1つめの記念スレ


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1つめの記念スレ

1: 騎士剣:05/11/09 17:24 ID:A/yxhPTA
勝手にスレを書き込んで勝手にレスをつけてくれぃ

2: 騎士剣:05/11/09 17:49 ID:A/yxhPTA
ジサクジエンだ    ノノノ
          (・∋・)
         (⌒)  (⌒)
         ( )_ ( )
         (___⌒)/    ムキムキーン!!!!!!       

3: :05/11/10 10:20 ID:MQ54ktpI
あらま

4: 騎士剣:05/11/10 18:55 ID:A/yxhPTA
あはははは

5: 騎士剣:05/11/10 19:02 ID:A/yxhPTA
   ∧_∧
  ( ´∀`)
  (    )
   | ||
  (__))_)

6: 名無しさんAA:11/01/11 05:49 ID:CI
んんんんんんん

7: 名無しさんAA:11/04/03 21:30
あのう 黄泉の国物語を書き入れてもいいですか


8: 名無しさんAA:11/04/04 01:37
書きマ〜〜〜〜〜す  ヨ*

9: 名無しさんAA:11/04/04 01:37
書きマ〜〜〜〜〜す  ヨ*

10: 名無しさんAA:11/04/10 09:38
黄泉の国物語01


現世において何もかも無駄にすごした輩が まさしく狂気に満ちたままの妄想の中で個
人勝手に自らを顧みることなく ありのまますらも受け入れられず 幽界を虫のごとく
にふらふらとしておった。薄暗い闇夜にぽつぽつと見える青い光は時としてボボッーと
急にその辺を明るくしたりしていたが それをめがけて何やら黒い影が ささっとと手
に取っては咥えて 赤い目をした羽の生えた小人みたいなものが まるで木の実でも食
べるように取っては食い取っては食いしていた。中にはまだまだ生体の格好のあった光
は ギャーと蛙の最期のような声をあげるかのように揺らいだが赤い目のそれは気にす
る事もなく 蝶が花の蜜に探しまわるように次々と跳んで言っては喰らい猫のように笑
う。そうした中を老婆がとぼとぼと片手に杖を片手には子供を連れて歩いてきた。この
 死界をさまよえる幽霊達は 今だ魔界にも瞑想界にも入れなく 時々現生界に降りて
は 生首の魂を食らう悪さをしては 喜んでおる。門番たる閻魔大王の判決を知ってか
あるいは地獄の怖さを知ってか 三途の川の前の 泣いている迷子の稚児を連れて行く
老婆からののしられながらも 幽体のまま 浮遊しては遊んで川を渡ろうとしない。
が そろそろその体も重くなり 足が地面から浮遊できなくなれば まるで草を切るよ
うに簡単に 荷車引きの御爺が 石ころの川端を白馬と共にやってきては ごみを拾う
かのように 後ろの荷乗せに足の無い体を乗せる。そのたびに 水をくれ喉がかわいた
痛い痛い死ぬように痛い と 山のような死人がうめき声を上げる。時々すぐ後ろにあ
る死体が手を伸ばそうとすれば すぐに 二頭の白馬は荷馬車を止め その手を食らう
 マントを深々とかぶった 爺じいは にやりと笑い 「ふん おめえも 生きている
うちに 遊びまわってろくでもない事にその人生を費やした口だろう。それとも笑ろう
て何もせぬまま過ぎた口か このろくでなし野郎が。」とぴしゃりと 手に持った鞭を
その男の顔面に入れた 黄色い泡吹いた血がふわふわと 空中に丸くシャボンのように
弾くとそのまま空中のかなたまで風に揺られて飛んでいく。その分小さくなった男は上
に乗った死体の重さで さらにゴリゴリと骨がきしむ。「まあまあ この痛さもすぐに
おさまる。どうせお前らは 地獄の釜に放りこまれるでな。ヒヤヒヤヒヤと笑った。
 

11: 名無しさんAA:11/04/10 10:29
萬字の蛭子幸一は表上要と言われているが張り子の虎
おそらくは萬字の最強は斡島義旗
元屍のリーダーあ゛〜ちゃんこそ真の愛すべきリーダーだぜ

12: 名無しさんAA:11/04/10 10:36
流星群

13: 名無しさんAA:11/04/18 00:27 ID:DA
黄泉の国物語 02

 暗い暗い深蓑の暗闇でも まるでカラスのように 時々浮遊して来る緑の泡をたべて
青白い火の玉が時折 ぼうあっと大きく明るくなる中 川の畔に泣いている半幽体が
足も脚も見えるか見えないか暗いの中 ただただ嗚咽し泣いてばかりの女がいた
そこへ 例の御婆が小さな子供を引き連れて 川の水もいとわず近づいて言った。「
これ。これこれ そこのお女中 もし もしお女中。」と声をかけるとしくしく泣いて
いた髪の長い女が 少し泣き止みこっちを見た。「おお お女中 ちょいと頼みがある
だでな。」と御婆は こっち来いと手招きした。それでも女はまるで母に隠れる子供の
ようにちらっりと見ただけで又川の中央のほうに向き直り泣いていた。少ししてのち 
そばで手をつないで一緒についていた幼い子供が同じ真似をしたかったのか ばいばい
ともこっちこいとも言えない手を振っていたが 又こっちをそれこそ幽霊みたいな長い
髪の片隅から覗いた目に 少女は怖くも無くにこりと笑う。この暗闇に来て 初めて
自分のいる川の中の冷たい暗闇にいる位置を知ったのか はたと又子供を見据えた女は
やっと御婆の声が聞こえたようだった。「これ これ まんずは こっちさ来て話を聞
いてくれさな〜〜。」と少し声を大きくした。女はやっと立って御婆に近づいて来た。
すると そうっれっと 子供を背におぶって 川からあがるでとすたすたと大きな石に
向かった。女も後ろをついてくる 火の玉もついてくる。おそるおそる興味深げに後ろ
を見る子供はちらりと見るなり御婆の背の中にうずくまった。よーし着いたでと熱心に
石塔を作り遊んでいた子供二人の所の石に腰掛けた。女は静かに御婆のそばにより顔を
向けた。その顔は腫れて 緑の泡がほわほあと上がり 喜んで火の玉が喰ろうておった
「やっぱり そうか 事故でもあったかい かわいそうにのう。ほれここに腰掛けてや
わしが 少し手当てしてやるがに。」と懐から何やらだした。普通に見たらぎょっとす
るその形相と容貌は 少し和らいで見えた。
 

14: 名無しさんAA:11/04/18 01:02 ID:DA
黄泉の国物語 03

 長い髪の女は その見るもおどおどしく顔を上げてたが その顔も体もこの世にその
残忍な姿は死体でしか見られないものだったが 落ちる球を手で支えながらも よだれ
の垂れる口がこちらを向いた時 きっとしたもう一つの血眼で今にも零れ落ちるかの様
な まなこを老婆に向けた。その眼光の異様さに圧倒されたか老婆もしばし口をつぐみ
暫くして「今しがた何を泣いておったか知らぬが まずは手をこの上にのしてみい。」
と懐からだした布切れを両手に持って差し出した。女は恐る恐るその手の上の布に手を
重ねた。「ようしようしいい子だいい子だ。」と老婆は目を閉じて暫く呪文を唱えた。
後ろに泣き出しそうな顔をして 怖いもの見たさの子供は肩の後ろから指を咥えて覗き
見していたが その口がぽかんと開き不思議そうな顔をした。さもあらん 腫れていた
女のあのむごたらしい顔や体が 見る見る間に治っていく頭にあった傷や今にも落ちそ
うになっていた眼球 裂けて物言えぬ口ひん曲がりあざだらけになっていた頬に向かっ
ていた鼻 ちぎれた耳。それらはまるで踏みつけられ刈り取られた草がその内花が咲く
草原になっていくように あれよあれよと見違える綺麗な顔となり その頬はいままで
青白かったのが嘘であったように血色が戻り 赤みすらさしたように見えた。が今添わ
せている腕の黒ずんだ模様は消えなかった。「おおお・・又あの妖魔がいらん事をしお
ったか。うーむ 仕方がないで おーいキヨ・・キヨおいで」と叫ぶと 今まで石塔を
作り遊んでいた子供の一人が小走りに駆け寄ってきた。「帰るでな 仕度しろ。」「・
うん・・」と女の顔を見ながら ややあってうなずくと 他のこちらを見てる 二人の
幼子の所に戻り手をつなぎ戻ってきた。そばに置いていた小枝を拾い「ほれ菊おんぶ」
と片手を背なにすると今まで 恐る恐る近づいて女の顔をしげしげと見ていた石の上に
いた子がぴょんとおんぶされた。「ほな お前さんもついてきなされや。」とよたよた
と石ころだらけの道もない所を歩きだすと 手をつないだ3人とさっきまで泣いていた
女は おずおずとついていった。それはまるで 洋館に向かう召使とその後をついて行
く理科室にある人体模型のようだったが 一つだけそれが髪の長い幽霊に似ている事が
ちがっていた。あたり一面真っ黒な薄暗い中でのこの異様な光景は まるで漫画絵のよ
うに あたり一面無いにも無いもので 暗い砂漠よりも異様に写る。それは 風も香り
も全くもって空気さえももないように感じた世界だった。


15: 名無しさんAA:11/04/18 03:36
みなみの島の天使たち Tremors - Mr Keaton and reba shooting the basement worm
パート1バートガンマー

16: 名無しさんAA:11/04/18 03:43
みなみの島の天使たち  Tremors (1990) 4/10
遭遇編 

17: 名無しさんAA:11/04/18 03:45
みなみの島の天使たち THE BLOB

18: 名無しさんAA:11/04/18 03:48
みなみの島の天使たち The Blob pt10
黒皮ヤンキー編

19: 名無しさんAA:11/04/18 03:51
The Blob part11a

20: 名無しさんAA:11/04/18 03:53
カモーン!!!

21: 名無しさんAA:11/04/18 03:59
みなみの島の天使たち
Demons (1985) Part 5
激逃パニック集団

22: 名無しさんAA:11/04/18 04:03
デモンズ1ってもっと暗い印象があったけど
この明るさなら多少見れんでもないな

23: 名無しさんAA:11/04/18 04:04
グロすぎて買うのやめた作品の一つ

24: 名無しさんAA:11/04/18 04:05
キャラは際立ってたけど

25: 名無しさんAA:11/04/18 04:07
自動映写機だ
なんてこった

26: 名無しさんAA:11/04/18 04:12
みなみの島の天使たち
From Dusk Till Dawn

27: 名無しさんAA:11/04/18 04:21
個人的に最近手に入れたホラービデオが
邦題デーモンナイト DEMON KNIGHT
俺の大好きな闇世界の匂いがプンプンするこの作品
一度見てみるといい



28: 名無しさんAA:11/04/18 04:22
Tales from the Crypt: Demon Knight Trailer

29: 名無しさんAA:11/04/18 04:25
The Beheading Of The Crypt Keeper (The Final Cut)


30: 名無しさんAA:11/04/18 04:27
そうゆう偏見はいかんよチミ
みたまえあの美女の姿をなんとビューティフル


31: 名無しさんAA:11/04/18 04:31
まったく宗教思想は何千年たっても考えが変わらん
こんなに犠牲が出てるのに子どもは飢え殺され女は売られ
豚にされ喰われるそれなのにまぬけにも神よ!神よ!と叫び続ける人間はどこまでも愚かな生き物だ

32: 名無しさんAA:11/04/18 12:46
ばかもの!にがもの!オレがただの馬鹿でこんな掲示板にしているとでも思ったか!
時にこの掲示板のかき込みは東スポのように刺激的だ
話題はサンゲリアにはじまりひょっこりひょうたん島まで幅広くカバーしている
東スポすらも封印したような恐ろしい話題のオンパレード!
そんなのあるのかよッとんでもねえ話だッ話題沸騰ッ
スピードとタフさかもしだすこのメッセージ性がッ
この掲示板の最大の魅力なのだッ
時に人々の娯楽を求め人の弱みを知りたがるタフさはッ
法律や多数決をも覆すパワーを噴出するのだ!!
どうだまいったかだてや酔狂の城持ち大名じゃねえぞ

33: 名無しさんAA:11/04/18 12:48
ズバリ勢い 


34: 名無しさんAA:11/04/18 12:49
徳側を最大に畏怖させる俺の武器それは
勢いっなのである{涙
どうだまいったかこんな魅力はおまえらにはないだろ!
藤村甲子園なめんじゃねえぞ

35: 名無しさんAA:11/04/18 12:51
あらゆる防御網をも突破する必殺の魔球ックワッ
128話2 日本を驚かす必殺の大リーグボール2号!!

36: 名無しさんAA:11/04/18 12:53
大リーグボールだとそんなばかなっ

37: 名無しさんAA:11/04/18 12:55
ボールが消えた!

38: 名無しさんAA:11/04/18 13:00
全国の野球ファン!TVの前の皆さん!奇跡の魔球か!
およそ野球史上はじまって以来の恐るべき魔球が!後楽園球場に姿を現しました!

39: 名無しさんAA:11/04/18 14:11
昇竜デイトナUSA

40: 名無しさんAA:11/04/18 14:14
火柱 大文字 焔 立つ 

41: 名無しさんAA:11/04/18 14:16
上ノ国町 エゾ地の火まつり2010「龍焔太鼓」.mpg

42: 名無しさんAA:11/04/18 14:18
龍焔太鼓

43: 名無しさんAA:11/04/18 14:20
戦代継承の舞!!!

44: 名無しさんAA:11/04/18 14:23
黒蜘蛛大蛇乱打

45: 名無しさんAA:11/04/18 14:27


46: 名無しさんAA:11/04/18 14:30
台灣劇場 優人神鼓 -- 金剛心

47: 名無しさんAA:11/04/18 14:33
度肝抜かれるような太鼓打ちいないかなw

48: 名無しさんAA:11/04/18 14:34
鼓動を超えるといったら
空響しかない

49: 名無しさんAA:11/04/18 14:37
早い話が剛鬼の太鼓

50: 名無しさんAA:11/04/18 14:42
Hono o Daiko
最近は女の方が馬鹿にならん

51: 名無しさんAA:11/04/18 14:46
爆炎龍

52: 名無しさんAA:11/04/18 14:49
heaven and earth 天と地と

53: 名無しさんAA:11/04/18 14:51
Heaven And Earth: Total War Music Video (With Sounds)

54: 名無しさんAA:11/04/18 18:09
黄泉の国物語 04

 暗闇の中 6人はゆるりと歩いていた。ぽつぽつと遠周りに青白き火の玉がついて
いく様は まるで異様であったが 途中で「おや いかん だいだら坊がやってくる
やも知れん。これお女中 ちょっと小走りになるでよ 見失わんようにこの子らの手
を取るがよい。」「そうそう じゃあキヨ少し走るでな。」と言うとあれよあれよと
暗闇に消える。あれ〜と女は思ったが その少女達も恐ろしく早く すぐに御婆に追
いつく速さで走り出し女のよたよたの足は既に空を駆けていた。見れば自分自身も宙
に浮いて走ってる。すごい早さだが周りの景色や風がないのでそれが感覚にはない。
それでも何とも身軽であったし動悸も打たなかった中で。ただただ今まで見えていた
石ころが飛ぶ速さで足下を通り過ぎる。前を向けば火の玉が最も少ない所に向かって
いる たどり着けば それこそ他のところより火の玉も小さく 全く明るさも少ない
中で 先に着いた御婆が鞠子や鞠や叫ぶ。するとそれこそ大きな岩かと思われた所が
 音もなしに横に車の車輪のように 回転しながら横に開き人がしゃがんで何とか通
れる洞穴がそこに続いていた。先に老婆が入り皆が入ると「はよう入れ。」女はしっ
かと腕を引かれよろけるように入ると 今までの幼児とは 格段に年上であろう女か
男わからない風貌の少年風の人間が その車輪のような石を閉めている所だった。
とすぐに今までまるっきり音のない世界が まるで風に鳴る電柱のような 低い低い
ビューともブーと言えない音が始まり 雷鳴や地響きが ドスと聞こえ間をおいて又
ドスと聞こえた。その音がどんどんと近づいて来て その不安は始めて女が動悸を打
つ事からもわかり 子供たちはしゃがみ込んで耳をふさいで震えていた。が不思議に
も子供たちは しっかり耐え悲鳴一つあげなかった。それが何回も聞こえただろうか。
体が揺れるほど地が揺れ始め もうこれまでかこれまでかと女は覚悟した頃合いには
今度は どんどんと遠くになって やがては消えていった。「ほー 間に合ってよか
ったワイ。」とため息つくと「じゃあ奥に行って 暖でもとろうかの」とすたすたと
奥に行った。が 女は腰を抜かしたのか容易に立つ事が出来ないでいた。


55: 名無しさんAA:11/04/18 18:30 ID:DA
黄泉の国物語 05

もうええかえ。と声が聞こえた所に杖を肩にしゃがみ込んでいた老婆がいた。暫くの
間待っていたらしい。それはずいぶんと長い間だったがそれでも時間は皆目解らない
 よいしょと ゆっくり壁を背にして杖を頼りに立ち上がり 狭い洞窟の暗闇に 何
ともか細い光が灯った。おお鞠か よく気がきくね。と老婆に差し出したのは 少し
小さすぎる 一本の奇妙な松明のようなものだったが それは犬の食べる骨に近い姿
であった。遠くの光が近づき何だこれはと思う暇無く さあ行くよ。おいでと言う時
既にどんどんと奥に行く御婆と子供の影があった。おいていかれそうになりながら
やっとここさついていくと ずいぶん奥には何とも広くなって行く そして大広間に
たどり着くなり 「よいしょっと さてさて お前らは もう寝ろ。」と言えば子供
達は各自に奥の土で出来たベットのような所に干草を編んだような布団にみんな固ま
り横になった。「おーい鞠子・・」「う・・」「おお鞠や 奥の部屋から首輪を持っ
て来なさい。・・・それから・・爺じいは。」「う・・・」「そうか まだ地獄の釜
場から帰って来ていないか。ちょうど良かったの よいしょ。と」と言うなり 少し
歩いて 真ん中に行ってしゃがみ込んだ。独特の臭い匂いが部屋に充満したが時間と
共にそれはなくなった。ぱーっと明るくなった部屋は それは薄気味悪いが以外にも
何もない泥とも石とも言えない壁で囲まれた部屋で 当然と言えば当然だった。少し
してキラキラした光るものを手にして戻ってきた。わあ綺麗とその手につかんだもの
を見て驚いたが その持ってきた少年とも少女ともつかぬ子の顔を見てさらに驚いた
「きゃっー。」と少し悲鳴を上げたかもしれない。女の顔は引きつった。」それを見
て「何も怖がることはない お前さんも さっきまで同じ顔をしとったのだ。こいつ
の方が少しばっか酷いが大して違わんがな。あはははっは。」と笑い飛ばした。鞠子
は だらんとぶら下がった方の目玉を手にとって 又目の中に入れ込んで 女のほう
に向けた その後黒まなこがその女に向いた。それは普通で言う 睨み付けたと言う
やつであったろう。その上かの少年は皿屋敷同様顔半分は醜い吹き出物と痣で覆って
いた上に あの首借り族同様の色々の色が出ていた。中でも黒い青のあざに緑色の膿
と少し流れた赤い血さらに膏薬なのか白い粉の上に褐色化した黄色の縁取りで それ
は明治の頃の女郎部屋の仕置きに泣いた女の顔さながらであったのだ。と「さあさお
女中。さっきのように手をこの上に載せなさい。」そう言うて老婆がさっきと 同じ
ように手を伸ばし今度は老婆は強く女の片手を引っ張り無理して乗せた その布の上
にはさっきの五角形の光るものが乗っていた。それは手をかざすと少し暖かく気持ち
よく癒された。そして女の顔は何故かしらどこからとも言えず随分変わって行く。

 

56: 名無しさんAA:11/04/18 18:30 ID:DA
黄泉の国物語 05

もうええかえ。と声が聞こえた所に杖を肩にしゃがみ込んでいた老婆がいた。暫くの
間待っていたらしい。それはずいぶんと長い間だったがそれでも時間は皆目解らない
 よいしょと ゆっくり壁を背にして杖を頼りに立ち上がり 狭い洞窟の暗闇に 何
ともか細い光が灯った。おお鞠か よく気がきくね。と老婆に差し出したのは 少し
小さすぎる 一本の奇妙な松明のようなものだったが それは犬の食べる骨に近い姿
であった。遠くの光が近づき何だこれはと思う暇無く さあ行くよ。おいでと言う時
既にどんどんと奥に行く御婆と子供の影があった。おいていかれそうになりながら
やっとここさついていくと ずいぶん奥には何とも広くなって行く そして大広間に
たどり着くなり 「よいしょっと さてさて お前らは もう寝ろ。」と言えば子供
達は各自に奥の土で出来たベットのような所に干草を編んだような布団にみんな固ま
り横になった。「おーい鞠子・・」「う・・」「おお鞠や 奥の部屋から首輪を持っ
て来なさい。・・・それから・・爺じいは。」「う・・・」「そうか まだ地獄の釜
場から帰って来ていないか。ちょうど良かったの よいしょ。と」と言うなり 少し
歩いて 真ん中に行ってしゃがみ込んだ。独特の臭い匂いが部屋に充満したが時間と
共にそれはなくなった。ぱーっと明るくなった部屋は それは薄気味悪いが以外にも
何もない泥とも石とも言えない壁で囲まれた部屋で 当然と言えば当然だった。少し
してキラキラした光るものを手にして戻ってきた。わあ綺麗とその手につかんだもの
を見て驚いたが その持ってきた少年とも少女ともつかぬ子の顔を見てさらに驚いた
「きゃっー。」と少し悲鳴を上げたかもしれない。女の顔は引きつった。」それを見
て「何も怖がることはない お前さんも さっきまで同じ顔をしとったのだ。こいつ
の方が少しばっか酷いが大して違わんがな。あはははっは。」と笑い飛ばした。鞠子
は だらんとぶら下がった方の目玉を手にとって 又目の中に入れ込んで 女のほう
に向けた その後黒まなこがその女に向いた。それは普通で言う 睨み付けたと言う
やつであったろう。その上かの少年は皿屋敷同様顔半分は醜い吹き出物と痣で覆って
いた上に あの首借り族同様の色々の色が出ていた。中でも黒い青のあざに緑色の膿
と少し流れた赤い血さらに膏薬なのか白い粉の上に褐色化した黄色の縁取りで それ
は明治の頃の女郎部屋の仕置きに泣いた女の顔さながらであったのだ。と「さあさお
女中。さっきのように手をこの上に載せなさい。」そう言うて老婆がさっきと 同じ
ように手を伸ばし今度は老婆は強く女の片手を引っ張り無理して乗せた その布の上
にはさっきの五角形の光るものが乗っていた。それは手をかざすと少し暖かく気持ち
よく癒された。そして女の顔は何故かしらどこからとも言えず随分変わって行く。

 

57: 名無しさんAA:11/04/18 18:51
黄泉の国物語 06



女は花園での 何やら金木犀の香りの中なのか そよ風と木漏れ陽の中でうたたねし
ている夢を見ていた。それは正座でもない何とも奇妙にも横になり赤子を見ながらの
あどけなく 言葉もしゃべれない立てない幼児と 話しながら幸せと不幸を見ていた
 「ふーん・・・・そうかい・・やはり・・」と手を重ねながら一人考え込む老婆に
正気を取り戻したのか 少しあざが薄くなっていく その声に目覚めた女は少しして
自分が洞穴の中に駆け込んできた事を思い出し 言った。「おばあさん・・少し聞い
ていいかしら。」「おや 少し気を取り直したかい。」「ええ ずいぶんと良くなっ
たわ。ところで此処は何処かしら。」「おやおや まだまだか。まあ後二三日は必要
だろうな。・・・・ああ 此処は 俗にいうあの世とこの世の境目だよ。ここが地獄
と天国の分かれ道の袂ってわけだ。」「〜ん・・・」「お前さんはな 現世でな男に
突然に事故で殺されて此処に来たのさ。更にな本当はこんな中州でなく もっと天国
に近いところに降り立ったはずじゃが お前さんはまだ生きたいなど 我欲があって
な 子供をと思っていたから あの見返りの松の付近で そこを止まり木にしている
妖魔が悪さして 残った怨念を喰らいに来て お前さんを咥えたまま地獄の山まで飛
んでいこうとしていた訳さ。じゃがそれをこの胸飾りが助けたわけだ。」と女の首に
かけられた小さな銀色に輝く十字架に似た法輪を見た。その胸元のそれを改めて女は
しげしげと見た。「恐らく貴やつは・・いや妖魔はやけどして死んだだろうがな。あ
ははは。いい気味じゃて」「へ・・・〜え」「であの重酷の川に落ちたのだろうて。」
「あの川は三途の川じゃないの。」「ああ俗にいう三途の川というは もっと向こう
のその見返りの松がある中を抜けねばいけぬ ずいぶん遠い所でな。じゃが妖魔は飛
んで行けるのでな。あ そう そういい忘れておったが 此処では決して勝手な行動
は謹んでおくことじゃて 決して勝手な行動はしてはならぬ。お前さんはここでは
ちゃんと治療して4・5日したらすぐに天国に旅たつ事が出来るようになるからな。
間違えても妖魔や魔怪道にそそのかれて地獄へ覗きに行ったり 遠回りして日を稼ぎ
旅立てない用になってはならん。言うたように お前さんに この子ら達を天国まで
保護して連れて行ってくれないと困る事がおこるでな。なあに それは心配するには
及ばない。この事をお頼みしようとお前さんを呼び止めた訳があってな。天国それが
お前さんの行く道じゃて。なあに心配いらねぇお前さんはきっと天国に行くて。何が
あっても地獄には行かせない。たとえ夜叉や鬼や妖鬼が来てもだ なあにこのお婆が
その道は教えてやるがに この子もそれなりの呪文を知っ取るがて。お前さんが現生
のののしりや恨みすら無くなると すぐに天国への旅に出れるさ。」とまじまじと女
を見た。


58: 名無しさんAA:11/04/24 22:10
黄泉の国物語 07

「お婆さんは 一体誰 イタコなの。」「いいや違う・・・ぬ・・鞠、鞠子や 爺じい
が帰って来るみたいだ 戸を開けに行きな。」「お婆さんは あの子達と此処に暮らし
ているのじゃないの。」「暮らしているかって ああそうだな 暮らしているといえば
3千年も 嫌になるぐらい 此処に留まり暮らしているさ 今でも天国に行けずにね。
・・ま最も地獄に行かないだけいいかも知れんがな。・・」「あの子は お婆さんでも
直せないの。」「ああ鞠子の事かい。直せるさ ただ時間はかかっているがね。じゃが
と言うワシも又同じような病じゃったで 前のオババから百年経けてやっと治してもら
ったのがの〜 ま最も此処で百年たとうが千年たとうが 現生では一時の事だろがね。
あの子も生きとった頃の時の事がよっぽど脳裏に焼きついて どうしようもなくなって
おってな このわしと同じでな 気長に暮らせば時が直すじゃて まあその頃はわしの
妖力も無くなるだろうが仕方がない まあそうさな この川の守番として調度ええ交代
ができるがのう。あ さ〜そろそろ追い出された神様が来るで。 」「えっ、」「あ 
あの河原で会うた爺じいの事だわさ ヶヶこの世界というか 地獄や天国を作った本人
だがよ。物凄い妖力をもっとるだに じゃがその内鬼達にも神達の仲間にも嫌われての
じゃが今や この世界を変えようとはせぬ あいつは既に5万年ぐらいも此処におる。
ちいう話だがや まあ よっぽどここが気にいっとるだがに。」と気味悪く笑った。
 目の前にいた鞠子と呼ばれる子供は無言のまま じぃ〜と彼女を見ていたが 婆の声
を聞いて 置いていた手を離しすう〜と離れて 部屋を出て行った。「さ そろそろ 
あのおいぼれとっちゃん 追い出された神様が来るで。 」「えっ、」
「あ あああの爺じい様の事だわさ この世界というか 地獄や天国を作った張本人だ
がよ。物凄い妖力をもっとるだに注意したがええが したらが その内鬼達にも神達の
仲間にも嫌われてのうここにやってきて置いてくれ言うからおいとるんじゃがの 今や
慣れて この世界を変えようとはせぬ あいつは既に5万年ぐらいも此処におるちいう
話だがや まあ よっぽどここが気にいっとるだがに。」というと 奥のほうから何や
らやって来る。「御爺かい。どうだったかな 地獄の釜は。」とお婆は手を はなして
音の聞こえる方に見やった。すると女も振り向きざま「まあかわいい。」と立ち上がろ
うとした。そこには奥のほうから駆けてくる 一匹の角の生えた白馬が入り口にいた爺
さんを追い抜こうとした正にその時「そいつに触るでない。」と大声が誰かが叫び。爺
は大きな大きな影のような正体のわからない 黒き醜い牙を持つ姿に変化した。その姿
は見る見る内に大きく コウモリの羽を持ち蛇の尻尾が二股に分かれ目や手はワニの姿
の上目は眉のない猫のように睨んだ。大きく開けた口はさめさながらに白い歯と赤い舌
をもち 仰々しいしほどに悪意に満ちた姿だった。「止まれ。」と脳裏に聞こえた途端
その一角の白馬は空中で止まり 「キャイン。」といなないては その場に倒れもがい
た。


59: 名無しさんAA:11/04/25 02:29
黄泉の国物語 08



その時女は「サタン・・・。」と小さくつぶやきへたへたと座り込んで気を失った。
その後 やっと頭部を起こした白馬は立ち上がると 頬ずりを爺さんにしてはすごすご
と奥に帰っていった。真っ赤な顔をしたばあやが駆け寄った。「鞠子や鞠子 またお前
は性悪をしたね。」とばあさんは女を抱えながら怒りを隠せないでいる。すぐに元の姿
に戻ったニコニコ顔で 「おお客人がおったか 仕方ないのう許せ。鞠もこの女を見て
どうせ又母親の思いでも感じたのだろう。許してやんな。」と温和な顔は相変わらずも
ニコニコ笑っていた。「いんや・いんや 為に何ねいだ。あの子が現生を遠く思うこと
ばかりでは わしの治療に病気の治りが遠のくでな。」と怒りは隠せない「まあまあ。
今日は 鬼っ子を沢山もらったで たずなを握り損ねたのだろうよ。ほうれ幼い子供で
手が足らんでのう ワシが渡さんかったら良かったでな 許してくりょ。な 許せよ」
と言っては そこいらに積みあげている木に変化した人の足の形の薪を足した。火は又
大きくなりずいぶんと明るくなった。
 「ほほうで何匹ほど来たのかい」「そうさな10匹もくれたでな。当分は飯の種に
は事欠かないだろう。」「ほうずいぶんじゃのう。」「何でも今は。ちょいとかわっ
ていて 自殺して死んでいるのに 生きたがっていたものや 物の執着もないが腐れ
物や意志のないままの悪ごろが多くて とても罪人が多く釜が足りない程だと嘆いて
いたさな。〜〜」「そりゃあの青鬼やらも そいで飯やら罪人やらが増えれば鬼っこ
が増えすぎて困るだろうにのう。」「そうじゃ じゃからわざわざ鳴きながら母鬼は
 わしに渡しざま つぶやいて泣いておった。」「そうかい 現生界も大変な時期と
は噂には聞いていたがそんなに性悪な民が増えたか。」「なあに あの戦争の頃より
はましさ あの頃はお前さんが手伝っても荷車が足らんかったしな。」「ほんになあ
 そうだったそうだったのし。そげに死なんでも良かったろうにのう」と女を見た。
そしてつぶやいた「ほうこれが 西洋でメジィゥサと恐れられた妖怪か。めんこいの
に解らないものだの。」「ああもう既に50回以上も転生して 今回も仏に行き損ね
ようとしとるでな。」「また ばばあのおせっかいかい。」「何か文句でもあるか。
」「いいやええじゃないか。ただもう又事件が起こらんとええがな。と思ったまでじ
ゃ。」「なにぬかしょおる。おめいさんが一番の事件の張本人でねえか。」ときりっ
と 爺やを見た婆やはその顔を見るなり 立ち上がりすたすたと歩き去った。「ほう
こいつが鬼子母の神とはのう〜〜知らんかったが さてさてどうなるものかの〜〜。
としばし顔を覗いて しばらくして男も其処を立ち去った。」



60: 名無しさんAA:11/04/25 18:08 ID:ew
黄泉の国物語 09


  干草のかすかな匂いが心地よく まるで春日の中の縁側で日向ぼっこをしてるよな
そんな感じで額から 温かい温度を感じて 彼女は目が覚めた。その目の前には御婆の
額に手をかざし 怪訝そうに覗き込む顔があった。「ああばあさん。ええと私は・・」
と土で出来干草が敷いてある中起き上がったが 突然 壁まで逃げて「サタン・・悪魔
・・・」と言いながら 強く手を払った。その後ややあって「私は・私は食べられるの
」と御婆に聞いた。「あははは 大丈夫さ・・神はお前を食ったりしない。」と薄気味
悪く笑った。「神・・神だって・・・。」「そうさな 彼はこの地を作った全知全能の
神というのが彼だよ。」「おやおや かつては西洋ではメディゥサとして恐れられ南米
ではブードゥーの魔神として人を喰らい。暴れていた割にはしおらしいではないか。仏
から鬼子母神として悟りと転生を教えられて やさしい人の心を持つに至ったか。あは
ははははは。」とあけっぴろげによろけるほど大笑いして笑った。
更に首をかしげ 思い悩む彼女に 言った。「おや 世界を作った神の話を知らないの
かい。ほれ あれだよ 第一日目に月よ出でよといい 天地分け 二日目に火を使いそ
の地を確かめ 三日目に水を飲み一服した 次の日に混沌とした闇の川べりに木を創造
して そうしてやっと木が育つ為の光を創造し 輝く光の下に大地を作って休みを得て
やっと安堵の眠りに入ったという神だ。 ある時はエホバと言われ ある時はアッラー
とも言われた。又もっと前にはゼウスと呼ばれた時もあった。みんなあの爺さんの呼び
名だ。うん。」「うそ・・。」と絶句した。彼女はますます此処を悪魔の巣と確信した
「そんな尊厳な偉い人が何故こんな所にいるの。なぜ悪魔の顔や姿に変わるの。」と顔
を赤くして反論する。「もちろん 彼が悪魔 サタンと呼ばれる事もあったさ。ここに
あの門番が来る前はな。」「門番・・。」「門番って。」「いいかい よく聞くがいい
ここは創造の前の地であるのさ。だから木も動物も太陽無い世界なのだよ。だから彼は
神であり悪魔であるのだ。そこに仏陀の使いが時空を越えてやってきた者がいたのだ。
火の玉を手にかかげながら。」「それが閻魔様なの〜。」と傍にいた女の子がいた。「
ああそうだよ。そう彼もまた 下界に行っては死神とかイエスとかマホメッドとか色々
と呼び名を持っている。」「・・・何それは・・解らない・・・ここは一体何なの。」
「言いかえよーく聞くんだ。此処は魔界という あの世とこの世の分かれ目の土地だ。
此処から出て天国に行きたければ橋を渡り 閻魔の所まで行く事だ。地獄に落ちたけれ
ば 此処で何をしても構わぬが 妖精いやここは妖鬼と言ったが良いだろう。もちろん
お前さんは 掟に従い生きて来て間違って此処に来たのは知っておる。が・それも運命
ならば お前さんが滅多に会えない神と会い わしの言うことを聞いて天国
まで行くことも又定めだろうて。・ふはは・・」と 奇妙な顔をして二人して笑った。
 「ええか よーく聞いちょれ。此処で守ることは 3っつだで。一つはむやみに何
でも触ったらなんねい。特に川の水やら そこに生えた怨念の古木 いやこの人の木
なぞは触っては何ねい。もし喉が渇いても川の水を飲んだ日には 美味しくて止めら
れないようになりお前はもう動けぬ体になる。がそれはもう この魔界で自分で歩く
事が出来ないならば その内根が生えうちの爺に足切られて荷車さ乗せられて 地獄
の釜の湯に放り込まれるのが落ちだがや。なあんぼ妖力があっても地獄さいくやつは
わしゃ助けられねえだ。ええか。この爺やの鋸鎌に足さ切られぬようにな。二つ目は
まんずは 天国に行くことを考える事だ。


61: 名無しさんAA:11/04/25 18:10
黄泉の国物語 10


ここは創造界と言ってなお金でいう 下界での感覚と 表と裏の間だ。何も思っては
なんねい。何も感じてはなんねい。お前さんが痛いと思ったら痛いし 暗いと思った
ら暗い逆に明るいと思ったら明るい。何でもおみいの思いのままだがや。じゃっどん
だから怖いことに 昔生きていた頃が懐かしいとか ここが気楽でええとか思ったら
大きなまちがいだで。まずまずそう思うたらお前さんは その意思に曳かれて現世に
戻り あの川の水を売り怨念を買い付ける幽霊になるが。又此処がいいとでも思った
ら此処から離れられなくなる。幾ら生きている時精進を積んで自分の重荷を軽くして
いたとしても 大抵のものが ふわふわと魂だけ浮いてあの妖鬼のようになり 食い
物が無くなって おいしい川の水を飲んで足が動かんであの枯れ木の足のようになり
こうしてちょん切られて ここの焚き火になるさに。だからお前さんはまんずはあの
天国の明るい所の花園の中で 今まで死んで行った親父達と遊ぶことでも思うて此処
にいろや。なあにすぐに慣れるさ それに慣れた頃には親父に会いに行く事ができる
。決して妖鬼の口車に乗って 怨念の味快楽の味を知っちゃなんねい。酔って魔界を
出て現世で悪行を進めるのが落ちだ。お前さんには その意味が解るだろう。現世が
悪けりゃ此処は悲惨になる。今でも妖鬼や火の玉が多くて困っている。この木も藪が
出来ればわしらは歩く事すら出来なくなるでな 三つ目は大事な事だが 決して外に
一人で出てはなんネイ。妖鬼や火の玉やだいだら坊やら悪さしてちょっかい出す奴が
きっといるだに。このキヨか菊を必ず連れて行け どうせこの二人はお前さんと一緒
に天国に行く運命だで仲良くなっていいが。なあ わかったか。そんときゃこの子に
何でも訪ねるがいいもう何百年と年も取らずにここにいるで おおよその事は何でも
知ってるでな。ええか。」とじろりと彼女をにらみつけた。
「さあさ わかったらお食べ。」とそばの子供は 落ちていた金の牛蒡星のペンダント
をかがんで拾い それをつかんだまま碗とはしを大きく腕を伸ばし 女に差し出した。
女はそれを食べようと 椀を取ろうとしたが 急にそれを止めて又壁に後ろに反れ帰り
ぎょっとした顔になった。「ああ 心配せんでもいい。何ぼ肉がうまかってもお前さん
に 鬼っ子の肉なんぞは食わせはしない。安心しろ この子と同じ干草のスープじゃが
うまくは無いがまずまずは食えるはずじゃ。」それを聞いて まじまじと御婆の顔を見
つめたのち さあさとうなずくおばあに 後押しされて 恐る恐る子供の持っていた椀
と木のスプーンと箸を手に取った。と 同時にまた金のペンダントが落ちて その子は
拾いそれを御婆に渡した。「おうそうじゃったそうじゃった。この首飾りは お前さん
の十字架と同じに お前さんを助けてくれるもんじゃ。この家じゃ結界がはられて虫も
来んが たまにでも外に出るとなるとやっかいだでな。必ずはめよ。いいんや家の中で
も さっきのようなユニコーンが来たり あの片足の薪が生きておったらやっかいだで
これは肌身離さずつけておいてけりょな。御婆のおねげえとしてな。もしもお前さんが
天国に行く術でも失ったら もうここに留め置く事は何ネイからな。爺も泣く泣くお前
さんの足を切って体を地獄に持っていく事はしたくは無いだろうから。かならず着けて
おいてくりょ 幽霊でもなって下界をさまよう事でもなったら 泣くに泣かれんでな。
この餓鬼界からも一つ向こうの畜生界にでも行ったら お前さんはもうゴキブリやハエ
に生まれ変わるしかないでな。わかったな きっと着けておけよ。お前さんの為にな。
と言っては すたすたと出て行った。のこされた女の傍に キヨと呼ばれていた子供が
残って 地にすわり 女を見つめていた。


62: 名無しさんAA:11/04/25 18:24
黄泉の国物語 11


 「ねえ キヨちゃんって言ったかしら。いくつになったの?」とやさしく女は聞いた
。しばらく指を折ってはいたが そのうち「わかんない。」と甘えた声をだし首をひね
る。そして ねぇねぇ・そこに・来てもいい。」「あっ気づかなかった。おいでおいで
さあさこっちにお座りな。そしてここの話を聞かせて頂戴。」と女も子供もうれしそう
だった。「キヨちゃんはどのくらい此処にいるの。」「う〜ん う〜んと・・いっぱい
。」と上を向いて考えていたがすぐにあきらめたようだった。「へ〜えいっぱいか。そ
うかそうか。でもさ ここは御天道様の陽も見れないのに どうして一日が分かるのか
しら。不思議ねぇ。」と一人言の様に言ったがキヨには聞こえてたらしい。「あのねあ
のね。えーとね 一回寝たら一日が終わるって おばあが言っていた。」「あっそうね
すなのか〜」「じゃあ おねえちゃんは7回寝たから7日で丁度一週間だね。」と言え
ばすぐに「ううん 違うよ 二日だよ キヨはまだ一回しか寝てないもん。」「ええ〜
まだ二日なの・・・・そうなの・・」「うん まだ二日目 五日したらおねえちゃんと
天国にいくから 用意しとけって じっちぁんがいってた。だからまだ7日じゃないと
キヨはね キヨはそうおもう。」「そう そうなの・・」と落胆したが すこし考えて
「じゃ じゃあさあ ここにいるのは私たちだけ キヨちゃんと私と・・」「春ちゃん
も菊ちゃんも鞠子ねえさんもいるよ」「そう 菊ちゃんに鞠子ちゃんに春ちゃん・・ 
それにおばあさんおじいちゃん 7人それだけ。」「ううん 白ひげさんもいるよ。」
「白ひげさん・・て誰。」「キヨも良く知らない。一回しか会ったこと無いもの・」と
いう。「へーあんまり会えないんだ。」「うーん おばあちゃんが よるのしはいさっ
ていうえらいお坊さんだって。」「へえ お坊さんがいて よみのしはいしゃって名前
なんda・・え黄泉の支配者って。」「そんなことじっさまとばっさまが言っていた。」
「きよちゃんは そのお坊さんのいるところは知っているの。」「知らない。けど鞠姉
さんとなら何回か行ったことがある。」「へえ鞠姉さんは知っているんだ。」「ううん
違うよ。鞠姉さんはたぶんわからないと思う。キヨはね 鞠姉さんと一緒なら何処でも
いけるんだ。」「キヨちゃん そのひげのおじいさんはどんな人なの。」「う〜んと昔
からいて 何でも知っている えらいえらい人」「でもあの薪拾いのおじいさんだって
えらいんでしょう。」「うん でもおばあちゃんよりじいさんより 仏の閻魔さまより
偉い人だって。」「ええ〜〜閻魔様より怖いの。〜〜」「ううんず〜とず〜と優しいよ
だって キヨの頭をなでてくれて抱っこもしてくれるもの。」「へ〜え怖くないんだ。
」「うん そしていっぱい知ってるんだって、この世もあの世も知らない事は無いって
。」「へ〜それは誰がいったの。おばあちゃん。」「うんおばあちゃんもおじいちゃん
もせいきもだいだら坊も言っていた。」「えっ せいきって誰 だいだら坊とも話した
事があるの。」「あっ 」と少女は口に手を当てた。どうやら話してはいけない事にな
っていたらしい。そして小さな声で「内緒よ おばあちゃんにわかったらしかられる。
」「わかったわかった二人だけの秘密ね。でそのお話をおねえちゃんに聞かせて。」



63: 名無しさんAA:11/04/27 05:33
黄泉の国物語 12



「キヨや キヨ〜〜〜。」と婆様は叫んでいた。「ほんとに何処にいったのかね。さ
っきまでいたのに。」「鞠〜鞠子や〜キヨを捜してくれ〜。」と大きな声で叫んだ。
が物音一つしない。「うぅん。・・・・はて・・・・。」もしや・・と不安がよぎる
杖をつき 足を引きづりながら 女の部屋の前に来て覗いた。粗末な藁でつくった布
は女体の体型のままある。ほっと安心したのか 少しゆっくりして 女の傍に近づい
た。そしてそっとその布団をはぐり「そろそろ飯でも食わねばのう 腹も減ったじゃ
ろうに。」とささやいた。だが その手が震え 顔が青くなり がたがたと老婆は一
度は体を震わせて へなへなとその土のベッドに座り込んだ。その後下を向いて手は
握り拳がひざの上にあって そのまま震え涙がぽたぽたと落ちていた。それは此処に
来て初めてのくやし涙だったが それが何故だか解らなかった。そして口は何か聞き
取れないような声が発せられていた。「まだ、まだ2日しか立たないというのに ふ
ざけやがって ふざけやがって この御婆を この御婆おばをこけにしあがって。ま
だまだ教えてやらな いかん事があるていうに。あれほど天国が遠ざかると言ってお
いたのに。キヨまでもが ふざけやがって ちくしょう。ちくしょう・・・・・。」
と 小さい小さい声がそれでも力強くうなっていた。 そこにいつものように肩に脚
のような木切れを担いだ爺様がきた。「おいおい 此処にいたのか。・・・・おいお
いどうした・・・・何があった。・・・。」と言いながら横にすわった。そしてやお
ら肩の荷を降ろし その横に座った。そしてやおら改めて「おやおや おめえさんが
泣いている・・・いってい・・な。なにがあったっつううんだ。」とやっとただなら
ぬ事にわかった。そして 大きな声で「鞠子〜〜鞠子や〜〜〜。」「キヨ〜〜キヨ〜
〜〜〜。」と何回か叫んだが 何一つ音がしなかった。そして腹を立てたようにそれ
も小さな強い声で「おらぬ。誰もおらぬは あは 全く こげな仕打ちがあるかね。
だりもかりもおらぬは・・・は・・・あはぁはぁは あはぁは ・・」と大笑いした
。やっと上がった顔には 真っ赤になった目が腫れた状態であった。「おう おう
もう逃げたか はやっ さすがにメヂィサ 思わぬほど早いのう はやすぎるわい。
昨日やって来て 今日はいなくなるとはのう。」と少し一緒にぼっ〜と向こうの壁を
見ていたがやおら立ち上がって 「どれどれ こうしちゃおれんのう。」とうらの腰
から何やらナイフみたいなものをとり 横に置いた枯れ木の分かれた指の一番小さい
ものを残して 削いで その何やらを起用に使い火花を散らさせその木に炎をつけた
周りは細々とした炎で照らされたが その内それは明るくなった。そして すたすた
と爺はその火を持って 部屋を出て行った。
 



64: kkk:11/04/27 21:01
黄泉の国物語 13


 その直ぐ後 炎は直ぐ又明かりを共って あわただしくやって来た。「おいおい
メシークがいない。いないんだ。」と爺もまた大慌てで 婆様が座った部屋に戻って
来た。」「そうかい。」「なんだ 婆様は驚かないのかい。」「ああ 考えたんだが
きっと あの最果ての島に向かっているだろうとな。あそこに行くには ペガサスは
必要さ。海を越えねばいけないからね。その為にもあの子達をあの女は連れていった
のだろう。」「何いってるんだ さっきまで俺は手綱を持ってやって来たんだぞ お
前の妖力でこっちに返すぐらい出来ようぞ さっさとやってくれ。」「やだね 私は
今やっと怒りから帰って来て落ち着いたところで まだまだ難しい。それよりはお前
さんこそ 世界一を誇った全知全能の神ではなかったのかい。」「そうひねくれるな
。この間の最終戦闘で 随分と戦って起きれない位傷ついた事は知っておろう。」「
ああ知ってるさ。」「だったら・・・」「何言ってるんだ 死にそうになって帰って
きて ゾロアスターはもう来ないあいつを叩きのめした。って言ったんじゃなかった
っけ。」「ああ あいつも相当痛手を受けて わしと同じに精気を失って年寄りには
なったろうが こんどあいつとテレパシン争を起こしたらワシはもう粉微塵じゃて。
」「おうおう やっぱ弟子は師匠を超える事は出来んのかいな。」「そういじめなさ
んな。取り合えずあいつらが 今本当に島に向かっているのか確かめるぐらいはでき
ないか。」「ああ ええとも そこの水晶体を持って来な。ほれここの台の上に置い
てみな 見せてやるが。」「これか おおこれかこれか と又廊下に出て奥の暗い所
から 大きな球を抱えて持って来た。「おっもいな〜〜。」「おっと そうーとそー
とな。傷入れたらもう見ることは出来へんからな。そーとやでそーと置くんや。」と
まるで主人気取り あごで使う婆やであった。一応台の上に置かれたら よぼよぼと
台の前に腰掛をもって来ては座り 何やら懐からろうそくやら器やらを並べて配置を
決めるように あっちゃこっちゃを少しずつ触る 随分と時間がったったが その間
仕方ないといぶかしげに見ていたが辛抱を切らした爺が「まだかね。」とつい言葉を
もらした。それを聞いてじろっと睨んでまた正面に向き直ると 今度は何やら粉をふ
る。すると四方に置かれた職台は一斉に炎を開き明るくなった。その後さらに間の二
つずつが小さな炎を上げ更に上から粉を振りかけると 粉が瞬く間に光を発して 次
は球自体が青白い炎を上げた。そこにおばばの呪文のような声が聞こえた。



65: 名無しさんAA:11/04/28 12:32
創世より現在に至る格闘理論
その完成のひとつがプロレスである事は間違いない


66: 名無しさんAA:11/04/28 12:36
やだやだっ はなれたくないっ トラヒゲ

67: 名無しさんAA:11/04/28 12:38
マークケアーがつよかった

68: 名無しさんAA:11/04/28 12:40
全盛のマークケアーとブランコシカティックの驚異の試合

69: 名無しさんAA:11/04/28 12:43
Oleg Taktarov v Mark Kerr
UFCの寝技王オレッグタクタロフとマークケアーが戦ったら

70: 名無しさんAA:11/04/28 12:47
Dan Severn vs Oleg Taktarov


71: 名無しさんAA:11/04/28 13:03
ランデルマンあたりからあやしいフインキに

72: 名無しさんAA:11/04/28 13:11
直下ッ

73: 名無しさんAA:11/04/28 13:11
あとからじわじわきた

74: 名無しさんAA:11/04/28 13:11
あいにく直下は僕じゃありましぇ〜んご愁傷様〜

75: 名無しさんAA:11/04/28 13:13
お〜こられたおこられた〜

76: 名無しさんAA:11/04/28 13:16
そんなこといったって言ってなかったんだからしょうがないじゃないか

77: 名無しさんAA:11/04/28 13:16
日本に腹が立ったままドンと遭遇

直下ッ 

78: 名無しさんAA:11/04/28 13:17
きいてねえもんそんな話

79: 名無しさんAA:11/04/28 13:45
UAL II World Championship Armwrestling "Super Heavy Weight

80: 名無しさんAA:11/04/28 13:46
最終的にホンモノには勝てない

81: 名無しさんAA:11/04/28 13:47
小手先ばかり考えてるから局面さいあくな状況に


82: 名無しさんAA:11/04/28 17:32 ID:fo
ヨハネの黙示録666の正体
いったいどんだけやねん
どんだけ〜

83: 名無しさんAA:11/04/28 17:33
はなしがでかすぎるわっ

84: 名無しさんAA:11/04/28 17:35
どうかんがえても
神の目をを欺いてきた者たちの事としか思えん…

85: 名無しさんAA:11/04/28 17:36
プロテスタントもカトリックも関係ないってだから

86: 名無しさんAA:11/04/28 17:38
大義や神権を隠れ蓑に盾にし
共食い 戒律破り 姦淫 反逆 をしてきたものがいるのですッ
わからんかな 目の前におるやないか ほらほら〜ッ

87: 名無しさんAA:11/04/28 17:40
そいつらもう1000年近く汚職を繰り返してきてるで
それだけではない多くの滅びた惑星と国々に関わっている!
御国を中心に大きな亀裂が入っている

88: 名無しさんAA:11/04/28 17:41
のだよわかったかね

89: 名無しさんAA:11/04/28 17:43
総統閣下は青少年健全育成条例改正における違憲行為にお怒りのようです

90: 名無しさんAA:11/04/28 17:47
総統閣下は耳なし芳一の話にも恐怖しているようです

91: 名無しさんAA:11/04/28 17:53
ちくしょうめ〜〜ッ!
例によって非常事態宣言を発令する
典型的な便乗パターンだ…

92: 名無しさんAA:11/04/28 18:04
X JAPAN DAHLIA LAST LIVE DAHLIA?YOSHIKIドラム破壊

93: 名無しさんAA:11/04/28 18:06
ドラゴンドラム

94: 名無しさんAA:11/04/28 18:12
駆け抜けて隆星ッ

95: 名無しさんAA:11/04/28 18:14
健介怒る

96: 名無しさんAA:11/04/28 18:18
040807佐々木健介 vs 真壁刀義 (Kensuke Sasaki vs Tohgi Makabe)

97: 名無しさんAA:11/04/28 18:21
最近の試合速報
本流VSぬりかべ

98: 名無しさんAA:11/04/28 18:29
本流からはぐれるのがこわぃ w

99: 名無しさんAA:11/04/28 18:35
鑿のような男に育ってほしい

100: 名無しさんAA:11/04/28 18:45
僕はここでずっと修業します
ジャッキー酔拳演舞


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