語を蘇らせたこと
に戦略が見え隠れする。今では、この意味でのプロテクションという言葉は、「コンサ
ンプション(消費、消耗の意、かつては結核を指した)」など古い病名と同じくらいに
知られていない。通常、我々は関税については保護主義として扱われる。だが保護主義
は極端な思想家の、自由貿易に反対するイデオロギーと思われている。今やトランプ氏
は、この2つを混同することは間違っている。として管理貿易主義の主張をしている。
これまで過去の欧米政治家は、グローバル化は一部の人を置き去りにすると嘆いてきた
。だが、それは「ニューエコノミー」の生産性向上でインフレなき高成長が実現すると
いう経済進化論の幻想から来ている。この新しい経済はいつの間にか、その人員をも含
めて古い経済のすべての側面を段階的に廃止することを意味したのだ。と今やっと人類
は気づき始めたのだ。トランプは演説する「1つずつ工場が閉鎖され、我が国を去って
いった」「取り残された何百万という米国の労働者たちが顧みられることはなかった」
と。そして中国や日本を名指しし、貿易の不均衡是正を主張するトランプ氏の発言を受
けて聴衆は歓声をあげる。、日本政府関係者は危機感を示す。「経済成長と貿易赤字の
拡大は、グローバル社会のコインの裏表。にもかかわらず不当な貿易と批判し国名を挙
げて名指しするとは」とため息が絶えない。ニューエコノミーの理論家たちは、「敗者
」に補償を与えることは可能なはずだと説いて来た。日本で言うトリプルダウン理論で
ある。だが、補償や下層への利潤の流れは一度として実現しなかった。いざ金が入って
きた時、ニューエコノミーに公徳心や慈愛心や還流の心得は無かった。人々は置いてき
ぼりに干されたのだ。この経済システムの指導者達は内側での自己改革が信頼して任せ
られないなら、外側からの改革を命じろと訴える米国の政治家が出てくるのは必然だっ
た。これほど長い時間がかかったことが驚きなのかもしれない。


472: 名無しさんAA:17/06/28 02:45
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」17

 この敗者を作っては貧困の鍋底に落とし込む消費経済に覇者の居ない一定の共生社会
を築こうと経済圏のルール作りを行う事で話し合い TPPの発足の見込みとなったの
だが。「米国第一主義」を掲げられ廃棄され一方では、これまでの社会主義国は「一帯
一路」を掲げて自由貿易万歳を唱える現象が飛び出てきたのである。これにはEUを取
りまとめたコール氏もびっくりだろう。米国のケリー国務長官は、トランプ氏が他国の
政治を直接批判する発言を行うことは「不適切」との見解を示したもののトランプ政権
がドイツに要求する国内総生産(GDP)の2%相当の国防費支出を請求、貿易障壁や
温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの離脱宣言、イランとの核合意の廃棄への
言及などは 英国と一致して我流に染まり国際社会からの批判も気にしない政治に向か
っている。こうした事でメルケル首相とマクロン仏大統領は、極右勢力や、とりわけ、
トランプ米大統領に対する対立的な立場を確立しつつある。対照的にメイ首相は、大っ
ぴらにトランプ氏と親しく振る舞い、今回の選挙戦では、反EUの立場を取る独立党の
支持層を取り込もうとした。そして少なくともメイ氏は、欧州大陸の同盟国と他に類を
見ないほど敵対的な関係を築く方向に動く可能性を示唆している。ここで解った事は、
国々の貿易赤字も望まないが貿易黒字も望んではならない。という事だ。が対外主義に
過去の植民地貿易をした各国には中国の一人勝ちを批判する一手を持たないのである。
同盟国日本と違って中国に共生社会を説いてもそのルールは存在しない。軍事大国であ
る中で国連の常任理事国であり「経済成長と貿易収支の拡大は、中国の命綱」であるか
らだ。つまりまだまだ「中華の夢」を捨てる気はないのである。この「自立主義」は貿
易ルールの基本だろう。つまり自国内経済を国内産業と国内労働で維持出来た上での貿
易であり、通貨基準で黒字にも赤字にもならない国間交換で維持されるべきと言う話だ
ろう。その意味で日本の鎖国はその完成度の高さから経済成長した。だが労働者基準の
価格や外貨基準ではこの貿易収支の赤字も黒字も意味をなさない。



473: 名無しさんAA:17/06/28 02:46
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」18

 この米英のかつてのモンロー主義を提唱した我儘時代の様なEU苦難の中で、今だに
ウクライナ停戦は約束通りになっていない。ロシアはクリミア掌握して味をしめた行為
に及んでいるのだ。勿論英国はEUの対ロ制裁は堅持すべきだと言明し、メイ首相も「
(ウクライナ停戦合意の)ミンスク協定の完全履行を求めていると、態度を明示してき
た」と述べ、これが実現するまで制裁は続くと強調した。がドイツにとってはロシアの
行為は気が気でない隣国だ。弱弱しい北欧の弱小国を仲間として共産化の波を防がなけ
ればならないのだ。盟友フランスがいるとは言え頼みの綱の英国が欲出して簡単にEU
離脱を決めた事は、骨を負ったコール首相も残念でならない上に腹立たしい事だろう。
又 政治的に混乱し病んでいるイタリアはEUに大きな危機をもたらす存在だ。ギリシ
ャ経済とは異なり、イタリア経済の債務不履行(デフォルト)から救済するにはあまり
に大き過ぎる経済体である。ポーランド、ハンガリー、スロバキアといった中欧加盟国
の移民政策などのEU政策に対する自由移動の国境検査は撤廃であるシェンゲン協定す
ら守られる兆しはない。かつての世界大戦の教訓が全く生かされない場所まで追い込ま
れた形だ。この状態にフランスのオランド大統領も、あからさまな不快感を表明した。
「ここで言っておく、欧州は対米協力を常に積極的に追求していく構えだが、その道の
りは欧州独自の利益と価値観に基づいて決めていく」とくぎを刺し、EUの内政に「外
からの忠告は必要ない」と切り捨て英米の身勝手さに怒りが漂う。ともあれマクロンの
当選で少しは安心を得たが次には自身の選挙が待ち構えている。やっと拡大EUで共通
文化の取り込みフランスの持ち上げた普遍の価値観「自由平等や人権博愛」の精神に基
づいた文化圏が出来上がろうとする中で 馬鹿げた事に英国は全く間違えた国民投票を
していまったのである。人類の英霊がののしるべき行為の中に今でも離脱の道を探るの
である。早く間違いを認めればいいものを 今だメイ首相は撤回はしないのだ。これは
英国に外交をする資格が無い事を物語るの事なのである。



474: 名無しさんAA:17/06/28 03:18
自立主義を貫け  21    「バノンワールド」19

 もしこの歴史を知っている者や 経済や地政学を知る者で 賢明な人類の未来を言う
勇気のある者は このトランプ出現や英国の行為は 反吐の出るくらい汚い話であろう
。およそ多くの人の犠牲の上に成り立って来た戦後の仕組みが たった一国の一夜の、
それもヒットラーまがいの嘘の宣伝文句をまき散らしたロンドン市長以下の一部の声で
 ヨーロッパの経済縮図が一夜にして世界大戦前に戻ったのだから タイムマシンも又
びっくりの事柄でしかない。これで人類は世界破滅への寿命を 100年程縮めたのだ
ろう。全くおかしな事だ。帝政ロシアの栄光を夢にしたソ連と同じロシアが南下政策を
又強めていくだろうし そこにかしこにエネルギーや資源の無い小さな欧州各国はその
巨大な思惑に飲み込まれる危険を晒す。その為の防衛する経済も軍事力も技術力も、目
の前の我が道を行くとふんぞり返る小さな島国英国にとっては目障りの物となる。突然
の巨大軍事の前には それは防衛上も戦わざるを得ないはずだ。すると又敗けそうな国
に肩入れする事に国民世論は反対だろう。だが米国はそれを騙す為に何らかの戦争参入
を企てる。そうして悲劇は大きくなる。欧州のこうした争いに 巻き込まれたくはない
が巻き込まれない程には世界は広くない。色んな所で色んな事が同時に起こる。只英国
がEU離脱の解消の手を打たなかったばっかりに ただ米国が気炎吐く大統領を選んだ
ばっかりに 世界中は混乱の中で 戦争の渦に巻き込まれる。これは当然の事だ。世界
でのエネルギーの供給システムは 世界中のどこにもある訳ではない。発見し鉱脈を掘
って原油や天然ガスを出している所にあるのだから 仕方のない選択だ。そしてそれを
世界で最初に発見したのが欧州であり英国であり米国なのだ。こんな身の毛のよだつ様
な決まったストーリはない。歴史上も地政学的にも 決まった中で人類は我欲に敗けた
国民の 哀れな勝手な国民投票で 窮地におちいったのである。これで遠からず人類が
核戦争を起こすシナリオの基礎は築けたのだ。英国も北朝鮮も満足だろう。勿論米国も


475: 名無しさんAA:17/06/28 03:57
 自立主義を貫け  21    「バノンワールド」20

 だが今度の 第三次世界大戦は大きく過去の戦争と全く違う。第一はまず停戦合意や
終戦がない事だ。地球上で人類が居なくなるまで行われる。第二はシリア国内の様に突
然何処の国のか不明なミサイルが飛んでくる事だ。今やどこででもミサイル開発は可能
である。更に第三に2国間ではあり得ない事だ幾重にも主義主張の異なる政府間と反体
制との入り組んだ戦いであろうと言う面で止まる事はない。同じ国が戦う双方武器供給
をする事もあり得るのだ。更にAIのミニコンピューターの活躍でロボットも戦略も、
大きな人殺しの効率を持つ。この破滅への暴走を止める手立てはない。アサドのシリア
も単に自由化を求める民衆の声に強固に独裁防衛の対応しただけである。独裁の防衛が
なければカダフィのりビアの様になるだけだ。人々の要求は果てしないのだから。今や
エジプトの様な軍事で国内を守る警官とならないと米国は言うんだから仕方ない。世界
の面倒を経済負担を持たないと言うのだから世界はこの独裁化する世界を止められない
。米国民が言うように小さな国も自衛をする権利はある。拳銃を持つように兵器を持つ
権利はある。今まで権利を行使しなかったのは理性があったからだしトランプのような
原則論を持ちだしたら 北の核ミサイルも正当化される。これでは世界が持たない。ど
うしようもない。トランプを止められないのだ。地政学的競合社会の欲望者を止められ
るはずもない。まるで米国映画の世界である。人類滅亡がアニメの如く現実化している
破壊と殺戮が毎日の様にシリアを覆い尽くすが そうして砂漠化廃墟化する中からやっ
と逃げ延びた人々が 街を貧困に誘う。更に混乱させては 強権化させて中国のような
管理社会を打ち建てようとするが 国同士の闘いには管理なんぞない。国連が無能化さ
れたのだ。一人の朝鮮人を打ち建てた米国のおかげで。廃墟と殺戮と冒険が好きな米国
人のおかげで。麻生太郎は言った。「国連は誰が提唱した。」そして入らなかったのは
どこだ。アメリカだろう。そんな国さ 今だ若い歴史の無い国だ。と


476: 名無しさんAA:17/06/29 15:03
 自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」01

 身代金ウイルス「ランサムウェア」がやって来た。日本で3月に問題になったものが
今回6月になってウクライナあたりから広がって来た。今年は厄介な年だ。スペインで
は大火災が2か所も出た。その上このウイルスだ。更に民泊先進国として又貸しの貸し
ホテルで住民さえ帰る事が出来なかった事がある。少し前に日本で大騒ぎしマイクロ・
ソフトの新しいこの空コードをブロックした薬を配布したが 今度は又他のブロックで
やってるらしい。トランプ政権はこの入り乱れた欧州の思惑に一刀両断に金を出せと、
NATOの存在そのままに米国のビジネスライクな物言いで接した。米国にも今や足元
に火が付きそうで苛立っている感がある。ロシアゲートと言われる政権前からのロシア
との接触は 恐らく今のシリア問題クリミヤ問題更にウクライナ問題を早期決着をして
バルカンの憂いを解いて極東問題に移行したかったのだろ。そうする事で国内のオバマ
政権との比較で高い支持率を擁する事が出来るはずだ。と言う事だろう。更にその2つ
の中東とバルカンが終わればトランプタワーの拡大にもつながると踏んでいたはずだ。
そして極東のリゾート沖縄と北方四島に建設出来れば日本人従業員に対しては社員教育
が少なくていいしクオリティは高い。又ロシアの領地で日本の労働となれば収益も高い
、とまあそんなところだろう。が そうしたアメリカの内情よりは南米が火がつこうと
してる。折角コロンビアで内乱の終焉に中部メタ州メセタスで、政府と同国最大ゲリラ
のコロンビア革命軍(FARC)の和平合意が出来て、ゲリラ側の武装解除の完了式典が行
われ、革命軍最高司令官が「戦争よさらば、武器よさらば、ようこそ平和」と述べて、
和平プロセスの進展を祝った。というのにだ。今や石油の低価格はどうしようもない。
そのお隣のチャベスがいたベネゼエラでは原油依存の経済で医療や教育に投じていたが
この安値安定の値動きで暴動が止まらない。チャベス大統領は文字通り今のトランプに
似た大衆主義(ポピュリズム)とその国の時代の波の申し子的存在だった。

478: 名無しさんAA:17/06/29 15:21
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」03

 チャベスの大統領になる前の大戦時代は、キューバのカストロ軍の副将軍ゴメスらが
、アメリカマフィアの麻薬栽培業者を追い出し、軍事政権を打ち建てた。コロンビアか
らの麻薬が実は国を越えて此処で集荷された事もあった。それだけここいらは広範囲の
危ない場所だった。それゆえゴメス将軍は、「アンデスの暴君」と呼ばれるほどの苛烈
な統治を行っていた。その後将軍が去った後も仲間の将校が政府を牛耳った。だが戦後
には共産主義と米国が戦っていた時代だった。そして何度も軍部のクーデターは起こっ
た。民主政権が起こっても汚職や腐敗が蔓延し経済基盤がなかった。だが油田探査は既
にそこに油田がある事が解っていたので軍事政権から民主政権移行期には米国資本を入
れて採掘し細々とだが生産を開始した。そしてやっと1974年に軍部とは違う、民主
行動党のカルロス・アンドレス・ペレス政権が成立した。だがこれまでの汚職や腐敗は
止まら無かった石油国有化法を制定してベネズエラ国営石油会社PDVAを設立するな
どした。石油経済に頼った放漫財政で貧民を潤したものの財政赤字で福祉が減ると暴動
が起きた。1979年に彼は大統領の座を退くものの放漫財政は暴動を繰り返し政権の
座を追われた。だが石油代金で教育と食糧と医療に使った成果は出始めていた。198
9年にはそうした知識層が出て来て再び政権に返り咲いた。それでも当時のオイルショ
ックが国内に混乱をおこした。石油収入に頼り切ったその財政には徐々に悪化の一途し
かなかったのだ。医療と食糧は殆ど海外に頼った経済だったが教育によって恐らく識字
率が1割も満たなかっただろう国が8割まで上がり新聞まで読めるようにはなっていた
。こうした大転換は米国資本家が作った企業が横取りされはしたが 何とか最貧国が立
ち直る契機にはなっていたのだが。このオイルショックでのハイパーインフレは他にな
い南米の特徴でもあったが、この暴動がチャベス大統領を産んだ。


479: 名無しさんAA:17/06/29 15:22
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」04

 こうして1989年に再び政権に返り咲いたが、財政再建のために新自由主義モデル
を模索したが、更なるインフレでの民衆の怒りは収まらずチャベスらはカラカス暴動を
起こした。ペレスは軍を投入し暴動の鎮圧に走ったが。七百人以上の死傷者を出したと
言われていて、この参加者を蹴散らして収めたが長く支持は得られなかった。この時の
投獄でのTVの表明がチャベスの武器になった。とされる。TVでの呼びかけが国民に
響くものである事を知って武闘闘争を止めて政治運動に切り替えて革命家となったのだ
った。だがこれこそが国民の大きな間違いだった。チャベスの起こした民衆への福祉は
言うなれば国民への人気取りの賄賂と同じだった。石油経済が順調でありながらも一般
への配給をし国家財政を更に悪化させていった。社会資本の充実に取り組んだペレスの
批判でのし上がったチャベスは幸運にも世界的に石油財政や景気循環が良かった時期だ
ったからだ。貧民層に豊かな暮らしに近づけはしたものの その財政基盤は食い尽くさ
れ新しい産業育成と国内需要の経済システムを作り上げる努力はなされなかった。社会
主義共産主義の意識から新自由主義への意識の脱却が図れなかったからだ。その昔から
人は法秩序の下の平等社会を願っていた。だが多様化社会では、公共心や公徳心は一部
でも守れない内部の人間や外圧で崩れ去る。欲望による崩壊である。マルクスは「資本
論」匂いて「資本主義はその矛盾ゆえにいずれ行き詰まり崩壊する。」と言っている。
人間の欲故に進化し、欲故にそのルールを守らないと言う事だ。そこで指導者層や秘密
警察などの規制し先導する教主を作る共産党が起こる。対して自由主義はそれを市場に
委ねた。資本の集まりと言う巨大売り場では単一資本の買い占めなどあり得ないとした
のだ。だが頭のいい資本家は博打資本主義を作り上げた。利子と言う利益と先物投資で
ある。利子は投資しない保有資産の目減りを意味し 先物投資は書類による契約社会を
意味した。即ち今だ実って無い果実に 収穫の値段をつけさせて金を借り受けるものだ
。それは収穫のあるなしに関わらず 一定の保険ともなった掛け金の考え方だった。


480: 名無しさんAA:17/06/29 19:21
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」05

 アダム・スミスは「国富論」で、経済は個人や企業の自由に任せることによって繁栄
すると主張し、政府の役割を治安維持や防衛などに限定する必要を説いた。こうして、
資本主義の中で自由主義を唱えて、国家さえも食い尽くす富豪や企業が出現した。そこ
で富の再配分として新自由主義が産まれた。政府は小さくして税を無くし、企業の利潤
に税金をかけて活動を制限しようと言う社会主義に近いケインズ理論が産まれた。政府
が完全雇用を目指して需要を管理するケインズ主義政策は、大恐慌や戦争時の需要を産
み国を救うものとして一般的となった。しかし共産主義が人々の批判や要求を止められ
ない事でスターリンや毛沢東の様な独裁者を産んだ様に、自由主義政府も管理の為には
巨大企業に合わせた仕組みが必要だった。だが物が言えず政府における財政赤字の深刻
な累積、官僚主義的な非能率などが大きな問題となった。当然企業への制約の為の巨大
政府や巨大費用の削減が求められ、イギリスのサッチャー政権、アメリカのレーガン政
権を皮切りに、日本の中曽根や小泉政権などが、減税、規制緩和、民営化を軸とする小
さな政府への改革が広まった。これは公共事業公共福祉政策の縮小を意味していた。当
然そこには 景気の落ち込みが政権に追い打ちをかけた。こうした事で政府は国債とい
う債権に頼る国家予算をはじく事での対応に蝕まれた。その分大企業は国際化した多国
籍企業として富を蓄え、更に住所を移しての隠し財産を持つまでに至った。だがその富
の再配分に於いて消費者と労働者は切り分け出来ない物だった。当然企業の倒産は国を
揺るがす一大事であり続け更なる格差を産んだ。本来日本は、ゼロサム社会を標榜する
極めて福祉循環型の社会を構築していた。それは江戸時代の鎖国令時代からの日本人の
持つ慣習や性格である。ある意味金儲けを悪とする風潮を今だに持っているのは確かだ
。だが双子の赤字に揺れる米国政府は無知にも内政干渉で日本からの利潤を搾取すると
言う非道を選んだ。又本来の国策の自国通貨維持の政策を民間のFRBにそのまま放置
しての国策を選んだのだ。実は仕事は失業者3割を保有しても福祉出来る余裕を持つ。
それは「働き蜂の八割の活動法則」である。どんな集団でも7割で3割まで支えていく
能力や宿命を持つ。と言う。これは自然界の法則でもある。


481: 名無しさんAA:17/06/29 19:22
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」06

 こうした事はある意味「北朝鮮型独裁」と全く同じである。他国に「自立のない自主
独立 権利のみの法治国家自治国家」で 内政干渉するな。という事になる。これらが
今許されるのか。と言う問題だ。「核兵器」を含む「大量破壊兵器開発」「大陸弾道弾
ミサイル」の取得。が防衛能力をして攻撃力の高さから「核抑止力」などと言っている
。だがかつての時代と違い、「危険だから行わない」「市民の自衛に兵力を持つ」とい
う世界は既に理想論化している。ISILやシリア内戦を見る限り人間の盾で防御して
、攻撃も又一般市民を爆撃している。かつてイラクの駐留に対しても上部の命令に於い
て、救急車に運ぶ無辜の人を航空機から殺しまくっている。アメリカの母国の内部でも
警官が「無辜の民」が武器を持っている居ないに関わらず 治安の元の職務質問時にお
いて殺す行為が起きて止まない。この抜け殻の様になった民主主義は「ブッシュ家」の
私恨や私怨を国政に於いて行った事を止めきれなかった事で起こっている。裁判も調査
も大きな国家の行う邪悪な行為に敗けてしまったのだ。その意味ではこのフランスの行
う2回に分けた決選投票制はそこに意味を持つ。米国も又大統領予備選を行ってはいる
がどう考えても苦肉の策での決選投票制である。どだい2党派に分けて居る事に問題は
山積みしている。EU離脱でも英国議会は党統一の意志表示は出来なかったし、今回の
米国の国民皆保険のオバマケアの改正法案も又一方で予算が膨大になると削減廃止を叫
び一方で冷たすぎてもっと人間的手厚い保護を望む声も今の民主党の作った保険の改正
を押して反対なのだ。「同床異夢」や「敵の敵は味方」の人の持つずる賢さは国際政治
でも起こっている。そしてそれを利用したのがトランプ政権である。何でも一緒で批判
し続け、少数意見を捨てて「一将功成りて万骨枯る」状態の中で成立したこの国が、い
つの間にか「大事の前の小事」を捨てた「大同小異」の国になっていたのだ。このトラ
ンプ発言が「曲学阿世」の言葉である事は誰の目でも明らかであろう。こうした事は、
何も米国だけではない。今度のカタール問題も中国問題も、問題の本質はそこにある。
弱くあるべきか 強く在るべきか。強いのが悪いのか弱いのが悪いのか。




482: 名無しさんAA:17/06/29 19:22
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」07

 今の北朝鮮でもチャベスのベネゼエラも 民衆へのアピールに目覚めた政権で本来の
「協調の為の知恵出す」と言う政治の作業や力は皆無と言える。米国の政治がアフリカ
の下僕社会の下等な部族政治と同じだという事に唖然とするが、大統領の行う私怨や私
恨の政治を止められず大掛かりな911事件やアフガン戦争イラク侵攻が今だ止まらな
いで人類の平和をかき乱している様はその証左で反論は出来ない物であろう。国際化イ
ノベーションはグローバル化の進展を加速させた。今やグローバル化は当たり前の流れ
と意識している。ポテンシャルと言われる成長産業の鍵が、自国に無い以上は海外での
戦略をより重視して取り組みのは企業にとっては当然のシナリオである。だが国という
集団は、国内という枠の中でしか動けない。教育と雇用の断絶もある。企業群が、これ
からの人材や知識にスキルを持たず大学教育などが的確、適切に提供できないのは国家
政庁の礎すら作れないのである。経済力で国際競争に敗れて衰退する事態さえ想定され
る中では企業に「お願いだから海外に移さないでおくれ。」と泣きついたのも当然だ。
此処にトップイマジネーションギャップが存在する。日本の東芝が経営者の想像力欠如
がもたらしたかなりの恐ろしい事故だと言われるが 日本のグローバルマインドとされ
る企業も、イマジネーションと言われる国際感覚に習熟度が高いとは思わないが世界の
オピニオンもアメリカのトランプ発言も又習熟しているとは思えない。そこに悪意ある
ポピュリズムがある。そも企業の生き残り策が生産では無く余剰資本や利潤追求姿勢に
あるというのも何だかいただけない。この石油生産や天然資源に頼った経済政策は人類
一般に全ての国に言える。逆にかつて日本の様な資源の無い島国が加工貿易立国や技術
立国或いは海洋立国を目指しても、悉く米国に阻止された。かと言って韓国の様に北が
起こしたスパイまでも大統領にしては こそこそと核開発や米軍撤退を画策されては、
世界も迷惑する。現に今までの開発の経緯の責任は中国よりも韓国にある事が 今の現
状の深刻な問題なのである。


483: 名無しさんAA:17/06/29 19:56
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」07

 今の北朝鮮でもチャベスのベネゼエラも 民衆へのアピールに目覚めた政権で本来の
「協調の為の知恵出す」と言う政治の作業や力は皆無と言える。米国の政治がアフリカ
の下僕社会の下等な部族政治と同じだという事に唖然とするが、大統領の行う私怨や私
恨の政治を止められず大掛かりな911事件やアフガン戦争イラク侵攻が今だ止まらな
いで人類の平和をかき乱している様はその証左で反論は出来ない物であろう。国際化イ
ノベーションはグローバル化の進展を加速させた。今やグローバル化は当たり前の流れ
と意識している。ポテンシャルと言われる成長産業の鍵が、自国に無い以上は海外での
戦略をより重視して取り組みのは企業にとっては当然のシナリオである。だが国という
集団は、国内という枠の中でしか動けない。教育と雇用の断絶もある。企業群が、これ
からの人材や知識にスキルを持たず大学教育などが的確、適切に提供できないのは国家
政庁の礎すら作れないのである。経済力で国際競争に敗れて衰退する事態さえ想定され
る中では企業に「お願いだから海外に移さないでおくれ。」と泣きついたのも当然だ。
此処にトップイマジネーションギャップが存在する。日本の東芝が経営者の想像力欠如
がもたらしたかなりの恐ろしい事故だと言われるが 日本のグローバルマインドとされ
る企業も、イマジネーションと言われる国際感覚に習熟度が高いとは思わないが世界の
オピニオンもアメリカのトランプ発言も又習熟しているとは思えない。そこに悪意ある
ポピュリズムがある。そも企業の生き残り策が生産では無く余剰資本や利潤追求姿勢に
あるというのも何だかいただけない。この石油生産や天然資源に頼った経済政策は人類
一般に全ての国に言える。逆にかつて日本の様な資源の無い島国が加工貿易立国や技術
立国或いは海洋立国を目指しても、悉く米国に阻止された。此処に企業と国の断絶があ
る。企業は、事業活動と収益の極大化のためにかなり前から、国境を超えて動いている
。しかし国は、国内という枠の中でしか動けない。教育と雇用の断絶もある。企業が、
これからの人材に求める知識やスキルを、大学教育などが的確、適切に提供できていな
いの上に 国際政治上はどうしても 国の軍事力を背景の発言に終始しているのである



484: 名無しさんAA:17/06/30 22:46
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」08

 恐らく欧米が一番気にしているのは人口増加問題だろう。1941年年末にフランク
リン・ルーズベルトは米国大統領として第二次世界大戦の「連盟国(Allies)」に対し
て「連合国(United Nations、UN)」と言う言葉使用し、この宣言で一般的に正式な語
として発言した。連合国共同宣言の4大国は第二次世界大戦の戦勝国で作られた。この
連合国共同宣言は、1942年正月にアルカディア会談において、亡命政府も含めた、
連合国26カ国により署名され第二次世界大戦の戦争目的を述べ、各国が持てる全ての
物的人的資源を枢軸国に対する戦争遂行に充てることを共同宣言した。ドイツ、日本、
イタリアとは、各国が単独で休戦または講和をしないことをこの時明らかにした。この
宣言が、その後の国際連合の基礎となり、1945年には署名国は47カ国となった。
思想の歴史学で言えば、この頃の宣言と植民地奴隷の実体と生活意識とには大きな乖離
があった。この宣言へのアプローチ暗号名が「アルカディア」であった事から、アルカ
ディア宣言と言われた。不思議なのは、日本では歴史でも揺らぐことの普遍的なものが
「正義」であるのに、現代人も米国も「普遍的な正義」があるだろうか。と問いかける
馬鹿な国が勝った事であった事だ。不思議な事はエゼキエル書の言うアルカディア思想
が何故この暗号名に使われたのかという事だ。アルカディア思想は別名ユートピア思想
とされる。イエズス会によって広められたギリシア神話であるとされる。この中に内包
するユークロニア主義は時間のない国の出現でもある。星新一の白い服の男ではないが
過度に戦争を危険視した社会は逆に危険極まりない社会であるという事だ。ユダヤのバ
ビロン幽囚は紀元前の4百年頃の話だ。ネブカドネザル2世を王とする新バビロニアと
、アッシリア帝国が領土争いをしていた。ユダ人は放牧の中ユダ王国を持っていたが、
歴史的にはアッシリアに先代時代に服従していた。だが時代はアッシリアからエジプト
の時代に入っていた。危機感のあったカルディア人はバビロニアを建てイスラエルを襲
い職人達を捕虜にして国の建設従事させようとした。だがかつてのイスラエル人がアッ
シリア人が襲った時の様には従順では無かった。そこにユダ国の王として傀儡ながらも
ダビデ王家の王子ゼデキヤをたてて貴族、戦士、手工業者達がいた。ネブカドネザルの
兵士達は、イスラエルを征服し、エルサレムを破壊し、潜在的な反乱の指導者とされた
指導者ユダ人は、バビロンにおくられた。一般の集団はエジプトに逃れたが、その際に
彼らは、抗議する預言者エレミヤを彼の意志にさからって無理やりエジプトに連れて行
った。こうしてパレスティナに残されたのは、最も貧しい農奴だけだった。

485: 名無しさんAA:17/06/30 22:46
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」09


 ユダヤ人は人種では無い。単に紀元前400年頃の初期の唯一神信仰を持った宗教団
体であり、多神教しか存在しない時代にあって、短期間のユダヤ人国家を唯一造った、
原理主義集団で、長い間政治的独立の喪失という運命をたどることになる人種だった。
。予言者ゼデキヤもこの前588年にはカルデア人に対する反乱を主導したのだが。こ
の時バビロンに幽因されるほどの抵抗を続けて、エジプト軍の助けを借りてついには、
バビロンは滅んで バビロンから解き放された。がこの戦いの中で 首都エルサレムは
徹底的に破壊しされ、更に残っていたイスラエル人もバビロンに連れていった。だが、
これまで半世紀以上の闘いはバビロンを疲れさせペルシャを大きくした。こうした事で
 エジプトに収監されていた予言者エレミヤを心の拠り所として呼んでユダ王国の再興
や復興を目論んだ。約半世紀におよぶバビロン奴隷の期間は、イスラエル人の精神的な
団結と強い信仰をまもる民族にそだてた予言者であったからだ。これは同時にエジプト
での農民の時代でもあった。この時の強い信仰からユダヤ民族が生まれた時期といわれ
る。 前539年には、ペルシャ帝国の創建者キュロス大王がバビロンを征服したのだ
。翌年キュロスは、ユダヤ人の解放を許可する勅令を布告した。奴隷解放である。捕囚
民のうち約4万有余が、このパレスティナ地に戻った。彼らは自分たちの財産すべてと
、バビロンに残留する人々が託した贈り物、そして伝承によればキュロス自身の贈り物
をも携えて、帰還した。故郷はカルデア人に破壊されたままの廃墟だった。帰還者達は
、これからの国家建設の膨大な仕事を思って、暗澹(あんたん)たる気持ちになっていた
。帰還民達に広まっていた意気消沈した疲弊感は、しかし、エレミヤの書が作られた様
に2人の宗教的指導者、預言者ハガイとゼカリヤを産んでいた事によって払拭され、再
びの活気を取り戻した生活を次第に出来るようになっていった。彼らは、かつてのエゼ
キエルがしたように、宗教的生活による救いを約束したとする布教活動に取り組んだの
である。ユダヤ人は、かろうじてユダ王の血筋ダビデ王家の血をひくゼルバベルをして
王座にし彼の指導のもとに、まずは神殿再建にとりくんだ。こうして、前516年に、
第2神殿が完成した。ユダヤ教の伝統では、この年がバビロン捕囚の真の終わりとされ
この時ユダヤ人ユダヤ教が出来たとされる。ところがこのユダヤ紀元こそが人類史上の
最悪だった。


486: 名無しさんAA:17/06/30 22:47
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」10

 こうして前516年に、イスラエルはユダ国として復興を果たしたが 周りの隣国は
エジプト・バビロニア・ペルシャといったそうそうたる大国であった。こうした中での
エゼキエルは、紀元前597年に更にイスラエルの民らと共にバビロンに捕囚されたが
、その後、捕囚された者たちに悔い改めと希望をもたらすために、この地に召命を受け
た。エゼキエルが召された頃は、ユダヤの王国はまだ完全に絶えておらずに、王と多く
の民が自分の土地に住んでいた頃だったと言う。しかし、多くのイスラエル人は預言者
の指導を拒否し、預言者に敬意を払うこともなく暮らし初めていた。すぐ数年のうちに
「神殿も城壁も破壊され、エルサレムの町は焼かれ、多くの民がバビロンに捕囚され、
残った者はエジプトに避難するなどして世界中に離散した。」「その結果は、約束の地
からイスラエル人は追われ、ユダヤの王国は滅亡したのは。このことは神がイスラエル
を守ることができなかったから起こったのではなく、イスラエルを救うことができたの
にもかかわらず、神が守らなかったからだ。」と言う「神自身がイスラエルの中の邪悪
に対し、その当然の結果がもたらされることを選んだ。」から起こったのだという内容
が記載されている。エゼキエル書には神の怒りと共に、悔い改めて神に立ち帰る者には
回復が与えられるという希望とが書かれている。こうして前597年〜前516年の間
を「バビロンの幽囚期」としてユダヤの涙の日々として悔い改めるきっかけの新たなる
意志を持つ日としている。この古代史を持つ旧約聖書を基準にイスラム教のラマダンが
あると言われる。この時のアルカディア人の宣言こそアルカディア宣言ではあるのだが
その後2千年の時が経ち 「理想郷建設」の宣言が「連合国結束」を呼びかけた宣言に
変化して行われた。エゼキエル書では 神の怒りと共に、悔い改めて神に立ち帰る者に
は回復が与えられると言う希望を示している。此処で何故古代の話をと普通に疑問が起
こるだろう。実はこの今の第二次世界大戦後の世界が このアルカディア宣言をもとに
築いてきた連合国社会である。と言う現実と もうこれ以上の地球破壊は許されないで
あろう。という事が奇しくもこのメソポタニア時代と全く同じだからだ。


487: 名無しさんAA:17/06/30 22:47
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」11

 実はメソポタミア文化はエジプト文明程にはあまり良く解ってはいない。メソポタミ
ア神話ではシュメール人、東方セム語アッカド人、アッシリア人、バビロニア人といた
事になっており紀元前四千年頃からではないかと推定されている。後に移住してきたの
がアラム人カルデア人であり この人達が定住すると総称してアルカディア人と呼んだ
と思われる。そしてバビロン王を置いてバビロニアを造り帝国を成したと思われる。つ
まり周りにはシュメール人アッカド人アッシリア人は居たとも推定される。ここの地が
油の取れる時代に入り紛争が絶えない事から古代遺跡の解析すらままならないというの
が人類学上の悩みだろう。多神教のメソポタミア神話は彼らの信仰した宗教であり、彼
らの共有し、発展させた神話体系である。これらを壊したのがこのユダヤの一神教の信
仰であった。この頃の自爆テロも又この時代の多神教破壊につながった行為に似ている
。そしてユダヤ教、マニ教、グノーシス主義との接触によりほとんどの宗教的伝統は失
われた。だがこの時のメソポタミア神話こそ旧約聖書の本流であった。その為メソポタ
ミアの宗教文化は後の宗教に多大な影響を与えている。その影響はカナン人、アラム人
、古代ギリシア人、フェニキア人の宗教に、さらにユダヤ教、キリスト教、マンダ教、
イスラム教などの一神教にも及んでいると言われている。紀元前2335年頃、サルゴンが
全メソポタミアを征服し、アッカド人とシュメール人を世界で最初の帝国に組み入れた
。帝国アッカド帝国はメソポタミアを統一し、アッカド人とシュメール人を一つの支配
として200年の統治があった。こうしてメソボタミア文明は確立したが、今だ謎は多
くメソポタミアの宇宙観について具体的な文献は現れていない。しかしさまざまな記述
の研究を通してメソポタミアの宇宙観を、少なくとも部分的には正確に復元している。
。紀元前千二百年頃に書かれた創造の叙事詩では神、マルドゥクが母なる神ティアマト
を殺し、その半身を使い地上を作り、残りの半分から楽園と冥界を創ったとされ、同期
に書かれた別の文献には、宇宙は回転楕円体で、神々と星の住まう三層の楽園とその下
の三層の地上からなると描写されている。



488: 名無しさんAA:17/06/30 22:48
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」12

 ここにこうした古代の事を書いたのは、ユダヤ人が二千年前に自分達の国家だった。
と横取りしているイスラエルはもっと昔の四千年前にパレスチナ人が住み着いていたと
言う事実があるという事だ。更に旧約聖書の一神教はユダヤ人がユダヤ人の為に作った
勝手な宗教だった事だ。事実から言えばシュメール人のアッカド文化はバビロニア時代
からは少しずつ解って来ている。中でも最近発見されたイシュタルの壺は紀元前二千年
紀前半の信仰を物語るものだ。いわゆる「イシュタルの甕 (Ishtar vase)」に描かれ
た女神イシュタルは、翼を持ち神聖な角の帽子をかぶるっている。多神教であるメソポ
タミアの世界は 交易もあり様々な神々の存在を許容したと言える。一方で単一神教と
しての各個の信者集団が 特定の神をより優れたものとして信仰した物があった。それ
は集団の祖だったり集団を支え指導した神とも言える物だ。国家としての多神教の中の
一人の神を集団や村落ごとに持っていたのである。こうした村落集団は大きい都市ある
いは都市国家ごとに形成されやすく、それぞれの都市の守護神となり信奉したという。
例えばエンキ神は都市エリドゥ、アッシュール神はアッシリアそのものの、エンリル神
はニップル、イシュタル神はアルビール、マルドゥク神はバビロンの守護神と考えられ
ている。そういう事でメソポタミアにどれだけの神が存在したのかは分かっていないが
、タルクヴィストの著書では今日知りうる限りでも、およそ二千四百の神々が存在した
としている。その中殆どはシュメールの名称を持っている。シュメール語で神々はディ
ンギルと呼ばれ、一方アッカド語ではイルと呼ばれていた。この2つのグループでは、
お互いの神に寛容であり思想の交流があったとされ、お互いにそれぞれの神を取り入れ
ている。このアッシリア文化圏は、アッカド帝国の支配地であり イラン、レバント、
アナトリア半島、カナン、アラビア半島の歴史でもある。そして今も又この地が砂漠で
世界の終わりや再生の鍵も持っている地域である。実は有史以来この地の動向は世界を
変えて来た。ゲルマン大移動・十字軍の遠征・胡椒探しの大航海・戦時の石油支配と、
それはそれは火薬や紙や塩や建築と数限りなく影響を与え続けて来た地である。ここが
今や戦乱の地なのだ。






489: 名無しさんAA:17/07/02 09:37
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」13

 もし新しい時代が既に来ているとしたら。シリコンバレーからの誘惑だろう。今や既
に第八の選民再生計画が持ち上がっているのかも知れない。日本が満州国を作ろうとし
たのは日本人の意志ではない。実は金を借りていたユダヤ金融家の提言によるものだっ
た。即ちユダヤ人の建国計画である。この膨大な金を運用していたユダヤ金融資本家も
実は国の無い事の落胆と建国の意志は高かった。従ってドイツにもフランスにもソ連に
も何処でも金を貸していた。そして米国にも貸付して居た為に自国の国の造幣権を米国
は持たなかった。その為に今のFRBがあるのだが 実は当然の如く各州はそれぞれの
国だった事も有り統一通貨は望ましい事だったのだ。ドイツではヒットラーが出て賠償
金や債券の支払いを無しにして借り逃げをし仏国の絵画などの宝飾品や高級品は根こそ
ぎ自国に持って帰ってたが 日本での敗戦時には逆に満州で100万ドル日本で200
万ドルの紙幣担保用の金塊が無くなったとされている。満州はソ連に本国のは米国に行
ったとされフィリピンの山下財宝と言われる物も現実には軍発行紙幣の裏付けであり、
約70万ドル相当だったと聞く。が結局は満州での米国参加やユダヤ国建設には至らな
かった。よくハリーが断られて云々と聞くが実はその前に既に海運が盛んになった頃で
満州国が海に面してない事で共同経営を断れている推移がある。今でも末法思想は強く
終末論義は盛んだがゾロアスターは紀元前1600年から予言者を占っている。千二百
年周期説に立てば2400年であり四百年を差し引いて行けば西暦二千年は既に新しい
年になる。つまり現代のAI人工知能は既に人の新しい時代の幕開けのようにもみえる
。「闇の権力組織」といえば、英国であろう。今回のEU離脱も「影の世界政府委員会
の謎の組織が反対したいわれている。「三百人委員会」、別名「オリンピアンズ」とい
うオリュンポス十二神をもじったこの考え方は、イルミナティがフランスを本部として
進化したのと同じように、選民主義と悪魔主義を真似た、超国家的組織を夢想したバロ
ンの言うオルタネイティヴショック暗黒社会の世界を突き進んでいる。



490: 名無しさんAA:17/07/02 09:37
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」14

 こうした事は昔からずっーとあった。「新選民計画」として末法思想と共に戦争した
。物見の塔であるエホバの証人は終末期こそ明示しないもののこの終末思想に基づいて
人のやるべき人道を説くクラブである。日本の末法思想は人の個人の死の後の輪廻転生
の世界を説き樹になる虫になる魚になる世界で、行き先を地獄の閻魔大王が振り分ける
が終末思想は、世界が終わりを遂げてその時過去の行いで神が振り分けるとしている。
この個人と世界の違いは、日本は信仰に走る為に生まれた物に対して欧州では信仰より
は信仰を越えた人民選考や世界制覇に使ったのである。先に述べたようにこのユダヤ教
からはみ出たメソポタミア神話の伝記は一部を抽出して聖書と言われる書物になった。
こうして唯一神となった神はヤフェと言われたりエホバと呼ばれたりしたが 全知全能
の神となるしかなかった。他の能力を宿す神を受け入れれば その神話である聖書が、
収拾つかない物語になる事をローマ帝国は知っていたからだ。此処に人がどうやって生
きて来たか。どういった暮らしをして来たかの違いがある。日本人の多くは権力の下で
は生きていない。殆どが自力で生きそこに共生社会を産んで生きて来た。極寒のロシア
でも同じだっただろう。だが砂漠の地は緑地や肥えた土地の防衛によって大きくなった
。水をもつオアシスでの生活と思われがちだが 此処には強い集団の防衛は欠かせない
要素だった。此処に一神教思想の要がある。バビロニアやアッシリアで多神教に染まり
ながらも 集落や都市国家の象徴の神が必要だった理由である。これが世界大戦中での
宗教と思想の闘いとして現代での分化した思考を定着させた。「一神教しか認めない」
が拡大貿易や人的交流は欠かせない帝国の文化要素である。そこで思想と宗教を別けた
。そうして封建社会は消滅を辿った。植民地拡大主義は他宗教の神や物品や文化の受け
入れざるを得なかったのだ。


491: 名無しさんAA:17/07/02 09:38
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」15

 アッシリアの持っていた多神教はバビロン神話はそのまま拝火教に使われゾロアスタ
ー教として一般的な宗教だった。この頃他に宗教と言う信仰の対象がなかった事も大き
く広げる形になった。インドに渡ったこのゾロアスター教はジャイナ教を作りヒンズー
教を作った。ゾロアスター教即ち拝火教では善悪二元論であるとされるが実は違ってい
て話や説話は二元論で進められるがツァラトゥストラの三徳論こそが肝心の部分である
。つまり霊的意識と現在の実体と更に未来の光(創造・混合・分離)の世界観から成る
。従って善と悪は闘うのだがこの闘いこそが善である。と言う考え方である。これを以
って平和の祈りや鳥葬の意味が又違っている。つまり我々は自然と共に生きる意志表示
が鳥葬であり、平和は常に戦う中の一時の祈りでしかないと言う尊さである。この中で
苦行・禁欲主義をもって「三つの宝」(1)正しい信仰、(2)正しい知識、(3)正しい行い、
で解脱を説く。歴史的にはヒンズー教の階層主義の方が先なのだが、出家者のための五
つの大禁戒マハーヴラタの実践して目的を果たすとした処は殆どゾロアスターである。
(1)無生きものを傷つけないこと(2)虚偽のことばを口にしないこと(3)他人のものを取ら
ないこと(4)性的行為をいっさい行わないこと(5)何ものも所有しないこと(無所有)は
過激に人を諫める。とは言え分派したマニ教やヒンズー教は西に分派したユダヤ教や、
キリスト教やイスラム教と殆ど似ている。マニ教は、ヘレニズム世界の神秘主義的哲学
グノーシス主義、パレスティナのユダヤ教およびキリスト教、初期教ゾロアスター教、
また、ローマ帝国で隆盛の太陽崇拝のミトラ教、伝統的イラン土着の信仰、さらに東方
の仏教・道教からの影響を受けた、摂取・融合している宗教とされる。それはマニ教の
母体が、古代ペルシアの宗教ゾロアスター教を教義の母体としているからだ。ユダヤ教
の預言者の系譜を継承し、ツァラトストラ、釈迦、イエスなどは、いずれも預言者であ
り後継と解釈し、マニ自身も自らを天使から啓示を受けた預言者と位置づけて、「預言
者の印璽」を権威としてる点にあるからだ。


492: 名無しさんAA:17/07/02 09:38
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」16

 こうした精神世界の偏移は、人類の進歩と共に活動しある時は皇帝の権威にある時は
人の拠り所として法治基準の源になった。そして今AI知能が発達して来ている中では
かなりの重要な部分を占める事になる。此処でヒンズー教を話す前に韓国に出来た階層
社会を話しておこう。従来から韓国はよく道家儒教の社会で家長制のある秩序社会と誤
解されている節がある。実は韓国に於いて統一教会などと言う新興宗教が華やかなのは
この家長制も儒教社会も存在していない証である。近年の大統領排斥主義もその中にあ
る。李氏朝鮮時代には一般的に両班・中人・常人・賎人の4つに大別され両班とは皇帝
朝鮮王を守る為の官僚に属する人だ。中人とその支配下として土着の領主などだ。そし
て常人とはその税収する農民達である。この一般的税金徴収の民が常人である。そして
この常人を農奴として使う事が出来使われる奴隷が賤人なのである。この他にも国民は
いた。それは僧侶とか貴賤者とされる娼婦や踊り子や放浪者や外交員なのだがそうした
体制は何もこの国だけとは限らない。多くの国がそういう体制を敷いていた。そして、
この奴隷と言う制度を作ったのがインドのカースト制度である。古く紀元前13世紀頃
には既に在ったらしく、その原因はインド内のマハーラージャ制度による。日本では、
マハラジャで言われるが、この「偉大なる王」という「マハーラージャ」という言葉は
ヒンディー語、マラーティー語、ラージャスターン語、マールヴィー語、テルグ語、オ
リヤー語、パンジャービー語、ベンガル語、グジャラート語など様々なインドの言語に
おいて、この言葉は語彙の一部になっている。イスラムのスルタンと同じである。所謂
部族長であり、皇帝とも訳される。だが皇帝となればイスラム国が求めたカリフ制であ
りあくまでも部族の長「王」と考えた方が妥当であろう。このヒンズー教こそは、宗教
の中で何の決まりも無い世界観に満ちたもので ヒンズーの中にユダヤ教も仏教もイス
ラム教もキリスト教もいる不思議な宗教観を持つものだ。加えて言うなら仏教が出来る
ころ屠殺論争が起きた。人は生き物を殺して良いかという事だ。これに仏教に敗けそう
になった事で牛を殺さないとして衆支持を得た。これまでをバラモン教としその後にあ
る教義をヒンズーとしている。


493: 名無しさんAA:17/07/02 09:38
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」18

 ブライトバートではポピュリズム愛国主義 国家強権 法化差別社会 移民排斥主義
などが続く。オルタネイティヴショックとは、代替案である反亜流ショックであろう。
思想体系の中でこれほど思想として堅さのないヒンズーが何者にも勝る形で体系を整え
て第3の宗教としているのである。ある意味この東に出て来たゾロアスター教の変化は
逆に東に出てきて、イスラムやキリストに変化した思想を変えているのかも知れない。
というのも日本仏教は神仏混合の影で国家神道を取り込んでしまったがその理由がこの
仏教がヒンズーからの解脱だったからだろうと言うのは容易に想像がつく。イスラム国
の過激な原理主義がイスラム教とかけ離れているとイスラム教徒がどう弁明しても排斥
し殺人や聖戦士と聖戦を許容した宗教にその正当性はない。そもキリスト教が人間は罪
の中にいる悔い改めなさい。との教えは大人の人間にそう子供に教えて自分がまともに
なる方策を示しているのだろうが 教えとしてはおかしいものだ。この矛盾が今のテロ
に繋がっている。日本で自爆テロが少ないのはこの考え方の違いである。だが国家が今
コミニュティ自治に頼ろうとしていると言う極めて危険な状態だ。と言うのは自治を行
う為に国家を形成したのにその役割を成さず ゴミやインフラや治安を地域の族長に委
ねた決定をしているのだ。これは政府が決定権も決断の責任を取らない諮問委員会に委
ねている事と同じである。議員や総理大臣は職業ではない。国家を委ねるに選ばれた者
である。言わば兵士と同じ最大のボランティア行動者なのだ。それが今やその任を放棄
した論戦を行っている。それは軍国主義全体主義に等しいもので 決していい事ではな
い。近年の現象はそうした分業化の中の 非人格化作業で社会を進めようとする動きだ
。人々がAIやロボットを産んだのは 人への手助けを欲したものだ。つまり「高度な
道具」の必要性である。この道具が高度でありながら役に立たない。そこで人はいつし
か人が道具に寄り添う事にしている。例えば溶鉱炉の火を止めずに人が三交代で仕事を
するように。



494: 名無しさんAA:17/07/02 09:39
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」19

 今「気付きの瞑想」が思想界の活動になっている。シリアの紛争が国内改革から紛争
に至った事には、反体制派の「自由の欲望」と共に現国王の倒壊での「解放の夢」が、
そこにあった。と分析されている。それはイラク侵攻でも フセイン打倒でもなぜかそ
こには全く筋道のない「夢」が民衆にあった事が証明されている。それは満たされない
心の欲望であり 全く不満や鬱積のはけ口でしかなく 全く自由への扉でも論理の帰終
でもなかったのだ。それは今のイギリスのEU離脱も同じで 離脱の工程も離脱後の姿
も見えない中で人は離脱に票を投じた。それは全く見えない「夢」に向かった行為だっ
た。つまり「夢の実現」に固執して現実を見失ってしまったのだ。「あらぬ夢」に悩ま
され毒の中に判断してしまったのだ。「中華の夢」も「アメリカ第一主義」も言葉に操
られた人々の「あらぬ夢」の苦悩である。人々が社会生活し文明が進化して その陰で
失業者が出るのは当然だ。この失業者を無くすのが未来として「夢」を描いている。が
実は違う。先進国で仕事がなくなる事は「人口増加」への解放である。中国もインドも
人の生まれる要因は老後の保証や生活の支えである為 幼年労働未成年労働が問題にな
っている。人身売買も同じで少女の売春と青年の兵士化が目的である。更に貧困の格差
社会と臓器売買は同一のものだ。即ちこのアメリカが人権問題環境問題に取り組んでい
ない理由は企業や裕福な者の傲慢な「欲」と「夢」がそれをさせている。これは中国も
又孫う事なきこの実現しても未来を作らない傲慢な夢の中にいる「中華の夢」を掲げた
習近平は「一帯一路」を掲げて「AIIB」を作った。先のこのイスラムは愚かイエス
キリスト及びユダヤ教の持つ旧約聖書の歴史的事実であろう流れを述べたが、この今の
問題がどう考えてもわざわざ過去の歴史を壊す為にイスラエルが仕掛けた罠に見えて、
仕方がない。この古代史に於いて歴史の持つ事実を証明する遺跡が次々と爆破と紛失し
更にこの現地での研究者の命まで奪われているからだ。


495: 名無しさんAA:17/07/02 11:08
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」20

 「気付きの瞑想」の重要性は苦しみを支える事にある。誰でも喜怒哀楽の中で生活を
している。その中には間違いも後悔もある。それが人生であるとすれば唯一出来る事は
後悔や間違いがかつての様な「進歩の為に学習の場」に帰る事が重要だという事だ。こ
れは国家経営でも言える事だ。第二次世界大戦は第一次世界大戦の「悔やみ」や「戦争
の悲惨さ」をドイツ人が学ばなかった事にある。中東の今も収まらない紛争は 米英が
認めて出現した「イスラエル国家建設」の間違いを認めていない事にある。そして米国
は「共産党経済の疲弊」を全く学んでいない。更に中国はかつての戦争の過程に「学ぶ
物」を見出せないでいる。このはき違えた政治や外交には、西側社会の基本理念の三大
原則の確認をするべきである。この主権在民・人権保護・平和主義の鉄則を持つ法治国
家主義を持っていない。つまりこの三つの一つすらない国家に 何故西側は同じ同盟国
の様に接するのであろうか。と言う疑問と疑念に全く答えていないことである。米国が
自らの国が輸入超過による産業空洞化を懸念している事は解っている。だが恐らくは、
それは話し合いの出来ない共産国家がそこにある事が理由であろう。ロシアが掲げた、
米国が覇権国家としての行動が我慢ならない。と言うのは国連加盟国の全国家の意見で
もあろう。その中で暴言を吐き虚勢をはり行動に不審があるのは 国民が正しい大統領
を求めていない姿にある。此処にも人の夢の姿がある。こうした挙動不審な行為は選挙
時から既にあったものの米国民は恥であるトランプ氏を持ち上げ大統領にした。いまや
米国はシリアやイラクの問題から遠ざかって対移民政策に移ろうとしている。だが国際
社会はこれを許してはならない。それはまだ「オサマ・ビン・ラディン」が本当に犯罪
者であったのか。「サダム・フセイン」が何の罪があったのか。が全く明らかになって
いない上に「ブッシュJr」が全く裁判されていないからだ。かつて国際法の下で東京
裁判は「戦争を犯した罪」を定めた。この規定に戦勝国だから逃れられるというのは、
最もな欺瞞に値する。この真実に寄与し、先に言った「戦争の過ち」の気付きや学習が
なければ全く又同じ悲劇が起きる。つまりブッシュ裁判が行えない限り悪禍は終わらな
いのだ。


496: 名無しさんAA:17/07/03 00:02
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」21

 こうして世界にとってはブッシュ政権は悪魔の使いの様な政権であったが、トランプ
政権は負けず劣らずの無責任政権である。なるほど揺れ動く気持ちはあろうが、中国か
らの経済を排除しない限り明るい未来は見えて来ない。更に今や影響力排除は難しいま
まにここ30年推移している。この間違えた経済協調は 10年後日本が中国に付いて
いく事まで発展するだろう。既に東南アジアにおいては米国と中国のどっちを選ぶかと
言えば米国は販売先のお客であり中国は下請けの協力業者若しくは同業者仲間となって
いる。お客は売れる場所があれば別に米国でなくともよいが仕入れ先は他にないだろう
。従って生きる為の選択は中国である。と判断するだろう。事実AIIB発足に英国を
始め西側16ヶ国の参加は極めて異様だが そうした馬鹿な判断を先進国でさえした。
と言う結果がある。もう米国は用無しの汚名があるのだ。この発足時に親米国である英
国が参加を表明した事で続々とAIIBへの参加を決めた。ドイツ、フランス、イタリ
ア、イスラエル、オーストラリア、韓国である。更にアルメニア、ベルギー、カナダ、
エチオピア、フィジー、香港、ハンガリー、アイルランド、ペルー、スーダン、東ティ
モール、ベネズエラが今回参入した。AIIBはアジア・インフラ・開発銀行と称して
いるが、インチキペテンの類である事が今回の幾つかの事業で証明された。もともと、
このAIIBのビジョンや理念がなく設立すべきガバナンスや融資審査やドナーとの協
調は危ぶまれていた。中国の議決権シェアを50%よりもはるかに高くかつ本部に常駐の
理事を置かず国際的監視団体の手も届かない国内を基盤にしている。従ってこの決定に
中国の共産党中央銀行である人民銀行の総裁と共産党中央の具体的には習近平主席の許
可若しくは意向で決定される。つまりは中国側は他の共産党指導部層の隠れ蓑としての
汚職が欲しいと勘繰られても仕方ない方式に替えたのである。中国内の開発には常に一
定の闘争が行われ中央指導部であっても地方の各種の繋がりまでは把握できなかった。
それゆえ江沢民派や胡錦濤の下、縦のラインで団結する共青団、「胡・温・習」主導と
される薄熙来事件では太子党と呼ばれた緩やかな繋がり、末端の県、郷で親族への就職
斡旋や裏口入学などが行われている現実など 不正や腐敗が横行している実態の中で、
中国の習近平国家主席が反腐敗対策を宣言する一方で、当の習主席や温家宝、李鵬らの
中国共産党や人民解放軍幹部が海外の租税回避地に蓄財している一端が、告発サイトの
「ウィキリークス」によって流出した。

497: 名無しさんAA:17/07/03 00:02
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」22

 我々は今一度立ち止まって「普遍のガバナンス」と言う人類の為の統治制度を見直す
必要がある。この主権在民・人権保護・平和主義の鉄則を持つ法治国家主義を持っての
政府以外は政府として容認してはならないと言う基本だ。この基本が1900年代には
なし崩し的に米国から変わっていった。中国元を認証しFRBは米国債の購入に値下が
りを恐れて、中国の参加を認めて売り出した。これが間違いであった事は論を待たない
。そもIMFや日本からの貸付金すらも返せず国際機関への拠出金も渋る国がAIIB
なる融資銀行を作った理由はその西側の不用心な投資が起こした事のである。今後に全
くの出鱈目決済と言わざるを得ない状況は続くだろう。過去8年間において、中国共産
党は国家レベルのハッカーシステムを拡大させて行った。人権は勿論法的倫理などの規
制はなく権限と独裁の下でずっと全世界の銀行システムに対して調査、測量を実施し、
感染させていった。ある時は遊びの様なプログラムであるときはIC基盤に入れてある
時は新しいOSの中に組み入れてそれを行った。考えられない盗用は彼らは得意とした
。更に二千年以降は進化しシステムのセキュリティホールを得てから、このセキュリテ
ィホールを利用した全世界の銀行システムに侵入に成功した。こうして彼らが必要とす
る資料を盗み取り政府交渉に利用するに至った。対して米国は衛星電波の盗聴システム
は完備され同盟国の会話すら盗聴された。日本の通信決済や位置情報システムは、その
発展に寄与した。香港の民主化が整わないのはこの利用が中国は抜きんでて規制出来て
いるからだ。米連邦準備理事会が保有するバングラデシュ銀行の口座が今年2月にハッ
キングされたり日本の一斉バンキングにより持ち逃げされたのが南アフリカのカードだ
ったり金取引の保険詐欺の舞台が日本だったりするのは、この中国の大きな政府指導下
の情報戦略の成功によって行われている。これに既に英国は負けたのである。そして今
ロシアを通じて又負けようとしている。従って南沙の海が中国の物になるのは時間の問
題であり この事で東欧州にロシアの威光がとどろく事になるし中東政策が失敗する。
この事は先進諸国には手痛い打撃なのだが歴史は戻らないし、米英の馬鹿さなのだから
仕方ない。


498: 名無しさんAA:17/07/03 00:03
自立主義を貫け  21    「黒焦げの先進諸国」23

 この普遍的価値の創造を広める事は 実は人類の人口削減になる事は随分前から解っ
ている。まず文化生活の為の主権在民・人権保護・平和主義の鉄則を持つ法治国家主義
は「自由・平和・平等」のフランス革命の芯である。そこには教育の必然と老後生活の
保証や病気治療や療養などが保証されれば人口が増えず先進諸国はより一層の教育を求
めて支出をし今までの文化生活を捨てたくない為子供が増えない事が解っている。既に
五十年も前からの追跡調査を行っている国際婦人問題研究所の発表がそれを物語ってい
る。これが今中国にも押し寄せていると言われている。大体英国の失敗とドイツの成功
の違いはこの中国の餌になったかどうかである。その分かれ目がフランスにある。それ
は原子力である。フランスのアルヴァはフランスに本社を置く世界最大の原子力産業の
複合企業で、傘下に複数の原子力産業企業を有する。フランス共和国政府の原子力政策
の転換によって誕生した持株会社である。が此処にも中国資本が投下されている。それ
は日本の新幹線同様に中国国内の原子力発電所設置の事業に中国公司の資本参加は不可
欠だったからだ。東芝はアメリカのウエスチングハウスとの事業展開で失敗したが三菱
との資本参加のフランスは今だ健在である。ではイギリスはと言えば浜松の再処理計画
の廃止で原子力政策の挫折に至ったのだが、そこに百%中国に委ねた新たな原発稼働を
開発している。これは英国の無茶苦茶な馬鹿げた事の一端である。英国は公共タクシー
組合があるがここにはイエローキャブに似た黒いタクシーが中国資本に取り込まれた。
この事で車は全て中国製の自動車の故障率は2倍以上壊れた部品交換率は3倍に上った
。こうして中国は資源を無駄にするのを進めている。AIIBの作った「一帯一路」の
構想そのものは全く中華人の夢物語であろうが、この裏にある覇権主義はかなりの自然
破壊がある。今までもアフリカ投資の失敗は原住民の食卓を奪った事が原因だが、今も
この投資事業でかなりの国を窮地に追い込んでいる。ベネゼエラもインフラ整備を3年
も前に発注してるが建設に至ってない。スリランカのハンバントタ港開発は特に悲惨だ



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